JP3708495B2 - 床版橋の構造 - Google Patents

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
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  • Civil Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は河川や陸上の橋梁における床版橋の構造、殊に柱状H形鋼を主桁材として用いた床版橋の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−221717号公報の図1,図2等には、鋼矢板11を底板とし、該鋼矢板11にT形鋼又はH形鋼(主桁部材13)を溶接付けして間隔的に並設し、該各鋼矢板11の左右側端面に設けた爪部12により各鋼矢板11間を接合し、各T形鋼又はH形鋼の上部フランジ間に形成されたコンクリート流入口より各T形鋼又はH形鋼の上部フランジと鋼矢板11間のスペース内にコンクリートを打設して下部コンクリート層を形成すると共に、上記上部フランジ上にコンクリートを打設して上記下部コンクリート層と上記コンクリート流入口を通じ結合せる上部コンクリート層を形成した床版橋を示している。
【0003】
又同様に図5においては、一枚物の鋼板から成る底板3に複数本のT形鋼又はH形鋼を並設してコンクリートを打設した床版橋を示している。
【0004】
又これら床版橋においては、上記最左右端のT形鋼又はH形鋼の外側面に打設された側部コンクリート層の外側面に側板16を充てがい、図1,図2に示す床版橋においては、上記側板16の外側面から並設T形鋼又はH形鋼の腹板と下部コンクリート層と横桁19と称するブロック内を貫くPC鋼材18を貫装し、該PC鋼材18の両端を上記側板16の外側面において締め付け、上記爪部12の結合部の遊びを最大にしておくことによってコンクリート層にプレストレスを与えるとしている。必然的にこのプレストレス手段として用いたPC鋼材18はその両端締め付け部が上記側板16の外側面において露出状態に置かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して上記従来の構造においては、上記の如く鋼矢板11で底板を形成し、この底板上にT形鋼又はH形鋼を間隔を置いて並設した構造を採りながら、該鋼矢板11の爪部12の接合部の遊びを最大にしておき、打設したコンクリートの硬化後、PC鋼材18を上記側板16の外側面において締め付け、コンクリート層にプレストレスを与えるとするものであり、上記PC鋼材18は横桁19と称するブロック内において遊びを有して貫装し上記プレストレスを与えるための締結を可能にしている。従ってPC鋼材18はコンクリートとは全く結合せず、コンクリート補強筋としては機能していない。
【0006】
よって床版橋に車輌通行等に伴う垂直方向の荷重(活荷重)が加わった場合、コンクリート層に剪断力が作用し、同コンクリート層の割れを誘発する問題を有している。
【0007】
又両側板16の外側面においてPC鋼材18を締め付ける構成であるため、該側板16の締め付け部にすべての荷重が加わり、側板16の倒れや歪みを来す問題点を有している。
【0008】
加えて上記締め付け部が側板16より露出しており、即ちコンクリート層より露出しており、締め付け部が風雨等により腐食し機能を損なう問題と、床版橋の外観を損なう問題を有している。
【0009】
更には底板3と鋼矢板11にT形鋼又はH形鋼の一本一本を定間隔を置いて全長に亘り隅肉溶接せねばならない極めて煩雑な作業を伴い、工期の長期化とコスト上昇をもたらす。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は複数本の柱状H形鋼、即ちJIS仕様の市販のH形鋼をその下部フランジを以って橋脚間に複数本架橋しつつ並設すると共に、該各柱状H形鋼の下部フランジ間に鋼材から成る継ぎ板を介在して上記橋脚間に架橋し、該各継ぎ板の一方の板厚側端面と隣接する下部フランジの板厚側端面とを互いに突き合わせ状態にすると共に、同継ぎ板の他方の板厚側端面と隣接する下部フランジの板厚側端面とを互いに突き合わせ状態にし、該継ぎ板の介在によって各上部フランジ間にコンクリート流入口を形成する。
【0011】
そして上記コンクリート流入口より各上部フランジと各下部フランジと各継ぎ板と各腹板間に画成されたスペース内にコンクリートを打設して下部コンクリート層を形成すると共に、上記各上部フランジ上にコンクリートを打設して上記下部コンクリート層と上記コンクリート流入口を通じ結合せる上部コンクリート層を形成して床版橋を構築する。
【0012】
更に上記上部フランジ上に鉄筋を横設すると共に、該横設鉄筋から上記コンクリート流入口を通し上記スペース内に吊設した吊設鉄筋を配し、上記上部コンクリート層内に上記横設鉄筋を埋設すると共に、下部コンクリート層内に吊設鉄筋を埋設した床版橋の構造としたものである。
【0013】
上記横設鉄筋と該横設鉄筋から吊設した吊設鉄筋により上部コンクリート層と下部コンクリート層の結合強度、殊に腹板によって区分された下部コンクリート層を適切に補強し、床版橋全体に強度を付与することができる。
【0014】
よって活荷重に対するコンクリートの剪断耐力を高め、亀裂を有効に防止する。
【0015】
上記継ぎ板により上部フランジを下部フランジより短幅にする手間を要せず、JIS仕様の柱状H形鋼をそのまま使用することによって床版橋を安価に且つ短い工期で構築できる。又継ぎ板の幅の選択によって橋幅の寸法設定が容易に行える。
【0016】
又上記並設せる柱状H形鋼の腹板に腹通し棒を貫装し、該腹通し棒を橋長方向に狭小間隔を置いて多数本配し、該各腹通し棒の両端に上記最左右端の柱状H形鋼の腹板の外側面に当接するナット等のストッパーを設ける。
【0017】
上記腹通し棒は一端にヘッド(ストッパー)を有する有頭棒を用い、他端にナット(ストッパー)を螺合して最左右端の柱状H形鋼の腹板外側面に締め付ける。又は上記腹通し棒は両端にナットを螺合して最左右端の柱状H形鋼の腹板外側面に締め付ける。
【0018】
この締め付け力は上記各柱状H形鋼の下部フランジの突き合わせ部に突き合わせ力を与えない程度の締結力である。即ち各柱状H形鋼の下部フランジと各継ぎ板は互いに遊接触(極僅かな間隙があっても差し支えない)しているのみである。
【0019】
上記腹通し棒は下部コンクリート層内に埋設してコンクリート補強筋として機能し、コンクリート層に加わる活荷重に対する剪断耐力を高め、コンクリートの亀裂を有効に防止する。又ストッパーと腹通し棒の両端部は側部コンクリート層内に埋設することによって、風雨による腐食等を防止し、外観を損なわない。
【0020】
更に上記継ぎ板に該継ぎ板上面より立ち上げて下部コンクリート層内に埋設せる補強板を具備せしめる。これにより橋梁における主桁構成部材の更なる強度向上を図ると共に、継ぎ板と下部コンクリート層とを強固に結合する。
【0021】
上記横設鉄筋及び吊設鉄筋と継ぎ板と腹通し棒は適宜併用することを妨げず、これにより各要素を相乗的に機能せしめる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図1乃至図に基づき説明する。
【0023】
図1,図2,図に示すように、下部フランジ2と上部フランジ4を腹板3によって接合した複数本の柱状H形鋼1、即ちJIS仕様の市販のH形鋼1を用い、各柱状H形鋼1をその下部フランジ2を以って橋脚5間に複数本架橋しつつ並設する。
【0024】
,図に示すように、上記柱状H形鋼1の両端は橋脚5,5の座面上にゴム支承6等を介して架橋支持し、下部フランジ2の両端をアンカーボルト7により橋脚5に取り付ける。
【0025】
上記柱状H形鋼1は下部フランジ2と上部フランジ4と腹板3とから成るJIS仕様(JISG3101鋼材、JISG3106鋼材、JISG3114鋼材等)の鋼柱を用いる。
【0026】
に示すように、上記各柱状H形鋼1の上部フランジ4を幅詰めせずにJIS仕様の柱状H形鋼1をそのまま橋脚5,5間に架橋支持すると共に、各下部フランジ2間に鋼材から成る継ぎ板15を介在して上記橋脚5,5間に架橋し、該各継ぎ板15の一方の板厚側端面15aと隣接する下部フランジ2の板厚側端面2aとを互いに突き合わせ状態にすると共に、各継ぎ板15の他方の板厚側端面15aと隣接する下部フランジ2の板厚側端面2aとを互いに突き合わせ状態にする。
【0027】
上記継ぎ板15の介在によって各上部フランジ4間にコンクリート流入口8を形成し、図,図に示すように、このコンクリート流入口8より各上部フランジ4と各下部フランジ2と各腹板3と各腹板3間に画成されたスペースS′内にコンクリート9を打設して下部コンクリート層10を形成する。
【0028】
又上記各上部フランジ4上にコンクリート9を打設して上記下部コンクリート層10と上記コンクリート流入口8を通じ結合せる上部コンクリート層11を形成する。
【0029】
又図,図の実施形態においては、上記各柱状H形鋼1の上部フランジ4を幅詰めせずに、JIS仕様の柱状H形鋼1をそのまま橋脚5,5間に架橋支持し、コンクリート9を打設するのみで、床版橋を安価に且つ短い工期で構築できる。
【0030】
又図1,図に示すように、上記並設柱状H形綱1中の最左右端(橋幅方向の最左右端)の各柱状H形鋼1′の外側に型枠側板14を組み、同柱状H形綱1′の外側部にコンクリート9を打設して側部コンクリート層10′を形成する。
【0031】
換言すると、最左右端の各柱状H形鋼1′の下部フランジ2と腹板3と上部フランジ4と上記型枠側板14で画成されたスペースS″にコンクリート9を打設して側部コンクリート層10′を形成する。
【0032】
上記型枠側板14はコンクリート硬化後取り外す。実際には下部コンクリート層10と上部コンクリート層11と側部コンクリート層10′とは、別々にコンクリート打設するわけではなく、連続打設し、上部コンクリート層11の両端に上記側部コンクリート層10′を一体打ちする。この側部コンクリート層10′の上端には欄干21を一体に立ち上げる。
【0033】
上記各継ぎ板15は上記下部フランジ2と同程度の厚みを有し、上記並列柱状H形鋼1と交互に上記橋脚5に架橋する。
【0034】
上記継ぎ板15は上部フランジ4を切除しない市販の柱状H形鋼1の使用によるコンクリート流入口8の形成を可能とし、又継ぎ板15の幅の選択によって橋幅の寸法設定を行う。
【0035】
,図,図に示すように、上記各継ぎ板15には該継ぎ板15の中央部上面より立ち上げて下部コンクリート層10内に埋設せる補強板18を具備せしめる。この継ぎ板15と補強板18とでT形を呈する。よって市販の柱状T形鋼を適用するか、又は市販の柱状H形鋼の上部フランジを切除してT形鋼を形成し、上記継ぎ板15と補強板18を形成する。
【0036】
又は図に示すように、上記補強板18の上端に継ぎ板15と平行して継ぎ板15及び補強板18と一体なフランジ19を具備せしめる。即ちこの継ぎ板15と補強板18とフランジ19とを有する鋼材は柱状H形鋼を呈し、市販のJIS仕様の柱状H形鋼1を適用し、その下部フランジにて継ぎ板15を形成し、補強板18と上部フランジ19を下部コンクリート層10内に埋設する。
【0037】
上記柱状H形鋼1はその外表面に亜鉛メッキ等のメッキ、又は塗料を塗装したものを用いる。又同様に上記継ぎ板15と補強板18を形成するT形鋼又はH形鋼もその外表面に亜鉛メッキ等のメッキ、又は塗料を塗装したものを用いる。
【0038】
上記補強板18と上部フランジ19とにより、橋梁における主桁構成部材の更なる強度向上を図ると共に、継ぎ板15と下部コンクリート層10とを強固に結合する。勿論上記継ぎ板15を形成する柱状H形鋼は主桁を形成する柱状H形鋼1より充分に小さな寸法の鋼材を用いる。
【0039】
更に上記上部フランジ4上に鉄筋を横設すると共に、該横設鉄筋12に吊設鉄筋13を組み筋し、該吊設鉄筋13を上記コンクリート流入口8を通し上記スペースS′内に吊設する。そして上記上部コンクリート層11内に上記横設鉄筋12を埋設すると共に、下部コンクリート層10内に吊設鉄筋13を埋設して床版橋を構築する。
【0040】
又上記最左右端の柱状H形綱柱1′の左右外側のスペースS″内に吊設鉄筋13を吊設し、該吊設鉄筋13を上記側部コンクリート層10′に埋設する。
【0041】
上記吊設鉄筋13は図に示すように、橋幅方向においてU字形にし、又は図に示すように、橋長方向においてU字形にし、両上端を上記横設鉄筋12に吊り組みする。
【0042】
上記横設鉄筋12は各上部フランジ4の上面に支持し、この横設鉄筋12及び吊設鉄筋13を荷受けする。勿論各鉄筋12,13はH形鋼1の橋長方向に狭小間隔を介して多数配設する。
【0043】
又上記横設鉄筋12と吊設鉄筋13に対し、橋長方向へ延びる縦設鉄筋12′を組み筋し、全体を籠形に組む、これら縦設鉄筋12′も結果的に上記上部フランジ4上に横設支持された横設鉄筋12に支持される。
【0044】
上記横設鉄筋12と該横設鉄筋12から吊設した吊設鉄筋13により上部コンクリート層11と下部コンクリート層10の結合強度、殊に腹板3によって区分された下部コンクリート層10を適切に補強し、床版橋全体に強度を付与する。
【0045】
よって活荷重に対するコンクリート9の剪断耐力を高め、上部と下部コンクリート層11,10の亀裂を有効に防止する。
【0046】
更に他例として図1,図,図に示すように、上記並設し且つ下部フランジ2を直接的又は間接的に突き合わせた全柱状H形鋼1の腹板3に貫通孔3aを設け、この貫通孔3aに腹通し棒16を貫装し、図,図に示すように、該腹通し棒16を橋長方向に狭小間隔を置いて多数本配し、該各腹通し棒16の両端に上記最左右端の柱状H形鋼1′の腹板3の外側面に当接するナット等のストッパー17を設ける。
【0047】
上記腹通し棒16は図に示すように、橋長方向に狭小間隔を置いて単列に多数本列設する。又は図に示すように、該腹通し棒16の列を上段と下段に複列に列設する。
【0048】
そして上記各腹通し棒16は上記コンクリート流入口8を通して打設された下部コンクリート層10内に埋設してコンクリート補強筋とする。
【0049】
他方上記腹通し棒16の両端及びストッパー17を上記最左右端の柱状H形鋼1′の外側面に打設した側部コンクリート層10′内に埋設する。
【0050】
上記腹通し棒16は一端にヘッド(ストッパー17)を有する有頭棒を用い、他端にナット(ストッパー17)を螺合して最左右端の柱状H形鋼1′の腹板3外側面に締め付ける。又は上記腹通し棒16は両端にナットを螺合して最左右端の柱状H形鋼1′の腹板3外側面に締め付ける。
【0051】
この締め付け力は上記各柱状H形鋼1の下部フランジ2の突き合わせ部に突き合わせ力を与えない程度の締結力である。即ち各柱状H形鋼1の下部フランジ2と各継ぎ板15は互いに遊接触(極僅かな間隙があっても差し支えない)しているのみである。
【0052】
上記腹通し棒16は下部コンクリート層10内に埋設して上記の通りコンクリート補強筋として機能する。即ち図1に示す如く床版橋に車輌通行等に伴う垂直方向の荷重Aが加わった場合、該荷重下の柱状H形鋼1(又は継ぎ板15)と隣接する柱状H形鋼1(又は継ぎ板15)との並列接合部と、該接合部に対応するコンクリート層10,11に剪断力Bが作用するが、腹通し棒16はこの垂直荷重Aに起因してコンクリート層10,11に割れを誘発(剪断)する問題を有効に防止する。
【0053】
同様に上記横設鉄筋12と吊設鉄筋13はコンクリート9(コンクリート層10,11)と相俟って剪断防止効果を向上せしめる。この鉄筋12,13と腹通し棒16の併用を妨げない。
【0054】
又ストッパーと腹通し棒の両端部は側部コンクリート層内に埋設することによって、風雨による腐食等を防止し、外観を損なわず、腹通し棒16を経年的に健全に機能せしめる。
【0055】
,図,図に示すように、上記継ぎ板15から補強板18を立ち上げる場合、この各補強板18に貫通孔18aを設け、上記の通りの腹通し棒16を貫装することができる。
【0056】
更に他例として図,図に示すように、上記各上部フランジ4と各腹板3と各下部フランジ2と各継ぎ板15間に画成された各スペースS′内に、発泡樹脂又は発泡コンクリート等の軽量材20を配設し、下部コンクリート層10内に埋設する。
【0057】
上記軽量材20、好ましくは矩形ブロック形の軽量材20を用い、これを各腹板3間に介在すると共に、各腹板3に密接せしめる。又該軽量材20を上記継ぎ板15を形成する柱状H形鋼の上部フランジ19又は補強板18上に載置して支持せしめる。
【0058】
上記軽量材20は図に示すように、腹通し棒16と干渉しないように橋長方向に多数配し、下部コンクリート層10の増厚、即ち高さの高い大型の柱状H形鋼1を用いつつ、上記軽量材20を内填することによって床版全体の厚みを増加しつつ軽量化(死荷重の軽減)を図る。
【0059】
上記軽量材20は下部コンクリート層10の中央部に埋設し、上記腹通し棒16は該軽量材20によって隔てられた上部フランジ4側の下部コンクリート層部と、下部フランジ2側の下部コンクリート層部中に夫々貫装する。
【0060】
上記下部フランジ2側の下部コンクリート層部中に貫装した腹通し棒16は、補強板18に貫装してコンクリート9中に埋設する。図に示すように、上記軽量材20を内填しない場合にも上記腹通し棒16を補強板18に貫装することができる。
【0061】
上記軽量材20の上部のスペース内に上記吊設鉄筋13と腹通し棒16を設けてコンクリート9を打設し、上部フランジ4側の下部コンクリート層部中に埋設する。
【0062】
又上記軽量材20の下部のスペース内に輪形等に形成した鉄筋13′を橋幅方向と橋長方向に多数配筋し、該輪形鉄筋13′に縦設鉄筋12′を組み筋して籠形に組み、該下部スペース内に充填されたコンクリート層、即ち下部フランジ2側の下部コンクリート層部中に埋設する。
【0063】
上記横設鉄筋12及び吊設鉄筋13と継ぎ板15と腹通し棒16は適宜併用することを妨げず、これにより各要素を相乗的に機能せしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 継ぎ板を使用し柱状H形鋼とコンクリート打設によって形成した床版橋の構造を示す横断面図。
【図】 上記継ぎ板と柱状H形鋼と腹通し棒の関係を例示する横断面図。
【図】 軽量材を適用した例を示す床版橋の横断面図。
【図上記柱状H形鋼の架橋状態と、腹通し棒と軽量材の配置状態を示す側面図。
【図上記柱状H形鋼の架橋状態と、腹通し棒の他の配置状態を示す側面図。
【符号の説明】
1,1′…柱状H形鋼、2…下部フランジ、2a…下部フランジの板厚側端面、3…腹板、3a…腹板の貫通孔、4…上部フランジ、5…橋脚、6…ゴム支承、7…アンカーボルト、8…コンクリート流入口、9…コンクリート、10…下部コンクリート層、10′…側部コンクリート層、11…上部コンクリート層、12…横設鉄筋、12′…縦設鉄筋、13…吊設鉄筋、13′…輪形鉄筋、14…型枠側板、15…継ぎ板、15a…継ぎ板の板厚側端面、16…腹通し棒、17…ストッパー、18…補強板、18a…補強板の貫通孔、19…継ぎ板の上部フランジ、20…軽量材、21…欄干、A…垂直荷重、B…剪断力、S′,S″…スペース

Claims (3)

  1. 複数本の柱状H形鋼を下部フランジを以って橋脚間に架橋しつつ並設し、該各下部フランジ間に鋼材から成る継ぎ板を介在し、該各継ぎ板の左右板厚側端面と隣接する左右柱状H形鋼の下部フランジの板厚側端面とを互いに突き合わせ状態にし、該継ぎ板の介在によって各上部フランジ間にコンクリート流入口を形成し、該コンクリート流入口より各上部フランジと各下部フランジと各継ぎ板と各腹板間に画成されたスペース内にコンクリートを打設して下部コンクリート層を形成すると共に、上記各上部フランジ上にコンクリートを打設して上記下部コンクリート層と上記コンクリート流入口を通じ結合せる上部コンクリート層を形成し、更に上記各上部フランジ上に横設した横設鉄筋を有すると共に、該横設鉄筋から上記コンクリート流入口を通し上記スペース内に吊設した吊設鉄筋を有し、該上部コンクリート層内に上記横設鉄筋を埋設すると共に、下部コンクリート層内に上記吊設鉄筋を埋設したことを特徴とする床版橋の構造。
  2. 上記並設せる柱状H形鋼の腹板に腹通し棒を貫装し、該腹通し棒を橋長方向に狭小間隔を置いて多数本配し、該各腹通し棒の両端に上記最左右端の柱状H形鋼の腹板の外側面に当接するナット等のストッパーを設け、該各腹通し棒を上記スペース内に打設した下部コンクリート層内に埋設したことを特徴とする請求項1記載の床版橋の構造。
  3. 上記継ぎ板に該継ぎ板上面より立ち上げて上記下部コンクリート層内に埋設した補強板を具備せしめたことを特徴とする請求項記載の床版橋の構造。
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