JP3716825B2 - 配膳車の間仕切り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院や学校等で使用される配膳車の保温保冷庫内の間仕切り装置に関するものであり、より詳しくは、間仕切り装置を構成する仕切り棚ユニットの取り付けの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば病院などにおいて各病室の患者に給食する場合、主食や副食、デザート等をそれぞれ盛り付けた食器をトレーの上に並べると共にこのトレーを配膳車内に上下複数段に積んで多数収容し、配膳車を走行させて各病室を回りながら、配膳車からトレーを取り出して患者に配達することによっておこなわれている。このような配膳車として従来から各種のものが提供されているが、最近では保温室と保冷室とを有する保温保冷庫を台車の上に設けた配膳車が使用されており、トレーの上に並べた食品を保温室で保温したり保冷室で保冷したりしながら配達することができるようになっている。
【0003】
このような配膳車において、トレーの上に並べた食品は保温を必要とするものと保冷を必要とするものとがあるので、保温室と保冷室が隣接して形成された保温保冷庫を設け、トレーの左右の側部のうち、保温を必要とする食品を並べた一方の側部が保温室内に、保冷を必要とする食品を並べたトレーの他方の側部が保冷室内に配置されるようにトレーを保温室と保冷室の間に収容するようにしてある。
【0004】
上記のように保温保冷庫3を保温室4と保冷室5とに仕切る必要があるが、図12に示すように、仕切り棚ユニット1を上下に複数段連ねて形成される間仕切り装置2を保温保冷庫3内に設け、間仕切り装置2で保温保冷庫3内を左右に仕切ることによって行なうようにしてある。各仕切り棚ユニット1の下端部内にはシャッター板21が下方へバネ付勢された状態で上下動自在に設けてあり、シャッター板21がその下の仕切り棚ユニット1の上端に当接していることによって、間仕切り装置2で保温室4と保冷室5を気密的に仕切ることができるものである。そして、食品トレー6の保温を必要とする食品を並べた一方の側部を保温室4内に、保冷を必要とする食品を並べた他方の側部を保冷室5内に位置させるように、食品トレー6を上下の仕切り棚ユニット1,1間に差し込むことによって、食品トレー6を保温保冷庫3内に収容することができるようにしてある。このように食品トレー6を収容した状態でも、シャッター板21の下端が食品トレー6の上面に当接していることによって、保温室4と保冷室5の間の気密は確保されるようになっている。
【0005】
ここで、上記の間仕切り装置2を構成する各仕切り棚ユニット1の取り付けは、その両側に突出させて設けた支持バー7の各先端に断面L型のサイドバー8を取着し、各サイドバー8を保温保冷庫3の保温室4側の内壁と保冷室5側の内壁にそれぞれネジ22で止めて固定することによって、行なわれている。このように、ネジを用いて仕切り棚ユニット1の取り付けを行なうのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−234855号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにネジ22を用いて仕切り棚ユニット1の取り付けを行なう場合、仕切り棚ユニット1を支持しながらネジ締めを行なう必要があるなど、組み立てに手間を要するという問題があった。また配膳車のようにモーターなどの作動によって振動が常時作用しているものでは、ネジ22が振動によって弛んで外れ易く、仕切り棚ユニット1が脱落して食品トレーを落下させたり、食品にネジ22が混入したりするおそれがあるという問題を有するものであった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ネジを用いる必要なく、仕切り棚ユニットを容易に取り付けることができると共に、仕切り棚ユニットを強固に取り付けることができる配膳車の間仕切り装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る配膳車の間仕切り装置は、仕切り棚ユニット1を上下複数段連ねて形成される間仕切り装置2で保温保冷庫3内を保温室4と保冷室5とに左右に仕切り、食品トレー6を上下に隣合う仕切り棚ユニット1,1間に抜き差し自在に差し込むと共に食品トレー6の左右の一方の側部を保温室4内に他方の側部を保冷室5内に位置させて、食品トレー6を保温保冷庫3内に収容するようにした配膳車において、仕切り棚ユニット1の両側に突出させて支持バー7を設けると共に支持バー7の各先端部にサイドバー8を取り付け、サイドバー8に弾性的に変位自在な係合凸部9を設け、上方へ開口する受け溝10を有すると共に受け溝10の内側面に開口する係合穴11を設けて形成される受け具12を、保温保冷庫3の保温室4側の内壁と保冷室5側の内壁にそれぞれ取り付け、上記のサイドバー8を受け具12の受け溝10に挿入すると共に係合穴11に係合凸部9を脱着自在に弾性的に係合させることによって、サイドバー8及び支持バー7を介して受け具12で仕切り棚ユニット1を支持して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項2の発明は、請求項1において、連結バー13の両端部にそれぞれ樹脂製の係合具14を取り付けてサイドバー8を形成し、係合具14の側面に上記係合凸部9を設けると共に結合用凸部15を突設し、仕切り棚ユニット1に設けられた上記支持バー7をパイプで形成すると共に、結合用凸部15を支持バー7の先端部の開口内に差し込んで結合することによって、支持バー7の先端部にサイドバー8を取り付けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、支持バー7に位置決め孔16を設け、支持バー7を仕切り棚ユニット1に左右に挿通すると共に位置決め孔16に止めピン17を差し込み、止めピン17を仕切り棚ユニット1に係止させることによって支持バー7を仕切り棚ユニット1に固定して成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図10は配膳車Aの一例を示す斜視図、図11は扉24を外した状態の配膳車Aを示す一部破断した正面図であり、車両本体25の下面に車輪26を設けて形成してある。車輪26はACサーボモータ等の駆動源27によって駆動される一対の駆動輪26aと、首振り回動自在な操向輪26bとで形成してあり、走行駆動させることができるようにしてある。車両本体25は、下面に車輪26を取り付けた台車28と、両側の側面が開口部29となったステンレス等の金属材で作製される箱状の保温保冷庫3と、この保温保冷庫3に両側の開口部29を除いて、その前面や後面、上面、すなわち保温保冷庫3の外面に外装されるプラスチック成形品の外装パネル30とで形成してあり、保温保冷庫3は台車28の上に固定してある。また、車両本体25の下端の台車28の外周部には全周に亘ってゴム弾性を有するプラスチックで作製したバンパー31が取り付けてあり、配膳車Aが建物の壁面や設備・機器等にぶつかってもバンパー31で衝撃を吸収することができるようにしてある。図10において、32は各種のスイッチ33などを設けた操作パネル、34は運転操作ハンドル、35は作業テーブルである。
【0014】
保温保冷庫3内は中央仕切り壁37によって前部室38と後部室39とに左右(走行方向の前後)に仕切ってある。そして保温保冷庫3の両側の開口部29にはそれぞれ4枚ずつ扉24が取り付けてあり、4枚の扉24のうち最も前の扉24aは前部室38の保冷室5を開閉するものであって、開口部29の前の側縁部にヒンジで枢支してあり、図10の矢印のように開くことができるようにしてある。次の扉24bは前部室38の保温室4を開閉するものであって、中央仕切り壁37にヒンジで枢支してあり、図10の矢印のように開くことができるようにしてある。次の扉24cは後部室39の保冷室5を開閉するものであって、中央仕切り壁37にヒンジで枢支してあり、図10の矢印のように開くことができるようにしてある。次の扉24dは後部室39の保温室4を開閉するものであって、開口部29の後の側縁部にヒンジで軸支してあり、図10の矢印のように開くことができるようにしてある。また、図示はしていないが、この配膳車Aには保温保冷庫3の保温室4内を加熱するためのヒータ等の加熱装置や、保冷室5内に冷風を送風するなどして冷却する冷却装置が設けてある。
【0015】
そして、保温保冷庫3の前部室38内と後部室39内にそれぞれ間仕切り装置2を設けて、図1及び図2に示すように、保温保冷庫3の前部室38内と後部室39内を保温室4と保冷室5とに左右(走行方向の前後)に仕切るようにしてある。間仕切り装置2は、複数の仕切り棚ユニット1を上下に複数段重ねて連ねることによって形成されるものである。
【0016】
仕切り棚ユニット1は横板41と縦板42とで正面視でT字型に形成されるものであり、縦板42の下面にはスリット状凹部43が下方へ開口させて設けてある。このスリット状凹部43内にバネで下方へ弾発付勢したシャッター板21が上下動自在に取り付けられるものである。このシャッター板21は下端が下側に位置する仕切り棚ユニット1の上面に当接することによってスリット状凹部43から抜けないようになっており、上下に隣合う仕切り棚ユニット1,1の間の隙間をシャッター板21で閉じ、保温室4と保冷室5との間の空気の流通を遮断するようにしてある。
【0017】
次に、上記のような間仕切り装置2を構成する仕切り棚ユニット1の保温保冷庫3内への取り付けについて説明する。
【0018】
仕切り棚ユニット1は図3に示すように、縦板42の上端面に横板41を両側へ張り出すように取着することによって形成されるものであり、横板41の幅方向の中央部には上方へ台形状に突出する位置決め突条44が設けてある。また縦板42の上端には前後方向(奥行き方向)の2箇所において左右両側面に開口する挿通孔45が穿設してあり、この挿通孔45に対応する位置において、横板41の両側端部の下面にそれぞれ筒状凸部46を設けて挿通孔45と対向して開口するように筒孔47が形成してある。また筒状凸部46と縦板42との間の位置において横板41の下面には一対のガイド突片48が突設してある。そして仕切り棚ユニット1の各挿通孔45には、筒孔47に差し込んで通した支持バー7が挿通してあり、仕切り棚ユニット1の両側に両端部を突出させた状態で支持バー7を仕切り棚ユニット1に取り付けるようにしてある。
【0019】
ここで、支持バー7は金属の丸パイプによって形成してあり、その長手方向に沿った複数箇所に所定の一定間隔で位置決め孔16が穿設してある。また図4は止めピン17を示すものであり、止めピン17はピン49の後端に係合片50を取着して形成してある。係合片50はピン49とほぼ平行な片であり、丸パイプの支持バー7の外周の一部が嵌り込むように凹湾曲する凹面部51が形成してある。そして仕切り棚ユニット1の挿通孔45と筒孔47に支持バー7を挿通した後に、ガイト突片48と筒孔47の間の位置において、図4に示すように、ピン49を支持バー7の位置決め孔16に差し込むと共に凹面部51に支持バー7の外周を嵌め合わせることによって、支持バー7に止めピン17を外れないように取り付ける。このように支持バー7に止めピン17を取り付けることによって、図5に示すように係合片50が筒状凸部46とガイド突片48の間に係止されるものであり、支持バー7は挿通孔45に挿通して取り付けた位置がその長手方向にずれるようなことなく、仕切り棚ユニット1に固定されることになる。
【0020】
図6及び図7はサイドバー8を示すものであり、金属の四角パイプなどで作製される連結バー13の両端に樹脂成形品で作製される係合具14を取着して形成してある。係合具14は縦片53と縦片53の上下にそれぞれ設けた横片54,54とで背面側が開口する断面コ字型に形成してあり、横片54の先端間に一対のブリッジ片55が架け渡して設けてある。この一対のブリッジ片55のうち先部側のブリッジ片55には片持ち状で弾性を有するように突片56が突設してあり、突片56の先端に縦片53の背面側に突出する嵌合凸部57が突設してある。係合具14の縦片53の先端部の表面は基部よりも背方へ引っ込むように一段下がった凹段部58となっており、凹段部58にはU字状の切欠部を設けることによって、片持ち状で弾性を有するように舌片59が形成してあり、この舌片59の表面に係合凸部9が突設してある。また縦片53の基端部の表面には結合用凸部15が突設してある。
【0021】
そして連結バー13の両端にはそれぞれ嵌合孔60が設けてあり、図7(a)に示すように、この連結バー13の端部を係合具14の背面側の縦片53と横片54とブリッジ片55とで囲まれて形成される穴部にその基端部から差し込み、連結バー13の嵌合孔60に嵌合凸部57を弾性的に嵌合させることによって、図7(b)のように連結バー13の端部に係合具14を取り付けることができるものである。このようにして連結バー13の両端部にそれぞれ係合具14を取り付けることによって、図6に示すようなサイドバー8を組み立てることができるものであり、連結バー13への係合具14の取り付けはネジ止めの必要なく容易に行なうことができるものである。
【0022】
このサイドバー8は仕切り棚ユニット1の両側に突出している一対の支持バー7の先端間に取り付けられるものである。サイドバー8の取り付けは、サイドバー8の両端部の各係合具14に設けた結合用凸部15を、パイプで形成される各支持バー7の先端の開口に差し込んで結合することによって、ネジ止めの必要なく容易に行なうことができるものである。
【0023】
一方、保温保冷庫3の保温室4と保冷室5の対向する内壁には受け具12が取り付けてある。受け具12は図8に示すように、基板62の表面に断面L字型の受け板63を設けることによって、全体として断面U字型に樹脂成形品で作製してあり、基板62と受け板63の間に上方へ開口する受け溝10が凹設されるようにしてある。この受け板63の縦片には受け溝10の内側面及び外側面に開口する係合穴11が設けてある。また基板62の上端部の表面には他の箇所よりも一段低い凹段部64が凹設してあり、この凹段部64及び基板62の下端にそれぞれ固定用孔65が穿設してある。そして保温保冷庫3の内壁に受け具12を配置すると共に固定用孔65に通したリベット66を保温保冷庫3の内壁面に結合させることによって、図9(b)のように受け具12を保温保冷庫3の内壁面にリベット止めで固定することができるものである。このとき、凹段部64内にリベット66の頭が収められて、受け溝10の上方においてリベット66の頭が基板62の表面から突出しないようにしてある。
【0024】
上記の受け具12は、仕切り棚ユニット1を配置すべき高さに応じた上下複数段の位置において、保温保冷庫3の奥行き方向に一対ずつ取り付けてある。そして、サイドバー8の係合具14の先端部の凹段部58の箇所を受け具12の受け溝10に上方から差し込む。このとき、係合具14に設けた係合凸部9を押さえて舌片59を弾性的に変形させ、係合凸部9を背方へ変位させた状態で、受け具12の受け溝10に係合具14を差し込むものであり、受け溝10に係合具14が挿入されると、図9に示すように、係合具14の係合凸部9が舌片59の弾撥力で前面側へ変位して受け溝10内に開口する係合穴11に挿入係合され、受け溝10に係合具14が挿入された状態に固定される。このように、受け溝10に係合具14を挿入すると共に係合穴11に係合凸部9を係合させることによって、仕切り棚ユニット1の両側の各サイドバー8を受け具12に固定することができるものであり、サイドバー8及び支持バー7を介して仕切り棚ユニット1を受け具12によって支持して取り付けることができるものである。
【0025】
このように仕切り棚ユニット1を取り付けるにあたって、受け溝10への係合具14の挿入と係合穴11への係合凸部9の係合によって行なうことができるものであり、ビス止めを行なう必要なく、仕切り棚ユニット1の取り付けを行なうことができるものである。また、係合穴11の外面の開口から係合凸部9を押して、係合穴11内への係合凸部9の係合を解除することによって、受け具12の受け溝10から係合具14を抜くことができるものであり、仕切り棚ユニット1の取り外しも容易に行なうことができるものである。ここで、係合具14の先端部の凹段部58の箇所を受け具12の受け溝10に挿入することによって、係合具14の他の部分の表面と受け具12の受け板63の表面が面一になるようにしてある。
【0026】
そして、同様にして上下複数段の各仕切り棚ユニット1を受け具12で支持することによって、図2のように複数の仕切り棚ユニット1を上下複数段に重ねて連ねた間仕切り装置2を形成することができるものである。尚、間仕切り装置2の上端の仕切り棚ユニット1aは保温保冷庫3の天井面に取り付けてあり、下端の仕切り棚ユニット1bは保温保冷庫3の床面に取り付けてある。
【0027】
図1は間仕切り装置2の上下に隣合う仕切り棚ユニット1,1間に食品トレー6を差し込んで、保温保冷庫3内に食品トレー6を収容した状態を示すものである。食品トレー6は一側部が保温を必要とする食品を並べる保温食品部6a、他方の一側部が保冷を必要とする食品を並べる保冷食品部6bとなっており、保温食品部6aと保冷食品部6bの境界において食品トレー6の下面に凹溝部67が形成してある。そしてこの凹溝部67を仕切り棚ユニット1の位置決め突条44に嵌め合わせた状態で上下の仕切り棚ユニット1,1間に差し込むことによって、保温食品部6aを保温室4内に、保冷食品部6bを保冷室5内にそれぞれ位置させた状態で、食品トレー6を保温保冷庫3内に収容することができるものである。このとき、食品トレー6の保温食品部6aや保冷食品部6bが、仕切り棚ユニット1の横板41及び支持バー7の上に乗ることによって、食品トレー6を安定して支持することができるようにしてある。
【0028】
ここで、食品トレー6は保温食品部6aの幅が広く保冷食品部6bの幅が狭いものなど、保温食品部6aの幅や保冷食品部6bの幅が異なる各種のものがあり、保温食品部6aが収容される保温室4内の幅と保冷食品部6bが収容される保冷室5の幅は、保温食品部6aの幅と保冷食品部6bの幅に応じて設定する必要がある。そしてこの保温室4内の幅と保冷室5の幅は、保温保冷庫3内での間仕切り装置2の位置によって決まるものであり、つまり仕切り棚ユニット1の一方の側方への支持バー7の突出寸法と、他方の側方への支持バー7の突出寸法によって決まることになる。従って、上下複数段の各仕切り棚ユニット1において、一方の側方と他方の側方への突出寸法がそれぞれ同じになるように仕切り棚ユニット1に支持バー7を挿通して取り付ける必要がある。そこで上記のように、支持バー7の位置決め穴16に止めピン17を差し込んで仕切り棚ユニット1にこの止めピン17を係止させることによって、仕切り棚ユニット1の一方の側方と他方の側方に突出する寸法が所定寸法になるように位置決めした状態で、仕切り棚ユニット1に支持バー7を取り付けることができるようにしてある。
【0029】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る配膳車の間仕切り装置は、仕切り棚ユニットを上下複数段連ねて形成される間仕切り装置で保温保冷庫内を保温室と保冷室とに左右に仕切り、食品トレーを上下に隣合う仕切り棚ユニット間に抜き差し自在に差し込むと共に食品トレーの左右の一方の側部を保温室内に他方の側部を保冷室内に位置させて、食品トレーを保温保冷庫内に収容するようにした配膳車において、仕切り棚ユニットの両側に突出させて支持バーを設けると共に支持バーの各先端部にサイドバーを取り付け、サイドバーに弾性的に変位自在な係合凸部を設け、上方へ開口する受け溝を有すると共に受け溝の内側面に開口する係合穴を設けて形成される受け具を、保温保冷庫の保温室側の内壁と保冷室側の内壁にそれぞれ取り付け、上記のサイドバーを受け具の受け溝に挿入すると共に係合穴に係合凸部を脱着自在に弾性的に係合させることによって、サイドバー及び支持バーを介して受け具で仕切り棚ユニットを支持するようにしたので、受け具の受け溝にサイドバーを挿入して係合穴に係合凸部を係合させることによって、保温保冷庫の内壁の受け具にサイドバーを固定することができ、ビス止めを行なう必要なく支持バーを介して仕切り棚ユニットを受け具で支持して取り付けることができるものであり、しかも挿入や係合の操作で仕切り棚ユニットの取り付けの作業を容易に行なうことができると共に、係合穴への係合凸部の係合によってサイドバーが受け具から外れることを確実に防止して、仕切り棚ユニットを強固に取り付けることができるものである。
【0030】
また請求項2の発明は、請求項1において、連結バーの両端部にそれぞれ係合具を取り付けてサイドバーを形成し、係合具の側面に上記係合凸部を設けると共に結合用凸部を突設し、仕切り棚ユニットに設けられた上記支持バーをパイプで形成すると共に、結合用凸部を支持バーの先端部の開口内に差し込んで結合することによって、支持バーの先端部にサイドバーを取り付けるようにしたので、サイドバーの係合具に設けた結合用凸部をパイプで形成した支持バーの先端の開口に差し込むという作業で、ネジ止めを行なう必要なく、サイドバーの組み付けを容易に行なうことができるものである。
【0031】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、支持バーに位置決め孔を設け、支持バーを仕切り棚ユニットに左右に挿通すると共に位置決め孔に止めピンを差し込み、止めピンを仕切り棚ユニットに係止させることによって支持バーを仕切り棚ユニットに固定するようにしたので、仕切り棚ユニットの一方の側方と他方の側方に突出する寸法が所定寸法になるように位置決めした状態で、仕切り棚ユニットに支持バーを正確に取り付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の保温保冷庫の部分を示す正面図である。
【図2】同上の保温保冷庫の部分を示す正面図である。
【図3】同上の仕切り棚ユニットの正面図である。
【図4】同上の止めピンを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は一部を破断した正面図である。
【図5】同上の止めピンの装着状態を示す、仕切り棚ユニットを裏返した状態の一部の斜視図である。
【図6】同上のサイドバーを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図7】同上のサイドバーを示すものであり、(a)は一部破断した分解斜視図、(b)は一部の断面図である。
【図8】同上の受け具の斜視図である。
【図9】同上の受け具へのサイドバーの係合具の取り付け状態を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図10】配膳車の一例を示す全体の斜視図である。
【図11】同上の配膳車の扉及び間仕切り装置を外した状態の一部破断した正面図である。
【図12】従来例を示す保温保冷庫の部分の正面図である。
【符号の説明】
1 仕切り棚ユニット
2 間仕切り装置
3 保温保冷庫
4 保温室
5 保冷室
6 食品トレー
7 支持バー
8 サイドバー
9 係合凸部
10 受け溝
11 係合穴
12 受け具
13 連結バー
14 係合具
15 結合用凸部
16 位置決め孔
17 止めピン
Claims (3)
- 仕切り棚ユニットを上下複数段連ねて形成される間仕切り装置で保温保冷庫内を保温室と保冷室とに左右に仕切り、食品トレーを上下に隣合う仕切り棚ユニット間に抜き差し自在に差し込むと共に食品トレーの左右の一方の側部を保温室内に他方の側部を保冷室内に位置させて、食品トレーを保温保冷庫内に収容するようにした配膳車において、仕切り棚ユニットの両側に突出させて支持バーを設けると共に支持バーの各先端部にサイドバーを取り付け、サイドバーに弾性的に変位自在な係合凸部を設け、上方へ開口する受け溝を有すると共に受け溝の内側面に開口する係合穴を設けて形成される受け具を、保温保冷庫の保温室側の内壁と保冷室側の内壁にそれぞれ取り付け、上記のサイドバーを受け具の受け溝に挿入すると共に係合穴に係合凸部を脱着自在に弾性的に係合させることによって、サイドバー及び支持バーを介して受け具で仕切り棚ユニットを支持して成ることを特徴とする配膳車の間仕切り装置。
- 連結バーの両端部にそれぞれ係合具を取り付けてサイドバーを形成し、係合具の側面に上記係合凸部を設けると共に結合用凸部を突設し、仕切り棚ユニットに設けられた上記支持バーをパイプで形成すると共に、結合用凸部を支持バーの先端部の開口内に差し込んで結合することによって、支持バーの先端部にサイドバーを取り付けて成ることを特徴とする請求項1に記載の配膳車の間仕切り装置。
- 支持バーに位置決め孔を設け、支持バーを仕切り棚ユニットに左右に挿通すると共に位置決め孔に止めピンを差し込み、止めピンを仕切り棚ユニットに係止させることによって支持バーを仕切り棚ユニットに固定して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の配膳車の間仕切り装置。
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