JP3717619B2 - サンドイッチパネルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、硬質ポリウレタンフォームなどの合成樹脂発泡体を芯材とするサンドイッチパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、硬質ポリウレタンフォームを芯材に用いてサンドイッチパネルを製造するには、下側の面材供給装置より水平方向に搬送される下面材の上に高圧の2種の反応液を衝突混合させて得られる硬質ポリウレタンフォーム用原液を注入口を介して吐出し、ついでその上に上側の面材供給装置より上面材を搬送して供給し、これらを上下に対向し配置されたコンベア間に搬送し圧接しつつ発泡させて連続的に製造する方法が一般に採用されている。この方法においては、フォーム用原液を面材上に如何に均一に注入散布できるかによって製品の外観品質と物性が大きく左右されるので、注入の仕方はこれまでも種々の工夫がなされている。
【0003】
図7および図9は、上記の方法において硬質ポリウレタンフォーム用原液Gを面材上に均一に注入散布するために一般的に採用されている工法を示したものである。このうち図7は個別に設けた3個のノズルa1 、a2 、a3 を面材Sの幅方向に等間隔に配列してなる多点注入工法の例であり、図9は1個のノズルb1 を面材Sの幅方向に沿って反復横断させるトラバース工法の例である。なお、上記の各図に記載の矢印は面材Sの搬送方向を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のごとき多点注入工法は、形状の複雑な端部へフォームFを充填するのに有効なものであるが、他面、各ノズルから吐出される原液Gが発泡過程で隣接する原液と接触し、その界面に図8に示すようなボイドvを生じ易いという難点があった。また、トラバース工法は、広い範囲に原液が散布でき発泡ムラのない均一なフォームが得られる利点を有しているが、反復横断するノズルから吐出された原液の軌跡が所定の撒き幅に広がって面材表面を均一に覆うのに或る程度時間を要するので、図9に示すようなトラバースの切れ目wが生じ、上面材コーナー部分に図10に示すようなフォームFの未充填部yやノズルのトラバース跡が発生するという欠点があった。特に、サンドイッチパネルの端部には、通常、隣接するサンドイッチパネルとの接合を行うための凸型嵌合部と凹型嵌合部があり、これら面材の張り出し部やカール部の内部空間は極めて狭小であるからフォームの未充填部が生じ易い。このようなボイドや発泡ムラ或いは未充填部が生ずると、サンドイッチパネル表面に凹凸を生じて製品の外観を損なうだけでなく断熱性能など物性低下の原因となるので好ましくない。
【0005】
また、従来からこれらの連続式製法に適用されている設備には、原液の撒き幅(トラバース工法では下面材の搬送方向の拡がりを、多点注入工法では同面材幅方向の拡がりを意味する)やトラバース幅、トラバース回数の選択に一定の限度があって、広幅の製品を製造したり、ラインスピードを上げて生産性の向上を図るなど従来にまさる高度な技術的要請に対しては十分対応できないというのが現状である。その対策の一つに設備の改善や原液の改良が考えられるが、設備を改善しようとすると多くの時間と多額の費用がかかり、また、原液組成を変更して充填性を向上しようとすると断熱性や強度など他の物性が変わるなど、いずれも容易にできることではなく、別途、より有効な解決策が強く望まれていた。
【0006】
この発明は、上記のごとき従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、設備の大幅な改変や原液の変更を伴うことなく、広幅製品の製造やラインスピードのアップに有効に対応することが可能であり、かつ、ボイドやトラバース跡、或いは端部未充填部の発生がなく、外観、物性共にすぐれたサンドイッチパネルの製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題の解決のため鋭意研究を行った結果、面材上の中央部にトラバース可能なノズルを配置し、その外側の両端部域に固定式ノズルを配して両者を組合わせフォーム原液を面材上に同時に吐出するようにすると、これら2種のノズルをそれぞれ単独に使用していた従来工法に比べ原液を広く均一に散布できるので、品質と生産性が向上し、ボイドやトラバース跡、或いは端部未充填部分のないサンドイッチパネルが効率よく得られるという知見を得てこの発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、この発明のうち請求項1記載の発明は、下側の面材供給装置より水平方向に搬送される下面材の上に2種の反応液を混合して得られる合成樹脂発泡体原液を注入口より吐出し、ついでその上に上側の面材供給装置より上面材を搬送して供給し、これらを上下に対向し配置されたコンベア間に搬送し圧接しつつ発泡させて連続的にサンドイッチパネルを製造する方法において、上記注入口として下面材の搬送方向に対し直交する方向の両端部近傍と中央部の上方に配置された3個の分配ノズルを使用し、かつ該両端部近傍の分配ノズルを固定したまま前記中央部の分配ノズルをトラバースさせて、当該3個のノズルから同時に上記合成樹脂発泡体原液を下面材上に注入散布することを特徴とするサンドイッチパネルの製造方法を要旨とするものである。
【0009】
両端の固定式分配ノズルは、下面材の端部領域の上方に配置されてトラバース法に基因する端部未充填部に原液を補充するものである。一方、中央のトラバース式分配ノズルは、従来の通り下面材の中央部上方に配置されてなり、トラバース幅も変更する必要はないが、固定式分配ノズルを併用することでトラバース幅を従来より狭くすることができる。この場合、トラバーススピードに変更がなければトラバース回数が大きくなるので、ラインスピードをアップしても原液を均一に散布でき、生産性の向上が図れるというものである。これを図1に基づいて説明すると、トラバース式ノズルBより吐出された直後の原液Gは、未だ流動性を有するから流動してその撒き幅を拡大し、短時間後には面材の搬送方向に対し所定の拡がりL(mm) を持つようになる。一点鎖線がトラバースの軌跡を示し、その面材の搬送方向で前後平行に描かれた点線部分が原液の拡がりを示すものである。この時の拡がりL(mm)と、ラインスピードP(mm/min) およびトラバース回数M(回/min)との間には下式(1)で示す関係が求まる。
2L×M=P …(1)
したがって、トラバース幅を狭くすることによりトラバース回数Mが大きくなれは、ラインスピードのアップが可能ということである。
【0010】
また、前記のごとく、多点注入方式における固定式ノズルは端部へフォームを充填するのに有効であり、一方、トラバース式ノズルは広い範囲に均一に原液を散布することができる。したがって、この発明においては、上記の両工法の利点を兼ね備えることになる。ただ、両工法の利点を最も効果的に引き出すには、固定式ノズルと併用するトラバース式ノズルのトラバース幅を最適範囲に選定することが重要である。トラバース幅が決まれば両端部域に配置する固定式ノズルの位置も容易に定めうるからである。
【0011】
そこで、請求項2記載の発明は、上記3個の分配ノズルのうち、中央部の分配ノズルを下面材の搬送方向と直交する幅方向寸法の75〜85%に相当する中央域で該下面材の幅方向中心線に対し左右対称にトラバースさせ、両端部近傍の2個の分配ノズルを幅方向両端部からそれぞれ上記中央域を除く左右両端部幅の1/2に相当する距離だけ幅方向中心線寄りに固定させて配置するようにした。
【0012】
この製造方法によると、中央部の分配ノズルのトラバース幅が従来のトラバース法に比べて最大25%減少し、しかも原液は端部を除く中央域の広い範囲に均一に散布され、かつ、固定式の分配ノズルにより形状の複雑な端部へもフォームを確実に充填できるので、発泡製品の品質と生産性をバランスよく向上させることが可能となる。
【0013】
また、上面材と下面材の表面には、通常、幅方向の段差や凹凸模様が施され、また、その両端部は複雑な形状に折曲げられているので、これを用いて構成されるパネルの左右端部域は相互に異なる幅方向断面積を有し、また、端部を除く中央域の幅方向断面積も表面の凹凸形状により異なるものとなる。かかる場合には、前記3個のノズルから下面材上に吐出される原液量は、これら断面積の大小に応じて適宜調整されなければならない。
【0014】
そこで、この発明のうち請求項3記載の発明は、2種の反応液を混合して得られる合成樹脂発泡体原液を、サンドイッチパネルの両端部域と中央域の幅方向断面積に比例した重量比で、前記両端部近傍の2個の分配ノズルと前記中央部の分配ノズルに分配し吐出することを特徴とする請求項1または2記載のサンドイッチパネルの製造方法を要旨とする。なお、前記2種の反応液の混合は、高圧衝突混合又は低圧攪拌混合のいずれであっても本発明を適用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を実施するに際し使用する分配ノズルの配置と合成樹脂発泡体原液の散布状態を示す平面図、図2はその斜視図である。
【0016】
図に示すごとく、3個の分配ノズルA、B、Cを矢印方向に搬送される下面材12の幅方向直線上に配置する。そのうち2個の分配ノズルA、Cは、下面材12の両端部近傍に設定された固定式ノズルであり、他の1個の分配ノズルBは、上記2個の固定式ノズルA、C間に配置され、その間を所定のトラバーススピード(通常、15m/min 前後)で反復横断するよう設定されたトラバース式ノズルである。これら3個の分配ノズルA、B、Cには、例えば、図3−(A)に平面図、同(B)にその正面図を示すように、高圧ミキシングヘッド21から分配連結管22およびこれに接続されたn本(図では10本)のフレキシブルホース24を介して合成樹脂発泡体原液が供給される。
【0017】
分配連結管22には、上記図3のように、ミキシングヘッド21で混合して得られる合成樹脂発泡体原液をn等分するための貫通孔23が設けられており、該貫通孔23には,それぞれ同径のフレキシブルホース24が結合されている。このうち2本のフレキシブルホースは固定式ノズルA、Cに、残り(n−2本)のフレキシブルホースは先端を纏めてトラバース式ノズルBに結合されている。このようにすると、固定式ノズルとトラバース式ノズルから吐出される原液の吐出圧を同じくすることができ、また、吐出量を比較的自由に調整できるという利点がある。
【0018】
本実施の形態では、3個の分配ノズルに供給する合成樹脂発泡体原液は同一のミキシングヘッドで混合し分配供給しているが、これに限らず、2個のミキシングヘッドを用い、1個のミキシングヘッドからは固定式ノズルAとCに等分して供給し、他のミキシングヘッドからはトラバース式ノズルBに所望量の原液を供給することも可能である。さらにまた、3個のノズルからの吐出量を全て変えたい場合には、3個のミキシングヘッドを並べて使用することもできる。このように個別のミキシングヘッドを並べて用いる場合にも、各ノズルの原液吐出圧は同じに設定し、ノズル径を変えることで吐出量を調整することが望ましい。
【0019】
また、本実施の形態では、トラバース式ノズルBのトラバース幅を製品幅の75〜85%の範囲、好ましくは80%に減縮すると共に左右の固定式ノズルA、Cをトラバース幅を除く残余の幅方向両端部の1/2幅に相当する距離だけ中心線寄りに配置する。図1は、上記においてトラバース幅を80%とし、固定式ノズルA、Cを両端部から幅方向寸法の5%に相当する距離だけ中心線CL寄りに配置した場合の原液Gの吐出と分散状態を示したものである。このように、本発明の方法によると、上面材とタッチングする以前の原液の分散状態が均一化できるので、従来法におけるボイドや未充填部分の発生など品質上の問題点が解消され、また同時に、トラバース幅を縮小することが可能となって生産性の向上が図れる。
【0020】
また、その際、下面材上に散布される合成樹脂発泡体原液は、ミキシングヘッドから同じ圧力で3個のノズル(左右の固定式ノズルと中央部のトラバース式ノズル)に分配され、サンドイッチパネルの両端部域と中央域の幅方向断面積に比例した重量比で、各ノズルから吐出されるように設計されている。例えば、図6に示すような断面形状を有し、幅方向単位長当たりの断面積がいずれの箇所でもほぼ同一のサンドイッチパネルについては、固定式分配ノズルA、Cを配置した両端部域と分配ノズルBがトラバースする中央域の幅方向断面積の比は1:1:8となっているので、左右2個のノズルA、Cと中央部のノズルBから吐出圧一定の原液を重量比で1:1:8の割合で吐出する。こうすれば、吐出後上面材11とタッチングするまでの時間帯における原液の分散状態が改良でき、その後の発泡が均一に進行してボイドや発泡ムラのないサンドイッチパネルが容易に得られる。また、端部の形状により左右の断面積が異なる場合には、原液吐出量はノズルAとCの口径を変えることで容易に対応できる。
【0021】
トラバース式ノズルのトラバース回数は、ノズルのトラバース幅とトラバーススピードにより定まるものであるが、通常、下面材の幅1000mm、ラインスピード10 m/min の生産ラインでは15回/分前後に設定されている。したがって、これらの条件を固定したまま単にラインスピードをアップしたり、面材幅を大きくして生産性を高めようとすると、トラバースに基因する端部原液の切れ目が増幅されて未充填部の発生頻度が拡大する。また、これに代えて、原液攪拌時の空気吹き込み量を多くしたり、スプレー状に吐出させて撒き幅を広げトラバースの切れ目を無くそうとすると、仕上り製品にボイドが入り易くなって好ましくない。
【0022】
そこで、本発明においては、前記の通りトラバース式ノズルに固定式ノズルを併設してトラバース幅を縮小すると共に、端部未充填部の量に相当する原液量を補充するようにしたものであり、これによりトラバースに基因する原液の切れ目は完全に解消され、しかも、ラインスピード(上下面材の搬送速度)をアップして生産性の向上が図れるようになった。
【0023】
本発明で用いられる上下面材の材質は何ら制限はなく、通常のサンドイッチパネルの表面材ないし裏面材として公知の硬質面材、軟質面材のいずれも使用可能能であるが、そのうち特に好ましい上下面材としては塗装亜鉛鋼板、塗装ガルバニウム鋼板、ガルバニウム鋼板、ステンレス鋼板などの各種金属板からなる面材を例示することができる。これらの上下面材は、通常、図5に示すように、両側部を折り曲げて所望の形状に型付けされ、また、その上下端部間にはプラスチック製側面材13が配設される。本発明によれば、このような複雑な折り曲げ端部の隅々にまでフォーム原液を均一に充填することができる。
【0024】
なお、この発明のサンドイッチパネルの製造方法は、硬質ポリウレタンフォームのみならず、2液を混合して発泡させる形式のポリイソシアヌレートフォームやフェノールフォームなど他の合成樹脂発泡体にも適用することが可能である。
【0025】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明の特徴をさらに詳細に説明する。
図4は、本発明に係るサンドイッチパネルの製造方法において使用される装置の一例並びにその工程を示したものである。
【0026】
すなわち、下面材12としての塗装亜鉛鋼板(厚み0.5mm×幅1219mm)を下側の面材供給装置26より成型機15を介して側部に所定の形状を付与しつつ水平方向に5.0 m/min の速度(ラインスピード)で連続的に搬送し、かつ同時に上面材11としての塗装亜鉛鋼板(厚み0.5mm×幅1219mm)を上側の面材供給装置25より成型機14を介して表面と側部に所定の形状を付与しつつ上記下面材12に対向させて同じ速度で搬送し、ダブルコンベア17、18の入り口手前2.5m の位置に配置された3個の分配ノズルA、B、C(図1〜4参照、これらの分配ノズルは注入発泡室20内に収容されている)から下面材12上に硬質ポリウレタンフォーム用原液Gを注入し、ついで、ラインの左右に配設した側面材供給装置27より側面材13を上下面材の両端部間に供給しつつダブルコンベア17、18間に搬送して圧接しながら発泡成形し、しかる後、カッター装置室19内で所望の長さに切断して、目的とするサンドイッチパネル10(厚さ60mm×幅1158mm×長さ5000mm)を得た。
【0027】
図1は、上記の工程において使用された2個の固定式分配ノズルA、Cと1個のトラバース式分配ノズルBの配置を示す平面図であり、2個の固定式分配ノズルA、Cは下面材12の両端部から50mm幅方向内側に配設されており、トラバース式ノズルBは幅方向寸法の80%に相当する中央域(下面材の中心線から左右に400mmづつ計800mm幅)を18回/min の往復回数でトラバースするよう設定されている。また、この場合下面材上に吐出される原液の吐出量は、固定式ノズルAとCから各1.5kg/min 、トラバース式ノズルBから12kg/min に設定された。
【0028】
図6は、この実施例において得られたサンドイッチパネル10の横断面を示したものであり、上面材11と下面材12および左右の側面材13、13とで形成される空間に硬質ポリウレタンフォームFが充填されている。このサンドイッチパネルの両端には凸型嵌合部28と凹型嵌合部29が形成されており、硬質ポリウレタンフォームFは、側面材13の抜け止め片30と上下面材の端縁カール部31とで形成される狭い係合部にも充填されている。さらに、凹型嵌合部29の上下の張り出し部32の狭小な内部空間にも硬質ポリウレタンフォームFが充填されている。このように無差別に選定し試験された全ての断面について、面材とフォームとの間にボイドの発生はなく、また、幅方向両端部の隅々までフォームが均一に充填されていることが確認された。
【0029】
つぎに、比較例として、図9に示す従来型トラバース工法を用いて上記と同じ形状、寸法のサンドイッチパネルを製造した。但し、この場合の稼働条件は、ラインスピード4.0 m/min 、トラバース幅1000mm、トラバース回数15回/min 、吐出量12kg/min に設定されている。これらの数値は、下面材12上の単位面積当たりの原液吐出量を上記実施例と同じになるよう調整した場合の工程条件を意味している。
【0030】
この比較例のサンドイッチパネルの発泡状態は比較的均一でボイドの発生は認められなかったが、幅方向両端部に対するフォームの充填性はラインスピードを遅くしているにも拘らず尚不完全で、一部に未充填部分が確認された。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によると、フォーム原液の注入口を両端部の固定式ノズルと中央部のトラバース式ノズルに分割し、これら3個のノズルから原液を同時に吐出するようにしたから、端部に発生していたトラバースの切れ目跡がなくなり、端部形状の複雑なパネルについても端部未充填のない製品が確実に得られるようになった。
【0032】
また,トラバース幅の縮小に伴いトラバース回数が大きく設定されるから、ラインスビードを上げることが可能となり、それだけ生産性が向上する。さらに、この発明によると、固定式ノズルによりトラバースの切れ目に原液を補足注入できるから、従来の設備ではその対応が困難であった幅広の製品の製造が容易となった。
【0033】
さらにまた、この発明を実施するに当っては、原液組成を変更することなく、しかも従来型トラバース工法設備に固定式ノズルを併設するだけで上記のごとき作用効果が達成できるので、低コストで経済的メリットの極めて高い製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る2ケの固定式分配ノズルと1ケのトラバース式分配ノズルの配置並びにフォーム原液の散布状態を示す平面図
【図2】同じくその斜視図
【図3】この発明に使用される分配ノズルと高圧ミキシングヘッドとの連結状態を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその正面図
【図4】この発明に係るサンドイッチパネルの製造方法において使用される装置並びにその工程を示す斜視図
【図5】上面材、下面材および側面材の形状の一例を示す断面図
【図6】この発明の製造方法で製造されたサンドイッチパネルの一例を示す断面図
【図7】従来の多点注入工法の一例を示す斜視図
【図8】同じく多点注入工法により得られたサンドイッチパネルの断面図
【図9】従来のトラバース式工法の一例を示す斜視図
【図10】同じくトラバース工法により得られたサンドイッチパネルの断面図
【符号の説明】
10 サンドイッチパネル
12 下面材
A 固定式分配ノズル
B トラバース式分配ノズル
C 固定式分配ノズル

Claims (3)

  1. 下側の面材供給装置より水平方向に搬送される下面材の上に2種の反応液を混合して得られる合成樹脂発泡体原液を注入口より吐出し、ついでその上に上側の面材供給装置より上面材を搬送して供給し、これらを上下に対向し配置されたコンベア間に搬送し圧接しつつ発泡させて連続的にサンドイッチパネルを製造する方法において、上記注入口として下面材の搬送方向に対し直交する方向の両端部近傍と中央部の上方に配置された3個の分配ノズルを使用し、かつ該両端部近傍の分配ノズルを固定したまま前記中央部の分配ノズルをトラバースさせて、当該3個のノズルから同時に上記合成樹脂発泡体原液を下面材上に注入散布することを特徴とするサンドイッチパネルの製造方法。
  2. 前記3個の分配ノズルのうち、中央部の分配ノズルを下面材の搬送方向と直交する幅方向寸法の75〜85%に相当する中央域で該下面材の幅方向中心線に対し左右対称にトラバースさせ、両端部近傍の2個の分配ノズルを幅方向両端部からそれぞれ上記中央域を除く左右両端部幅の1/2に相当する距離だけ幅方向中心線寄りに固定させて配置することを特徴とする請求項1記載のサンドイッチパネルの製造方法。
  3. 2種の反応液を混合して得られる合成樹脂発泡体原液を、サンドイッチパネルの両端部域と中央域の幅方向断面積に比例した重量比で、前記両端部近傍の2個の分配ノズルと前記中央部の分配ノズルに分配し吐出することを特徴とする請求項1または請求項2記載のサンドイッチパネルの製造方法。
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