JP3711447B2 - インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式プリンタのヘッドにてインク滴を吐出するためのノズルに対応して設けられた圧電素子のグランド側を中間電位に保持するようにしたインクジェット式プリンタのヘッド駆動の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータの出力装置として、数色のインクを記録ヘッドから吐出するタイプのインクジェット式カラープリンタが普及してきており、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するために広く用いられている。
【0003】
例えば、インク吐出のための駆動素子として圧電素子を用いたインクジェット式プリンタでは、印刷ヘッドの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた複数個の圧電素子を選択的に駆動することにより、各圧電素子の動圧に基づいてノズルからインク滴を吐出させ、印刷用紙にインク滴を付着させることにより、印刷用紙にドットを形成して、印刷を行なうようにしている。
【0004】
ここで、各圧電素子は、インク滴を吐出するためのノズルに対応して設けられており、プリンタ本体内或いは印刷ヘッド内に実装されたドライバIC(ヘッド駆動回路)から供給される駆動信号により駆動され、インク滴を吐出させるようになっている。
【0005】
ところで、このような圧電素子は、非駆動時(すなわち印刷を行なわないとき)には、充電により蓄積された電荷が、絶縁抵抗により放電して、その電圧が低下してしまうことにより、インクの吐出に影響を与えることがある。
【0006】
このため、本出願人による特許第3097155号において、圧電素子に対して、駆動タイミングとは異なるタイミングで、充電電圧を印加して、充電電圧を維持するようにしたヘッドの駆動装置及び駆動方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなインクジェット式プリンタのヘッド駆動においては、各圧電素子に印加される駆動信号は、例えば、非駆動時に高い電圧に設定され、駆動時には電圧が低くなるように構成されている。この場合、消費電力が大きくなると共に、圧電素子に印加される電圧が比較的高くなってしまうために前述した放電による電圧降下も大きく、電力損失が大きい。
【0008】
また、印刷品質の向上のために、印刷ドットの高密度化を実現しようとすると、互いに隣接する圧電素子の電極間のギャップが狭くなるが、駆動される圧電素子と非駆動の圧電素子とが隣接している場合に、これらの圧電素子の電極間電圧が高くなると、これらの圧電素子の電極間で放電が発生することがある。
【0009】
さらに、高密度化により個々の圧電素子が小さくなって、その耐圧が低くなるため、より高密度化が進んだ場合には、駆動信号の最大電圧が圧電素子の耐圧を越えることになり、圧電素子が正常に動作しなくなるおそれがある。このため、圧電素子の電極間に、絶縁材料を充填する等の絶縁処理が必要になってしまう。
【0010】
これに対して、各圧電素子のグランド側を駆動信号の中間電位に保持するようにするヘッド駆動方式もある。このようなヘッド駆動方式によれば、上述した高密度化の際の圧電素子電極間の放電を防止することができるが、駆動信号の変動に対応して、電圧を変動させると共に、充電及び放電の切換えが必要であることから、双方向の可変電源が必要となる。
【0011】
そこで、本発明の課題は、簡単な構成により、各圧電素子の電極間に印加される電圧を低下させるようにした、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及びヘッド駆動方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、各圧電素子のグランド側の電極に、充電回路により充電される第一のコンデンサからのバイアス電圧を印加して、各圧電素子のグランド側をグランド電位より高い電位に保持するようにした。
【0013】
即ち、請求項1記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置では、複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子を、所定の印字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信号により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置であって、各圧電素子のグランド側の電極に所定のバイアス電圧を印加する第一のコンデンサと、各圧電素子の放電による電荷を利用して上記第一のコンデンサを充電する充電回路と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動方法では、複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子を、所定の印字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信号により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動方法であって、各圧電素子のグランド側の電極に接続された第一のコンデンサを、各圧電素子の放電による電荷を利用して充電回路により充電して、各圧電素子のグランド側の電極にバイアス電圧を印加することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、圧電素子の放電電荷を利用して充電回路により充電された第一のコンデンサの充電電圧に基づいて、圧電素子のグランド側の電極にバイアス電圧を印加することにより、圧電素子のグランド側がバイアス電圧に保持されることになる。従って、圧電素子より放電時に捨てていた電荷を電源として利用する事で、消費電力が低減されると共に、圧電素子の自然放電による電圧降下が小さく、精度の高い波形を実現できる。
【0016】
さらに、バイアス電圧を変更する場合には、充電回路の回路定数を適宜に変更することにより、容易にバイアス電圧の変更が可能であるので、充電回路を新たに設計したり、別の充電回路に交換する必要がなく、容易に対応することができる。
【0017】
請求項2記載のヘッド駆動装置においては、上記充電回路が、各圧電素子の放電による電荷により充電される第二のコンデンサを含んでいることを特徴とする。請求項6記載のヘッド駆動方法においては、上記充電回路が、各圧電素子の放電による電荷により充電される第二のコンデンサを含んでいることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、圧電素子のグランド側の電極に接続された第一のコンデンサが、充電回路の第二のコンデンサを介して充電されることにより、圧電素子のグランド側の電極が第一のコンデンサから安定したバイアス電圧を印加されることになる。
【0019】
請求項3記載のヘッド駆動装置においては、上記充電回路が、第二のコンデンサの充電電圧を安定化して第一のコンデンサに印加する定電圧回路を備えていることを特徴とする。請求項7記載のヘッド駆動方法においては、上記充電回路が、第二のコンデンサの充電電圧を安定化して第一のコンデンサに印加する定電圧回路を備えていることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、圧電素子のグランド側の電極に接続された第一のコンデンサが、充電回路の第二のコンデンサから定電圧回路を介して充電電圧が印加されることにより、第一のコンデンサの充電電圧の変動が抑制されることになる。従って、圧電素子のグランド側の電極に印加されるバイアス電圧がより一層一定に保持されることになる。
【0021】
請求項4記載のヘッド駆動装置においては、上記充電回路の第二のコンデンサが、印刷開始前に徐々に充電されることを特徴とする。請求項8記載のヘッド駆動方法においては、上記充電回路の第二のコンデンサが、印刷開始前に徐々に充電されることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、印刷開始前に第二のコンデンサが徐々に充電されることにより、第二のコンデンサの出力電圧そして第一のコンデンサの充電電圧が徐々に上昇するので、第一のコンデンサから各圧電素子のグランド側の電極に印加されるバイアス電圧も徐々に上昇することになる。従って、印刷開始前のバイアス電圧の上昇による各圧電素子の誤動作が防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態に係るヘッド駆動装置について説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】
図1は、本発明によるヘッド駆動装置の一実施形態の構成を示している。図1において、ヘッド駆動装置10は、インクジェットプリンタの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子11と、各圧電素子11の一方の電極11aに対して駆動信号を供給するためヘッド駆動回路12と、このヘッド駆動回路12と各圧電素子11との間に設けられた電流増幅回路13及びスイッチ回路14と、圧電素子11の他方のグランド側の電極11bに対して所定電圧を印加する第一のコンデンサ20及び充電回路21と、から構成されている。
【0025】
ここで、図1においては、圧電素子11は一つのみが示されているが、実際には、インクジェット式プリンタのヘッドには、複数個のノズルが設けられており、各ノズルに対してそれぞれ一つの圧電素子が備えられている。そして、各圧電素子11に対して、ヘッド駆動回路12からの駆動信号COMは、実際にはシフトレジスタ等を介して、順次に出力されるようになっている。圧電素子11は、例えばピエゾ素子であって、双方の電極11a,11b間に印加される電圧により変位するように構成されている。
【0026】
そして、圧電素子11は、常時中間電位Vc付近に充電されており、ヘッド駆動回路12からの駆動信号に基づいて放電する際に対応するノズル内のインクに圧力を加えることにより、このノズルからインク滴を吐出するように構成されている。ヘッド駆動回路12は、ドライバICとして構成されており、インクジェットプリンタのヘッドへの駆動信号COMを発生させるものであり、例えばプリンタ本体内に配置されている。
【0027】
電流増幅回路13は、二つのトランジスタ15,16から構成されている。このうち、第一のトランジスタ15は、コレクタが定電圧電源に接続され、ベースがヘッド駆動回路12の出力に接続されると共に、エミッタがスイッチ回路14の入力側に接続されている。これにより、ヘッド駆動回路12からの信号に基づいて導通して、定電圧をスイッチ回路14を介して圧電素子11に供給する。
【0028】
また、第二のトランジスタ16は、エミッタがスイッチ回路15の入力側に接続され、ベースがヘッド駆動回路12の出力に接続されると共に、コレクタが後述するように充電回路21に接続されている。これにより、ヘッド駆動回路12からの信号に基づいて導通して、圧電素子11をスイッチ回路14を介して放電させ、その放電電荷を充電回路21に供給する。
【0029】
スイッチ回路14は、制御信号が入力されることにより、対応する圧電素子11の駆動タイミングでオンされ、駆動信号COMを圧電素子11に出力するようになっている。第一のコンデンサ20は、その充電電圧をバイアス電圧Vbとして各圧電素子11のグランド側の電極11bに印加するように、一端が圧電素子11のグランド側の共通電極11bに接続されていると共に、他端がグランドにアース接続されている。
【0030】
尚、第一のコンデンサ20の容量は、各圧電素子11に対して安定したバイアス電圧を供給することができるように、すべての圧電素子11の総静電容量(数μF程度)に対して十分大きな容量、例えば、数100μF乃至5600μF程度に選定されている。
【0031】
上記充電回路21は、第三のトランジスタ22,第二のコンデンサ23と、定電圧回路30と、から構成されている。第三のトランジスタ22は、エミッタが前記電流増幅回路13の第二のトランジスタ16のコレクタに接続され、コレクタがグランドにアース接続されると共に、ベースが定電圧ダイオード24を介してヘッド駆動回路12に接続されている。
【0032】
これにより、第三のトランジスタ22のベースには、図2(A)にて点線で示すように、駆動信号COMより定電圧ダイオード24による電圧分だけ低い電圧V3が印加されることになる。したがって、第三のトランジスタ22は、駆動信号COMに対して、上記電圧V3が中間電位Vcより高いときのみ導通する。
【0033】
上記第二のコンデンサ23は、一端がダイオード25を介して第三のトランジスタのエミッタ及び電流増幅回路13の第二のトランジスタ16のコレクタに接続されると共に、他端がグランドにアース接続されている。尚、第二のコンデンサ23は、例えば高抵抗を介して定電圧が印加されることにより、常時あるいは印刷開始前に充電されていてもよく、また印刷開始時に図示しない手段により徐々に電圧が上昇するように充電されるようにしてもよい。
【0034】
上記定電圧回路30は、図示の場合、公知の構成の定電圧回路であって、第四のトランジスタ31,定電圧ダイオード32及び抵抗33から構成されている。第四のトランジスタ31は、コレクタが第二のコンデンサ23の一端に接続され、エミッタが第一のコンデンサ20の一端に接続されると共に、ベースが定電圧ダイオード32に接続されている。定電圧ダイオード32は、他端がグランドにアース接続されており、抵抗33は、一端が第二のコンデンサ23の一端に接続され、他端が第四のトランジスタ31のベースに接続されている。
【0035】
本発明実施形態によるヘッド駆動装置10は、以上のように構成されており、本発明によるヘッド駆動方法に基づいて、以下のように動作する。先ず、印刷の際に駆動される圧電素子11について説明すると、インクジェットプリンタの印刷開始(スタートアップ)時に、ヘッド駆動回路12からの駆動信号COMは、図3(A)に示すように、例えば100μsの時間だけチャージ信号NCHGがLレベルに反転することによって、中間電位Vcまで上昇する。
【0036】
これにより、駆動信号COMにより電流増幅回路13の第一のトランジスタ15からスイッチ回路14を介して圧電素子11の一方の電極11aに電流が流れて充電することにより、圧電素子11の一方の電極11aは、図3(B)にて実線で示すように、中間電位Vcまで上昇することになる。
【0037】
このとき、各圧電素子11の他方のグランド側の共通電極11bは、第一のコンデンサ20の充電電圧がバイアス電圧Vbとして印加されることにより、図3(B)にて点線で示すように、所定電圧Vbに保持されている。
【0038】
ここで、圧電素子11のグランド側の電極11bの電位は、所定電圧Vbに保持されているので、印刷開始時には、圧電素子11の双方の電極11a,11b間の電位差は、Vbであるが、この電位差Vbは、駆動信号COMの中間電位Vcより低いので、圧電素子11が誤動作してインク滴を吐出してしまうようなことはない。
【0039】
そして、印刷中は、駆動信号COMの変動に基づいて、駆動信号COMが中間電位Vcより高い場合には、電流増幅回路13の第一のトランジスタ15を介して圧電素子11の一方の電極11aの充電が行なわれ、また駆動信号COMが中間電位Vcより低い場合には、電流増幅回路13の第二のトランジスタ16を介して圧電素子11の一方の電極11aの放電が行なわれる。これにより、圧電素子11が駆動信号COMに基づいて作動して、インク滴を吐出する。
【0040】
そして、上記放電による放電電荷は、図2(B)に示すように、充電回路21のダイオード25を介して、第二のコンデンサ23に蓄積され、第二のコンデンサ23が充電される。
【0041】
ここで、図3(B)にて符号Xで示すように、圧電素子11が途中で自己放電により電圧降下を生じて、その一方の電極11aの電位が中間電位Vcより低くなることを防止するために、チャージ信号NCHGは、図3(C)にて符号Yで示すように、駆動信号COMの一定周期で、即ち駆動信号COMの変動のないタイミングで、Lレベルのパルスを発生する。
【0042】
これにより、ヘッド駆動回路12からの駆動信号COMに基づいて、電流増幅回路13の第一のトランジスタ15を介して圧電素子11の一方の電極11aが充電され、非駆動の圧電素子11であっても、中間電位Vcに保持されるようになっている。
【0043】
これに対して、各圧電素子11の他方のグランド側の共通電極11bは、第一のコンデンサ20からバイアス電圧Vbが印加されることにより、この電圧に保持されることになる。従って、各圧電素子11は、その双方の電極11a,11b間の電位差が(Vc−Vb)となる。
【0044】
尚、第一のコンデンサ20の充電電圧すなわちバイアス電圧Vbを駆動信号の中間電位Vcと同じになるように調整すれば、各圧電素子11の双方の電極11a,11b間の電位差は0となる。さらに、印刷終了(ストップエンド)時には、ヘッド駆動回路12からの駆動信号COMは、図3(A)に示すように、圧電素子11の一方の電極11aから電流増幅回路13の第二のトランジスタ16を介して放電されることにより、電位0まで低下する。
【0045】
これに対して、非駆動の圧電素子11については、ヘッド駆動回路12からの駆動信号COMによって、圧電素子11の一方の電極11aは、常に中間電位Vcに充電され、保持されている。
【0046】
このようにして、各圧電素子11のグランド側の電極11bの電位は、第一のコンデンサ20の充電電圧により、所定のバイアス電圧Vbに保持されるので、圧電素子11の双方の電極11a,11b間の電位差が低く保持されると共に、駆動される圧電素子と非駆動の圧電素子が隣接する場合、これらの圧電素子11の一方の電極11a間の電圧差も低く保持されることになる。従って、圧電素子11における消費電力が低減されると共に、圧電素子11の自己放電による電圧降下が小さく、電力損失が低減されることになる。
【0047】
また、駆動される圧電素子11と非駆動の圧電素子11との間の電位差が低くなるので、このような圧電素子11が隣接する場合であっても、圧電素子11間の放電の発生が低減されると共に、高密度化によって個々の圧電素子11の耐圧が低くなったとしても、圧電素子11間の絶縁処理を行なう必要がないので、ヘッドの高密度化を容易に実現することが可能になる。
【0048】
さらに、第一のコンデンサ20及び充電回路21における第二のコンデンサ23は、各圧電素子11の放電による放電電荷を利用して充電されるので、特にバイアス電圧Vbを生成するための電源回路を必要としない。
【0049】
上述した実施形態においては、圧電素子11として例えばピエゾ素子が使用されているが、これに限らず、他の圧電素子、例えば電歪素子,磁歪素子等を使用してもよい。
【0050】
また、上述した実施形態においては、定電圧回路30は、定電圧ダイオード32を利用した構成のものが例示されているが、これに限らず、定電圧回路30は、例えば図4に示すように、抵抗R1,R2を利用した構成、あるいは図5に示すように、抵抗R1,R2,R3及び基準電源Pを利用した構成等、種々の公知の構成の定電圧回路を利用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、圧電素子の放電電荷を利用して充電回路により充電された第一のコンデンサの充電電圧に基づいて、圧電素子のグランド側の電極にバイアス電圧を印加することにより、圧電素子のグランド側がバイアス電圧に保持されることになる。このバイアス電圧はヘッドから捨てている電荷を利用している為電源を作り出した事になり、消費電力が低減されると共に、圧電素子の自然放電による電圧降下が小さく、精度の高い波形が再現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘッド駆動装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のヘッド駆動装置における(A)充電回路の第三のコンデンサのベース電圧及び(B)ダイオードの電流の変動を示すタイムチャートである。
【図3】図1のヘッド駆動装置における(A)駆動信号,(B)圧電素子の双方の電極電圧及び(C)チャージ信号の変動を示すタイムチャートである。
【図4】図1のヘッド駆動装置における充電回路の定電圧回路の他の構成例を示す部分回路図である。
【図5】図1のヘッド駆動装置における充電回路の定電圧回路のさらに他の構成例を示す部分回路図である。
【符号の説明】
10 ヘッド駆動装置
11 圧電素子
11a 一方の電極
11b グランド側の電極
12 ヘッド駆動回路
13 電流増幅回路
14 スイッチ回路
15 第一のトランジスタ
16 第二のトランジスタ
20 第一のコンデンサ
21 充電回路
22 第三のトランジスタ
23 第二のコンデンサ
24 定電圧ダイオード
25 ダイオード
30 定電圧回路
31 第四のトランジスタ
32 定電圧ダイオード
33 抵抗

Claims (8)

  1. 複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子を、所定の印字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信号により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置であって、
    各圧電素子のグランド側の電極に所定のバイアス電圧を印加する第一のコンデンサと、各圧電素子の放電による電荷を利用して上記第一のコンデンサを充電する充電回路と、を備えていることを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置。
  2. 上記充電回路が、各圧電素子の放電による電荷により充電される第二のコンデンサを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置。
  3. 上記充電回路が、第二のコンデンサの充電電圧を安定化して第一のコンデンサに印加する定電圧回路を備えていることを特徴とする、請求項2に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置。
  4. 上記充電回路の第二のコンデンサが、印刷開始前に徐々に充電されることを特徴とする、請求項2または3に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動装置。
  5. 複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた圧電素子を、所定の印字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信号により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インクジェット式プリンタのヘッド駆動方法であって、
    各圧電素子のグランド側の電極に接続された第一のコンデンサを、各圧電素子の放電による電荷を利用して充電回路により充電して、各圧電素子のグランド側の電極にバイアス電圧を印加することを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッド駆動方法。
  6. 上記充電回路が、各圧電素子の放電による電荷により充電される第二のコンデンサを含んでいることを特徴とする、請求項5に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動方法。
  7. 上記充電回路が、第二のコンデンサの充電電圧を安定化して第一のコンデンサに印加する定電圧回路を備えていることを特徴とする、請求項6に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動方法。
  8. 上記充電回路の第二のコンデンサが、印刷開始前に徐々に充電されることを特徴とする、請求項6または7に記載のインクジェット式プリンタのヘッド駆動方法。
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