JP3698534B2 - ガス検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電により特定ガスを検出するガスセンサと、前記ガスセンサを検出作用状態と非検出作用状態とに切り換えるように通電を制御する通電制御手段とを備えたガス検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなガス検出装置としては、例えば、特開平7−103469号公報に記載のように、COガスを検出する接触燃焼式のCOセンサを備えさせて、そのCOセンサを高温度にまで加熱した検出作用状態と、低温度にまで加熱した非検出作用状態とに切り換えるように通電を制御するように構成したものが知られている。
そして、この公報に記載のものを含めて、ガスセンサへの通電の制御によってガスセンサを検出作用状態と非検出作用状態とに切り換えるガス検出装置においては、従来、非検出作用状態に切り換え制御している際、短絡故障などにより誤って検出作用状態に対応する通電が実行されていても、それを検出する特別な対策が講じられていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、非検出作用状態に切り換えられたにもかかわらず、誤って検出作用状態に対応する通電が実行されていても、そのまま放置することになり、ガスセンサへの不必要な通電によってガスセンサが劣化し、耐用年数が短くなるという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、ガスセンサへの通電を的確に行い、ガスセンサの劣化を極力防ぎ、ガスセンサの耐用年数が短くなるのを防ぐことが可能となるガス検出装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、ガスセンサを検出作用状態と非検出作用状態とに切り換え制御する通電制御手段により、ガスセンサが非検出作用状態に切換えられた状態において、ガスセンサからの出力値が検出作用状態に対応する出力値であると、異常であると判別する異常判別手段を設けてある。
つまり、通電制御手段による通電制御がガスセンサの非検出作用状態に対応する場合に、ガスセンサからの出力値が検出作用状態に対応する出力値であれば、通電制御手段の故障や短絡故障などにより、誤って検出作用状態に対応する通電が実行されていると見なすことができる。それによって、ガスセンサへの通電の異常を確実に判別することができ、ガスセンサの劣化を極力防ぎ、耐用年数が短くなるのを防ぐことが可能となる。
【0006】
請求項2に記載の発明によれば、通電制御手段が、ガスセンサへの通電を断続して、検出作用状態と非検出作用状態とに切り換え制御するように構成されている。
つまり、非検出作用状態のときには、ガスセンサへの通電を停止し、ガスセンサへの不必要な通電を実行しないようにして、ガスセンサの劣化を極力防ぎつつ、ランニングコストの低減を図っている。
【0007】
請求項3に記載の発明によれば、通電制御手段が、通電を断続する複数のスイッチ手段を直列に接続して構成されているので、非検出作用状態において、たとえひとつのスイッチ手段が短絡故障しても、ガスセンサへの通電の実行を極力回避することができる。したがって、不必要なガスセンサへの通電によるガスセンサの劣化を極力防ぎ、ガスセンサの耐用年数が短くなるのを防ぐことが可能となる。
【0008】
請求項4に記載の発明によれば、異常判別手段が異状を判別すると作動する警報手段を設けてあるので、警報作動によって使用者などに知らせることができ、ガスセンサへの通電の異常が発生したままの状態で放置されるのを回避することが可能となる。
【0009】
請求項5に記載の発明によれば、ガスセンサが、通電による加熱状態でCOガスを検出する接触燃焼式のCOセンサであり、検出作用状態時には、高温になるようにCOセンサへの通電を行うので、COセンサへの通電の異常が発生していると、加熱によりCOセンサの劣化が促進されるので、このような接触燃焼式のCOセンサにおいて特に有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明によるガス検出装置を給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。
この給湯装置は、図1に示すように、供給される水を加熱して図外の給湯栓に給湯する給湯部K、この給湯部Kの動作を制御する制御部H、この制御部Hに動作情報を指令するリモコン操作部Rなどを備えて構成されている。
【0011】
前記給湯部Kは、燃焼室1内に、水加熱用の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式のバーナ3、このバーナ3に下方から燃焼用空気を通風するとともに、その通風量を変更調整自在なファン4、バーナ3の燃焼ガスを室外に排出する排気路5などが備えられ、熱交換器2には、例えば家庭用の水道などから水が供給される入水路6、加熱後の湯を図外の給湯栓から出湯する出湯路7がそれぞれ接続されている。
【0012】
前記排気路5には、通電による加熱状態でCOガスを検出する接触燃焼式のガスセンサとしてのCOセンサSが設けられている。そして、入水路6には、熱交換器2への通水量を検出する通水量センサ8、入水温度を検出する入水温サーミスタ9がそれぞれ備えられ、出湯路7には、出湯温度を検出する出湯温サーミスタ10が備えられている。
【0013】
バーナ3に対する燃料供給路11には、燃料供給を断続する電磁操作式の断続弁12、燃料供給量(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な電磁操作式のガス量調節弁13が備えられ、バーナ3の近くには、バーナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ14と、バーナ3に着火されたか否かを検出するフレームロッド15とがそれぞれ備えられている。
【0014】
リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転の開始・停止を指令する運転スイッチ16、出湯用の目標温度を変更設定自在な温度設定スイッチ17、出湯温度や目標温度などを表示する表示部18、警報手段としての警報ランプ19と警報ブザー20などを備えて構成されている。
【0015】
前記COセンサSは、バーナ3の燃焼ガスに接触する状態で設けられ、燃焼ガス中に含まれるCOガスの濃度Dに応じた検出値Vsを出力するように構成されている。
具体的に説明すると、COセンサSは、図2に示すように、ステンレス製の保護枠21の内側の台座22にセンサ素子23、温度補償用リファレンス素子24、および、COセンサSの雰囲気温度Tを検出する温度センサ25を備えている。このセンサ素子23、温度補償用リファレンス素子24はそれぞれ触媒を担持した白金線で構成されている。そして、図3に示すように、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24、および、抵抗素子26,27は、ブリッジ回路状態に接続されている。なお、コネクタ部28は、リード線を介して制御部Hと接続している。
【0016】
つまり、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24は、電流が流れることで検出作用状態となる検出用設定温度(約200°C)に加熱され、その表面に接触する未燃成分が触媒作用によって燃焼する。このとき、センサ素子23に担持された触媒には、COに対する選択性があるため、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24それぞれの素子温度に差が生じる。
【0017】
前記白金線は、温度により抵抗値が変化するので、燃焼ガス中のCO濃度Dが大になるほど、センサ素子23と温度補償用リファレンス素子24の抵抗値の差が大となる。
したがって、ブリッジ回路における、センサ素子23と温度補償用リファレンス素子24との接続部、および、抵抗素子26と27との接続部から電圧値としての出力値Vsが、燃焼ガス中のCO濃度Dに応じた値を出力し、CO濃度Dを検出する。
ただし、温度センサ25が検出する雰囲気温度Tに応じて、出力値Vsを補正してCO濃度Dが算出される。
【0018】
前記制御部Hは、マイクロコンピュータを備えて構成され、バーナ3の燃焼動作やファン4の動作などを制御する燃焼制御手段100、COセンサSへの通電を断続して制御する通電制御手段101、COガス濃度Dを検出し、バーナ3の不完全燃焼状態を判別する不完全燃焼判別手段102、COセンサSへの通電の異常を判別する異常判別手段103のそれぞれが設けられている。
【0019】
前記燃焼制御手段100は、給湯部Kが運転状態にあるとき、熱交換器2への通水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼を停止させるように制御するとともに、熱交換器2への通水が検出されているとき、給湯温度が目標温度になるようにバーナ3の燃焼量を調整する通常燃焼制御を実行するように構成されている。
【0020】
具体的に説明すると、運転スイッチ16のON操作に伴って運転状態に設定された後、給湯栓の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を越えると、ファン4による通風作動を開始し、かつ、断続弁12を開弁させてガス量調節弁13を点火用ガス量になるように開弁調整し、イグナイタ14によってバーナ3へ着火してフレームロッド15によって確認する。
【0021】
そして、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ17にて設定されている目標温度の情報に基づいて、給湯温度を目標温度にするために必要なバーナ3の燃焼量を演算にて求め、求めた燃焼量に対応するガス量になるようにガス量調節弁13を調整制御するとともに、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるようにファン4の通風量を調整制御するのである。このようにして、出湯路7からは目標温度の湯が給湯されることになる。
【0022】
前記通電制御手段101は、図4に示すように、2つの駆動素子T1,T2を直列に接続し、この駆動素子T1,T2は駆動回路D1,D2により駆動状態と非駆動状態とに切り換え可能に構成されている。つまり、駆動素子T1と駆動回路D1とによってひとつのスイッチ手段Tが構成され、さらに、駆動素子T2と駆動回路D2とによってひとつのスイッチ手段Tが構成されている。そして、これらスイッチ手段Tにより、COセンサSへの通電を断続して検出作用状態と非検出作用状態とに切り換え制御するように構成されている。
【0023】
具体的に説明すると、バーナ3に着火されると、駆動素子T1,T2がともに駆動状態に切り換えられ、COセンサSへの通電を開始して、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子24を検出用設定温度(約200°C)に加熱させ、COセンサSを検出作用状態に切り換えさせる。
また、駆動素子T1,T2がともに駆動状態に切り換えられたときのみ、COセンサSへの通電を開始するので、非通電時に短絡故障などで駆動素子T1,T2の一方が誤って駆動状態に切り換えられても、COセンサSへの通電を開始されないようにしている。
【0024】
前記不完全燃焼判別手段102は、COセンサSの出力値Vsに基づいて燃焼ガス中のCO濃度Dを検出して、このCO濃度Dが設定値以上であるか否かを判別して、バーナ3の不完全燃焼状態の発生を監視するように構成されている。
そして、バーナ3が不完全燃焼状態であると判別されると、断続弁12とガス量調節弁13を閉じて、ファン4の作動を停止させてバーナ3での燃焼を停止させ、警報ランプ19と警報ブザー20を作動させて報知するようにしている。
【0025】
前記異常判別手段103は、COセンサSへの通電が非検出作用状態において、短絡故障などにより検出作用状態に対応するCOセンサSの出力値Vsが検出されると、通電の異常であると判別するように構成されている。
具体的に説明すると、COセンサSへの通電が非検出作用状態であるにもかかわらず、短絡故障などにより駆動素子T1,T2がともに駆動状態であると、COセンサSへの通電を開始し、COセンサSの出力値Vsが検出される。このようなときには、COセンサSへの通電の異常であると判別して、警報ランプ19と警報ブザー20を作動し、かつ、短絡故障の発生を表示部18に表示する。
【0026】
制御部Hの制御動作について、図5および図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電源がONの状態では、常にCOセンサSへの通電が異常であるか否かを判別しており、COセンサSの出力値Vsが検出されて異常であると判別されると、警報ランプ19と警報ブザー20を作動させて表示部18に表示する(ステップ1,2)。そして、運転スイッチ16がON操作された後に、図外の給湯栓が開操作されるに伴って前記通水量センサ8の検出値が設定水量を越えて熱交換器2への通水(水流)が検知されると(ステップ3,4)、断続弁12を開けてガス量調節弁13とファン4の作動を調整し、イグナイタ14を作動させてバーナ3に点火する(ステップ5)。
【0027】
そして、フレームロッド15でバーナ3の着火が検出されると、タイマのカウントを開始し、このタイマがカウントアップするとバーナ3全体で着火されたとして、出湯温サーミスタ10にて検出される出湯温度が温度設定スイッチ17にて設定された目標温度になるようにバーナ3への燃料供給量とファン4の通風量を制御する(ステップ6〜9)。その後、駆動素子T1,T2をともに駆動回路D1,D2により駆動状態に切り換えて、COセンサSへの通電を検出作用状態となる検出用設定温度(約200℃)に加熱されるまで行う(ステップ10,11)。
【0028】
そして、COセンサSが検出作用状態になると、COセンサSの出力値Vsに基づいてCO濃度Dを検出して、そのCO濃度Dが設定値以上であるか判別し、バーナ3が不完全燃焼状態であるか判別する(ステップ12,13)。バーナ3が不完全燃焼状態であると、警報ランプ19と警報ブザー20を作動させ、断続弁12とガス量調節弁13を閉じて、ファン4の作動を停止させてバーナ3での燃焼を停止させる(ステップ14,17)。
【0029】
このような制御を図外の給湯栓が閉められて通水量センサ8が水流を検知しなくなるか、運転スイッチ16がOFF操作されるまで実行される(ステップ15,16)。つまり、通水量センサ8が水流を検知しなくなるか、運転スイッチ16がOFF操作されると、断続弁12とガス量調節弁13を閉じて、ファン4の作動を停止させてバーナ3での燃焼を停止させる(ステップ17)。そして、駆動素子T1,T2をともに駆動回路D1,D2により非駆動状態に切り換えて、COセンサSへの通電を停止させる(ステップ18)。
【0030】
以上のようにして、複数のスイッチ手段Tを設けて、その一方が短絡故障しても、COセンサSへの通電がされないようにして、COセンサSの劣化を極力防ぎ、COセンサSの耐用年数が低下するのを防いでいる。さらに、非通電時においても、COセンサSへの通電を監視することで、2つのスイッチ手段Tがともに短絡故障しているときにも、警報作動して未然にCOセンサSへの通電を回避することが可能となり、COセンサSの劣化を極力防いでいる。
【0031】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、COセンサSへの通電を断続して、COセンサSが検出作用状態と非検出作用状態とに切り換えされるように構成されているが、COセンサSへの通電を行い、例えば、高温度(約200℃)になると検出作用状態に切り換えられ、非検出作用状態のときには、低温度(約100℃)になるようにCOセンサSへの通電を行うように構成してもよい。
【0032】
(2)上記実施形態では、2つのスイッチ手段Tを直列に接続した構成であるが、スイッチ手段Tをひとつだけ設けてもよく、また、3つ以上を直列に接続した構成としてもよい。
【0033】
(3)上記実施形態では、COセンサSへの通電が異常であると判別すると警報作動するように構成しているが、COセンサSへの通電が異常であると判別すると警報作動せずに、表示部18にエラー表示するようにしてもよい。
【0034】
(4)上記実施形態では、特定ガスを検出するガスセンサの例としてCOセンサSを示したが、その他、CO2 やH2 など、各種のガスを検出するガスセンサにも適応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の全体を示す概略図
【図2】COセンサの構造を示す概略図
【図3】COセンサの回路構成図
【図4】COセンサと制御部のブロック図
【図5】制御動作を示すフローチャート
【図6】制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
19,20 警報手段
101 通電制御手段
103 異常判別手段
S ガスセンサとしてのCOセンサ
T スイッチ手段
Claims (5)
- 通電により特定ガスを検出するガスセンサと、前記ガスセンサを検出作用状態と非検出作用状態とに切り換えるように通電を制御する通電制御手段とを備えたガス検出装置であって、
前記通電制御手段により前記ガスセンサを非検出作用状態に切換えた状態において、前記ガスセンサからの出力値が前記検出作用状態に対応する出力値であると、異常であると判別する異常判別手段を設けてあるガス検出装置。 - 前記通電制御手段が、前記ガスセンサへの通電を断続して、前記検出作用状態と非検出作用状態とに切り換え制御するように構成されている請求項1に記載のガス検出装置。
- 前記通電制御手段が、通電を断続する複数のスイッチ手段を直列に接続して構成されている請求項2に記載のガス検出装置。
- 前記異常判別手段が異常を判別すると作動する警報手段を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス検出装置。
- 前記ガスセンサが、通電による加熱状態でCOガスを検出する接触燃焼式のCOセンサである請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス検出装置。
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