JP3716149B2 - トイレの出入口構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高齢者向けの住宅に好適なトイレの出入口構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高齢者(車椅子使用者も含む)が居住する住宅におけるトイレの出入口の開口幅は、通常の使用時には800mm、要介護状態での使用時には1200mmと言われている。
【0003】
従来より、この開口幅を確保するために、図4(a)に示すように、1200mmの開口幅aの出入口bに、800mm以上の開口幅cを確保できる片引き戸dを設けることが考えられている。この場合、介護が不要の状態では、片引き戸dを開閉してトイレeへ出入りでき、要介護状態では、片引き戸dを取り外した出入口bにカーテンなどの簡易な目隠しを設けることで、片引き戸dの開閉をすることなくトイレeへ出入りできる。
【0004】
また、図4(b)に示すように、1200mm以上の開口幅fの出入口gに、800mmの開口幅hを確保できる引き違い戸iを設けたりすることが考えられている。この場合、介護が不要の状態では、引き違い戸iの一方を開閉してトイレeへ出入りでき、要介護状態では、引き違い戸iを取り外して出入口gにカーテンなどの簡易な目隠しを設けることで、上記片引き戸dよりも広い開口幅fを確保することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記片引き戸dの場合、片引き戸d自体が幅広いため、出入口bの開口幅aが1200mmであっても、この片引き戸dが納まる戸袋が必要となるため、引き残し寸法を400mmの多めにとったとしても、約2mの横幅、すなわち、トイレの奥行きに2m以上もの寸法が必要となる。
【0006】
また、上記引き違い戸iの場合、出入口gの開口幅f自体が大きいので、この出入口fに隣接して洗面化粧台などが設けられているような場合、出入口fと洗面化粧台との間隙に埃が溜まり易くなる。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、隣接する設備機器との取り合いが良く、トイレの奥行きを無駄に広くとることなく、充分な開口幅を確保することができるトイレの出入口構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のトイレの出入口構造は、トイレの出入口の開口幅が、要介護寸法となされるとともに、この出入口に、幅寸法の異なる親戸と子戸とが引き違いに設けられてなり、親戸は出入口に隣接するトイレ側で開口幅方向に沿って慴動するように設けられ、子戸は出入口の開口部のうち、親戸の引き込み側の縦枠に沿って固定可能となされ、子戸を開口部に固定して親戸を開口させた状態で、トイレの出入口は、通常使用寸法に開口するようになされたものである。
【0009】
この構成により、通常時は、親戸を開閉して出入りすることができる。また、居住者が要介護状態になってしまったような場合には、子戸と親戸とを取り外すことで、トイレの出入口の開口幅は、要介護寸法とすることができる。したがって、子戸と親戸とを取り外した後の出入口に、カーテンなどの簡易な目隠しを設けることで、要介護状態での利用が容易となる。
【0010】
子戸と親戸とは、幅寸法が異なる変則の引き違い戸となされているので、親戸の引き込み側であって、子戸の戸当たり側のトイレ外部に壁部を構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は通常使用時におけるトイレ1の出入口構造を示し、図2は要介護者使用時における同トイレ1の出入口構造を示し、図3は通常使用時におけるトイレ1の出入口構造をトイレ1 内から見た状態を示している。
【0013】
すなわち、このトイレ1の出入口構造は、トイレ1の出入口10に、幅寸法の異なる子戸21と親戸22とからなる親子引き違い戸2が設けられている。
【0014】
トイレ1は、洗面室3に隣接して設けられており、幅Wが約1m、奥行きDが約2mとなされている。トイレ1内の奥行きD方向に沿った一端側に便器11が設けられている。洗面室3との間を仕切る側のトイレ1の一側壁面には、1200mmの開口幅Lの出入口10が設けられている。
【0015】
この出入口10には、子戸21が設けられている。また、この出入口10のトイレ1側に隣接した位置には、親戸22が設けられる。このうち、子戸21は、出入口10の内周縁に沿った枠部12に設けられる。また、親戸22は、上記枠部12のトイレ1側に隣接した位置に、トイレ1の奥行きD方向全体、すなわち約2mの幅にわたる戸袋部13に設けられる。トイレ1の奥行きD方向に沿って枠部12に隣接する位置には、枠部12と戸袋部13との寸法差である約800mmに相当する幅の間仕切壁部14が形成されている。
【0016】
子戸21は、幅が約330mmに形成されており、上記枠部12のうち、親戸22の開方向O側の縦枠部12aに沿って固定できるようになされている。この固定は、縦枠部12aに設けられた固定用木片12bと、子戸21の戸先21aに設けられた凹部21bとを嵌合させ、子戸21の戸尻21cに設けたフランス落し21dによって、枠部12の下枠12cおよび上枠12dと、子戸21とを固定する。
【0017】
親戸22は、幅が約900mmに形成されており、上記戸袋部13をトイレ1の奥行きD方向に沿ってスライド可能となされている。この親戸22は、閉方向Cに親戸22をスライドさせて完全に出入口10を閉じた状態で、子戸21との間に約30mmの重なりしろAが形成されるようになされている。また、親戸22は、開方向Oに親戸22をスライドさせて完全に出入口10を開けた状態で、子戸21よりも約70mm突出した引きしろBが形成され、かつ約800mmの開口幅Eを確保することができるようになされている。
【0018】
このようにして構成されるトイレ1の出入口構造によると、親戸22を開くことで約800mmの通常使用幅Eを確保することができるので、高齢者や車椅子使用者でも通常に出入りすることができる。
【0019】
また、居住者が、要介護者になってしまったような場合であっても、子戸21と親戸22とを取り外し、出入口10にカーテンなどの簡易な目隠し4を設けることで、上記通常の使用時よりも幅広い約1200mmの開口幅Lを確保することができる。したがって、介護者と一緒であっても容易に出入りすることができる。
【0020】
さらに、トイレ1と洗面室3との間には、約800mmもの幅の間仕切壁部14を形成することができるので、洗面室3は、この間仕切壁部14との間に隙間を生じることなく洗面化粧台31を設置することができ、埃溜まりなどを生じ無い。
【0021】
しかも、トイレ1は、子戸21と親戸22とからなる親子引き違い戸2を設けることにより、要介護者の使用にも充分な約1200mmの開口幅Lを確保でき、かつ、奥行きDが約2mというコンパクトな空間に納めることができるので、空間設計の自由度が広がり、特に床面積が限定されているマンションなどの設計であっても容易に対応することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、親戸を開閉することで通常の使用が可能で、かつ、子戸および親戸を取り外すことで、要介護者の使用が可能となる。
【0023】
また、親戸の引き込み側であって、子戸の戸当たり側のトイレ外部に壁部を構成することができるので、トイレに隣接する空間に洗面化粧台などの設備機器を隙間なく設置することができる。
【0024】
さらに、通常の使用時には、親戸のみを開閉させるだけなので、親戸の引き込み寸法を含めた出入口の横幅は、引き違い戸並かそれ以下に抑えることができ、トイレの奥行きが不用意に広くなって無駄な空間が形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトイレの出入口構造における通常使用時の全体構成の概略を示す断面図である。
【図2】本発明に係るトイレの出入口構造における要介護者使用時の全体構成の概略を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明に係るトイレの出入口構造において通常使用時に親戸を閉めた状態でトイレ内から見た部分破断図、(b)は同図(a)におけるI-I 線断面図、(c)は同図(a)におけるII-II 線断面図である。
【図4】(a)および(b)は、従来のトイレの出入口構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トイレ
10 出入口
12 枠部(開口部)
12a 縦枠部
2 親子引き違い戸
21 子戸
22 親戸
L 開口幅
E 通常使用幅(通常使用寸法)
Claims (1)
- トイレの出入口の開口幅が、要介護寸法となされるとともに、この出入口に、幅寸法の異なる親戸と子戸とが引き違いに設けられてなり、親戸は出入口に隣接するトイレ側で開口幅方向に沿って慴動するように設けられ、子戸は出入口の開口部のうち、親戸の引き込み側の縦枠に沿って固定可能となされ、子戸を開口部に固定して親戸を開口させた状態で、トイレの出入口は、通常使用寸法に開口するようになされたことを特徴とするトイレの出入口構造。
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