JP3706247B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は燃焼装置に関し、より詳細には、CO検出素子と排気ガス中に含まれるCOガスとを接触反応させて燃焼ガス中のCO濃度を検出するCOセンサを備えた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、屋内に設置されるガス給湯器などの燃焼装置では、排気通路などにCO(一酸化炭素)センサを設け、COセンサで検出したCO濃度が一定限度の濃度を超えると、ガス給湯器の燃焼を停止するなどの安全制御が行われている。このようなCOセンサは、いわゆる接触燃焼式のCO検出素子(可燃ガス検知素子)を有しており、通電されたCO検出素子に排気ガス中のCOガスを接触させると、CO検出素子が排気ガスに触れることで排気ガス中のCO濃度に応じて発熱し、その抵抗値変化に応じたCOセンサ出力(電圧出力)を出力するようになっている。
【0003】
このようなCOセンサでは、CO検出素子に油煙や硫化物などの異物が付着すると、その検出感度が低下したり、CO検出素子の耐久性に悪影響を及ぼすことがある。このようなCOセンサの感度低下や耐久性等の問題を防止するため、従来にあっては、バーナの燃焼が停止したときに、CO検出素子への通電量を多くすることによりCO検出素子の温度を高め、CO検出素子に付着した異物を焼き切って除去するヒートクリーニング動作を行うようにしている(例えば、特開平8−135962号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バーナが燃焼し、その燃焼が停止する都度ヒートクリーニング動作を行うようにした従来の燃焼装置では、燃焼と停止が繰り返し行われる状況が続いた場合には、ヒートクリーニング動作が頻繁に行われる。例えば、一般家庭用の給湯器と異なり、業務用給湯器では、長時間にわたる断続的な給湯使用により、バーナの燃焼と停止が短時間のサイクルで延々と繰り返されるという使用形態も多い。このような場合、バーナの燃焼が停止される毎にヒートクリーニング動作を行う従来の燃焼装置では、1日のうちにヒートクリーニング動作が幾度も行われ、1日当たりのヒートクリーニング回数が無用に多くなってしまってCOセンサの寿命が短くなるという不都合があった。
【0005】
また、業務用給湯器では、断続的な使用の形態も多いが、業務用途によっては、長時間にわたって連続使用される使用形態も多い。そのため、業務用途によっては、1日のうちに1回も停止することなく使用され続けることがある。このような場合には、1度もヒートクリーニングが行われないまま、燃焼が長時間継続されるので、CO検出素子に多量の異物が堆積し、CO検出素子の検出感度が低下したり、CO検出素子の耐久性が低下したりするという不都合があった。
【0006】
本発明はかかる課題を解決しようとするものであって、その目的とするところは、ヒートクリーニングを適正なタイミングで実行し、CO検出素子の検出感度が低下したり、CO検出素子の耐久性が低下することなく、長期間にわたって良好なCO検出感度を維持できる燃焼装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の燃焼装置は、CO検出素子と排気ガス中に含まれるCOガスとを接触反応させてCO濃度を検出する接触燃焼式のCOセンサと、CO検出素子への通電量を多くすることによりCO検出素子の温度を高めてヒートクリーニングを行う制御手段と、バーナの燃焼時間を計測する計測手段とを備え、前記制御手段は、一定間隔で、該一定時間内に少なくとも1回の燃焼が行われたか否かを判定し、燃焼が行われていた場合には、バーナの燃焼が停止した状態になれば、ヒートクリーニング動作を開始し、燃焼が行われていなかった場合には、ヒートクリーニング動作を実行しないものとなった燃焼装置において、前記COセンサにより検出されたCO濃度のうち予め定めた基準濃度以上のCO濃度を積算し、この積算値に基づいて不完全燃焼の程度を判定する判定手段を有し、前記計測手段により計測されている前回のヒートクリーニング以降のバーナの燃焼時間が所定時間に達したとき、前記積算値が所定値以下であれば、ヒートクリーニング動作を開始し、積算値が所定値を超える場合は、バーナが燃焼を停止するまでヒートクリーニング動作の開始を遅延させることを特徴としている。
【0014】
すなわち、燃焼と停止が頻繁に繰り返される使用状態において、適当な一定時間毎にヒートクリーニング動作を行うか否かの判断がなされ、該一定時間内に少なくとも1回の燃焼が行われていた場合には、バーナの燃焼が停止した時点でヒートクリーニングするので、燃焼と停止が頻繁に行われても、ヒートクリーニングの回数がむやみに増えることはなく、燃焼が行われていた場合には、一定時間毎に1回だけヒートクリーニングを行うので、ヒートクリーニングの回数を適正にすることができる。また、一定時間内に燃焼が行われていなかった場合は、不必要なヒートクリーニング動作を省略できる。
また、適当な一定時間毎にヒートクリーニング動作を行うか否かの判断がなされて、その結果、ヒートクリーニング動作を行うと判断したとき、その時点で燃焼中である場合には、バーナの燃焼が停止するのを待って、ヒートクリーニング動作を開始するのであるが、その燃焼運転が停止することなく長時間継続した場合には、ヒートクリーニング動作を開始することができず、したがって、長時間にわたる連続燃焼に対しては、適切なタイミングでヒートクリーニングを行うことができない。しかし、適当な一定時間毎に強制的にヒートクリーニング動作を行うようにすると、燃焼中にヒートクリーニング動作を行うことになり、ヒートクリーニング動作の間は、CO濃度の検出はできなくなる。そのため、もし、燃焼状態が悪く、不完全燃焼がある程度進行しているときに、燃焼時間が所定時間に達してしまうと、ヒートクリーニング動作を開始することによって、しばらくの間、CO濃度の検出ができなくなり、不完全燃焼の判定が遅れることになる。すなわち、ヒートクリーニングを行わずにそのままCO濃度の検出を続けていれば、まもなく不完全燃焼と判定して安全制御へ移行するはずのところを、ヒートクリーニング動作を開始することによって一時的に妨げてしまうことになる。これに対し、請求項1の発明は、前回のヒートクリーニング以降の燃焼時間を計測し、その燃焼時間が所定時間に達したとき、不完全燃焼の程度がごく軽微な場合は、即座にヒートクリーニング動作を行うが、不完全燃焼の程度があるレベルを超える場合には、バーナが燃焼を停止するまでヒートクリーニング動作の開始を遅延させ、不完全燃焼の判定を妨げることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る燃焼装置の一実施形態として、給湯器の概略構成を図1に示す。図1に示す実施形態では、給湯器1の燃焼室2を形成する胴体3の下部には、バーナ4が配設されている。バーナ4には、元電磁弁5および比例制御弁6を備えたガス供給路7を通じて燃料ガスが供給される。元電磁弁5は、ガス供給路7の開閉のみを行う弁であり、比例制御弁6は制御信号に応じた開度に設定され、ガス流量を所望値に調整してバーナ4の燃焼強さを調整する弁である。バーナ4の近傍には、バーナ4が燃焼しているか否かを検出するためのフレームロッド8が設けられている。また、胴体3の底部には、ファンモータ9によって駆動されるファン10が配設されており、ガス供給量に応じた量の燃焼用空気を供給し、ガスを適正な空燃比で燃焼させる。
【0016】
バーナ4の上方には熱交換器11が配設され、給水管12から通水された水をバーナ4の燃焼熱により熱交換器11で加熱し、加熱された湯を給湯管13を通じて給湯箇所へ供給する。14は給湯器1の各部を制御するコントローラである。熱交換器11よりも上方に位置する胴体3の上部には、バーナ4で燃焼し熱交換器11で熱交換した後の排気ガスを外部に排出するための排気集合筒15が設けられている。排気ガス中のCO濃度を計測するためのCOセンサ16は、排気ガス中のCO濃度を検出するCO検出素子17と、CO検出素子17周辺の雰囲気温度を検知するための温度センサ18とを有しており、CO検出素子17と温度センサ18は排気集合筒15内に配置されている。
【0017】
図2は、給湯器1のコントローラ14の機能のうち、主としてCOセンサ16とCOセンサ16に関連する部分の構成を示すブロック図である。コントローラ14は、主として給湯器制御用のマイクロコンピュータ(CPU)からなる給湯器制御部19と、元電磁弁5を開閉制御する元電磁弁駆動回路20と、比例制御弁6の駆動電流値を調整して弁開度を制御する比例弁駆動回路21と、ファン10の回転数を制御するファン駆動回路22と、給湯器1の運転状態や故障などを表示する表示パネル23とを備えている。
【0018】
しかして、熱交換器11からの出湯温度を検出している出湯温度センサ(図示せず)の検知温度が設定温度に等しくなるように、比例弁制御回路21を介して比例制御弁6の弁開度を制御し、バーナ4へのガス供給量を調整する。さらに、給湯器制御部19は、ファン10の回転数が、バーナ4の燃焼量に対応して予め定められた標準回転数になるように、ファン駆動回路22を介してファンモータ9に印加する電圧を制御している。
【0019】
COセンサ16は、接触燃焼式のCO検出素子17と、CO検出素子駆動回路24と、CO検出素子17周囲の温度を検知する温度センサ18と、マイクロコンピュータを備えたCOセンサ制御部25とからなっている。COセンサ制御部25のマイクロコンピュータは、給湯器制御部19のマイクロコンピュータからデータ要求信号を受信すると、CO濃度の検知データを給湯器制御部19のマイクロコンピュータヘ送信する。なお、CO濃度のデータは、温度センサ18が検出する雰囲気温度が、所定の検出用温度範囲であれば有効なデータとし、検出用温度範囲から外れていれば無効なデータとされる。
【0020】
給湯器制御部19が受信したCO濃度のデータは、CO濃度の積算を開始するための基準濃度と比較され、基準値を超えるCO濃度を積算している。給湯器制御部19は、COセンサ16で検出したCO濃度の積算値に基づいて不完全燃焼の程度を判定し、ガスが適切な空燃比で燃焼するよう比例弁制御回路21および比例制御弁6を介してガス供給量を補正したり、ファン駆動回路22およびファンモータ9を介してファン10の回転数を補正したりする。さらに、CO濃度の積算値が予め定めた上限値を超えて不完全燃焼の程度が所定限度以上になると、リモートコントローラ14等に設けた表示パネル23に警告表示し、元電磁弁駆動回路20により元電磁弁5を閉じてバーナ4の燃焼を停止させる。
【0021】
また、給湯器制御部19は所定のタイミングでCOセンサ制御部25ヘヒートクリーニング指令信号を出力する。COセンサ制御部25は、給湯器制御部19からのヒートクリーニング指令信号を受信すると、CO検出素子駆動回路24を介して、CO検出素子17への通電量を増加させ、CO検出素子17の温度を上昇させる。
【0022】
図3は、この給湯器1のヒートクリーニング制御方法を示すフローチャートである。この実施形態では、給湯器制御部19が、そのマイクロコンピュータの機能の1つとして、一定時間Tc毎にタイムアップするタイマー26(以下、一定時間タイマーと称する)を備えており、一定時間タイマー26によって計時されている一定時間Tcが経過する毎に、経過した一定時間Tcの間に少なくとも1回バーナ4が燃焼したか否か判定し、1回以上の燃焼が発生していた場合には、給湯器制御部19がヒートクリーニング指令信号を出力し、COセンサ16のヒートクリーニングを実行する。
【0023】
図3のフローチャートに即して説明すると、一定時間Tcをカウントしていた一定時間タイマー26がタイムアップすると(S1)、給湯器制御部19は一定時間タイマー26をリセット及びスタートし、次の一定時間Tcの計測を開始する(S2)。そして、経過した一定時間Tcの間にバーナ4が少なくとも1回の燃焼を行なったか否かを判断(S3)する。少なくとも1回の燃焼が行われていた場合には、現在、バーナ4が燃焼中か否かを判断し(S4)、燃焼を停止している場合は即座に、あるいは燃焼中であれば燃焼が停止するのを待って、COセンサ16のヒートクリーニングを実行する(S5)。また、ステップS3で、経過した一定時間Tcの間にバーナ4の燃焼が一度もなかった場合には、最初に戻って一定時間タイマー26のタイムアップを待つ。
【0024】
この給湯器1では、燃焼と停止が頻繁に行われても、COセンサ16のヒートクリーニングは一定時間タイマー26に設定されている一定時間Tcよりも短い時間間隔で実行されることはなく、ヒートクリーニングの回数がむやみに増えることがなくなる。すなわち、一定時間Tcの間に何度燃焼が行われていた場合も、一定時間Tcに1回だけヒートクリーニングを行うので、ヒートクリーニングの回数を適正にすることができる。また、単純に一定時間Tc毎にヒートクリーニングを実行する場合には、一定時間Tcの間に給湯器1が燃焼しておらず、ヒートクリーニングの必要のない場合でもヒートクリーニングが実行されるが、本発明によれば、一定時間Tcの間に燃焼が行われていなかった場合には、不必要なヒートクリーニング動作が発生せず、無用なヒートクリーニングによってCOセンサ16の寿命を短くすることを避けることができる。
【0025】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の別な実施形態による給湯器に用いられているコントローラ14の構成を示すブロック図である。給湯器1の構成は図1に示したとおりである。また、図4のブロック図では、図2のブロック図と同一の部分には、図2と同一符号を付与している。第1の実施形態では、一定時間タイマー26がタイムアップしたとき、経過した一定時間Tcの間に少なくとも1回の燃焼があった場合には、給湯器1が燃焼中であれば、燃焼停止するのを待ってCOセンサ16のヒートクリーニングを実行していたが、この実施形態では、経過した一定時間Tcの間に少なくとも1回の燃焼があった場合には、給湯器1が燃焼中であっても、前回のヒートクリーニング後の燃焼時間Tsを積算しているタイマー27(以下、燃焼タイマーと称する)がタイムアップした時点でCOセンサ16のヒートクリーニングを実行している。ここで、燃焼タイマー27は、給湯器制御部19のマイクロコンピュータのもう一つのタイマー機能として構成されたものであり、ヒートクリーニング直後にリセット及びスタートし、前回ヒートクリーニングが実行されてから後の燃焼時間(積算値)Tsを計測し、燃焼時間Tsが所定時間に達するとタイムアップする。
【0026】
図5は上記コントローラ14によるヒートクリーニング制御方法を示すフローチャートである。図5のフローチャートでも、図3のフローチャートと基本的に同一のステップには、図3と同一符号を付与している。図5のフローチャートに沿って説明すると、給湯器制御部19内の一定時間タイマー26がタイムアップすると(S1)、一定時間タイマー26はリセット後再びスタートし(S2)、経過した一定時間Tc内に燃焼があったか否かを判断する(S3)。経過した一定時間Tc中に1回も燃焼がなかった場合には、始めに戻って一定時間タイマー26の次回のタイムアップまで待機する。これに対し、経過した一定時間Tc中に燃焼があった場合には、その時点で給湯器1が燃焼中であるか(S4)、あるいは燃焼タイマー27がタイムアップしているか(S6)を判定し、燃焼停止しているか、燃焼タイマー27が既にタイムアップしているか、いずれかであれば即座にヒートクリーニングを実行する(S5)。いずれでもなければ、燃焼停止するか(S7)、燃焼タイマー27がタイムアップする(S6)のを待ってヒートクリーニングを実行する(S5)。ヒートクリーニングが実行されると(S5)、燃焼タイマー27および一定時間タイマー26をリセットし、再スタートさせる(S8)。したがって、燃焼タイマー27は、ヒートクリーニング後に、その燃焼時間(積算時間)Tsを計測することになる。
【0027】
この実施形態でも、一定時間Tc経過毎にヒートクリーニングを実行するか否かの判断を行っているので、頻繁に給湯器1が燃焼と停止を繰り返す場合でも、短い時間間隔で何度も繰り返しヒートクリーニングが実行されるのを避けることができる。さらに、一定時間タイマー26がタイムアップした時点で給湯器1が燃焼中であって、しかも燃焼中の状態が長時間継続する場合でも、燃焼タイマー27がタイムアップしたときにヒートクリーニングを実行するので、この燃焼が長時間にわたって停止しない(例えば、1日に1度も燃焼停止しない)場合でも、ほぼ燃焼タイマー27のタイムアップするまでの時間毎に確実にヒートクリーニングを実行することができる。
【0028】
また、一定時間タイマー26は、一定時間タイマー26がタイムアップした直後(S2)だけでなく、ヒートクリーニング直後(S8)にもリセット及びスタートされるので、燃焼タイマー27でヒートクリーニングされた後、短い時間間隔で一定時間タイマー26によりヒートクリーニングされるのを防止できる。
【0029】
図6ないし図9は、図5のフローチャートに示したヒートクリーニング制御に従う、具体的な燃焼パターンにおけるヒートクリーニングのタイミングを説明するタイムチャートである。この具体例では、一定時間タイマー26は1時間でタイムアップする設定とし、燃焼タイマー27は前回のヒートクリーニング以降の燃焼時間Tsが延べ1時間に達するとタイムアップする設定とする。
【0030】
図6は、時刻T11に燃焼を開始し、1時間20分の連続燃焼を行った場合を示している。時刻T11に燃焼を開始したとすると、燃焼開始と同時に燃焼タイマー27が燃焼時間Tsの積算を始める。一定時間タイマー26は、時刻T12にタイムアップするが、燃焼中であるから、時刻T12にはヒートクリーニングは保留され、燃焼タイマー27が時刻T13(=T11+60分)にタイムアップした時点でヒートクリーニングが実行される。すなわち、図5のステップS4で燃焼中であるからステップS6に進み、ステップS7とステップS6の判断を繰り返し、燃焼タイマー27がタイムアップした時点でステップS6からステップS5に進んで、ヒートクリーニングが実行されるのである。そして、ヒートクリーニングが実行されると、同時(時刻T13)に、一定時間タイマー26、燃焼タイマー27がともにリセットおよび再スタートされる。
【0031】
燃焼から1時間20分経過して、給湯器1が燃焼停止すると、燃焼タイマー27は停止する。この後、一定時間タイマー26が時刻T14(=T13+60分)にタイムアップすると、この時点では燃焼は停止しているから、図5のステップS1からステップS2,S3,S4を経てステップS5に進み、時刻T14にヒートクリーニングが実行される。
【0032】
このように、一定時間タイマー26及び燃焼タイマー27のタイムアップ時間に比べて長い燃焼時間Tsで燃焼と停止を繰り返す場合には、一定時間タイマー26と燃焼タイマー27の両タイマーの働きでヒートクリーニングが実行される。
【0033】
図7は、50分の連続燃焼の場合を示している。時刻T21から時刻T22までの間は燃焼が行われていないから、一定時間タイマー26が時刻T22にタイムアップしてもヒートクリーニングは実行されない(図5のステップS1,S2,S3及びリターン)。この後、燃焼が開始すると、燃焼タイマー27が積算を開始するが、50分の燃焼中に燃焼タイマー27がタイムアップすることはないから、燃焼タイマー27によってヒートクリーニングが実行されることはない。燃焼中の時刻T23に一定時間タイマー26がタイムアップした時には、給湯器1が燃焼中であるから、図5のステップS4からステップS6及びS7へ進み、時刻T24に燃焼停止するのを待ってヒートクリーニングが実行される。時刻T24にヒートクリーニングが実行されると、一定時間タイマー26と燃焼タイマー27がリセット及び再スタートさせられる。
【0034】
このように燃焼時間Tsが一定時間タイマー26や燃焼タイマー27のタイムアップ時間よりも少し短く、燃焼停止期間が長い場合には、主として一定時間タイマー26によってヒートクリーニングが制御される。しかし、燃焼時間Tsが一定時間タイマー26や燃焼タイマー27のタイムアップ時間よりも短くても、燃焼停止期間が非常に短い場合には、図6の場合と同様、一定時間タイマー26と燃焼タイマー27によってヒートクリーニングが制御される場合もある。
【0035】
図8は、短時間の燃焼が断続的に行われた場合を示している。時間△T31、時間△T32には、短時間の燃焼が行われているが、この間に燃焼タイマー27がタイムアップすることはなく、一定時間タイマー26がタイムアップした時刻T33にヒートクリーニングが実行される(図5のステップS1,S2,S3,S4,S5)。つぎに、一定時間タイマー26がタイムアップした時刻T34では、時刻T33からT34までの1時間に燃焼が行われていないから、ヒートクリーニングは実行されない(図5のステップS1,S2,S3及びリターン)。さらに、1時間が経過して時刻T35に一定時間タイマー26がタイムアップすると、この1時間(T34〜T35)に燃焼が行われているから、図5のステップS1からステップS2,S3,S4を経てステップS5に進み、時刻T35にヒートクリーニングが実行される。
【0036】
このように短時間の燃焼が断続的に繰り返される場合には、主として一定時間タイマー26の働きでヒートクリーニングが実行されることになる。
【0037】
図9は、長時間にわたって連続燃焼が行われた場合を示している。燃焼開始後、最初に一定時間タイマー26がタイムアップした時刻T41には燃焼中であるから、図5のステップS4からステップS6に進み、ステップS7とステップS6の判断を繰り返し、燃焼タイマー27がタイムアップした時刻T42にステップS6からステップS5に進んで、ヒートクリーニングが実行される。そして、ステップS8で、一定時間タイマー26、燃焼タイマー27がともにリセットおよび再スタートされる。ついで、一定時間タイマー26がタイムアップした時点(時刻T43)には、燃焼中であるが、同時に燃焼タイマー27もタイムアップしているから、図5のステップS4からステップS6を経てステップS5に進み、時刻T43にヒートクリーニングが実行される。このように、長時間にわたる連続燃焼が行われた場合でも、燃焼タイマー27で設定された適切な時間毎にヒートクリーニングを実行することができる。
【0038】
(第3の実施形態)
図10は、本発明のさらに別な実施形態による給湯器のヒートクリーニング制御方法を示すフローチャートである。給湯器1やコントローラ14等の構成は図1及び図2に示したとおりであり、また、図10のフローチャートでは、図5のフローチャートと基本的に同一のステップには、図5と同一符号を付与している。図5の実施形態では、ステップS6で燃焼タイマー27がタイムアップしていれば、直ちにヒートクリーニングを実行したが、図10の実施形態では、ステップS6の次にステップS9の判断を追加している。すなわち、図10の実施形態では、ステップS6で燃焼タイマー27がタイムアップしていれば、基準濃度を超えるCO濃度の積算値が所定値以下か否かを判断し(S9)、所定値以下の場合には、即座にヒートクリーニングを実行し(S5)、所定値を超える場合は、燃焼が停止してからヒートクリーニングを実行する(S9,S7,S5)。
【0039】
この実施形態では、ステップS9を追加することにより、CO濃度の積算値が所定値を超えて、ある程度の不完全燃焼が進行している場合には、燃焼が停止するまでCO濃度の検出を続けることができる。従って、不完全燃焼の判定および安全動作のタイミングが遅れてしまうことを防ぐことができる。尚、ステップS9における所定値はゼロでもよい。つまり、基準濃度を超えるCO濃度が僅かでも積算されていれば、不完全燃焼が進行中と判断してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1の燃焼装置によれば、燃焼履歴やその時の燃焼状態等を考慮して適正なタイミングでヒートクリーニングを実行するか否かを判定することができ、適切なタイミングで必要性に応じてヒートクリーニングを実行することができる。
また、一定時間間隔で、該一定時間内に少なくとも1回の燃焼が行われたか否かを判定し、燃焼が行われていた場合、バーナの燃焼が停止した状態になれば、ヒートクリーニング動作を開始し、燃焼が行われていなかった場合は、ヒートクリーニング動作を実行しないようにしているので、燃焼と停止が頻繁に行われても、ヒートクリーニングの回数がむやみに増えることはなく、燃焼が行われていた場合には、一定時間毎に1回だけヒートクリーニングを行うので、ヒートクリーニングの回数を適正にすることができる。また、一定時間内に燃焼が行われていなかった場合は、不必要なヒートクリーニング動作を省略できる。
また、前回のヒートクリーニング以降のバーナの燃焼時間を計測する手段を有し、燃焼時間が所定時間に達したとき、ヒートクリーニング動作を開始するようにしているので、長時間にわたる連続燃焼に対して、ヒートクリーニングを必要とする燃焼時間が経過すると、確実にヒートクリーニングを実行することができ、CO検出素子に異物が付着して検出感度が低下したり、耐久性が低下することを確実に防止することができる。
さらに、前回のヒートクリーニング以降のバーナの燃焼時間が所定時間に達したとき、不完全燃焼の程度がごく軽微な場合は、即座にヒートクリーニング動作を行うが、不完全燃焼の程度があるレベルを超える場合には、バーナが燃焼を停止するまでヒートクリーニング動作の開始を遅延させることになり、ヒートクリーニング動作が不完全燃焼の判定を妨げてしまう事態を可及的に少なくできる。
【0044】
よって、請求項1に記載した燃焼装置によれば、ヒートクリーニングを適正なタイミングで実行し、CO検出素子の検出感度が低下したり、CO検出素子の耐久性が低下することがなく、長期間にわたって良好なCO検出感度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による燃焼装置の一例としての給湯器の概略構成を示す説明図である。
【図2】同上の給湯器のコントローラの要部の機能を示すブロック図である。
【図3】同上の給湯器のヒートクリーニング制御を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の別な実施形態による給湯器のコントローラの要部の機能を示すブロック図である。
【図5】同上の給湯器のヒートクリーニング制御を説明するフローチャートである。
【図6】同上の給湯器におけるヒートクリーニングのタイミングの一例を示す説明図である。
【図7】同上の給湯器におけるヒートクリーニングのタイミングの他例を示す説明図である。
【図8】同上の給湯器におけるヒートクリーニングのタイミングの更に他例を示す説明図である。
【図9】同上の給湯器におけるヒートクリーニングのタイミングの更に他例を示す説明図である。
【図10】本発明のさらに別な実施形態による給湯器のヒートクリーニング制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 給湯器
4 バーナ
14 コントローラ
16 COセンサ
17 CO検出素子
19 給湯器制御部
24 CO検出素子駆動回路
25 COセンサ制御部
26 一定時間タイマー
27 燃焼タイマー

Claims (1)

  1. CO検出素子と排気ガス中に含まれるCOガスとを接触反応させてCO濃度を検出する接触燃焼式のCOセンサと、CO検出素子への通電量を多くすることによりCO検出素子の温度を高めてヒートクリーニングを行う制御手段と、バーナの燃焼時間を計測する計測手段とを備え、
    前記制御手段は、
    一定時間間隔で、該一定時間内に少なくとも1回の燃焼が行われたか否かを判定し、燃焼が行われていた場合には、バーナの燃焼が停止した状態になれば、ヒートクリーニング動作を開始し、燃焼が行われていなかった場合には、ヒートクリーニング動作を実行しないものとなった燃焼装置において、
    前記COセンサにより検出されたCO濃度のうち予め定めた基準濃度以上のCO濃度を積算し、この積算値に基づいて不完全燃焼の程度を判定する判定手段を有し、前記計測手段により計測されている前回のヒートクリーニング以降のバーナの燃焼時間が所定時間に達したとき、前記積算値が所定値以下であれば、ヒートクリーニング動作を開始し、積算値が所定値を超える場合は、バーナが燃焼を停止するまでヒートクリーニング動作の開始を遅延させることを特徴とする燃焼装置。
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