JP3716908B2 - 希土類元素含有スラッジからの希土類元素の回収方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、希土類磁石製造工程において発生する希土類元素を含有するスラッジからの希土類元素の分離回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
希土類磁石は、一般家電製品から大型コンピュータの周辺端末機や医療用機器まで幅広い分野で使用されており、先端技術の鍵を握る極めて重要な電気・電子材料の一つである。近年、コンピュータや通信機器の小型軽量化に伴い希土類磁石の小型化、高精密化が進み、さらに今後の使用用途の拡大によりその需要も急速に増大する可能性がある。
【0003】
希土類磁石は一般にある程度の大きさに成形し、焼結した後、機械加工や研削加工により所定の大きさと形状にし、さらにめっきや塗装などの表面処理を施して製品となる。この工程の中で発生する成形もれ粉、焼結・特性不良品、加工不良品、めっき不良品等の固形スクラップは当初の原料重量の十数パーセントであるが、近年の磁石の小型化に伴い磁石加工、研削工程で発生するスラッジ(加工、研削屑)はその発生量が製品原料の40〜50パーセントにまで達し、歩留を大きく低下させる原因の一つとなっている。そのため、これらの希土類磁石スクラップ及びスラッジからの希土類元素の回収や再利用は、資源の節約、産業廃棄物の低減、さらには希土類磁石の価格の低減のためにも極めて重要なプロセスである。
【0004】
スラッジの平均粒径は3〜5μmで磁石組成の微粉末と希土類酸化物からなり、非常に活性なため急激に酸化し燃焼する。また、加工工程で使用するクーラント液に混在する有機剤がスラッジ表面に付着しているため炭素、窒素、水素濃度が通常の合金粉末に比べ多い。このため、酸素や炭素等との親和力が極めて大きい希土類元素をスラッジから回収することは非常に困難とされている。
【0005】
これまで、希土類磁石スラッジ又はスクラップの再生方法として、種々の方法が提案されている。回収する希土類の形態により、1)希土類回収法、2)合金再生法、3)磁石再生法に分けられる。希土類回収法は磁石スクラップ又はスラッジから希土類元素のみを希土類化合物として回収し、原料工程にリサイクルする方法で、スクラップを酸を用いて溶解した後、化学的処理により希土類をフッ化物又は酸化物として回収し、Ca還元や溶融塩電解で希土類金属を得る方法である。例えば、希土類磁石スクラップを硝酸−硫酸水溶液中に溶解し、得られた溶液にアルコールを添加して希土類硫酸塩を選択的に晶析させ、希土類元素を分離回収する方法(特許第2765470号)やコバルトを含む希土類−鉄系合金のスラリーに硝酸を添加し、得られたコバルト及び希土類を含有する溶液に蓚酸又はフッ素化合物を添加し、希土類化合物とコバルトを分離回収する方法(特開平9−217132号公報)などが提案されている。これらの方法は一度に大量のスクラップ又はスラッジを処理できること、高純度の希土類化合物を回収できるといった利点があるが、多量の酸を使用することや廃酸の処理が困難、処理工程が複雑といった問題がある。
【0006】
合金再生法は磁石スクラップ又はスラッジを同組成の合金として回収する方法で、スクラップを高周波溶解、アーク溶解、プラズマ溶解等で溶解して磁石合金を得る。例えば、希土類磁石スクラップと磁石原料を高周波溶解で一緒に溶解し、磁石合金として再生する方法(特開平8−31624号公報)やゾーンメルティング法により合金とスラグを分離する方法(特開平6−136461号公報)が提案されている。これらの方法はスクラップを磁石合金として再生することで、希土類金属を得る製錬工程、磁石合金を得る溶解工程を短縮化することができること、磁石スクラップ内に含有する希土類以外の高価な遷移金属も再利用できるといった特徴があるが、溶解における坩堝材の選定が困難、坩堝から不純物が混入するという問題がある。
【0007】
磁石再生法はスクラップ又はスラッジを磁石として再生する方法で、例えば、磁石スクラップを粉砕し、希土類の豊富な合金粉を所定の割合で混合し、成形、焼結し磁石を得る方法(特許第2746818号)が提案されている。
【0008】
従来の方法では、リサイクル原料として固形スクラップを取り扱うものが多く、スクラップより不純物酸素、窒素、炭素濃度が高くスラリー状の磁石スラッジから希土類を回収する方法に関する提案は数少ない。スラッジからの希土類の回収方法としてはスラッジを酸などを用いて溶解し、希土類化合物を分離回収する湿式製錬法が多く、この方法は多量の酸を使用することや廃酸の処理が困難、処理工程が複雑といった問題がある。このため、多量の酸を使用することなく、簡便かつ経済的に希土類元素を回収する方法が望まれていた。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、希土類元素を含有するスラッジから希土類元素を効率的に分離し、不純物が少なく希土類成分の多い、純度の高いリサイクル原料を簡便かつ経済的に回収する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、希土類元素を含有するスラッジを該希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑と共に溶解炉加熱部内に投入し溶解することにより、希土類元素を主成分とする化合物と希土類元素以外の元素からなる合金を効率的に分離し高純度の希土類化合物を原料工程にリサイクルできることを見出し、本発明を完成させた。
【0011】
即ち、本発明は、磁石加工工程で発生する加工、研削屑からなり、R−T−B組成(RはPr、Nd、Tb、Dyから選択される少なくとも1種類以上の希土類元素、TはFeあるいはFeとその他の少なくとも1種類以上の遷移金属)の相と希土類酸化物で構成され、平均粒径が3〜5μmで不純物酸素を0.1〜5.0重量%含有するスラッジを、該希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑をこれらの希土類元素の純分と前記スラッジ中の希土類元素の純分との比が0.5〜1.5(重量比)となるように配合し、共に溶解炉加熱部にて溶解することにより、希土類元素の化合物と希土類元素以外の元素からなる合金を分離回収することを特徴とする前記スラッジからの希土類元素の回収方法、及び、
磁石加工工程で発生する加工、研削屑からなり、R−T−B組成(RはPr、Nd、Tb、Dyから選択される少なくとも1種類以上の希土類元素、TはFeあるいはFeとその他の少なくとも1種類以上の遷移金属)の相と希土類酸化物で構成され、平均粒径が3〜5μmで不純物酸素を0.1〜5.0重量%含有するスラッジを、該希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑をこれらの希土類元素の純分と前記スラッジ中の希土類元素の純分との比が0.5〜1.5(重量比)となるように配合し、希土類金属の1種又は2種類以上の組み合わせからなるフッ化物をフッ化物と前記スラッジ中の希土類元素純分との比が0.5〜3.0(重量比)となるように配合し、共に溶解炉加熱部にて溶解することにより、希土類元素の化合物と希土類元素以外の元素からなる合金を分離回収することを特徴とするスラッジからの希土類元素の回収方法
を提供する。
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明が扱うリサイクル原料は、磁石加工工程で発生するスラッジ(加工、研削屑)で、R−T−B組成(RはPr,Nd,Tb,Dyから選択される少なくとも1種類以上の希土類元素、TはFeあるいはFeとその他の少なくとも1種類以上の遷移金属である。)の相を含むものである。
【0013】
回収に当り、まずスラッジは加工、研削のクーラント液、切断刃屑、カーボン粉等の不純物を含有しているので、浮選又は磁選によりスラッジとその他の固形不純物を分離することが好ましい。クーラント液に混入する水分や有機剤は洗浄、吸引ろ過、真空乾燥により除去できる。乾燥後のスラッジは表面に非常に活性な面が露出し、粉末粒径も小さいことから、非常に燃えやすい。そこで、真空乾燥後は不活性ガス雰囲気中で十分にスラッジの温度を低下し、安定化させることが推奨される。
【0014】
乾燥後のスラッジの組成は、ほとんど希土類磁石組成と同様であるが、通常、不純物酸素、窒素、炭素をそれぞれ0.1〜5.0重量%、0.2〜1.0重量%、0.2〜1.5重量%含有する。
スラッジを溶解する際、希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑を添加し、一緒に溶解する。前述したようにスラッジは非常に活性なため、水中及び大気中では希土類元素の酸化が優先的に進行し、含有する希土類元素が次第に消費され、その結果、遷移金属にまで酸化が進行する。このためスラッジのみを高温で溶解すると希土類化合物以外の遷移金属酸化物がスラグ相に混入して、回収する希土類化合物の純度を低下させ、希土類化合物の製錬工程での効率、歩留及び製品純度に影響を及ぼすといった問題が生ずる。
【0015】
そこで、希土類元素に対する酸素の比が比較的小さい焼結不良品等の固形スクラップ又は磁石合金の廃棄粉又は希土類金属屑を、希土類元素の純分とスラッジ中の希土類元素の純分の比が0.5〜1.5(重量比)となるようにスラッジに添加することで、スラッジ中に過剰に存在する酸素を希土類元素で還元し、スラグへの遷移金属酸化物の混入を抑制することができる。固形スクラップ等の添加量は、添加する割合を増加させるほど回収する希土類化合物の純度は向上するが、合金中に余剰の希土類元素が残留し、希土類元素の回収歩留を低下させることから、適宜添加量を調整するのが望ましい。特に、被溶解物全量中の希土類元素の純分とスラッジ中の希土類元素の純分の比が0.8〜1.2(重量比)となるように添加することが好ましい。
【0016】
また、スラッジを溶解する際に、さらにフッ化物を加えて溶解してもよい。添加するフッ化物は、希土類金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属の1種又は2種類以上の組み合わせからなるフッ化物が好ましい。具体的には、希土類フッ化物、フッ化リチウム、フッ化バリウム、フッ化カルシウム等が挙げられる。上記フッ化物をスラッジに添加し、一緒に溶解することにより、溶解合金中に浮遊する希土類化合物はフッ化物と反応してスラグ相に浮上分離される。溶融合金中に浮遊する希土類化合物は融点が高いため、溶融合金の粘性を高め、合金とスラグとの分離性を悪化させる。そこで、希土類金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属の1種又は2種類以上の組み合わせからなるフッ化物を添加することにより、スラグ相の希土類化合物の活量を低く保つことで、希土類化合物をより効率的にスラグ相に移行させ、希土類化合物と合金との分離性を向上させることができる。その場合、フッ化物添加量はフッ化物とスラッジ中の希土類元素純分の比が0.5〜3.0となるように調整する。フッ化物をスラッジ中の希土類元素純分の2倍以上添加しても、顕著な効果は見られない。
【0017】
上記の方法で不純物及び水分を十分に除去したスラッジに希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑、及び好ましくはフッ化物を添加し、アーク溶解炉、プラズマ溶解炉、電子ビーム溶解炉、エレクトロスラグ溶解炉、高周波溶解炉等の加熱部に投入し、溶解する。この場合、はじめに固形スクラップ、磁石廃棄粉、希土類金属屑等の希土類元素含有物、及びフッ化物を溶解し、この希土類元素溶湯とスラッジ粉を接触させることによりスラッジを溶解させることが好ましい。
【0018】
このように、スラグを加熱部内にて溶解すると、酸素との親和力が極めて大きい希土類元素は優先的にこれらの元素と反応してスラグとして希土類元素以外の金属又は合金(以下、単に合金と呼ぶ)と分離する。希土類化合物は密度が小さく、希土類酸化物と合金との互いの溶解度が小さいことから、スラグと合金は容易に分離することができる。固化したスラグは非常に脆く、合金との分離は機械的に容易である。
【0019】
回収した希土類化合物はCa還元及び溶融塩電解の原料として再利用でき、さらに合金は磁石原料として溶解工程にリサイクルすることができる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0021】
[実施例1]
加工、研削工程で発生したスラッジ(Nd:26wt%、Dy:2wt%、Fe:63wt%、Co:2wt%、B:1.0wt%、Al:0.5wt%、O:4.0wt%、N:0.6wt%、C:0.7wt%、平均粒径:3〜5μm)は予め磁選し、固形不純物を取り除いた後、工水で洗浄、吸引ろ過、真空乾燥し、クーラント液に含まれる有機剤や水分を十分に除去した後、不活性ガス雰囲気下で安定化させたものを使用した。溶解は非消耗型アーク溶解炉を使用し、上記の前処理を施したスラッジとNd金属屑を一緒に溶解した。Nd金属屑の添加量はスラッジ中の希土類元素の純分とNd金属屑の純分の比が重量比で0.75及び1.1となるように添加した。溶解は、はじめにNd金属屑を溶解後、Nd溶湯とスラッジ粉が接触することでスラッジを溶解した。スラッジ及びNd金属屑が十分に溶解したのを確認後、アーク放電をやめ、冷却後、スラグと合金に分離した試料を得た。スラグと合金は機械的に簡単に分離し得ることができた。図1にNd金属屑中の希土類元素の純分とスラッジ中の希土類元素の純分の比が0.75及び1.1となるように添加したときの溶解後のスラグのX線回折パターンを示す。これから希土類元素純分の比が1.1となるようにNd金属屑を添加したとき、スラグ中のNdFeO3のピークが減少し、Nd2O3のピークのみ確認できる。スラグの組成分析を行ったところ、添加比が1.1のときFeの濃度が減少し、全希土類濃度が向上し、その結果、純度95%以上の希土類酸化物を回収することができた。分離した合金には希土類元素はほとんど混入しておらず、Fe、Co及びCuからなる合金であった。
【0022】
[比較例1]
実施例1と同様の前処理を施して得られたスラッジのみを、非消耗型アーク溶解炉で溶解した。スラッジが十分に溶解したことを確認後、アーク放電をやめ、冷却し、スラグと合金に分離した試料を得た。得られた試料を機械的に破砕し、スラグと合金に分離し、各々回収した。得られた希土類化合物の純度は64%程度で、Fe及びCo等の不純物を多く含有していた。
【0023】
[実施例2]
実施例1と同様の前処理を施して得られたスラッジにNd金属屑及びNdF3をスラッジ中の希土類元素の純分に対し重量比で1.1及び2.0となるように添加したものを、非消耗型アーク溶解炉で一緒に溶解した。溶解は、はじめにNd金属屑を溶解後、Nd溶湯とスラッジ粉が接触することでスラッジを溶解した。スラッジ及びNd金属屑が十分に溶解したのを確認後、アーク放電をやめ、冷却後、スラグと合金に分離した試料を得た。これを機械的に分離し、スラグ及び合金を得た。表2は回収したスラグのX線回折パターンを示す図である。これから溶解後のスラグはNd2O3及びNdOFからなり、Feを含む化合物のピークは確認できなかった。スラグの組成分析を行ったところ、純度が97%以上の希土類酸化物を回収することができた。表1、2に上記各例の回収スラグ、回収合金の組成を示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、希土類元素を含有するスラッジから、希土類元素の化学的性質を利用し、希土類化合物と希土類以外の金属又はその合金とに効率的に分離し、不純物が少なく希土類成分の多い、純度の高いリサイクル原料を簡便かつ経済的に回収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Nd金属屑添加量を変化させたときの溶解スラグのX線回折パターンの変化を示す図である。
【図2】スラッジにNd金属屑及びNdF3を添加、溶解後のスラグのX線回折パターンを示す図である。
Claims (3)
- 磁石加工工程で発生する加工、研削屑からなり、R−T−B組成(RはPr、Nd、Tb、Dyから選択される少なくとも1種類以上の希土類元素、TはFeあるいはFeとその他の少なくとも1種類以上の遷移金属)の相と希土類酸化物で構成され、平均粒径が3〜5μmで不純物酸素を0.1〜5.0重量%含有するスラッジを、該希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑をこれらの希土類元素の純分と前記スラッジ中の希土類元素の純分との比が0.5〜1.5(重量比)となるように配合し、共に溶解炉加熱部にて溶解することにより、希土類元素の化合物と希土類元素以外の元素からなる合金を分離回収することを特徴とするスラッジからの希土類元素の回収方法。
- 磁石加工工程で発生する加工、研削屑からなり、R−T−B組成(RはPr、Nd、Tb、Dyから選択される少なくとも1種類以上の希土類元素、TはFeあるいはFeとその他の少なくとも1種類以上の遷移金属)の相と希土類酸化物で構成され、平均粒径が3〜5μmで不純物酸素を0.1〜5.0重量%含有するスラッジを、該希土類元素を含有する固形スクラップ、磁石廃棄粉又は希土類金属屑をこれらの希土類元素の純分と前記スラッジ中の希土類元素の純分との比が0.5〜1.5(重量比)となるように配合し、希土類金属の1種又は2種類以上の組み合わせからなるフッ化物をフッ化物と前記スラッジ中の希土類元素純分との比が0.5〜3.0(重量比)となるように配合し、共に溶解炉加熱部にて溶解することにより、希土類元素の化合物と希土類元素以外の元素からなる合金を分離回収することを特徴とするスラッジからの希土類元素の回収方法。
- 溶解炉の加熱方法がアーク溶解、プラズマ溶解、電子ビーム溶解、エレクトロスラグ溶解、高周波溶解のいずれかである請求項1又は2記載の希土類元素の回収方法。
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