JP2008265050A - 硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】畜舎に使用した場合において飼育する動物に対して与える精神的なストレスが小さく、畜舎内の照明の反射が良好で省エネルギーに貢献し、かつ発生するアンモニアに対する耐腐食性、耐変色性が改善された硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】両面の面材と前記面材の間にミキシングヘッドから発泡原液組成物を供給して発泡硬化させてサンドイッチパネルとする硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法であって、面材の少なくとも一方はクリア塗装ガルバリウム鋼板である製造方法とする。
【選択図】なし
【解決手段】両面の面材と前記面材の間にミキシングヘッドから発泡原液組成物を供給して発泡硬化させてサンドイッチパネルとする硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法であって、面材の少なくとも一方はクリア塗装ガルバリウム鋼板である製造方法とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、両面に面材が積層された硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法に関するものである。本発明の硬質ポリウレタンフォームパネルは、特に鶏舎、豚舎などの畜舎用パネルに適したものである。
硬質ポリウレタンフォームのパネルの両面に面材を積層したサンドイッチパネルの製造方法として、枠材の両面に面材を配設してプレスで押圧し、枠材に形成した注入孔から高圧発泡機により硬質ポリウレタンフォームを形成する発泡原液組成物を注入して発泡硬化させて硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルとする製造方法は公知である(特許文献1)。特許文献1においては、面材として紙を使用した例が示されているが、面材としてステンレス板、アルミニウム板、ガルバリウム鋼板、カラー鋼板を使用することも公知である。
化粧面材として金属薄板を、裏面材としてクラフト紙等を使用し、これらの面材連続状に供給しつつ、その間に発泡原液組成物を供給して発泡硬化させ、連続したサンドイッチパネルを製造して、これを所定長さに裁断する硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルの製造方法も公知である(特許文献2)。
化粧面材を使用した硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルの用途として、鶏舎、豚舎などの畜舎の天井や壁面等の構成材がある。これら畜舎においては、飼育する動物に対して与える精神的ストレスが大きいという問題やコストが高いという問題があってステンレス鋼板、アルミニウム板のような鏡面状の外観を有する面材を使用することは不適当である。これに対してカラー鋼板を使用した場合は、飼育する動物に与える精神的ストレスがそれほど大きくはないが、光の反射が低下するために畜舎内を所定の明るさに維持するためには、増設や消費電力の大きな照明への切り換えなどにより照明を強くする必要があって省エネルギーの観点より好ましいものではない。
ガルバリウム鋼板は鏡面ではなく、カラー鋼板よりもさらに飼育する動物に対して与える精神的なストレスが小さく、照明の反射が良好で省エネルギーに貢献する点で優れたものである。
しかし、ガルバリウム鋼板を使用した場合、畜舎においては、飼育動物の排泄物に起因して発生するアンモニアによって長期的に該面材に腐食や自己防錆効果による変色が発生し、外観が低下するという問題を有し、改善が求められている。
本発明は、上記の公知技術の問題点に鑑みて、畜舎に使用した場合において飼育する動物に対して与える精神的なストレスが小さく、畜舎内の照明の反射が良好で省エネルギーに貢献し、かつ発生するアンモニアに対する耐腐食性、耐変色性が改善された硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、両面の面材と前記面材の間にミキシングヘッドから発泡原液組成物を供給して発泡硬化させてサンドイッチパネルとする硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法であって、
前記面材の少なくとも一方はクリア塗装ガルバリウム鋼板であることを特徴とする。
前記面材の少なくとも一方はクリア塗装ガルバリウム鋼板であることを特徴とする。
上記構成の製造方法によれば、畜舎に使用した場合において飼育する動物に対して与える精神的なストレスが小さく、畜舎内の照明の反射が良好で省エネルギーに貢献し、かつ発生するアンモニアに対する耐腐食性、耐変色性に優れた硬質ポリウレタンフォームパネルを製造することができる。
本発明の硬質ポリウレタンフォームパネルの製造において使用する原料は、公知のポリウレタンフォームを使用することができ、いわゆるイソシアヌレートフォームであってもよい。パネルを構成する硬質ポリウレタンフォームの密度は20〜60kg/m3、より好ましくは25〜50kg/m3である。本発明により製造する硬質ポリウレタンフォームパネルの大きさは特に限定されるものではないが、厚さが10〜50mmであることが好ましい。
本発明の硬質ポリウレタンフォームパネルを構成する面材としては、表面を透明樹脂にてコーティングしたクリア塗装ガルバリウム鋼板を使用する。クリア塗装ガルバリウム鋼板は、少なくとも畜舎を構成するパネル材料の室内側ないし室外側の面材として使用する。両面に使用してもよく、片面は他の面材を使用してもよい。係る他の面材としては、ガルバリウム鋼板、ステンレススチール板、アルミニウム板等の金属板、樹脂板、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィルム、クラフト紙、アルミ箔ラミネートクラフト紙、PE等の樹脂フィルムラミネートクラフト紙等から適宜選択して使用する。
クリア塗装ガルバリウム鋼板を構成するクリア塗装は、ポリウレタンクリア塗装、エポキシクリア塗装、アクリルクリア塗装、シリコン変性アクリルクリア塗装などが使用可能であるが、特に耐アンモニア性に優れた硬質ポリウレタンフォームパネルが得られ、耐擦傷性、耐屈曲性にも優れていることから、ポリウレタンクリア塗装であることが好ましい。
図1は、本発明の硬質ポリウレタンフォームパネルの製造に際して上下面材の間にスペーサーを配設して上面材の自重による凹状歪の発生を防止して成形空間を形成した硬質ポリウレタンフォームパネルの外面部材を示した部分的切欠き図を含む斜視図であり、図2は図1におけるX−X断面の一部である。
硬質ポリウレタンフォームパネルの外面部材10は、上面材14、下面材15、上面材14と下面材15の端部に配設された枠材12とからなり、成形空間16を形成する。枠材12には、発泡原液組成物を成形空間16内に注入するための注入孔18が形成されている。本発明の硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法においては、上面材14、下面材15の少なくとも一方にクリア塗装ガルバリウム鋼板を使用する。
枠材12は、図1、2においては、面材とは別部材で形成した例を示したが、1枚の板状部材を折り曲げて上面材14、下面材15と枠材12を同時に一体的に形成することも好ましい態様である。ポリウレタンクリア塗装したガルバリウム鋼板を使用した場合、折り曲げて上面材14、下面材15と枠材12を同時に一体的に形成した場合に、折り曲げ部において、他のクリア塗装と比較してクリア塗装皮膜にクラックが入りにくいという効果も得られる。
図1、2においては、高圧射出成形法による硬質ポリウレタンフォームパネルの製造例を示したが、例えば特許文献2に記載のような連続成形法によって製造することも可能である。連続成形法においては、例えばロール状に巻回されたクリア塗装ガルバリウム鋼板を巻き戻して下面材として供給し、この上に発泡原液組成物を供給した後に、該発泡原液組成物上に上面材として好ましくはクラフト紙等の可とう性面材を供給してサンドイッチ状とする。このサンドイッチ状の積層体を加熱オーブンに送り込んで加熱し、さらにダブルコンベアを通して厚さ調整を行いつつ発泡原液組成物の発泡を完了させて連続状サンドイッチパネルを製造してこれを所定長さに裁断することにより、所定サイズの硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルが製造される。
(実施例)
上記記載の連続成形法により、下面材としてポリウレタンクリア塗装したガルバリウム鋼板(スケルトンカラー:JFEスチール)を供給し、上面材としてアルミ箔ラミネートクラフト紙を供給し、厚さ20mm,長さ2000mm,幅1000mmの硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルを製造した。この硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルを、促進試験のために鶏舎の糞尿処理装置上にぶら下げて設置したところ、1年間経過後においても表面に腐食、変色は認められなかった。
上記記載の連続成形法により、下面材としてポリウレタンクリア塗装したガルバリウム鋼板(スケルトンカラー:JFEスチール)を供給し、上面材としてアルミ箔ラミネートクラフト紙を供給し、厚さ20mm,長さ2000mm,幅1000mmの硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルを製造した。この硬質ポリウレタンフォームサンドイッチパネルを、促進試験のために鶏舎の糞尿処理装置上にぶら下げて設置したところ、1年間経過後においても表面に腐食、変色は認められなかった。
(比較例)
ポリウレタンクリア塗装したガルバリウム鋼板に代えてクリア塗装されていない市販のガルバリウム鋼板を使用して実施例と同様にサンドイッチパネルを製造し、実施例と同様に鶏舎に設置して促進試験を行ったところ、1年間経過後に表面に変色の発生が認められた。
ポリウレタンクリア塗装したガルバリウム鋼板に代えてクリア塗装されていない市販のガルバリウム鋼板を使用して実施例と同様にサンドイッチパネルを製造し、実施例と同様に鶏舎に設置して促進試験を行ったところ、1年間経過後に表面に変色の発生が認められた。
10 パネルの外面部材
12 枠材
14 上面材
15 下面材
16 成形空間
18 注入孔
12 枠材
14 上面材
15 下面材
16 成形空間
18 注入孔
Claims (2)
- 両面の面材と前記面材の間にミキシングヘッドから発泡原液組成物を供給して発泡硬化させてサンドイッチパネルとする硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法であって、
前記面材の少なくとも一方はクリア塗装ガルバリウム鋼板であることを特徴とする硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法。 - 前記クリア塗装は、ポリウレタンクリア塗装であることを特徴とする請求項1に記載の硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法。
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JP2007108236A JP2008265050A (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | 硬質ポリウレタンフォームパネルの製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019523839A (ja) * | 2016-05-30 | 2019-08-29 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | サンドイッチ建築部材の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10202672A (ja) * | 1997-01-24 | 1998-08-04 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | サンドイッチパネルの製造方法 |
JPH10226010A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-25 | Kawatetsu Galvanizing Co Ltd | サンドイッチパネル用鋼板およびウレタンフォームサンドイッチパネル |
JP2001072928A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-21 | Daikin Ind Ltd | 低汚染型水性塗料用樹脂組成物 |
-
2007
- 2007-04-17 JP JP2007108236A patent/JP2008265050A/ja active Pending
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