JP3716022B2 - 分岐用仕切弁 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/04Tapping pipe walls, i.e. making connections through the walls of pipes while they are carrying fluids; Fittings therefor

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分岐用仕切弁に関し、特に既設管の上方にサドルを介して接続される分岐用仕切弁の横分岐管を低位置に設定することを可能ならしめた分岐用仕切弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水道本管1等の既設管は、図6に示すように道路等の所定深さの地下に埋設され、この水道本管1の他にも下水管2や図示しない電気用ケーブルたは電話用ケーブル等の埋設物が輻輳している。
【0003】
このように地中に埋設された水道本管1には、都市計画の変更や、新規ビルや家屋の建設に伴い、これら新規ビル等へ分岐管を不断流状態で接続しなければならない。
【0004】
この場合、水道本管1の近傍には同程度の深さに下水管2等の多くの埋設物が輻輳しているため、この水道本管1の横側から分岐配管を取り出すことは困難である。
【0005】
他の方法として、水道本管1に装着した割T字管3の上部に止水弁4を立上げて取付け、この止水弁4から横方向に分岐配管5を取出す方法がある。
【0006】
このようにすれば、ほぼ同一深さに埋設されている他の配管との干渉は避けられるものの、水道本管1の地面Gからの深さ(土被りH)が浅い所では、分岐配管5の地面Gからの土被りhは更に浅くなり、重量車輌等が頻繁に通行する場所では分岐配管5が破損することとなる。
【0007】
そこで、水道本管1からの弁の立上がりを低くするため、水道本管1に装着されるサドル6に直接ボール弁7を組込んだ図7に示されるような分岐弁BVが提案されている。
【0008】
この分岐弁BVは、サドル6の接続口Pに連通可能に接続され上方端部に穿孔装置取付用の接続口8を設けた直管9と、この直管9の横方向に分岐配管用接続口10を設けた分岐管11と、直管9に分岐管11と対向して配設された弁操作部12と、サドル6の接続口Pと分岐管11側とを開閉すべく、直管9の分岐管11との交叉部に水密に介挿されたボール弁7とで構成されている。このボール弁は、常時接続口8側に開放している。
【0009】
この分岐弁BVを使用し分岐工事を行う場合、まず直管9の接続口8とボール弁7の穴を介して穿孔装置Cにより水道本管1に連通孔13を穿孔し、穿孔装置Cのカッターを引上げる。このカッターがボール弁7を通過した後、図7に示されるようにボール弁7を閉じ、さらに穿孔装置Cを外し、キャップ14によりこの接続口8を閉塞する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この工事にあっては、ボール弁7が閉塞位置になるまで、接続口8内には穿孔装置Cのカッターが存在しているため、カッター及びその近傍に付着した切粉等がこの接続口8内に沈殿して残留していることが多い。
【0011】
従って、このため、キャップAを外し、図8に示すように接続口10に分岐配管5を接続し、本管1から水道水を分岐配管5に流した場合、この本管1からの水道水の流出と共に水道本管1の連通孔13を穿孔した際の切粉等の残留物が分岐配管5の方へ流出してしまう危険があった。また、接続口8内に切粉等が残留してしまうと、これが赤さび等の流出を引き起こすこともある。
【0012】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、既設管の上部に接続される分岐用仕切弁の横分岐管を低位置に設定することで、横分岐管に接続される分岐配管の土被りを必要量確保することができると共に、分岐用仕切弁内に残留物を滞留させることなく容易に取出すことができる分岐用仕切弁を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の分岐用仕切弁は、既設管に液密に装着されたサドルを介して前記既設管の上部に接続される分岐用仕切弁であって、
分岐用仕切弁は、前記サドルに接続される第1接続口と対向する端部に穿孔装置を取付けるための第2接続口を設けた直管と、該直管の横方向に設けられた分岐管と、前記直管に分岐管とほぼ対向して配設された仕切弁とで構成され、
前記分岐管と、直管との接続部に、前記仕切弁の弁体と当接可能な堰が設けられるとともに、前記堰の上方に前記直管から分岐管へ連通する流出口が形成されていることを特徴としている。
この特徴により、横方向の分岐管の高さ位置を低い位置に設定することができ、分岐管に接続される分岐配管の土被り量を必要量確保することができるとともに、堰の上方に設けた流出口が直管の第2接続口と常時連通しているため、この中に滞留している残留物を分岐管より容易に取出すことができ、分岐配管の接続時における切粉等の下流流下を防止でき、信頼性を得ることができる。
【0014】
本発明の分岐用仕切弁は、堰が前記弁体との当接部に分岐管と連通する複数の貫通孔を形成することができる。
このようにすれば、堰上方の流出口の他に分岐管へ流出する流量を更に増加させることができるので、そのぶん流出口の縮小が可能となり分岐管の高さ位置を更に低い位置に設定することができる。
【0015】
本発明の分岐用仕切弁は、堰が弁体との当接部を前記流出口下方の直管部内壁をそのまま上方に延設させた形状で形成することもできる。
このようにすれば、仕切弁の弁体形状を変えることなく汎用の仕切弁がそのまま使用できるので、製造原価を低減させることができる。
【0016】
本発明の分岐用仕切弁は、直管からの流出口を、前記堰の上方部位にあって前記直管内径より大なる横幅の偏平形状に形成できる。
このようにすれば、流出口をより低くでき、かつ大流量を確保できる。
【0017】
本発明の分岐用仕切弁は、仕切弁が前記堰に当接した状態で、前記堰の上端面と仕切弁の上面とがほぼ面一にできる。
このようにすれば、第2接続口内の滞留物をより完全に外部に排出できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を挙げ図面に基づいて本発明を説明する。図1は本発明の一実施形態を示す分岐用仕切弁の断面図であり、図2は図1の平面部分断面図である。尚、従来の分岐用仕切弁と同一構成部分は同一参照符号を付しその詳細な説明は省略する。図1および図2において、1は既設管である水道本管を示し、15はサドルを示す。
【0019】
分岐用仕切弁SVは、水道本管1に水密に装着されたサドル15の接続口16に装着されている。この分岐用仕切弁SVは、サドルに接続される第1接続口17に対向する端部に後述する穿孔装置を取付けるための第2接続口18を設けた直管19と、この直管19の横方向に設けられた分岐管20と、直管19に分岐管20と対向して配設された仕切弁21とで構成される。
【0020】
そして、分岐管20と直管19との接続部には堰22が設けられ、この堰22は仕切弁21の弁体23と当接可能な位置に配設されると共に、堰22の上方には分岐管への流出量を確保するに必要な偏平流出口24が形成されている。25は、直管19上端部の第2接続口18を閉塞するキャップを示す。
【0021】
この第2接続口18には、後述する穿孔装置が取付けられ、水道本管1に連通孔26が穿孔される。穿孔が終ると、穿孔装置のカッターが引上げられ、仕切弁21の弁体23の水平移動位置を通過した後、弁体23が閉じられ、穿孔装置は第2接続口18から外される。そして第2接続口18はキャップ25で閉塞される。
【0022】
ここで、分岐管20への流出口24に設けられている堰22は、流出口24下方の直管部19の内壁をそのまま上方に延設させた円弧状をしており、この部分が弁体23の先端23aと当接して弁座となる当接部27を形成している。
【0023】
このように弁体23との当接部27の形状が特殊の形状でなく、汎用の仕切弁21用弁体23の先端形状に近いため、特殊な弁体を用意する手間が省け、コストを低減させることができる。
【0024】
また、直管19からの流出口24は、堰22の上方部位にあって直管19の内径より大なる横幅の偏平形状に形成されているため、分岐管への流体の流出量を直管内の流量と同程度に確保できるようになっている。
【0025】
これにより、分岐管20の高さ位置を低い位置に設定することができるので、この分岐管20に接続される分岐配管28の土被りを必要量確保することができる。
【0026】
次に、図4に示す分岐用仕切弁の他の実施形態につき説明する。尚、前述した分岐用仕切弁と同一構成部分は同一参照符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0027】
本実施形態は、分岐管20への流出口24に設けられた堰22の、仕切弁21用弁体23の先端23aが当接する部位に分岐管20側と連通する複数の貫通孔29、30を形成したものである。
【0028】
このように、流出口24の他に、堰22の弁体23先端23aの当接部に複数の貫通孔29、30を設けることにより、分岐管20への流出量が増大できるので、流出口24の面積を更に縮小し偏平に形成することができるため、分岐管20の位置を更に低位置に設定することができる。
【0029】
次に、本発明の分岐用仕切弁の第1の実施形態について動作を説明する。図3に示すように、分岐用仕切弁SVは、水道本管1に水密に装着されたサドル15の接続部16に第1接続口17を螺着して装着されている。
【0030】
まず、直管19上端の第2接続口18に穿孔装置Cを取付け、弁体23を図1のように開放して直管19内部にカッターを挿通させて不断流のまま水道本管1に連通孔26を穿孔する。
【0031】
水道本管1の穿孔が完了すると、切片とともにカッターを引上げ、このカッターが弁体23の移動位置の上方に到達した後、仕切弁21の操作部31を操作して図3に示すように弁体23を閉じる。
【0032】
この状態で穿孔装置Cを第2接続口18から外し、この第2接続口18を図1に示されるようにキャップ25で閉塞し、次にキャップAを分岐管20から外して図1に示すように分岐配管28を代りに取付ける。なお、キャップ25はキャップAを外した後に取付けてもよい。
【0033】
ここで、弁体23の先端23aが流出口24の堰22の当接部27に当接し、流出口24が遮蔽され、さらに第2接続口18内が分岐管20と連通しているため、キャップAを外すことにより、第2接続口18内に水道水と共に滞留している切粉等は、その重力で分岐管20から自然に流出し、水道本管に接続される分岐用仕切弁SVに分岐配管28を接続するに際し、切粉等が分岐配管28下流に流れる心配がない。なお、流出口24を閉塞するに当り、仕切弁21が堰22に当接した状態で、堰22の上端面と仕切弁21の上面とが面一になるようにすれば、第2接続口18内の滞留物はより完全に外に排出される。
【0034】
本実施形態についても、前記第1の実施形態のように、キャップAを外すことにより、第2接続口18内に水道水とともに、滞留している切粉等は、その重力で分岐管20から自然流出し、水道本管に接続される分岐用仕切弁SVに分岐配管を接続するに際し、切粉等が分岐配管28下流に流れるのを防止できるものである。
【0035】
ただし、本形態は、仕切弁21の弁体23を開放させて、水道本管の連通孔16から水道水を吐出させると、この水道水は、流出口24および堰24に形成された複数の貫通孔29、30を通して分岐管20へ流出されるものであり、流出口24が弁体23により閉じられるときは、複数の貫通孔29、30も同時に弁体23の先端23aとの当接により閉塞される。
【0036】
このように、堰24に複数の貫通孔29、30が形成されると、分岐管20へ流出量が増大するため、流出口24の流出面積を更に縮小し、偏平させて分岐管20を低位置に設定することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記貫通孔29、30は、1個の長孔等にしてもよく、弁体23で閉塞できるものであればよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0039】
(a)請求項1によれば、横方向の分岐管の高さ位置を低い位置に設定することができ、分岐管に接続される分岐配管の土被り量を必要量確保することができるとともに、堰の上方に設けた流出口が直管の第2接続口と常時連通しているため、この中に滞留している残留物を分岐管より容易に取出すことができ、分岐配管の接続時における切粉等の下流流下を防止でき、信頼性を得ることができる。
【0040】
(b)請求項2によれば、堰上方の流出口の他に分岐管へ流出する流量を更に増加させることができるので、その分流出口の縮小が可能となり分岐管の高さ位置を更に低い位置に設定することができる。
【0041】
(c)請求項3によれば、仕切弁の弁体形状を変えることなく汎用の仕切弁がそのまま使用できるので、製造原価を低減させることができる。
【0042】
(d)請求項4によれば、流出口をより低くでき、かつ大流量を確保できる。
【0043】
(e)請求項5によれば、第2接続口内の滞留物をより完全に外部に排出できる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分岐用仕切弁の断面図である。
【図2】図1の平面部分断面図である。
【図3】図1に対応する作用を表わす断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す分岐用仕切弁の断面図である。
【図5】図3に対応する作用を表わす断面図である。
【図6】水道本管等が地中に埋設されている状態を示す説明図である。
【図7】従来の分岐用仕切弁の断面図である。
【図8】図7に対応する作用を表わす断面図である。
【符号の説明】
1 水道本管(既設管)
2 下水管
3 割T字管
4 止水弁
5 分岐配管
6 サドル
7 ボール弁
8 穿孔装置取付用の接続口
9 直管
10 分岐配管用接続口
11 分岐管
12 弁操作部
13 連通孔
14 キャップ
15 サドル
16 接続口
17 第1接続口
18 第2接続口
19 直管
20 分岐管
21 仕切弁
22 堰
23 弁体
23a 先端
24 偏平流出口
25 キャップ
26 連通孔
27 当接部
28 分岐配管
29、30 貫通孔
31 操作部
BV 分岐弁
G 地面
P 接続口
SV 分岐用仕切弁
A キャップ
C 穿孔装置

Claims (5)

  1. 既設管に液密に装着されたサドルを介して前記既設管の上部に接続される分岐用仕切弁であって、
    分岐用仕切弁は、前記サドルに接続される第1接続口と対向する端部に穿孔装置を取付けるための第2接続口を設けた直管と、該直管の横方向に設けられた分岐管と、前記直管に分岐管とほぼ対向して配設された仕切弁とで構成され、
    前記分岐管と、直管との接続部に、前記仕切弁の弁体と当接可能な堰が設けられるとともに、前記堰の上方に前記直管から分岐管へ連通する流出口が形成されていることを特徴とする分岐用仕切弁。
  2. 前記堰は、前記弁体との当接部に分岐管と連通する複数の貫通孔が形成されている請求項1に記載の分岐用仕切弁。
  3. 前記堰の前記弁体との当接部が、前記流出口下方の直管部内壁をそのまま上方に延設させた形状に形成されている請求項1又は2に記載の分岐用仕切弁。
  4. 前記直管からの流出口が、前記堰の上方部位にあって前記直管の内径より大なる横幅の偏平形状である請求項1ないし3のいずれかに記載の分岐用仕切弁。
  5. 仕切弁が前記堰に当接した状態で、前記堰の上端面と仕切弁の上面とがほぼ面一である請求項1ないし4のいずれかに記載の分岐用仕切弁。
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