JP6267443B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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本発明は、ヘッドおよびシャフトを共に交換することなくゴルフクラブの長さ寸法を調整可能とするゴルフクラブに関する。
従来から、ヘッドおよびシャフトを共に交換することなくゴルフクラブの長さ寸法を調整可能とするゴルフクラブとして、以下の特許文献に掲載されたゴルフクラブが知られている。
特開2008−029691号公報 特開2011−229562号公報 特表2012−152331号公報
上記特許文献1には、図14に示すように、シャフトと、シャフトの先端部を止着するシャフト止着孔52が形成されたヘッド本体51とからなるゴルフクラブに於て、シャフトの先端部外周に、シャフト止着孔52とのシャフト軸線方向の相対位置を調整可能なカラー部材54を固着し、カラー部材54を介してシャフトをシャフト止着孔52に着脱自在に止着したゴルフクラブが掲載され、またその従属項に係る発明として、シャフト止着孔52は底部を有し、カラー部材54は、その挿入側端部が前記底部にボルトによりシャフト軸線方向に着脱自在に取り付けられると共に、カラー部材54の外周に係止突起55が突設され、シャフト止着孔52は、その内周に、係止突起55が挿入可能で、係止突起55をシャフト軸線方向に受ける階段状の受け部53a,53b,53cを有する凹部53が設けられているゴルフクラブが掲載されている。
上記特許文献2には、図15に示すように、シャフト61の先端にヘッド62が取り付けられたゴルフクラブであって、シャフト61の先端に略円筒形のシャフトケース64が固着され、ヘッド62のホゼル穴63の上端側からホゼル穴63内にシャフトケース64が挿入され、シャフト61は外嵌した環状の螺子部材65によってシャフトケース64が固定されるゴルフクラブにおいて、ホゼル穴63の上端側に下端側が螺着されると共に、螺子部材65が螺着された延長部材66と、シャフト61に外嵌し、シャフトケース64の上端面と螺子部材65の下端面との間に介在した1対の半割円筒形のアタッチメント67とを備えており、螺子部材65がアタッチメント67を介してシャフト61を押えることによりシャフトケース64がホゼル穴63に固定されているゴルフクラブであって、延長部材66及びアタッチメント67を取り外し、螺子部材65をホゼル穴63の上端側に螺着することによってもシャフトケース64がホゼル穴63に固定可能であるゴルフクラブが掲載されている。
また、上記特許文献3には、図16に示すように、シャフト71の先端にヘッド72が取り付けられたゴルフクラブにおいて、シャフト71の先端に略筒形のシャフトケース74が固着され、ヘッド72のホゼル73内にシャフトケース74が挿入され、ヘッド72のソール側から差し込まれたボルト77によってシャフトケース74がヘッド72に固定されており、ホゼル73の上端とシャフトケース74の上部に設けられたフランジ部75との間にスペーサ76を介在させるか又はスペーサ76を撤去することによりシャフトケース74がホゼル73に対し挿入深さ変更可能とされているゴルフクラブが掲載されている。
しかしながら、上記特許文献1ないし3に掲載されたゴルフクラブには、以下の問題が指摘される。
すなわち、上記特許文献1に掲載されたゴルフクラブによると、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際に少なからずシャフトを回転させる必要があるため、バックラインを備えるグリップを使用することができない(シャフトが回転するのに伴ってその上端部に装着されたグリップも回転することによりグリップの円周上一箇所に備えられたバックラインの円周上位置がずれてしまうため、バックラインを備えるグリップを使用することができない)。
また、上記特許文献2ないし3に掲載されたゴルフクラブによると、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際に延長部材66またはスペーサ76よりなる1つのパーツで1種類の長さ選択しか行なうことができず、選択の範囲が狭い。
本発明は以上の点に鑑みて、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がなく、よってバックラインを備えるグリップを使用することができ、しかも1つのパーツで2種類の長さ選択を行なうことができ、よって選択の範囲が広いゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるゴルフクラブは、ヘッドおよびシャフトを共に交換することなくゴルフクラブの長さ寸法を調整可能とするゴルフクラブであって、
前記ヘッドおよびシャフト間に介装される長さ調整用ソケットと、前記シャフトの端部に固定され、前記ソケットの内周に挿入され、前記ヘッドに固定ネジをもって分解および再調整可能に連結されるスリーブとを有し、
前記ソケットは、前記ヘッドのホーゼル開口周縁部に係合する鍔状の係合部の軸方向一方に所定の長さ寸法を備える第1筒状部を有するとともに前記鍔状の係合部の軸方向他方に前記第1筒状部とは長さ寸法を異にする第2筒状部を有し、前記第1筒状部および第2筒状部の何れか一方を、前記ヘッドのホーゼル部に設けたシャフト差込み穴に差し込まれ、
前記スリーブは、その外周面に設けた段差状の係合部を前記ソケットに係合することにより前記ソケットに対する軸方向の位置決めをなされ、
前記ソケットは、前記ヘッドのホーゼル開口周縁部に設けた凹部と円周方向に係合する廻り止め用の凸部を有し、前記凸部は前記鍔状の係合部の軸方向両面にそれぞれ設けられ、
前記ソケットは、前記スリーブの段差状の係合部に設けた凸部と円周方向に係合する廻り止め用の凹部を有し、前記凹部は、前記第1筒状部の先端部および前記第2筒状部の先端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるゴルフクラブは、上記した請求項1記載のゴルフクラブにおいて、前記固定ネジは、前記ヘッドに対しソール面側から差し込まれ、または前記ヘッドに対しホーゼル側から前記スリーブとともに差し込まれることを特徴とする。
上記構成を備える本発明のゴルフクラブにおいては、ヘッドおよびシャフト間に長さ調整用ソケットが介装され、この長さ調整用ソケットは、ヘッドのホーゼル開口周縁部に係合する鍔状の係合部の軸方向一方に所定の長さ寸法を備える第1筒状部を有するとともに鍔状の係合部の軸方向他方に第1筒状部とは長さ寸法を異にする第2筒状部を有する構造とされ、第1筒状部をホーゼル内に挿入するとともに第2筒状部をホーゼル上方へ突出させた態様(第1態様)および上下反対向きに第2筒状部をホーゼル内に挿入するとともに第1筒状部をホーゼル上方へ突出させた態様(第2態様)のいずれかの態様で使用される。したがってソケットの装着の向き(上下方向の向き)を変更することによってゴルフクラブの長さ寸法を調整することが可能とされるため、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がない。またこの長さ調整用ソケットよりなる1つのパーツで、これを上下いずれの向きで装着するかによって、2種類の長さ選択を行なうことが可能とされる。
ヘッドおよびシャフト間に上記構成の長さ調整用ソケットを介装した状態でヘッドおよびシャフトを連結する構造については様々な構造が考えられるが、例えばヘッド、シャフトおよびソケットにつづき第4の部品としてスリーブを用いるのが好適であり、すなわちスリーブをシャフトの下端部に固定し、ソケットの内周側に挿入し、固定ネジをもってヘッドに連結する。スリーブの外周面には段差状の係合部を設けるのが好適であり、この段差状の係合部をソケットの上端部に係合することによりソケットに対するスリーブの軸方向位置決めをなす。第5の部品とも数えられる固定ネジはヘッドに対しソール面側から差し込むが、ホーゼル側からスリーブとともに差し込むようにしても良い。
シャフトの回転を確実に防止するにはヘッドおよびシャフト間に廻り止め構造を設けるのが好適であり、本発明では上記したようにヘッドおよびシャフト間に長さ調整用ソケットが介装されるとともにシャフトの下端部にスリーブが固定されるので、ヘッドおよびソケット間ならびにソケットおよびスリーブ間にそれぞれ廻り止め構造が設けられる。ヘッドおよびソケット間の廻り止め構造については、ヘッドにおけるホーゼル開口周縁部に対しソケットにおける鍔状の係合部が係合するので、このホーゼル開口周縁部および鍔状の係合部間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造を設ける。ソケットおよびスリーブ間の廻り止め構造については、ソケットにおける上端部に対しスリーブにおける段差状の係合部が係合するので、このソケット上端部および段差状の係合部間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造を設ける。これによりヘッドに対しシャフトが廻り止めされる。
本発明は、ウッドクラブ、アイアンクラブおよびパターのいずれにも適用することが可能である。
上記構成を備える本発明においては、ソケットの装着の向き(上下方向の向き)を変更することによってゴルフクラブの長さ寸法を調整することが可能とされるため、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がない。またこの長さ調整用ソケットよりなる1つのパーツで、これを上下いずれの向きで装着するかによって、2種類の長さ選択をすることが可能とされる。したがって本発明所期の目的どおり、ゴルフクラブの長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がなく、よってバックラインを備えるグリップを使用することができ、しかも1つのパーツで2種類の長さ選択を行なうことができ、よって選択の範囲が広いゴルフクラブを提供することができる。またソケットを介装した状態のヘッドおよびシャフトをスリーブおよび固定ネジを用いて接続する場合には、分解および再調整が可能な構造を提供することができ、廻り止め構造を設ける場合には、シャフトの回転を確実に防止することができる。
本発明の第1実施例に係るゴルフクラブを分解した状態を示す要部正面図 同ゴルフクラブを分解した状態を示す要部断面図 同ゴルフクラブを第1態様で組み立てた状態を示す要部断面図 同ゴルフクラブを第2態様で組み立てた状態を示す要部断面図 (A)および(B)とも同ゴルフクラブが備える廻り止め構造の説明図 (A)は同ゴルフクラブが備えるソケットの正面図、(B)はソケットの他の例を示す正面図 本発明の第2実施例に係るゴルフクラブを分解した状態を示す要部正面図 同ゴルフクラブを第1態様で組み立てた状態を示す要部断面図 同ゴルフクラブを第2態様で組み立てた状態を示す要部断面図 同ゴルフクラブが備えるホーゼル部の斜視図 (A)は同ゴルフクラブが備えるソケットの正面図、(B)は同ソケットの斜視図 (A)は同ゴルフクラブが備えるスリーブの正面図、(B)は同スリーブの斜視図 (A)同はゴルフクラブを第1態様で組み立てた状態を示す要部斜視図、(B)は同ゴルフクラブを第2態様で組み立てた状態を示す要部斜視図 従来例に係るゴルフクラブの要部説明図 他の従来例に係るゴルフクラブの要部断面図 他の従来例に係るゴルフクラブの要部断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明は、クラブ長さ延長部材(長さ調整用ソケット)の加工が簡単で、長さ調整に要する時間が短く、1つのパーツで2通りの長さ選択が可能となるゴルフクラブを提供することを目的とする。
(2)本発明は、クラブ長さ調整に特化した構造である。
a.シャフト先端部にシャフトと本体を接続するためのスリーブを接着する。
b.長さ調整ソケット(長さ調整カラー)を介し、ホーゼル部に差し込む。
c.ヘッド底部より固定スクリューをスリーブにねじ込み固定する。
d.長さを調整する時は、固定スクリューを緩めてシャフトを取り外し、長さ調整ソケットを上下逆にして組み込むことにより調整を行なう。
e.最長長さ時をクラブバランスの標準とし、短くしていくごとにバランスウェイトで調整可能とする構造。
f.長さ調整ソケットの長さを複数準備することで、細かい長さ設定が可能。
g.また、各長さ調整ソケットに合わせた固定スクリューも準備することとする。
h.シャフト固定用スクリューをスリーブ内に組み込むことにより、固定スクリューは長さ別に交換しなくても良い。
(3)本発明による作用効果は、以下のとおりとなる。
i.長さ調整ソケットの装着について、上下逆転させることで、クラブ長さが簡単に変更可能。
j.長さ調整ソケットを複数準備することで、細かい長さ調整が可能。
k.ウェイト交換によりクラブバランスも調整可能。
l.クラブ長さ調整ソケットを装着した場合、ヘッドスピードの増加によるボール初速増加につながり、飛距離の増大となる。
m.ボールが上がり易くなる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1ないし図6は、本発明の第1実施例に係るゴルフクラブ1を示している。当該実施例に係るゴルフクラブ1は、ヘッド11およびシャフト(図示せず)を共に交換することなくゴルフクラブ1の長さ寸法(シャフトの中心軸線に沿った長さ寸法)を調整可能とするゴルフクラブであって、ヘッド11およびシャフト間に介装される長さ調整用ソケット21を有し、また、この長さ調整用ソケット21を介装した状態でヘッド11およびシャフトを連結するためのスリーブ31および固定ネジ41を有している。各部品の詳細は、以下のとおりとされている。
すなわち図2に示すように先ず、ヘッド11の構成として、ヘッド本体12と一体のホーゼル部(ホーゼル)13が設けられ、ホーゼル部13にシャフトを上方から差し込むためのシャフト差し込み穴14が設けられ、シャフト差し込み穴14に穴底部15が設けられ、穴底部15に固定ネジ41を下方から差し込むためのネジ差し込み穴16が設けられ、穴底部15およびネジ差し込み穴16の下方に固定ネジ41を廻す治具を下方から差し込むための治具差し込み穴17がヘッド底面(ソール面)18まで貫通するように設けられている。
長さ調整用ソケット21は、その全体として円筒状に成形され、その外周面にヘッド11のホーゼル開口周縁部13aに対し軸方向(シャフトの中心軸線方向)に係合する鍔状の係合部22が設けられ、この鍔状の係合部22がホーゼル開口周縁部13aに係合することによってヘッド11およびソケット21が軸方向に位置決めされる。鍔状の係合部22の下方(軸方向一方)は所定の長さ寸法Lを備える第1筒状部23とされ、鍔状の係合部22の上方(軸方向他方)は第1筒状部23とは長さ寸法を異にし第1筒状部23より小さな長さ寸法Lを備える第2筒状部24とされている。第1筒状部23の外周面は、この第1筒状部23をシャフト差し込み穴14に差し込みやすいように先細のテーパー面状とされている。
スリーブ31は、これも全体として円筒状に成形されている。スリーブ31の内周には上方からシャフトが差し込まれ、接着剤等によって固定される。スリーブ31の下端部内周面にシャフトの下端部が軸方向に係合する段差状の係合部32が設けられ、この段差状の係合部32にシャフトの下端部が係合することによってシャフトおよびスリーブ31が軸方向に位置決めされる。スリーブ31の下端部に固定ネジ41が下方からねじ込まれる雌ネジ穴33が設けられ、この雌ネジ穴33に固定ネジ41がねじ込まれることによってヘッド11およびスリーブ31が連結される。スリーブ31の上端部外周面にソケット21の上端部に対し軸方向に係合する段差状の係合部34が設けられ、この段差状の係合部34がソケット21の上端部に係合することによってソケット21およびスリーブ31が軸方向に位置決めされる。
固定ネジ41は、シャフト差し込み穴14の穴底部15に対し下方から係合するネジ頭部42を備え、またネジ差し込み穴16に差し込まれるとともにスリーブ31の雌ネジ穴33にねじ込まれる雄ネジ部43を備えている。
上記ソケット21は、図3に示すように、第1筒状部23をホーゼル13内に挿入するとともに第2筒状部24をホーゼル13上方へ突出させた態様(第1態様)で使用され、または図4に示すように上下反対向きに装着されることにより第2筒状部24をホーゼル13内に挿入するとともに第1筒状部23をホーゼル13上方へ突出させた態様(第2態様)で使用される。したがって第1態様および第2態様のいずれを選択するかによってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整することが可能とされている。
つぎに当該実施例に係るゴルフクラブ1は、各部品間の廻り止め構造を備えているので、この廻り止め構造について説明する。
すなわち、ヘッド11およびソケット21間の廻り止め構造については、上記したようにヘッド11におけるホーゼル開口周縁部13aに対しソケット21における鍔状の係合部22が軸方向に係合するので、このホーゼル開口周縁部13aおよび鍔状の係合部22間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造が設けられており、図5(B)に示す例では、ホーゼル開口周縁部13aに凹部19が設けられるとともに鍔状の係合部22に対応して凸部25が設けられ、この凹部19および凸部25が円周方向に係合することによってヘッド11およびソケット21間の廻り止め構造とされている。尚、ソケット21は上記したように上下反対向きに装着されることがあるので、鍔状の係合部22の上下両面にそれぞれ凸部25が設けられている。
また、ソケット21およびスリーブ31間の廻り止め構造については、ソケット21における上端部(図4に示す第2態様の場合は、第1筒状部23の先端部)に対しスリーブ31における段差状の係合部34が軸方向に係合するので、このソケット21上端部および段差状の係合部34間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造が設けられており、図5(A)に示す例では、ソケット21上端部に凹部26が設けられるとともに段差状の係合部34に対応して凸部35が設けられ、この凹部26および凸部35が円周方向に係合することによってソケット21およびスリーブ31間の廻り止め構造とされている。尚、ソケット21は上記したように上下反対向きに装着されることがあるので、第1筒状部23の先端部および第2筒状部24の先端部にそれぞれ凹部26が設けられている。
上記構成を備えるゴルフクラブ1においては、ヘッド11およびシャフト間に長さ調整用ソケット21が介装され、このソケット21の装着の向き(上下方向の向き)を変更することによってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整することが可能とされるため、ゴルフクラブ1の長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がない。またこの長さ調整用ソケット21よりなる1つのパーツで、これを上下いずれの向きで装着するかによって、2種類の長さ選択を行なうことが可能とされている。したがってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がなく、よってバックラインを備えるグリップ(図示せず)を使用することができ、しかも1つのパーツで2種類の長さ選択を行なうことができ、よって選択の範囲が広いゴルフクラブ1を提供することができる。またソケット21を介装した状態のヘッド11およびシャフトをスリーブ31および固定ネジ41を用いて接続するため、分解および再調整が可能な連結構造を提供することができ、各部品の廻り止め構造を備えているため、ヘッド11に対しシャフトが回転するを確実に防止することができる。
尚、長さ調整用ソケット21については図6に示すように、第1筒状部23の長さ寸法Lおよび/または第2筒状部24の長さ寸法Lを変更することにより、選択するゴルフクラブ1の長さ寸法を変更することができ、鍔状の係合部22の高さ寸法Lを変更することによっても、選択するゴルフクラブ1の長さ寸法を変更することができる。また、互いに寸法を異にするソケット21を複数用意することにより、その倍数分の種類の長さ選択を行なうこともできる。
また、第1態様を示す図3および第2態様を示す図4の比較から判るように、固定ネジ41については、雄ネジ部43の長さ寸法を異にする複数の固定ネジ41を態様毎に使い分けすることがある。
また、この固定ネジ41について、上記第1実施例では、固定ネジ41をヘッド11に対しヘッド底面(ソール面)18側から差し込むことにしたが、これに代えて固定ネジ41をホーゼル13側からスリーブ31とともに差し込むようにしても良い。以下にこの態様の実施例を説明する。
第2実施例・・・
図7ないし図13は、本発明の第2実施例に係るゴルフクラブ1を示している。当該実施例に係るゴルフクラブ1は、ヘッド11およびシャフト(図示せず)を共に交換することなくゴルフクラブ1の長さ寸法(シャフトの中心軸線に沿った長さ寸法)を調整可能とするゴルフクラブであって、ヘッド11およびシャフト間に介装される長さ調整用ソケット21を有し、また、この長さ調整用ソケット21を介装した状態でヘッド11およびシャフトを連結するためのスリーブ31および固定ネジ41を有している。各部品の詳細は、以下のとおりとされている。
すなわち図8または図9に示すように先ず、ヘッド11の構成として、ヘッド本体12と一体のホーゼル部(ホーゼル)13が設けられ、ホーゼル部13にシャフトを上方から差し込むためのシャフト差し込み穴14が設けられ、シャフト差し込み穴14に穴底部15が設けられ、穴底部15に固定ネジ41を上方からねじ込むための雌ネジ穴20が設けられ、穴底部15および雌ネジ穴20の下方に固定ネジ41を廻す治具を下方から差し込むための治具差し込み穴17がヘッド底面(ソール面)18まで貫通するように設けられている。
長さ調整用ソケット21は、全体として円筒状に成形され、その外周面にヘッド11のホーゼル開口周縁部13aに対し軸方向(シャフトの中心軸線方向)に係合する鍔状の係合部22が設けられ、この鍔状の係合部22がホーゼル開口周縁部13aに係合することによってヘッド11およびソケット21が軸方向に位置決めされる。鍔状の係合部22の下方(軸方向一方)は所定の長さ寸法Lを備える第1筒状部23とされ、鍔状の係合部22の上方(軸方向他方)は第1筒状部23とは長さ寸法を異にし第1筒状部23より小さな長さ寸法Lを備える第2筒状部24とされている。
スリーブ31は、これも全体として円筒状に成形されている。スリーブ31の内周には上方からシャフトが差し込まれ、接着剤等によって固定される。スリーブ31の下端部内周面にシャフトの下端部が軸方向に係合するテーパー面状の係合部36が設けられ、このテーパー面状の係合部36にシャフトの下端部が係合することによってシャフトおよびスリーブ31が軸方向に位置決めされる。また、このテーパー面状の係合部36の下方に位置して、固定ネジ41のネジ頭部42を相対回転可能に収容するネジ頭収容部37が設けられ、このネジ頭収容部37の下方に位置して、固定ネジ41のネジ頭部42が下方へ抜け出ることがないよう内向き鍔状の係合部38が設けられ、この内向き鍔状の係合部38の内周側に位置して、固定ネジ41の雄ネジ部43を差し込むためのネジ差し込み穴39が設けられている。したがって固定ネジ41はスリーブ31とともにホーゼル13側から差し込まれる構造となっており、差し込み後、雄ネジ部43を雌ネジ穴20にねじ込むことによってヘッド11およびスリーブ31が連結される。また、スリーブ31の上端部外周面にはソケット21の上端部に対し軸方向に係合する段差状の係合部34が設けられ、この段差状の係合部34がソケット21の上端部に係合することによってソケット21およびスリーブ31が軸方向に位置決めされる。
固定ネジ41は、上記したようにスリーブ31のネジ頭収容部37に回転可能に収容されるとともに内向き鍔状の係合部38によって抜け止めされたネジ頭部42を備え、またネジ差し込み穴39に差し込まれるとともにヘッド11の雌ネジ穴20にねじ込まれる雄ネジ部43を備えている。
上記ソケット21は、図8に示すように、第1筒状部23をホーゼル13内に挿入するとともに第2筒状部24をホーゼル13上方へ突出させた態様(第1態様)で使用され、または図9に示すように上下反対向きに装着されることにより第2筒状部24をホーゼル13内に挿入するとともに第1筒状部23をホーゼル13上方へ突出させた態様(第2態様)で使用される。したがって第1態様および第2態様のいずれを選択するかによってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整することが可能とされている。
つぎに当該実施例に係るゴルフクラブ1は、各部品間の廻り止め構造を備えているので、この廻り止め構造について説明する。
すなわち、ヘッド11およびソケット21間の廻り止め構造については、上記したようにヘッド11におけるホーゼル開口周縁部13aに対しソケット21における鍔状の係合部22が軸方向に係合するので、このホーゼル開口周縁部13aおよび鍔状の係合部22間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造が設けられており、具体的には図10に示すようにホーゼル開口周縁部13aに凹部19が円周上複数(図では4箇所)設けられるとともに、図11に示すように鍔状の係合部22に対応して凸部25が円周上複数(図では4箇所)設けられ、この凹部19および凸部25が円周方向に係合することによってヘッド11およびソケット21間の廻り止め構造とされている。尚、ソケット21は上記したように上下反対向きに装着されることがあるので、鍔状の係合部22の上下両面にそれぞれ凸部25が設けられている。
また、ソケット21およびスリーブ31間の廻り止め構造については、ソケット21における上端部(図9に示す第2態様の場合は、第1筒状部23の先端部)に対しスリーブ31における段差状の係合部34が軸方向に係合するので、このソケット21上端部および段差状の係合部34間に凹凸の組み合わせによる廻り止め構造が設けられており、具体的には図11に示すようにソケット21上端部(図では左端部)に凹部26が円周上複数(図では4箇所)設けられるとともに、図12に示すように段差状の係合部34に対応して凸部35が円周上複数(図では4箇所)設けられ、この凹部26および凸部35が円周方向に係合することによってソケット21およびスリーブ31間の廻り止め構造とされている。尚、ソケット21は上記したように上下反対向きに装着されることがあるので、第1筒状部23の先端部および第2筒状部24の先端部にそれぞれ凹部26が設けられている。
上記構成を備えるゴルフクラブ1においては、ヘッド11およびシャフト間に長さ調整用ソケット21が介装され、このソケット21の装着の向き(上下方向の向き)を変更することによってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整することが可能とされるため、ゴルフクラブ1の長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がない。またこの長さ調整用ソケット21よりなる1つのパーツで、これを上下いずれの向きで装着するかによって、2種類の長さ選択を行なうことが可能とされている。したがってゴルフクラブ1の長さ寸法を調整する際にシャフトを回転させる必要がなく、よってバックラインを備えるグリップ(図示せず)を使用することができ、しかも1つのパーツで2種類の長さ選択を行なうことができ、よって選択の範囲が広いゴルフクラブ1を提供することができる。また、ソケット21を介装した状態のヘッド11およびシャフトをスリーブ31および固定ネジ41を用いて接続するため、分解および再調整が可能な連結構造を提供することができ、各部品の廻り止め構造を備えているため、ヘッド11に対しシャフトが回転するを確実に防止することができる。
尚、長さ調整用ソケット21については、第1筒状部23の長さ寸法および/または第2筒状部24の長さ寸法を変更することにより、選択するゴルフクラブ1の長さ寸法を変更することができ、鍔状の係合部22の高さ寸法を変更することによっても、選択するゴルフクラブ1の長さ寸法を変更することができる。また、互いに寸法を異にするソケット21を複数用意することにより、その倍数分の種類の長さ選択を行なうこともできる。
1 ゴルフクラブ
11 ヘッド
12 ヘッド本体
13 ホーゼル部
13a ホーゼル開口周縁部
14 シャフト差し込み穴
15 穴底部
16,39 ネジ差し込み穴
17 治具差し込み穴
18 ヘッド底面
19,26 凹部
20,33 雌ネジ穴
21 長さ調整用ソケット
22,32,34,36,38 係合部
23 第1筒状部
24 第2筒状部
25,35 凸部
31 スリーブ
37 ネジ頭収容部
41 固定ネジ
42 ネジ頭部
43 雄ネジ部

Claims (2)

  1. ヘッドおよびシャフトを共に交換することなくゴルフクラブの長さ寸法を調整可能とするゴルフクラブであって、
    前記ヘッドおよびシャフト間に介装される長さ調整用ソケットと、前記シャフトの端部に固定され、前記ソケットの内周に挿入され、前記ヘッドに固定ネジをもって分解および再調整可能に連結されるスリーブとを有し、
    前記ソケットは、前記ヘッドのホーゼル開口周縁部に係合する鍔状の係合部の軸方向一方に所定の長さ寸法を備える第1筒状部を有するとともに前記鍔状の係合部の軸方向他方に前記第1筒状部とは長さ寸法を異にする第2筒状部を有し、前記第1筒状部および第2筒状部の何れか一方を、前記ヘッドのホーゼル部に設けたシャフト差込み穴に差し込まれ、
    前記スリーブは、その外周面に設けた段差状の係合部を前記ソケットに係合することにより前記ソケットに対する軸方向の位置決めをなされ、
    前記ソケットは、前記ヘッドのホーゼル開口周縁部に設けた凹部と円周方向に係合する廻り止め用の凸部を有し、前記凸部は前記鍔状の係合部の軸方向両面にそれぞれ設けられ、
    前記ソケットは、前記スリーブの段差状の係合部に設けた凸部と円周方向に係合する廻り止め用の凹部を有し、前記凹部は、前記第1筒状部の先端部および前記第2筒状部の先端部にそれぞれ設けられていることを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 請求項1記載のゴルフクラブにおいて、
    前記固定ネジは、前記ヘッドに対しソール面側から差し込まれ、または前記ヘッドに対しホーゼル側から前記スリーブとともに差し込まれることを特徴とするゴルフクラブ。
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