JP3718368B2 - 音響機器の前面パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器の前面パネルに関し、特に車載用音響機器の前面パネルに適用して好適となるものである。
【0002】
【従来の技術】
図9から図15は、従来の音響機器の前面パネルの構造例を示す図面である。図9は、従来の音響機器の前面パネルの斜視図であり、ドア案内部となるパネルエスカッション1と、このパネルエスカッション1にスライド可能に取り付けられたスライドドア2との関係を示す。パネルエスカッション1とスライドドア2からなる前面パネルは、音響機器本体の前面に取り付けられて使用されるが、音響機器本体は、本発明の構成用件に必須のものではないので、ここでは図面から省略されている。
【0003】
スライドドア2は、通常状態では、図9(A)に示すように、パネルエスカッション1に設けられ、図示しない記録媒体(たとえば、カセット、CD、MD(ミニディスク)など)を挿入するための記録媒体挿入口1aを隠す位置に配置されている。スライドドア2の裏面と、スライドドア2の裏面が接するパネルエスカッション1の表面とは、円弧状に形成されている。
【0004】
スライドドア2は、その上部から下方向(矢印X)に荷重を加えると、パネルエスカッション1の表面に沿って円弧軌道を描きながらスライド下降する動作を行う。このような動作は、スライドドア2の裏面に組み込まれて、スライドドア2をパネルエスカッション1に連結するためのリンク機構3(図10および図11参照)で行われる。
【0005】
スライドドア2のスライド動作完了後、図9(B)に示すように、スライドドア2で隠されていたパネルエスカッション1の記録媒体挿入口3が露出され、記録媒体(図示しない)を挿入することができる。挿入された記録媒体は、音響機器本体に設けられている記録媒体再生メカ(図示しない)によって再生される。
【0006】
上述のスライドドア2の内部構造は、たとえば図10に示す構造になっている。図10に示すように、スライドドア2の外観面からみて裏側(すなわち、パネルエスカッション1に面する側)には、リンク機構3が組み込まれている。
【0007】
リンク機構3は、アームアセンブリ4,5と、アームアセンブリ4,5をスライドドア2に取り付けるための取付ブラケット6およびネジ7とから構成されている。取付ブラケット6の表面は、パネルエスカッション1の円弧状表面に合わせて、円弧状に形成されている
【0008】
アームアセンブリ4は、アーム4aと、アーム4aの一方の端部に立設された丸ボス部4bとからなる。アーム4aは、他方の端部に開けられたリンク穴4a1と、アーム長の中間よりややリンク穴4a1寄りの場所に開けられた支点穴4a2とを有する。
【0009】
また、アームアセンブリ5は、アーム5aと、アーム5aの一方の端部に立設された丸ボス部5bと、アーム5aの他方の端部に立設され、アームアセンブリ4のリンク穴4a1に遊嵌されるリンクピン5cとからなる。アーム5aは、アーム長の中間よりややリンクピン5c寄りの場所に開けられた支点穴5a1を有する。
【0010】
アームアセンブリ4,5は、各々の支点穴4a2,5a1が、それぞれ、スライドパネル2と一体に形成されている支点軸2a(図11参照)に回転可能に嵌め込まれ、リンクピン5cとリンク穴4a1の遊嵌によって連結されている。支点軸2aには、ネジ穴2a1が設けられている(図11参照)。
【0011】
取付ブラケット6には、支点軸2aのネジ穴2a1に対応する位置に設けられた2つのネジ穴6aと、中央付近に設けられた、リンクピン5cとリンク穴4a1の遊嵌を観測できる長穴6bが形成されている。
【0012】
アームアセンブリ4,5は、この支点軸2aのネジ穴2a1に取付ブラケット6のネジ穴6aを介してネジ7を挿入することにより、スライドドア2の裏面にリンク動作可能に組み込まれる。
【0013】
次に、上述のリンク機構3の動作を図11を用いて説明する。図11では、リンク機構3の動作を見易くするために、スライドドア2の裏面から取付ブラケット6とネジ7を取り外した状態が示されている。
【0014】
図11(A)において、アームアセンブリ4の丸ボス部4bに下側方向に荷重をかけると、アームアセンブリ4がスライドドア2の支点軸2aを支点として、丸ボス部4bが円軌道を描いて下方へ旋回し始める。それに伴って、アームアセンブリ4のリンク穴4a1が上方に移動することにより、アームアセンブリ5のリンクピン5cに力が伝達される。それにより、アームアセンブリ5のリンクピン5cが上方に移動し、丸ボス部5bも、スライドドア2の支点軸2aを支点として、円軌道を描いて下方へ旋回する。
【0015】
そして、アームアセンブリ4とアームアセンブリ5は、図11(B)に示すように、両方が一線に並ぶ中間地点を経て、図11(C)に示すように、図11(A)に示す谷形から山形になる状態に至る。
【0016】
一方、図11(A)において、アームアセンブリ4の丸ボス部4bではなく、アームアセンブリ5の丸ボス部5bに荷重を加えても、同様に、図11(B)の状態を経て図11(C)の状態に至る。
【0017】
次に、スライドドア2のパネルエスカッション1への取り付けについて図12に基づいて説明する。
【0018】
図12(A)に示すように、スライドドア2は、リンク機構3のアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bが、パネルエスカッション1に設けられた横長穴形状の取付穴1bに挿入されることによって、パネルエスカッション1に取り付けられる。図12(B)に示すように、パネルエスカッション1への取付時、リンク機構3のアームアセンブリ4,5は、図11(C)に示す山形の状態になっている。この状態では、各丸ボス部4b,5bは、スライドドア2の下部に位置している。
【0019】
このとき、リンク機構3のアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、取付穴1bで上下方向の動きが規制される。この規制により、図11で説明した動作において、実際には、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、上下方向には動作できない。
【0020】
したがって、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bが、上下方向に規制されている時に、図12(B)に示すように、記録媒体挿入口1aが隠されている閉状態にあるスライドドア2の上部から下方向(矢印X)に荷重を加えると、図11で説明した動作と異なり、アームアセンブリ4,5の支点穴4a2,5a1が、各丸ボス部4b,5bを支点として下方に移動する。これにより、アームアセンブリ4,5の支点穴4a2,5a1が嵌め込まれているスライドドア2の支点軸2aも下方に移動し、それに応じて、スライドドア2全体は、パネルエスカッション1の円弧状表面に沿って円弧軌道を描きながら下方へスライド移動する。
【0021】
そして、スライドドア2は、図12(C)に示すように、アームアセンブリ4,5が一線に並ぶ中間地点までスライド移動する。スライドドア2は、引き続きスライド移動し、図12(D)に示すように、スライド移動が完了して開ききった状態になる。それにより、記録媒体挿入口1aが完全に露出される。このスライドドア2の開ききった状態では、アームアセンブリ4,5の各丸ボス部4b,5bは、図11(A)に示す谷形の状態になる。この状態では、各丸ボス部4b,5bは、スライドドア2の上側に位置している。
【0022】
このように、リンク機構3は、スライドドア2の上部の、正面から見て左右方向のどの地点で下方向に荷重を加えても、スライドドア2を均一にパネルエスカッション1の下側方向に移動させることができる。すなわち、図9において、スライドドア2の上部の右側、左側、中央のいずれの地点を押しても、図11において、スライドドア2の支点軸2aに均一に力が加わるようになっている。
【0023】
ここで、スライドドア2が、図11および図12に示すような動作をする時、動作自体の原理は上述の通りだが、図10,11,12に示した構造のままでは、スライドドア2は、上部から荷重を加えなくても、自重で円弧軌道の動作を始めてしまい、スライドドア2が開ききってからもガタが発生してしまう。また、スライドドア2をパネルエスカッション1に保持しないことには、スライドドア2は、パネルエスカッション1から容易に取り外すことが可能になってしまうので、スライドドア2は、パネルエスカッション1に常に押さえ付けられていなければならない。
【0024】
それでは、従来の技術では、上述の問題をどのようにして解決していたかを図13から図15に基づいて説明する。
【0025】
図13は、上述の問題を解決した従来の前面パネルの構造例を示す分解斜視図、図14は、図13の前面パネルの略断面図、図15は、スライドドア2が開閉動作する時のアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bの左右方向の移動動作に対する板バネ押さえ部材9および線細工バネ10の移動動作の関係を説明するための略図である。なお、各図において、図10,11,12と同一の部品には同一符号を付して説明する。
【0026】
図13において、新たに追加された部品は、板バネ8、板バネ押さえ部材9、線細工バネ10およびEリング11である。板バネ8は、所定寸法の板金を金型成型にて作られ、板バネ押さえ部材9は、樹脂成型で作られ、線細工ばね10は、鋼線等の線細工で作られ、Eリング11は、金属から作られている。
【0027】
ここで、図12に戻ると、スライドドア2がパネルエスカッション1の円弧状表面に沿ってスライド動作する時、パネルエスカッション1の裏面からアームアセンブリ4,5の各丸ボス部4b,5bが突出する。ところが、パネルエスカッション1の裏面からの各丸ボス部4b,5bの突出量と裏面に対する角度とは一定ではなく、スライド動作中に変化する。これは、次のような理由による。
【0028】
すなわち、スライドドア2は、パネルエスカッション1の円弧状表面に沿って円弧軌道を描いてスライド動作するが、リンク機構3のアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、スライドドア2の裏面で上下方向に直線運動を行う。したがって、スライドドア2が閉じた状態では、図12(B)に示すように丸ボス部4b,5bの突出量は最大になる。次いで、スライドドア2をスライド動作させて開けるにしたがい、丸ボス部4b,5bの突出量は、徐々に減少していき、図12(C)に示すように中間地点で最小になる。次いで、丸ボス部4b,5bの突出量は、中間地点を過ぎたところで、また徐々に増大していき、スライドドア2が開ききった図12(D)に示す状態で再び最大になる。
【0029】
このように、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける時に、保持する部品の突出量に変化がある場合には、バネ性のある部品でなければ、スライド動作の全ての過程においてスライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付けることができない。
【0030】
そこで、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bを板バネ8の穴8aに通す。次いで、板バネ8の弾性を保つために、丸ボス部4b,5bは、板バネ8の穴8aに通したまま、板バネ押さえ部材9の穴9aにも通す。次いで、丸ボス部4b,5bの先端付近の外周に形成された溝4b1,5b1にEリング11を引掛ける。以上の構造により、スライドドア2がパネルエスカッション1に押さえ付けられている。
【0031】
この構造を採用することにより、スライドドア2が閉じた状態(図14(A)参照)から中間の状態(図14(B)参照)を経て開けきる状態(図14(C)参照)に至るまで、パネルエスカッション1の裏面から突出するアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bの突出量が変化しても、板バネ8の弾性が、常に、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける方向に付勢する役割を果たしている。
【0032】
次に、スライドドア2が閉じている状態または開いた状態のどちらの場合においてもガタが生じないようにすると共に両状態時の位置保持方法について説明する。
【0033】
図11でわかるように、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、支点軸2aに対して旋回動作するので、それに応じて丸ボス部4b,5bの左右方向(横方向)の位置が変化する。そのため、パネルエスカッションの取付穴1bは、上述の左右方向の位置変化に対応すべく横長穴形状に形成されている。したがって、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、スライドドア2の開閉動作時、パネルエスカッション1の取付穴1bにより上下方向(縦方向)の動作の規制はされているが、左右方向にはある程度移動することができる。
【0034】
そして、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bは、スライドドア2が開いた時と閉じた時に互いに最も近づき、アームアセンブリ4,5が一線に並んだ時に互いに最も離れる。そこで、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bが互いに最も近づいたときに、丸ボス部4b,5b同士を引張り合えば、スライドドア2が開いた時と閉じた時の横方向のスライドドア2のガタをなくすと共にその状態の位置保持を行うことが可能である。
【0035】
上述のことから、線細工バネ10が追加され、スライドドア2が開いた時と閉じた時のスライドドア2のガタをなくすと共に両状態の位置保持を行っている。
【0036】
線細工バネ10は、たとえば、中間が直線で途中から両端に向けて折り曲げられた形状とされ、その両端を、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bに通された各板バネ押さえ部材9の穴9bにそれぞれ引掛けて取り付けられる。
【0037】
図15に示すように、アームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bが、旋回動作に応じて左右方向に距離dだけ移動する時、板バネ押さえ部材9も左右方向に距離dだけ移動するので、線細工バネ10が、点線で示すように引張られる。このことにより、スライドドア2を開閉させる時(開→閉、閉→開のどちらの動作を行なわせる時でも)、最初の閉じた状態または開いた状態では、既に線細工バネ10が丸ボス部4b,5bを引張り合っているので、スライドドア2はガタつかず、その位置で保持される。
【0038】
最初の閉じた状態または開いた状態からスライドドア2をスライド動作させると、丸ボス部4b,5bが左右に離れる方向に移動し、線細工バネ10が引張られ、その張力によりバネ力が増大する。丸ボス部4b,5bが左右に最も離れる状態、すなわちスライドドア2の開閉動作の中間地点を過ぎると、線細工バネ10の張力により、丸ボス部4b,5bが引き寄せられ、スライド動作終了に向けて加速する。そして、スライド動作終了後でも、線細工バネ10の張力により、スライドドア2のガタがなくなると共にその状態で位置保持される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の技術では、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける板バネ8と、スライドドア2の横方向のガタつきをなくすための線細工バネ10との2個のバネ部材を別々に使用している。さらに、板バネ8と線細工バネ10のほかに、直接スライド動作を制御しない板バネ押さえ部材9等の部品も必要である。したがって、部品数や工数が多くなり高コストとなると共に、組み立て性が悪くなる。また、車載用音響機器のように、外形寸法に大きな制限がある場合、他の部分を犠牲にしたり、デザインの制約度が大きくなる等の問題が多々発生する。
【0040】
そこで、本発明の目的は、上記従来の問題を解決し、部品点数の削減、作業性の向上、省スペース、コストダウン等を実現することができる音響機器の前面パネルを提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】
上記した目的にかんがみて、本発明の音響機器の前面パネルは、記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、パネルエスカッションにリンク機構によって記録媒体挿入口を隠す閉位置と記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、リンク機構は、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にスライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、弾性部材は、鋼線等の線細工で作られ、中間部を折り曲げて「く」字状に形成され、リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働く引張バネ部と、該引張バネ部の両端に直角方向に一体形成され、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付けるための渦巻き状バネ部とを有する線細工バネから構成されている。
【0042】
それにより、従来複数のバネ部材で行っていた作用を1個の弾性部材で行うことができ、部品点数が削減され、組立性の向上やコストダウンにつながる。また、部品点数の削減により、バネ周辺の設計に余裕ができるため、パネル部の厚みを薄くできる等、音響機器のような外形寸法が制限されている場所でのデザインの自由度が増す。また、1個の線細工バネのみを使用して、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にリンク機構がせばまる方向に付勢することができる。この結果、リンク機構で動作するスライドドアを開位置や閉位置に保持させることができる。また、弾性部材は、鋼線等の線細工で作られるので、金型も不要になり、金型費用も発生しない。
【0043】
また、他の発明は、上述の各発明の音響機器の前面パネルに加え、渦巻き状バネ部は、引張バネ部の両端からの巻き始めの径が小さく次第に径が大きくなるように巻かれると共にその先端が「く」状の鋭角側から鈍角側に向かうように巻かれている。これにより、弾性部材の引張バネ部が拡開するとき、その拡開力に抗する付勢力が確実に蓄えられると共に、弾性部材に過度のストレスが加わらなくなる。このため、安定した動作を長期間維持することができることとなる。
【0044】
また、他の発明の音響機器の前面パネルは、記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、パネルエスカッションにリンク機構によって記録媒体挿入口を隠す閉位置と記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、リンク機構は、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にスライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、この弾性部材は、鋼線等の線細工で作られ、リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働くコイル状引張バネ部と、このコイル状引張バネ部の両端に直角方向に形成され、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付けるためのコイル状バネ部とからなる線細工バネから構成されている。それにより、従来複数のバネ部材で行っていた作用を1個の弾性部材で行うことができ、部品点数が削減され、組立性の向上やコストダウンにつながる。また、部品点数の削減により、バネ周辺の設計に余裕ができるため、パネル部の厚みを薄くできる等、音響機器のような外形寸法が制限されている場所でのデザインの自由度が増す。また、1個の線細工バネのみを使用して、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にリンク機構がせばまる方向に付勢することができる。この結果、リンク機構で動作するスライドドアを開位置や閉位置に保持させることができる。また、弾性部材は、鋼線等の線細工で作られるので、金型も不要になり、金型費用も発生しない。
【0045】
さらに、他の発明の音響機器の前面パネルは、記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、パネルエスカッションにリンク機構によって記録媒体挿入口を隠す閉位置と記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、リンク機構は、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にスライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、この弾性部材は、板金から一体形成され、中間部分が山形に折り曲げられ、リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働く引張バネ部と、この引張バネ部から上方に湾曲するように曲げられ、スライドドアを前記パネルエスカッションに押さえ付けるための湾曲状バネ部とからなる板バネから構成されている。それにより、従来複数のバネ部材で行っていた作用を1個の弾性部材で行うことができ、部品点数が削減され、組立性の向上やコストダウンにつながる。また、部品点数の削減により、バネ周辺の設計に余裕ができるため、パネル部の厚みを薄くできる等、音響機器のような外形寸法が制限されている場所でのデザインの自由度が増す。また、1個の板バネのみを使用して、スライドドアの開閉時に、スライドドアをパネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共にリンク機構がせばまる方向に付勢することができる。この結果、リンク機構で動作するスライドドアを開位置や閉位置に保持させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音響機器の前面パネルの実施の形態について図1から図4を参照して説明する。なお、各図において、図9から図15に示す従来例と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明する。また、この実施の形態は、車載用音響機器に適用したものとなっている。
【0047】
図1は、本発明に係る音響機器の前面パネルの実施の形態を示す分解斜視図、図2(A)および(B)は、図1における弾性部材の構成を示す正面図および平面図、図3は、図1の前面パネルの略断面図、図4は、スライドドアが開閉動作する時のアームアセンブリの各丸ボス部の左右方向の移動動作に対する弾性部材の引張バネ部の伸縮動作の関係を説明する略図である。
【0048】
本発明に係る音響機器の前面パネルは、図1に示すように、図13における板バネ8、板バネ押さえ部材9、丸ボス部4b,5bの溝4b1,5b1、線細工バネ10およびEリングに代えて、弾性部材12と、丸ボス部4b,5bのネジ穴4b2,5b2と、セムスネジ13を備えていることが特徴である。
【0049】
弾性部材12は、図2に示すように、鋼線等の線細工で作られ、ほぼ中間部を折り曲げて平面から見て「く」字状に形成された引張バネ部12aと、引張バネ部12aの両端にそれぞれ直角方向に一体形成された渦巻き状バネ部12bとを有する線細工バネから構成されている。渦巻き状バネ部12bは、図2(B)の平面図からわかるように、引張バネ部12aの両端から、引張バネ部12aの「く」字状の鋭角をなす中間部に向かう方向に巻き始めて、最初の径が小さく次第に直径が大きくなる渦巻き状に巻かれている。
【0050】
この弾性部材12の渦巻き状バネ部12bの内径に、パネルエスカッション1の取付穴1bに挿入され裏面に抜けたアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bを通す。次いで、丸ボス部4b,5bのネジ穴4b2,5b2にそれぞれセムスネジ13を挿入することにより、セムスネジ13のワッシャ部13aが、渦巻き状バネ部12bを押さえ付けている。この部分は、従来例でいう板バネ8、板バネ押さえ部材9およびEリング11に対応している。引張バネ部12aの中間部は、パネルエスカッション1の裏面に接触させている。以上の構造により、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付けている。
【0051】
スライドドア2の開閉時、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bは、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける作用を行い、引張バネ部12aは、スライドドア2のガタをなくすと共に開閉の両状態での位置保持作用を行う。これらの作用を以下に詳述する。
【0052】
まず、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bが、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける作用について説明する。
【0053】
図3(A)に示すように、スライドドア2が閉じた状態では、丸ボス部4b,5bの突出量が最大になり、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bは、最も伸張した状態となる。次いで、図3(B)に示すように、スライドドア2が中間点に位置する状態では、丸ボス部4b,5bの突出量は、最小になり、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bは、最も収縮した状態となる。次いで、スライドドア2が開ききった状態では、再び丸ボス部4b,5bの突出量が最大になり、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bは、最も伸張した状態となる。
【0054】
このように、スライドドア2の開閉動作にしたがって、丸ボス部4b,5bの突出量が変化しても、弾性部材12の渦巻き状バネ部12bが収縮し、その弾性による付勢力で、スライドドア2がパネルエスカッション1に押さえ付けられる。
【0055】
次に、弾性部材12の引張バネ部12aが、スライドドア2のガタをなくすと共に位置保持する作用について説明する。
【0056】
図4に示すように、スライドドア2の開閉時、リンク機構3におけるアームアセンブリ4,5の丸ボス部4b,5bが旋回するにつれて、上述したように丸ボス部4b,5bの位置が左右方向に若干移動する。したがって、丸ボス部4b,5bに通された弾性部材12の渦巻き状バネ部12bも、左右方向に若干移動する。それに応じて、最初実線に示すように丸ボス部4b,5bを引張り合っていた弾性部材12の「く」字状部12aが、点線で示すように伸張して丸ボス部4b,5bを引張り合う。
【0057】
このことにより、最初、スライドドア2は、閉じた状態または開いた状態にあるときは、すでに弾性部材12の引張バネ部12aの弾性により丸ボス部4b,5bが引張られているので、スライドドア2は、この力によって開位置方向または閉位置方向に付勢されており、ガタつかず、位置保持される。
【0058】
次いで、スライドドア2を上述の付勢力に勝る力で押して、最初の閉じた状態または開いた状態からスライド動作させると、丸ボス部4b,5bが左右に離れる方向に移動する。それにより、弾性部材12の「く」字状部12aが引張られ、その張力によりバネ力が増大する。引き続きスライドドア2を増大したバネ力に勝る力で押し続けると、丸ボス部4b,5bが左右に最も離れる状態、すなわちスライドドア2の開閉動作の中間点(アームアセンブリ4,5が一線上に並ぶ地点)に至る。
【0059】
次いで、この中間点を過ぎると、スライドドア2は、弾性部材12の「く」字状部12aの伸張時の張力により、丸ボス部4b,5bが引き寄せられ、スライド動作終了に向けての移動が加速する。したがって、中間点を過ぎると、もはやスライドドア2を押す必要はなくなる。
【0060】
そして、スライド動作終了後(すなわち、開いた状態または閉じた状態になった後)でも、弾性部材12の「く」字状部12aの張力が相変わらず丸ボス部4b,5bに加わっている。その結果、スライドドア2は、その力で開方向または閉方向に付勢されつづけ、ガタがなくなると共にその状態が保持される。
【0061】
このように、スライドドア2の開閉時、弾性部材12は、スライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける作用と、スライドドア2のガタをなくすと共に開または閉の状態を維持する作用との2つの作用を実行することができる。
【0062】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、これに限らず種々の変形、応用が可能である。
【0063】
たとえば、引張バネ部12aの中間部は、上述の実施の形態ではパネルエスカッション1の裏面に接触させているが、どこにも接触しないように配置することもできる。しかし、音響機器に応用する場合は、引張バネ部12aは、どこにも接触しないように配置されていると、車の走行時の振動により他の部品と接触して異音を発生するおそれがある。したがって、この場合は、引張バネ部12aの中間部は、実施の形態のように、パネルエスカッション1の裏面に接触するように配置するのが好適である。
【0064】
また、図2に示した弾性部材12の渦巻き状バネ部12bは、実施の形態では引張バネ部12aの鋭角をなす中間部に向かう方向に巻き始めて、最初の径が小さく次第に径が大きくなる渦巻き状に巻かれると共にその先端が「く」字状の鋭角α側から鈍角β側に向かうように巻かれている(第1の巻き方とする)。すなわち、図4(B)に示すように、右側の渦巻き状バネ部12bは、引張バネ部112aから見て反時計方向に,左側の渦巻き状バネ部12bは、時計方向にそれぞれ巻かれている。
【0065】
しかし、その反対に、引張バネ部12aの鈍角βをなす中間部に向かう方向に巻き始めて、最初の径が小さく次第に大きくなる渦巻き状に巻いて(第2の巻き方とする)も良い。すなわち、図5(A)に示すように、右側の渦巻き状バネ部12bを、引張バネ部12から見て時計方向に、左側の渦巻き状バネ部12bを、反時計方向に巻くようにしても良い。このように、渦巻き状バネ部12bは、第1の巻き方と第2の巻き方のどちらでも、その弾性によりスライドドア2をパネルエスカッション1に押さえ付ける作用を行う。
【0066】
ところが、スライドドア2の開閉時、丸ボス部4b,5bが左右方向に互いに離れるように移動した場合、第2の巻き方では、上述の場合に引張られる引張バネ部12aが内側に絞られるように変形し、ストレスが大きくかかる。一方、実施の形態で採用している第1の巻き方では、上述の場合に引張られる引張バネ部12aが単に広げられる方向に変形するのみで絞られることはない。したがって、第1の巻き方のほうが、より好適である。
【0067】
また、巻き方として、図5(B)に示すように、巻く方向は図2と同様とするが、最初に大径として、先端側ほど小径となるようにして渦巻き状バネ部12bを形成しても良い。この場合、図5(B)のように、巻き始めをパネルエスカッション1側に配置したり、逆に、セムスネジ13側に巻き始めがくるようにしたりすることができる。
【0068】
また、図6に示すようなリンク機構に本発明を適用することができる。このリンク機構23は、アームアセンブリ4,5の対向先端を歯車状の歯部4d,5dとし、それらを噛み合わせているものである。その動作は、先に示したリンク機構3と同様となっている。
【0069】
また、スライドドア2が、開閉時パネルエスカッション1に対してスライド動作するので、スライド動作する際にスライドドア2自体またはスライドドア2に設けた突起部が当たることによってオンするスイッチ手段(図示しない)を設けても良い。この場合、スイッチ手段は、スライドスイッチとして働き、たとえば、パネル照明スイッチなどに利用できる。
【0070】
また、弾性部材12は、図7に示すように、鋼線等の線細工で作られ、コイル状引張バネ部12cと、このコイル状引張バネ部12cの両端に直角方向に形成されたコイル状バネ部12dとからなる線細工バネとしても良い。コイル状バネ部12dは、同一の内径となるように複数ターン分巻かれ、その内径に、丸ボス部4b,5bが挿入される。この場合、コイル状バネ部12cは、上述の引張バネ部12aに相当し、コイル状バネ部12dは、上述の渦巻き状バネ部12bに相当する。
【0071】
さらに、弾性部材12は、図8に示すように、板金から一体形成され、中間部分が山形に折り曲げられた引張バネ部12eと、この引張バネ部12eから上方に湾曲するように曲げられた湾曲状バネ部12fとからなる板バネとしても良い。湾曲状バネ部12fには、穴12f1が形成され、丸ボス部4b,5bが挿入される。この場合、引張バネ部12eは、上述の引張バネ部12aに相当し、湾曲状バネ部12fは、上述の渦巻き状バネ部12bに相当する。
【0072】
また、本発明は、車載用音響機器の前面パネルに適用するのが好ましいが、車載用以外の音響機器に適用しても良いし、また音響機器以外の機器、たとえば磁気記録装置(FDD)、光記録装置(CD−ROM,DVD)等の情報記録装置にも適用することができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、分割していた板バネ、板バネ押さえ等の部品が不要で、部品点数が削減される。また、部品点数の削減により、組立性の向上やコストダウンにつながる。また、従来構造における板バネや板バネ押さえ部材が不要になり、1個の弾性部材のみで使用可能なので、金型も不要になり、金型費用も発生しない。
【0074】
さらに、部品点数の削減により、バネ周辺の設計に余裕ができるため、パネル部の厚みを薄くできる等、音響機器のような外形寸法が制限されている場所でのデザインの自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響機器の前面パネルの実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の音響機器の前面パネルに使用される弾性部材を示す図で、(A)は正面図で、(B)は平面図である。
【図3】図1の前面パネルの略断面図であり、(A)、(B)および(C)は、それぞれ、スライドドアの閉状態、中間状態および開状態を示す。
【図4】図1の音響機器の前面パネルに使用されるスライドドアの裏面に取り付けられたリンク機構および弾性部材の動作を説明する図で、(A)はリンク機構の動作を説明する略図で、(B)は、リンク機構の動作に対する弾性部材の引張バネ部の伸縮動作を説明する略図である。
【図5】図1の音響機器の前面パネルに使用される弾性部材の両端の巻き方の変形例を示す図で、(A)は第1の変形例を、(B)は第2の変形例を示す。
【図6】図1の音響機器の前面パネルに使用されるリンク機構の他の例を示す図である。
【図7】図1の音響機器の前面パネルに使用される弾性部材の他の構成例を示す図で、(A)および(B)は、それぞれ正面図および平面図である。
【図8】図1の音響機器の前面パネルに使用される弾性部材のさらに他の構成例を示す図で、(A)および(B)は、それぞれ正面図および平面図である。
【図9】従来の音響機器の前面パネルの斜視図であり、(A)は、スライドドアが閉じた状態、(B)はスライドドアが開いた状態を示す。
【図10】本発明および従来の音響機器におけるスライドドアの裏面に取り付けられたリンク機構を示す略図である。
【図11】本発明および従来の音響機器におけるにおけるスライドドアの裏面に取り付けられたリンク機構の動作を示す略図であり、(A)、(B)および(C)は、リンク機構の各アームアセンブリの移動過程を示す。
【図12】図9の前面パネルにおけるパネルエスカッションへのスライドドアの取付を説明する略図であり、(A)は斜視図であり、(B)、(C)および(D)は、それぞれ、スライドドアの閉状態、中間状態および開状態を説明するための略断面図である。
【図13】従来の音響機器の前面パネルの構造例を示す分解斜視図である。
【図14】図13の前面パネルの略断面図であり、(A)、(B)および(C)は、それぞれ、スライドドアの閉状態、中間状態および開状態を示す。
【図15】図13の音響機器の前面パネルに使用されるスライドドアの裏面に取り付けられたリンク機構の動作を説明する図で、(A)はリンク機構の動作を説明する略図で、(B)は、リンク機構の動作に対する線細工バネの伸縮動作を説明する略図である。
【符号の説明】
1 パネルエスカッション
1a 記録媒体挿入口
2 スライドドア
3 リンク機構
12 弾性部材(線細工バネ、板バネ)
12a 引張バネ部
12b 渦巻き状バネ部
12c コイル状引張バネ部
12d コイル状バネ部
12e 引張バネ部
12f 湾曲状バネ部
Claims (4)
- 記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、上記パネルエスカッションにリンク機構によって上記記録媒体挿入口を隠す閉位置と上記記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、上記リンク機構は、上記スライドドアの開閉時に、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共に上記スライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、この弾性部材は、鋼線等の線細工で作られ、中間部を折り曲げて「く」字状に形成され、上記リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働く引張バネ部と、該引張バネ部の両端に直角方向に一体形成され、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付けるための渦巻き状バネ部とを有する線細工バネから構成されていることを特徴とする音響機器の前面パネル。
- 前記渦巻き状バネ部は、前記引張バネ部の両端からの巻き始めの径が小さく次第に径が大きくなるように巻かれると共にその先端が「く」状の鋭角側から鈍角側に向かうように巻かれていることを特徴とする請求項1記載の音響機器の前面パネル。
- 記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、上記パネルエスカッションにリンク機構によって上記記録媒体挿入口を隠す閉位置と上記記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、上記リンク機構は、上記スライドドアの開閉時に、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共に上記スライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、この弾性部材は、鋼線等の線細工で作られ、上記リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働くコイル状引張バネ部と、このコイル状引張バネ部の両端に直角方向に形成され、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付けるためのコイル状バネ部とからなる線細工バネから構成されていることを特徴とする音響機器の前面パネル。
- 記録媒体挿入口を有するパネルエスカッションと、上記パネルエスカッションにリンク機構によって上記記録媒体挿入口を隠す閉位置と上記記録媒体挿入口を露出させる開位置とに円弧軌道を描いてスライド可能に取り付けられたスライドドアとからなる前面パネルであって、上記リンク機構は、上記スライドドアの開閉時に、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付ける方向に付勢すると共に上記スライドドアを開位置および閉位置に保持する1個の弾性部材を備え、この弾性部材は、板金から一体形成され、中間部分が山形に折り曲げられ、上記リンク機構の拡がろうとする動きに対してその動きを抑制するように働く引張バネ部と、この引張バネ部から上方に湾曲するように曲げられ、上記スライドドアを上記パネルエスカッションに押さえ付けるための湾曲状バネ部とからなる板バネから構成されていることを特徴とする音響機器の前面パネル。
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