JP3718012B2 - アンカーボルト支持部材 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアンカーボルト支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンカーボルトの支持部材としては、例えば実公昭56−28276号公報に記載されたコンクリート仮枠支持金物における上場用部材がある。該支持金物における上場用部材は、アンカーボルト支持筒を貫通固定してなり、該支持筒には、横一文字の切込みを施してこの切込みに外側より線状バネの途中を嵌入させ、このバネに常時入り込み方向の復元弾性を付与してなるものである。
【0003】
上記上場用部材は、バネにより支持筒内に挿通されたアンカーボルトをその復元弾性によって支持筒内において支持筒内面に押しつけて固定状態とし、アンカーボルトの高さを定めることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の支持部材は、上下方向が定められている構造であるため、仮枠に取り付ける際にいちいち上下方向を確認しながら正確な向きとなるように取り付けなければならず、施工に手間がかかるという欠点があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、上記従来の欠点を解消し、施工に手間のかからないアンカーボルト支持部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)建築における基礎コンクリート用のアンカーボルト支持部材であって、アンカーボルトが挿通される挿通孔を有する筒状の挿通部と、該挿通部から外側へ対称方向に向かって設けられた腕部と、該各腕部の先端側に設けられた取着間隔保持部と、該各取着間隔保持部の外側の非上下端位置に設けられた取着部とからなり、上記挿通部はその上下端が上記腕部の上下面より突出していると共に上下の突出長さが異なっており、また上記各取着間隔保持部は上記挿通部側とは反対側に相互に平行な平面を有しており、また上記各取着部は上記各取着間隔保持部における上記相互に平行な平面に対して直角な平面を上下に有していることを特徴とするアンカーボルト支持部材、(2)挿通部が、腕部から上下端側にいくにつれてその外径が漸次細くなるように形成されている上記(1)記載のアンカーボルト支持部材、(3)少なくとも挿通部がプラスチック製である上記(1)又は(2)記載のアンカーボルト支持部材、(4)取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出している上記(1)〜(3)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(5)各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能に構成されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(6)各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを同一にすることができるように構成されている上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(7)各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを相互に異ならしめることができるように構成されている上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(8)挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さが同一である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1〜図4は本発明のアンカーボルト支持部材の一例を示す斜視図である。アンカーボルト支持部材1は、図1〜図4に示すように、アンカーボルト2が挿通される、好ましくはアンカーボルト2が嵌挿される挿通孔3を有する筒状の挿通部4と、該挿通部4から外側へ対称方向に向かって設けられ、上記挿通部4の長孔3の方向に対して直角な平面5a、5bをそれぞれ上下面として有する2本の平板状の腕部5と、各腕部5の先端に設けられた取着間隔保持部6と、各取着間隔保持部6の外側の上下方向中央位置に設けられた取着部7とからなる。
【0008】
上記各部は全て、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、フッ素樹脂、シリコン樹脂等、従来公知のプラスチックで構成されているが、金属で構成されていてもよい。尚、全てプラスチック製であると、樹脂成形により得ることができるので大量生産に好適である。
【0009】
挿通部4はその上下端が腕部5の上下各面5a、5bよりそれぞれ上下に突出していると共に上下の突出長さが異なっている。
【0010】
また、挿通部4は、その腕部5との付け根から挿通部4の上下端側にいくにつれて、その外径が漸次細くなるようにテーパー状に形成されている。
【0011】
挿通部4が、上下いずれかに長く、それと反対側が短く形成されていると、基礎コンクリートの高さが型枠の高さにかなり接近した高さとなるように打設されるような場合であっても、短い方を下方に向けて使用すればその先端が基礎コンクリートに埋没するようなことがない。
【0012】
また、挿通部4がその端部側にいくにつれて細くなるテーパー状に形成されていると、万一、挿通部4が基礎コンクリートに埋没しても容易に抜き取ることができる。
【0013】
腕部5は、挿通部4及び取着間隔保持部6とそれより外側の部分を保持するためのものである。挿通部4を挟んで対称な腕部5の長さは、通常、同一とされる。
【0014】
各取着間隔保持部6においては、挿通部4側とは反対側に位置して設けられている平面8が相互に平行である。取着間隔保持部6は図に示すように平板状とすることができる。そして、平面8は腕部5に対して直角となるように位置している。該平面8は挿通部4の挿通孔3に対して平行である。取着間隔保持部6は、アンカーボルト支持部材1を基礎コンクリート打設用の2枚の枠板上に配置した時、取着間隔保持部6の外側面6aを各枠板の内面に当接させて型枠間隔を保持するためのものである。取着間隔保持部6の、腕部5との結合部基部6aからの上下方向長さは、通常、同じ長さとされるが、これに限られない。
【0015】
取着部7は取着間隔保持部6における平面8に対して直角な平面9を上下両方に有しており、通常、図に示すような平板状とされる。該平面9は腕部5の面5a、5bと平行であり、挿通部4の挿通孔3の長手方向に対して直角である。取着部7は、それを基礎コンクリート打設用の2枚の枠板の上端面に載置することにより、アンカーボルト支持部材1を所定高さに位置固定するためのものである。
【0016】
本発明においては、少なくとも挿通部4が前記したプラスチックからなるものであるのが好ましく、特に、フッ素樹脂等の離型性に優れたものが好ましい。挿通部4をプラスチック製とすることにより離型性に優れたものとすることができ、挿通部4が基礎コンクリートに埋没した時のコンクリートからの抜き取り易さを更に向上できる。
【0017】
また、本発明においては、図1〜図4に示すように、取着部7の幅方向両端が、取着間隔保持部6の幅方向両端よりも突出しているのが好ましい。このように構成されていると、図8〜図9に示すように、取着部7における取着間隔保持部6の幅方向両端部より外側の突出部7a、7bの上面側から、従来から用いられている、基礎コンクリート打設用型枠の幅止め金具20で押さえるようにして取り付けることにより、アンカーボルト支持部材1をより強固に型枠に固定することができる。尚、本発明においては、このような態様に限られるものではなく、またこのような使用方法に限られない。尚、7cは枠板への取り付けの際に釘等が挿通される孔である。
【0018】
図2〜図4は、本発明の別の実施例を示す図である。図3は図2の支持部材を斜め方向から見た分解斜視図である。また図4は腕部5を最大に延ばした状態を示す図である。図2〜図4に示すように、本発明においては、腕部5が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能であり、かつ挿通部4を挟んで対称な各腕部5の長さを同一にすることができるように構成されたものとすることができる。
【0019】
図2〜図4において、腕部5は、挿通部4に設けられた支持部10と、該支持部10の上方に重なるようにして設けられた可動部11とからなり、可動部11の外側先端には取着間隔保持部6が設けられている。支持部10と可動部11にはそれぞれ孔10a、11aが設けられており、10aは挿通部4と取着間隔保持部6とを結ぶ方向に長い長孔である。尚、孔11aが長孔であっても、両方の孔が長孔であってもよい。上記いずれかの孔に雌螺子が切ってあり、雄螺子を通すことによるか、或いは上記両孔10a、11aにボルトを挿通して反対側をナットで締結することにより、支持部10と可動部11とを締結できるようになっている。図2〜図4においては、支持部10の長孔10aにビス12を通し、該ビス12を更に可動部11のネジ孔11aに通して該ネジ孔11aに螺合させて締結し、それによって可動部11を支持部10に対して固定した状態となるように構成されている。
【0020】
支持部10の上面には側面視山切り状の凸条10bが設けられており、また該支持部10の凸条10bに面する、可動部11の下面にも側面視山切り状の凸条11bが設けられており、両者における山切り状の凸条の凹凸ピッチは同一である。上記支持部と可動部とによるこのような噛み合い構造は、一般にラックギアと呼ばれている。尚、支持部10と可動部11の噛み合う面の形状は必ずしも山切り状でなくとも、両者が互いに噛み合うことができるように、所定の一定ピッチの凸条と、それに噛み合うことができる上記と同一ピッチの凹条を結果的に有する凸条とから構成されていてもよい。
【0021】
図2〜図4では、挿通部4はその長い方が支持部10の凸条10bとは反対側に、短い方が支持部10の凸条10b側になるように設けられているが、この逆でもよい。また、挿通部4はプラスチック製であるのが好ましい。
【0022】
腕部5の長さを変化させるには、まず、ビス12を充分緩める。この時、ビス12が可動部11のネジ孔11aから抜けても構わない。次いで、可動部11を長孔10aの長径の方向にスライドさせる。挿通部4に対して対称方向の可動部についても同様にし、対称方向にある腕部5の長さが同一となるようにする。その後、各腕部5におけるビス12をネジ孔11aにネジ込み締結して可動部11を支持部10に対して固定状態とする。この固定状態では、挿通部4を挟んで両側に配置された取着間隔保持部6の間において、挿通部4は取着間隔保持部6,6の丁度中間に位置している。
【0023】
図2〜図4の如き態様を採用すれば、挿通部4を取着間隔保持部6、6の丁度中間位置に容易に位置させることが可能であり、また中間位置に精度よく位置させることが可能である。
【0024】
尚、挿通部4を取着間隔保持部6,6の中間位置から偏らせた状態で固定することもできる。この場合、対称方向にある腕部5の長さを異ならしめるように変化させる。
【0025】
図5〜図7は、本発明の更に別の例を示す図であり、図5、図6は腕部5を最も縮めた状態のそれぞれ底面図、側面図であり、図7は腕部5を最大に延ばした状態の側面図である。本発明においては、図5〜図7に示すように、腕部5を2つの相互にスライド可能な可動部13,14から構成し、該可動部13,14に対してスライド可能に挿通部4を設けて構成することもできる。図5〜図7において、可動部13と14とは相対向する面が相互に噛み合うように、凹凸ピッチが同一の山切り状の凸条13b,14bがそれぞれ設けられている。可動部13にも14にも、挿通部4と取着間隔保持部6とを結ぶ方向に長い長径を有し、短径は挿通部4が挿通可能な大きさの長孔13a,14aがそれぞれ設けられており、該長孔13a,14aに挿通部4が長孔13a,14aの長径方向にスライド可能に挿通されている。挿通部4の長手方向途中には、鍔部15が設けられており、該鍔部15が可動部14の下面に位置するように設けられている。
【0026】
鍔部15において挿通部4を挟んで対称位置にはビス孔16,16が設けられている。一方、上記可動部13,14において長孔13a、14aの短径方向両側には、該長孔13a,14aと平行であって長径方向を同一とするビス長孔13c,13c、及び14c,14cが設けられている。そして、ビス17が、ビス孔16と長孔14aと長孔13aとに通され、長孔13aから突出したビス17の先端側にナット18を螺合して締結されることにより、挿通部4に設けられた鍔部15と、可動部14と、可動部13とが固定状態となるように構成されている。
【0027】
挿通部4の、腕部5(可動部13及び14)の基部からの上下方向の長さは、相互に異なっている。また、挿通部4は、鍔部15から上下端側に行くにつれて漸次細径となるように構成されている。図5〜図7に示す態様においても、挿通部4はプラスチック製であるのが好ましい。
【0028】
腕部5の長さを変化させるには、まず、ビス17とナット18との締結を充分緩める。次いで、可動部13と14とを相互に長孔13a(14a)の長径の方向にスライドさせる。挿通部4が設けられた鍔部15は任意の所定位置となるように長孔13a(14a)の長径の方向にスライドさせる。挿通部4が、該挿通部4を挟んで対向位置にある取着間隔保持部6の丁度中央に位置するようにするには、挿通部4を挟んで対称方向にある腕部5の長さが同一となるようにする。挿通部4が偏って位置するようにするには、挿通部4を挟んで腕部の長さを異ならしめるようにする。その後、各腕部5におけるビス17にナット18を螺合し締結して可動部13と14と、挿通部4を設けた鍔部15とを固定状態とする。
【0029】
上記図5〜図7の如き態様を採用すれば、取着間隔保持部6、6の間隔を広範囲に変化させることが可能であり、また挿通部4の偏芯の程度を顕著なものとすることが可能である。
【0030】
尚、図5〜図7の態様の支持部材において、図13に示すように、支持部材1の片側において、ビス孔13cと14cのうち、内側即ち挿通部4側寄りの縁端部e1 と、取着間隔保持部6の外側面における取着部7との結合基部f1 との間の長さw1 が、反対側における上記と同様の部分であるe2 とf2 との間の長さw2 と等しくなるように構成されていれば、挿通部4を容易に中央位置に位置させることも可能である。即ち、図13に示すように、鍔部15を斜めにして、各ビス17がビス孔13c(14c)の縁端部に当接するように鍔部15を位置させることにより、必然的にf1 とf2 との真ん中に挿通部4が位置することとなり、容易に、挿通部4を真ん中に位置させることができる。
【0031】
図5において、7dは定規として用いる目盛り線である。この目盛り線7dがあれば、図14に使用状態を示す平面図として示すように、土台24の端面25などの、アンカーボルト設置基準となる線に対して目盛り線7dを適宜位置合わせすることにより、例えばアンカーボルトを土台24の中央などの所望の位置に位置決めすることが容易となる。このような目盛り線は、前記したどの実施例にも設けることができる。
【0032】
図8、図9は本発明アンカーボルト支持部材の使用方法を説明するための説明図である。本発明のアンカーボルト支持部材を用いるに当たっては、例えば図8、図9に示すように、支持部材1を枠板19,19の上面に載置する。具体的には、取着部7を枠板19の上面に載せるようにする。その際、取着間隔保持部6,6が枠板19,19の内側に当接するように、腕部5の長さを前記した如き手順によって調節する。
【0033】
支持部材1として、その取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出しているものを用いた場合は、次いで、図8〜図9に示すように、従来公知の基礎コンクリート打設用枠板の幅止め金具20を取着部7の突出部7a、7bの上面側から釘21等を打ち込むことにより取り付けて、該幅止め金具20で取着部7を押さえるようにすることにより、アンカーボルト支持部材1をより強固に枠板19に固定する。尚、幅止め金具20を用いずに取着部7を枠板19上面に取り付けるだけでもよい。
【0034】
図8、図9において、22は主筋である。支持部材1の取り付けに際しては、アンカーボルト2を主筋22に固定した後、アンカーボルト2の上部先端を挿通部4の挿通孔3に挿通させた後、枠板19、19間の間隔に合わせて腕部5の長さを調節する操作を行なってもよいし、或いはその逆に、支持部材1を枠板間に設置した後にアンカーボルトを挿通孔に通してもよい。後者の場合、アンカーボルトを主筋に必ずしも固定しなくともよい。
【0035】
本発明のアンカーボルト支持部材の使用態様としては、図10に示すように、コンクリート23の上面が充分に下方にくる場合には、挿通部4の長い方が下側にくる態様で使用しても、或いはその逆向きの態様で使用してもどちらでもよい。
【0036】
また、図11に示すように、コンクリート23の上面がかなり上方にくる場合には、挿通部4の短い方が下側にくる使用態様が望ましい。このようにすれば、コンクリート23の上面が支持部材1の下方間際まで到達しても、挿通部4がコンクリートに埋没することがない。但し、図12に示すように、コンクリート23の上面がかなり上方にきても、挿通部4の上下先端部が先細に形成されていれば、たとえコンクリート23内に挿通部4が埋没しても容易に抜き取ることができるので、下側に挿通部の長い方がくる態様でも後工程に支障を及ぼすことなく使用することができる。挿通部をプラスチック製とすれば抜き取りを更に容易にできる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のアンカーボルト支持部材は以上のように構成されているので、上下どちらの向きで用いることもでき、施工に手間が掛からない。
また、取着間隔保持部が設けられているので、枠板の間隔を、狭くならないように正確に保持することができるという効果を奏する。
【0038】
また、基礎コンクリートの上面が支持部材の下方真近に達するような場合には、挿通部の短い方を基礎コンクリート側に向くようにして用いれば、挿通部が基礎コンクリートに埋没することを防止でき、基礎コンクリート打設後に支持部材を取り外し作業を容易にでき、取り外し作業の簡便化を図れる効果を奏する。
【0039】
各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能に構成されている場合は、腕部の長さを自在に変化させることによって幅の異なる基礎コンクリートの施工にも一種類の支持部材で対応できるという効果があり、また、腕部の長さを変化させることによって、挿通部を中央位置に正確に位置させることができるという効果を奏する。
【0040】
挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さが同一に構成されている場合は、挿通部を常に正確に基礎コンクリートの幅方向中心部へ設けることができるように位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーボルト支持部材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のアンカーボルト支持部材の別の例を示す斜視図である。
【図3】図2のアンカーボルト支持部材を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】図2のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばした状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のアンカーボルト支持部材の更に別の例を示す底面図である。
【図6】図5のアンカーボルト支持部材の側面図である。
【図7】図5のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばした状態を示す側面図である。
【図8】本発明のアンカーボルト支持部材の使用方法について説明するための説明図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】本発明のアンカーボルト支持部材の一使用態様を示す図である。
【図11】アンカーボルト支持部材の別の使用態様を示す図である。
【図12】アンカーボルト支持部材の更に別の使用態様を示す図である。
【図13】図5のアンカーボルト支持部材において挿通部を中央に位置させた状態を示す図である。
【図14】図5のアンカーボルト支持部材の取り付け方法について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 アンカーボルト支持部材
2 アンカーボルト
3 挿通孔
4 挿通部
5 腕部
6 取着間隔保持部
7 取着部
10 支持部
11,13,14 可動部
15 鍔部
【発明の属する技術分野】
本発明はアンカーボルト支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンカーボルトの支持部材としては、例えば実公昭56−28276号公報に記載されたコンクリート仮枠支持金物における上場用部材がある。該支持金物における上場用部材は、アンカーボルト支持筒を貫通固定してなり、該支持筒には、横一文字の切込みを施してこの切込みに外側より線状バネの途中を嵌入させ、このバネに常時入り込み方向の復元弾性を付与してなるものである。
【0003】
上記上場用部材は、バネにより支持筒内に挿通されたアンカーボルトをその復元弾性によって支持筒内において支持筒内面に押しつけて固定状態とし、アンカーボルトの高さを定めることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の支持部材は、上下方向が定められている構造であるため、仮枠に取り付ける際にいちいち上下方向を確認しながら正確な向きとなるように取り付けなければならず、施工に手間がかかるという欠点があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、上記従来の欠点を解消し、施工に手間のかからないアンカーボルト支持部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)建築における基礎コンクリート用のアンカーボルト支持部材であって、アンカーボルトが挿通される挿通孔を有する筒状の挿通部と、該挿通部から外側へ対称方向に向かって設けられた腕部と、該各腕部の先端側に設けられた取着間隔保持部と、該各取着間隔保持部の外側の非上下端位置に設けられた取着部とからなり、上記挿通部はその上下端が上記腕部の上下面より突出していると共に上下の突出長さが異なっており、また上記各取着間隔保持部は上記挿通部側とは反対側に相互に平行な平面を有しており、また上記各取着部は上記各取着間隔保持部における上記相互に平行な平面に対して直角な平面を上下に有していることを特徴とするアンカーボルト支持部材、(2)挿通部が、腕部から上下端側にいくにつれてその外径が漸次細くなるように形成されている上記(1)記載のアンカーボルト支持部材、(3)少なくとも挿通部がプラスチック製である上記(1)又は(2)記載のアンカーボルト支持部材、(4)取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出している上記(1)〜(3)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(5)各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能に構成されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(6)各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを同一にすることができるように構成されている上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(7)各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを相互に異ならしめることができるように構成されている上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、(8)挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さが同一である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1〜図4は本発明のアンカーボルト支持部材の一例を示す斜視図である。アンカーボルト支持部材1は、図1〜図4に示すように、アンカーボルト2が挿通される、好ましくはアンカーボルト2が嵌挿される挿通孔3を有する筒状の挿通部4と、該挿通部4から外側へ対称方向に向かって設けられ、上記挿通部4の長孔3の方向に対して直角な平面5a、5bをそれぞれ上下面として有する2本の平板状の腕部5と、各腕部5の先端に設けられた取着間隔保持部6と、各取着間隔保持部6の外側の上下方向中央位置に設けられた取着部7とからなる。
【0008】
上記各部は全て、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、フッ素樹脂、シリコン樹脂等、従来公知のプラスチックで構成されているが、金属で構成されていてもよい。尚、全てプラスチック製であると、樹脂成形により得ることができるので大量生産に好適である。
【0009】
挿通部4はその上下端が腕部5の上下各面5a、5bよりそれぞれ上下に突出していると共に上下の突出長さが異なっている。
【0010】
また、挿通部4は、その腕部5との付け根から挿通部4の上下端側にいくにつれて、その外径が漸次細くなるようにテーパー状に形成されている。
【0011】
挿通部4が、上下いずれかに長く、それと反対側が短く形成されていると、基礎コンクリートの高さが型枠の高さにかなり接近した高さとなるように打設されるような場合であっても、短い方を下方に向けて使用すればその先端が基礎コンクリートに埋没するようなことがない。
【0012】
また、挿通部4がその端部側にいくにつれて細くなるテーパー状に形成されていると、万一、挿通部4が基礎コンクリートに埋没しても容易に抜き取ることができる。
【0013】
腕部5は、挿通部4及び取着間隔保持部6とそれより外側の部分を保持するためのものである。挿通部4を挟んで対称な腕部5の長さは、通常、同一とされる。
【0014】
各取着間隔保持部6においては、挿通部4側とは反対側に位置して設けられている平面8が相互に平行である。取着間隔保持部6は図に示すように平板状とすることができる。そして、平面8は腕部5に対して直角となるように位置している。該平面8は挿通部4の挿通孔3に対して平行である。取着間隔保持部6は、アンカーボルト支持部材1を基礎コンクリート打設用の2枚の枠板上に配置した時、取着間隔保持部6の外側面6aを各枠板の内面に当接させて型枠間隔を保持するためのものである。取着間隔保持部6の、腕部5との結合部基部6aからの上下方向長さは、通常、同じ長さとされるが、これに限られない。
【0015】
取着部7は取着間隔保持部6における平面8に対して直角な平面9を上下両方に有しており、通常、図に示すような平板状とされる。該平面9は腕部5の面5a、5bと平行であり、挿通部4の挿通孔3の長手方向に対して直角である。取着部7は、それを基礎コンクリート打設用の2枚の枠板の上端面に載置することにより、アンカーボルト支持部材1を所定高さに位置固定するためのものである。
【0016】
本発明においては、少なくとも挿通部4が前記したプラスチックからなるものであるのが好ましく、特に、フッ素樹脂等の離型性に優れたものが好ましい。挿通部4をプラスチック製とすることにより離型性に優れたものとすることができ、挿通部4が基礎コンクリートに埋没した時のコンクリートからの抜き取り易さを更に向上できる。
【0017】
また、本発明においては、図1〜図4に示すように、取着部7の幅方向両端が、取着間隔保持部6の幅方向両端よりも突出しているのが好ましい。このように構成されていると、図8〜図9に示すように、取着部7における取着間隔保持部6の幅方向両端部より外側の突出部7a、7bの上面側から、従来から用いられている、基礎コンクリート打設用型枠の幅止め金具20で押さえるようにして取り付けることにより、アンカーボルト支持部材1をより強固に型枠に固定することができる。尚、本発明においては、このような態様に限られるものではなく、またこのような使用方法に限られない。尚、7cは枠板への取り付けの際に釘等が挿通される孔である。
【0018】
図2〜図4は、本発明の別の実施例を示す図である。図3は図2の支持部材を斜め方向から見た分解斜視図である。また図4は腕部5を最大に延ばした状態を示す図である。図2〜図4に示すように、本発明においては、腕部5が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能であり、かつ挿通部4を挟んで対称な各腕部5の長さを同一にすることができるように構成されたものとすることができる。
【0019】
図2〜図4において、腕部5は、挿通部4に設けられた支持部10と、該支持部10の上方に重なるようにして設けられた可動部11とからなり、可動部11の外側先端には取着間隔保持部6が設けられている。支持部10と可動部11にはそれぞれ孔10a、11aが設けられており、10aは挿通部4と取着間隔保持部6とを結ぶ方向に長い長孔である。尚、孔11aが長孔であっても、両方の孔が長孔であってもよい。上記いずれかの孔に雌螺子が切ってあり、雄螺子を通すことによるか、或いは上記両孔10a、11aにボルトを挿通して反対側をナットで締結することにより、支持部10と可動部11とを締結できるようになっている。図2〜図4においては、支持部10の長孔10aにビス12を通し、該ビス12を更に可動部11のネジ孔11aに通して該ネジ孔11aに螺合させて締結し、それによって可動部11を支持部10に対して固定した状態となるように構成されている。
【0020】
支持部10の上面には側面視山切り状の凸条10bが設けられており、また該支持部10の凸条10bに面する、可動部11の下面にも側面視山切り状の凸条11bが設けられており、両者における山切り状の凸条の凹凸ピッチは同一である。上記支持部と可動部とによるこのような噛み合い構造は、一般にラックギアと呼ばれている。尚、支持部10と可動部11の噛み合う面の形状は必ずしも山切り状でなくとも、両者が互いに噛み合うことができるように、所定の一定ピッチの凸条と、それに噛み合うことができる上記と同一ピッチの凹条を結果的に有する凸条とから構成されていてもよい。
【0021】
図2〜図4では、挿通部4はその長い方が支持部10の凸条10bとは反対側に、短い方が支持部10の凸条10b側になるように設けられているが、この逆でもよい。また、挿通部4はプラスチック製であるのが好ましい。
【0022】
腕部5の長さを変化させるには、まず、ビス12を充分緩める。この時、ビス12が可動部11のネジ孔11aから抜けても構わない。次いで、可動部11を長孔10aの長径の方向にスライドさせる。挿通部4に対して対称方向の可動部についても同様にし、対称方向にある腕部5の長さが同一となるようにする。その後、各腕部5におけるビス12をネジ孔11aにネジ込み締結して可動部11を支持部10に対して固定状態とする。この固定状態では、挿通部4を挟んで両側に配置された取着間隔保持部6の間において、挿通部4は取着間隔保持部6,6の丁度中間に位置している。
【0023】
図2〜図4の如き態様を採用すれば、挿通部4を取着間隔保持部6、6の丁度中間位置に容易に位置させることが可能であり、また中間位置に精度よく位置させることが可能である。
【0024】
尚、挿通部4を取着間隔保持部6,6の中間位置から偏らせた状態で固定することもできる。この場合、対称方向にある腕部5の長さを異ならしめるように変化させる。
【0025】
図5〜図7は、本発明の更に別の例を示す図であり、図5、図6は腕部5を最も縮めた状態のそれぞれ底面図、側面図であり、図7は腕部5を最大に延ばした状態の側面図である。本発明においては、図5〜図7に示すように、腕部5を2つの相互にスライド可能な可動部13,14から構成し、該可動部13,14に対してスライド可能に挿通部4を設けて構成することもできる。図5〜図7において、可動部13と14とは相対向する面が相互に噛み合うように、凹凸ピッチが同一の山切り状の凸条13b,14bがそれぞれ設けられている。可動部13にも14にも、挿通部4と取着間隔保持部6とを結ぶ方向に長い長径を有し、短径は挿通部4が挿通可能な大きさの長孔13a,14aがそれぞれ設けられており、該長孔13a,14aに挿通部4が長孔13a,14aの長径方向にスライド可能に挿通されている。挿通部4の長手方向途中には、鍔部15が設けられており、該鍔部15が可動部14の下面に位置するように設けられている。
【0026】
鍔部15において挿通部4を挟んで対称位置にはビス孔16,16が設けられている。一方、上記可動部13,14において長孔13a、14aの短径方向両側には、該長孔13a,14aと平行であって長径方向を同一とするビス長孔13c,13c、及び14c,14cが設けられている。そして、ビス17が、ビス孔16と長孔14aと長孔13aとに通され、長孔13aから突出したビス17の先端側にナット18を螺合して締結されることにより、挿通部4に設けられた鍔部15と、可動部14と、可動部13とが固定状態となるように構成されている。
【0027】
挿通部4の、腕部5(可動部13及び14)の基部からの上下方向の長さは、相互に異なっている。また、挿通部4は、鍔部15から上下端側に行くにつれて漸次細径となるように構成されている。図5〜図7に示す態様においても、挿通部4はプラスチック製であるのが好ましい。
【0028】
腕部5の長さを変化させるには、まず、ビス17とナット18との締結を充分緩める。次いで、可動部13と14とを相互に長孔13a(14a)の長径の方向にスライドさせる。挿通部4が設けられた鍔部15は任意の所定位置となるように長孔13a(14a)の長径の方向にスライドさせる。挿通部4が、該挿通部4を挟んで対向位置にある取着間隔保持部6の丁度中央に位置するようにするには、挿通部4を挟んで対称方向にある腕部5の長さが同一となるようにする。挿通部4が偏って位置するようにするには、挿通部4を挟んで腕部の長さを異ならしめるようにする。その後、各腕部5におけるビス17にナット18を螺合し締結して可動部13と14と、挿通部4を設けた鍔部15とを固定状態とする。
【0029】
上記図5〜図7の如き態様を採用すれば、取着間隔保持部6、6の間隔を広範囲に変化させることが可能であり、また挿通部4の偏芯の程度を顕著なものとすることが可能である。
【0030】
尚、図5〜図7の態様の支持部材において、図13に示すように、支持部材1の片側において、ビス孔13cと14cのうち、内側即ち挿通部4側寄りの縁端部e1 と、取着間隔保持部6の外側面における取着部7との結合基部f1 との間の長さw1 が、反対側における上記と同様の部分であるe2 とf2 との間の長さw2 と等しくなるように構成されていれば、挿通部4を容易に中央位置に位置させることも可能である。即ち、図13に示すように、鍔部15を斜めにして、各ビス17がビス孔13c(14c)の縁端部に当接するように鍔部15を位置させることにより、必然的にf1 とf2 との真ん中に挿通部4が位置することとなり、容易に、挿通部4を真ん中に位置させることができる。
【0031】
図5において、7dは定規として用いる目盛り線である。この目盛り線7dがあれば、図14に使用状態を示す平面図として示すように、土台24の端面25などの、アンカーボルト設置基準となる線に対して目盛り線7dを適宜位置合わせすることにより、例えばアンカーボルトを土台24の中央などの所望の位置に位置決めすることが容易となる。このような目盛り線は、前記したどの実施例にも設けることができる。
【0032】
図8、図9は本発明アンカーボルト支持部材の使用方法を説明するための説明図である。本発明のアンカーボルト支持部材を用いるに当たっては、例えば図8、図9に示すように、支持部材1を枠板19,19の上面に載置する。具体的には、取着部7を枠板19の上面に載せるようにする。その際、取着間隔保持部6,6が枠板19,19の内側に当接するように、腕部5の長さを前記した如き手順によって調節する。
【0033】
支持部材1として、その取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出しているものを用いた場合は、次いで、図8〜図9に示すように、従来公知の基礎コンクリート打設用枠板の幅止め金具20を取着部7の突出部7a、7bの上面側から釘21等を打ち込むことにより取り付けて、該幅止め金具20で取着部7を押さえるようにすることにより、アンカーボルト支持部材1をより強固に枠板19に固定する。尚、幅止め金具20を用いずに取着部7を枠板19上面に取り付けるだけでもよい。
【0034】
図8、図9において、22は主筋である。支持部材1の取り付けに際しては、アンカーボルト2を主筋22に固定した後、アンカーボルト2の上部先端を挿通部4の挿通孔3に挿通させた後、枠板19、19間の間隔に合わせて腕部5の長さを調節する操作を行なってもよいし、或いはその逆に、支持部材1を枠板間に設置した後にアンカーボルトを挿通孔に通してもよい。後者の場合、アンカーボルトを主筋に必ずしも固定しなくともよい。
【0035】
本発明のアンカーボルト支持部材の使用態様としては、図10に示すように、コンクリート23の上面が充分に下方にくる場合には、挿通部4の長い方が下側にくる態様で使用しても、或いはその逆向きの態様で使用してもどちらでもよい。
【0036】
また、図11に示すように、コンクリート23の上面がかなり上方にくる場合には、挿通部4の短い方が下側にくる使用態様が望ましい。このようにすれば、コンクリート23の上面が支持部材1の下方間際まで到達しても、挿通部4がコンクリートに埋没することがない。但し、図12に示すように、コンクリート23の上面がかなり上方にきても、挿通部4の上下先端部が先細に形成されていれば、たとえコンクリート23内に挿通部4が埋没しても容易に抜き取ることができるので、下側に挿通部の長い方がくる態様でも後工程に支障を及ぼすことなく使用することができる。挿通部をプラスチック製とすれば抜き取りを更に容易にできる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のアンカーボルト支持部材は以上のように構成されているので、上下どちらの向きで用いることもでき、施工に手間が掛からない。
また、取着間隔保持部が設けられているので、枠板の間隔を、狭くならないように正確に保持することができるという効果を奏する。
【0038】
また、基礎コンクリートの上面が支持部材の下方真近に達するような場合には、挿通部の短い方を基礎コンクリート側に向くようにして用いれば、挿通部が基礎コンクリートに埋没することを防止でき、基礎コンクリート打設後に支持部材を取り外し作業を容易にでき、取り外し作業の簡便化を図れる効果を奏する。
【0039】
各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能に構成されている場合は、腕部の長さを自在に変化させることによって幅の異なる基礎コンクリートの施工にも一種類の支持部材で対応できるという効果があり、また、腕部の長さを変化させることによって、挿通部を中央位置に正確に位置させることができるという効果を奏する。
【0040】
挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さが同一に構成されている場合は、挿通部を常に正確に基礎コンクリートの幅方向中心部へ設けることができるように位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーボルト支持部材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のアンカーボルト支持部材の別の例を示す斜視図である。
【図3】図2のアンカーボルト支持部材を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】図2のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばした状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のアンカーボルト支持部材の更に別の例を示す底面図である。
【図6】図5のアンカーボルト支持部材の側面図である。
【図7】図5のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばした状態を示す側面図である。
【図8】本発明のアンカーボルト支持部材の使用方法について説明するための説明図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】本発明のアンカーボルト支持部材の一使用態様を示す図である。
【図11】アンカーボルト支持部材の別の使用態様を示す図である。
【図12】アンカーボルト支持部材の更に別の使用態様を示す図である。
【図13】図5のアンカーボルト支持部材において挿通部を中央に位置させた状態を示す図である。
【図14】図5のアンカーボルト支持部材の取り付け方法について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 アンカーボルト支持部材
2 アンカーボルト
3 挿通孔
4 挿通部
5 腕部
6 取着間隔保持部
7 取着部
10 支持部
11,13,14 可動部
15 鍔部
Claims (8)
- 建築における基礎コンクリート用のアンカーボルト支持部材であって、アンカーボルトが挿通される挿通孔を有する筒状の挿通部と、該挿通部から外側へ対称方向に向かって設けられた腕部と、該各腕部の先端側に設けられた取着間隔保持部と、該各取着間隔保持部の外側の非上下端位置に設けられた取着部とからなり、上記挿通部はその上下端が上記腕部の上下面より突出していると共に上下の突出長さが異なっており、また上記各取着間隔保持部は上記挿通部側とは反対側に相互に平行な平面を有しており、また上記各取着部は上記各取着間隔保持部における上記相互に平行な平面に対して直角な平面を上下に有していることを特徴とするアンカーボルト支持部材。
- 挿通部が、腕部から上下端側にいくにつれてその外径が漸次細くなるように形成されている請求項1記載のアンカーボルト支持部材。
- 少なくとも挿通部がプラスチック製である請求項1又は2記載のアンカーボルト支持部材。
- 取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出している請求項1〜3のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
- 各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的に変化させることが可能に構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
- 各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを同一にすることができるように構成されている請求項1〜5のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
- 各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長さを相互に異ならしめることができるように構成されている請求項1〜5のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
- 挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さが同一である請求項1〜4のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
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