JP3831069B2 - 雄抜型を備えたコンクリート製品成形型および雄抜型の取付方法 - Google Patents

雄抜型を備えたコンクリート製品成形型および雄抜型の取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雄抜型を備えたコンクリート製品成形型に関し、例えばボックス・カルバート、側溝、U形溝、下水管等の地下埋設構造物やトンネル、擁壁等の地上構造物としての土木資材や外壁パネル、内壁パネル、スラブ板等の建築資材におけるコンンクリート製品に弾性材により形成される弾性シール材を挿入するための取付孔を形成するのに最適な雄抜型を型枠板の内側に取付けたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来コンクリート製品、例えばボックス・カルバート、側溝、U形溝等の地下埋設構造物や擁壁等の地上構造物としての土木資材や外壁パネル、内壁パネル等の建築資材におけるコンクリート製品に弾性シール材を挿入する取付孔を成形するための成形型には、図10および図11に示すように弾性材料よりなる雄抜型や、または図12に示すような雄抜型を備えたものがあった。
これらの雄抜型は、ゴムまたは柔軟性を有する合成樹脂等の弾性材料にて形成される雄抜型aを鉄板や硬質合成樹脂板のような硬質材料により形成された型枠板bの内側面に図10に示すように接着剤cを用いて接着したり、または図12に示すように雄抜型aに植設したボルトdを型枠板bの取付孔b1 から外部に突出し、ナットeにて固定する等して形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図10および図11に示す上記従来例では、ゴム等の弾性材料よりなる雄抜型aを型枠板bの内側に取付けるのに、接着剤cを用いて接着するものであるので、接着剤cが硬化するのに多くの時間がかかり、雄抜型aの取付けは非能率的であった。しかも雄抜型aの型枠板bに対する取付位置が一定にはならず、その位置決めが難しかった。
また図12に示すように、ボルトdとナットeとを用いて雄抜型aを型枠板bに取付ける上記従来の取付方法は、弾性材料よりなる雄抜型aに直接、ボルトdを螺入してナットeをボルトdに螺合することにより型枠板bに雄抜型aを取付ける構造であるので、ボルトdに対するナットeの螺合を強くすると、雄抜型aがボルトdとナットeとのねじ部の締付けにより変形したり、雄抜型aからボルトdが抜け出てしまう等、雄抜型aの取付が脆弱であった。このため、雄抜型aの使用回数が多くなると、ボルトdに対する雄抜型aの取付けに緩みを生じて雄抜型aの取付けにガタツキを有したり、型枠板bに対して弾性材料よりなる雄抜型aが傾いて取付位置に誤差を有するので、信頼性がある高精度のコンクリート製品Aを成形することができないという不都合を生じていた。またコンクリートが養生して固化した後に成形型からコンクリート製品Aの離型処理を行うのに、雄抜型aをコンクリート製品Aから引き抜こうとしても、引張力が優ってボルトdが雄抜型aから抜け出てしまう結果、雄抜型aはそのままコンクリート製品A内に残存する不都合を生ずる。従って雄抜型aをコンクリート製品Aからさらに取除くという余計な手間を生ずるので、コンクリート製品Aの成形能率が非能率的であるという不都合を生ずる。
【0004】
本発明は上記従来の不都合を解決し、硬質材料よりなる型枠板に対して異質材料としてのゴム等の弾性材料により形成される雄抜型の取付けが簡単な取扱で効率良く取付けることができるとともに雄抜型の抜け出しやコンクリート製品に対して雄抜型が残存するという不都合がなく、寸法精度が高く、所定位置に雄抜型を型枠板に構造堅牢に取付けることができ、もって長時の使用に適し、品質の信頼性が高い高精度のコンクリート製品を成形することができ、さらには構造簡単にして量産可能になり、製作コストが安価になる雄抜型を備えたコンクリート製品成形型および雄抜型の取付方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされ、その請求項1は、硬質材料により2つ割りの左右略対称形状をなす2個1対のホルダー構成材により形成され型枠板の内側面に取付けられるホルダー本体と、該ホルダー本体の1対のホルダー構成材により挟持可能に型枠板の内側に取付けられゴム等の弾性材料により形成される雄抜型とから成るという手段を採用した。
【0006】
また本発明の請求項2は、請求項1において前記ホルダー本体のホルダー構成材には、外形状が型枠板の内側面に取付可能に密接される取付座部と、該取付座部に対して断面末広がりをなす外側斜面を有する立壁部とから形成されるという手段を採用した。
【0007】
また本発明の請求項3は、請求項1において前記ホルダー本体のホルダー構成材には、雄抜型の取付基体部が係合可能な係止手段が内側に形成されるという手段を採用した。
【0008】
また本発明の請求項4は、請求項3において前記係止手段は、雄抜型の取付基体部の左右の側面またはホルダー構成材の内側の何れか一方に設けられた係合突部と、該係合突部が係合可能に取付基体部の左右の側面またはホルダー構成材の対向する内側の何れか他方に形成される係合凹部とから成るという手段を採用した。
【0009】
また本発明の請求項5は、請求項1において前記雄抜型は、ホルダー構成材により略全域が挟持される取付基体部と、該取付基体部の先端に形成される径大の突状部とから形成されるという手段を採用した。
【0010】
また本発明の請求項6は、請求項5において前記突状部は断面略円形、断面略楕円形、断面略三角形の何れかをなし、該突状部の内部には拡大可能または縮小可能な中空部が形成されるという手段を採用した。
【0011】
また本発明の請求項7は、請求項1において前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面略環状に形成されるという手段を採用した。
【0012】
また本発明の請求項8は、請求項1において前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面逆U字状ないし正面U字状に形成されるという手段を採用した。
【0013】
また本発明の請求項9は、請求項1において前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面略直線状に形成されるという手段を採用した。
【0014】
また本発明の請求項10は、請求項1において前記ホルダー構成材は、型枠板の内側面にねじ止め、接着材を用いる接着、嵌合等の何れかの固着手段により取付けられるという手段を採用した。
【0015】
また本発明の請求項11は、型枠板の内側面に描かれる取付基準線に2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材のうちの一方のホルダー構成材の内側を略合致させて型枠板に取付ける工程と、該ホルダー構成材の内側に取付位置を調整しながら弾性材料よりなる雄抜型の取付基体部を取付ける工程と、他方のホルダー構成材を該取付基体部の他側に取付位置を調整しながら重合することにより1対のホルダー構成材により取付基体部を挟持して型枠板に取付けるという手段を採用した。
【0016】
また本発明の請求項12は、2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材により弾性材料よりなる雄抜型の取付基体部を挟持する工程と、型枠板の内側面に描かれる取付基準線に何れか一方のホルダー構成材の内側を略合致させて取付位置を調整しながら1対の前記ホルダー構成材を介して雄抜型を型枠板に取付けるという手段を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下図1乃至図9に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1乃至図6は成形するコンクリート製品としてボックス・カルバートを成形する場合に適用した本発明の第1実施例である。
1は金属板または硬質の合成樹脂板等の硬質材料にて例えば押出成形法等により形成された型枠板であり、この型枠板1は成形するコンクリート製品Aとしてこの実施例ではボックス・カルバート2を成形するような内形状に形成される。この型枠板1は例えば、図1に示す如く底板3と、該底板3の左右の側面に対向して配置される側板4,4と、該側板4,4の前後にそれぞれ対向して配置される前板5と後板6と、入子部品7とから形成される。そして、この型枠板1は、コンクリートを打設して養生、固化後に、コンクリート製品Aを離型するために、底板3に対して側板4,4と、前板5と、後板6とは分解可能に且つ組付可能に形成される。
【0018】
また前記入子部品7はコンクリート製品Aを成形するために型枠板1内に所望の間隔Kをあけて配置され、そしてこの入子部品7はコンクリート製品Aの養生固化後は抜き出される。
また型枠板1の前記底板3と、側板4,4と、前板5と、後板6とは、コンクリート製品Aの離型作業を確実になすために、図には示さないヒンジ等の接続金具を用いて容易に分解可能に且つ組付可能になすように既設の型枠板1を使用することもできる。
【0019】
8は型枠板1の内側面の所望位置に取付けられる雄抜型であり、この雄抜型8は、ゴムや軟質合成樹脂等の弾性材により形成される。
すなわち、本実施例では図6に示すようにボックス・カルバート2の現場での敷設時に該ボックス・カルバート2,2相互を接続して止水性を有するようにゴムまたは柔軟性を有する合成樹脂等の弾性材により形成される弾性シール材Sの長手方向の両側に設けた正面略環状の係止部S1 ,S1 を挿入し、係止させるための正面略環状の取付孔2a,2aをボックス・カルバート2の前面または後面に形成するように、この雄抜型8は例えばボックス・カルバート2の成形時に、そのボックス・カルバート2の前面および後面に挿脱可能になるように図1および図5に示す如く形成される型枠板1の前板5と後板6との内側面に正面略環状に突設して取付けられる。
そしてこの雄抜型8は、後記ホルダー構成材10A,10Bにより略全域が挟持される取付基体部8aと、該取付基体部8aの先端に図示するように形成される径大の例えば断面略円形をなした突状部8bとから形成される。
【0020】
前記突状部8bは、図1および図5に示すように断面略円形のほか、断面略楕円形、断面略三角形の何れかに形成される。しかもこの突状部8bは内部に、コンクリート製品Aの成形時に、コンクリート製品Aからの雄抜型8の抜き出しによる離型作業と雄抜型8が機械的疲労による亀裂や変形がなく再度の使用を確実になすように拡大可能または縮小可能な中空部8b1 が形成される。
そしてこのホルダー構成材10A,10Bは、例えば押出成形する等して容易に且つ多量に成形され、しかもサイズが大小種々のものを容易に製作することができる。
【0021】
10は型枠板1の内側面に取付けられるホルダー本体であり、このホルダー本体10は金属、例えばアルミニウムや硬質の合成樹脂等の硬質材料により2つ割りの左右略対称形状をなす2個1対のホルダー構成材10A,10Bにより形成される。
【0022】
そして前記雄抜型8はこの1対のホルダー構成材10A,10Bにより前記取付基体部8aの略全域が挟持されることにより型枠板1の内側面に取付けられるが、このホルダー構成材10A,10Bは、外形状が型枠板1の内側面に取付可能に密接される取付座部11,11と、該取付座部11,11に対して断面末広がりをなす外側斜面12aを有する立壁部12,12とから断面略L字形に形成される。またこのホルダー構成材10A,10Bの内側には雄抜型8の取付基体部8aが係合可能になって抜け出しを防止する係止手段13,13が形成される。
【0023】
前記係止手段13は、図3および図4では雄抜型8の取付基体部8aの左右の側面に設けられた係合突部8c,8cと、この係合突部8c,8cが係合可能にホルダー構成材10A,10Bの対向する内側に形成される係合凹部14,14とから形成される。しかし係止手段13は、図示するものに限らず、係合突部をホルダー構成材10A,10Bの内側に突設し、この係合突部が係合される係合凹部が取付基体部8aに形成されるものであってもよい。
【0024】
15はホルダー本体10の前記ホルダー構成材10A,10Bを型枠板1の内側面に取付けるためのねじであり、このねじ15はホルダー構成材10A,10Bの前記取付座部11,11の所望個所に設けられた数個の取付孔11a,11a内に螺入されることによりホルダー構成材10A,10Bを型枠板1の所定の内側面に取付ける。しかし、ホルダー構成材10A,10Bの取付けは、ねじ15を用いる上記ねじ止めによるほか、図には示さないが、接着剤を用いて接着したり、嵌合等の適宜固着手段により取付けることができる。
【0025】
Sは2個1対のホルダー構成材10A,10Bを型枠板1に取付ける際に、型枠板1の内側面の所定位置に描かれる取付基準線であり、この取付基準線Sはこの実施例では図2に示すように正面略環状に描かれる。そしてこの取付基準線Sに2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材10A,10Bのうちの一方のホルダー構成材10Aの内側を略合致させることによって取付位置の位置決めをした後にねじ15を用いて型枠板1の内側面にホルダー構成材10Aを取付けるようにしている(図3参照)。
【0026】
本発明の第1実施例は上記構成からなり、以下ゴム等の弾性材料により形成される雄抜型8を型枠板1の内側面に取付ける場合の取付方法の一例を作用とともに工程順に説明する。
先ず第1工程として型枠板1の内側面、具体的には型枠板1の前板5と、後板6との所定位置に雄抜型8を取付けるのには、前板5と後板6との内側面の所定位置に取付基準線Sを正面略環状に描く(図2参照)。そして2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材10A,10Bのうちの一方のホルダー構成材10Aの内側を前板5と後板6とに描かれた取付基準線Sに略合致させることにより前板5と後板6とに対する取付位置の調整をする。それからこの一方のホルダー構成材10Aの取付座部11の所望位置に設けた数個の取付孔11a内にねじ15を螺入することによりホルダー構成材10Aを型枠板1の前板5と後板6との取付基準線Sに沿ってねじ止めする。
また、ホルダー構成材10Aの型枠板1に対する取付けは上記のようにねじ15を用いてねじ止めにより行うほか、接着剤を用いて接着したり、嵌合等の適宜固着手段により取付けることができる。
【0027】
次いで第2工程として、型枠板1の前板5と後板6とに取付けたホルダー構成材10Aの内側に取付位置を調整しながら弾性材料よりなる雄抜型8の取付基体部8aを取付ける。このホルダー構成材10Aに対する取付基体部8aの取付けは、例えば即硬性の瞬間接着剤を用いる等して数個所を固定するようにすれば、取付作業中にホルダー構成材10Aから雄抜型8が脱落するおそれはなくなる。この際、ホルダー構成材10Aに対して雄抜型8の取付基体部8aの取付位置の調整は、図3において取付基準線Sに交叉する一方の水平方向Xやこの水平方向Xと同一水平面における長手方向において取付基準線Sに交叉する他方の水平方向Yとの取付位置を縦横に調整するようにしてホルダー構成材10Aに対する雄抜型8の取付位置の調整を行う。
【0028】
また2個で1対のホルダー構成材10A,10Bのうちの他方のホルダー構成材10Bを雄抜型8の取付基体部8aの他側に取付位置を調整しながら重合し、型枠板1に取付ける。こうして、1対のホルダー構成材10A,10Bにより雄抜型8の取付基体部8aを挟持することにより型枠板1としての前板5と後板6とに雄抜型8を取付ける(図4参照)。
この際、他方のホルダー構成材11Bの前板5と後板6とに対する取付けは、ねじ15を用いたねじ止めにより行うほか、接着剤を用いた接着や嵌合により行うこともできる。
【0029】
本発明のコンクリート製品成形型の第1実施例は以上の構成からなり、コンクリート製品Aとしてのボックス・カルバート2を形成するのには、型枠板1内に設けた入子部品7と、型枠板1の内面との間に形成される図1に示すような間隔K内にコンクリートを打設する。それからコンクリートを養生、固化した後に型枠板1を分解してからコンクリート製品Aを離型し、成形する点は従来の成形方法と同様である。
【0030】
しかしながら本実施例では、ゴムまたは軟質合成樹脂等の弾性材料にて形成された雄抜型8は、上記のように型枠板1の前板5と後板6との所望位置に描いた正面略環状の取付基準線Sに先ず一方のホルダー構成材10Aの内側を略合致させて取付位置の位置決めが行われる。次いでこのホルダー構成材10Aに対して取付基準線Sに交叉する一方の水平方向Xとこの水平方向Xに同一水平面において交叉する他方の水平方向Yとの2方向に雄抜型8の取付位置が縦横に調整される。それから他方のホルダー構成材10Bを前記一方のホルダー構成材10Aに重合し、1対のホルダー構成材10A,10Bにより取付基体部8aが挟持された状態で型枠板1に雄抜型8は簡単且つ確実に取付けられる(図1、図4参照)。
【0031】
このようにゴム等の弾性材料により形成された雄抜型8は、ボルトdを直接、弾性材料よりなる雄抜型aに螺入してナットeを螺合するという図12に示すような従来の取付方法とは異なり、型枠板1の前板5と後板6との所望位置にねじ15によりねじ止め等がなされた硬質材料よりなる1対のホルダー構成材10A,10Bにより取付基体部8aが略全域にわたり挟持されるように間接的に前板5と後板6とに取付けられるので、前板5と後板6とにねじ止めされる硬質材料よりなるホルダー構成材10A,10Bに対するねじ15の締付けを強くして螺進度を進めてもねじ15の締付けとは無関係に雄抜型8が変形されたり、傾倒することなく前板5と後板6とに夫々描かれる取付基準線Sに軸芯Iが略一致された状態で雄抜型8は型枠板1の内側面に高精度に且つ所定位置に取付けることができる。しかも、弾性材料よりなる雄抜型8は硬質材料よりなるホルダー構成材10A,10Bにより略全域が挟持されて保護されているので、コンクリート製品Aの成形時に膨張圧が雄抜型8に加わる等しても、雄抜型8には従来のように機械的疲労による変形や亀裂、さらには傾倒を生ずることがなく前板5と後板6とに構造堅牢に取付けることができる。
このため、コンクリート製品Aとしてのボックス・カルバート2の前面と後面とに雄抜型8によって高精度の取付孔2aを成形することができる。
【0032】
この際、硬質材料により形成されるホルダー構成材10A,10Bの外形状が、夫々型枠板1の内側面に取付けられる取付座部11の上方に断面末広がりをなす外側斜面12aを有する立壁部12が形成された断面略L形に形成され、しかも背中合わせに断面逆T字状に組付けられるので、ガタツキや傾倒されることなく安定に取付けられるのと、しかも雄抜型8の取付基体部8aの先端に径大に形成される突状部8bが立壁部12,12の上方に位置するように取付基体部8aは略全域に支持されることにより弾性材料よりなる雄抜型8は傾倒されることなく支持度が良く取付けられる。従って、図6に示すようにコンクリート製品Aにより形成される取付孔2aが、接合面から奥に向かって先窄まりであり、しかも奥において径大に形成されるようなくびれ部を有する抜出しにくい構造に成形される場合でも、コンクリート製品Aの離型時に雄抜型8に引張力を加えると、中空部8b1 によって弾性材料により形成される突状部8bの外容積が縮小することにより雄抜型8を取付孔2aから容易且つ確実に引き抜くことができ、高精度の取付孔2aを成形することができる。
【0033】
しかもコンクリート製品Aの離型処理を行うのに、雄抜型8をコンクリート製品Aから引き抜く場合に、取付基体部8aはホルダー構成材10A,10Bにより強固に左右から挟持されるのと、係合突部8c,8cが係合凹部14,14内に係合することにより抜け出しが防止されるのとから引張力が優って雄抜型8が抜け出してしまったり、雄抜型8がコンクリート製品A内に残存するという不都合がない。従って雄抜型8をコンクリート製品Aから取除くという余計な労作と手間を生ずることなく、コンクリート製品としてのボックス・カルバート2を生産能率良く成形することができる。
【0034】
また上記方法の説明では、型枠板1の前板5と後板6との内側面に雄抜型8を取付けるのに、型枠板1の前板5および後板6の内側面に描いた取付基準線Sに内側を略合致することにより一方のホルダー構成材10Aを先ず型枠板1に取付け、次いでこのホルダー構成材10Aに雄抜型8の取付基体部8aを取付け、さらに他方のホルダー構成材10Bを前記一方のホルダー構成材10Aに重合するようにして1対のホルダー構成材10A,10Bにより取付基体部8aを挟持することにより雄抜型8を前板5と後板6とに取付けるようにしているが、これに限ることなく雄抜型8を型枠板1に取付ける別の取付方法として以下のような方法がある。
【0035】
先ず2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材10A,10Bにより弾性材料よりなる雄抜型8の取付基体部8aを挟持する。この際、例えば即硬性の接着剤等を用いて取付基体部8aをホルダー構成材10A,10Bに固定する。次いで型枠板1の内側面、すなわち前板5と後板6との内側面に形成すべき取付孔2aの正面形状に対応して取付基準線Sを描く。その後この取付基準線Sに予め組付けられるホルダー構成材10A,10Bのうちの何れか一方のホルダー構成材10Aの内側を略合致させて同一平面において相互に交叉する水平方向Xと水平方向Yとに取付位置を調整しながら1対のホルダー構成材10A,10Bを型枠板1に取付けることによりこのホルダー構成材10A,10Bにより取付基体部8aが挟持された雄抜型8を前記説明より迅速且つ確実に取付けることができるほかは前記方法と同様の構成、作用がある。
【0036】
また図7および図8に示すものは本発明の第2実施例を示し、この実施例ではコンクリート製品Aとして側溝2′を成形する場合のコンクリート製品成形型である。
この実施例では成形型が天地逆をなし、底板3の上面に入子部品7を設け左右の側面に側板4,4を対向して配置し、さらに側板4,4の前後に前板5と後板6とを対向して配置することにより形成される。
そして型枠板としての前板5と後板6との内側面に正面略逆U字状に雄抜型8を形成したことによりコンクリート製品Aとしての側溝2′の前面および後面に雄抜型8を用いて取付孔2′aを形成するようにした点が図1ないし図6に示す第1実施例とは異なる。なお図示する実施例では、型枠板1としての前板5と後板6とに成形した雄抜型8は成形型が天地逆形状のものを採用しているので、正面略逆U字状のものを用いているが、成形型自体を正立形式のものを採用するのであれば、前板5と後板6とに取付けられる雄抜型8は正面U字状のものを用いることにより成形型を形成することもできる。
【0037】
さらに図9に示すものは本発明の第3実施例であり、この実施例ではコンクリート製品Aとして外壁パネルや内壁パネル等に使用される建築パネル2″を成形する場合を示したものである。
そしてこの実施例では型枠板1として側板4,4の内側に取付ける雄抜型8を正面略直線状に形成し、そしてその取付基体部8aを1対のホルダー構成材10A,10Bにより挟持することにより前板5と後板6とに雄抜型8を取付けるようにした点が前記各実施例とは異なるほかは前記各実施例と略同様な構成、作用である。
【0038】
なお、上記各実施例の説明では型枠板1の内側面に描いた取付基準線Sに1対のホルダー構成材10A,10Bのうちの一方のホルダー構成材10Aの内側を略合致させて取付位置の位置決めを行うようにしているが、他方のホルダー構成材10Bを取付基準線Sに略合致させるようにして取付位置を調整して先ず、取付け、その後にホルダー構成材10Bに対して他方のホルダー構成材10Aを組付けるようにしてもよい。
【0039】
また上記第1実施例、第2実施例、第3実施例では、雄抜型8の取付基体部8bを係合可能にするためにホルダー構成材10A,10Bの内側に設ける係止手段13が、雄抜型8の左右の側面に係合突部8c,8cを設け、そしてこの係合突部8c,8cを係合する係合凹部14,14がホルダー構成材10A,10Bの内側に形成されるようにしているが、これに限ることなく反対に雄抜型8の左右の側面に係合凹部を設け、そしてこの係合凹部に係合する係合突部を取付基体部8aの左右の側面に設けることによってもホルダー構成材10A,10Bに対して雄抜型8を係合して抜け出しを防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明は、硬質材料よりなる型枠板に対してゴム等の弾性材料のような異質材料により形成される雄抜型の取付けが簡単な取扱にて効率良く取付けることができるとともにボルトに対する雄抜型の抜け出しを生ずることがなく、しかもコンクリート製品に対して雄抜型が残存するという不都合がなくなり、高い寸法精度にて所定位置に雄抜型を型枠板の内側に構造堅牢に取付けることができる。こうして長時の使用に適し、品質の信頼性が高い高精度のコンクリート製品を成形することができる。
さらにはホルダー本体は、2つ割りの左右略対称形状をなす2個1対のホルダー構成材により形成されるので、構造簡単にして量産可能であり、製作コストは安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同じく型枠板に取付基準線を描いた平面図である。
【図3】同じく型枠板の取付基準線に沿って取付けられたホルダー本体の一方のホルダー構成材に雄抜型を固着した状態の拡大断面図である。
【図4】同じく雄抜型を1対のホルダー構成材により挟持した状態の拡大断面図である。
【図5】同じく1対のホルダー構成材を用いて雄抜型を挟持することにより型枠板に雄抜型を取付けた状態の平面図である。
【図6】同じくコンクリート製品に形成された取付孔に弾性シール材を挿入してコンクリート製品を接合する状態の拡大斜視図である。
【図7】本発明の成形型の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図8】同じく成形物としてのコンクリート製品を示す斜視図である。
【図9】本発明の成形型の第3実施例を示す分解斜視図である。
【図10】弾性材料よりなる雄抜型を備えた従来の成形型の一例を示す拡大断面図である。
【図11】同じく図10に示す成形型により取付孔が成形されたコンクリート製品の一例を示す断面図である。
【図12】同じく弾性材よりなる雄抜型を備えた従来の成形型の他例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 型枠板
2 ボックス・カルバート
2a 取付孔
2′ 側溝
2′a 取付孔
2″ 建築パネル
2″a 取付孔
3 底板
4 側板
5 前板
6 後板
7 入子部品
8 雄抜型
8a 取付基体部
8b 突状部
10A ホルダー構成材
10B ホルダー構成材
11 取付座部
15 ねじ
A コンクリート製品
S 取付基準線

Claims (12)

  1. 硬質材料により2つ割りの左右略対称形状をなす2個1対のホルダー構成材により形成され型枠板の内側面に取付けられるホルダー本体と、該ホルダー本体の1対のホルダー構成材により挟持可能に型枠板の内側面に取付けられゴム等の弾性材料により形成される雄抜型とから成る雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  2. 前記ホルダー本体のホルダー構成材には、外形状が型枠板の内側面に取付可能に密接される取付座部と、該取付座部に対して断面末広がりをなす外側斜面を有する立壁部とから形成されることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  3. 前記ホルダー本体のホルダー構成材には、雄抜型の取付基体部が係合可能な係止手段が内側に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  4. 前記係止手段は、雄抜型の取付基体部の左右の側面またはホルダー構成材の内側の何れか一方に設けられた係合突部と、該係合突部が係合可能に取付基体部の左右の側面またはホルダー構成材の対向する内側の何れか他方に形成される係合凹部とから成る請求項3に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  5. 前記雄抜型は、ホルダー構成材により略全域が挟持される取付基体部と、該取付基体部の先端に形成される径大の突状部とから成形されることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  6. 前記突状部は断面略円形、断面略楕円形、断面略三角形の何れかをなし、該突状部の内部には拡大可能または縮小可能な中空部が形成されることを特徴とする請求項5に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  7. 前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面略環状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  8. 前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面逆U字状ないし正面U字状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  9. 前記ホルダー本体と前記雄抜型とは正面略直線状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  10. 前記ホルダー構成材は、型枠板の内側面にねじ止め、接着剤を用いる接着、嵌合等の何れかの固着手段により取付けられることを特徴とする請求項1に記載の雄抜型を備えたコンクリート製品成形型。
  11. 型枠板の内側面に描かれる取付基準線に2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材のうちの一方のホルダー構成材の内側を略合致させて型枠板に取付ける工程と、該ホルダー構成材の内側に取付位置を調整しながら弾性材料よりなる雄抜型の取付基体部を取付ける工程と、他方のホルダー構成材を該取付基体部の他側に取付位置を調整しながら重合することにより1対のホルダー構成材により取付基体部を挟持して型枠板に取付けることを特徴とする雄抜型の取付方法。
  12. 2つ割りの略左右対称形状をなす2個1対のホルダー構成材により弾性材料よりなる雄抜型の取付基体部を挟持する工程と、型枠板の内側面に描かれる取付基準線に何れか一方のホルダー構成材の内側を略合致させて取付位置を調整しながら1対の前記ホルダー構成材を介して雄抜型を型枠板に取付けることを特徴とする雄抜型の取付方法。
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