JP3713052B2 - テスト・パターン発生装置 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、例えばICテスト・システム、論理回路テスト・システムにおいて被試験素子にテスト・パターンを印加する際に、テスト信号のデータが格納されたメモリに高速にアクセスできるテスト・パターン発生装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
ICや論理回路のテストにおいては、被試験素子に特定の信号(テスト・パターン)を印加し、該被試験素子の該テスト・パターンに対する応答と、該被試験素子が正常動作した場合に得られる応答(期待値)とを比較することで、当該被測定素子の良否を判別する手法が広く行われている。ところが、通常の方法でメモリにアクセスする場合には、出力パターンの繰り返し周期が、メモリのアクセス速度により制限を受けるという不都合がある。すなわち、テスト・パターンをメモリのアクセス周期より速い周期で出力したい場合であっても、該メモリのアクセス周期以上の速さで動作することができず(換言するなら、該メモリへのアクセス周期を一定時間より短くできず)、試験効率の低下等を招くとの不都合がある。
【0003】
このような不都合を回避するために、従来、インター・リービングによるアクセス方法が用いられている。この方法では、記憶素子として複数組のメモリ(バンク)を用い、各メモリにテスト・パターン・データを格納しておき、一方のバンクについてのアクセスが終了する前に他方のバンクへのアクセスを開始する(時間をずらして動作させる)ことで、メモリの動作周期よりも高速でテスト・パターンを出力させることができる。
【0004】
図6は2バンク式インター・リービングにおけるテスト・パターンのメモリへの格納方法の説明図である。
同図において♯1はLSB(最下位ビット)が偶数であるアドレス(ADD0,ADD2,・・・,ADD2n-2)が割り振られたバンク、また♯2はLSBが奇数であるアドレス(ADD1,ADD3,・・・,ADD2n-1)が割り振られたバンクであり、複数のテスト・パターン・データ(P0,P1,・・・,P2n-1)は、両バンク♯0,♯1に交互に格納される。
【0005】
図7は従来のインター・リービング方式によるテスト・パターン発生回路の部分回路図であり、図8はそのタイミング・チャートである。図7の回路では、入力されるアドレスADD(ADD0,ADD1,・・・)のLSBが0か1かを選択回路21(NOTゲート21aおよびANDゲート21b,21cにより構成される)が判別することで、後述するバンク23a(♯0)または23b(♯1)の何れかが選択される。ここでは、ADDのLSBの値が交互に0,1となるようにアドレス生成手段(図示せず)が設定されている。選択回路21は、このLSBおよび所定周期(アドレス周期)のタイミング・ラッチLTCHを入力し、LSBが0であるか1であるかに応じてフリップ・フロップ22a,22bのC端子にLTCHの1/2周期のクロック(図8では、FF0CLK,FF1CLKで示す)を交互に出力している。
【0006】
フリップ・フロップ22a,22bはFF0CLK,FF1CLKを入力することで、FF0OUT,FF1OUTを出力する。ここで、FF0OUT,FF1OUTはアドレス周期のタイミングが、相互に1/2周期分シフトしたアドレス信号であり、前者は添字が偶数、後者は添字が奇数のアドレスである。ADD0,ADD1,ADD2,・・・はADDの1/2周期分シフトして交互にバンク23a,23bにアクセスする。そして、両バンク23a,23bは、所定アドレスに格納されているデータ、BNK0,BNK1を相互に1/2周期分シフトした周期で、選択回路25に出力する。選択回路25は、BNK0,BNK1を選択信号SLCTのタイミングで交互に選択し(同図では、立ち上りで♯0のバンク23aを,立ち下りで♯1のバンク23bをそれぞれ選択している)、ADD0,ADD1,・・・に対応する出力パターンPTRN(P0,P1,P2,・・・)を順次出力する。
【0007】
しかし、上記のようなインター・リービング方法においては、同一のバンク23a(またはバンク23b)に格納されたテスト信号を連続的に出力する場合には、出力パターンPTRNの周期がそのメモリの最高動作周期の周波数で制限されるという欠点がある。すなわち、異なるバンクにアクセスする場合には一方のバンクのアクセス中に他方のバンクがアクセスを開始できるが、同一のバンクにアクセスする場合にはこれができないので、シーケンス上の制限等を受けることになる。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、上記問題点を解決するために提案されたものであって、ICテスタ等においてテスト・パターン発生の際に従来問題となっていた、同一パターンを連続してアクセスする場合に生じる制限をなくし、任意のテスト・パターンを高速で発生させるテスト・パターン発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の概要】
上記目的を達成するために、本発明では、従来のインター・リービング方式と同様、アクセスするメモリを2バンクにより構成した。そして、2n個のアドレスからなるアドレス群を最下位ビットが一方のバンクで0、他方のバンクで1となるように上記2バンクに交互に割り振る。上記インター・リービング・メモリのアドレス・エリアは、テスト・パターン・データ群が前記アドレス群の先頭アドレスから昇順に格納された第1エリアと前記テスト・パターン・データ群と同一のデータ群が前記アドレス群の最終アドレスから降順に格納された第2エリアとにより形成する。そして、入力アドレスのLSBは、最下位ビット保持手段にアドレス周期ごとに入力され、該最下位ビット保持手段はLSBを保持し、これを所定時間遅延して出力する。
【0010】
また、最下位ビット比較手段は、入力した最新のアドレスのLSBと上記最下位ビット保持手段からの1アドレス周期前のアドレスのLSBとを比較し、両ビットが一致するか否かにより所定レベルの信号を出力する。さらに、アクセス・エリア選択手段は、最新のアドレスおよび比較手段からのレベル信号を入力し、該レベル信号が前記両最下位ビットの一致を内容とするときは1アドレス周期前にアクセスした前記アドレス・エリアとは異なるエリアをアクセスするようにし、前記レベル信号が前記両最下位ビットの不一致を内容とするときは1アドレス周期前にアクセスした前記アドレス・エリアと同一のエリアをアクセスするようにする。これにより、本発明では、入力アドレスがジャンプしてもメモリ周期の約2倍の速度でメモリ(何れかのバンク)にアクセスできるので、高速で所定のパターン・データを出力することができる。
【0011】
また、本発明においては、2タイプのテスト・パターン・データ群が2組格納された、2バンクからなるメモリも使用される。この場合、一のテスト・パターン・データ群を構成するデータ、および該テスト・パターン・データ群と同一のデータ群を構成する前記データと同一データは、異なるバンクに格納される。そして、入力アドレスにジャンプが生じたときには、ジャンプ検出回路はジャンプが生じた旨の信号を出力する。アドレス発生器は、上記入力アドレスを入力し所定のアドレス変換を行って新たなアドレスを出力するが、前記ジャンプ検出回路からジャンプが生じた旨の信号を入力した場合には、ジャンプ直前にアクセスしていたバンクとは異なるバンクにアクセスするためのアドレス変換を行う。制御信号発生器が、入力アドレスの1/2の周期で両バンクにアクセスするためのアドレス保持手段を交互に駆動し、メモリ周期の約2倍の速度でテスト・パターンを発生させることができる。
【0012】
【実施例】
図1(A)は本発明におけるテスト・パターンのメモリへの格納形式の一例を示す図であり、テスト・パターンPTRN(P0,P1,P2,・・・,Pn-1)の2組が、2つのバンク1a(♯0),1b(♯1)に分割して格納されている。
また、アドレスADD(ADD0,ADD1,・・・,ADD2n-1)はそれぞれのバンクをまたいで交互に両バンク1a,1bに割り振られ、この結果、ADDのLSBはバンク1aについては0に、バンク1bについては1となっている。
そして、テスト・パターンPTRNのうち一組は、アドレスの昇順にADD0〜ADDn-1に格納され、他の一組はアドレスの降順にADDn〜ADD2n-1に格納される。
【0013】
図1(B)は、上記のように両バンク1a,1bに割り振られたアドレスを、連続したアドレス・エリア上に示す説明図であり、アドレス・エリアのセンタCを中心とした第1,第2のエリア上にテスト・パターン・データが対称に格納された様子を示している。例えば、ADDk(k≦n−1)に対応する対称アドレスはADD2n-1 − kであり、アドレスADDkには、センタCを中心とした対称アドレスADD2n-1 − kと同一のテスト・パターンPkが格納されることになる。なお、参考のため、図1(A)にも、センタCおよび第1および第2エリアの関係を示しておく。ここで、センタCは、必ずしも全メモリ容量の中間の点に位置する必要はなく、任意のオフセットを持っていてもよい。本実施例では、全メモリ容量を2分し、第1エリアのADD0〜ADDn-1にP0〜Pn-1を、第2エリアのADDn〜ADD2n-1にPn-1〜P0を格納している。このようにアドレス・エリアを構成することで、後述するアドレス反転器5を用いてADDに対称なアドレスADD*を容易に得ることができる。
【0014】
図2は、本発明のテスト・パターン発生装置の一実施例を示す回路図であり、図3は図2の装置の各部の動作状態を示すタイミング・チャートである。
入力されたアドレスADDのLSBは比較器(図2においてはEx.NORゲート2)の一方の入力端子aに入力されると共に、フリップ・フロップ3のD端子に入力され、フリップ・フロップ3はクロックCLK(ADDのアドレス・サイクル)ごとにADDのLSBを保持する。ここで、Ex.NORゲート2が本発明の最下位ビット比較手段を、フリップ・フロップ3が本発明の最下位ビット保持手段を構成しており、フリップ・フロップ3のQ出力(FFQ)は、Ex.NORゲート2の他方の入力端子bに入力されている。
【0015】
上記フリップ・フロップ3は、クロックCLKのアップ・エッジを入力するまで、1アドレス周期前のアドレスのLSBを出力している。これにより、Ex.NORゲート2は、端子aに入力される最新のADDi(iは整数)のLSBの値(0または1)と1アドレス周期前のアドレスADDi-1のLSBの値とを比較して、ADDiがアクセスすべきバンクが、ADDi-1がアクセスしたバンクと同じか否かを判断することができる。ADDiのLSBとADDi-1のLSBが一致するときには、Ex.NORゲート2はHレベル、両LSBが不一致であるときにはLレベルの信号を出力(以下、この信号を「Ex.NOR出力」と言う)する。なお、フリップ・フロップ3がCLKのアップ・エッジを入力すると、Ex.NORゲート2の2入力端子には同レベルの信号が入力されることになるので、該アップ・エッジの入力時にEx.NORゲート2の出力がLレベルにあるときはEX.NOR出力はHレベルに立ち上り、Ex.NORゲート2の出力がHレベルにあるときはEX.NOR出力はHレベルを維持する。
【0016】
上記Ex.NORゲート2の出力はJ−Kフリップ・フロップ4のJ端子およびK端子にそれぞれ入力されている。また、このフリップ・フロップ4のクロック端子には、前記クロックCLKが入力されている。したがって、フリップ・フロップ4はCLKのアップ・エッジで、Ex.NORがHレベルであるとき(すなわち、LSBが連続して同じ値をとるとき)にはQ端子出力(反転フラグRFLG)を反転させ、Ex.NORがLレベルであるとき(すなわち、LSBが1アドレス周期前のLSBと異なる値をとるとき)はQ端子出力レベルを維持する。
【0017】
上記反転フラグRFLGはアドレス反転器5の一方の端子に入力される。アドレス反転器5は他方の端子に前記アドレスADDを入力しており、RFLGのエッジにより、ADDとADD*を交互に出力する。すなわち、反転器5は、RFLGのアップ・エッジでADDをADD*に反転し(すなわち、ADDi *=ADD2n-1-iに変換し)、ダウン・エッジでADD*をADDに戻して次段のフリップ・フロップ6のD端子に出力している。
このフリップ・フロップ6のクロック端子は前記CLKが遅延回路5(該回路の出力をDLYとする)を介して入力しており、DLYのタイミングでアドレス反転器5からの出力ADDまたはADD*をラッチし、図1(A)に示したバンク1a,1bからなるインター・リービング・メモリに出力している。
なお、本実施例では、フリップ・フロップ4,6、アドレス反転器5,遅延回路7が本発明のアクセスエリア選択手段を構成している。
【0018】
以下、上記構成のテスト・パターン発生装置の動作をより詳細に説明する。まず、LSBが連続して同じ値をとる場合、何ら手段を講じないと、図1(A),(B)から判るように、同一バンクの同一エリアにアクセスしてしまうことになる。したがって、このような場合には、前述したようにCLKのアップ・エッジでEx.NOR出力がHレベルとなり、これによりRFLGがレベル変化することで、第1エリアから第2エリアに、またはその逆にアクセスするエリアが切り替えられ、同一バンクへの連続したアクセスが回避される。例えば、図1(A),(B)において、第2エリアのアドレスADD2n-1 − kに格納されているテスト・パターンは、第1エリアのアドレスADDkに格納されているテスト・パターンと同一(Pk)であり、また該パターンが存在するバンクは異なっている(ADD2n-1 − kは♯0,ADDkは♯1)ので、最新のADDのLSBが、1アドレス周期前のLSBと一致する場合には、アドレス反転器5によりADDを反転する(または、反転している状態を元に戻す)ことで、異なるバンクにアクセスすることができる。
【0019】
次に、最新のADDのLSBが1アドレス周期前のADDのLSBと異なる値をとる場合、ADDを反転しなくても(既に反転した状態のときは、ADD*を元に戻さなくても)、同一エリア内の異なるバンクにアクセスすることができる。したがって、この場合には、前述したようにCLKのアップ・エッジでEx.NOR出力がLレベルとなるので、RFLGはレベル変化せず、エリアの切り替えは行われない。
【0020】
図3は、ADD0,ADD1,ADD2,ADD2,・・・のように、アドレスが順序不同で図2のテスト・パターン発生装置に入力され、図1(A)のバンク1a,1bのデータがアクセスされる場合を示すタイミング・チャートである。同図では、2番目のアドレス周期(ADD1)において、ADD1のLSBは1であるが、ADD0のLSBが0であるので、Ex.NOR出力はLSBのアップ・エッジで立ち下がっている。次いで、LレベルとなったEx.NOR出力は、J−Kフリップ・フロップ4の出力FFQがCLKが立ち上った後立ち上がるが、CLKとこの立ち上りとの間には若干のタイムラグがあるため、J−Kフリップ・フロップ4にはCLKのアップ・エッジのタイミングでLレベル信号が入力されているので、その出力RFLGは反転せずLレベルを維持する。
【0021】
また、3番目のアドレス周期(最初のADD2)においては、ADD2のLSBは0であり、その前のADD1のLSBが1であるので、上記2番目のアドレス周期の場合と同様、J−Kフリップ・フロップ4の出力RFLGは反転しない。
【0022】
4番目のアドレス周期(後のADD2)においては、LSBがその前のアドレスのLSBと同一(0)であるので、LSBのアップ・エッジによりEx.NORが立ち下がるということはない。このとき、J−Kフリップ・フロップ4にはCLKのアップ・エッジのタイミングでHレベル信号が入力されているので、RFLGは反転しHレベルに立ち上がる。この立ち上りのタイミングで、アドレス反転器5(その出力をTPADD'で示す)はADD2をADD2*に反転させる。5番目,6番目のアドレス周期(ADD3,ADD4)においては、LSBが1,0なので、直前のアドレスとはLSBが異なる。したがって、第2,第3番目のアドレス周期の場合と同様、Ex.NORは立ち下り、RFLGは反転せず、アドレス反転器5はADD3,ADD4を反転させたままADD3*,ADD4*として出力する。
【0023】
7番目のアドレス周期(ADD6)においては、LSBが0であり、その前のADD6のLSBも0である。したがって、4番目のアドレス周期の場合と同様、Ex.NORは立ち下がらずHレベルを維持しているので、RFLGは反転(この場合はLレベルに変化)する。これにより、アドレス反転器5の出力は反転したアドレスADD*を非反転のアドレスADD6に戻す。このようにして、図2のテスト・パターン発生装置では、フリップ・フロップ6が同図3に示すようなアドレスTPADDを出力し、アクセスするメモリのエリアを必要に応じて変更して、常にバッファ♯0,♯1を交互にアクセスすることができる。
【0024】
以上、図1〜図3により説明したテスト・パターン発生装置は、各種半導体装置等のテスト・システムに広く適用できるが、特に、テスト・システムがダブル・ヘッド方式を採用している場合のテスト・パターン発生装置を、以下に説明する。
図4はこのような装置における、テスト・パターンのメモリへの格納形式の一例を示す図である。
同図では、図1(A)に示した2バンク式のインター・リービングの場合と同様に、テスト・パターンの記憶領域は2つのバンク11a(♯0),11b(♯1)により構成されている。この場合、これらのバンク11a,11bはには図4に示すように2つのテスト・ヘッド用の2タイプの波形データが格納される。ここで、一方のタイプの波形データは2種の波形データ群Aα n,Aβ nから構成され、他方のタイプの波形データは同じく2種の波形データ群Bα n,Bβ nから構成されている。ここで、nはテスト・パターンの通常の発生順序を示している。
【0025】
上記2タイプの波形データは、図1(A)に示した格納方法と同様、各バッファ♯0,♯1をそれぞれ二分して構成したエリア(第1,第2エリア)に一組づつ格納される。しかし、波形データが一体不可分に連続した群を成すときには、バンク♯0,♯1に交互に波形データ群を配置しておきさえすれば、同一のバンクにアクセスすることは有り得ないので、必ずしも両エリアに波形データを一組づつ配置する必要はない。
例えば、図4のAβ n群,Bβ n群は異なるエリアかつ異なるバンクに同一データを配置しているが、Aα n群,Bα n群はこのような一体不可分に連続した波形データであるので、異なるエリアに同一データを配置していない。
【0026】
このようにして配置したデータ、例えばBα n群をアクセスする場合には、図4の矢印で示すような順序でアクセスが行われる。
この場合にも、図1(A)の場合と同様、センタCは必ずしも全メモリ容量の中間の点に位置する必要はなく、任意のオフセットを持っていてもいてもよい。
【0027】
図5は上記のようにして波形データが格納されたメモリを用いたテスト・パターン発生装置の一実施例を示している。
アドレスADDはアドレス発生器12,ジャンプ検出回路13および制御信号発生器14に入力される。ジャンプ検出回路13はアドレスADDのジャンプを検出するとアドレス発生器12にアドレス変換の変更を指示する。
そして、アドレス発生器12は該指示に応じたアドレス変換を行い、変換後のアドレスADDを図5に示したバンク11a,11bの対応するアドレスADD’に変換してアドレス・ラッチ(同図ではフリップ・フロップ15a,15b)に出力する。
【0028】
ジャンプ発生が起こらないときには、図5に示したように、バンク11a,11bへのアクセスは交互に行われるのでジャンプ検出回路13はアドレス発生器12にアドレス変換の変更を指示することはなく、両フリップ・フロップ15a,15bは制御信号発生器14からのクロックにより、交互にアドレス発生器12からのアドレスをバンク11a,11bに出力する(なお、図5においてはバンク11a,11bには制御信号発生器14からの制御信号CSが入力されている)。そして、データセレクト回路16は、制御信号発生器14からのデータセレクト制御信号DSLCTに基づきバンク11a,11bの何れかからテスト・パターン・データDATAを取り込み、波形パターンPTRNを出力する。
【0029】
以下、図5の回路動作を簡単に説明する。まず、ADDにジャンプ発生が生じたものとする。この場合には、ジャンプ検出回路13は該ジャンプ発生を検知し、アドレス発生器12および制御信号発生器14にアドレス変換の所定の指示を行う。この場合、ジャンプ直前のアドレスとジャンプ直後のアドレスとが異なるバンクに割り振られているときには、そのままジャンプする。また、ジャンプ直前のアドレスとジャンプ直後のアドレスとが同一のバンクに割り振られているときには、他のバンクの同一波形データにアクセスする。この場合、ジャンプ前のパターンとジャンプ後のパターンとは同じテスト・パターンのデータ群から構成されており、各テスト・パターン・データ群は異なるバンクに割り振られているので、テスト・パターンの発生周期が遅延することはない。本実施例では、例えば、デュアル・テスト・ヘッドを使用する場合に、各テスト・ヘッドによりテスト・パターン・データの数が異なる場合(例えば、Bα n,Bβ nのデータ数の総計が、Aα n,Aβ nのデータ数の総計より圧倒的に多い場合)であっても、メモリいっぱいに各データを格納できるので(図4参照)メモリの有効利用を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明、上記のように構成したので以下の効果を奏するとができる。(1)同一内容のテスト・パターン・データ群を2つのバンクからなるメモリに格納し、両バンクへのアクセスを常に交互に行うことにしたので、最大、メモリのアクセス周期の2倍近い速度でテスト・パターンを生成することができる。(2)単に同一内容のテスト・パターン・データ群を2つのバンクからなるメモリに格納しただけではなく、メモリ・エリアの適宜の点(センタ)に対して対称に両テスト・パターン・データを格納したので、単にアドレスを反転するだけで目的とする対称アドレスを得ることができる。(3)デュアル・テスト・ヘッドを用いたテスト・システムに本発明を適用する場合には、各テスト・ヘッドに用いるテスト・パターンの数が異なっていても、メモリの有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(A)は本発明のテスト・パターン発生装置に使用されるテスト・パターン・データのメモリへの格納状態を示す図であり、同図(B)は(A)をアドレス・エリア上に書き直した図である。
【図2】本発明のテスト・パターン発生装置の一実施例を示す回路図である。
【図3】図2の回路の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図4】デュアル・テストヘッド・システムに本発明を適用する場合の、テスト・パターン・データの格納方法の一例を示す図である。
【図5】本発明をデュアル・テストヘッド・システムに適用する場合の一実施例を示す回路図である。
【図6】従来のインター・リービング・メモリのデータ格納の様子を示す図である。
【図7】従来のテスト・パターン発生装置を示す部分回路図である。
【図8】図7の回路図の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a,1b インター・リービング・メモリ
2 最下位ビット比較手段
3 最下位ビット保持手段
4〜7 アクセス・エリア選択手段
Claims (2)
- 2バンクにより構成され、
各バンクの2n個のアドレスからなるアドレス群の各アドレスが、一方のバンクで最下位ビットが0、他方のバンクで最下位ビットが1となるように交互に割り振られ、
各バンクにおけるアドレス・エリアが、前記アドレス群の先頭アドレスから昇順にテスト・パターン・データ群を格納する第1エリアと、前記アドレス群の最終アドレスから降順にテスト・パターン・データ群を格納する第2エリアとにより形成された、
インター・リービング・メモリと、
アドレス周期ごとに、該アドレスの最下位ビットの値を保持し所定時間の遅延の後出力する最下位ビット保持手段と、
入力された最新のアドレスの最下位ビットと上記最下位ビット保持手段からの1アドレス周期前のアドレスの最下位ビットとを入力し、両最下位ビット同士を比較し、両ビットが一致するか否かにより所定レベルの信号を出力する最下位ビット比較手段と、
前記最新のアドレスおよび上記比較手段からのレベル信号を入力し、該レベル信号が前記両最下位ビットの一致を内容とするときは1アドレス周期前にアクセスした前記アドレス・エリアとは異なるバンクの異なるエリアをアクセスし、前記レベル信号が前記両最下位ビットの不一致を内容とするときは1アドレス周期前にアクセスした前記アドレス・エリアと異なるバンクの同一のエリアをアクセスするアクセス・エリア選択手段と
を有してなることを特徴とするテスト・パターン発生装置。 - 2バンクより構成され、各バンクの2n個のアドレスからなるアドレス群の各アドレスが、一方のバンクで最下位ビットが0、他方のバンクで最下位ビットが1となるように交互に割り振られ、ジャンプせずに連続的に出力されるテスト・パターン・データとジャンプすることにより連続的に出力されないテスト・パターン・データとの2タイプのテスト・パターン・データ群を格納しているメモリであって、該連続的に出力されないテスト・パターン・データを含むテスト・パターン・データ群については異なるバンクに互いに反転したアドレスをもつようにして同一内容を両バンクに格納するメモリと、
出力されるテスト・パターン・データのアドレスにジャンプが発生すると、それを検出して、ジャンプ発生信号を出力するジャンプ検出回路と、
該ジャンプ発生信号が入力された場合に、ジャンプ直前とジャンプ直後のアドレスが同一のバンクに割り振られているときには異なるバンクにアクセスするためのアドレスを反転するアドレス変換を行い、そうでない場合にはアドレス変換を行わないアドレス発生器と、
該アドレス発生器の新たなアドレスを保持する一対のアドレス保持手段と、
前記一対の両アドレス保持手段の各々を入力アドレスの2倍の周期で交互に駆動する制御信号発生器と、
を有してなることを特徴とするテスト・パターン発生器。
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