JP3720477B2 - 液体注出ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体注出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開平1−179760号記載の液体吐出容器には、容器体口頸部外面に螺合させる装着筒上端の内向きフランジ下面へ、上部に付設した外向きフランジを係合させてシリンダを垂下し、該シリンダ内から、ノズル付きの押下げヘッドを上端に有する作動部材を上方付勢させて起立し、又上記シリンダ上端部へ螺筒付き部材を回動不能に嵌着させておき、上記作動部材を付勢に抗して押下げて、押下げヘッド下部に設けたねじ部を螺筒付き部材に螺合させた液体注出ポンプが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記液体注出ポンプは、押下げヘッド周壁外径が螺筒付き部材外径とほぼ同じであるため、例えばシャワーからの水滴が押下げヘッド周壁へかかると、該周壁外面を流下した水滴は螺筒付き部材の頂板上面へ落下し、該頂板上面を流れることとなり、よって頂板中央の開口から容器体内へ水が流入し、容器体内液体が希釈されることがある。この問題を解決するために、実開平7−28059号記載のポンプ式液体吐出容器では、押下げヘッドの周壁内径を螺筒付き部材の外径より大きく設け、周壁外面を流下した水滴が螺筒付き部材の頂板上面へ落下しないようにしている。
しかしながら、後者の液体注出ポンプは押下げヘッドを押下げた状態では、螺筒付き部材が押下げヘッド周壁内に収納されるから、該押下げヘッド下部のねじ部を螺筒付き部材に螺合する押下げヘッドの螺動時に、螺筒付き部材を握持できないこととなり、すると装着筒を容器体口頸部へ螺合させて締付ける際、装着筒の内向きフランジ下面に係合するシリンダ上端部の外向きフランジがその装着筒の内向きフランジと共に回動し、従ってシリンダ上端部へ回動不能に係合させた螺筒付き部材および該螺筒付き部材に螺合させた押下げヘッドも装着筒と共に回動して、その結果、予め定めた容器体に対するノズル突出方向に対して、異なる方向へ突出することとなり、多数容器のノズル突出方向が不揃いとなって外見を損なう欠点があった。
【0004】
本発明は押下げヘッドを螺筒付き部材に確実に螺着でき、しかも容器体に取付けるときに、ノズルを容器体の任意の方向に設定できるようにした液体注出ポンプを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、容器体口頸部外面に螺合させる装着筒4上端の内向きフランジ5下面へ、上部に付設した外向きフランジ3を係合させてシリンダ2を垂下し、該シリンダ内から、ノズル30付きの押下げヘッド31を上端に有する作動部材33を上方付勢させて起立し、又上記シリンダ上端部6へ螺筒付き部材23を回動不能に嵌着させておき、上記作動部材33を付勢に抗して押下げて、押下げヘッド32下部に設けたねじ部37を螺筒付き部材23に螺合させた液体注出ポンプにおいて、
上記螺筒付き部材23をフランジ状頂板24下面から複数の筒部を垂下する多重筒として、上記シリンダ上端部外面へ嵌合させた外筒25の下端外周から連結板40を外方突設し、かつ該連結板40先端から囲成筒41を起立し、又押下げヘッド32の頂板外周から、上記外筒25と囲成筒41との間へ周壁38を垂下した。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の液体注出ポンプ1の実施形態を示す。まず従来公知の構造について簡単に説明すると、2はシリンダであり、該シリンダは上部に付設した外向きフランジ3を容器体口頸部上面へ載置させて容器体内に垂下される。上記容器体口頸部外面へ装着筒4を螺合すると、該装着筒の内向きフランジ5と容器体口頸部との間に上記外向きフランジ3が挟持されることとなり、上記シリンダ2は容器体に固定されるようになる。又外向きフランジ3内周部上面から起立するシリンダ上端部6の上部外面に突条を周設すると共に、その内面には突条を縦設し、又上記外向きフランジ3下方のシリンダ2上部には、外気導入孔7を穿設している。
【0007】
上記シリンダ2は下端部に、内面を弁座として用いる下方小径のテーパ状筒10を介して、吸上げパイプを嵌合するパイプ嵌合筒11を垂下しており、上記テーパ状筒10内周部上面へ周知の玉弁12を載置して、下端部内面に吸込み弁13を形成する。図示例ではテーパ状筒10上方のシリンダ下方部分内面に、上下方向中間部に上向き段部を形成した複数の規制板14…をほぼ等間隔に縦設している。
【0008】
上記シリンダ下部内に栓筒部材15を嵌着させる。該栓筒部材は下端面を上記上向き段部に接した状態で、外面を各規制板14の内面に嵌着させた短筒16を有し、該短筒内面から複数の支持板17…をほぼ等間隔に起立し、これ等支持板上端に有底の栓筒18を付設して設けている。なお、上記各支持板17…は栓筒底板から垂下し、横断面十字状等に交差するリブで連結し、リブ下面に設けた凹溝内に、第1スプリング19が装着されており、該第1スプリングは玉弁12を下方付勢して、上記テーパ状筒10に圧接する。
【0009】
上記シリンダ上端部6に螺筒付き部材23を回動不能に嵌着させる。該螺筒付き部材はフランジ状頂板24下面から複数の筒部を垂下する多重筒であって、上記フランジ状頂板24外周から外筒25を、又フランジ状頂板24内周から内筒26を、更に該内筒と上記外筒25との中間のフランジ状頂板部分からは中筒27をそれぞれ垂下している。上記外筒25は図3が示すように外面に雄ねじ28を形成し、かつ内面に凹条を周設しており、該凹条へシリンダ上端部6外面の突条を嵌入させた状態で、シリンダ上端部6外面に抜出し不能に嵌合している。更に上記中筒27は上部外面に凹条を縦設しており、該凹条にシリンダ上端部6内面の突条を嵌入させた状態で、上記シリンダ上端部6内面に回動不能に嵌合している。又内筒26は内面が後述する作動部材外面に摺動可能に接触する状態で、シリンダ2の上部内へ垂下している。
【0010】
上記シリンダ2内からは、ステム30上端にノズル31付きの押下げヘッド32を嵌着させた作動部材33を、上記栓筒部材の短筒16上面に載置した第2スプリング34で上方付勢させて起立している。上記ステム30は図1が示すように、その上部内面に吐出弁35を付設し、かつ下端に筒状ピストン36を一体的に形成している。該筒状ピストンは、上記シリンダ2内面へ、気密にかつ上下動自在に外周縁を嵌合する。上記押下げヘッド32は頂板外周から、下部内面にねじ部37としての雌ねじを形成した周壁38を垂下している。これにより、上記押下げヘッド32を付勢に抗して押下げた状態で、押下げヘッド32のねじ部37は上記螺筒付き部材23に螺合可能となり、該螺合時に、上記作動部材33は付勢に抗して図1が示すようにシリンダ2内に押し込まれた状態で維持される。
【0011】
本発明にあっては、既述螺筒付き部材の外筒25下端外周から、図4が示すように複数の連結板40…を外方突設し、かつこれ等連結板40…先端から図3が示すように囲成筒41を起立し、又押下げヘッド32の頂板外周から、図1が示すように下端面を上記各連結板40…に接触又は近接させた状態で、かつ上記外筒25と囲成筒41との間へ、周壁38を垂下している。上記連結板は単数の外向きフランジとして形成してもよい。
【0012】
以下、上記液体注出ポンプ1の作用について説明する。押下げヘッド32を付勢に抗して押下げて、囲成筒41を握持した状態で押下げヘッド32を回動すると、押下げヘッド下部のねじ部37は、図1が示すように螺筒付き部材23に確実に螺合する。該状態から、シリンダ2を容器体内に挿入して、容器体に対してノズル31の向きを定め、囲成筒41を握持した状態で装着筒4を容器体口頸部へ螺合すると、該螺合時に上記シリンダの外向きフランジ3は、シリンダ上端部6に螺筒付き部材23が回動不能に嵌着され、かつ該螺筒付き部材23の囲成筒41を握持しているから、装着筒の内向きフランジ5に連れ回りすることなく、容器体口頸部と装着筒の内向きフランジ5との間に挟持されることとなり、よって液体注出ポンプ1はノズル31の方向を容器体に対して任意の位置に設定されると共に、容器体に確実に固定される。
【0013】
なお、本実施形態では押下げヘッド32と螺筒付き部材23との螺着を、押下げヘッド周壁38のねじ部37と螺筒付き部材外筒25の雄ねじ28とを螺合させて行ったが、ステム30と押下げヘッド32との連結部外面にねじ部37を設け、又螺筒付き部材の内筒26内面に雄ねじ28を形成し、これ等ねじ部37と雄ねじ27とを螺合させてもよい。
【0014】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、螺筒付き部材の外筒25部分の下端外周から複数の連結板40…を外方突出し、これ等各該連結板先端から囲成筒41を起立し、又押下げヘッド32の頂板外周から上記外筒25と囲成筒41との間へ周壁38を垂下したので、囲成筒41を握持しながら押下げヘッド32を回動することで、該押下げヘッド下部のねじ部37を螺筒付き部材23に確実に螺合でき、又ノズル31を容器体の所定の位置に定め、しかも囲成筒41を握持しながら装着筒4を螺動することで、上記シリンダの外向きフランジ3を、容器体口頸部と装着筒の内向きフランジ5との間に挟持させて、液体注出ポンプ1を容器体に固定するようにしたから、装着筒4を容器体口頸部へ螺合する際、シリンダの外向きフランジ3が装着筒の内向きフランジ5に連れ回りしないこととなり、よって、ノズル31を容器体に対して任意の方向に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押下げヘッドを螺筒付き部材に螺着した状態を示す液体注出ポンプの半断面図である。
【図2】使用状態を示す液体注出ポンプの半断面図である。
【図3】螺筒付き部材の斜視図である。
【図4】螺筒付き部材の平面図である。
【符号の説明】
2 シリンダ
23 螺筒付き部材
32 押下げヘッド
40 連結板
41 囲成筒
Claims (1)
- 容器体口頸部外面に螺合させる装着筒4上端の内向きフランジ5下面へ、上部に付設した外向きフランジ3を係合させてシリンダ2を垂下し、該シリンダ内から、ノズル31付きの押下げヘッド32を上端に有する作動部材33を上方付勢させて起立し、又上記シリンダ上端部6へ螺筒付き部材23を回動不能に嵌着させておき、上記作動部材33を付勢に抗して押下げて、押下げヘッド32下部に設けたねじ部37を螺筒付き部材23に螺合させた液体注出ポンプにおいて、
上記螺筒付き部材23をフランジ状頂板24下面から複数の筒部を垂下する多重筒として、上記シリンダ上端部外面へ嵌合させた外筒25の下端外周から連結板40を外方突設し、かつ該連結板40先端から囲成筒41を起立し、
又押下げヘッド32の頂板外周から、上記外筒25と囲成筒41との間へ周壁38を垂下したことを特徴とする液体注出ポンプ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20130296A JP3720477B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液体注出ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20130296A JP3720477B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液体注出ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1024257A JPH1024257A (ja) | 1998-01-27 |
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Family
ID=16438751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20130296A Expired - Fee Related JP3720477B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液体注出ポンプ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3720477B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP20130296A patent/JP3720477B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1024257A (ja) | 1998-01-27 |
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