JP3720597B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置内部の所定の動作回数をカウントして記憶する手段を有している画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の出力総数をカウントする機構としては、メカニカルな構造をもったハード・カウンタを用いることが一般的だった。ハード・カウンタは、一度、カウント・アップするとカウント値を減じたりすることが難しくカウント値の改竄が難しいので、これを利用したサービスの課金体制に適した手段であった。その後、画像形成装置の機能が複雑になり様々なモード、例えば、スモール・サイズ/ラージ・サイズ、カラー/白黒、コピー/プリント/FAXによってサービス課金体系を分けたいとの要望が強くなっており、単純にその要望に応えるためハード・カウンタを増やしていくと、コスト的にも高くなってしまうし、スペース面からも無理があるという問題が発生する。
【0003】
これを解決するために、カウント値を半導体メモリに蓄えるソフト・カウンタを採用することで、カウンタの種類を低コストでスペース的な問題も起こさずに提供することができる。ソフト・カウンタはその構造上、メモリ内部の情報を失いやすく、課金に使用するためには信頼性にかけるという欠点があり採用が困難だった。そこでソフト・カウンタの信頼性を向上させるために、複数の記憶手段を用意しお互いに同じ値を記憶させて、ある一つの記憶手段中の内部情報が失われた場合には、他の記憶手段中の情報を利用して情報を補償する手段が提案されている。ソフト・カウンタを用いる場合、カウント値の表示は通常画像処理装置の動作モードやエラー表示を行うために装置の見やすい位置、一般的には装置の操作を行う操作部またはその近くに設けられた表示部を兼用することが多い。
【0004】
一方、ユーザーのニーズに柔軟に対応するため、ある特定の機能を実現する機構をモジュール化し、必要に応じて基本構成に機能モジュールを付加することにより、種々の機能を実現するモジュール構成の画像処理装置がある。たとえば、基本構成としてのプリンタに、原稿読みとり機能モジュール(リーダモジュール)を追加することによりコピー機としての機能を付加したり、両面印刷用の機能モジュールを追加して両面印刷機能を付加する場合などを挙げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなモジュール構成を有する画像処理装置においては、機能モジュールの追加により比較的自由な機能の拡張が可能であるが、機能ごとのカウント値をどのように管理及び表示させるかが問題となる。例えば、基本構成における表示部がモジュールを装着すると隠れるような位置にある場合や、機器内部に表示部があり、モジュールの装着により表示部へのアクセスが困難になる場合などにおいては、モジュール装着後に基本構成でカウントしたカウント値を基本構成が有する表示部に表示しても、確認ができなかったり困難になったりする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、モジュール構成の画像形成装置において、モジュールの増設によって構成が変化しても、各機能構成でのカウント値等の内部情報を効率よく管理、活用できる画像処理装置の提供にある。
【0007】
また本発明の別の目的は、複数の機能を併せ持つ画像形成装置において、その動作状況の管理が容易な画像形成装置を提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、入力画像データを所定の方法で被記録材上に形成する画像形成手段と、画像形成手段を含み、画像形成手段を利用可能な第1の機能モジュールを有し、画像形成手段を共通利用可能な第2の機能モジュールを接続可能とする画像形成装置であって、第1の機能モジュールは、第1の機能モジュールの内部情報を記録する第1の記録手段と、第1の記録手段に記録された内部情報を更新する第1の情報更新手段と、を有し、第2の機能モジュールは、第1の機能モジュールと通信を行う通信手段と、第1の表示手段とを有し、第2の機能モジュールが画像形成装置に接続された場合、第2の機能モジュールは、通信手段によって、第1の記録手段に記録された第1の機能モジュールの内部情報を受信し、受信した内部情報を第1の表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置に存する。
また、本発明の別の要旨は、リーダ機能を実行する構造を収容し、リーダ機能による処理に関る第1のカウント値を表示する第1のディスプレイを有する第1の筐体と、プリンタ機能を実行する構造を収容し、プリンタ機能による処理に関る第2のカウント値を表示する第2のディスプレイを有する第2の筐体と、第1のカウント値を保持し、第1のディスプレイへの第1のカウント値の表示、及びリーダ機能を制御するリーダコントローラと、第2のカウント値を保持し、第2のディスプレイへの第2のカウント値の表示、及びプリンタ機能を制御するプリンタコントローラとを有し、第1の筐体及びリーダコントローラが第2の筐体に結合されたとき、リーダコントローラはプリンタコントローラと通信し、第2のカウント値をプリンタコントローラから読み出し、第1のカウント値と共に保持し、第1のディスプレイに、第1又は第2のカウント値の少なくとも前記第2のカウント値を表示することを特徴とする画像処理装置に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
[全体の構成]
まず、全体の概要について説明する。図1は、画像処理装置の基本機能としてのプリンタの全体における位置づけを示す図である。2101はビデオI/Fであり、後述する2102のプリンタと2103のプリンタコントローラ間の通信を行うものである。このI/Fの各信号についての詳細は後述する。2102はプリンタであり、2101のI/Fを介して受け取る電気画像信号を目に見える形に形成し、記録紙に転写し、定着した後出力する。これらの画像形成シーケンスを実現するために、各種の負荷を制御する。その他に、プリンタの状態を検知し、プリンタコントローラに対して通知する働きも行っている。2103はプリンタコントローラであり、2104に示すホストコンピュータ(図1(A))、あるいは2105で示すネットワークを介して(図1(B))、送られてくるデータを受け取る。これは、ビットマップデータや、PDL(Page discription Language)記述のデータなど様々な形式で送られてくる。このデータをメモリに展開して、ラスタ形式のデータとして、2102のプリンタへとデータを転送する。このようにして、ホストコンピュータで作成されたデータをプリンタ出力することができるのである。また、本図においては便宜上プリンタコントローラとプリンタを分離して記載したが、プリンタコントローラはプリンタ内部にあっても良く、実際はそのような構成が一般的である。
【0010】
図2は、モジュール構成を有する画像処理装置の構成例を示すブロック図である。同図において、2001は基本構成としてのプリンタ本体であり、2002はプリンタの紙搬送制御や画像形成制御を行うエンジン制御部であり、2003は画像形成部である。2103は図1におけるプリンタコントローラであり、図2に示す通り、プリンタ本体2001に内蔵されている。また、2104は1対1もしくはネットワーク2105を介してプリンタコントローラ2103に接続されている前記図1のホストコンピュータである。2004はオプションで追加出来る給紙カセットデッキであり、2005はオプションで追加出来るソータであり、2006は該オプションカセットデッキと該オプションソータを制御するオプションコントローラである。以下の説明においては、プリンタ本体に含まれる、プリント動作に関わる機構全体、特にエンジン制御部が制御する機構全体を便宜的に「プリンタ」として説明することがある。
【0011】
[プリンタコントローラとプリンタの構成]
本発明は、上述の基本構成にモジュールを装着して機能を付加した場合など、複合機能を有する画像処理装置に関するが、まずその前提となるプリンタコントローラとプリンタの構成について説明する。
【0012】
まず、プリンタコントローラとプリンタを接続している2101のビデオI/Fについて詳細を説明する。図3は、図2におけるエンジン制御部2002及びプリンタコントローラ2103間において送受される代表的な信号を説明する図である。
【0013】
また、図4にビデオI/Fの信号一覧を示すが、ここでは特に図3に示した代表的な信号についてのみ説明を行う。
【0014】
まず、203の/PPRDYはプリンタに電源が供給されたあと、初期設定等の処理が終了した後、プリンタコントローラとの通信が可能となった事を示す信号である。
【0015】
204の/CPRDYは、プリンタコントローラに電源が供給され、初期設定等の処理が終了した後、エンジン制御部との通信が可能となったを示す信号である。
【0016】
205の/RDY信号は、エンジン制御部がプリンタコントローラからプリント開始指示(後述の/PRNT信号)により、プリント動作可能になったことを示す信号である。この信号が真になる条件は、定着器内の温度が所定温度に達しているか、記録紙がプリンタ内に残留していないか、ポリゴンミラーが所定の速度で回転しているか等のプリンタの各部分が正常に動作している場合のみである。
【0017】
206の/PRNT信号は、プリンタコントローラがエンジン制御部に対して、印字動作の開始、あるいは継続を指示する信号である。
【0018】
207の/TOP信号は、エンジン制御部からプリンタコントローラに対して渡される、画像の垂直走査の基準となる同期信号である。この信号は、206の信号がプリンタコントローラから出力された後、一定時間後に出力される。
【0019】
208の/LSYNC信号は、プリンタコントローラが水平走査の基準とする同期信号であり、/TOP信号と同様、206の信号がプリンタコントローラから出力された後、一定時間後にプリンタコントローラに対して出力される。
【0020】
209の/VCLK信号は、後述する/VDOEN及び/VDO信号の為の同期クロックであり、プリンタコントローラから画像信号に対応する周波数のクロックを発生する。
【0021】
210の/VDOEN信号は、プリンタコントローラが出力する画像信号のエンジン制御部への取り組みを制御する信号である。エンジン制御部は、/VCLK信号に同期してこの信号がTRUE/FALSEであるかを検出し、TRUEの場合は画像信号を取り込み、FALSEの場合は取り込を行わない。
【0022】
211の/VDO信号は画像データである。プリンタコントローラは、垂直方向に対しては/TOP信号、水平方向に対しては/LSYNC信号を基準として、/VCLK信号に同期して出力する。
【0023】
212の/CCLK信号は、プリンタコントローラがシリアルコマンドをエンジン制御部に送信する時、及びエンジン制御部がシリアルステータスをプリンタコントローラに対して返答する時の同期クロックであり、プリンタコントローラから出力される。
【0024】
213の/CBSY信号は、プリンタコントローラが、後述する/CMD信号を用いてシリアルコマンドを送信している事をエンジン制御部に示す信号である。
【0025】
214の/CMD信号は、プリンタコントローラがエンジン制御部へシリアル情報を送信する場合に使用する信号であり、シリアル情報をコマンドと呼ぶことにする。
【0026】
215の/SBSY信号は、エンジン制御部が/STS信号を用いてシリアルステータスを返信している事をプリンタコントローラに示す信号である。
【0027】
216の/STS信号は、エンジン制御部がプリンタコントローラに対してシリアル情報を返答する時に使用する信号であり、シリアル情報をステータスと呼ぶことにする。
【0028】
217の/CCRT信号は、プリンタ内部のステータスが変化した時にプリンタコントローラに対して報告するための信号である。プリンタコントローラがこの報告信号を受けると、/CMD信号を使ってエンジン側の状態の何が変化したかを問い合わせるコマンドを発行し、それに対してエンジン制御部は、/STS信号でその状態を知らせる。
【0029】
次に、エンジン制御部が制御するプリンタについて図5を用いて説明する。図5はプリンタの機構並びに被記録材の搬送経路を模式的に表した図である。本図においては例として電子写真方式のカラープリンタを示している。
【0030】
401は、スキャナーであり、図示しないプリンタコントローラから送られてきた画像信号(/VDO)を受け取り、対応するレーザー光を、402で示す感光体に照射し、感光体上に帯電像を形成する。感光体402は反時計回りに回転しながら、404の黒現像器や403の色現像器に到達する。403,404の現像器は感光体上の電荷に応じてトナーを感光体上にのせる(現像させる)働きをする。画像が白黒の時は、404の黒現像器のみが動作し、カラーの時は、403と404の両方の現像器が順次使用される。次に、感光体上に生成されたトナー像は、感光体402に接して設けられ、時計回りに回転する中間転写体405に転写される。この中間転写体を白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転させて白黒又はカラーのトナー像を中間転写体上に生成する。
【0031】
一方で、408の上段カセットあるいは409の下段カセットから411あるいは412のピックアップローラで給紙された記録紙等の被記録材が、413あるいは414の給紙ローラに従って搬送され、415の搬送ローラで更にレジストローラ420の前まで搬送されていく。また、手差し給紙ユニットから記録紙を搬送する場合は、搬送ローラ416によりレジストローラ420の前まで搬送する。
【0032】
そして、前述した中間転写体405でトナー像生成が終了するタイミングで記録紙が中間転写体と転写ベルト406の間に到達するようにレジストローラ420が記録紙を搬送する。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが記録紙を介して中間転写体に接し、中間転写体405上に形成されたトナー像が記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、407の定着ローラで、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0033】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラによりあらかじめ指定されていた417で示すフェイスアップ排紙口か418で示すフェイスダウン排紙口のいずれかに搬送され、排紙される。また、両面印刷を行う場合は、搬送経路421を介して再度印刷処理がなされる。このようにして、プリンタコントローラから送られてきた画像情報を出力することができる。
【0034】
次に、ビデオI/F間でやり取りされる信号のタイミングを図6に示す。これは前述したビデオI/Fの信号説明を、時間経過に従って示したものである。
【0035】
まず、画像情報の準備が完了すると、プリンタコントローラは/PRNT信号をLow(真)にして準備の完了をエンジン制御部に伝える。それと同時に、画像信号の転送に用いられる画像同期信号/VDLK信号も発生する。
【0036】
それに応答してエンジン制御部は、プリンタ内部の様々な設定等必要な処理を行い、画像信号の受け入れが可能となったところで、垂直同期信号/TOP信号と水平同期信号/LSYNC信号をプリンタコントローラに対して出力する。
【0037】
そしてプリンタコントローラは受信した/TOP信号と、/LSYNC信号に合わせて、画像信号/VDOと、画像有効信号である/VDOENをエンジン制御部に対して転送する。この一連の処理を繰り返すことにより全体の印刷が行われる。
【0038】
次に、これらのプリント動作中にプリンタコントローラとエンジン制御部間でどのようにしてコマンドやステータスのやり取りが行われているかを説明する。図7は、プリンタコントローラとエンジン制御部間での通信のタイミングを示したものである。通信はシリアルで行われる。
【0039】
まず、最下段の/CCRT信号を使わない場合について説明する。プリンタコントローラがエンジン制御部に対してコマンドを発行(送信)したい場合には、/CBSY信号をLow(真)にして、クロック信号/CCLKに同期させて/CMD信号にコマンドデータを送る。それを受け取ったエンジン制御部は、/CBSY信号がHigh(偽)であるのを確認した後、/SBSYをLow(真)にしてコマンドに対応したエンジン側のステータスデータをプリンタコントローラから発生されている/CCLK信号に同期させてステータス信号/STSに送る。このステータスデータをプリンタコントローラが受け取り、その状態によりプリント制御を続行したり、中断したりする。
【0040】
次に、/CCRT信号を使用する場合について説明する。この信号は、あらかじめプリンタコントローラが指定したエンジン側の状態に対して変化が生じた場合に、Low(真)となる信号である。例えば、紙なしが発生した場合に/CCRT信号を有効にするようにプリンタコントローラがあらかじめ/CMDで設定していたとする。そこで残りの記録紙が1枚しかなく、プリンタコントローラが2枚のプリントアウト要求を出したとする。1枚目は問題なくプリントシーケンス動作が正常に処理される。しかし、2枚目の記録紙が存在しないために、2枚目の画像形成が開始された段階で、プリンタエンジン側は状態の変化を検知し、/CCRT信号をHighからLowへ変化させる。この信号はプリンタコントローラに伝えられる。プリンタコントローラはこれを検知するとすぐにエンジン制御部に対してどの給紙カセットが紙なしになっているかを知るために、給紙部紙有無ステータスを要求するコマンドを発行する。それに従って、エンジン制御部は紙無しカセットのステータスをコントローラ側に返す。/CCRT信号は、ステータスが返される/SBSY信号がLowになったタイミングでHighにクリアされる。
【0041】
では、更に具体的にプリンタコントローラとエンジン制御部のコマンド/ステータスのやり取りを図8に示して、プリント動作を説明する。図8は、カラー出力を行う場合について示す。
【0042】
ホストコンピュータ等からのプリント開始要求を受信すると、プリンタコントローラは、プリントする画像データの変換処理等を行いつつ、エンジン制御部に対してプリンタのレディ状態をチェックする。エンジン制御部からレディ状態を受信すると、次に記録紙の給紙段を指定するコマンドを発行する本図においては下段のカセットを指定している。カセットの指定に対し、エンジン制御部は給紙状態を応答する。ついで、コントローラは指定したカセットにある記録紙サイズ情報を要求するコマンドを発行し、エンジン制御部はこれに応答する。
【0043】
給紙に関する情報のやりとりが終わると、プリンタコントローラは次に、排紙口を指定する排紙FU指定コマンドを発行し、エンジン制御部は指定された排紙口の状態を応答する。ついで、何ページ画像を形成するかを指定するページモード指定コマンド、最後にモノクロ/カラーの指定コマンドをの発行と、その応答を繰り返して、プリンタ側の全ての設定を終了する。
【0044】
プリンタの設定が終了すると、プリンタコントローラはエンジン制御部に対して、プリント要求を発生する(/PRNTを真にする)とともに、クロック信号(/VCLK)を発生する。エンジン制御部は/PRNT信号が真になってから所定時間待ってから、/TOP信号と水平同期信号(/LSYNC)を出力する。プリンタコントローラは/TOP信号受信後、/LSYNCを所定時間カウントしてから、/LSYNCに垂直走査方向を、更に/LSYNCに水平方向を同期させながら、/VCLKに合わせて画像信号(/VDO)をエンジン制御部へ転送する。ここでは、カラーモードに設定したため、CMYK4色分の画像を形成して1ページ分の処理が終了するまで、データ転送処理を繰り返す。
【0045】
そして、最終の/TOP信号を受信してから、プリンタコントローラは/PRNT信号をHigh(偽)に戻す。エンジン制御部は画像形成処理が終了したタイミングで/PRNT信号の状態(偽)を確認することでプリント要求が終了したことを検知し、中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移行する。プリント処理によりトナー像を転写された記録紙は定着ローラを通過後、指定された排紙口に排出される。最後にプリンタコントローラは、エンジン制御部に対して、プリントステータスの要求を行い、エンジン制御部から記録紙搬送状態でない(排紙終了)との応答を確認した後、一定時間待機してからプリント終了状態となり、次のプリント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0046】
以上のような動作中に記録紙のジャムや、前述した記録紙無しや、ユーザによるドアオープンなどの、イリーガル状態が発生すると前述した/CCRT信号を用いる等して即座にエンジン制御部からプリンタの異常をプリンタコントローラに伝える。プリンタコントローラは、それに応じた対応処理を行うことになる。
【0047】
以上がプリンタコントローラとエンジン制御部の間で行う処理である。
【0048】
[リーダコントローラを装着した場合の構成]
図9は以上説明したプリンタ本体に、ホストコンピュータから転送されたデータを元にしてプリンタコントローラから出力される画像データだけでなく、用紙上の原稿画像を光学的に読み込んでデジタル信号に変換して出力するリーダコントローラを装着した場合の外観図である。
【0049】
801は原稿を光学的に読みとる部分まで搬送するための原稿給送装置であり、802は光学読み取り装置である。805は光学読みとり装置の原稿台ガラスである。原稿給送装置801は光学読み取り装置802と同期して動作し、給送装置801によって原稿画像が原稿台ガラス805上に移送されると、光学読み取り装置802の中に設けられた読みとり部が図の左右方向に移動しながら画像を走査し、適当な光学処理を加えた反射光を光電変換部804に送る。803はプリンタ本体である。
【0050】
図10は図9の構成を有する装置の要部を記載した図であり、図2に示した構成において、原稿読みとり装置(リーダ)を追加した際の構成を示す図である。図において、図2と同じ構成要素には同じ参照数字を付した。
【0051】
同図において、101はリーダ枠体であり、102は原稿台、103は光源、104は光電変換手段、105はアナログデジタル変換手段である。106はリーダコントローラである。2001はプリンタ本体であり、2002はプリンタの紙搬送制御や画像形成制御を行うエンジン制御部であり、2003は画像形成部である。2103はプリンタコントローラであり、プリンタ本体2001に内蔵されている。また、2104は1対1もしくはネットワーク2105を介してプリンタコントローラ2103に接続されていホストコンピュータである。2004はオプションで追加出来る給紙カセットデッキであり、2005はオプションで追加出来るソータで、2006は該オプションカセットデッキと該オプションソータを制御するオプションコントローラである。
【0052】
リーダコントローラ106はアナログデジタル変換手段から出力されたデジタル画像処理手段や原稿の読み取りを行うための不図示のモータ制御手段、及び、前記エンジン制御部2002や前記プリンタコントローラ2103との通信制御を行う機能を有する。本発明においてはリーダコントローラ106をプリンタ本体2001内に配置し、エンジン制御部2002やプリンタコントローラ2103との通信制御を行うための機外ケーブルを有さない構成としている。
【0053】
図11を用いて本構成の全体の概要を説明すると、図1に示したリーダ装着前の構成に対し、ホストコンピュータ2104(図11(A))またはネットワーク2105(図11(B))に接続された画像読みとり装置2501を有する点が異なる。もちろん、ホストコンピュータ2104−プリンタコントローラ2103間、画像読みとり装置2501−ホストコンピュータ2104間のどちらかあるいは両方がネットワークであっても良い。その他の構成は図1と同一であるので説明は省略する。
【0054】
図12は、図10に示した装置における信号の伝達経路を示すブロック図である。図に示すように、プリンタコントローラ2103−エンジン制御部2102間の信号及び、リーダコントローラ106−エンジン制御部2102間の信号はすべてリーダコントローラ内のセレクタ部2603を通るように構成されている。本図ではセレクタ部2603がリーダコントーラに含まれる構成を示すが、リーダコントローラとエンジン制御部の位置を入れ替えてエンジン制御部にセレクタ部を設けても良いし、リーダコントローラ、エンジン制御部とセレクタ部を分離した構成としても良い。そのような構成においてはセレクタ部2603を制御するためのセレクタ制御部2604を設け、図13のような構成とすればよい。
【0055】
図14は図10に示した構成における、プリンタコントローラ、エンジン制御部及びリーダコントローラ3者間の電気的な接続を表す構成図である。すなわち、106がリーダコントローラ部であり、リーダ装着前の構成を示す図3におけるプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002との電気的中間に配置されている。プリンタコントローラ2103とリーダコントローラ106間及び、エンジン制御部2002とリーダコントローラ106間の信号線の種類は前述した図3に示した信号線の種類と同一の機能を有するものである。ただし、プリンタコントローラ2103間とエンジン制御部2002間の信号とでは物理的に異なるので、以下の説明においては、プリンタコントローラ2103−リーダコントローラ106間の信号には「C」を、リーダコントローラ106−エンジン制御部間の信号には「P」をそれぞれ信号名の頭に付けて区別し、C又はPを付けずに表される信号は両方の信号を意味する。
【0056】
902は画像信号処理部である。903は図9における光学読み取り装置802を制御する光学系制御部であり、904は同原稿給送装置801を制御する原稿給送制御部である。905はリーダの操作部である。906は画像入力部であり、光学読みとり装置802内の光電変換部804にて変換された画像信号は、画像入力部906からリーダコントローラ106に入力され、内部の画像信号処理部902に転送される。
【0057】
次に、リーダコントローラの構成を詳細に説明する。図15は、リーダコントローラ106の構成のうち、プリントコントローラ及びエンジン制御部と関係する部分を示すブロック図である。
【0058】
図において、902は図14に示した画像処理部であり、906は図14に示した画像入力部である。2201はセレクタであり、画像処理部906の出力もしくはプリンタコントローラ2103から送られてきた信号かのどちらかを選択してエンジン制御部2102へ出力する。セレクタで切り替える信号系は画像クロック/VCLK、画像イネーブル/VDOEN、画像データ/VDOの3本である。2202はエンジン制御部との通信を行うシリアル通信コントローラである。2203は通信コントローラでの通信を補う信号のやり取りをする入出力ポートである。2204は割り込みコントローラである。割り込みコントローラには画像先端要求信号/PTOPとプリンタ状態変化信号/PCCRTが入力されている。
【0059】
2205はプリンタコントローラとの通信を行うシリアル通信コントローラである。2206は通信コントローラでの通信を補う信号のやり取りをする入出力ポートである。2207及び2210は第1及び第2のゲートであり、プリンタから送られてきた信号をプリンタコントローラへ送出するかどうかを制御する。ゲート制御が行われるのは、画像先端要求信号/TOPとライン同期信号/LSYNCである。2208はゲート機能及びフラグセット機能を有する制御回路であり、プリンタ状態変化信号/CCRTを制御する。ゲートが開閉により、エンジン制御部が発行したプリンタ状態変化信号/PCCRTをプリンタコントローラに伝えるかどうかを制御し、また、フラグをセットすることにより、リーダコントローラから、プリンタ状態変化信号/CCCRTをプリンタコントローラに対して発行できる。
【0060】
[コピー時の動作]
次に、フルカラー原稿画像を読み取り、画像形成装置から出力する時の動作を図9、図14及び図15を用いて説明する。操作部905上にある不図示のコピー開始キーが入力されると、リーダコントローラ106は、コピーモードであることを認識し、ゲート部2207、2210及び制御回路2208を閉じ、また、画像処理部902からの信号を出力するようにセレクタ2201を設定する。
【0061】
次いで、入出力ポート2203を用いてエンジン制御部2002に対してプリンタのレディ状態信号/PPRDYをチェックする。そして、シリアル通信コントローラ2202を用いて、上述の通りエンジン制御部に対する各種設定を行う。すなわち、記録紙の給紙段指定コマンドの発行及び指定した給紙段の記録紙サイズ要求コマンド発行を順次行う。これらの一連のコマンドに対して、エンジン制御部は対応したステータスを返す。
【0062】
次に、排紙口指定コマンドで排紙口を決定し、何ページ画像を形成するかを指定するページモード指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラーの指定をするコマンドを発行することにより、プリンタ側の全ての設定を終了する。
【0063】
原稿給送制御部904を介して原稿給送装置801により原稿を原稿台上に給送した後に、リーダコントローラはエンジン制御部に対して、プリント要求/PPRNT信号を発生する。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部から/PTOP信号が返ってくる。/PTOP信号を受信した割り込みコントローラ2204はCPU2209に割り込みを行い、CPU2209は/PTOP信号と同期して光学読み取り装置802が動作するよう、光学系制御部903を制御する。光電変換装置804から画像処理部902へ入力された信号を/PVDO信号として、/PTOP信号に垂直走査方向を、更に/PLSYNC信号に水平方向、かつ/PVCLKに同期させてエンジン制御部へと転送する。ここでは、カラーモードに設定したため、光学読み取り装置802を4回動作させ、4回発生させる/PTOP信号に対してCMYK4色分の画像を形成する。
【0064】
そして、最終の/TOP信号を受信すると、プリンタコントローラは/PRNT信号をHigh(偽)に戻す。これにより、エンジン制御部はプリント要求が終了したことを検知し、中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移行する。プリント処理によりトナー像を転写された記録紙は定着ローラを通過後、指定された排紙口に排出される。最後にプリンタコントローラは、エンジン制御部に対して、プリントステータスの要求を行い、エンジン制御部から記録紙搬送状態でない(排紙終了)との応答を確認した後、一定時間待機してからプリント終了状態となり、次のプリント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0065】
[プリント時の動作]
次に、プリンタコントローラからの画像を画像形成装置から出力(プリント)するときの方法を説明する。コピー動作が終わった段階でリーダコントローラ106はレディ状態となる。この際、リーダコントローラはプリント時の動作のために、ゲート部2207、2210と制御回路2208を開放する。リーダコントローラは、入出力ポート2203を用いてエンジン制御部に対してプリンタのレディ状態信号/PRDYをチェックし、OKであれば入出力ポート2206を用いて、プリンタコントローラに対しプリンタのレディ状態信号/CRDYをセットする。
【0066】
次いでプリンタコントローラは各種設定を行うために従来エンジン制御部に対して行っていた通信と同様の通信をリーダコントローラに対して行う。リーダコントローラはプリンタコントローラとの通信をシリアル通信コントローラ2205を用いて行う。リーダコントローラはプリンタコントローラからの受信データを、CPU2209で解釈し、その内容に従ってエンジン制御部への各種設定を行う。リーダコントローラとエンジン制御部との通信はシリアル通信コントローラ2202を用いて行う。リーダコントローラから発行される一連のコマンドに対して、エンジン制御部は対応したステータスをリーダコントローラに返し、リーダコントローラがシリアル通信コントローラ2202を用いてそれを受信する。受信した内容はCPU2209が解釈し、今度はシリアル通信コントローラ2205を用いてプリンタコントローラへ通信する。
【0067】
次いで、プリントコントローラはリーダコントローラに対し、プリント要求/CPRNT信号を発生し、リーダコントローラはそれを受けて、エンジン制御部に対して、プリント要求/PPRNT信号を発生する。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部から/PTOP信号が返ってくる。ゲート2210は解放されているため、そのまま/CTOP信号として、プリンタコントローラに到達する。プリンタコントローラでは/CVDO信号を、/CTOP信号に垂直走査方向を、ゲート制御部2207を通して受信した/CLSYNC信号、すなわち/PLSYNC信号に水平方向を、かつ/CVCLKに同期させてリーダコントローラへと転送する。リーダコントローラにおいては、セレクタ2201がコントローラから送られてきた信号を選択するように設定されており、コントローラから送られてきた/CVCLK、/PVDOEN及び/CVDO信号がそれぞれ/PVCLK,/PVDOEN及び/PVDOとして、エンジン制御部へと送出される。
【0068】
[プリント時の動作とコピー時の動作の差異]
ここで、プリント時の動作とコピー時の動作の差異について、画像送出タイミングに関して説明する。
【0069】
プリントコントローラ2103の構成に関して詳細な説明は省略するが、内部に画像メモリを有しており、印字するための画像データはそこに事前に用意されている。従って、エンジン制御部より送られてきた画像先端要求信号/TOP信号に対して、印字データ/VDOを出力出来るまでに要する時間は電気的遅延時間だけである。
【0070】
それに対して、コピーモードにおいては、光学読み取り装置802を移動させながら原稿を読み取り画像データを出力するものである。図16に示すように、読み取り装置を停止している状態から、原稿を読み取る高速で移動している状態にするまでには、加速していくための時間が必要であり、例えば数100mS程度の時間を要する。従って、エンジン制御部は、コピーモード時の画像先端要求信号/TOP信号をプリントモード時の信号と同じタイミングに送出すると、エンジン制御部に画像データ/VDOが到達する時間はコピーモードの方が数100mS遅れてしまうことになる。この時間差を削減する方法としては、次の2案が考えられる。
【0071】
1./TOPをコピー時はプリント時より早く送出する。
2.コピーモード時用に別信号(RSTART)を設ける。
案1を行うにはリーダコントローラ106の構成は図15のままでよく、コピーモード時は/TOP信号によりリーダコントローラは原稿読み取り装置の移動を開始させる。具体的には、図16における移動開始タイミングと読みとり開始タイミングが同じタイミングになるよう、機械動作による遅延を考慮して早めに/TOPを送出すればよい。また、案2を行うには図17に示す構成にすればよい。図17において、図15の構成と異なるのは、/PTOP信号の代わりに新しい信号として/RSTARTが割り込みコントローラ2204に入力される構成となっていることである。エンジン制御部から送出される画像先端要求信号/PTOPは本来プリントコントローラがプリントを行う場合にのみ必要な信号であり、リーダコントローラの割り込みコントローラに入力する必要はこと、エンジン制御部から送出される読み取り装置移動開始要求信号/RSTARTはコピーモード時のみ必要な信号であり、プリントコントローラに送出する必要はないことから、このような構成が可能である。図17の構成において、エンジン制御部は原稿読みとり装置の動作遅延を考慮したタイミングで/RSTART信号を送出することによって、モード間の時間差を縮小することができる。
【0072】
[設定コマンドに対する制御]
上述の通り、プリンタコントローラとエンジン制御部の間に、リーダーコントローラが接続されたことで、プリンタコントローラとエンジン制御部間の通信はリーダコントローラが仲介して行われる。以下は、リーダコントローラが光学系制御部を利用して原稿画像を読み取って出力している状態(コピーモード)で、プリンタコントローラからプリンタに対して設定コマンド、例えば給紙カセット変更コマンドが発行された場合の動作を説明する。
【0073】
まず、理解を助けるために、リーダコントローラがない場合すなわち図3の構成における、コマンド発行シーケンスを図18を用いて説明する。図18(A)はプリンタコントローラ内での処理シーケンス、図18(B)はエンジン制御部における処理シーケンスをそれぞれ示す。
【0074】
プリンタコントローラは給紙カセット変更コマンドを発行(S1801)後、エンジン制御部からの応答を待ち(S1802)、応答が来たところでコマンドの成功を判定して(S1803)一連のコマンド発行シーケンスを終了する。一方エンジン制御部は、プリンタコントローラからコマンド発行を待ち(S1811)、コマンドが発行されたところでコマンドの内容を判定(S1812)する。給紙カセット変更コマンドの場合には給紙カセットを変更(S1813)処理し、変更が成功したらプリンタコントローラにコマンド実行成功を通知(S1815)した後、コマンド待ちの状態に戻る。一方、給紙カセット変更以外のコマンドの場合は、コマンドに対応した処理を行った(S1814)後、再びコマンド待ちの状態に戻る。
【0075】
次に、リーダコントローラが加わった場合の処理シーケンスを図19及び図20を用いて説明する。なお、プリンタコントローラとエンジン制御部は、先に図18に示した説明と全く同等な制御を行う。
【0076】
図19はプリンタコントローラから来たコマンドに対する受信と、プリンタコントローラにステータスを返す制御のフローチャートである。リーダコントローラは、プリンタコントローラから図14で示した/CCMD信号ラインを通じ、シリアル通信コントローラ2205にてコマンドを受信し(S1901)、受信コマンドを直ちにかつそのままエンジン制御部に発行してよい状態かどうかを判定する(S1902)。
【0077】
例えば、リーダコントローラがコピーモードの動作を行うためにエンジン制御部に対して実行中の命令が何も無い場合など、コマンド発行が可能な場合には、エンジン制御部に対して、先にプリンタコントローラから送られてきたコマンドと同じコマンドをシリアル通信コントローラ2202を用い、信号ライン/PCMDを通して発行する(S1903)。発行したコマンドに対する応答を待ち(S1905)、正常にコマンドが実行されたのと返答であればプリントコントローラに実行成功を通知する(S1908)。一方、コマンド実行が失敗した場合には、コマンドの再発行など、所定のエラー処理を行う(S1907)。
【0078】
それに対して、例えば、リーダコントローラが給紙カセットを指定して複写動作をしているなど、プリンタコントローラから送られてきた給紙カセット変更コマンドをエンジン制御部に対してそのまま発行してしまうと複写動作が正常に実行されなくなる状態の場合には、エンジン制御部に対してコマンドを発行せずに、プリンタコントローラからエンジン制御部に対して発行するコマンドを発行順に格納するエンジン・コマンド・キューに記憶する(S1904)。
【0079】
コマンドに対する応答をプリンタコントローラに返さなくてはならないので、コマンド実行が成功したとの擬似的な通知を、シリアル通信コントローラ2205を用いてリーダコントローラからプリンタコントローラに/CSTS信号ラインを通じて返信する(S1908)。
【0080】
次に図20を用いて、エンジン・コマンド・キューに記憶されたコマンドの処理について説明する。リーダコントローラは自身の状態に影響を与えずにプリンタコントローラから受けたコマンドをエンジン制御部に対して発行できる状態になったならば(S2001)、リーダコントローラはエンジン制御部に対して、シリアル通信コントローラ2202を用い、信号ライン/PCMDを通してエンジンコマンドキューに積まれているもっとも古いコマンドを発行し(S2002)て応答を待つ(S2003)。なおリーダコントローラ自身が発行するコマンドも、この/PCMD信号ラインを通じてエンジン制御部に送信する。
【0081】
エンジン制御部でコマンド実行が完了すると、/PSTS信号ラインを通じて、リーダコントローラに応答が返ってくる(S2004)。実行が成功した場合には、成功したコマンドをエンジン・コマンド・キューから削除する(S2005)。一方、コマンドの実行が失敗したことが判明した場合には、エラー発生状態として処理する(S2006)。
【0082】
以上のように間にリーダコントローラが入った構成の場合でもプリンタコントローラからエンジン制御部への通常のコマンド発行に際して、動作に不整合性を出すことなくコマンド処理シーケンスを動かすことが出来る。
【0083】
[状態変化信号に対する制御]
次に、リーダコントローラが間に入った構成において、エンジン側の状態変化、例えば何らかのエラー発生状態になったことが/PCCRTを利用してエンジン制御部側からリーダコントローラに伝達された場合の処理について説明する。
【0084】
リーダコントローラが間に入る構成の場合、リーダコントローラ側とプリンタコントローラ側で、変化を検出したいプリンタ状態の種類が異なる可能性がある。例えば搬送中の紙がジャムするような状態変化が発生する場合である。
【0085】
エンジンがリーダコントローラの制御下で、複写動作しているときにジャムが発生したとすると、この状態はリーダコントローラだけが知りたい状態である。プリンタコントローラとしては、自身が出力している最中のジャムではないので、もしこの状態を知らされたとしても適切な後処理を実施できない。
【0086】
また、プリンタコントローラにリーダコントローラと同等な制御系を載せようとすると、両コントローラ上に他方が持つべきジャム処理制御のソフトウエアをも持つことになるので重複搭載となり、設計工数上、品質評価上、ソフトウエアの容量上で多くの無駄が発生することになる。
【0087】
従って基本的にはプリントモード時にはプリンタコントローラに対して通知し、コピーモード時にはリーダコントローラに通知すればよいことになる。ただし、コピーモードにおいても、プリンタコントローラがエンジンの状態変化信号が欲しい場合もある。例えばカセットサイズの変更や紙無しなどの情報はプリンタコントローラにも通知する必要がある。これらはエンジン制御部で状態変化信号が発行されてから各コントローラにて処理が行われるまでの時間を厳しく問う物ではない。
【0088】
そこで、以下に説明するような処理が行われる。たとえば、図15の構成において、リーダコントローラがエンジン制御部を制御しているコピーモード時においては、制御回路2208用いてエンジン制御部から通知されてきた状態変化信号/PCCRTをプリンタコントローラに対して送出せず、リーダコントローラのみが割り込みコントローラ2204を通して受信する。
【0089】
図21は、リーダコントローラとプリンタコントローラの両者に状態変化を伝達する際の、リーダコントローラの動作を示すフローチャートである。まず、S2101において/PCCRT信号が真になったら、リーダコントローラは状態変化を取得するコマンドをエンジン制御部に対して発行する(S2102)。エンジン制御部の応答を待ち(S2103)、戻ってきたステータスから、エンジンの状態変化の内容を把握する(S2104)。そしてその内容がプリンタコントローラにも通知する内容かどうかを判断する(S2105)。例えば、給紙カセット・サイズが変更された様な状態変化は通知する。
【0090】
通知すると判断された場合には、制御回路2208を用いて、フラグをセットし、状態変化信号/CCCRTを発生させ、プリンタコントローラに通知する(S2106)。状態変化信号に対する問い合わせがあったら(S2107)、エンジン制御部から受信した状態変化をステータスとしてプリントコントローラに送信する(S2108)。そしてステータスの送信後、状態変化信号/CCCRTを偽にする。
【0091】
一方、エンジン制御部からの応答がプリントコントローラに通知する必要のない状態変化を示す場合は、リーダコントローラ内部で必要な処理を行い(S2110)、プリントコントローラへの通知は行わない。
【0092】
また、プリンタコントローラがエンジン制御部を制御しているプリントモード時においては、すでに説明したとおり制御回路2208のゲート機能が開放されているため、エンジン制御部から通知されてきた状態変化信号/PCCRTは直接、状態変化信号/CCCRTとしてプリンタコントローラに対して通知される。
【0093】
[実行コマンドに対する制御]
次に実行コマンドの制御に関して説明する。例えば、プリンタコントローラとリーダコントローラがエンジン制御部に対して同時に使用要求を出した場合についてリーダコントローラがどのように制御するかについて説明を行う。
【0094】
図22は、コピー動作中にプリント要求が発生した場合のデータの所在とそのやり取りを表した図である。この時エンジン制御部は、リーダコントローラから送られてくる画像信号/PVDOを受け取り画像形成を行っている。その動作は、図8で説明したように給紙カセット指定や排紙口指定、画像形成モードといった設定をリーダコントローラとエンジン制御部の間のシリアル通信で設定済みである。1301は各種設定値のバッファであり、リーダコントローラ106の内部、例えばCPU内部に設けられている。バッファ1301には、リーダコントローラが自分でエンジン制御部に設定した値及びプリンタコントローラがエンジン制御部に設定した値がそれぞれ異なる場所に格納されている。
【0095】
コピー動作中にプリンタコントローラからプリント要求が発生した場合に、コピー動作に割り込んでプリント処理を行なうのは、ユーザビリティの観点からも考えづらい。そこで、この状況でのプリント要求は、コピー動作が終了するまで延期されることになる。
【0096】
しかし、プリンタコントローラからのコマンド/CCMDに対しするステータス/CSTSは所定時間内に返さなければならない。そこでバッファ1301のプリンタコントローラ用(PDL用)領域に、/CCMDで要求のあった設定値のみは記憶しておく。リーダ用の設定値とPDL用の設定値が異なる場合には、コピー動作が終了し、プリント動作を開始する前にリーダコントローラからエンジン制御部に設定を行えばよい。図23を用いて具体例に説明する。
【0097】
現在は、コピー動作中であり、上段のカセットから給紙し、フェイスアップ排出口に排する設定となっており、画像形成モードも原稿がカラーだという判定の元にカラーモードと設定されていたとする。ここで、プリンタコントローラからプリント要求が発生した場合、プリント実行自体は延期されるが、各種設定は行うことができる。ここで、プリント要求時の設定値が、上段のカセットから給紙し、フェイスダウン排出口に排出、更に白黒画像を出力する要求であるとする。その場合、プリントコントローラからのコマンドによる設定値を、バッファ1301の所定領域に記憶し(S2201)、ステータス/CSTSを返信する(S2202)。コピー動作が終了したら(S2203)、バッファ内の核設定項目毎に、コピー動作時にすでに設定した値とプリントコントローラから設定要求のあった値とを比較する(S2204〜S2205)。設定値が同じであればそのまま、異なっている場合にはコマンド/PCMDを発行してプリント動作開始前に設定値を更新する(S2206)。
【0098】
すなわち、本例においては、給紙カセット指定には、リーダコントローラ、プリンタコントローラとも上段カセットを指定している。従ってコピー動作が終了し、プリント動作に切り替わった時にも、エンジン制御部に対して給紙段カセット指定コマンドを発行する必要がない。一方、排出口と画像形成モードについては、コピー動作とプリント動作では指定が異なるために、コピー動作が終了した時点でリーダコントローラからエンジン制御部に対して改めて排紙口指定、画像形成モード指定のコマンドを発行する。以上の動作をすべての設定項目について繰り返し(S2204〜S2207)、処理を終了する。
【0099】
以上のように、リーダコントローラは、プリンタコントローラからのコマンドに対して、エンジン制御部へのコマンド実行を延期させるだけの判断をおこなっているのではなく、リーダコントローラが既にエンジン制御部に対して設定済みのものについては、重複して設定することがないような判断を行う。
【0100】
次に図24を用いて、プリント動作中にコピー要求が発生した場合について説明する。この場合、図22の場合と逆でユーザビリティの観点からは、コピー機の前でコピーボタンを押そうとしても、プリント動作中でコピーできないよりは、割り込む形でコピー動作を実行できた方がよい。
【0101】
プリントモードでは、図24に示すように、プリンタコントローラ2103から送られた画像データ/CVDOがセレクタ2201で選ばれ、/PVDOとしてエンジン制御部2102に送られている。仮にプリンタコントローラからの設定は上段カセット、フェイスダウン排出口、白黒画像モードであるとする。エンジン制御部は、プリンタコントローラからの/PPRNT信号がHigh(偽)になった時に終了をはじめて検知できるので、何枚プリントアウトされるかは知らない。ここではプリンタは4枚の画像をプリントアウトしようとしていると仮定する。リーダから割込でコピー動作要求をしなければ、図6で示すような画像タイミングのように、エンジン制御部から/PTOP信号が4つ発生され、それに応じて画像がプリンタコントローラからリーダコントローラ106を介して、エンジン制御部へ送られる。
【0102】
図25を用いて、2枚目のプリントアウト中に、カラー原稿の1枚コピーという割込コピー要求がリーダコントローラに発生した場合の処理タイミングを説明する。プリンタコントローラからの/CPRNT要求により、リーダコントローラは/PPRNT要求をエンジン制御部に対して発行し、エンジン制御部から/PTOP信号がリーダコントローラを介して/CTOP信号としてプリントコントローラに供給される。このようにして、1501に示す1枚目の画像と、1502に示す2枚目の画像のプリント動作は実行される。
【0103】
ここで、2枚目のプリントアウト動作中に、割込コピー要求をリーダコントローラが発生した場合を説明する。リーダコントローラはプリンタコントローラに対して、/CCCRT信号を発生する。これは実際にエンジンの状態が変化したのではなく、リーダがプリンタエンジンを獲得するためにプリンタコントローラにエンジンの開放を要求するものである。発生の仕方は前述したように制御部2208を用いる。この/CCCRT信号に対してプリンタコントローラはエンジンの状態ステータスをチェックするためのコマンドを発行し、リーダコントローラはそれに対して、“コピー動作中”であるというステータスをプリンタコントローラに返す。
【0104】
プリンタコントローラは、通常は/CPRNTをLow(真)にしたまま/CTOPが来ない場合は一定時間後にタイムアウトエラーとなるが、”コピー動作中”ステータスを受信した場合には、プリンタコントローラ側でタイムアウトを解除し、永久に/CTOP信号を待ち続けるように設定されているため、/CPRNT信号をLow(真)にしたままの状態で、エンジンがコピー動作中である事を検知して、/CTOP信号がくるのを待ち続ける。
【0105】
コピーモードになったため、リーダコントローラはセレクタ及びゲートを切り替え、エンジン制御部から送られてくる/PTOP信号をプリンタコントローラへは伝達しない(1505)。そして、画像データ/PVDOとしてリーダから受信したデータをエンジン制御部に送信する(1506)。そして、割込コピーが終了したのち(図25では割り込みコピーが1枚の場合を示す)、再びプリントモードへ復帰し、/PTOPの信号のマスクを外し、/CTOPとしてプリンタコントローラへ送出することにより、プリントコントローラが動作を再開し、3枚目及び4枚目の画像データ1503と1504をエンジン制御部へ送信してプリントアウトすることができる。以上の説明により、プリント動作中の割込コピー動作を実現することができる。
【0106】
このように、プリンタコントローラやリーダコントローラの状態に応じて、プリンタエンジンをどちらが獲得するかやどのタイミングでコマンドを発行するかを全てリーダコントローラが場合に応じて判断し、制御することにより、1つのエンジンに対して、2つのコントローラからの要求を実現することができるのである。
【0107】
[設定内容確認コマンドに対する制御]
次にプリンタコントローラが設定内容確認コマンドを発行した場合の制御について説明する。
【0108】
プリンタコントローラがエンジン制御部に設定されている状態を確認する場合、プリンタコントローラは設定内容確認コマンドを/CCMDを通して発行する。それを受信したリーダコントローラは図22の設定値格納バッファ1301の現在のモードに対応する領域をチェックし、プリンタコントローラが確認要求した設定値があった場合には、その内容を読み出し、/CSTSを通してプリンタコントローラに通知する。また、バッファに無い設定値の確認要求であった場合には、リーダコントローラがエンジン制御部に設定内容確認コマンドを/PCMDを通して発行する。エンジン制御部はその内容を読み出し、設定内容を/PSTSを通してリーダコントローラに通知し、リーダコントローラはその内容を/CSTSを通してプリンタコントローラに通知する。
【0109】
[ソフトカウンタの基本構成]
次に本発明におけるカウンタの構成について説明する。以下はリーダコントローラにおけるカウンタの構成を説明するが、プリンタコントローラも同様の構成のカウンタを有している。
【0110】
図26はリーダコントローラの構成のうち、カウンタに関係する構成要素を示すブロック図である。前述の図で説明された構成要素には同一参照数字を付し、説明は省略する。2704、2705はシリアル通信コントローラであり、他のシリアル通信コントローラ2202、2205と同様に、それぞれ原稿給送制御部904及びオプションコントローラ2006とCPUとのシリアル通信の制御を行っている。
【0111】
リーダコントローラの制御を司るCPU2209には、着脱可能なメモリ1(2701)と装置(基板)に固定されているメモリ2(2702)が接続されており、これらのメモリを用いて情報を2重に記憶しておくソフト・カウンタを構成している。ここでメモリ1及び2はいずれも不揮発性記憶手段であり、装置の電源状態に関わらず内部情報を保持する性質を有している。このような不揮発性記憶手段としてはバッテリ付きのSRAM回路やEEPROMなどを利用することができる。
【0112】
従来技術の説明で述べたように、このような電気的な記憶手段を用いる場合には、本来ならば3種類以上の記録手段を有した方が、記憶値の保証という観点からは精度が高い。記憶手段が2つしかないと、どちらか片方が故障した場合に、どちらの記憶手段が正確な値を記憶しているのか判別がつかない場合があるからである。しかし記憶手段の増加は構成回路を複雑にしてコストを引き上げるので、できるだけ少ない個数で実現できるのが望ましい。そこで、ここではメモリ2(2702)内部にカウンタ値を記憶するエリアを2ヵ所(2710、2711)設定して、両エリアには異なるタイミングで同一のカウンタ値を記憶させることで疑似的に3個の記憶手段を持たせる構成を例にとって説明する。
【0113】
まず、リーダコントローラ106がエンジン制御部2002を動作させて形成画像を出力する際のカウンタ値記録動作を、図27及び図28を用いて説明する。カウント値のアップ・タイミングにおいて、まずメモリ2(2702)中の2エリア2710、2711に記憶してあるカウンタ値と、着脱可能な記憶手段メモリ1(2701)に記憶してあるカウント値を比較する(S2801)。この際、記憶されている内容は、カウント値そのものでなくても構わない。
【0114】
例えば脱着可能なメモリ1をEEPROMなど記憶エリアに書き換え回数制限がある素子で構成した場合には、書き換え回数を管理しながら記憶データを生成していることもある。また、メモリ1(2701)への記憶データも、カウント値比較の容易さを考慮して、上記EEPROM内部の記憶データ(書き換え回数制限管理構成)と同一にしても構わない。本実施形態では各カウンタ・エリア内の記憶データは、EEPROMと仮定しているメモリ1(2701)内部のマッピングと全く等しいとする。
【0115】
比較値がすべて等しいかどうかを判定して(S2802)、等しい場合にはメモリ2(2702)内エリア1のカウント値をアップし(S2803)、引き続いてエリア1内部のチェック・サム値を計算、記憶する(S2804)。続いて、メモリ1についてカウンタ値をアップし(S2805)、チェック・サム値の計算、記憶を行う(S2806)。最後にメモリ2のエリア2について同様の処理を行って(S2807〜S2808)、カウンタ値のアップ処理を終了する。通常動作の場合はここまでで全カウンタの値を、記憶内容を補償する構造の元にアップできたことになる。
【0116】
[カウンタの記憶内容修正方法]
電気的記憶手段を用いたカウンタにおいては、装置の電源が動作中に切断されてしまったり、ノイズなどの影響で記憶しているカウンタ値が意図せずに書き変わってしまうことがある。そのため、カウンタ値の比較ステップ(S2802)において、カウンタ値が一致しなかった場合には、誤っているカウンタ値の修正を行う。
【0117】
図28は、カウンタ値の修正動作を示すフローチャートである。まず各カウンタ値の中で、どの値が間違っているのかを確認するために、全カウンタ・エリアのチェック・サム値を検証する(S2810)。チェック・サムの値の正しいカウント・エリアが無い場合には(S2811)、故障と考えられるので後述するエラー処理フローにて処理をする。チェック・サム値の正しいカウント・エリアがある場合には、それを元にカウンタ値を補償する処理に移行する。チェック・サム値が等しいカウントエリアの中で、エリア内の値がすべて等しい組み合わせがあるか判定する(S2812)。
【0118】
もしそのような組み合わせがある場合、その2つのカウンタ・エリアの値を正しい値として判断し、そのカウンタエリアを修正元として選択する(S2813)。もしその組み合わせがない場合、チェック・サム値が正しく、かつ優先順位の高いカウンタ・エリアの値を正しい値と判断して、修正元とする(S2815)。優先順位はメモリを構成する素子の信頼性や書き換え頻度、書き換えの順番など、条件に応じて決定することができる。本実施形態の場合では、書き換え回数を考慮して、メモリ1(2701)の優先順位を高くしたり、カウント・アップが最初に行われるメモリ2(2702)内部のエリア1(2710)の優先順位を高くするなどを採用することができる。
【0119】
修正元のカウントエリアが選択されたら、その値を利用して他のカウンタの値を正しい値に修正し(S2814)、通常のカウントアップ動作に復帰する。
【0120】
[故障時のソフト・カウンタ記憶内容補償方法]
一方、図28に示したカウンタ値修正処理の、全カウンタ・エリアのチェック・サム値の検証(S2810)の結果、チェック・サムの値が正しいカウンタ・エリアがない場合(S2811)や、その他のエラーを検出して何らかの故障が発生したと判断した場合には修理処理(S2816)を実施する。以下、図29を用いて修理処理について詳細に説明する。
【0121】
まず、修理処理が必要となった原因を分析する(S2901)。カウント値修正処理において、全カウンタ・エリアのチェック・サム値が異常値と判断された場合には、メモリ1、メモリ2共に故障した可能性が高いのでメモリ1及び基板(メモリ2を含む)を交換する(S2909)。この場合、カウンタ値は失われる。
【0122】
ステップS2901において、着脱可能なメモリ1(2701)自体には故障を発見せず、メモリ1や2が装着されている基板そのものの故障を検出した場合には、カウンタ値を保存しながら修理を施すことができる可能性がある。まずカウンタ値を保存しているメモリ1(2701)を基板から取り外す(S2904)。次に、基板を新しいものに交換し、取り外したメモリ1(2701)を装着する(S2905)。基板を再起動し、装着されたメモリ1(2701)に故障がないか、チェック・サム値を検証する(S2609)。ここでエラーを検出した場合には、メモリ1(2701)も故障したと判断して新品と交換する。この場合にはカウント値を保存することは出来ない。
【0123】
メモリ1(2701)内の検証(S2906)でエラーを発見しなかった場合には、メモリ1の内容が正しいと判断して、メモリ1(2701)内部のデータを新しい基板上のメモリ2(2702)上のエリア1と2へコピーする(S2908)。このようなフローをとることによって、基板が故障して交換する場合でもカウント値を保証することができるようになる。
【0124】
上述の修理処理動作は、メモリ1のみが着脱可能な構成を有する場合について説明したが、例えばメモリ2もメモリ1同様着脱可能な構成であれば、基板故障時のカウンタ値保証を行える可能がより高くなる。メモリ2も着脱可能な構成の場合の修理動作を図30を用いて説明する。図30において、図29と同じステップには同じ参照数字を付して説明は省略する。まず、ステップS2904において、メモリ1と同時にメモリ2を基板から取り外す。新しい基板にメモリ1を装着し、再起動後にメモリ1の内容検証する。この際、メモリ2は新品を装着しても取り外したものを装着してもよいが、本例では新品を装着した場合を示す。検証の結果(S2906)、内容が異常であると判断された場合、メモリ1を新品に交換(S2907)する。次に取り外したメモリ2を新品のメモリと交換して装着し(S2909)、各カウントエリアのチェック・サム値を検証する(S2910)。たとえば、2つあるエリアの両方のチェック・サム値が正しいと判断された場合には、メモリ2のカウント値が正しいと判断し、メモリ2の値をメモり1にコピーする(S2912)。この場合はカウント値が保証される。
【0125】
一方、メモリ2の2つのカウントエリアの一方又は両方についてチェック・サム値が正確でなかった場合には、メモリ2も故障したものとして新品に交換する(S2911)。
【0126】
[操作部へのカウント値表示]
以上説明してきたソフト・カウンタに蓄えられているカウンタ値を、プリンタコントローラ、リーダコントローラは各自制御下の操作部905,907(図14)上に表示する。リーダコントローラが制御する操作部905の外観例を図31に示す。図中のユーザー・モード・キー3013を押したときに表示部3001に表示されるユーザー・モードの中に、コピー用のカウンタ値を表示する。本表示部はユーザーの視認性が良好な図10中、装置のリーダ枠体101上に配置されている。これに対してプリンタコントローラの制御する操作部は、図10中のプリンタ本体に配置されている。これらの位置関係を図32に示す。図32はプリンタ本体の表示部907と、リーダの操作部905との位置関係の概略を示す斜視図である。プリンタ本体の操作部907は、リーダ未装着時には視認性もよく、使い勝手もよいだろうが、リーダ枠体101が上部に配置されると途端に視認性が悪くなる。このような場合は、リーダコントローラ制御下の操作部905上ですべてのカウンタ値をまとめて表示した方が使い勝手がよくなる。
【0127】
[プリンタ・カウンタのリーダコントローラへの移管]
本実施形態の構成では、上述のようにリーダコントローラ106がプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002の間に挿入され、すべての信号を中継している。従って、プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002を利用して画像を出力する場合、出力モード、出力タイミングなどはすべてリーダコントローラ106にて把握することが可能である。
【0128】
リーダコントローラ106がプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002の間に挿入された際に、プリンタコントローラ2103で計数してきたカウント値を、リーダコントローラ106に伝達する際の動作を図33を用いて説明する。図33(A)はリーダコントローラ、図33(B)はプリントコントローラの動作をそれぞれ示す。
【0129】
リーダコントローラ106は挿入されると、プリンタコントローラ2103からカウンタ値の通知があるまで待機する(S3001)。これに対してプリンタコントローラ2103は、リーダコントローラ106がエンジン制御部2002との間に挿入されたことを検出する(S3004)と、内部に保持しているカウンタ値をリーダコントローラ106に通知(S3005)し、その後、プリンタコントローラ内部でのカウントをすべて禁止する(S3006)。これは両コントローラにてカウントすると、カウント・タイミングを完全に同じにできないために両カウント値がずれる可能性があることを防止するためと、カウントする度に両コントローラ間でカウンタ値の伝達が発生するのを防ぎ、通信のトラフィックを抑えるためである。
【0130】
プリンタコントローラ2103からカウント値を通知されたリーダコントローラ106(S3001)は、カウント値をメモリ1(2701)、メモリ2(2702)のエリア1,2の、あらかじめ定めた領域に書き込み(S3002)、リーダコントローラ106内部の他のカウンタと全く同一の機構の元にカウント制御を開始する(S3003)。
【0131】
このようにして、リーダコントローラ106内部にプリンタコントローラ2103のカウンタ値が移管され、全カウンタ値の管理をリーダコントローラ106で行うとともに、リーダの操作部905にて一括して表示することが可能となる。
【0132】
[リーダコントローラにおけるプリンタ出力のカウント制御]
プリンタコントローラ2103からカウント制御を移管されたリーダコントローラ106では、プリンタの出力に際してもカウンタを制御しなくてはならない。上記[プリント動作]の項で説明したように、プリンタコントローラ2103からエンジン制御部2002に送られてくるコマンドは全て、リーダコントローラ106で一度受信しているので、その内容からプリンタコントローラ2103が出力しようとしているモードを判定することは可能である。このモードに応じてカウント・アップさせるカウンタの種類を選択して、エンジンからの排紙に従って図28のカウント・アップ・フローによるカウント・アップを行う。
【0133】
プリンタが出力するモードの一例を図34に示す。図34はプリンタからの出力される用紙の材質、大きさ、処理方法を分類したカウント例である。普通紙でA4、両面、1to1のカウント枚数は527枚出力したことを表している。
【0134】
このカウント値を上記で述べたように、メモリ2(2702)の2エリア、メモリ1(2701)の1エリアの計3つのカウントエリアに記憶する。
【0135】
[リーダコントローラにおけるリーダのスキャンカウント制御]
本発明の構成では、図26に示すようにリーダコントローラ106のCPU2209が原稿走査光学制御部903を制御している。従って、リーダ101が原稿をスキャンする場合、原稿走査光学制御部903で制御を行っているためリーダコントローラ106は全ての動作を把握することが可能である。
【0136】
原稿走査光学制御部903によってスキャンされた情報(原稿の種類、原稿の大きさ、等倍スキャンかなど)はCPU2209により、カウント値をメモリ1(2701)、メモリ2(2702)のエリア1,2に書き込み、リーダコントローラ106内部の他のカウンタと全く同一の機構の元にカウント制御を開始する。
【0137】
リーダスキャンモードの一例を図35に示す。
【0138】
図35はリーダがスキャンする原稿の色、大きさ、処理方法を分類したカウント例である。カラー原稿で大きさがA4、等倍(100%)、スキャンのカウント枚数は84枚スキャンしたことを表している。
【0139】
このカウント値を上記で述べたように、メモリ2(2702)の2エリア、メモリ1(2701)の1エリアの計3つのカウントエリアに記憶する。
【0140】
[リーダコントローラにおける原稿給送装置カウント制御]
本発明の構成では、図26に示すように、リーダコントローラ106は原稿給送制御部904を制御することにより原稿給送装置801を制御している。リーダコントローラのCPU2209がシリアル通信コントローラ2704を介し原稿給送制御部904とカウント情報を通信する。
【0141】
従って、原稿給送装置801が原稿を給送する場合、原稿給送制御部904を介して情報を得ることができるためリーダコントローラ106にて全ての動作を把握することが可能である。
【0142】
原稿給送装置801によって給送された原稿の情報(原稿の大きさ、両面給送など)はCPU2209により、カウント値をメモリ1(2701)、メモリ2(2702)のエリア1,2に書き込み、リーダコントローラ106内部の他のカウンタと全く同一の機構の元にカウント制御を開始する。
【0143】
図36は、原稿給送装置が給送した原稿の大きさ及び片面・両面原稿の種別を分類したカウント例である。大きさA4の両面原稿を443枚給送したことを表している。また、プリント用紙給送装置についても同様にカウントできる。
【0144】
図37はプリント用紙給送装置がプリント用紙を給送する用紙の大きさ、材質を分類したカウント例である。用紙の大きさがA4、普通紙のカウント枚数は998枚プリント用紙を給送したことを表している。
【0145】
このカウント値を上記で述べたように、メモリ2(2702)の2エリア、メモリ1(2701)の1エリアの計3つのカウントエリアに記憶する。
【0146】
[リーダコントローラにおけるプリント排紙装置カウント制御]
本発明の構成では、図26に示すように、リーダコントローラ106はオプションコントローラ2006を制御することにより、プリント排紙装置の1つの例であるソータ2005を制御している。リーダコントローラ106のCPU2209がシリアル通信コントローラ2705を介してオプションコントローラ2006とカウント情報を通知する。
【0147】
従って、ソータ2005がプリント出力を排紙する場合、オプションコントローラ2006を介して情報を得ることができるためリーダコントローラ106にて全ての動作を把握することが可能である。
【0148】
ソータ2005によって排紙されたプリント出力の情報(プリント出力用紙の大きさ、ソート、ステイプルなど)はCPU2209により、カウント値をメモリ1(2701)、メモリ2(2702)のエリア1,2に書き込み、リーダコントローラ106内部の他のカウンタと全く同一の機構の元にカウント制御を開始する。
【0149】
プリント排紙装置カウントの一例を図38に示す。
【0150】
図38はプリント排紙装置がプリント出力する用紙の大きさ、処理を分類したカウント例である。用紙の大きさがA4、ソートなし、ステイプルありのカウント枚数は494枚プリント出力を排紙したことを表している。
【0151】
このカウント値を上記で述べたように、メモリ2(2702)の2エリア、メモリ1(2701)の1エリアの計3つのカウントエリアに記憶する。
【0152】
【他の実施形態】
上述の実施形態においては、リーダコントローラをプリンタコントローラとエンジン制御部の間に挿入した構成を例に説明したが、他のオプション機器のコントローラを用いてカウント値の管理を行っても良いし、カウント値の表示場所もリーダ操作部以外に好適な場所があればそこに表示しても良い。
【0153】
さらに、モジュール化が進んであるモジュールのコントローラですべてのカウント値を管理するのが困難な場合は、各モジュールとエンジン制御部とのすべての信号経路に接続され、各モジュールとエンジン制御部間の信号を把握・制御可能な制御手段を別途設け、この制御手段によって複数モジュール間の要求調停や任意の表示部への表示制御、カウント値管理を行っても良い。
【0154】
また、カウント値以外にもモジュール独自の情報に対して適用することも可能である。
【0155】
さらに、カウント値を記憶するメモリ手段の構成も、メモリ手段を構成する素子の信頼性や特性により、個数、構成等任意に設定できる。またカウント値の修正時の条件についても任意に設定可能であるし、カウント値の検証もチェックサム値のみならず、他の誤り訂正方法を用いたり、複数の方法を組み合わせても良い。
【0156】
加えて、基板由来の故障発生時においては、基板からメモリ手段の内容を直接他の読みとり手段によって読み出し、検証の結果値が正確であると判断された場合には、その値を新しい基板が有するメモリ手段へ書き込むことによってカウンタ値の保証を行ってもよい。
【0157】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0158】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0159】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0160】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0161】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0162】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オプションモジュールの装着により機能を付加できる画像形成装置において、画像形成のエンジン部分を制御するエンジン制御部と各オプションモジュール間の通信を把握・制御する手段を設けることにより、各モジュールにおいて管理していたカウント値等の情報を、一元管理することが可能になり、構成が変化した場合であっても使い勝手の良い画像形成装置を実現することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像処理装置の基本機能としてのプリンタの全体における位置づけを示す図
【図2】 モジュール構成を有する画像処理装置の構成例を示すブロック図
【図3】 図2におけるエンジン制御部及びプリンタコントローラ間において送受される代表的な信号を説明する図
【図4】 ビデオI/F信号一覧を示す図
【図5】 プリンタの機構並びに被記録材の搬送経路を模式的に表した図
【図6】 ビデオI/F間でやり取りされる信号のタイミングを示す図
【図7】 プリンタコントローラとエンジン制御部間での通信のタイミングを示す図。
【図8】 プリンタコントローラとエンジン制御部のコマンド/ステータスのやり取りを示す図
【図9】 プリンタ本体にリーダコントローラを装着した場合の外観図
【図10】 図9の構成を有する装置の要部を記載した図
【図11】 図10構成の全体の概要を説明する図
【図12】 図10に示した装置における信号の伝達経路を示すブロック図
【図13】 図10に示した装置における信号の別の伝達経路を示すブロック図
【図14】 図10に示した構成における、プリンタコントローラ、エンジン制御部及びリーダコントローラ3者間の電気的な接続を表す構成図
【図15】 リーダコントローラのうち、プリントコントローラ及びエンジン制御部と関係する部分を示すブロック図
【図16】 コピー時とプリント時のタイミング差を示す図
【図17】 リーダコントローラの別構成例を示すブロック図
【図18】 リーダコントローラがない場合のコマンド発行シーケンスを示すフローチャート
【図19】 リーダを装着した場合の通信シーケンス図
【図20】 リーダを装着した場合の通信シーケンス図
【図21】 リーダコントローラとプリンタコントローラの両者に状態変化を伝達する際の、リーダコントローラの動作を示すフローチャート
【図22】 コピー動作中にプリント要求が発生した場合のデータの所在とそのやり取りを表した図
【図23】 コピー動作中にプリント要求が発生した場合のコマンド処理を説明するフローチャート
【図24】 プリント動作中のコピー要求の処理を示す図である。
【図25】 プリントアウト中に、割込コピー要求が発生した場合の処理タイミングを説明する図
【図26】 リーダコントローラの構成のうち、カウンタに関係する構成要素を示すブロック図
【図27】 リーダコントローラがエンジン制御部を動作させて形成画像を出力する際のカウンタ値記録動作を説明するフローチャート
【図28】 リーダコントローラがエンジン制御部を動作させて形成画像を出力する際のカウンタ値修正動作を説明するフローチャート
【図29】 修理動作を説明するフローチャート
【図30】 別構成における修理動作を説明するフローチャート
【図31】 リーダコントローラが制御する操作部の外観例を示す図
【図32】 プリンタ本体の表示部と、リーダの操作部との位置関係の概略を示す斜視図
【図33】 プリンタコントローラで計数してきたカウント値を、リーダコントローラに伝達する際の動作を説明するフローチャート
【図34】 プリンタ出力カウント例を示す図
【図35】 リーダスキャンカウント例を示す図
【図36】 原稿給送装置カウント例を示す図
【図37】 プリント予用紙給送装置カウント例を示す図
【図38】 プリント排紙装置カウント例を示す図
【符号の説明】
101 リーダ枠体
106 リーダコントローラ
2001 プリンタ本体
2103 プリンタコントローラ
2002 エンジン制御部
2104 ホストコンピュータ
2201 セレクタ
2207 ゲート
2208 制御回路
1301 設定値バッファ
Claims (14)
- 入力画像データを所定の方法で被記録材上に形成する画像形成手段と、該画像形成手段を含み、該画像形成手段を利用可能な第1の機能モジュールを有し、該画像形成手段を共通利用可能な第2の機能モジュールを接続可能とする画像形成装置であって、
前記第1の機能モジュールは、
前記第1の機能モジュールの内部情報を記録する第1の記録手段と、
該第1の記録手段に記録された前記内部情報を更新する第1の情報更新手段と、
を有し、
前記第2の機能モジュールは、
前記第1の機能モジュールと通信を行う通信手段と、
第1の表示手段とを有し、
前記第2の機能モジュールが該画像形成装置に接続された場合、前記第2の機能モジュールは、前記通信手段によって、前記第1の記録手段に記録された前記第1の機能モジュールの内部情報を受信し、前記受信した内部情報を前記第1の表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2の機能モジュールは、
該画像形成装置に接続された場合、前記第1の機能モジュールの内部情報を記録する第2の記録手段と、
該第2の記録手段に記録された前記第1の機能モジュールの内部情報を更新する第2の情報更新手段とをさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1の機能モジュールは、さらに第2の表示手段を有し、前記第1の機能モジュールの内部情報を前記第2の表示手段に表示を行い、前記第2の機能モジュールが該画像形成装置に接続された場合、前記通信手段によって前記第2の機能モジュールに前記第1の機能モジュールの内部情報が送信された後、前記第1の機能モジュールの内部情報を前記第2の表示手段から前記第1の表示手段に変更して表示することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記内部情報を受信した前記第2の機能モジュールが操作部を有し、該操作部の操作によって前記受信した内部情報の表示を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記第2の機能モジュールは原稿から光学的に画像データを得るモジュールであり、前記第1の機能モジュールはコード化された文字情報及び/又は画像情報から画像データを得るモジュールであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記録手段は電気的に情報を記録するとともに、前記第1及び第2の機能モジュールのそれぞれが複数の前記記録手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記複数の記録手段は、前記第1及び第2の機能モジュールに固定された固定記録手段と、前記第1及び第2の機能モジュールから着脱可能な着脱記録手段とを有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記記録手段が内部に同一の前記内部情報を記録する複数の領域を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記内部情報はあらかじめ定めた項目のカウント値であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置
- 前記内部情報は前記原稿の大きさ、種類、前記被記録材の大きさ、種類、画像形成方法を含む選択肢から選ばれた項目毎にカウントした値であることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記カウントした値が項目毎に前記記録手段の異なる領域に記録されていることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- リーダ機能を実行する構造を収容し、前記リーダ機能による処理に関る第1のカウント値を表示する第1のディスプレイを有する第1の筐体と、
プリンタ機能を実行する構造を収容し、前記プリンタ機能による処理に関る第2のカウント値を表示する第2のディスプレイを有する第2の筐体と、
前記第1のカウント値を保持し、前記第1のディスプレイへの第1のカウント値の表示、及びリーダ機能を制御するリーダコントローラと、
前記第2のカウント値を保持し、前記第2のディスプレイへの第2のカウント値の表示、及びプリンタ機能を制御するプリンタコントローラとを有し、
前記第1の筐体及び前記リーダコントローラが前記第2の筐体に結合されたとき、前記リーダコントローラは前記プリンタコントローラと通信し、前記第2のカウント値を前記プリンタコントローラから読み出し、前記第1のカウント値と共に保持し、前記第1のディスプレイに、前記第1又は第2のカウント値の少なくとも前記第2のカウント値を表示することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の筐体は、前記第2の筐体の上に前記第1の筐体を設置することにより、前記第2の筐体と結合されることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
- 前記リーダ機能はコピー手段、FAX手段、スキャン手段をさらに有し、前記プリンタ機能は印刷するための手段をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
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