JPH09287026A - 金属条材の熱間処理方法及び冷却装置 - Google Patents

金属条材の熱間処理方法及び冷却装置

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JPH09287026A
JPH09287026A JP12260996A JP12260996A JPH09287026A JP H09287026 A JPH09287026 A JP H09287026A JP 12260996 A JP12260996 A JP 12260996A JP 12260996 A JP12260996 A JP 12260996A JP H09287026 A JPH09287026 A JP H09287026A
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metal strip
cooling
cooling medium
cooling device
injection
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JP12260996A
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Tsugio Minagawa
次夫 皆川
Keisuke Yairo
圭祐 八色
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平に配置された金属条材1を、加熱装置3
で局部的に加熱し、その後ろを冷却装置10で冷却しな
がら加熱装置及び冷却装置を移動させて金属条材を連続
的に熱間処理する際の曲がり発生を防止する。 【解決手段】 冷却装置10が金属条材1に対して噴射
する冷却媒体4の量を、金属条材1の上面側よりも下面
側で多くし、冷却効率の悪い下面側の冷却量を増大させ
て金属条材1の全周を均等に冷却し、曲がり発生を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属条材をほぼ水
平に配置し、その金属条材の長手方向の小領域を加熱冷
却しながら、その加熱冷却部分を金属条材の長手方向に
移動させて熱間処理を行う方法及びその方法に使用する
冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、長尺の金属条材に対して、調
質、形状矯正処理、賦形処理等のために熱間処理を施す
ことが行われており、その方法として、図9に示すよう
に、金属条材1をほぼ水平に配置し、その金属条材1の
長手方向の小領域を加熱して加熱部2とする誘導加熱コ
イル等の加熱装置3とその加熱部2の一端に周囲から冷
却媒体4を噴射して冷却する冷却装置5とを前記金属条
材1に対して相対的に且つ加熱装置3を冷却装置5の前
側に配して移動させ、金属条材1に連続的に加熱冷却操
作を加える金属条材の熱間処理方法が知られている。こ
こで、冷却装置5としては、通常、冷却媒体4として水
を噴射するものが使用されており、具体的には、金属条
材1を取り囲むように配置され、内部に冷却媒体の通路
6aを有すると共に側面に多数の噴射穴6bを形成した
冷却媒体噴射部材6を備えている。そして、例えば、金
属条材1が角パイプである場合、図10に示すように、
冷却媒体噴射部材6は、金属条材1にほぼ相似な形状を
しており、且つ多数の噴射穴6bは、冷却媒体噴射部材
6の上下左右の各部分に均等に且つ金属条材1に対して
等しい噴射角となるように形成されており、従って、冷
却媒体4を金属条材1に対して上下左右から均等に、且
つ図9に示すように金属条材1の軸線に直角な面8の外
周位置に(従って金属条材1の周方向に関しては同じ軸
線方向位置に)噴射していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9、図1
0に示す方法で熱間処理を行った場合、処理後の金属条
材1に曲がりを生じるという問題点があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、金属条材に曲がりを生じることなく熱間処理を行
うことを可能とする熱間処理方法及びその方法に使用す
る冷却装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
を解決すべく検討の結果、金属条材の曲がりは、金属条
材の上下方向の冷却むら等の熱的条件差に起因して生じ
ていることを見出した。たとえば、冷却むらについて言
えば、従来は図9、図10に示すように、金属条材1に
対して上下左右から均等に冷却媒体を噴射し、均等に冷
却しているようであるが、実際には、金属条材1の上下
面では冷却効果に差があり、例えば、上面では吹き付け
られた冷却媒体がそのまま残って比較的有効に冷却に利
用され、冷却効果が高いが、下面では吹き付けられた冷
却媒体が直ちに下方に落下するため冷却効率が悪く、上
下方向に冷却むらが生じていた。このような冷却むらが
上下方向に生じると、冷却の速い部分は速く収縮し、冷
却の遅い部分は遅く収縮することにより、上下に収縮応
力差が生じ、曲がりが発生していた。従って、冷却媒体
の噴射条件を金属条材の上下で適当に偏倚させることに
より、金属条材を上下に均一に冷却して曲がり発生を防
止することが可能である。
【0006】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
ので、熱間処理時における金属条材の上下方向に生じる
熱的条件差に起因する曲がりの発生を打ち消すよう、冷
却装置が前記金属条材に噴射する冷却媒体の噴射条件
(噴射圧力、噴射位置、吹き付け位置、吹き付け角度な
ど)を上下方向に偏倚させることを特徴とする。このよ
うに金属条材に噴射する冷却媒体の噴射条件を上下方向
に偏倚させることで曲がりを抑制し、曲がりを生じるこ
となく熱間処理を施すことが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本願請求項1の発明は、金属条材
をほぼ水平に配置し、その金属条材の長手方向の小領域
を加熱して加熱部を形成させるための加熱装置とその加
熱部の一端に周囲から冷却媒体を噴射して冷却する冷却
装置とを前記金属条材に対して相対的に且つ加熱装置を
冷却装置の前側に配して移動させ、金属条材に連続的に
加熱冷却操作を加える金属条材の熱間処理方法におい
て、金属条材の上下方向に生じる熱的条件差に起因する
曲がりの発生を打ち消すよう、前記冷却装置が前記金属
条材に噴射する冷却媒体の噴射条件を上下方向に偏倚さ
せることを特徴とするものである。
【0008】ここで、冷却媒体の噴射条件を上下方向に
偏倚させる実用しやすい方法としては、冷却媒体の圧力
を変えて、これにより噴射量も同時に変える方法、ある
いは吹き付け位置を単独に又は吹き付け角度を変更して
変える方法等を挙げることができる。偏倚させる量は、
計算或いは実験により求めることができる。例えば、金
属条材に均一に冷却媒体を噴射する冷却装置を用いて熱
間処理を行い、その時に生じる曲がりを求め、それを基
準としてその曲がりを打ち消すように冷却媒体の噴射条
件の偏倚量を求めればよい。
【0009】請求項2の発明は、上記した熱間処理方法
に使用する冷却装置に関するものであって、金属条材を
取り囲むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有す
ると共に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部
材を備え、その冷却媒体噴射部材からの冷却媒体の噴射
量を上下方向に偏倚させていることを特徴とするもので
ある。ここで、噴射量を偏倚させる具体的な方法として
は、冷却媒体噴射部材の内部の通路を周方向に複数のセ
クションに分割し、各セクションに供給する冷却媒体の
圧力を加減して流量を変える方法、或いは、圧力は一定
にして冷却媒体噴射部材に形成している複数の噴射穴の
直径或いは個数を場所によって変える方法等を採ること
ができる。
【0010】請求項3の発明は、上記した熱間処理方法
に使用する冷却装置に関するものであって、金属条材を
取り囲むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有す
ると共に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部
材を備え、その冷却媒体噴射部材から噴射される冷却媒
体が金属条材に対して衝突する金属条材軸線方向の衝突
位置を、上下方向に偏倚させていることを特徴とするも
のである。ここで、噴射された冷却媒体の衝突位置を金
属条材軸線方向に偏倚させる具体的な方法としては、冷
却媒体噴射部材に形成する噴射穴の位置或いは噴射角度
を場所によって変える方法、或いは冷却媒体噴射部材を
周方向に複数のセクションに分割し、各セクションの取
付位置、取付角度等を場所によって変える方法等を採る
ことができる。
【0011】本発明で行う熱間処理の内容としては、調
質、形状矯正処理、賦形処理(加熱部に圧縮力を作用さ
せて増肉させる増肉処理、加熱部に曲げ力を作用させて
曲げる曲げ処理等を含む)等を挙げることができる。ま
た、本発明の熱間処理の対象とする金属条材としては、
角パイプ、丸パイプ、H形鋼、I形鋼、丸棒、角棒、細
長い板材等を挙げることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に示す実施例を参照して本発明を
更に詳細に説明する。図1は角パイプである金属条材1
の熱処理に本発明を適用した実施例を示すもので、図9
に示す従来例と同様に、金属条材1をほぼ水平に配置
し、その金属条材1の長手方向の小領域を加熱して加熱
部2とする誘導加熱コイル等の加熱装置3とその加熱部
2の一端に周囲から冷却水などの冷却媒体4を噴射して
冷却する冷却装置10とを金属条材1に対して相対的に
且つ加熱装置3を冷却装置10の前側として移動させ、
金属条材1に連続的に加熱冷却操作を加えている。ここ
で使用する冷却装置10も、冷却媒体4を金属条材1に
対して、その軸線方向に直角な面8の外周位置に噴射す
るようになっている。しかしながら、この冷却装置10
は従来の冷却装置5(図10参照)とは異なり、冷却媒
体の噴射条件の一つである噴射量を上下位置で偏倚させ
る機能を備えている。
【0013】図2はこの冷却装置10を金属条材1の中
心軸線に直角に切って示す概略断面図である。冷却装置
10は、金属条材1を取り囲むように配置され、内部に
冷却媒体の通路11aを有すると共に側面に多数の噴射
穴11bを形成した冷却媒体噴射部材11を備えてい
る。この通路11aは、内部に設けた仕切り12によっ
て複数のセクション即ち上下左右及び各角部のセクショ
ンに分割されており、各セクションには、それぞれ流量
調整弁13を備えた冷却媒体供給管14が接続されてい
る。かくして、各流量調整弁13を調整することによ
り、各セクションからの冷却媒体噴射量を任意に調整で
きる。
【0014】上記構成の冷却装置10を用いた熱処理時
には、冷却媒体の噴射量を、金属条材1の上面に対して
少なく、側面に対して中程度に、下面に対して多くなる
ように設定しておく。これにより、金属条材1の冷却速
度が金属条材1の周方向に均一化され、金属条材1の曲
がり発生が防止される。
【0015】なお、上記実施例では、一体構造の冷却媒
体噴射部材11の内部に仕切り12を入れて、内部の通
路11aを複数のセクションに分割しているが、この代
わりに、冷却媒体噴射部材11自体を複数のセクション
に分割した構造としてもよい。また、上記実施例では、
冷却媒体の通路11aを複数のセクションに分割し、各
セクションからの冷却媒体噴射量を変える構成としてい
るが、この代わりに、冷却媒体噴射部材11に形成する
噴射穴11bの直径や個数を場所によって異ならせ、冷
却媒体の噴射量を、金属条材1の上面に対して少なく、
側面に対して中程度に、下面に対して多くなるようにし
てもよい。この構成とすると、複数の流量調整弁が不要
となるので、装置が簡略化してコストダウンを図ること
ができる。
【0016】次に、図3、図4は本発明の他の実施例を
示すものであり、加熱装置3の後ろに冷却装置20を配
置している。この冷却装置20も、金属条材1を取り囲
むように配置され、内部に冷却媒体の通路21aを有す
ると共に側面に多数の噴射穴21bを形成した冷却媒体
噴射部材21を備えているが、その噴射穴21bの位置
や角度を、冷却媒体噴射部材21の場所によって異なら
せ、噴射される冷却媒体4が金属条材1に対して衝突す
る金属条材軸線方向の衝突位置を、上下方向に偏倚させ
ている。すなわち、図3から良く分かるように、金属条
材1の上面に対する冷却媒体4の衝突位置Pよりも、下
面に対する冷却媒体4の衝突位置Qが、金属条材1の軸
線方向の前側に位置するように偏倚させ、また、側面に
対する冷却媒体の衝突位置は点P、Qを通る面23の外
周位置となるように、金属条材1の軸線に直角な面8に
対して傾斜させている。これにより、冷却効率の悪い金
属条材1の下面側が上面側よりも早めに冷却されること
となり、冷却速度が金属条材1の周方向に均一化され、
金属条材1の曲がり発生が防止される。なお、この場
合、冷却媒体の噴射量は金属条材1の周方向に均一とし
てもよいが、図1、図2の実施例で説明したように、場
所によって噴射量を変える方法を併用してもよい。
【0017】図3、図4に示す実施例では、一体構造の
冷却媒体噴射部材21を用いているが、この冷却媒体噴
射部材21を複数のセクションに分割した構成とするこ
とも可能である。また、複数のセクションに分割した冷
却媒体噴射部材を用いる場合、各セクションの取付位置
や取付角度を可変とすることで、冷却媒体の噴射位置を
任意に調整することもできる。図5、図6はその場合の
一実施例を示すもので、金属条材1を取り囲むように配
置された冷却装置26は、上下左右並びに各角部に位置
する複数のセグメント27で構成された冷却媒体噴射部
材を備えている。そして各セグメント27は内部の通路
27aと側面に開孔した噴射穴27bを有しており、且
つ全部のセグメント27は同一断面形状を有している。
この複数のセグメント27を、図5に示すように金属条
材1の周囲に配置する際、各セグメント27の取付角度
を調整し、各セグメント27から噴射される冷却媒体の
金属条材1に対する衝突位置を、上面では位置Pに、下
面では位置Qとなるように金属条材1の軸線方向に偏倚
させている。なお、側面に配置するセグメント27は取
付角度調整により、噴射位置が直線28に示すように、
上面、下面の位置P、Qのほぼ中間となるように設定し
ている。かくして、金属条材1の下面側の噴射位置Qを
上面側の噴射位置Pよりも前に位置させたことにより、
冷却効率の悪い金属条材1の下面側を上面側よりも早め
に冷却でき、冷却速度が金属条材1の周方向に均一化さ
れ、金属条材1の曲がり発生が防止される。
【0018】図7、図8は、更に他の変形例を示すもの
である。この実施例でも、図5、図6の実施例と同様に
複数のセグメント27で構成された冷却媒体噴射部材を
用いているが、その複数のセグメント27の取付に当た
っては、冷却媒体4の噴射角は変えず、その代わりに、
セグメント27自体を金属条材1の軸線方向にずらせて
取り付け、これにより、冷却媒体4の金属条材1の上面
に対する噴射位置Pと、下面に対する噴射位置Qを軸線
方向にずらせ、且つ側面に対する噴射位置を直線30で
示すように、傾斜させている。この構成によっても、冷
却速度が金属条材1の周方向に均一化され、金属条材1
の曲がり発生を防止できる。
【0019】図5〜図8に示す実施例では、セグメント
27の取付位置や取付角度を変えることで冷却媒体4の
噴射位置を任意に調整できるので、金属条材1に応じた
最適な位置に調整でき、また、上下左右に配置するセグ
メント27として同一のものを使用でき、製造が容易と
なる利点が得られる。なお、このような複数のセグメン
ト27を用いる場合、各セグメント27への冷却媒体供
給量を、図2に示す構成により調整可能とし、各セグメ
ント27からの冷却媒体噴射量も調整するようにしても
よい。
【0020】次に、本発明の具体的な実施例を説明す
る。 〔実施例1〕金属条材1として、300mm×300m
m×12mmtの鋼製角パイプを用意し、図1に示すよ
うに、その金属条材1を水平に配置し、その周囲に、加
熱装置3(幅40mmの誘導加熱コイル)と冷却装置1
0をセットし、その加熱装置3と冷却装置10を金属条
材1に沿って、2.0mm/sの速度で移動させなが
ら、加熱冷却操作を加えて熱処理を行った。この時の加
熱装置3による加熱温度(加熱部2の最高温度)を、9
70±20°Cとし、冷却装置10による冷却水の噴射
量を次のように設定した。 熱処理後の曲がり量を測定したところ、金属条材1m当
たり約0.5mmであって、無視しうる程度であった。
【0021】〔比較例1〕冷却装置10による冷却水の
噴射量を、金属条材1の上面、側面、下面とも14リッ
トル/minに設定した以外は、実施例1と同一条件で
熱処理を行った。熱処理後の金属条材1は、1m当たり
約3.5mmの曲がりが生じていた。
【0022】〔実施例2〕実施例1と同一の金属条材1
を水平に配置し、その周囲に実施例1と同一の加熱装置
3と図7、図8に示す冷却装置26をセットし、且つ金
属条材1の上下面に対する冷却媒体の噴射位置P、Qが
軸線方向に5mm偏倚するように調整した。この状態
で、その加熱装置3と冷却装置26を金属条材1に沿っ
て、2.0mm/sの速度で移動させながら、加熱冷却
操作を加えて熱処理を行った。この時の加熱装置3によ
る加熱温度(加熱部2の最高温度)を、970±20°
Cとし、冷却装置10による冷却水の噴射量は金属条材
1の上面、側面、下面とも14リットル/minに設定
した。熱処理後の曲がり量を測定したところ、金属条材
1m当たり約0.5mmであって、無視しうる程度であ
った。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、金属
条材の小領域を加熱すると共にその加熱部を金属条材の
長手方向に移動させ、同時にその加熱部の後ろを冷却装
置で冷却して熱間処理する方法において、熱間処理時に
おける金属条材の上下方向に生じる条件差に起因する曲
がりの発生を打ち消すよう、冷却装置が前記金属条材に
噴射する冷却媒体の噴射条件を上下方向に偏倚させたこ
とにより、熱間処理時に発生しがちな曲がりを抑制で
き、曲がりを生じることなく熱間処理を施すことができ
るという効果を有している。
【0024】また、本発明の冷却装置は、金属条材を取
り囲むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有する
と共に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部材
を備え、その冷却媒体噴射部材からの冷却媒体の噴射量
を上下方向に偏倚させたことにより、金属条材の熱間処
理のための冷却を行う際、熱間処理時に発生しがちな曲
がりを抑制でき、曲がりを生じることなく熱間処理を施
すことができるという効果を有している。
【0025】更に、本発明の冷却装置は、金属条材を取
り囲むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有する
と共に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部材
を備え、その冷却媒体噴射部材から噴射される冷却媒体
が金属条材に対して衝突する金属条材軸線方向の衝突位
置を、上下方向に偏倚させたことにより、金属条材の熱
間処理のための冷却を行う際、熱間処理時に発生しがち
な曲がりを抑制でき、曲がりを生じることなく熱間処理
を施すことができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】角パイプである金属条材1の熱処理に本発明を
適用した実施例を示す概略断面図
【図2】図1のA−A矢視断面図
【図3】本発明の他の実施例を示す概略断面図
【図4】図3のB−B矢視断面図
【図5】本発明の更に他の実施例を示す概略断面図
【図6】図5のC−C矢視断面図
【図7】本発明の更に他の実施例を示す概略断面図
【図8】図7のD−D矢視断面図
【図9】従来の金属条材の熱間処理方法を実施している
状態を示す概略断面図
【図10】図9のE−E矢視断面図
【符号の説明】
1 金属条材 2 加熱部 3 加熱装置 4 冷却媒体 5 冷却装置 10 冷却装置 11 冷却媒体噴射部材 11a 通路 11b 噴射穴 12 仕切り 13 流量調整弁 14 冷却媒体供給管 20 冷却装置 21 冷却媒体噴射部材 21a 通路 21b 噴射穴 26 冷却装置 27 セグメント 27a 通路 27b 噴射穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属条材をほぼ水平に配置し、その金属
    条材の長手方向の小領域を加熱して加熱部とする加熱装
    置とその加熱部の一端に周囲から冷却媒体を噴射して冷
    却する冷却装置とを前記金属条材に対して相対的に且つ
    加熱装置を冷却装置の前側に配して移動させ、金属条材
    に連続的に加熱冷却操作を加える金属条材の熱間処理方
    法において、金属条材の上下方向に生じる熱的条件差に
    起因する曲がりの発生を打ち消すよう、前記冷却装置が
    前記金属条材に噴射する冷却媒体の噴射条件を上下方向
    に偏倚させることを特徴とする金属条材の熱間処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属条材の熱間処理方
    法に使用する冷却装置であって、前記金属条材を取り囲
    むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有すると共
    に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部材を備
    え、その冷却媒体噴射部材からの冷却媒体の噴射量を上
    下方向に偏倚させていることを特徴とする冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の金属条材の熱間処理方
    法に使用する冷却装置であって、前記金属条材を取り囲
    むように配置され、内部に冷却媒体の通路を有すると共
    に側面に多数の噴射穴を形成した冷却媒体噴射部材を備
    え、その冷却媒体噴射部材から噴射される冷却媒体が金
    属条材に対して衝突する金属条材軸線方向の衝突位置
    を、上下方向に偏倚させていることを特徴とする冷却装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100660355B1 (ko) * 1999-11-18 2006-12-21 다이이치 고슈하 고교 가부시키가이샤 금속원통체의 열처리방법 및 장치
JP2012176431A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Nippon Steel Engineering Co Ltd 鋼管突き合わせ溶接部の冷却装置及び冷却方法
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