JPH10131203A - アンカーボルト支持部材 - Google Patents

アンカーボルト支持部材

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JPH10131203A
JPH10131203A JP30243096A JP30243096A JPH10131203A JP H10131203 A JPH10131203 A JP H10131203A JP 30243096 A JP30243096 A JP 30243096A JP 30243096 A JP30243096 A JP 30243096A JP H10131203 A JPH10131203 A JP H10131203A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアンカーボルト支持部材は、上下方向
が定まっていたため、取り付けに際して上下方向を確認
しなければならず、施工に手間が掛かっていた。 【解決手段】 アンカーボルト2が挿通される挿通孔3
を有する筒状の挿通部4と、該挿通部4から外側へ対称
方向に向かって設けられた腕部5と、該各腕部5の先端
側に設けられた取着間隔保持部6と、該各取着間隔保持
部6の外側の非上下端位置に設けられた取着部7とから
なり、挿通部4はその上下端が各腕部5の上下面より突
出していると共に上下の突出長さが異なっており、また
各取着間隔保持部6は挿通部4側とは反対側に相互に平
行な平面8を有しており、また各取着部7は取着間隔保
持部6における平面8に対して直角な平面9を上下に有
して構成されている、アンカーボルト支持部材1を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンカーボルト支持
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アンカーボルトの支持部材として
は、例えば実公昭56−28276号公報に記載された
コンクリート仮枠支持金物における上場用部材がある。
該支持金物における上場用部材は、アンカーボルト支持
筒を貫通固定してなり、該支持筒には、横一文字の切込
みを施してこの切込みに外側より線状バネの途中を嵌入
させ、このバネに常時入り込み方向の復元弾性を付与し
てなるものである。
【0003】上記上場用部材は、バネにより支持筒内に
挿通されたアンカーボルトをその復元弾性によって支持
筒内において支持筒内面に押しつけて固定状態とし、ア
ンカーボルトの高さを定めることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の支持部材は、上下方向が定められている構造である
ため、仮枠に取り付ける際にいちいち上下方向を確認し
ながら正確な向きとなるように取り付けなければなら
ず、施工に手間がかかるという欠点があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、上記従来の欠点を解消し、施工に手間のかからな
いアンカーボルト支持部材を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)建築に
おける基礎コンクリート用のアンカーボルト支持部材で
あって、アンカーボルトが挿通される挿通孔を有する筒
状の挿通部と、該挿通部から外側へ対称方向に向かって
設けられた腕部と、該各腕部の先端側に設けられた取着
間隔保持部と、該各取着間隔保持部の外側の非上下端位
置に設けられた取着部とからなり、上記挿通部はその上
下端が上記腕部の上下面より突出していると共に上下の
突出長さが異なっており、また上記各取着間隔保持部は
上記挿通部側とは反対側に相互に平行な平面を有してお
り、また上記各取着部は上記各取着間隔保持部における
上記相互に平行な平面に対して直角な平面を上下に有し
ていることを特徴とするアンカーボルト支持部材、
(2)挿通部が、腕部から上下端側にいくにつれてその
外径が漸次細くなるように形成されている上記(1)記
載のアンカーボルト支持部材、(3)少なくとも挿通部
がプラスチック製である上記(1)又は(2)記載のア
ンカーボルト支持部材、(4)取着部の幅方向両端が、
取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出している上記
(1)〜(3)のいずれかに記載のアンカーボルト支持
部材、(5)各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的
に変化させることが可能に構成されている上記(1)〜
(4)のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材、
(6)各腕部の長さを変化させることにより各腕部の長
さを同一にすることができるように構成されている上記
(1)〜(5)のいずれかに記載のアンカーボルト支持
部材、(7)各腕部の長さを変化させることにより各腕
部の長さを相互に異ならしめることができるように構成
されている上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアン
カーボルト支持部材、(8)挿通部を挟んで対称位置に
ある腕部の長さが同一である上記(1)〜(4)のいず
れかに記載のアンカーボルト支持部材を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。図1〜図4は本発明のアンカーボルト支持
部材の一例を示す斜視図である。アンカーボルト支持部
材1は、図1〜図4に示すように、アンカーボルト2が
挿通される、好ましくはアンカーボルト2が嵌挿される
挿通孔3を有する筒状の挿通部4と、該挿通部4から外
側へ対称方向に向かって設けられ、上記挿通部4の長孔
3の方向に対して直角な平面5a、5bをそれぞれ上下
面として有する2本の平板状の腕部5と、各腕部5の先
端に設けられた取着間隔保持部6と、各取着間隔保持部
6の外側の上下方向中央位置に設けられた取着部7とか
らなる。
【0008】上記各部は全て、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、フッ素樹脂、シリコン樹脂等、従
来公知のプラスチックで構成されているが、金属で構成
されていてもよい。尚、全てプラスチック製であると、
樹脂成形により得ることができるので大量生産に好適で
ある。
【0009】挿通部4はその上下端が腕部5の上下各面
5a、5bよりそれぞれ上下に突出していると共に上下
の突出長さが異なっている。
【0010】また、挿通部4は、その腕部5との付け根
から挿通部4の上下端側にいくにつれて、その外径が漸
次細くなるようにテーパー状に形成されている。
【0011】挿通部4が、上下いずれかに長く、それと
反対側が短く形成されていると、基礎コンクリートの高
さが型枠の高さにかなり接近した高さとなるように打設
されるような場合であっても、短い方を下方に向けて使
用すればその先端が基礎コンクリートに埋没するような
ことがない。
【0012】また、挿通部4がその端部側にいくにつれ
て細くなるテーパー状に形成されていると、万一、挿通
部4が基礎コンクリートに埋没しても容易に抜き取るこ
とができる。
【0013】腕部5は、挿通部4及び取着間隔保持部6
とそれより外側の部分を保持するためのものである。挿
通部4を挟んで対称な腕部5の長さは、通常、同一とさ
れる。
【0014】各取着間隔保持部6においては、挿通部4
側とは反対側に位置して設けられている平面8が相互に
平行である。取着間隔保持部6は図に示すように平板状
とすることができる。そして、平面8は腕部5に対して
直角となるように位置している。該平面8は挿通部4の
挿通孔3に対して平行である。取着間隔保持部6は、ア
ンカーボルト支持部材1を基礎コンクリート打設用の2
枚の枠板上に配置した時、取着間隔保持部6の外側面6
aを各枠板の内面に当接させて型枠間隔を保持するため
のものである。取着間隔保持部6の、腕部5との結合部
基部6aからの上下方向長さは、通常、同じ長さとされ
るが、これに限られない。
【0015】取着部7は取着間隔保持部6における平面
8に対して直角な平面9を上下両方に有しており、通
常、図に示すような平板状とされる。該平面9は腕部5
の面5a、5bと平行であり、挿通部4の挿通孔3の長
手方向に対して直角である。取着部7は、それを基礎コ
ンクリート打設用の2枚の枠板の上端面に載置すること
により、アンカーボルト支持部材1を所定高さに位置固
定するためのものである。
【0016】本発明においては、少なくとも挿通部4が
前記したプラスチックからなるものであるのが好まし
く、特に、フッ素樹脂等の離型性に優れたものが好まし
い。挿通部4をプラスチック製とすることにより離型性
に優れたものとすることができ、挿通部4が基礎コンク
リートに埋没した時のコンクリートからの抜き取り易さ
を更に向上できる。
【0017】また、本発明においては、図1〜図4に示
すように、取着部7の幅方向両端が、取着間隔保持部6
の幅方向両端よりも突出しているのが好ましい。このよ
うに構成されていると、図8〜図9に示すように、取着
部7における取着間隔保持部6の幅方向両端部より外側
の突出部7a、7bの上面側から、従来から用いられて
いる、基礎コンクリート打設用型枠の幅止め金具20で
押さえるようにして取り付けることにより、アンカーボ
ルト支持部材1をより強固に型枠に固定することができ
る。尚、本発明においては、このような態様に限られる
ものではなく、またこのような使用方法に限られない。
尚、7cは枠板への取り付けの際に釘等が挿通される孔
である。
【0018】図2〜図4は、本発明の別の実施例を示す
図である。図3は図2の支持部材を斜め方向から見た分
解斜視図である。また図4は腕部5を最大に延ばした状
態を示す図である。図2〜図4に示すように、本発明に
おいては、腕部5が、その長さを同一ピッチで段階的に
変化させることが可能であり、かつ挿通部4を挟んで対
称な各腕部5の長さを同一にすることができるように構
成されたものとすることができる。
【0019】図2〜図4において、腕部5は、挿通部4
に設けられた支持部10と、該支持部10の上方に重な
るようにして設けられた可動部11とからなり、可動部
11の外側先端には取着間隔保持部6が設けられてい
る。支持部10と可動部11にはそれぞれ孔10a、1
1aが設けられており、10aは挿通部4と取着間隔保
持部6とを結ぶ方向に長い長孔である。尚、孔11aが
長孔であっても、両方の孔が長孔であってもよい。上記
いずれかの孔に雌螺子が切ってあり、雄螺子を通すこと
によるか、或いは上記両孔10a、11aにボルトを挿
通して反対側をナットで締結することにより、支持部1
0と可動部11とを締結できるようになっている。図2
〜図4においては、支持部10の長孔10aにビス12
を通し、該ビス12を更に可動部11のネジ孔11aに
通して該ネジ孔11aに螺合させて締結し、それによっ
て可動部11を支持部10に対して固定した状態となる
ように構成されている。
【0020】支持部10の上面には側面視山切り状の凸
条10bが設けられており、また該支持部10の凸条1
0bに面する、可動部11の下面にも側面視山切り状の
凸条11bが設けられており、両者における山切り状の
凸条の凹凸ピッチは同一である。上記支持部と可動部と
によるこのような噛み合い構造は、一般にラックギアと
呼ばれている。尚、支持部10と可動部11の噛み合う
面の形状は必ずしも山切り状でなくとも、両者が互いに
噛み合うことができるように、所定の一定ピッチの凸条
と、それに噛み合うことができる上記と同一ピッチの凹
条を結果的に有する凸条とから構成されていてもよい。
【0021】図2〜図4では、挿通部4はその長い方が
支持部10の凸条10bとは反対側に、短い方が支持部
10の凸条10b側になるように設けられているが、こ
の逆でもよい。また、挿通部4はプラスチック製である
のが好ましい。
【0022】腕部5の長さを変化させるには、まず、ビ
ス12を充分緩める。この時、ビス12が可動部11の
ネジ孔11aから抜けても構わない。次いで、可動部1
1を長孔10aの長径の方向にスライドさせる。挿通部
4に対して対称方向の可動部についても同様にし、対称
方向にある腕部5の長さが同一となるようにする。その
後、各腕部5におけるビス12をネジ孔11aにネジ込
み締結して可動部11を支持部10に対して固定状態と
する。この固定状態では、挿通部4を挟んで両側に配置
された取着間隔保持部6の間において、挿通部4は取着
間隔保持部6,6の丁度中間に位置している。
【0023】図2〜図4の如き態様を採用すれば、挿通
部4を取着間隔保持部6、6の丁度中間位置に容易に位
置させることが可能であり、また中間位置に精度よく位
置させることが可能である。
【0024】尚、挿通部4を取着間隔保持部6,6の中
間位置から偏らせた状態で固定することもできる。この
場合、対称方向にある腕部5の長さを異ならしめるよう
に変化させる。
【0025】図5〜図7は、本発明の更に別の例を示す
図であり、図5、図6は腕部5を最も縮めた状態のそれ
ぞれ底面図、側面図であり、図7は腕部5を最大に延ば
した状態の側面図である。本発明においては、図5〜図
7に示すように、腕部5を2つの相互にスライド可能な
可動部13,14から構成し、該可動部13,14に対
してスライド可能に挿通部4を設けて構成することもで
きる。図5〜図7において、可動部13と14とは相対
向する面が相互に噛み合うように、凹凸ピッチが同一の
山切り状の凸条13b,14bがそれぞれ設けられてい
る。可動部13にも14にも、挿通部4と取着間隔保持
部6とを結ぶ方向に長い長径を有し、短径は挿通部4が
挿通可能な大きさの長孔13a,14aがそれぞれ設け
られており、該長孔13a,14aに挿通部4が長孔1
3a,14aの長径方向にスライド可能に挿通されてい
る。挿通部4の長手方向途中には、鍔部15が設けられ
ており、該鍔部15が可動部14の下面に位置するよう
に設けられている。
【0026】鍔部15において挿通部4を挟んで対称位
置にはビス孔16,16が設けられている。一方、上記
可動部13,14において長孔13a、14aの短径方
向両側には、該長孔13a,14aと平行であって長径
方向を同一とするビス長孔13c,13c、及び14
c,14cが設けられている。そして、ビス17が、ビ
ス孔16と長孔14aと長孔13aとに通され、長孔1
3aから突出したビス17の先端側にナット18を螺合
して締結されることにより、挿通部4に設けられた鍔部
15と、可動部14と、可動部13とが固定状態となる
ように構成されている。
【0027】挿通部4の、腕部5(可動部13及び1
4)の基部からの上下方向の長さは、相互に異なってい
る。また、挿通部4は、鍔部15から上下端側に行くに
つれて漸次細径となるように構成されている。図5〜図
7に示す態様においても、挿通部4はプラスチック製で
あるのが好ましい。
【0028】腕部5の長さを変化させるには、まず、ビ
ス17とナット18との締結を充分緩める。次いで、可
動部13と14とを相互に長孔13a(14a)の長径
の方向にスライドさせる。挿通部4が設けられた鍔部1
5は任意の所定位置となるように長孔13a(14a)
の長径の方向にスライドさせる。挿通部4が、該挿通部
4を挟んで対向位置にある取着間隔保持部6の丁度中央
に位置するようにするには、挿通部4を挟んで対称方向
にある腕部5の長さが同一となるようにする。挿通部4
が偏って位置するようにするには、挿通部4を挟んで腕
部の長さを異ならしめるようにする。その後、各腕部5
におけるビス17にナット18を螺合し締結して可動部
13と14と、挿通部4を設けた鍔部15とを固定状態
とする。
【0029】上記図5〜図7の如き態様を採用すれば、
取着間隔保持部6、6の間隔を広範囲に変化させること
が可能であり、また挿通部4の偏芯の程度を顕著なもの
とすることが可能である。
【0030】尚、図5〜図7の態様の支持部材におい
て、図13に示すように、支持部材1の片側において、
ビス孔13cと14cのうち、内側即ち挿通部4側寄り
の縁端部e1 と、取着間隔保持部6の外側面における取
着部7との結合基部f1 との間の長さw1 が、反対側に
おける上記と同様の部分であるe2 とf2 との間の長さ
2 と等しくなるように構成されていれば、挿通部4を
容易に中央位置に位置させることも可能である。即ち、
図13に示すように、鍔部15を斜めにして、各ビス1
7がビス孔13c(14c)の縁端部に当接するように
鍔部15を位置させることにより、必然的にf1 とf2
との真ん中に挿通部4が位置することとなり、容易に、
挿通部4を真ん中に位置させることができる。
【0031】図5において、7dは定規として用いる目
盛り線である。この目盛り線7dがあれば、図14に使
用状態を示す平面図として示すように、土台24の端面
25などの、アンカーボルト設置基準となる線に対して
目盛り線7dを適宜位置合わせすることにより、例えば
アンカーボルトを土台24の中央などの所望の位置に位
置決めすることが容易となる。このような目盛り線は、
前記したどの実施例にも設けることができる。
【0032】図8、図9は本発明アンカーボルト支持部
材の使用方法を説明するための説明図である。本発明の
アンカーボルト支持部材を用いるに当たっては、例えば
図8、図9に示すように、支持部材1を枠板19,19
の上面に載置する。具体的には、取着部7を枠板19の
上面に載せるようにする。その際、取着間隔保持部6,
6が枠板19,19の内側に当接するように、腕部5の
長さを前記した如き手順によって調節する。
【0033】支持部材1として、その取着部の幅方向両
端が、取着間隔保持部の幅方向両端よりも突出している
ものを用いた場合は、次いで、図8〜図9に示すよう
に、従来公知の基礎コンクリート打設用枠板の幅止め金
具20を取着部7の突出部7a、7bの上面側から釘2
1等を打ち込むことにより取り付けて、該幅止め金具2
0で取着部7を押さえるようにすることにより、アンカ
ーボルト支持部材1をより強固に枠板19に固定する。
尚、幅止め金具20を用いずに取着部7を枠板19上面
に取り付けるだけでもよい。
【0034】図8、図9において、22は主筋である。
支持部材1の取り付けに際しては、アンカーボルト2を
主筋22に固定した後、アンカーボルト2の上部先端を
挿通部4の挿通孔3に挿通させた後、枠板19、19間
の間隔に合わせて腕部5の長さを調節する操作を行なっ
てもよいし、或いはその逆に、支持部材1を枠板間に設
置した後にアンカーボルトを挿通孔に通してもよい。後
者の場合、アンカーボルトを主筋に必ずしも固定しなく
ともよい。
【0035】本発明のアンカーボルト支持部材の使用態
様としては、図10に示すように、コンクリート23の
上面が充分に下方にくる場合には、挿通部4の長い方が
下側にくる態様で使用しても、或いはその逆向きの態様
で使用してもどちらでもよい。
【0036】また、図11に示すように、コンクリート
23の上面がかなり上方にくる場合には、挿通部4の短
い方が下側にくる使用態様が望ましい。このようにすれ
ば、コンクリート23の上面が支持部材1の下方間際ま
で到達しても、挿通部4がコンクリートに埋没すること
がない。但し、図12に示すように、コンクリート23
の上面がかなり上方にきても、挿通部4の上下先端部が
先細に形成されていれば、たとえコンクリート23内に
挿通部4が埋没しても容易に抜き取ることができるの
で、下側に挿通部の長い方がくる態様でも後工程に支障
を及ぼすことなく使用することができる。挿通部をプラ
スチック製とすれば抜き取りを更に容易にできる。
【0037】
【発明の効果】本発明のアンカーボルト支持部材は以上
のように構成されているので、上下どちらの向きで用い
ることもでき、施工に手間が掛からない。また、取着間
隔保持部が設けられているので、枠板の間隔を、狭くな
らないように正確に保持することができるという効果を
奏する。
【0038】また、基礎コンクリートの上面が支持部材
の下方真近に達するような場合には、挿通部の短い方を
基礎コンクリート側に向くようにして用いれば、挿通部
が基礎コンクリートに埋没することを防止でき、基礎コ
ンクリート打設後に支持部材を取り外し作業を容易にで
き、取り外し作業の簡便化を図れる効果を奏する。
【0039】各腕部が、その長さを同一ピッチで段階的
に変化させることが可能に構成されている場合は、腕部
の長さを自在に変化させることによって幅の異なる基礎
コンクリートの施工にも一種類の支持部材で対応できる
という効果があり、また、腕部の長さを変化させること
によって、挿通部を中央位置に正確に位置させることが
できるという効果を奏する。
【0040】挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長さ
が同一に構成されている場合は、挿通部を常に正確に基
礎コンクリートの幅方向中心部へ設けることができるよ
うに位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーボルト支持部材の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明のアンカーボルト支持部材の別の例を示
す斜視図である。
【図3】図2のアンカーボルト支持部材を斜め下方から
見た分解斜視図である。
【図4】図2のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばし
た状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のアンカーボルト支持部材の更に別の例
を示す底面図である。
【図6】図5のアンカーボルト支持部材の側面図であ
る。
【図7】図5のアンカーボルト支持部材の腕部を延ばし
た状態を示す側面図である。
【図8】本発明のアンカーボルト支持部材の使用方法に
ついて説明するための説明図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】本発明のアンカーボルト支持部材の一使用態
様を示す図である。
【図11】アンカーボルト支持部材の別の使用態様を示
す図である。
【図12】アンカーボルト支持部材の更に別の使用態様
を示す図である。
【図13】図5のアンカーボルト支持部材において挿通
部を中央に位置させた状態を示す図である。
【図14】図5のアンカーボルト支持部材の取り付け方
法について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 アンカーボルト支持部材 2 アンカーボルト 3 挿通孔 4 挿通部 5 腕部 6 取着間隔保持部 7 取着部 10 支持部 11,13,14 可動部 15 鍔部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築における基礎コンクリート用のアン
    カーボルト支持部材であって、アンカーボルトが挿通さ
    れる挿通孔を有する筒状の挿通部と、該挿通部から外側
    へ対称方向に向かって設けられた腕部と、該各腕部の先
    端側に設けられた取着間隔保持部と、該各取着間隔保持
    部の外側の非上下端位置に設けられた取着部とからな
    り、上記挿通部はその上下端が上記腕部の上下面より突
    出していると共に上下の突出長さが異なっており、また
    上記各取着間隔保持部は上記挿通部側とは反対側に相互
    に平行な平面を有しており、また上記各取着部は上記各
    取着間隔保持部における上記相互に平行な平面に対して
    直角な平面を上下に有していることを特徴とするアンカ
    ーボルト支持部材。
  2. 【請求項2】 挿通部が、腕部から上下端側にいくにつ
    れてその外径が漸次細くなるように形成されている請求
    項1記載のアンカーボルト支持部材。
  3. 【請求項3】 少なくとも挿通部がプラスチック製であ
    る請求項1又は2記載のアンカーボルト支持部材。
  4. 【請求項4】 取着部の幅方向両端が、取着間隔保持部
    の幅方向両端よりも突出している請求項1〜3のいずれ
    かに記載のアンカーボルト支持部材。
  5. 【請求項5】 各腕部が、その長さを同一ピッチで段階
    的に変化させることが可能に構成されている請求項1〜
    4のいずれかに記載のアンカーボルト支持部材。
  6. 【請求項6】 各腕部の長さを変化させることにより各
    腕部の長さを同一にすることができるように構成されて
    いる請求項1〜5のいずれかに記載のアンカーボルト支
    持部材。
  7. 【請求項7】 各腕部の長さを変化させることにより各
    腕部の長さを相互に異ならしめることができるように構
    成されている請求項1〜5のいずれかに記載のアンカー
    ボルト支持部材。
  8. 【請求項8】 挿通部を挟んで対称位置にある腕部の長
    さが同一である請求項1〜4のいずれかに記載のアンカ
    ーボルト支持部材。
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