JPH0569448A - 大型発泡体の成形方法 - Google Patents

大型発泡体の成形方法

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Publication number
JPH0569448A
JPH0569448A JP3234734A JP23473491A JPH0569448A JP H0569448 A JPH0569448 A JP H0569448A JP 3234734 A JP3234734 A JP 3234734A JP 23473491 A JP23473491 A JP 23473491A JP H0569448 A JPH0569448 A JP H0569448A
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JP
Japan
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injection
raw material
foaming
foam
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP3234734A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhide Nishimura
勝英 西村
Takahito Sasaki
隆人 佐々木
Koji Shiraishi
耕司 白石
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】大型発泡体としてポリウレタンフォームを成形
する際に、発泡原料液の注入口を複数個有し、その注入
口の間の型内に発泡原料液の液面より高い仕切板を成形
型内に設けてなる成形型を用いる。 【効果】原料液の液溜まりが均等に制御され、発泡体の
密度、硬度の分布が均一でボイドの少ない大型発泡体を
成形する成形仕上がり性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仕上がり成形性の改善
された大型発泡体の成形方法に関するものである。更に
詳しくは、大型発泡体において、硬度や密度の分布が均
一でかつボイドの少ない仕上がり成形性に優れた大型発
泡体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの観点より断熱性能
に優れる大型発泡体が冷蔵庫、冷凍庫、建築材などに広
く用いられている。特に、冷蔵庫、冷凍庫の大型化及び
人手不足等の面より建築資材の大型成形化が進行し、よ
り大きな大型発泡体の成形が望まれている。
【0003】これらの大型発泡体は、注入発泡される
が、発泡原料液が注入口から注入され、発泡反応と硬化
反応が同時に起こり、型内に充填し、発泡体が同時に起
こる為、発泡原料液の液流れ性が悪く、大型成形物、特
に液流れ性距離が長くなればなる程、発泡体の硬度や密
度分布が不均一化し、更にボイドも発生しやすく、最終
製品の外観をそこねる。
【0004】そこで、注入口を複数個設けた多点注入方
式が採用されているが、理想的な多点同時注入方式は、
注入発泡機が注入口と同一数必要なため、設備投資額が
大きい。そこで、注入ミキシングヘッドだけを複数個化
したマルチヘッドで注入するため、各注入ヘッドから順
番に注入する形になり、複数個の注入口からの注入を同
時に行う事はできない。
【0005】この為、一点注入方式より、良好な成形物
は得られるものの、同時注入方式に比べ、1点目と2点
目の注入原料液の液流れ性に差が生じ、発泡体の硬さ・
密度分布の均一化・ボイドの低減が充分に達し得ないも
のであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大型発泡体
における硬度や密度の分布が均一でかつボイドの少ない
仕上がり成形性に優れる大型発泡体の成形方法を目的と
するものである。
【0007】本発明者らは、上記の問題点に鑑み種々研
究の結果、発明を完成するに至ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、大型発
泡体の成形方法において、発泡原料液の注入口を複数個
有し、その注入口の間の型内に発泡原料液の液面より高
い仕切板を成形型内に設けてなる成形型を用いることを
特徴とする大型発泡体の成形方法、好ましくは大型発泡
体の成形型の大きさが、注入口から成形型端部までの長
さを500mm以上のものであること、好ましくは複数
個の注入口からの注入が同時注入方式でないことを提供
するものである。
【0009】(構成)本発明の大型発泡体の大きさは、
成形型により決まるが、好ましくは縦、横、厚みのいず
れかが500mm以上のもので、特に1000mm以上
である。成形する際に効果を発揮するには、成形型(大
型発泡体)が注入口から発泡体端部までの発泡原料液の
液流れ距離を500mm以上の大きさとする時である。
【0010】成形型の材質は、特に限定しないが、通常
金属(アルミ、ステンレス)、プラスチックで、平板状
成形物では平面部を金属板とする。
【0011】本発明の発泡原料液の注入口は、成形型に
複数個有し、好ましくは2から5個である。その位置
は、特に限定しないが、発泡原料液の液流れ距離ができ
るだけ短くなる様に設置するのがより好ましい。図1の
ように垂直に置かれた成形型では、通常上部の厚み面、
または側面の上部に複数個の注入口を設ける。図2のよ
ううに平板型でも、通常厚み部(側面)に複数個、また
は平面部に注入口を設ける。発泡原液の発泡位置は、注
入口の設けかたにより、特に限定されない。
【0012】また、図1、2のように注入口の他に成形
型には、排気口(空気抜き口)を設けるのが望ましい。
図1、2のように排気口パイプを側面から出すようにす
るか、または単に側面に穴をあけるだけでも良い。
【0013】本発明の発泡原料液の液面より高い仕切板
は、発泡原料液が注入された際、発泡前もしくは発泡初
期の流動性のある状態の原料液の液溜まりより仕切板の
高さが高い構造を有する。仕切板は、複数個の注入口の
間の型内に設置され、注入された発泡原料液の液溜まり
を制御するものである。仕切板は、図1(b)のように
型内側面に密着していても良いし、図2(b)のように
原料液が多量に流れ込まない程度に少し隙間があっても
よい。
【0014】本発明の発泡原料液の液面より高い仕切板
の材質は、特に限定するものではないが、外観、発泡体
の強度、発泡体との接着性の面より、発泡体と同一原料
の発泡体がより好ましい。
【0015】発泡原料液、発泡体は、プロピレン、ポリ
スチレン、フェノール、ポリウレタン等の樹脂であり、
好ましくはポリウレタンである。特に硬質ウレタンフォ
ーム原料液である。
【0016】本発明の大型発泡体の成形方法は、複数個
の注入口からの同時注入方式にても型下面の傾斜や、複
雑な構造による注入された発泡原料液の液溜まりを均一
に制御し、良好な大型発泡体を与えるが、より好ましく
は、複数個の注入口からの注入が同時注入方式がとれな
いようなタイムラグを有する多点注入方式の際、より効
果を発揮する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例と図面に基づき説明す
る。
【0018】実施例1 図1(b)に示すような硬質ウレタンフォーム製仕切板
を取り付けた垂直成形型の前面に金属面材の替わりにア
クリル板を装着して、樹脂の充填状態が見えるように
し、高圧発泡機にて硬質ウレタンフォーム原液を注入口
1、2より垂直に注入した。1点目注入口より注入後、
6秒のタイムラグをおいて2点目注入口より注入した。
1点目と2点目の注入量の比率は1:1で注入した。
又、2点目注入原液にはブルーの着色をほどこし、1点
目樹脂と2点目樹脂の注入20、40、60、80、9
0、100、110秒後の充填状態を目視でチェックし
た。(図3(b)参照) 又、最終発泡体の密度、硬度分布、ボイド発生状態を表
1に示した。
【0019】実施例2 図2(b)に示すような硬質ウレタンフォーム製仕切板
を取り付けた水平3点注入成形型を用い、高圧発泡機に
て硬質ウレタンフォーム原液を注入口1、2、3より水
平注入した。1点目注入口より注入後6秒のタイムラグ
をおいて、2点目を注入、更に2点目注入後6秒のタイ
ムラグをおいて3点目を注入した。1点目、2点目、3
点目の注入量の比率は1:1:1で注入した。又、2点
目注入原液にはブルー、3点目注入原液にはレッドの着
色をほどこし、最終充填後の発泡体の1点目、2点目、
3点目注入樹脂の充填状態を目視でチェックした。(図
5参照) 又、最終発泡体の密度、硬度分布、ボイド発生状態を表
1に示した。
【0020】比較例1 図1(a)に示すような、仕切板なしの垂直成形型を用
いる以外は、実施例1と同様の方法にて大型発泡体を得
た。樹脂の充填状態を図3(a)最終発泡体の密度、硬
度分布、ボイド発生状態を表1に示した。
【0021】比較例2 図2(a)に示すような、仕切板なしの垂直成形型を用
いる以外は実施例2と同様の方法にて大型発泡体を得
た。発泡体の樹脂の最終充填状態を図4に、発泡体の密
度、硬度分布、ボイド発生状態を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】実施例1、2に示す様に、成形型に仕切板
を設置することにより、原料液の液溜まりが均等に制御
され、発泡体の密度、硬度の分布が均一でボイドの少な
い良好な大型発泡体が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明の成形方法は、成形型に仕切板を
設置することにより、原料液の液溜まりが均等に制御さ
れ、発泡体の密度、硬度の分布が均一でボイドの少ない
大型発泡体を成形する成形仕上がり性に優れるといった
効果を発揮する。特に、効果を発揮するのは大型発泡体
が注入口から発泡体端部までの発泡原料液の液流れ距離
が500mm以上の大きさである時である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は比較例1の仕切板なしの垂直成形型を
使用する従来例、(b)は実施例1の仕切板を設置した
垂直成形型を使用する本発明例である。
【図2】(a)は比較例2の仕切板なしの水平成形型を
使用する従来例、(b)は実施例2の仕切板を設置した
水平成形型を使用する本発明例である。
【図3】(a)は比較例1で注入成形した際の1点目注
入樹脂と2点目注入樹脂の充填状態の注入後の経時変化
を示す従来例、(b)は実施例1で注入成形した際の1
点注入樹脂と2点目注入樹脂の充填状態の注入後の経時
変化を示す本発明例である。
【図4】比較例2で注入成形後の1点目、2点目、3点
目注入樹脂の充填状態を示すものである。
【図5】実施例2で注入成形後の1点目、2点目、3点
目注入樹脂の充填状態を示すものである。
【図6】実施例1、比較例1の密度分布測定位置を示す
ものである。
【図7】実施例2、比較例2の密度分布測定位置を示す
ものである。
【図8】実施例1、比較例1の硬度測定位置を示すもの
である。
【図9】実施例2、比較例2の硬度測定位置を示すもの
である。
【符号の説明】
1 1点目注入口 2 2点目注入口 3 3点目注入口 4 ガス抜き孔 5 仕切板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型発泡体の成形方法において、発泡原料
    液の注入口を複数個有し、その注入口の間の型内に発泡
    原料液の液面より高い仕切板を成形型内に設けてなる成
    形型を用いることを特徴とする大型発泡体の成形方法。
  2. 【請求項2】大型発泡体の成形型の大きさが、注入口か
    ら成形型端部までの長さを500mm以上のものである
    ことを特徴とする請求項1の成形方法。
  3. 【請求項3】複数個の注入口からの注入が同時注入方式
    でないことを特徴とする請求項1の成形方法。
JP3234734A 1991-09-13 1991-09-13 大型発泡体の成形方法 Pending JPH0569448A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501543A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 複合要素の製造方法及び、複合要素
US9649794B2 (en) 2010-09-30 2017-05-16 Dow Global Technologies Container modifications to minimize defects during reactive polyurethane flow
WO2019107766A1 (ko) * 2017-11-28 2019-06-06 주식회사 지아이테크 배치형 발포 공정을 이용한 다경도 다탄성 폴리우레탄 폼 제조 방법

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