JP4159243B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の冷却ユニットによって庫内が冷却される大型のプレハブ冷蔵庫やプレハブ冷凍庫などの冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種の大型プレハブ冷蔵庫では、冷却する庫内空間が大きくなるため、複数台の冷却ユニットを用いて庫内を冷却している。これら冷却ユニットは、プレハブ冷蔵庫の天井面に並設されると共に、それぞれコンプレッサ、凝縮器、減圧装置及び冷却器などから成る冷媒回路と送風機を有した冷却装置と、この冷却装置のコンプレッサや送風機の運転を制御する制御装置を備えている。
【0003】
この制御装置は、庫内温度を検出する温度センサを有しており、この温度センサが検出した庫内温度に基づき、各冷却ユニットの制御装置はそれぞれのコンプレッサと送風機を独立してON(運転)−OFF(停止)制御(送風機は連続運転されるかコンプレッサに同期してON−OFF制御)していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような大型のプレハブ冷蔵庫となると、庫内に温度斑が発生し易く、庫内の温度状況によっては、特に温度の低い領域に設置された冷却ユニットの運転率が極端に低下するようになる。このように運転率の低い冷却ユニットでは、長時間コンプレッサが停止(OFF)状態となるため、係る長い停止期間を経て起動させると、コンプレッサに悪影響を及ぼす結果となる。
【0005】
また、各冷却ユニットの制御装置は通常温度表示も成されるが、上述のような温度斑は必然的に多少なりとも発生するため、各冷却ユニットにおいては異なる温度が表示されるようになる。そのため、使用者に無用な誤解を与える結果ともなっていた。
【0006】
本発明は、係る従来の技術課題を解決するために成されたものであり、複数台の冷却ユニットが取り付けられた冷却貯蔵庫において、各ユニットの保護を図ることを目的とする。
【0007】
そして、本発明における更なる目的は、使用者に無用な誤解を与えることを防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷却貯蔵庫は、コンプレッサや冷却器から構成された冷却装置と、庫内温度を検出する温度センサを有して前記コンプレッサの運転を制御する制御装置とをそれぞれ備えた複数台の冷却ユニットが取り付けられ、これら複数台の冷却ユニットによって庫内が冷却されるものであって、前記各冷却ユニットの制御装置は通信線にて接続されており、何れかの冷却ユニットの制御装置を主制御装置として、当該主制御装置から他の冷却ユニットの制御装置に運転制御用のデータを送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は前記主制御装置から受信したデータに基づいて前記コンプレッサの運転を制御すると共に、前記主制御装置は、当該主制御装置の温度センサが検出した温度データを前記他の冷却ユニットの制御装置に送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データを表示することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、コンプレッサや冷却器から構成された冷却装置と、庫内温度を検出する温度センサを有して前記コンプレッサの運転を制御する制御装置とをそれぞれ備えた複数台の冷却ユニットが取り付けられ、これら複数台の冷却ユニットによって庫内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記各冷却ユニットの制御装置は通信線にて接続されており、何れかの冷却ユニットの制御装置を主制御装置として、当該主制御装置から他の冷却ユニットの制御装置に運転制御用のデータを送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は前記主制御装置から受信したデータに基づいて前記コンプレッサの運転を制御するようにしたので、庫内の領域によって温度斑が発生した場合にも、運転率が極端に低下する冷却ユニットが生じる不都合を解消し、コンプレッサなどの機器に加わる悪影響を未然に防止して故障発生率の低下と長寿命化を図ることが可能となるものである。
【0010】
特に、前記主制御装置は、当該主制御装置の温度センサが検出した温度データを前記他の冷却ユニットの制御装置に送信すると共に、当該他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データを表示するようにしたので、必然的に発生する庫内の温度斑によって各冷却ユニットの制御装置において異なる温度が表示されることを防止し、使用者に無用な誤解を与える不都合を未然に解消することができるようになるものである。
【0011】
請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、上記において前記他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データと、当該制御装置の温度センサが検出した温度データを切り換えて表示することを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データと、当該制御装置の温度センサが検出した温度データを切り換えて表示するようにしたので、メンテナンス時などの使用者が庫内の実際の温度斑を認識する必要があるときにも、当該冷却ユニットの制御装置の温度センサが検出している温度データを容易に確認することができるようになるものである。
【0013】
請求項3の発明の冷却貯蔵庫は、上記各発明において前記主制御装置を含む前記各制御装置は、前記通信線にて接続された全制御装置の温度センサが検出した温度データの平均値をそれぞれ表示することを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて前記主制御装置を含む前記各制御装置は、前記通信線にて接続された全制御装置の温度センサが検出した温度データの平均値をそれぞれ表示するようにしたので、各冷却ユニットにおいて庫内の平均温度を表示することができるようになり、使用者は庫内の温度状況を全体的に把握することができるようになるものである。
【0015】
請求項4の発明の冷却貯蔵庫は、上記各発明において前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置が主制御装置となることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置が主制御装置となるようにしたので、主制御装置とされた制御装置の温度センサの異常時にも、当該温度センサが検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサを有する制御装置が主制御装置にとって代わることになるため、以後支障無く各冷却ユニットの制御は実行されるものである。
【0017】
請求項5の発明の冷却貯蔵庫は、請求項1、請求項2又は請求項3の発明において前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、該主制御装置は、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置から温度データを受信し、当該受信した温度データに基づいて制御を実行することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、該主制御装置は、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置から温度データを受信し、当該受信した温度データに基づいて制御を実行するようにしたので、主制御装置とされた制御装置の温度センサの異常時にも、主制御装置は、当該温度センサが検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサを有する制御装置から温度データを受信し、当該温度データに基づいて制御を実行することができるため、以後支障無く各冷却ユニットの制御は実行されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明を適用する実施例としてのプレハブ冷蔵庫1の正面図、図2は同プレハブ冷蔵庫1に取り付けられる冷却ユニット2の表示装置3の正面図、図3は同プレハブ冷蔵庫1の電気回路のブロック図である。
【0020】
各図において、プレハブ冷蔵庫1は例えばスーパーマーケットにて陳列販売される食品や飲料などを庫内で冷蔵する比較的大型のプレハブ冷蔵庫であり、複数枚の断熱プレハブパネルにて組み立てられた断熱壁4にて構成されている。この断熱壁4の正面には当該断熱壁4の庫内に食品などを納出するため、使用者(作業者)が出入りすることができる断熱扉6が取り付けられている。また、断熱壁4の天井には複数台(実施例では三台)の冷却ユニット2・・が並べて設置されている。
【0021】
各冷却ユニット2は、コンプレッサ7や図示しない凝縮器、減圧装置及び冷却器などから構成された冷媒回路と、凝縮器やコンプレッサ7を空冷するための凝縮器用送風機や冷却器と熱交換した冷気を庫内に吐出させるための送風機を備えた冷却装置を有している。また、各冷却ユニット2は、庫内温度を検出する温度センサ8を有するプレハブコントローラ(制御装置)9を備えている。更に、このプレハブコントローラ9はLCDなどから構成された表示部11と操作用のスイッチ12を有する表示装置3を有している。
【0022】
各プレハブコントローラ9はROM、RAMなどのメモリを有する汎用の1チップマイクロコンピュータにて構成されている。そして、表示装置3や温度センサ8は係るプレハブコントローラ9の入力に接続され、前記コンプレッサ7や送風機などはプレハブコントローラ9の出力に接続されている。更に、プレハブコントローラ9はデータ送受信回路を備えており、各プレハブコントローラ9は通信線13にて接続され、全てのプレハブコントローラ9が他のプレハブコントローラ9と相互にデータの送受信が可能とされている。
【0023】
ここで、上記何れかの冷却ユニット2(実施例では図1の最も左側(断熱扉6に最も近い位置)の冷却ユニット。以後、2Aとする)のプレハブコントローラ9を親機(主制御装置。以後9Aとする)とし、他の冷却ユニット2、2のプレハブコントローラ9は子機に設定する。これら親機・子機の設定は前記スイッチ12によって行われる。また、図1ではプレハブコントローラ9A(親機)の表示装置3のみを断熱扉6の近傍の断熱壁4外面に取り付けているが、実際には全冷却ユニット2のプレハブコントローラ9の表示装置3が同様に断熱壁4外面に取り付けられているものとする。
【0024】
以上の構成で次に動作を説明する。各冷却ユニット2(2A)の温度センサ8は、当該冷却ユニット2(2A)が設置された位置の下方の領域の庫内温度をそれぞれ検出し、それが接続されたプレハブコントローラ9(9A)に出力している。従って、冷却ユニット2Aのプレハブコントローラ9Aの温度センサ8は最も温度が上昇し易い断熱扉6付近の温度を検出しており、図1においてその右隣(中央)の冷却ユニット2の温度センサ8はそれに近い温度を検出するかたちとなる。また、最も右の冷却ユニット2の温度センサ8は断熱扉6から最も離れた位置の庫内温度、即ち、温度が最も低くなりがちな領域の温度を検出していることになる。
【0025】
次に、冷却ユニット2Aのプレハブコントローラ9A(親機)は、自らに接続された温度センサ8が検出する温度データと設定温度(上限温度と下限温度)に基づき、コンプレッサ7と前記送風機の運転をON−OFF制御する。即ち、温度データが上限温度に達したらコンプレッサ7を起動(ON)し、下限温度に達したら停止(OFF)する。このとき、前記凝縮器用送風機はコンプレッサ7に同期させるが、冷却器の送風機は連続運転でもコンプレッサ7に同期させる制御の何れでもよい。
【0026】
また、プレハブコントローラ9Aは、所定時刻となった場合、或いは、コンプレッサ7の運転積算時間が所定時間となった場合、若しくは、自らの表示装置3に配された霜取スイッチが使用者により操作された場合、冷却器の霜取を開始する。この霜取は冷却器の温度が所定の霜取終了温度に達した時点で終了する(他の冷却ユニット2も同様)。
【0027】
更に、プレハブコントローラ9A(親機)は他の冷却ユニット2、2のプレハブコントローラ9、9(子機)に通信線13を介して、自らの温度センサ8が検出した温度データと、コンプレッサ7のON−OFFデータと、霜取開始データから成る運転制御用データを配信する。そして、各プレハブコントローラ9、9(子機)はプレハブコントローラ9A(親機)から送信された運転制御用データを受信し、メモリに記憶すると共に、配信された運転制御用データ中のON−OFFデータに基づいて、自らの冷却ユニット2のコンプレッサ7を起動(ON)し、停止(OFF)する制御を実行する。この場合も、各冷却ユニット2、2の凝縮器用送風機はコンプレッサ7に同期させるが、冷却器の送風機は連続運転でもコンプレッサ7に同期させる制御の何れでもよい。
【0028】
これにより、断熱壁4の庫内には各冷却ユニット2A、2、2の冷却器と熱交換した冷気が送風機によりそれぞれ吐出され、庫内に収納された食品などの物品は設定温度に冷蔵されることになる。また、各冷却ユニット2、2のコンプレッサ7は冷却ユニット2Aのコンプレッサ7に同期して運転・停止制御されるようになり、各冷却ユニット2A、2、2の運転率は均一化され、庫内の領域によって温度斑が発生した場合にも、運転率が極端に低下する冷却ユニットが生じる不都合を解消し、コンプレッサ7などの機器に加わる悪影響を未然に防止して故障発生率の低下と長寿命化を図ることが可能となる。
【0029】
更にこのとき、子機となるプレハブコントローラ9、9は、コンプレッサ7の起動タイミングを冷却ユニット2Aのコンプレッサ7とは例えば数秒程遅延させる(ずらす)。また、相互の冷却ユニット2、2の間でもコンプレッサ7の起動をずらす(例えば右側の冷却ユニット2のコンプレッサ7は中央の冷却ユニット2のコンプレッサ7から数秒遅れて起動される)制御を実行する。これにより、各冷却ユニット2A、2、2が同期して運転する際して、各冷却ユニット2A、2、2のコンプレッサ7・・が同時に起動されて過大な起動電流がプレハブ冷蔵庫1に流れる不都合を解消することができるようになる。
【0030】
また、各プレハブコントローラ9、9(子機)はプレハブコントローラ9A(親機)から送信された運転制御用データ中の霜取開始データに基づいて、自らの冷却ユニット2の冷却器の霜取を開始する。これにより、各冷却ユニット2、2は冷却ユニット2Aに同期して冷却器の霜取を開始することができるようになる。
【0031】
尚、上述した例では運転制御用データ中にコンプレッサ7のON−OFFデータを含めてプレハブコントローラ9A(親機)から他のプレハブコントローラ9、9(子機)に送信したが、それに限らず、コンプレッサ7のON−OFFデータを含めなくともよい。その場合には、プレハブコントローラ9A(親機)から送信された運転制御用データ中の温度データを用い、各プレハブコントローラ9、9(子機)が自らに設定された設定温度(上限温度、下限温度)と受信した温度データに基づいてコンプレッサ7をON−OFF制御するようにしてもよい。
【0032】
その場合にも通常設定温度はプレハブコントローラ9Aと同一値に設定されるので、各冷却ユニット2A、2、2のコンプレッサ7・・は実質的に同期してON−OFFされることになる。
【0033】
一方、子機となる各プレハブコントローラ9、9は、通常状態においては親機となるプレハブコントローラ9Aから受信した運転制御用データ中の温度データを自らの表示装置3の表示部11に表示する。これにより、必然的に発生する庫内の温度斑によって各冷却ユニット2A、2、2のプレハブコントローラ9A、9、9の表示装置3において異なる温度が表示されることを防止している。
【0034】
但し、子機となるプレハブコントローラ9、9は、表示装置3のスイッチ12を操作されることにより、自らの温度センサ8が検出している温度データを、親機のプレハブコントローラ9Aからの温度データと切り換えて表示部11に表示する。これにより、メンテナンスを行う際など、使用者が庫内の実際の温度斑を認識する必要があるときにも、各冷却ユニット2、2において当該冷却ユニットのプレハブコントローラ9の温度センサ8が検出している実際の温度データを容易に確認することができるようになる。
【0035】
他方、子機となるプレハブコントローラ9、9は自らの温度センサ8が検出している温度データを通信線13を介して親機となるプレハブコントローラ9Aに送信する。プレハブコントローラ9Aは、子機となるプレハブコントローラ9、9から温度データを受信し、自らの温度センサ8が検出している温度データと、受信した他の冷却ユニット2、2のプレハブコントローラ9、9(子機)からの温度データとからそれらの平均値を算出している。そして、この算出された平均値も前記運転制御用データに含めて子機となるプレハブコントローラ9、9に送信する。
【0036】
そして、各プレハブコントローラ9A、9、9は、表示装置3のスイッチ12を操作されることにより、表示部11にこの平均値(全冷却ユニット2A、2、2の温度データの平均値)をそれぞれ切り換え表示する。これにより、各冷却ユニット2A、2、2において庫内の平均温度を表示することができるようになり、使用者は庫内の温度状況を全体的に把握することができるようになる。
【0037】
また、プレハブコントローラ9A(親機)は、自らの温度センサ8が検出している温度データが異常値を示している場合、或いは、温度データをとれない場合など、当該温度センサ8に異常を来したと判断した場合、先ず、子機となる各プレハブコントローラ9、9から上述の如く受信した温度データと自らの温度センサ8が異常発生前に検出していた温度データとを比較し、自らの温度センサ8が検出していた温度データと最も近似した温度データの冷却ユニット2を選択する。
【0038】
この場合は、例えば冷却ユニット2Aに最も近い図1の中央の冷却ユニット2からの温度データが最も近似していたものとすると、現在親機となっているプレハブコントローラ9Aは、当該中央の冷却ユニット2のプレハブコントローラ9に親機となる旨の命令データを送信し、自らは子機設定に切り替わる。中央の冷却ユニット2のプレハブコントローラ9はこの命令データを受けて自らが親機となる設定に切り替わる。
【0039】
以後、この中央の冷却ユニット2のプレハブコントローラ9(親機となったプレハブコントローラ)は自らの温度センサ8が検出した温度データに基づいてコンプレッサ7などの制御を実行すると共に、上述した運転制御用データを他の冷却ユニット2A、2のプレハブコントローラ9A、9に送信して上述同様の同期制御を実行する。
【0040】
このような構成により、親機とされたプレハブコントローラ9Aの温度センサ8の異常時にも、当該温度センサ8が検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサ8を有するプレハブコントローラ9が親機にとって代わることになるため、以後支障無く各冷却ユニット2A、2、2の制御は実行されることになる。
【0041】
尚、この例では親機の温度センサ8の異常時に親機が自動的に変更されるようにしたが、それに限らず、プレハブコントローラ9A(親機)は、自らの温度センサ8に異常を来したと判断した場合、自らの温度センサ8が異常発生前に検出していた温度データと最も近似した温度データの冷却ユニット2を選択し、この冷却ユニット2のプレハブコントローラ9から送信される当該プレハブコントローラ9の温度センサ8が検出している温度データを用いて上述の制御を行うようにしてもよい。
【0042】
この場合には親機は変更されないが、親機のプレハブコントローラ9Aの温度センサ8の異常時にも、プレハブコントローラ9Aは、自らの温度センサ8が検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサ8を有するプレハブコントローラ9(図1の中央の冷却ユニット2のプレハブコントローラ)から温度データを受信し、当該温度データに基づいて制御を実行することができるため、同様に以後支障無く各冷却ユニット2A、2、2の制御は実行されるようになる。
【0043】
上述した実施例では三台の冷却ユニット2A、2、2をプレハブ冷蔵庫1に設置したが、それに限らず、二台或いは四台以上の冷却ユニット2を設置して同様の制御を実行してもよい。また、実施例ではプレハブ冷蔵庫を例にとって説明したが、それに限らず、プレハブ冷凍庫やプレハブ式以外の他の冷却貯蔵庫にも本発明は有効である。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、コンプレッサや冷却器から構成された冷却装置と、庫内温度を検出する温度センサを有して前記コンプレッサの運転を制御する制御装置とをそれぞれ備えた複数台の冷却ユニットが取り付けられ、これら複数台の冷却ユニットによって庫内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記各冷却ユニットの制御装置は通信線にて接続されており、何れかの冷却ユニットの制御装置を主制御装置として、当該主制御装置から他の冷却ユニットの制御装置に運転制御用のデータを送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は前記主制御装置から受信したデータに基づいて前記コンプレッサの運転を制御するようにしたので、庫内の領域によって温度斑が発生した場合にも、運転率が極端に低下する冷却ユニットが生じる不都合を解消し、コンプレッサなどの機器に加わる悪影響を未然に防止して故障発生率の低下と長寿命化を図ることが可能となるものである。
【0045】
特に、前記主制御装置は、当該主制御装置の温度センサが検出した温度データを前記他の冷却ユニットの制御装置に送信すると共に、当該他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データを表示するようにしたので、必然的に発生する庫内の温度斑によって各冷却ユニットの制御装置において異なる温度が表示されることを防止し、使用者に無用な誤解を与える不都合を未然に解消することができるようになるものである。
【0046】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データと、当該制御装置の温度センサが検出した温度データを切り換えて表示するようにしたので、メンテナンス時などの使用者が庫内の実際の温度斑を認識する必要があるときにも、当該冷却ユニットの制御装置の温度センサが検出している温度データを容易に確認することができるようになるものである。
【0047】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて前記主制御装置を含む前記各制御装置は、前記通信線にて接続された全制御装置の温度センサが検出した温度データの平均値をそれぞれ表示するようにしたので、各冷却ユニットにおいて庫内の平均温度を表示することができるようになり、使用者は庫内の温度状況を全体的に把握することができるようになるものである。
【0048】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置が主制御装置となるようにしたので、主制御装置とされた制御装置の温度センサの異常時にも、当該温度センサが検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサを有する制御装置が主制御装置にとって代わることになるため、以後支障無く各冷却ユニットの制御は実行されるものである。
【0049】
請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、該主制御装置は、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置から温度データを受信し、当該受信した温度データに基づいて制御を実行するようにしたので、主制御装置とされた制御装置の温度センサの異常時にも、主制御装置は、当該温度センサが検出している庫内温度に最も近い庫内温度を検出している温度センサを有する制御装置から温度データを受信し、当該温度データに基づいて制御を実行することができるため、以後支障無く各冷却ユニットの制御は実行されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却貯蔵庫の実施例としてのプレハブ冷蔵庫の正面図である。
【図2】 図1のプレハブ冷蔵庫の冷却ユニットのプレハブコントローラの表示装置の正面図である。
【図3】 図1のプレハブ冷蔵庫の電気回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 プレハブ冷蔵庫(冷却貯蔵庫)
2、2A 冷却ユニット
3 表示装置
4 断熱壁
7 コンプレッサ
8 温度センサ
9、9A プレハブコントローラ(制御装置)
11 表示部
12 スイッチ
13 通信線

Claims (5)

  1. コンプレッサや冷却器から構成された冷却装置と、庫内温度を検出する温度センサを有して前記コンプレッサの運転を制御する制御装置とをそれぞれ備えた複数台の冷却ユニットが取り付けられ、これら複数台の冷却ユニットによって庫内が冷却される冷却貯蔵庫において、
    前記各冷却ユニットの制御装置は通信線にて接続されており、何れかの冷却ユニットの制御装置を主制御装置として、当該主制御装置から他の冷却ユニットの制御装置に運転制御用のデータを送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は前記主制御装置から受信したデータに基づいて前記コンプレッサの運転を制御すると共に、
    前記主制御装置は、当該主制御装置の温度センサが検出した温度データを前記他の冷却ユニットの制御装置に送信し、当該他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データを表示することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記他の冷却ユニットの制御装置は、前記主制御装置から受信した温度データと、当該制御装置の温度センサが検出した温度データを切り換えて表示することを特徴とする請求項1の冷却貯蔵庫。
  3. 前記主制御装置を含む前記各制御装置は、前記通信線にて接続された全制御装置の温度センサが検出した温度データの平均値をそれぞれ表示することを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却貯蔵庫。
  4. 前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置が主制御装置となることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷却貯蔵庫。
  5. 前記主制御装置の温度センサに異常が生じた場合、該主制御装置は、異常発生以前に当該温度センサが検出していた庫内温度に最も近似した庫内温度を検出していた温度センサを有する前記制御装置から温度データを受信し、当該受信した温度データに基づいて制御を実行することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷却貯蔵庫。
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