JP3711912B2 - 積重ステータコアとその製造方法および回転電動機の製造方法 - Google Patents

積重ステータコアとその製造方法および回転電動機の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気ディスクや光ディスク駆動装置等に用いられる媒体回転駆動用回転電動機とその回転電動機に用いられるステータの製造に適用され、特に量産性の向上を図るための積重ステータコアとその製造方法、および回転電動機の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転電動機のステータは、図示はしないが例えば特開昭57−100823号公報に示されるように、鋼板から直接打ち抜かれた環状の板部材を複数枚積層することにより構成されているが、材料の歩留りが悪いという問題があった。このため、例えば特公昭60−46620号公報では、多数の歯部を有する帯状の板部材を、塑性変形させながら螺旋状に巻き取って複数層積層し、その各層間を例えば溶接等で固着した構成とすることにより、歩留りの向上を図ることが開示されている。
【0003】
また、他の従来の回転電動機の製造方法として、例えば特開平11−98774号公報に開示されているような方法があった。第11,12図はかかる従来の製造方法を示す図である。
【0004】
まず、リボン状の磁性部材500をワーク供給機501によってプレス機502に送り、プレス機502によって薄肉部503a、ヨーク部材503b、磁極ティース503cからなるコア部材503を成形し、これを巻枠504に複数台分に相当するコア部材503が1周の間に配置されるように複数ターン巻取って円環状の積層ヨーク部材505を作製し、これに駆動コイル506を巻線し、巻線後、回転電動機1台分のステータコア507が得られるよう分割し、これを治具で折り曲げることにより回転電動機のステータを製造する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転電動機のステータは以上のように構成されているため、特開昭57−100823号公報に示されたステータでは、上述したように材料の歩留りが悪いことは勿論、多数の板部材を一枚一枚把持して搬送しなければならないので組立作業が煩雑で、さらに、特公昭60−46620号公報に示されたステータでは、帯状の板部材を塑性変形させながら螺旋状に巻き取っているため、巻線のための展開、分割が困難であり、いずれのステータの製造方法においても量産性に欠けるといった問題点があった。
【0006】
また、特開平11−98774号公報に開示された製造方法においても、回転電動機複数台分のステータコア507を円周方向に繋いでいるので、積層ヨーク部材505の厚みに比べて径が非常に大きいため、積層ヨーク部材505が撓みやすく、積層ヨーク部材505に絶縁塗装を行う場合や巻線機に取付ける際のハンドリング性が悪い、つまり生産性、ひいては量産性が悪いという問題が依然生じていた。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、巻線作業性の向上を図るとともに、生産性・量産性の向上を図ることが可能な積重ステータコアとその製造方法およびその積重ステータコアを適用した回転電動機の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る積重ステータコアは、L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの製造に供する積重ステータコアであって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させた第1の分断部位を具備する第1の積層部位と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位と、を一単位として、上記N×L個のヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で上記各単位間が結合され、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させた積重部位と、を備えたものである。
【0009】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記Lを3以上18以下とした。
【0010】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記Mを2以上4以下とした。
【0011】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記積重ステータコアの各部分が一定枚数の上記磁性部材によって構成されたものである。
【0012】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記磁性部材が抜きカシメによって相互にかしめられたものである。
【0013】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記磁性部材がL個のヨーク部位毎の一端に上記コア間結合部位を有したものである。
【0014】
また、本発明に係る積重ステータコアは、上記ヨーク部位が突出した磁極テイースを具備したものである。
【0015】
本発明に係る積重ステータコアの製造方法は、L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの作製に適用される積重ステータコアの製造方法であって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位が有する上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させる工程と、を含んでなる。
【0016】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法は、上述の積重ステータコア製造方法に加えて、さらに上記各磁性部材を相互にかしめることによって結合させる工程を含んでなる。
【0017】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法は、上記Lを3以上18以下とした。
【0018】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法は、上記Mを2以上4以下とした。
【0019】
本発明に係る回転電動機の製造方法は、L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、上記各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、上記積重ステータコアの上記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、上記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回する工程と、上記駆動コイルが巻回されたヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断する工程と、上記切断された直線状のステータを上記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合することによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、を含んでなる。
【0020】
本発明に係る回転電動機の製造方法は、L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、上記各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、上記積重ステータコアから上記ヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断して積層ステータコアを作製する工程と、上記積層ステータコアの上記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、上記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回して直線状のステータを形成する工程と、上記直線状のステータを上記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合せしめることによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、を含んでなる。
【0021】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法は、上述の回転電動機の製造方法に加えて、上記積重ステータコアの表面に絶縁塗装膜を成膜する工程を含んでなる。
【0022】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法は、上記Lを3以上18以下とした。
【0023】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法は、上記Mを2以上4以下とした。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1の積重ステータコアについて、図1、2に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における磁性部材の平面図であり、図2(a)は屈曲部位でヨーク部位を展開した状態を示す磁性部材の部分平面図、図2(b)は磁性部材におけるコア間結合部位近傍の部分平面図である。
【0025】
図中、1は磁性部材、2はヨーク部位、3は磁極ティース、4は継鉄部、5は屈曲部位、6はステータ位置決め用突起、7、8は抜きカシメ、9はステータ位置決め用穴、9’は端部ステータ位置決め及び連結用穴、20は磁性部材中の分断部位、21はコア間結合部位、をそれぞれ示す。
【0026】
まず、積層ステータコア、つまり積層された磁性部材からなるステータコアを構成する個々の磁性部材1の構造について、図1,2に基づき説明する。磁性部材1は、駆動相数に応じた数で内周方向に突出した磁極ティース3と、この磁極ティース3を歯状に設けている継鉄部4とからなるヨーク部位2と、このヨーク部位2間を連結する屈曲部位5と、この屈曲部位5の両側に相対するように配置されかつ磁極ティース3と同方向に設けられたステータ位置決め用突起6と、各磁性部材1間を固着一体化するために継鉄部4と磁極ティース3にそれぞれ設けられた抜きカシメ7、8と、ヨーク部位2間の所定の箇所に設けられたステータ位置決め用穴9およびコア間結合部位21を具備している。
【0027】
かかる磁性部材1が具備するヨーク部位2の数は、図1に示した形状のものでは、1周分の積層ステータコア群から作製されるステータが具備するヨーク部位、つまり2倍に相当する。換言すれば、磁性部材1はステータ2個分に相当するヨーク部位2を有する。具体的には、磁性部材1には12個のヨーク部位が設けられているが、これは、ステータ(後述)の具備するヨーク部位6個の2倍となっている。
【0028】
ステータ2個分に相当する6個単位のヨーク部位群間の一方には、分断部位20が設けられ、他方には切断後にそれぞれのステータ部分に属することとなる結合部、すなわち2つの端部ステータ位置決め及び連結用穴9’とその間に設けられたコア間結合部位21を介して両者は結合されている。このコア間結合部位21は、図1に示す形状のものでは、屈曲部位5のようには自在に屈曲することはできないが、例えば図2(b)の磁性部材におけるコア間結合部位21近傍の部分平面図に示すような2つの端部ステータ位置決め及び連結用穴9’間に間隙が設けられた構造を採用することにより、屈曲部位5と同様、コア間結合部位21においても屈曲することが可能となる。
【0029】
ステータ位置決め用突起6は、積層ステータコアが円環状を呈する際、後述するベース103上のステータ固定用ピン120と嵌合する穴を形成すべく設けられている。つまり、積層ステータコアを円環状にする際、一方のヨーク部位2の端部に設けられたステータ位置決め用突起6と、隣接した他方のヨーク部位2の端部に設けられた他方のステータ位置決め用突起6とが、屈曲部位5を支点として屈曲して両者が相対した位置に移動することにより、ステータ固定用ピン120と嵌合させるためのステータ位置決め用穴9を形成する。
【0030】
次に積重ステータコアの製造方法について、図3、4を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態1における積重ステータコアの製造方法について示した図であり、図4は本発明の実施の形態1における積重ステータコアの概観図である。図中、20aは第1の分断部位、20bは第2の分断部位、20cは第3の分断部位、20dは第4の分断部位、30aは第1の積層部位、31aは第2の積層部位、30bは第3の積層部位、31bは第4の積層部位、100は積重ステータコア、101は積層ステータコア、をそれぞれ示す。
【0031】
順送り金型内における打ち抜きにより、上述の円環状の磁性部材1を3枚、順次形成し分断部位20を揃えながら積層することによって、第1の分断部位20aを具備した第1の積層部位30aを作製する(図3(a))。各磁性部材1は抜きカシメ7、8(図2参照)によってかしめることにより互いに結合されている。
【0032】
第1の積層部位30aに続けて、同形状の磁性部材1を、分断部位20を揃えながら順次2枚積層させて第2の分断部位20bを具備した第2の積層部位31aを作製する(図3(b))。第1の積層部位30aの下面と第2の積層部位31aの上面は、第1の分断部位20aに対して第2の分断部位20bが円周方向に180度の位置になるようにして、第1および第2の分断部位20a、20b間の6個のヨーク部位2の部分で互いにかしめられることにより結合されている。言い換えれば、第1の分断部位20aに対して第2の分断部位20bが円周方向にずれた部分に対応する6個分のヨーク部位間で両者が結合されている。
【0033】
次に、第1の積層部位30aと同じ磁性部材数、つまり3枚で形成された第3の分断部位20cを具備した第3の積層部位30bの上面を、第3の分断部位20cと第1の分断部位20aとが同方向を向くようにしながら、上述の第1および第2の分断部位間における6個のヨーク部位2の部分以外の残りのヨーク部位2の部分で第2の積層部位20bの下面と結合させている(図3(c))。つまり、第2の積層部位31aにおける総計12個のヨーク部位2の内、上方に位置する第1の積層部位30aの下面との結合に用いられた6個のヨーク部位以外の残り6個のヨーク部位2の部分を、下方に位置する第3の積層部位30bの上面と結合させている。
【0034】
さらに、第3の積層部位30bの下面に、第2の積層部位31aと同様の構成で、かつ第4の分断部位20dも第2の積層部位31aと同方向となるように第4の積層部位31bの上面を結合させている(図3(d))。この場合、両者は第3および第4の分断部位20c、20dの間の6個のヨーク部位2の部分が互いにかしめられることにより結合されている。つまり、第1および第2の積層部位30a、31aと同じ位置及び結合の関係が第3および第4の積層部位30b、31bにおいても繰り返されている。
【0035】
すなわち、第1の積層部位30aと第2の積層部位31aを一単位として、各単位間で第1および第2の分断部位20a,bがそれぞれ同一の位置関係になるようにしながら、各単位を順次結合させる。
【0036】
上述のような構成の一単位を必要回数繰り返すことにより、図4に示すような多数の積層ステータコア101の集合体である積重ステータコア100が完成する。
【0037】
なお、上述の説明では便宜上、第1の積層部位、第2の積層部位あるいは一単位という語を用いたが、これは第1の積層部位30aや第2の積層部位31aが別個に作製された後で相互に結合されることを意味する訳ではなく、順送り金型内における打ち抜きにより1枚ずつ形成された磁性部材1を、順次抜きカシメ7,8によってかしめることにより1枚ずつ結合されながら連続的に製造される。
【0038】
かかる積重ステータコア100では、その1周分が最終的に2つのステータとなるべき部分で構成されており、1周分の各積層ステータコア101は、上下の同様な積層ステータコア101とステータ1個に相当するヨーク部位間で結合され、かかる結合部分を介して上下に連続的に結合させる結果、図4に示すような螺旋状に伸長可能な形状を呈することとなる。よって、製造工程中の一部で、個々のステータ用部材ではなく積重ステータコア100一体として扱え、さらに積重ステータコアの一周分から複数個のステータが最終的に得られるため、ハンドリング性が大幅に改善され、生産性、ひいては量産性が向上する。
【0039】
また、かかる積重ステータコア100では、その両端部のステータ製造に寄与しない部分を除いて各部分における積層された磁性部材1の枚数は常に一定となり、この枚数は積重ステータコア100から製造されるステータの積層数と同一である。因みに、上述の例では、第1の積層部位30aの3枚と第2の積層部位31aの2枚の合計5枚であり、5枚の磁性部材1を積層したステータが得られる。よって、積重ステータコア100から一定の積層枚数のステータを効率良く製造することができる。
【0040】
また、端部ステータ位置決め及び連結用穴9’を介して積層ステータコア101を端部で連結して円環状とするので、その連結作業の簡便さによってステータ製造時の作業性が向上し、かつ結合部の存在によってステータ内での段差が生じるような不具合がない。さらに、ヨーク部位2が突出した磁極テイース3を具備しているので、巻線工程時に効率よく駆動コイルを巻回することも可能である。
【0041】
実施の形態1による積重ステータコアとその製造方法では、1回の金型内における打ち抜きでステータ2個分のヨーク部位に相当する部分を作製できるので、ステータの量産性をより向上させることが可能な積重ステータコアを効率よく製造できる。
【0042】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2による回転電動機の製造方法について、図5〜10に基づいて説明する。図5は積重ステータコアへの絶縁塗装を示す模式図であり、図6は積重ステータコアを直線状に展開するまでの工程を示す斜視図、図7は分離された積層ステータコアへの駆動コイルの巻線工程を示す斜視図、図8はステータをベースに取り付ける工程を示す分解斜視図、図9は本発明の実施の形態1のステータの概観図、図10は本発明の実施の形態2の回転電動機を示す概観図である。図中、74は電着塗装槽、75は塗装液、102はステータ、103はベース、104はロータ、110は回転電動機、115は巻線機、120はステータ固定用ピン、121は駆動コイル、122はコイル端末、123は共通コイル端末、124、125はコイル端末用ランド、をそれぞれ示す。
【0043】
上述の積重ステータコア100への絶縁塗装について図5に基づき説明する。電着塗装槽74の内部には塗装液75が入っている。この塗装液75の中に積重ステータコア100を伸張させながら浸し、塗装液75中に入れた電極(図示せず)と積重ステータコア100間に電圧を印加することによって、積重ステータコア100の表面に絶縁塗装膜(図示せず)が成膜される。なお、上述の絶縁塗装方法としては例えばカチオン電着塗装のような絶縁塗装が一般的である。本発明の積重ステータコアを用いることにより、従来に比べてより多くの積層ステータコアを一度に絶縁塗装することが可能となるので、生産性を向上させることができる。
【0044】
次に、積重ステータコア100への駆動コイル121の巻線と、巻線されたステータ102のベース103への取り付けについて図6〜10に基づき説明する。図6,7に示すように、積重ステータコア100から順次積層ステータコア101を展開し、最終的にステータ1個分となるべきヨーク部位数単位で順次切断する。かかる切断は、2つの端部ステータ位置決め及び連結用穴9’が別々の積層ステータコアに分離されるように、両者の中央部分に設けられたコア間結合部位21で行う。
【0045】
切断後、ヨーク部位2の磁極ティース3に巻線機115によって駆動コイル121を連続的に巻線し、巻線されたステータ102を、屈曲部位5を支点として屈曲させて円環状に成形する(図8)。この際、ステータ102の両端部に設けられた端部ステータ位置決め及び連結用穴9’の部分を重ね合わせて円環状にする(図9)。
【0046】
さらに、円環状のステータ102をステータ位置決め用穴9,9’とステータ固定用ピン120が一致するようにベース103に取り付ける。なお、ベース103上には、ロータ104が回転自在に設けられている。ステータ102を取り付けた後、コイル端末122及び共通コイル端末123をコイル端末用ランド124、125に半田付けすることによって回転電動機110が完成する(図10)。
【0047】
なお、上述の回転電動機の製造方法では、積重ステータコア100から積層ステータコア101を切断後、ヨーク部位2の磁極ティース3に巻線機115によって駆動コイル121を連続的に巻線していたが、積重ステータコア100から連続的に伸長された積層ステータコア101の磁極テイース3に駆動コイル121を巻線機115によって巻線した後に、個々のステータ102に切断しても同様の効果が得られる。
【0048】
実施の形態2による回転電動機の製造方法では、1回の金型内における打ち抜きでステータ2個分のヨーク部位に相当する部分を作製できる積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることが可能となり、ひいては回転電動機の量産性も向上する。また、巻線時には、積層ステータコアは直線状を呈するので、巻線作業が容易になる。
【0049】
実施の形態3.
実施の形態1では、積重ステータコア100中の1周分から2個のステータが得られる場合の構成について詳述したが、実施の形態3による積重ステータコアでは、磁性部材1は最終的に製造されるステータが3個以上となるようなヨーク部位数を具備している。
【0050】
以下、実施の形態3の積重ステータコアおよび製造方法について説明するが、これはL個のヨーク部位を具備するステータに適用されるものである。ここで、Lは自然数である。
【0051】
一個所分断部位20を設けたM×L個のヨーク部位からなる磁性部材1を各磁性部材の分断部位が一致するように所定の枚数積層させて第1の分断部位20aを有する第1の積層部位30aを形成する。ここで、Mは3以上の自然数である。換言すれば、1枚の磁性部材1はM個のステータ分に相当するヨーク部位2を具備している。
【0052】
続いて、上述の第1の分断部位20aに対して円周方向にN×L個分のヨーク部位2をずらした位置に第2の分断部位20bが向くようにして、第1の分断部位20aと第2の分断部位20bの間の上記N×L個のヨーク部位2で第1の積層部位30aの下面と結合させながら、同形状の磁性部材1を所定枚数積層させて第2の積層部位31aを形成する。ここで、NはMと同様、自然数である。
【0053】
上記第1の積層部位30aと第2の積層部位31aを一単位として、所定単位数積重させることにより積重ステータコア100が作製される。この際、各単位間は上述のN×L個分ずれたヨーク部位2以外の(M−N)×L個のヨーク部位2で結合され、かつ各単位間で第1および第2の分断部位20a、20bが各単位間でそれぞれ同一の位置関係になるよう積重する。
【0054】
上述のヨーク部位2の数Lは、3以上18以下が実用上想定される値であり、また1周分の積層ステータコア群に含まれる個々のステータ数Mとしては、2以上4以下が実用上想定される値である。Nは1以上M−1以下の数値をとることが可能である。但し、L,Mが前述の数値以上であっても本発明の効果は何ら損なわれる訳ではない。
【0055】
実施の形態3による積重ステータコアとその製造方法では、1回の金型内における打ち抜きでステータM個分のヨーク部位に相当する部分を作製できるので、ステータ、ひいては回転電動機の量産性をより向上させることが可能な積重ステータコアを効率よく製造できる。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る積重ステータコアでは、L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの製造に供する積重ステータコアであって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させた第1の分断部位を具備する第1の積層部位と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位と、を一単位として、上記N×L個のヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で上記各単位間が結合され、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させた積重部位と、を備えたので、製造工程中の一部において個々のステータ材料ではなく積重ステータコア一体として扱え、さらに積重ステータコアの一周分からM個分のステータが得られる結果、ハンドリング性が大幅に改善され、生産性、ひいては量産性を向上させるようなステータ製造に最適な積重ステータコアが得られる。
【0057】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記Lを3以上18以下としたので、3〜18個のヨーク部位を具備するステータを効率よく生産するために供される積重ステータコアが得られる。
【0058】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記Mを2以上4以下としたので、3〜18個のヨーク部位を具備するステータを効率よく生産するために供される積重ステータコアが得られる。
【0059】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記積重ステータコアの各部分が、一定枚数の上記磁性部材によって構成されたので、一定の積層枚数のステータを効率的に製造することが可能な積重ステータコアが得られる。
【0060】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記磁性部材が、抜きカシメによって相互にかしめられたので、効率よく磁性部材間を結合できる結果、積重ステータコアの量産性が向上し、ひいては、ステータの量産性も同様に向上する。
【0061】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記磁性部材がL個のヨーク部位毎の一端に上記コア間結合部位を有したので、ステータ製造時の作業性が向上し、かつステータ内での段差が生じるような不具合がなくなる。
【0062】
また、本発明に係る積重ステータコアでは、上記ヨーク部位が突出した磁極テイースを具備したので、作業性よく駆動コイルを巻回することが可能となる。
【0063】
本発明に係る積重ステータコアの製造方法では、L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの作製に適用される積重ステータコアの製造方法であって、屈曲部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位が有する上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させる工程と、を含んでなるので、1回の金型内における打ち抜きでステータM個分のヨーク部位に相当する部分を作製できるような積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることができ、ひいては回転電動機の量産性も向上する。
【0064】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法では、上述の積重ステータコア製造方法に加えて、さらに上記各磁性部材を相互にかしめることによって結合させる工程を含んでなるので、効率良く積重ステータコアを製造することができる。
【0065】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法では、上記Lを3以上18以下としたので、3〜18個のヨーク部位を具備するステータを効率よく生産するために供される積重ステータコアが得られる。
【0066】
また、本発明に係る積重ステータコアの製造方法では、上記Mを2以上4以下としたので、1回の金型内における打ち抜きでステータ2〜4個分のヨーク部位に相当する部分を作製できる積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることができ、ひいては回転電動機の量産性も向上する。
【0067】
本発明に係る回転電動機の製造方法では、L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、上記各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、上記積重ステータコアの上記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、上記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回する工程と、上記駆動コイルが巻回されたヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断する工程と、上記切断された直線状のステータを上記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合せしめることによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、を含んでなるので、1回の金型内における打ち抜きでM個分のステータのヨーク部位に相当する部分を作製できるような積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることができ、ひいては回転電動機の量産性も向上する。
【0068】
本発明に係る回転電動機の製造方法では、L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、上記磁性部材を上記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、上記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ上記第1の分断部位と上記第2の分断部位の間の上記N×L個のヨーク部位で上記第1の積層部位と結合され、上記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、上記第1の積層部位と上記第2の積層部位を一単位として、上記各単位間を上記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ上記各単位間で上記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、上記積重ステータコアから上記ヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断して積層ステータコアを作製する工程と、上記積層ステータコアの上記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、上記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回して直線状のステータを形成する工程と、上記直線状のステータを上記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合せしめることによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、を含んでなるので、1回の金型内における打ち抜きでM個分のステータのヨーク部位に相当する部分を作製できるような積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることができ、ひいては回転電動機の量産性も向上する。
【0069】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法では、上述の回転電動機の製造方法に加えて、上記積重ステータコアの表面に絶縁塗装膜を成膜する工程を含んでなるので、絶縁塗装膜の成膜工程における作業性が向上する。
【0070】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法では、上記Lを3以上18以下としたので、3〜18個のヨーク部位を具備するステータを有した回転電動機を優れた量産性で製造することができる。
【0071】
また、本発明に係る回転電動機の製造方法では、上記Mを2以上4以下としたので、1回の金型内における打ち抜きで2〜4個分のステータのヨーク部位に相当する部分を作製できるような積重ステータコアを適用してステータを製造するため、ステータの量産性を一層向上させることができ、ひいては回転電動機の量産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における磁性部材の平面図である。
【図2】 (a)は本発明の実施の形態1における屈曲部位でヨーク部位を展開した状態を示す磁性部材の部分平面図、(b)は本発明の実施の形態1における磁性部材におけるコア間結合部位近傍の部分平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における積層ステータコアの製造方法について示した図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における積重ステータコアの概観図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における積重ステータコアへの絶縁塗装を示す模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態2における積重ステータコアを直線状に展開するまでの工程を示す斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における分離された積層ステータコアへの駆動コイルの巻線工程を示す斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるステータをベースに取り付ける工程を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2におけるステータの概観図である。
【図10】本発明の実施の形態2における回転電動機を示す概観図である。
【図11】従来の回転電動機の製造方法を示す図である。
【図12】従来の回転電動機の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 磁性部材、 2 ヨーク部位、 3 磁極ティース、 4 継鉄部、 5屈曲部位、 6 ステータ位置決め用突起、 7、8 抜きカシメ、 9 ステータ位置決め用穴、 9’ 端部ステータ位置決め及び連結用穴、 20 磁性部材中の分断部位、 20a 第1の分断部位、 20b 第2の分断部位、20c 第3の分断部位、 20d 第4の分断部位、 21 コア間結合部位、 30a 第1の積層部位、 30b 第3の積層部位、 31a 第2の積層部位、 31b 第4の積層部位、 74 電着塗装槽、 75 塗装液、100 積重ステータコア、 101 積層ステータコア、 102 ステータ、 103 ベース、 104 ロータ、 110 回転電動機、 115 巻線機、 120 ステータ固定用ピン、 121 駆動コイル、 122 コイル端末、 123 共通コイル端末、 124、125 コイル端末用ランド、 500 リボン状の磁性部材、 501 ワーク供給機、 502 プレス機、 503a 薄肉部、 503b ヨーク部材、 503c 磁極ティース、 504 巻枠、 505 積層ヨーク部材、 506 駆動コイル、 507 ステータコア。

Claims (16)

  1. L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの製造に供する積重ステータコアであって、
    屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を前記分断部位が一致するように所定枚数積層させた第1の分断部位を具備する第1の積層部位と、
    前記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ前記第1の分断部位と前記第2の分断部位の間の前記N×L個のヨーク部位で前記第1の積層部位と結合され、前記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位と、を一単位として、
    前記N×L個のヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で前記各単位間が結合され、かつ前記各単位間で前記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させた積重部位と、
    を備えたことを特徴とする積重ステータコア。
  2. 前記Lが3以上18以下であることを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  3. 前記Mが2以上4以下であることを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  4. 前記積重ステータコアの各部分が、一定枚数の前記磁性部材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  5. 前記磁性部材が、抜きカシメによって相互にかしめられていることを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  6. 前記磁性部材が、L個の前記ヨーク部位毎の一端に前記コア間結合部位を有することを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  7. 前記ヨーク部位が、突出した磁極テイースを具備することを特徴とする請求項1記載の積重ステータコア。
  8. L個(Lは自然数)のヨーク部位を具備するステータの作製に適用される積重ステータコアの製造方法であって、
    屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、
    前記磁性部材を前記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ前記第1の分断部位と前記第2の分断部位の間の前記N×L個のヨーク部位で前記第1の積層部位と結合され、前記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の積層部位と前記第2の積層部位を一単位として、各単位間を前記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ前記各単位が有する前記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させる工程と、
    を含んでなる積重ステータコアの製造方法。
  9. 前記各磁性部材を相互にかしめることによって結合させる工程を含むことを特徴とする請求項8記載の積重ステータコアの製造方法。
  10. 前記Lが3以上18以下であることを特徴とする請求項8記載の積重ステータコアの製造方法。
  11. 前記Mが2以上4以下であることを特徴とする請求項8記載の積重ステータコアの製造方法。
  12. L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、
    屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、
    前記磁性部材を前記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ前記第1の分断部位と前記第2の分断部位の間の前記N×L個のヨーク部位で前記第1の積層部位と結合され、前記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の積層部位と前記第2の積層部位を一単位として、前記各単位間を前記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ前記各単位間で前記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、
    前記積重ステータコアの前記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、
    前記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回する工程と、
    前記駆動コイルが巻回されたヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断する工程と、
    前記分断された直線状のステータを前記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合せしめることによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、を含んでなる回転電動機の製造方法。
  13. L個(Lは自然数)のヨーク部位からなる円環状のステータを具備する回転電動機の製造方法であって、
    屈曲部位あるいはコア間結合部位を介して相互に連結され一個所分断部位を設けたM×L個(Mは2以上の自然数)のヨーク部位からなる磁性部材を打ち抜きによって順次作製する工程と、
    前記磁性部材を前記分断部位が一致するように所定枚数積層させて第1の分断部位を具備する第1の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の分断部位に対して円周方向にN×L個(Nは自然数)のヨーク部位分ずれた部分に第2の分断部位が位置し、かつ前記第1の分断部位と前記第2の分断部位の間の前記N×L個のヨーク部位で前記第1の積層部位と結合され、前記磁性部材が所定枚数積層された第2の積層部位を形成する工程と、
    前記第1の積層部位と前記第2の積層部位を一単位として、前記各単位間を前記N×L個分ずれたヨーク部位以外の(M−N)×L個のヨーク部位で結合させ、かつ前記各単位間で前記第1および第2の分断部位がそれぞれ同一の位置関係になるよう所定単位数積重させて積重ステータコアを形成する工程と、
    前記積重ステータコアから前記ヨーク部位をL個単位でコア間結合部位において順次切断して積層ステータコアを作製する工程と、
    前記積層ステータコアの前記屈曲部位を伸長させて直線状に展開する工程と、
    前記ヨーク部位に設けられた磁極ティースに駆動コイルを巻回して直線状のステータを形成する工程と、
    前記直線状のステータを前記屈曲部位で屈曲させて両端部を結合せしめることによりL個のヨーク部位からなる円環状のステータを形成する工程と、
    を含んでなる回転電動機の製造方法。
  14. 前記積重ステータコアの表面に絶縁塗装膜を成膜する工程を含んでなる請求項12または13記載の回転電動機の製造方法。
  15. 前記Lが3以上18以下であることを特徴とする請求項12または13記載の回転電動機の製造方法。
  16. 前記Mが2以上4以下であることを特徴とする請求項12または13記載の回転電動機の製造方法。
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