JP3718062B2 - 電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はボイラ排ガスの脱硫、脱硝に用いる電子ビーム排ガス処理装置の窓箔を冷却する窓箔冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4はこの種の電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置の構造例を示す外観図である。図4において、1及び2はそれぞれ電子ビームを照射するためのチタン箔やチタン合金箔等からなる窓箔であり、該窓箔1及び窓箔2は所定の間隔で上下に配置された、それぞれ一対の窓箔押え部材3、3及び窓箔押え部材4、4に張設されている。5は窓箔1に冷却空気を吹き付けるスリット状のノズル、6は窓箔2に冷却空気を吹き付けるスリット状のノズルである。また、7は窓箔1と窓箔2の間を通る排ガスに加速した電子ビームを照射するための走査ホーンである。
【0003】
ノズル5には冷却風入口8が設けられ、該冷却風入口8に冷却空気を送ることにより、ノズル5のスリット状の開口5aから冷却用空気Aが窓箔1に吹き付けられるようになっている。また、ノズル6にも冷却風入口9が設けられ、該冷却風入口9に冷却空気を送ることにより、ノズル6のスリット状の開口6aから冷却用空気Bが窓箔2に吹き付けられるようになっている。
【0004】
上記ノズル5はそのスリット状の開口5aの幅が外部の力によってつぶれないようにするため、図5(a)に示すように、該スリットの間で且つスリットの長手方向に所定の間隔で所定寸法の円柱状のディスタンスピース10を設けている。また、図示は省略するがノズル6もスリットの間で且つスリットの長手方向に所定の間隔で所定寸法の円柱状のディスタンスピースを設けている。
【0005】
上記構成のノズル5において、冷却空気を流すと空気流は円柱状のディスタンスピース10の下流側に図5(b)に示すように渦流Fが発生し空気流が乱れるという問題がある。これにより、ノズル5のスリット状の開口5aから吹き付けられる冷却空気の流れAには、図6(a)に示すように、ディスタンスピース10の下流側が乱れてその部分の冷却が不十分となるという問題がある。即ち、図6(b)に示すように、ディスタンスピース10の下流側が冷却不十分となり、窓箔1のディスタンスピース10の下流部に焼け跡1aができるという問題があった。なお、図示は省略するが、ノズル6でも同様な問題が起こり、窓箔2のディスタンスピースの下流部に焼け跡ができる。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、窓箔に冷却空気を吹き付けるスリット状のノズルの幅間隔を維持するために設けたディスタンスピースの下流側の冷却空気流に乱れが生じ、冷却が不十分となることのない電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、窓箔押え部材に張設された窓箔と、連続したスリット状のスリット状のノズルを具備し、該スリット状のノズルから冷却用空気を該窓箔に均一に吹き付けるように構成した電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置において、スリット状のノズルのスリット幅寸法が外部の力でつぶれないようにスリット間で且つスリット長手方向に所定の間隔で設けたディスタンスピースの断面形状を外周が流線型を有する翼形状とし、該ディスタンスピースをその翼形状の頭部がスリット間を通る冷却用空気の流れの上流側に向くように配置したことを特徴とする。
【0008】
以下、本発明の実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、本発明に係る電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置の全体構造は図4に示すもの略同一であるのでその説明は省略する。図1は本発明の窓箔冷却装置の冷却空気を窓箔1に吹き付けるノズル5の構造を示す図で、図2は冷却空気を窓箔2に吹き付けるノズル6の構造を示す図である。
【0009】
ノズル5のスリット状の開口5aの幅が外部の力によってつぶれないようするためのディスタンスピース10は、その断面形状は図1(a)、(b)に示すようにその外周が流線型をした翼形状となっている。また、ノズル6のディスタンスピース11の断面形状は図2(a)、(b)に示すようにその外周が流線型をした翼形状となっている。
【0010】
上記のように、ディスタンスピース10及び11の断面形状を外周が流線型をした翼形状とすることにより、図3に示すようにディスタンスピース10及び11の下流側の空気流に渦流が発生することがなく、空気流の乱れにより窓箔1及び窓箔2の冷却作用が不十分になるということはない。即ち、窓箔1及び窓箔2の下流側に冷却不十分による焼け跡が形成されることがなくなる。従って、窓箔1及び窓箔2の寿命が長くなる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、スリット状のノズルのディスタンスピースの断面形状を外周が流線型を有する翼形状とし、該ディスタンスピースをその翼形状の頭部がスリット間を通る冷却用空気の流れの上流側に向くように配置したので、該ディスタンスピースの下流側の空気流が乱れることなく、下流側の窓箔も十分冷却されるから、ディスタンスピースの下流側に焼け跡が発生することがない。従って、窓箔の寿命、即ち交換時期が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窓箔冷却装置の冷却空気を窓箔に吹き付けるスリット状のノズルの構造を示す図で、図1(a)は外観図、図1(b)はディスタンスピースの外観図である。
【図2】本発明の窓箔冷却装置の冷却空気を窓箔に吹き付けるスリット状のノズルの構造を示す図で、図2(a)は外観図、図2(b)はディスタンスピースの外観図である。
【図3】断面形状を流線型を有する翼形状としたディスタンスピース周りの冷却空気の流れを示す図である。
【図4】電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置の構造例を示す図である。
【図5】図5(a)は従来の窓箔冷却装置のスリット状のノズルの構造を示す図で、図5(b)はそのディスタンスピース周りの冷却空気の流れを示す図である。
【図6】図6(a)は従来のスリット状のノズルで吹き付ける冷却空気の流れの状態を示す図、図6(b)は窓箔にできるディスタンスピースの下流部の焼け跡の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 窓箔
2 窓箔
3 窓箔押え部材
4 窓箔押え部材
5 ノズル
6 ノズル
7 走査ホーン
8 冷却風入口
9 冷却風入口
10 ディスタンスピース
11 ディスタンスピース
Claims (1)
- 窓箔押え部材に張設された窓箔と、連続したスリット状のノズルを具備し、該スリット状のノズルから冷却用空気を該窓箔に均一に吹き付けるように構成した電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置において、
前記スリット状のノズルのスリット幅寸法が外部の力でつぶれないようにスリット間で且つスリット長手方向に所定の間隔で設けたディスタンスピースの断面形状を外周が流線型を有する翼形状とし、該ディスタンスピースをその翼形状の頭部がスリット間を通る前記冷却用空気の流れの上流側に向くように配置したことを特徴とする電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23410398A JP3718062B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23410398A JP3718062B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000065997A JP2000065997A (ja) | 2000-03-03 |
JP3718062B2 true JP3718062B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=16965687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23410398A Expired - Fee Related JP3718062B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 電子ビーム排ガス処理装置の窓箔冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3718062B2 (ja) |
-
1998
- 1998-08-20 JP JP23410398A patent/JP3718062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000065997A (ja) | 2000-03-03 |
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