JP3723030B2 - サービスカートのコントロールボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスカートのコントロールボックスに関する。例えば、病院,航空機,新幹線内にて食事の提供サービスに供されるサービスカートに組み込まれる、コントロールボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のサービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え、冷却装置やヒーターが搭載されており、食品を収納して冷却,保冷や加熱,保温する。
図7はこの種従来例の説明に供し、(1)図はサービスカートの要部の斜視図、(2)図は制御のブロック図である。
図7の(1)図にも示したように、この種のサービスカート1では、天板上にコントロール部2が設けられ、電源スイッチ3,タイマー4,温度表示5等々が、それぞれ、市販品を使用し部品単位の単品状態で個々に装備され、取付け固定されていた。そして、電源スイッチ3をオンオフ操作し、タイマー4を設定操作することにより、冷却装置6やヒーター7の動作を制御していた。
【0003】
図7の(2)図は、このような制御の1例を示し、電源スイッチ3がオンされると、まず、常閉(続)のリレー接点8そして冷却装置駆動回路9を介し、冷却装置6が駆動オンされ、もって庫内に収納されていた食品が、全体的に冷却,保冷される。その際、温度表示5を見ることにより、庫内の温度状態が管理,監視される。
そして、オンタイマーたるタイマー4の設定時間が経過して、リレーコイル10が励磁されると、常閉(続)のリレー接点8が開(断)に切換わり、冷却装置駆動回路9そして冷却装置6が駆動オフされる。これと共に、常開(断)のリレー接点11が閉(続)に切換わり、ヒーター駆動回路12を介しヒーター7が駆動オンされ、もって収納されていた食品が、個別的に加熱,保温される。
例えばこのようにして、庫内の食品が冷却,保冷された後、加熱,保温され、もって食事の提供サービスに供されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第1に、この種従来例のサービスカート1では、例えば図7に示したように、コントロール部2のタイマー4のみにより、冷却装置6やヒーター7の動作制御が行われていた。又、コントロール部2の表示も、庫内の温度表示5のみが単独で実施されていた。
しかしながら、この種のサービスカート1にあっては、庫内の温度状態,サービスカート1の状態,電力供給状態等によっても、冷却装置6やヒーター7の動作制御を行う必要がある。例えば、庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合に冷却装置6を駆動オフしたり、サービスカート1のドアが開放された場合にヒーター7を駆動オフすること、等は必須的に必要である。
しかしながら、この種従来例のタイマー4による動作制御方式において、このような場合に、タイマー4以外の入力に基づき冷却装置6やヒーター7の動作制御を実施したり、その旨のエラー表示を実施する出力を付加することは、困難であった。勿論、更にその他の制御を追加したり回路を変更したりすることも、容易ではなかった。
このように、この種従来例では、動作制御面,表示面,追加変更面、等に問題が指摘されていた。
【0005】
第2に、この種従来例のサービスカート1では、例えば図7に示したように、コントロール部2に、電源スイッチ3,タイマー4,温度表示5等が、単品の部品単位で、それぞれ個々に取付け固定されていた。
そこでこの種従来例では、コントロール部2の組立作業に手間,工数,時間がかかり、又、修理等に際しても個々の取外し,取付けが面倒であり、メインテナンス性が悪く、更に、個々の統一性が無くサービスカート1の外観が損なわれると共に、使用時においてタイマー4等の操作性も悪い、等々の問題が指摘されていた。
【0006】
第3に、この種従来例のサービスカート1では、例えば図7に示したように、コントロール部2のタイマー4を設定操作することにより、冷却装置6やヒーター7の動作制御を行っていた。
ところで、この種のサービスカート1は、例えば病院,航空機,新幹線内等において、多数台が同時に使用されることが多いが、従来は、このようなサービスカート1毎に1台ずつ、上述したタイマー4の設定操作が行われていた。
つまり、この種従来例では、サービスカート1の台数分だけ、同じ設定操作,入力作業を繰り返さなければならず、操作性,作業性が悪い、という問題が指摘されていた。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、タイマー設定操作のみならず、庫内の温度状態,ドアの状態,電力供給状態等に基づき、冷却装置やヒーターの動作制御が行える、サービスカートのコントロールボックスを提案することを目的とする。
そして更に、請求項1では、操作部,制御手段,表示部等を一体的にユニット化して、着脱可能とすると共に、冷却装置,ヒーター,検出手段等の配線を着脱可能に付設したことにより、組立作業の手間,工数,時間が軽減され、メインテナンス性が向上し、外観にも優れ、操作性も向上する、サービスカートのコントロールボックスを提案することを目的とする。
請求項2では、タイマー設定操作部を備えたリモートコントロール装置とその受信部等を採用したことにより、タイマー設定操作が、各サービスカートについて共通化され1回だけで良くなり、その分、操作性,作業性が向上する、サービスカートのコントロールボックスを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。このサービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備えてなると共に冷却装置ヒーターが搭載され、庫内に食品を収納して冷却,保冷や加熱,保温する。
そして、このコントロールボックスは、制御手段と、手動操作されるタイマー設定操作部と、を備えている。
該制御手段は、該タイマー設定操作部からのタイマー設定信号、庫内に付設された温度検出手段からの温度信号、該サービスカートのドアや供給電力の異常検出手段からの検出信号が入力されると共に、これらの信号に基づき、該冷却装置やヒーターに対し駆動オンオフ信号を出力可能となっている。
該制御手段は、該タイマー設定信号に基づき、まず、該冷却装置に対し駆動オン信号を出力し、次に、所定設定時間が経過すると、該冷却装置に対し駆動オフ信号を出力すると共に、該ヒーターに対し駆動オン信号を出力し、そして、更に所定設定時間が経過すると、該ヒーターに対し駆動オフ信号を出力する
そして該制御手段は、このような該タイマー設定信号に基づく制御よりも、該温度信号や該検出信号に基づく制御の方が優先すべく設定されており、該タイマー設定信号に基づき駆動中の該冷却装置や該ヒーターに対し、該温度信号や該検出信号に基づき駆動オフ信号を出力可能となっている
【0009】
そして、請求項1については次のとおり。すなわち請求項1のコントロールボックスは、電源スイッチ,該タイマー設定操作部等の操作部と、該制御手段と、タイマー表示,エラー表示,温度表示等の表示部とが、一体的にユニット化されると共に、該サービスカートに対し着脱可能に取付けられている。
かつ該コントロールボックスは、該冷却装置や該ヒーターへの通電,電力供給用の配線が、コネクタを介し着脱可能に付設されると共に、該温度検出手段や該異常検出手段からの信号伝達用の配線が、コネクタを介し着脱可能に付設されていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。すなわち請求項2では、各該サービスカートについて共通に使用され、該タイマー設定操作部を備えると共に、該サービスカートとは別体のリモートコントロール装置が採用されている。
そして、各該サービスカートのコントロールボックスは、該リモートコントロール装置から発信された該タイマー設定信号を受信可能な受信部と、該受信部を介し該タイマー設定信号が入力される該制御手段と、を有してなること、を特徴とする。
【0010】
本発明は、このようになっているので、次のようになる。このサービスカートには、冷却装置やヒーターが搭載されている。
そして、そのコントロールボックスは、電源スイッチ,タイマー設定操作部等の操作部と、制御手段と、タイマー表示,エラー表示,温度表示等の表示部とが、一体的にユニット化されると共に、サービスカートに対し着脱可能であり、各配線も着脱可能に付設されている。もって、このコントロールボックスは、組立作業が容易であり、メインテナンスも容易であり、外観も向上してなる。
そして(1)、庫内への食品の収納と共に、電源スイッチがオン操作され、タイマー設定操作部が手動操作されて、タイマー設定信号が制御手段に入力される。
なお、このようなコントロールボックスに代えて、リモートコントロール装置を使用してもよく、この場合は、そのタイマー設定操作部を1回だけ手動操作しておけば、事後は順次、各サービスカートの受信部に発信して行くだけで、タイマー設定信号が各サービスカートの制御手段に入力され、操作性,作業性が向上する。
【0011】
それから(2)、まず、制御手段にて冷却装置が駆動オンされ、庫内そして食品が全体的に冷却,保冷される。
そして、所定設定時間が経過すると、制御手段にて冷却装置が駆動オフされると共にヒーターが駆動オンされ、食品が個別的,集中的に加熱,保温される。このようにして、食品が食べ頃となって食事の提供サービスに供される。
さて(3)、このような冷却,保冷中や加熱,保温中を通じ、制御手段には、温度検出手段やドアスイッチや過電流センサ等の異常検出手段から、信号が入力されており、常時は、タイマー表示や温度表示にて表示が実施されている。
これに対し(4)、冷却,保冷中に庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合は、制御手段にて冷却装置が駆動オフされ、加熱,保温中にドアが開放された場合は、制御手段にてヒーターが駆動オフされる。又、冷却,保冷中や加熱,保温中に、過電流センサが異常を検出した場合は、制御手段にて冷却装置やヒーターが駆動オフされる
更に(5)、これらの各場合は、エラー表示が実施される
【0012】
そこで、本発明の請求項1,2のサービスカートのコントロールボックスによると、第1に、制御手段により、タイマーの設定操作のみならず,庫内の温度状態,ドア等の状態,電力供給状態に基づき、冷却装置やヒーターの動作制御が行われる
例えば、冷却装置やヒーターが、自動的に所定設定時間だけ駆動オンオフされるのは勿論のこと、途中で庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合は、自動的に冷却装置が駆動オフされ、又、途中でドアが開放された場合は、自動的にヒーターが駆動オフされ、更に、電力供給に異常が生じた場合は、自動的に冷却装置やヒーターが駆動オフされる
第2に、更に請求項1のコントロールボックスでは、操作部,制御手段,表示部等を一体的にユニット化して、サービスカートに対し着脱可能に取付けると共に、冷却装置,ヒーター,検出手段等に対する配線を着脱可能に付設してなる
そこでまず、コントロールボックスの組立作業が容易化され、その手間,工数,時間が軽減される。又、修理等に際し、サービスカートに対する取付け,取外しも容易であり、メインテナンス性が向上する。更に、一体化により個々の統一性がバランスよく保たれ、 サービスカートの外観も向上する
第3に、請求項2では、各サービスカート共通のタイマー設定操作部を備えた別体のリモートコントロール装置と、各サービスカートのコントロールボックスの受信部と、を採用してなる
このサービスカートは、例えば病院,航空機,新幹線内等において、多数台が同時に使用されることが多いが、これにより、各サービスカートに対するタイマー設定操作部の手動操作が、共通化される。つまり、リモートコントロール装置のタイマー設定操作部を1回だけ手動操作するだけで、各サービスカートに対する手動操作が完了する。各サービスカート毎に1台ずつ台数分だけ同じ手動操作,入力作業を繰り返す必要がなくなり、その分、操作性,作業性が向上する
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4,図5,図6等は、本発明の実施の形態の説明に供する。
そして、図1は制御のブロック図であり、図2の(1)図はパネル部の正面図、図2の(2)図はコントロールボックス等の斜視図であり、図3はサービスカートの斜視図である。
図4の(1)図は、リモートコントロール装置と第1受光素子のブロック図、(2)図は、リモートコントロール装置と第2受光素子のブロック図である。図5はサービスカートの斜視図である。図6の(1)図は、サービスカートの要部の正断面図、図6の(2)図は、サービスカートの要部の側断面図である。
【0014】
まず、図3,図5,図6により、サービスカート13について説明する。サービスカート13は箱状をなし、庫内に出し入れ自在な棚としてトレイ14が上下多段に収納されると共に、冷却装置15やヒーター16が搭載されている。
そしてトレイ14上に、食器17に入れられた食品18が載せられ、もって食事の提供サービスに供される。つまりこのサービスカート13は、庫内に食品18が収納されて冷却,保冷や加熱,保温され、もって食事の提供サービスに供される。
【0015】
このようなサービスカート13について、更に詳述する。このサービスカート13は、例えば病院内,航空機内,新幹線内等において、患者や乗客に対し食事の提供サービスを行う際に使用され、外箱本体19とドア20とキャスター21とを備えてなり、手で押して移動,運搬されると共に適宜保管される。
外箱本体19は、天板22,床板23,左右の側板24,前後のドア20等を備えた箱状をなし、ドア20は、外箱本体19の前面や背面に取付けられ、キャスター21は、外箱本体19の床板23の四隅下に付設されている。
なお図示例は、前後にドア20を備えたタイプよりなるが、図示例によらず、前面のドア20のみが用いられ、背面のドア20に代えてリア板が設けられたタイプ、つまり背面がリア板にて閉鎖されたタイプも考えられる。
外箱本体19の天板22,床板23,側板24,ドア20,リア板等は、それぞれアルミその他の軽金属製の表面板間に、芯材として断熱材が介装されたパネル構造よりなり、縦横つまり上下,左右,前後等に骨組として配されたアルミその他の軽金属製の各コーナー型材に、組み付けられている。
【0016】
外箱本体19の左右の側板24内面には、ガイドレールたるトレイ受け25が、左右で高さレベルを揃えて対向しつつ、上下多段に固設されている。
そして図6に示したように、この左右のトレイ受け25間に、板状のトレイ14が出し入れ自在な棚として、保持されている。つまりトレイ14は、サービスカート13の庫内に、前後に出し入れ自在な棚として、上下多段に収納されている。
トレイ14上には、各種の食材たる食品18が、食器17に入れられて載せられており、このような食品18としては、御飯,めん類,パスタ,パン等の主食、料理等の主采、野菜等の副采、スープやコーヒー等の飲料、等々が考えられる。
【0017】
サービスカート13は、このように外箱本体19の庫内に食品18を収納し、搭載された冷却装置15により冷却,保冷する。
正確には、食品18を冷却装置15にて冷却した後に保冷するパターンや、予め外部で冷却されていた食品18を、冷却装置15にて引き続き保冷するパターン、その他各種のパターンが考えられる(本明細書において、冷却,保冷とは、このような意味にて用いられる)。
【0018】
図示例の冷却装置15は、公知のヒートポンプ式よりなり、冷媒の圧縮器,凝縮器,蒸発器,ファン等を備えてユニット化されており、サービスカート13の底部に断熱材26にて区画形成された搭載スペースに対し、前後方向に挿脱可能,着脱可能に配設されている。
そして、冷却装置15から吹き出された冷気が、サービスカート13の外箱本体19内を流れ、トレイ14上に載せられた食器17つまり食品18に当たり、このようにして温度が上昇した冷気つまり空気が、冷却装置15に回収された後、再び冷気となって吹き出すようになっている。例えば、このような冷却装置15にて循環される冷気により、庫内に収納された食品18が冷却,保冷される。
図3中27は、冷却装置15のコンセント27であり、外箱本体19側に付設された対応コンセント(図示せず)を経由し、コントロールボックス28に接続され、もって冷却装置15が通電,駆動可能となっている。
【0019】
このサービスカート13にあっては、庫内に収納された食品18を、このように冷却装置15にて冷却,保冷可能であると共に、更に、ヒーター16にて加熱,保温可能となっている。
正確には、食品18をヒーター16で加熱調理した後に保温するパターンや、予め外部で既に加熱調理されていた食品18を、ヒーター16で再度加熱して保温するパターン、その他各種のパターンが考えられる(本明細書において加熱,保温とは、このような意味にて用いる)。
【0020】
図示例のヒーター16は、各トレイ14にそれぞれ組み込まれている。すなわち図6に示したように、各トレイ14のヒータープレート部には、通電により発熱する面状のヒーター16が内蔵されている。
そして、このようなヒーター16上に載せられた食器17内の食品18、例えば主食や料理等の主采が、ヒーター16の通電,発熱により、加熱,保温されるようになっている。勿論、加熱,保温される食品18は、収納されたすべての食品18としてもよく、これとは反対に、収納された食品18のうち選択されたもののみとしてもよい。
なお、各トレイ14には接点端子が付設されており、この接点端子が外箱本体19側に付設された対応接点端子を経由し、コントロールボックス28に接続され、もってヒーター16が通電,発熱可能となっている。
【0021】
このサービスカート13は、このように冷却装置15とヒーター16とが搭載されており、庫内に収納された食品18を、全体的に冷却,保冷可能であると共に、個別的,部分的,選択的,集中的に加熱,保温可能となっている。勿論、この冷却,保冷実施時間と、加熱,保温実施時間とは、時間的に前後の関係となるように、コントロールボックス28にて切換え制御される。
サービスカート13は、このようになっている。
【0022】
以下、図1,図2,図3,図4等により、本発明のコントロールボックス28について説明する。
まず、このコントロールボックス28は、電源スイッチ29,タイマー設定操作部30等の操作部31と、制御手段32と、タイマー表示33,エラー表示34,温度表示35等の表示部36とが、一体的にユニット化されると共に、サービスカート13に対し着脱可能に取付けられている。操作部31は、パネルシート47下に配された表面タッチパネル式よりなる。
又、冷却装置15やヒーター16への配線37,38が、コネクタ39,40を介し着脱可能に付設されると共に、温度検出手段41等の検出手段42からの配線43,44が、コネクタ45,46を介し着脱可能に付設されている。
【0023】
このようなコントロールボックス28について、更に詳述する。コントロールボックス28は、図2に示したように箱状をなし、サービスカート13の天板22上に、ネジ等を使用して取付けられる。つまりネジ等を使用し、容易に取付け,取外し可能、着脱可能に取付け固定されている。
そして、コントロールボックス28内には、制御手段32等が内蔵されている。又、コントロールボックス28前面のパネル部48には、カート側コネクタ49,操作部31,表示部36等が、一体的にユニット化されて配設され、内蔵された制御手段32等に接続されている。
【0024】
まず、パネル部48のカート側コネクタ49は、外部の電源側コネクタ50(図5を参照)に接続され、もって冷却装置15やヒーター16への通電,電力供給が可能となっている。
次に、パネル部48の操作部31や表示部36は、透明な一体のパネルシート47下に配されている。
図示例の手動操作される操作部31は、1個のボタンスイッチよりなりオンオフ操作信号を送出可能な電源スイッチ29、多数のボタンスイッチよりなりタイマー設定信号を送出可能なタイマー設定操作部30、1個のボタンスイッチよりなりロックオンオフ信号を送出可能なロックボタン51、等を備えてなる。
このような操作部31の電源スイッチ29,タイマー設定操作部30,ロックボタン51等は、いずれも操作時において、パネルシート47下のボタンスイッチを押下する、表面タッチパネル式よりなる。タイマー設定操作部30は、主にヒーター16の動作設定を行う。
【0025】
次に、図示例の表示部36は、タイマー表示33,エラー表示34,温度表示35,冷却装置動作表示52,ヒーター動作表示53、等を備えてなる。
タイマー表示33は、タイマーの設定内容を表示する。エラー表示34は、冷却,保冷中に庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合(例えば上昇した場合)や、加熱,保温中にドア20(図3,図5,図6等を参照)が開放された場合や、冷却,保冷中や加熱,保温中に供給電力に異常が発生した場合、等々において、その旨を表示する。
つまりエラー表示34は、警報部54の1例であり、警報部54としては、文字や光にて警報を実施するエラー表示34と共に又はこれに代えて、音や動作による警報を実施する構成も考えられる。又、図示例ではタイマー表示33とエラー表示34とは別々の画面とされているが、これによらず、1つの画面を常時のタイマー表示と異常時のエラー表示とに、切換え使用するようにしてもよい。
温度表示35は、庫内の温度、つまりサービスカート13の外箱本体19内の温度、食品18が収納されている部分の温度を表示する。冷却装置動作表示52やヒーター動作表示53は、冷却装置15やヒーター16の駆動オンオフを表示する。
【0026】
又、図2の(2)図に示したように、コントロールボックス28の背面からは、内蔵された制御手段32等に接続された配線37,38,43,44,55が延出されている。
配線37は、コネクタ39を介し冷却装置15側への配線(図示せず)に接続され、通電,電力供給可能となっている。配線38は、コネクタ40を介し各ヒーター16側への配線(図示せず)に接続され、通電,電力供給可能となっている。配線55は、コネクタ56を介しロック装置57側への配線(図示せず)に接続され、通電,電力供給可能となっている。
配線43は、コネクタ45を介し温度検出手段41たる温度センサ58側の配線(図示せず)に接続され、信号を伝達する。配線44は、コネクタ46を介しドアスイッチ59側の配線(図示せず)に接続され、信号を伝達する。
このように、コントロールボックス28からの配線37,38,55や、コントロールボックス28への配線43,44は、すべてコネクタ39,40,56,45,46を使用して、対応する各配線に接続可能、つまり容易に取付け,取外し可能となっている。
コントロールボックス28は、このようになっている。
【0027】
次に図1等により、コントロールボックス28に内蔵された制御手段32について説明する。
図示例では、制御手段32として、マイクロコンピュータ60が採用されている。そして、このマイクロコンピュータ60よりなる制御手段32には、前述したタイマー設定操作部30からのタイマー設定信号、庫内に付設された温度検出手段41からの温度信号、サービスカート13や電力の異常検出手段61からの検出信号、等々が入力される。
又、マイクロコンピュータ60よりなる制御手段32は、これらの信号に基づき、冷却装置15やヒーター16に対し駆動オンオフ信号、付設された警報部54に対しオン信号、等々を出力可能となっている。
【0028】
このようなマイクロコンピュータ60よりなるコントロールボックス28の制御手段32等について、更に詳述する。
このマイクロコンピュータ60には、コントロールボックス28の操作部31の電源スイッチ29(図2を参照)からのオンオフ操作信号、コントロールボックス28の操作部31のタイマー設定操作部30(図2を参照)からのタイマー設定信号、庫内の温度検出手段41たる温度センサ58(図3,図5を参照)からの温度信号、サービスカート13の異常検出手段61たるドアスイッチ59(図3,図5を参照)からの検出信号、コントロールボックス28のカート側コネクタ49付近に内蔵された異常検出手段61たる過電流センサ62(図2,図3,図5を参照)からの検出信号、コントロールボックス28の操作部31のロックボタン51(図2を参照)からのロックオンオフ信号、等々がポートを介し送出,入力される。又、マイクロコンピュータ60に付設されたクロック、又はマイクロコンピュータ60自体のクロック機能により、クロック信号が入力,カウントされる。
マイクロコンピュータ60では、入力されたこれらの信号と、予め格納され読み込まれていたプログラムの指示に基づき、ポートを介し、冷却装置15,ヒーター16,各種の表示部36,ロック装置57等に対し、対応した制御信号を出力,送出する。
【0029】
すなわち、まず第1に、操作部31のタイマー設定操作部30からのタイマー設定信号に基づき、表示部36のタイマー表示33に対し表示信号が出力され、タイマー設定内容が表示されるようになる。
第2に、温度センサ58からの温度信号に基づき、表示部36の温度表示35に対し表示信号が出力され、庫内の温度が表示されるようになる。
【0030】
第3に、操作部31の電源スイッチ29のオン操作信号やタイマー設定操作部30からのタイマー設定信号に基づき、冷却装置駆動回路63を介し冷却装置15に対し駆動オン信号が出力されると共に、表示部36の冷却装置動作表示52に対し表示オン信号が出力される。
そして、タイマー設定信号に基づく所定設定時間が経過すると、冷却装置駆動回路63を介し冷却装置15に対し駆動オフ信号が出力されると共に、表示部36の冷却装置動作表示52に対し表示オフ信号が出力される。同時に、ヒーター駆動回路64を介しヒーター16に対し駆動オン信号が出力されると共に、表示部36のヒーター動作表示53に対し表示オン信号が出力される。
そして更に、タイマー設定信号に基づく所定時間が経過すると、ヒーター駆動回路64を介しヒーター16に対し駆動オフ信号が出力されると共に、表示部36のヒーター動作表示53に対し表示オフ信号が出力される。
【0031】
第4に、冷却装置15の駆動中に、温度センサ58からの温度信号に基づき庫内の温度が所定温度域を逸脱した(例えば、所定温度域が5℃から10℃の場合に、15℃に上昇した)と判断した場合には、冷却装置駆動回路63を介し冷却装置15に対し駆動オフ信号が出力されると共に、表示部36の冷却装置動作表示52に対し表示オフ信号が出力され、警報部54たるエラー表示34に対しその旨の表示オン信号が出力される。
このように、前述した第3の点のタイマー設定信号に基づく処理,制御より、温度信号に基づく処理,制御の方が、優先すべく設定されている。
第5に、ヒーター16の駆動中に、ドア20の開閉検出用のリミットスイッチつまり異常検出手段61のドアスイッチ59から、ドア20開の検出信号が入力されると、ヒーター駆動回路64を介しヒーター16に対し駆動オフ信号が出力されると共に、表示部36のヒーター動作表示53に対し表示オフ信号が出力され、警報部54たるエラー表示34に対しその旨の表示オン信号が出力される。
このように、前述した第3の点のタイマー設定信号に基づく処理,制御より、ドアスイッチ59の検出信号に基づく処理,制御の方が、優先すべく設定されている。
【0032】
第6に、冷却装置15の駆動中又はヒーター16の駆動中に、異常警報手段61の過電流センサ62から供給電力異常の検出信号が入力されると、冷却装置駆動回路63を介し冷却装置15に対し、又、ヒーター駆動回路64を介しヒーター16に対し、それぞれ駆動オフ信号が出力される。
これと共に、表示部36の冷却装置動作表示52又はヒーター動作表示53に対し表示オフ信号が出力され、警報部54たるエラー表示34に対しその旨の表示オン信号が出力される。
このように、前述した第3の点のタイマー設定信号に基づく処理,制御より、過電流センサ62からの検出信号に基づく処理,制御の方が、優先すべく設定されている。
第7に、操作部31のロックボタン51からロックオンオフ信号が入力されると、ロック装置駆動回路65を介しロック装置57に対し、対応したロックオンオフ信号が出力される。そしてロック装置57は、サービスカート13を全体的に不動にロックオン,ロックする。
【0033】
マイクロコンピュータ60よりなる制御手段32は、入力された各信号と予め格納されていたプログラムの指示に基づき、このような制御信号を出力する。つまり、マイクロコンピュータ60により、上述した第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7の制御が行われる。
なお制御手段32は、このような図示例によらず、上述した第1から第7の各機能を達成する専用の各手段により構成してもよく、この場合は各手段について、マイクロコンピュータ60を用いず対応回路を用いるようにしてもよい。
制御手段32は、このようになっている。
【0034】
次に、図1,図2,図3,図4等により、リモートコントロール装置66について説明する。
このサービスカート13は、更に、各サービスカート13共通のタイマー設定操作部67を備えた別体のリモートコントロール装置66と、リモートコントロール装置66から発信されたタイマー設定信号を受信可能な受信部68と、受信部68を介しタイマー設定信号が入力されると共に、これに基づき冷却装置15やヒーター16に対し駆動オンオフ信号を出力可能な制御手段32と、を有してなる。
【0035】
このようなリモートコントロール装置66等について、更に詳述する。図示のリモートコントロール装置66は、サービスカート13とは別体よりなり、手動操作されるタイマー設定操作部67と、ロックボタン69とを備えてなり、1個で各サービスカート13について、共通に使用される。
このタイマー設定操作部67は、前述したサービスカート13のコントロールボックス28のタイマー設定操作部30に準じた構成よりなり、多数のボタンスイッチを備え、タイマー設定信号を入力,メモリー,発信,送出可能である。ロックボタン69も、前述したロックボタン51に準じ、ロックオンオフ信号を入力,メモリー,発信,送出可能である。
そして、このようなリモートコントロール装置66に対応し、各サービスカート13には、それぞれ受信部68として、図示例では第1受光素子70と第2受光素子71が設けられている。
すなわち、サービスカート13のコントロールボックス28には、リモートコントロール装置66のタイマー設定操作部67から発信されたタイマー設定信号を受信可能な第1受光素子70と、ロックボタン69から発信されたロックオンオフ信号等を受信可能な第2受光素子71が配設されている。
なお、発信,受信の形態は、図示例の光信号によらず、その他各種の信号を利用するようにしてもよい。
【0036】
図4の(1)図は、1個のリモートコントロール装置66のタイマー設定操作部67から、A,B,C,D,E,Fの各サービスカート13の第1受光素子70に対し、順次、タイマー設定信号が発信,受信されて行く状態を示す。同様に図4の(2)図は、1個のリモートコントロール装置66のロックボタン69から、A,B,C,D,E,Fの各サービスカート13の第2受光素子71に対し、順次、ロックオンオフ信号等が発信,受信されて行く状態を示す。
このようにして受信部68たる第1受光素子70や第2受光素子71で受信されたタイマー設定信号やロックオンオフ信号等は、それぞれ、マイクロコンピュータ60を用いた制御手段32に入力される。
入力されたタイマー設定信号やロックオンオフ信号の処理,これらに基づく制御等については、前述したところに準じる。つまり制御手段32では、コントロールボックス28のタイマー設定操作部30やロックボタン51から入力されたタイマー設定信号やロックオンオフ信号と同様に処理され、例えば冷却装置15やヒーター16に対し駆動オンオフ信号が出力される。
リモートコントロール装置66は、このようになっている。
【0037】
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。
このサービスカート13は、箱状をなしドア20とキャスター21を備えてなり、冷却装置15やヒーター16が搭載されている。
冷却装置15やヒーター16のコントロールボックス28は、電源スイッチ29,タイマー設定操作部30,ロックボタン51等の操作部31と、マイクロコンピュータ60を使用した制御手段32と、タイマー表示33,エラー表示34,温度表示35,冷却装置動作表示52,ヒーター動作表示53等の表示部36とが、一体的にユニット化され、サービスカート13に対し着脱可能に取付けられている(図2等を参照)。
又、コントロールボックス28には、冷却装置15、ヒーター16、ロック装置57、庫内の温度検出手段41たる温度センサ58、異常検出手段61たるドアスイッチ59等に対する配線37,38,43,44,55が、それぞれコネクタ39,40,45,46,56を介し、着脱可能に付設されている(図2の(2)図を参照)。
【0038】
そして(1)、庫内への食品18の収納(図5,図6を参照)と共に、コントロールボックス28の電源スイッチ29がオン操作され、タイマー設定操作部30が手動操作されて、タイマー設定信号がマイクロコンピュータ60を用いた制御手段32に入力される(図1等を参照)。電源スイッチ29やタイマー設定操作部30等の操作部31は、コントロールボックス28前面のパネル部48のパネルシート47下に配されている(図2を参照)。
又、このようなコントロールボックス28のタイマー設定操作部30に代えて、リモートコントロール装置66のタイマー設定操作部67を使用してもよい(図3を参照)。
この場合は、リモートコントロール装置66のタイマー設定操作部67を手動操作しておけば、事後は、各サービスカート13の受信部68たる第1受光素子70に対し、発信操作して行くことにより、タイマー設定信号が、各サービスカート13の制御手段32に入力される(図1,図4を参照)。
【0039】
さて(2)、このように食品18が収納され、電源スイッチ29がオン操作され、タイマー設定操作部30が手動操作されタイマー設定信号が入力されると、まず、制御手段32から冷却装置15に駆動オン信号が出力され、冷却装置15が駆動オンする。もって庫内そして食品18が、全体的に冷却,保冷される(図1,図5,図6を参照)。
そして、タイマー設定信号に基づく所定設定時間が経過すると、制御手段32から冷却装置15に駆動オフ信号が出力され、冷却装置15が駆動オフする共に、ヒーター16に駆動オン信号が出力され、ヒーター16が駆動オンする。もって食品18が、個別的,選択的,集中的に加熱,保温される(図1,図5,図6を参照)。
そして、更に所定設定時間が経過すると、制御手段32からヒーター16に駆動オフ信号が出力され、ヒーター16が駆動オフする(図1,図5,図6を参照)。
このサービスカート13にあっては、このようにして、収納された食品18が冷却,保冷された後、加熱,保温され、食べ頃となって食事の提供サービスに供される。事後、電源スイッチ29はオフ操作される。
【0040】
さて(3)、制御手段32には、前述したようにタイマー設定操作部30(67)からタイマー設定信号が入力されると共に、このような冷却,保冷中や加熱,保温中を通じ、庫内の温度検出手段41たる温度センサ58から温度信号が入力され、更にドアスイッチ59や過電流センサ62等の異常検出手段61から検出信号が入力されている(図1を参照)。
もって常時は、制御手段32からタイマー表示33,温度表示35,冷却装置動作表示52,ヒーター動作表示53等の表示部36に対し、表示オン信号が出力され、もってタイマー設定内容の表示,庫内温度の表示,冷却装置15動作中はその旨の表示,ヒーター16動作中はその旨の表示等が、それぞれ実施されている(図1,図2を参照)。
【0041】
これに対し(4)、まず冷却,保冷中に、温度センサ58から入力された温度信号に基づき、庫内の温度が所定温度域を逸脱した(例えば所定温度域より上昇した)と判断された場合は、制御手段32から冷却装置15に駆動オフ信号が出力され、冷却装置15が駆動オフする(図1を参照)。
又、加熱,保温中に、異常検出手段61のドアスイッチ59から入力された検出信号に基づき、ドア20が開放されたと判断された場合は、制御手段32からヒーター16に駆動オフ信号が出力され、ヒーター16が駆動オフする(図1を参照)。
更に、冷却,保冷中や加熱,保温中に、異常検出手段61の過電流センサ62から入力された検出信号に基づき、供給電力に異常が発生したと判断された場合は、制御手段32から冷却装置15やヒーター16に駆動オフ信号が出力され、冷却装置15やヒーター16が駆動オフする(図1を参照)。
【0042】
更に(5)、これらの場合、つまり途中で庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合や、ドア20が開放された場合や、供給電力に異常が発生した場合は、冷却装置15やヒーター16が駆動オフすると共に、その旨の警報が実施される(図1を参照)。
すなわち、これらの場合には、それぞれ制御手段32から警報部57たるエラー表示34に対し表示オン信号が出力され、エラー表示34により、エラーである旨の警報が実施される。
【0043】
さてそこで、このサービスカート13のコントロールボックス28にあっては、次の第1,第2,第3のようになる。
第1に、このコントロールボックス28では、制御手段32としてマイクロコンピュータ60を採用してなり、タイマー設定操作部30(67)からのタイマー設定信号に基づき、冷却装置15やヒーター16が所定設定時間、駆動オンオフ制御されると共に、次の動作制御,表示,警報等も行われる。
まず、冷却装置15の動作,駆動中に、温度センサ58からの温度信号に基づき、庫内の温度が所定温度域を逸脱したと判断された場合は、冷却装置15は駆動オフされる。又、ヒーター16の動作,駆動中に、ドアスイッチ59の検出信号に基づき、サービスカート13のドア20が開放されたと判断された場合は、ヒーター16は駆動オフされる。
更に、冷却装置15又はヒーター16の動作,駆動中に、過電流センサ62の検出信号に基づき過電流が供給される等、電力供給に異常が生じたと判断された場合は、冷却装置15やヒーター16は駆動オフされる。
【0044】
更に、これらの場合は、エラー表示34によるその旨の表示、つまり警報部54による警報も行われる。
又、このような異常時以外の常時においても、タイマー表示33,温度表示35,冷却装置動作表示52,ヒーター動作表示53等により、タイマー設定内容の表示,庫内温度の表示,冷却装置15の動作表示,ヒーター16の動作表示、等が行われている。
このように、このコントロールボックス28によると、各種の動作制御,警報,表示等が、同時に一挙に実施されるようになる。
【0045】
第2に、このコントロールボックス28では、電源スイッチ29,タイマー設定操作部30,ロックボタン51等の操作部31と、マイクロコンピュータ60を使用した制御手段32と、タイマー表示33,エラー表示34,温度表示35,冷却装置動作表示52,ヒーター動作表示53等の表示部36とが、パネル部48等を利用しつつ、一体的にユニット化されている。
そして、このように一体化,ユニット化したものを、サービスカート13の天板22上に、ネジ等を用い着脱可能に取付けてなる。
更に、冷却装置15,ヒーター16,温度センサ58,ドアスイッチ59,ロック装置57等に対する配線37,38,43,44,55を、コネクタ39,40,45,46,56を用い、着脱可能に取付けてなる。
【0046】
そこで、このコントロールボックス28は、このような一体化,ユニット化,着脱化により、製造時における組立て作業が、極めて簡単容易である。これと共に、修理,交換時や保守,点検時における取付け,取外しも、極めて簡単容易である。又、一体化,ユニット化,統一化により、パネル部48の外観も向上してなる。
更に、電源スイッチ29,タイマー設定操作部30,ロックボタン51等の操作部30は、パネルシート47下に配された表面タッチパネル式よりなり、いずれもパネルシート47下のボタンスイッチを押下することにより、極めて簡単容易に手動操作される。
【0047】
第3に、更に、別体のリモートコントロール装置66を備えてなり、このリモートコントロール装置66を使用すると、次のようになる。
すなわち、リモートコントロール装置66のタイマー設定操作部67を、1回だけ手動操作しておけば、事後は順次、各サービスカート13の第1受光素子70に発信して行くだけで、タイマー設定信号が、各サービスカート13の制御手段32に入力されるようになる。
つまり、各サービスカート13のコントロールボックス28のタイマー設定操作部30について、1台ずつ個々に同じ手動操作を繰り返す手間、つまりタイマー設定信号を入力して行く手間が省けるようになる。
【0048】
【発明の効果】
第1に、本発明のサービスカートのコントロールボックスは、まず、次の効果を発揮する。
すなわち、制御手段により、タイマーの設定操作のみならず,庫内の温度状態,ドア等の状態,電力供給状態等々に基づき、冷却装置やヒーターの動作制御が行われる
【0049】
例えば、冷却装置やヒーターが、自動的に所定設定時間だけ駆動オンオフされるのは勿論のこと、途中で庫内の温度が所定温度域を逸脱した場合は、自動的に冷却装置が駆動オフされる。又、途中でドアが開放された場合は、自動的にヒーターが駆動オフされ、更に、電力供給に異常が生じた場合は、自動的に冷却装置やヒーターが駆動オフされる。
このように、本発明によると、タイマーによる動作制御のみを行っていた前述したこの種従来例では実現困難とされていた、各種入力に基づく動作制御が、自動的に実現されるようになる。
【0050】
第2に、更に本発明に係る請求項1のサービスカートのコントロールボックスは、次の効果を発揮する。
すなわち請求項1では、操作部,制御手段,表示部等を一体的にユニット化して、サービスカートに対し着脱可能に取付けると共に、冷却装置,ヒーター,検出手段等に対する配線を着脱可能に付設する、等の構成を採用してなる。
【0051】
そこで、単品の個々の部品単位で取付けていた前述したこの種従来例に比し、まず、コントロールボックスの組立作業が容易化され、その手間,工数,時間が大きく軽減される。又、修理等に際し、サービスカートに対する取付け,取外しも容易であり、メインテナンス性が向上する。
更に、一体化により個々の統一性がバランスよく保たれ、サービスカートの外観も向上する。
【0052】
第3に、本発明に係る請求項2のサービスカートのコントロールボックスは、次の効果を発揮する。
すなわち請求項2では、各サービスカート共通のタイマー設定操作部を備えた別体のリモートコントロール装置と、各サービスカートのコントロールボックスの受信部と、冷却装置やヒーターを動作制御する制御手段と、を採用してなる。
【0053】
この種のサービスカートは、例えば病院,航空機,新幹線内等において、多数台が同時に使用されることが多いが、各サービスカートに対するタイマー設定操作部の手動操作が、共通化されるようになる。
つまり、リモートコントロール装置のタイマー設定操作部を1回だけ手動操作するだけで、各サービスカートに対する手動操作が完了してしまい、後は各サービスカートに対して発信して行くだけでよくなる。前述したこの種従来例のように、各サービスカート毎に1台ずつ台数分だけ同じ手動操作,入力作業を繰り返す必要がなくなり、その分、操作性,作業性が向上する。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサービスカートのコントロールボックスについて、本発明の実施の形態の説明に供する制御のブロック図である。
【図2】 同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、パネル部の正面図、(2)図は、コントロールボックス等の斜視図である。
【図3】 同発明の実施の形態の説明に供し、サービスカートの斜視図である。
【図4】 同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、リモートコントロール装置と第1受光素子のブロック図、(2)図は、リモートコントロール装置と第2受光素子のブロック図である。
【図5】 同発明の実施の形態の説明に供し、サービスカートの斜視図である。
【図6】 同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、サービスカートの要部の正断面図、(2)図は、サービスカートの要部の側断面図である。
【図7】 この種従来例の説明に供し、(1)図は、サービスカートの要部の斜視図、(2)図は、制御のブロック図である。
【符号の説明】
13 サービスカート
15 冷却装置
16 ヒーター
18 食品
20 ドア
21 キャスター
28 コントロールボックス
29 電源スイッチ
30 タイマー設定操作部
31 操作部
32 制御手段
33 タイマー表示
34 エラー表示
35 温度表示
36 表示部
37 配線
38 配線
39 コネクタ
40 コネクタ
41 温度検出手段
42 検出手段
43 配線
44 配線
45 コネクタ
46 コネクタ
47 パネルシート
54 警報部
59 ドアスイッチ(異常検出手段)
60 マイクロコンピュータ
61 異常検出手段
62 過電流センサ(異常検出手段)
66 リモートコントロール装置
67 タイマー設定操作部
68 受信部

Claims (2)

  1. 箱状をなしドアとキャスターを備えてなると共に冷却装置ヒーターが搭載され、庫内に食品を収納して冷却,保冷や加熱,保温するサービスカートのコントロールボックスであって、
    制御手段と、手動操作されるタイマー設定操作部と、を備えてなり、該制御手段は、該タイマー設定操作部からのタイマー設定信号、庫内に付設された温度検出手段からの温度信号、該サービスカートのドアや供給電力の異常検出手段からの検出信号が入力されると共に、これらの信号に基づき、該冷却装置やヒーターに対し駆動オンオフ信号を出力可能となっており、
    該制御手段は、該タイマー設定信号に基づき、まず、該冷却装置に対し駆動オン信号を出力し、次に、所定設定時間が経過すると、該冷却装置に対し駆動オフ信号を出力すると共に該ヒーターに対し駆動オン信号を出力し、そして、更に所定設定時間が経過すると、該ヒーターに対し駆動オフ信号を出力するが、
    該制御手段は、このような該タイマー設定信号に基づく制御よりも、該温度信号や該検出信号に基づく制御の方が優先すべく設定されており、該タイマー設定信号に基づき駆動中の該冷却装置や該ヒーターに対し、該温度信号や該検出信号に基づき駆動オフ信号を出力可能となっており
    又、該コントロールボックスは、電源スイッチ,該タイマー設定操作部等の操作部と、該制御手段と、タイマー表示,エラー表示,温度表示等の表示部とが、一体的にユニット化されると共に、該サービスカートに対し着脱可能に取付けられており、
    かつ該コントロールボックスは、該冷却装置や該ヒーターへの通電,電力供給用の配線が、コネクタを介し着脱可能に付設されると共に、該温度検出手段や該異常検出手段からの信号伝達用の配線が、コネクタを介し着脱可能に付設されていること、を特徴とするサービスカートのコントロールボックス。
  2. 箱状をなしドアとキャスターを備えてなると共に冷却装置ヒーターが搭載され、庫内に食品を収納して冷却,保冷や加熱,保温するサービスカートのコントロールボックスであって、
    制御手段と、手動操作されるタイマー設定操作部と、を備えてなり、該制御手段は、該タイマー設定操作部からのタイマー設定信号、庫内に付設された温度検出手段からの温度信号、該サービスカートのドアや供給電力の異常検出手段からの検出信号が入力されると共に、これらの信号に基づき、該冷却装置やヒーターに対し駆動オンオフ信号を出力可能となっており、
    該制御手段は、該タイマー設定信号に基づき、まず、該冷却装置に対し駆動オン信号を出力し、次に、所定設定時間が経過すると、該冷却装置に対し駆動オフ信号を出力すると共に該ヒーターに対し駆動オン信号を出力し、そして、更に所定設定時間が経過すると、該ヒーターに対し駆動オフ信号を出力するが、
    該制御手段は、このような該タイマー設定信号に基づく制御よりも、該温度信号や該検出信号に基づく制御の方が優先すべく設定されており、該タイマー設定信号に基づき駆動中の該冷却装置や該ヒーターに対し、該温度信号や該検出信号に基づき駆動オフ信号を出力可能となっており
    又、各該サービスカートについて共通に使用され、該タイマー設定操作部を備えると共に、該サービスカートとは別体のリモートコントロール装置が採用されており、
    各該サービスカートのコントロールボックスは、該リモートコントロール装置から発信された該タイマー設定信号を受信可能な受信部と、該受信部を介し該タイマー設定信号が入力される該制御手段と、を有してなること、を特徴とするサービスカートのコントロールボックス。
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