JP3711434B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープカセットを用いる印字装置においては、ロール状に巻かれた剥離紙付きの被印字テープが収納されたテープカセットを装置本体内に着脱自在に装着し、このテープカセットから繰り出された被印字テープを装置本体内の印字ヘッドとプラテンとの間に挾んだ状態で、印字データに基づいて印字ヘッドにより被印字テープに印字を施し、この印字された被印字テープを装置本体の外部に送り出して切断装置により切断し、この切断された被印字テープの剥離紙を剥離することにより、ラベルとして使用できるラベルプリンタが知られている。
このような印字装置のテープカセットでは、被印字テープがベースシートを有し、その表面に印字層が設けられ、ベースシートの裏面に接着剤層を介して剥離紙が貼付けられた構造であると、剥離紙の厚さ分だけ、テープカセット内に収納できる被印字テープの長さが短くなり、テープカセットを頻繁に交換しなければならないという不都合がある。
【0003】
このようなことから、従来では、剥離紙のいらない接着剤層付きの被印字テープをテープカセットに収納することが提案されている。
この種の被印字テープは、例えば、特開平6−72057号公報に記載されているように、ベースシートの印字層の表面に離型性を有するシリコーン化合物やワックス類などを塗布し、ベースシートの裏面に接着力の弱い粘着剤層を設け、離型性を有するシリコーン化合物やワックス類などが塗布された表面と接着剤層とを直接接触させてロール状に巻き取り、この状態でテープカセット内に収納されている。
また、このような剥離紙のいらない接着剤層付きの被印字テープを用いる場合には、例えば、特開平6−143773号公報に記載されているように、テープカセット内のアイドルローラや印字装置内のプラテンなどの部材に被印字テープの接着剤層が貼付かないように、接着剤層が接触するテープカセット内のアイドルローラや印字装置内のプラテンなどの部材をシリコーンゴムなどの非接着性材料で製作している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような剥離紙のいらない接着剤層付きの被印字テープでは、接着力の弱い粘着剤層を用いていることから、当然のことながら、対象物への接着力も弱くなってしまうという欠点がある。また、このような被印字テープでは、粘着剤層の接着力が弱いといっても、常に粘着剤層が粘性状態にあって接着力を有しているため、取り扱いが面倒であり、しかも印字層の表面に離型性を持たせるためにシリコーン化合物やワックス類などを塗布する表面処理が必要で、製作に手間がかかるという欠点もある。
また、上記のような剥離紙のいらない接着剤層付きの被印字テープを用いる場合には、被印字テープの接着剤層が接触するテープカセット内のアイドルローラや印字装置内のプラテンなどの部材をシリコーンゴムなどの非接着性材料で製作しなければならないため、テープカセットおよび印字装置の製作が煩雑になり、製造コストが高くなるという欠点がある。
【0005】
この発明の課題は、剥離紙のいらない接着剤層付きの被印字テープを用いても、取り扱いが簡単で、非接着性材料などの特殊な材料を用いてテープカセットおよび印字装置を製作する必要がなく、かつ必要なときに十分な接着力を確保できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、少なくとも長尺状で印字ヘッドにより印字が施される表面とは反対の面に、通常の場合は非粘性の状態にあり、溶剤が加えられた場合は粘性の状態となる接着剤層が設けられてなる被印字媒体を有し、前記被印字媒体を収納するテープカセットが装置本体に着脱自在に装着され、該テープカセットが装着された状態で前記装置本体内を搬送される前記被印字媒体に前記印字ヘッドにより印字を施すように構成された印字装置であって、前記印字ヘッドの下流側に配設されると共に、前記溶剤を含浸し、前記被印字媒体の前記接着剤層に接して前記溶剤を塗布する含浸体と、前記含浸体に含浸されている前記溶剤の含浸量を記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている含浸量がゼロであるか否かを判断する含浸量判断手段と、前記溶剤を収容するタンクと、前記含浸量判断手段によって含浸量がゼロであることが判断されたときに、前記被印字媒体への印字及び溶剤の塗布の前に、前記タンクから前記含浸体に所定量の前記溶剤を含浸させると共に、前記記憶手段に記憶する含浸量を所定量に設定する含浸手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、被印字媒体の接着剤層側に溶剤を塗布する含浸体を印字ヘッドの下流側に設けたので、印字ヘッドにより被印字媒体に印字が施される以前に、含浸体によって接着剤層側に溶剤が塗布されることがなく、接着剤層が非粘性の状態にあるため、接着剤層が露呈していても、通常は粘着力がほとんどなく、このため被印字媒体の取り扱いが簡単で、被印字媒体自体が複雑な構造にならず、しかも接着剤層が露呈していても、粘着力がほとんどないことから、テープカセット内および印字装置内における接着剤層が接触する部材を非接着性材料などの特殊な材料で製作する必要がなく、これらの製作が簡単となり、低価格なものを得ることができ、また印字ヘッドにより被印字媒体に印字が施された後に、含浸体によって接着剤層側に溶剤が加えられて、接着剤層が粘性の状態となるので、被印字媒体が装置本体内から外部に排出されるときに、十分な接着力を確保できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を参照して、この発明のテープカセットおよびその印字装置の一実施形態について説明する。
図1は印字装置の一部分解した斜視図、図2はその印字装置にテープカセットを装着した状態における要部の平面的な概略断面図である。
この印字装置は、ラベルプリンタであり、装置本体1を備えている。この装置本体1の上面には、印字データや印字指令などの各種情報を入力するキー入力部2、このキー入力部2で入力された印字データやその処理結果などの情報を表示する表示部3、およびテープカセット10が着脱可能に装着するカセット収納部4が設けられている。このカセット収納部4内における右上には、プラテンローラ5が回転自在に設けられているとともに、このプラテンローラ5の外周面に接離可能に圧接する印字ヘッド6が移動可能に設けられている。
【0009】
プラテンローラ5は、テープ搬送用モータ(図8に符号54で示す)の回転が図示しない歯車列を介して伝達されることにより回転する構成になっている。
印字ヘッド6は、プラテンローラ5の軸方向に沿って発熱素子が配列され、非印字時にヘッド移動用モータ(図8に符号56で示す)の逆転によってプラテンローラ5から離間する方向に移動し、また印字時にヘッド移動用モータ56の正転によってプラテンローラ5に圧接する方向に移動し、これによりプラテンローラ5に圧接した状態で発熱素子が印字データに基づいて発熱駆動されるように構成されている。
【0010】
また、カセット収納部4内には、図1に示すように、テープ供給軸7、リボン巻取軸8、およびカセット検出スイッチ部9が設けられている。この場合、リボン巻取軸8は、プラテンローラ5と同様、テープ搬送用モータ(図8に符号54で示す)の回転が図示しない歯車列を介して伝達され、これによりプラテンローラ5の搬送速度と同期して回転するように構成されている。
カセット検出スイッチ部9は、カセット収納部4に装着されたテープカセット10の種類を検出するものである。
テープカセット10は、後述する印字用テープ(被印字媒体)20の種類によって、普通のタイプと特殊なタイプとの複数種類がある。このテープカセット10はカセットケース11を備えており、このカセットケース11には、カセット検出スイッチ部9からテープカセット10の種類に応じた検出信号を出力させる識別部(図示せず)が設けられている。以下、この実施形態では、特殊なタイプのテープカセット10について説明する。
【0011】
このテープカセット10は、図2に示すように、カセットケース11の右上部に印字ヘッド6が挿入する切欠部12が設けられ、カセットケース11の内部にテープ供給リール13、リボン供給リール14、およびリボン巻取リール15が回転自在に設けられ、印字ヘッド6がプラテンローラ5から離間している状態で、印字ヘッド6が切欠部12に挿入し、テープ供給軸7がテープ供給リール13に挿入し、リボン巻取軸8がリボン巻取リール15に挿入し、この状態でカセット収納部4内に装着されるように構成されている。
【0012】
この状態では、図2に示すように、テープ供給リール13から印字用テープ20が繰り出されるとともに、リボン供給リール14からインクリボン21が繰り出され、印字用テープ20とインクリボン21とがアイドルローラ16で重なり合って切欠部12に送り出され、プラテンローラ5と印字ヘッド6との間を通過した後、印字用テープ20とインクリボン21とが分離され、印字用テープ20が図1のテープ排出路26から装置本体1の外部に送り出され、インクリボン21がリボン巻取リール15に巻き取られる。この場合、印字用テープ20とインクリボン21とが重なり合ってプラテンローラ5と印字ヘッド6との間を通過するときに、印字ヘッド6の発熱素子の発熱によりインクリボン21のインクが溶融されて印字用テープ20に印字される。
【0013】
テープカセット10内に収納される印字用テープ20は、図3に示す印字用テープ20のA−A断面図である図4に示すように、ベースシート22の表面(同図では左面)に印字層23が設けられ、この印字層23とは反対側に位置するベースシート22の裏面(同図では右面)に接着剤層24が設けられ、図3に示すように、印字層23が内側を向き、接着剤層24が外側を向くように、テープ供給リール13に巻き取られている。
この場合、ベースシート22としては、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルムや、上質紙、和紙などの紙が使用されている。
また、印字層23は、印字ヘッド6によりインクリボン21のインクが転写されるものであり、ベースシート22とほぼ同じ材料からなっている。
【0014】
接着剤層24は、通常は乾燥状態で非粘性の状態にあり、水性の溶剤を加えると粘性を生じる性質のもので、再湿性を有する水溶性接着剤からなっている。
この接着剤層24としては、例えば、天然高分子系接着剤と合成高分子接着剤とがあり、天然高分子系接着剤としては、ゼラチンなどのタンパク質系、でんぷんなどの炭水化物系などが使用され、合成高分子接着剤としては、ポリビニルアルコール(PVA)、水性ビニルウレタンなどが使用されている。特に、でんぷんなどの炭水化物系を用いるのが好ましく、このでんぷんなどの炭水化物系としては、流動性でんぷん、酸化でんぷん、デキストリンなどが使用されている。
このような印字用テープ20では、図3に示すように、接着剤層24を常に乾燥状態に保つために、除湿剤25がテープ供給軸7が挿入するテープ供給リール13の筒軸の外周に設けられている。
【0015】
ところで、装置本体1には、図1に示すように、印字ヘッド6により印字された印字用テープ20を装置本体1の外部に排出するテープ排出路26が、カセット収納部4内の右上の内面から装置本体1の右側面に亘って設けられている。
このテープ排出路26に対応する個所の装置本体1内には、図2に示すように、テープ排出路26の上流側に溶剤付加機構(付加手段)27が配設され、その下流側に切断装置28が配設されている。
この場合、切断装置28は、切断用モータ(図8に符号63で示す)によって一対のカッタ刃28a、28bが回動することにより、テープ排出路26から外部に排出される印字用テープ20を切断するように構成されている。
また、溶剤付加機構27は、印字用テープ20の接着剤層24に水性の溶剤を塗布するためのものであり、図2に示すように、印字ヘッド6で印字された印字用テープ20が送り出される印字ヘッド6の下流側に配置されている。この溶剤付加機構27は、図5〜図7に示すように、タンク収納ケース30、このタンク収納ケース30をテープ排出路26内の印字用テープ20に向けて接近離間する方向に移動させるタンク移動機構31、およびタンク収納ケース30に収容されたタンク32を押圧するタンク押圧機構33を備えている。
【0016】
タンク収納ケース30は、テープ排出路26内の印字用テープ20に向けて接近離間する方向に移動可能な状態で装置本体1内に配置されており、このタンク収納ケース30の印字用テープ20側には、含浸体34を収容する含浸体収納部35が設けられ、その奥側(図5では上側)にはタンク32を着脱可能に収容するタンク収納部36が設けられている。
含浸体34は、スポンジなどからなり、その一部が含浸体収納部35から印字用テープ20側に露出した状態で含浸体収納部35内に収容されている。
タンク32は、伸縮自在な蛇腹状の容器であり、その内部に水などの水性の溶剤が収容され、含浸体34に対面する一端面の底部側に溶剤を排出するための排出ノズル32aが設けられ、この排出ノズル32aが含浸体収納部35に設けられた連通孔35a内に配置され、これにより排出ノズル32aの先端が含浸体34に接近または接触するように構成されている。また、このタンク32は、外部から押圧されると収縮し、押圧される前の元の形状に戻ろうとする復元力を有し、これにより外部からの押圧力が取り除かれると、排出ノズル32aから空気を吸い込んで元の形状に戻るように構成されている。なお、このタンク32は、図1に示すように、タンク収納ケース30に対応する装置本体1の上面に着脱可能に取り付けられた蓋体37を取り外すことにより、装置本体1の外部上方からタンク収納部36内に収容される。
【0017】
タンク移動機構31は、タンク移動用モータ(図8に符号59で示す)によって回転するピニオン38と、タンク収納ケース30の側面に設けられてピニオン38が噛み合うラック39とからなり、タンク移動用モータ59の正転によりピニオン38が図5において反時計回りに回転すると、ラック39と共にタンク収納ケース30を印字用テープ20に接近する方向に移動させ、またタンク移動用モータ59の逆転によりピニオン38が図7において時計回りに回転すると、ラック39と共にタンク収納ケース30を印字用テープ20から離れる方向に移動させるように構成されている。
【0018】
この場合、タンク収納ケース30には、その移動方向に沿ってガイド溝30aが設けられており、このガイド溝30a内には、装置本体11に設けられた位置規制ピン40が挿入されており、この位置規制ピン40が図5に示すようにガイド溝30aの一端部に当接することにより、テープ排出路26からのタンク収納ケース30の離間位置を規制している。また、タンク収納ケース30のテープ排出路26側における装置本体1内には、含浸体34が圧接離間する圧接ローラ41が回転自在に設けられている。この圧接ローラ41は、プラテンローラ5およびリボン巻取軸8と同様、テープ搬送用モータ(図8に符号54で示す)の回転が図示しない歯車列を介して伝達され、これによりプラテンローラ5の搬送速度と同期して回転するように構成されている。
【0019】
タンク押圧機構33は、タンク収納ケース30のテープ排出路26内の印字用テープ20とは反対側(図5では上側)における装置本体1内に設けられている。このタンク押圧機構33は、タンク押圧用モータ(図8に符号61で示す)によって回転する回転体42と、装置本体1内に支持軸43aにより回動自在に設けられた押圧アーム43と、この押圧アーム43の初期位置を検出するアーム検出スイッチ44とを備えている。この場合、回転体42には、ピン42aが回転中心から偏心した位置に設けられている。押圧アーム43は、L字状に形成され、その一端部がタンク32の奥側の端面(図5では上面)に対応し、他端部が回転体42に対応し、この他端部に回転体42のピン42aが移動自在に挿入する長孔43bが形成された構成になっている。
【0020】
このタンク押圧機構33は、タンク押圧用モータ61によって回転体42が一方向(図5において反時計方向)に回転すると、これに伴って回転体42のピン42aが押圧アーム43の長孔43b内を移動しながら旋回し、これにより支持軸43aを中心に押圧アーム43が図6において反時計方向に回動し、この押圧アーム43の一端部がタンク32を押圧して収縮させ、これによりタンク32内の溶液を排出ノズル32aから排出させて含浸体30に含浸させるように構成されている。なお、タンク32は、押圧アーム43による押圧が解除されたときに、前述したように元の形状に戻ろうとする復元力により排出ノズル32aから空気を吸い込みながら元の形状に復元し、これにより次に押圧アーム43で押圧された際、再びタンク32内の溶剤が排出ノズル32aから排出できる状態となる。
また、アーム検出スイッチ44は、押圧アーム43が回動してタンク32を押圧するとオフ状態になり、回転体42が1回転して図7に示すように回転体42のピン42aおよび押圧アーム43が元の位置に戻るとオン状態に戻り、これにより回転体42の1回転ごとに押圧アーム43のホームポジションを検出するように構成されている。
【0021】
次に、この印字装置の回路構成について、図8のブロック図を参照して説明する。
CPU(中央演算処理装置)50は、ROM51に記憶されているプログラムに従って印字装置全体を制御する制御部である。RAM52は、CPU50によって処理されるデータを記憶する。
キー入力部2は、文字キー、印字キー、交換キー、溶剤付与設定キーなどの各種のキーを備え、そのキー操作に応じて印字データや印字指令などの各種の情報をCPU50に入力する。
表示部3は、キー入力部2のキー操作によって入力されたデータ、およびその処理結果などの情報をCPU50から得て表示する。
【0022】
テープ搬送用モータ駆動回路53は、CPU50からの駆動指令に応じてテープ搬送用モータ54を駆動し、プラテンローラ5、リボン巻取軸8、および溶剤付加機構27の圧接ローラ41をそれぞれ回転させることにより、印字用テープ20およびインクリボン21を搬送させる。
ヘッド用モータ駆動回路55は、CPU50からの駆動指令に応じてヘッド移動用モータ56を正転または逆転駆動し、印字ヘッド6をプラテンローラ5に対し圧接離間させる。
ヘッド駆動回路57は、CPU50からの駆動指令に応じて印字ヘッド6の発熱素子を印字データに基づいて発熱駆動する。
【0023】
タンク移動用モータ駆動回路58は、CPU50からの駆動指令に応じて溶剤付加機構27のタンク移動用モータ59を正転または逆転駆動し、タンク収納ケース30を圧接ローラ41に対し接近離間させる。
タンク押圧用モータ駆動回路60は、CPU50からの駆動指令に応じてタンク押圧機構33のタンク押圧用モータ61を一方向に回転駆動し、回転体42を回転させることにより、押圧アーム43を回動させてタンク32を押圧し、このタンク32内の溶剤を含浸体34に含浸させる。
切断用モータ駆動回路62は、CPU50からの駆動指令に応じて切断用モータ63を一方向に回転駆動し、切断装置28を動作させて印字用テープ20を切断させる。
【0024】
アーム検出スイッチ44は、タンク押圧用モータ61によって回転体42が1回転するごとに、押圧アーム43によってオンすることにより、回転体42および押圧アーム43のホームポジションを検出し、その検出信号をCPU50に入力する。
カセット検出回路64は、装置本体1のカセット収納部4に装着されたテープカセット10がカセット検出スイッチ部9で検出されると、そのテープカセット10の種類に応じた検出信号をCPU50に入力する。すなわち、カセット検出スイッチ部9は、カセットケース11に設けられた識別部(図示せず)に応じた検出信号を出力する。
なお、CPU50は、このカセット検出スイッチ部9からの検出信号に基づいて、テープカセット10の種類、例えば特殊なテープカセット(溶剤を必要とする印字用テープ20を収納したテープカセット)であるか、普通のテープカセット(溶剤を必要としない普通の印字用テープを収納したテープカセット)であるかを判断する。
【0025】
次に、この印字装置の動作を図9〜図11に示すフローチャートに従って説明する。
図9のメインフローがスタートする前提として、予め、装置本体1のカセット収納部4内にテープカセット10を装着し、カセット検出スイッチ部9により装着されたテープカセット10の種類を検出しておく。また、溶剤が満杯にされたタンク32をタンク収納ケース30にセットし、キー入力部2の交換キーを操作しておく。これにより、タンク32内の溶剤の収容量データを格納する変数であるタンク容量Sを満杯状態jにセットし、含浸体34の含浸量データを格納する変数である含浸容量mを0にセットする。この場合、タンク容量Sはタンク32内に補給された水などの溶剤の容量を表す。含浸容量mは含浸体34に含浸された水などの溶剤の含浸量を表す。
【0026】
この状態で、メインフローがスタートすると、キー入力部2の溶剤付与設定キーが押されたか否かが判断され(ステップS101)、溶剤付与設定キーが押された場合には、溶剤を付与するか、付与しないかを表示部3に選択表示し(ステップS102)、印刷用テープ20の接着剤層24に溶剤を付与するか否かをキー入力部2の選択キーで選択する(ステップS103)。このステップS103で溶剤を付与することが選択キーで選択されたと判断された場合には、フラグiを1にセットし(ステップS104)、また付与しないと判断された場合には、フラグiを0にセットする(ステップS105)。フラグiをセットした後は、キー入力部2の印字キーが押されたか否かが判断される(ステップS106)。なお、ステップ101で溶剤付与設定キーが押されていない場合には、溶剤を付与しないと判断されてステップS106に進む。
【0027】
このステップS106で、印字キーが押されない場合には、印字をしないと判断され、このフローを終了し、印字キーが押された場合には、印字をすると判断され、装置本体1に装着されているテープカセット10が特殊なテープカセットであるか否かをカセット検出スイッチ部9からの検出信号により判断する(ステップS107)。このステップS107で、装置本体1に装着されているテープカセット10が特殊なテープカセット、つまり溶剤を必要とするテープカセットであることが、カセット検出スイッチ部9からの検出信号に基づいて判断された場合には、フラグiが1にセットされているか否かを判断し(ステップS108)、フラグiが1であれば、溶剤を付与すると判断され、後述する印字および溶剤付与処理を実行する(ステップS200)。このステップS200で印字および溶剤付与が終了すると、切断装置28の切断用モータを駆動し、印字されて溶剤が付与された印字用テープ20をカッタ刃28a、28bにより切断し(ステップS109)、このフローを終了する。なお、ステップS108でフラグiが1にセットされていなければ、溶剤を付与しないと判断され、後述するステップS111の普通の印字処理を実行する。
【0028】
また、ステップS107で、装置本体1に装着されているテープカセット10が特殊なテープカセット、つまり溶剤を必要としないテープカセットであることが、カセット検出スイッチ部9からの検出信号に基づいて判断された場合には、普通のテープカセットであるか否かが判断され(ステップS110)、普通のテープカセットであることがカセット検出スイッチ部9からの検出信号に基づいて判断されると、溶剤を付与しない普通の印字処理を実行し(ステップS111)、ステップS109に進んで印字された印字用テープを切断する。なお、ステップS110でカセット検出スイッチ部9からの検出信号がない場合には、装置本体1にテープカセット10が装着されていないと判断され、このフローを終了する。
【0029】
次に、ステップS200における印字および溶剤付与処理について、図10を参照して説明する。この印字および溶剤付与処理では、まず、溶剤付与機構27のタンク移動用モータ59を正転駆動し、タンク収納ケース30をテープ排出路26内の印字用テープ20に向けて移動させ、これによりタンク収納ケース30の含浸体34を圧接ローラ41に印字用テープ20を介して圧接させる(ステップS201)。そして、含浸体34に含浸されている溶剤の含浸容量mが0であるか否かに基づいて、含浸体34に溶剤が含浸されているか否かを判断する(ステップS202)。このステップS202で含浸容量mが0である場合には、含浸体34に溶剤が含浸されていないと判断され、タンク押圧機構33のタンク押圧用モータ61を駆動して押圧アーム43によりタンク32を押圧し、タンク32内の溶剤を含浸体34に含浸させる(ステップS203)。このときには、タンク押圧用モータ61により回転体42が1回転して、押圧アーム43がタンク32を1回押圧するごとに、タンク32内の溶剤が所定量、つまり含浸体34が満杯になる満杯量kだけ含浸体34に含浸される。
【0030】
この含浸処理により含浸体34に含浸された溶剤の含浸容量mを満杯量kにセットし(ステップS204)、押圧アーム43がタンク32を1回押圧するごとに、アーム検出スイッチ44がオンし、そのオン信号に基づいて溶剤のタンク容量Sをマイナス1ずつ減算し(ステップS205)、この収容量データSが0であるか否かに基づいて、タンク32内に溶剤が有るか否かを判断する(ステップS206)。このステップS206でタンク容量Sが0である場合には、タンク32内に溶剤が無いと判断され、後述するタンク32の補給処理を実行する(ステップS300)。また、ステップS206でタンク容量Sが0でない場合には、タンク32内に溶剤が有ると判断され、ヘッド移動用モータ56を駆動して印字ヘッド6をプラテンローラ5に印字用テープ20を介在させて圧接させるとともに、テープ搬送用モータ54を駆動して印字用テープ20の搬送を開始する(ステップS207)。
【0031】
ステップS207で印字用テープ20が搬送されると、その搬送速度に同期して印字ヘッド6の発熱素子が印字データに基づいて発熱駆動され、インクリボン21のインクを溶融させて印字用テープ20の印字層23への印字を実行する。これと同期して、溶剤付加機構27の含浸体34が印字用テープ20を介して圧接ローラ41に圧接した状態で、圧接ローラ41が回転して印字用テープ20が搬送されることにより、含浸体34から溶剤が印字用テープ20の接着剤層24に順次付与される(ステップS208)。このときに、溶剤が接着剤層24に付与されるので、接着剤層24は粘性状態になって接着力を有することになり、この印字用テープ20がテープ排出路26から装置本体1の外部に順次送り出される。このように、印字用テープ20が搬送されて印字および溶剤の付与が実行されると、含浸体34に含浸されている溶剤が減少するので、印字用テープ20の搬送量(搬送距離)に応じて含浸体34の含浸容量mを減算して含浸体34に含浸されている溶剤の含浸量を算出する(ステップS209)。
【0032】
そして、印字データの印字が終了したか否かが判断され(ステップS210)、印字が終了していないと判断された場合には、含浸体34の含浸容量mが0であるか否かに基づいて、含浸体34に溶剤が含浸されているか否かを判断する(ステップS211)。このステップS211で含浸容量mが0でない場合には、含浸体34に溶剤が含浸されていると判断され、ステップS207に戻って上記印字および溶剤を付与する処理を継続する。また、ステップS211で含浸容量mが0であれば、含浸体34に溶剤が含浸されていないと判断され、含浸容量mを0にセットし(ステップS212)、ステップS202に戻って上記溶剤を含浸させる処理を繰り返す。
また、ステップS210で印字データに基づく印字が終了したと判断された場合には、印字ヘッド6の発熱素子の発熱駆動を停止し、テープ搬送用モータ54の駆動を継続し、印字用テープ20を図2に示すように印字ヘッド6の発熱素子から溶剤付加機構27の含浸体34までの距離L1だけ搬送させた後に、テープ搬送用モータ54の駆動を一旦停止する(ステップS213)。
【0033】
そして、溶剤付与機構27のタンク移動用モータ59を逆転駆動し、タンク収納ケース30をテープ排出路26内の印字用テープ20から離れる方向に移動させ、これによりタンク収納ケース30の含浸体34を印字用テープ20および圧接ローラ41から離間させる(ステップS214)。この後、再びテープ搬送用モータ54を駆動し、含浸体34の露出幅L2と、この含浸体34から切断装置28のカッタ刃28a、28bまでの距離L3との合計長さ(L2+L3)だけ、印字用テープ20を搬送して、印字用テープ20の印字終了部分をカッタ刃28a、28bに送り、この状態でテープ搬送用モータ54の駆動を停止する(ステップS215)。この後は、メインフローのステップS109に戻って、印字されて溶剤が塗布された印刷用テープ20を切断装置28によって切断する。
【0034】
次に、ステップS300におけるタンク32の補給処理について、図11を参照して説明する。このタンク32の補給処理では、図10に示すステップS200の印字および溶剤付与処理におけるステップS206でタンク32内に溶剤が無いことが判断されると、タンク32に溶剤を補給するための警告を表示部3に表示し(ステップS301)、タンク収納ケース30からタンク32を取り出して、タンク32内に溶剤を満杯にし、このタンク32を再びタンク収納ケース30にセットした後(ステップS302)、キー入力部2の交換キーが押されてオンになったか否かを判断する(ステップS303)。このステップS303で交換キーがオンにならなければ、溶剤が満杯になったタンク32がセットされていないと判断され、ステップS301に戻って上記動作を繰り返し、交換キーが操作されてオンになると、溶剤が満杯になったタンク32がセットされたと判断され、タンク32内のタンク容量Sを満杯状態jにセットし(ステップS304)、印字および溶剤付与処理のステップS207に戻って印字および溶剤付与処理を実行する。
【0035】
このように、この印字装置では、装置本体1のカセット収納部4に装着されたテープカセット10内の印字用テープ20が、表面に印字層23が設けられたベースシート22の裏面に、通常は乾燥状態で非粘性の状態にあり、水性の溶剤を加えると粘性を生じる性質のもので、再湿性を有する水溶性接着剤からなる接着剤層24を設けた構成であるから、接着剤層24が露呈していても、通常は粘着力がほとんどなく、このため印字用テープ20の取り扱いが簡単で、印字用テープ20自体が複雑な構造にならず、しかも接着剤層24が露呈していても、粘着力がほとんどないことから、テープカセット10内のアイドルローラ16や装置本体1内のプラテンローラ5などの部材を非接着性材料などの特殊な材料で製作する必要がなく、これらの製作が簡単となり、低価格なものを得ることができ、また溶剤付加機構27により接着剤層24に水などの水性の溶剤を加えることにより、接着剤層24が粘性の状態となるので、必要なときに十分な接着力を確保することができる。
【0036】
また、この印字装置では、印字用テープ20の接着剤層24に溶剤を加える溶剤付加機構27を装置本体1内における印字ヘッド6の下流側に設けたので、印字ヘッド6により印字用テープ20に印字が施される以前では、溶剤付加機構27によって接着剤層24に溶剤が加えられることがなく、接着剤層24を非粘性の状態に保つことができ、また印字ヘッド6により印字用テープ20に印字が施された後には、溶剤付加機構27によって接着剤層24に溶剤が加えられるので、接着剤層24が粘性の状態となり、印字用テープ20が装置本体1内から外部に排出されるときに、十分な接着力を確保できる。
さらに、この印字装置では、キー入力部2の選択キーにより印字用テープ20の接着剤層24に溶剤を加えるか否かを選択することにより、接着剤層24に溶剤を加えないことが選択された場合に、このことがCPU50によって判断されると、CPU50が溶剤付加機構27による接着剤層24への溶剤の付加を阻止するので、印字用テープ20の接着剤層24に必要なときにのみ接着力を確保させることができ、しかもこのような接着剤層24を有する印字用テープ20を収納した特殊なテープカセット10でも、また普通の印字用テープを収納した普通のテープカセットでも、装置本体1に装着して良好に使用することができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、溶剤付加機構27のタンク収納ケース30をタンク移動機構31により圧接ローラ41に接近離間させるように構成したが、これに限らず、例えば、タンク収納ケース30に操作子を設け、この操作子を使用者が操作することにより、タンク収納ケース30を圧接ローラ41に接近させて含浸体34を圧接ローラ41に印字用テープ20を介在させて圧接させ、この状態でタンク収納ケース30をロック部材によりロックすることにより、印字および溶剤付与処理を行い、その終了後にロック部材のロックを使用者が解除することにより、ばねなどの復帰部材によりタンク収納ケース30を圧接ローラ41から離間した初期位置に復帰させるように構成しても良い。このようにすれば、使用者が手動操作でタンク収納ケース30を圧接ローラ41に接近離間させることができ、構造が簡単で、低価格なものを得ることができる。
【0038】
また、上記実施形態では、溶剤付加機構27のタンク収納ケース30に含浸体34を設け、この含浸体34を圧接ローラ41に印字用テープ20を介在させて圧接させるように構成したが、これに限らず、例えば、タンク32の一端面に排出ノズル32aに代えて噴霧ノズルを設け、タンク32がタンク押圧機構33によって押圧された際、噴霧ノズルから溶剤を噴霧させて印字用テープ20の接着剤層24に直接付与するように構成しても良い。このようにすれば、タンク収納ケース30を移動させる必要がないので、タンク移動機構31を設ける必要がないので、溶剤付加機構27の構造が簡単になる。
また、必ずしも、タンク押圧機構33によりタンク32を押圧して噴霧ノズルから溶剤を噴霧させる構成である必要はなく、例えば、タンク32から噴霧ノズルの間にバイパスを設け、このバイパスに噴霧用ポンプを設け、この噴霧用ポンプで溶剤を噴霧ノズルから噴霧させるように構成しても良い。このようにすれば、タンク移動機構31およびタンク押圧機構33が不要となり、より一層、溶剤付加機構27の構造が簡単になる。
【0039】
さらに、上記実施形態では、印字用テープ20が、ベースシート22の表面に印字層23を設け、ベースシート22の裏面に接着剤層24を設けた構成になっているが、これに限らず、例えばベースシート22の表面に印字層23を設けずに、ベースシート22の表面に直接印字するように構成しても良く、またベースシート22の表面に印字層23に代えて感熱発色層を設け、この感熱発色層を印字ヘッド6の発熱素子により発色させて印字するようにしても良い。この場合には、テープカセット10内にインクリボン21を設ける必要ないので、テープカセット10の構造が簡単になり、かつテープカセット10内に収納される印字用テープを長くすることができる。なお、このような感熱発色層を有する印字用テープでは、感熱発色層の表面に保護層や紫外線カット層などを設けて感熱発色層を保護するようにしても良い。
【0040】
また、上記実施形態では、印字用テープ20の接着剤層24が水溶性接着剤からなり、溶性因子が水性の溶剤からなる場合について述べたが、これに限らず、例えば接着剤層が非水溶性接着剤からなり、溶性因子が非水性の溶剤であっても良い。この場合、非水溶性接着剤としては、ポリビニルエーテルなどの有機溶性接着剤が使用され、非水性の溶剤としては、ベンジン、シンナー、トルエンなどの有機溶剤が使用される。
【0041】
また、これらに限らず、例えば、接着剤層が熱可塑性接着剤であるホットメルト型接着剤からなり、溶性因子が加熱であっても良い。この場合、ホットメルト型接着剤としては、SISブロックポリマー、SEBSブロックポリマー、GTPによるアクリルのリビング重合で得られるブロックポリマーなどが使用される。
なお、接着剤層としてホットメルト型接着剤を用いた場合には、溶性因子を付加する加熱付加機構として、テープ排出路26における印字用テープ20の接着剤層側に発熱体を配置し、この発熱体を発熱駆動回路により発熱駆動させるように構成したもの、または発熱体を圧接ローラ41に接触して回転する加熱ローラで構成したものなどであれば良い。
【0042】
さらに、上記実施形態では、印字ヘッド6がプラテンローラ5に圧接離間するように構成したが、これに限らず、例えばプラテンローラ5が印字ヘッド6に圧接離間するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、溶性因子を加える付加手段として、溶剤付加機構27または加熱付加機構を用い、これらを装置本体1内に設けたが、これに限らず、装置本体1とは別構成にし、独立した付加装置としても良い。
なおまた、上記実施形態では、印字装置として、ラベルプリンタに適用した場合について述べたが、これに限らず、例えばワードプロセッサや携帯型端末機などの情報処理装置のプリンタとしても広く適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、被印字媒体の接着剤層側に溶剤を塗布する含浸体を印字ヘッドの下流側に設けたので、印字ヘッドにより被印字媒体に印字が施される以前に、含浸体によって接着剤層側に溶剤が塗布されることがなく、接着剤層が非粘性の状態にあるため、接着剤層が露呈していても、通常は粘着力がほとんどなく、このため被印字媒体の取り扱いが簡単で、被印字媒体自体が複雑な構造にならず、しかも接着剤層が露呈していても、粘着力がほとんどないことから、テープカセット内および印字装置内における接着剤層が接触する部材を非接着性材料などの特殊な材料で製作する必要がなく、これらの製作が簡単となり、低価格なものを得ることができ、また印字ヘッドにより被印字媒体に印字が施された後に、含浸体によって接着剤層側に溶剤が加えられて、接着剤層が粘性の状態となるので、被印字媒体が装置本体内から外部に排出されるときに、十分な接着力を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテープカセットを用いた印字装置の一実施形態を示した一部分解した斜視図。
【図2】図1の印字装置にテープカセットを装着した状態における要部の平面的な概略断面図。
【図3】図2のテープ供給リールに印字用テープが巻き取られた状態を示した一部破断した斜視図。
【図4】図3のA−A拡大断面図。
【図5】図2の溶剤付加機構を示した図。
【図6】図5の溶剤付加機構においてタンク内の溶剤を含浸体に含浸させた状態を示した図。
【図7】図5の溶剤付加機構において印字用テープの接着剤層に溶剤を付与する状態を示した図。
【図8】図1の印字装置の回路構成を示したブロック図。
【図9】図8の印字装置の動作のメインフローを示した図。
【図10】図9における印字および溶剤付与処理のフローを示した図。
【図11】図10におけるタンクの補給処理のフローを示した図。
【符号の説明】
1 装置本体
2 キー入力部
4 カセット収納部
5 プラテンローラ
6 印字ヘッド
10 テープカセット
20 印字用テープ
22 ベースシート
23 印字層
24 接着剤層
27 溶剤付加機構
50 CPU
Claims (6)
- 少なくとも長尺状で印字ヘッドにより印字が施される表面とは反対の面に、通常の場合は非粘性の状態にあり、溶剤が加えられた場合は粘性の状態となる接着剤層が設けられてなる被印字媒体を有し、前記被印字媒体を収納するテープカセットが装置本体に着脱自在に装着され、該テープカセットが装着された状態で前記装置本体内を搬送される前記被印字媒体に前記印字ヘッドにより印字を施すように構成された印字装置であって、
前記印字ヘッドの下流側に配設されると共に、前記溶剤を含浸し、前記被印字媒体の前記接着剤層に接して前記溶剤を塗布する含浸体と、
前記含浸体に含浸されている前記溶剤の含浸量を記憶するための記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている含浸量がゼロであるか否かを判断する含浸量判断手段と、
前記溶剤を収容するタンクと、
前記含浸量判断手段によって含浸量がゼロであることが判断されたときに、前記被印字媒体への印字及び溶剤の塗布の前に、前記タンクから前記含浸体に所定量の前記溶剤を含浸させると共に、前記記憶手段に記憶する含浸量を所定量に設定する含浸手段と、
を備えたことを特徴とする印字装置。 - 前記接着剤層は水溶性接着剤からなり、前記溶剤は水性の溶剤からなることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 前記接着剤層は非水溶性接着剤からなり、前記溶剤は非水性の溶剤からなることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 前記被印字媒体の前記表面には、前記印字ヘッドにより印字が施される印字層が設けられていることを特徴する請求項1〜3のいずれか記載の印字装置。
- 前記被印字媒体の前記印字層は、感熱発色層であることを特徴する請求項4記載の印字装置。
- 前記被印字媒体の前記接着剤層に前記溶剤を付与するか否かを選択する選択手段と、
前記選択手段の選択が、前記溶剤を付与するか、又は付与しないかのいずれであるかを判断する溶剤付与判断手段と、
前記選択手段により前記接着剤層に前記溶剤を付与しないことが選択されたと前記溶剤付与判断手段により判断された場合は、前記含浸体による前記接着剤層への前記溶剤の付与を阻止する制御手段とを備えたことを特徴する請求項1記載の印字装置。
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