JP3029551B2 - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JP3029551B2
JP3029551B2 JP7101829A JP10182995A JP3029551B2 JP 3029551 B2 JP3029551 B2 JP 3029551B2 JP 7101829 A JP7101829 A JP 7101829A JP 10182995 A JP10182995 A JP 10182995A JP 3029551 B2 JP3029551 B2 JP 3029551B2
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和基次 杉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、COセンサを備えた燃
焼機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給湯器においては、排気通路にC
Oセンサを設け、バーナの燃焼運転中に不完全燃焼等に
より発生したCOガスの濃度を、それに応じたレベルで
出力されるCOセンサの信号により検出し、該COセン
サの信号レベルが所定の基準値以上となったとき、すな
わち、発生したCO濃度が所定の基準濃度以上となった
ときに、燃焼運転を停止せしめるようにしたものが知ら
れている。
【0003】この種の燃焼機器においては、COガスの
発生に応じた燃焼運転の停止を的確に行うためには、C
Oセンサの信号レベルが実際に発生したCO濃度に対応
したものとなっていることが前提となるが、本発明者等
の各種の検討によれば、COセンサは、油等の付着によ
り経時的に劣化していく。そして、このような劣化が進
行すると、COセンサ自体に故障が生じていなくとも、
COセンサの信号レベルは、実際のCO濃度が同じであ
っても、初期に較べて小さくなる。従って、このように
COセンサの劣化が進行した状態では、実際に発生した
CO濃度が所定の基準濃度以上となっても、COセンサ
の信号レベルが、燃焼運転を停止させる基準値以上とな
らない場合が生じ、このような場合には、CO濃度が基
準濃度以上に多いにもかかわらず、燃焼運転が継続して
しまうという不都合を生じる。
【0004】一方、この種の燃焼機器においては、例え
ば実開昭63−49166号公報に見られるように、C
Oセンサの故障の有無を把握し、COセンサの故障が生
じた場合に、燃焼運転の禁止等の異常処理を行うように
したものが知られている。同号公報に開示されているも
のでは、COセンサの正常状態での信号レベルが、燃焼
運転を停止している通電初期において、COセンサに付
着している水分等の雑ガスに起因して一旦、上昇し、そ
の後、安定したレベルに下降するという性質を利用し、
COセンサへの通電初期に、その信号レベルが一定時間
継続して所定の基準レベル以上に保持され、且つ、該一
定時間の経過後に所定の基準レベル以下となった場合に
のみ、COセンサが正常であると判断し、また、それ以
外の場合には、COセンサに故障が生じたものとして、
燃焼運転の禁止等の異常処理を行うようにしている。さ
らに、同号公報のものでは、バーナの点火時に、COガ
スがある程度発生することを利用し、該点火時にCOセ
ンサの信号レベルが所定の基準レベル以上とならない場
合に、COセンサに故障が生じたものとして、燃焼運転
の禁止等の異常処理を行うようにしている。
【0005】従って、前述したようなCOセンサの劣化
が進行した場合の不都合を解消するためには、前記の公
報に見られるように、COセンサの通電初期と、バーナ
の点火時とで、COセンサの信号レベルを適当な基準レ
ベルと比較することにより、COセンサの劣化の有無を
把握し、COセンサの劣化が進行している場合に燃焼運
転を禁止する等の異常処理を行うことが考えられる。
【0006】しかしながら、このようなものでは次のよ
うな不都合を生じる。
【0007】すなわち、COセンサの通電初期におい
て、その信号レベルが上昇する程度は、COセンサの劣
化や故障がなくとも、水分等の雑ガスの付着度合により
常に同一となるとは限らず、不安定なものとなり易い。
このため、COセンサの通電初期において、COセンサ
の劣化の有無を判断するための一定の基準レベルを設定
しても、COセンサの劣化が進行しているにもかかわら
ず、基準レベルを越えてしまうような場合もあり、CO
センサの劣化の有無を確実に把握することが困難であ
る。
【0008】また、点火時において、発生するCOガス
の濃度も種々の環境条件によって、ばらつきを生じやす
い。このため、通電初期の場合と同様に、バーナの点火
時において、COセンサの劣化の有無を判断するための
一定の基準レベルを設定しても、COセンサの劣化が進
行しているにもかかわらず、基準レベルを越えてしまう
ような場合もあり、COセンサの劣化の有無を確実に把
握することが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような燃
焼機器の改良を目的とし、より詳細には、COセンサの
劣化を確実且つ簡単に把握することができ、それによる
適切な処理を行うことができる燃焼機器を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、燃焼部の運転時に発生するCO濃度に応
じたレベルの信号を出力するCOセンサと、該COセン
サの出力が所定の基準レベル以上となったとき、前記燃
焼部の運転を停止せしめる運転制御手段とを備えた燃焼
機器において、前記COセンサの出力があらかじめ設定
された所定の下限値以下となったとき、所定の異常処理
を行う異常処理手段を備え、前記下限値は、前記燃焼部
の非運転時又は正常燃焼時において前記COセンサがそ
の正常時に出力する定常状態での信号レベルを基準とし
て該定常状態での信号レベルよりも所定量だけ小さい値
に設定されていることを特徴とする。
【0011】そして、前記異常処理手段は、前記COセ
ンサの出力が所定時間継続して前記下限値以下となった
ときに前記所定の異常処理を行うことを特徴とする。
【0012】また、前記異常処理手段は、前記COセン
サの出力が前記所定の下限値以下となったとき、前記C
Oセンサを一時的に昇温・加熱する手段を備え、該CO
センサの昇温・加熱後に該COセンサの出力が再び前記
所定の下限値以下になったとき、前記所定の異常処理を
行うことを特徴とする。
【0013】この場合、前記異常処理手段は、前記CO
センサの昇温・加熱後に該COセンサの出力が所定時間
継続して前記下限値以下となったときに前記所定の異常
処理を行うことを特徴とする。
【0014】さらに、前記異常処理手段による異常処理
は、前記燃焼部の運転を禁止せしめる処理を含むことを
特徴とする。
【0015】さらに、前記異常処理手段による異常処理
は、警報発生処理を含むことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、前記COセンサが油等の付着
により劣化して、その信号レベルが当初の信号レベルに
対して低下し、前記下限値以下となると、前記異常処理
手段により所定の異常処理が行われる。このとき、該下
限値は、前記燃焼部の非運転時又は正常燃焼時において
前記COセンサがその正常時に出力する定常状態での信
号レベルを基準として該定常状態での信号レベルよりも
所定量だけ小さい値に設定されているので、前記COセ
ンサの劣化が進行すると、少なくとも燃焼部の非運転時
又は正常燃焼時での定常状態においては、確実にCOセ
ンサの信号レベルが前記下限値以下に低下し、従って、
COセンサの劣化の進行を確実に把握することが可能と
なる。そして、その把握に応じて前記異常処理が行われ
るので、COセンサの劣化に対する適切な処理を的確に
行うことが可能となる。
【0017】そして、前記COセンサの出力が所定時間
継続して前記下限値以下となったときに前記所定の異常
処理を行うときには、ノイズ等によりCOセンサの信号
レベルが一時的に低下して前記異常処理が行われるよう
な事態が回避され、COセンサの劣化の進行の把握とそ
れに応じた処理とをより確実且つ的確に行うことが可能
となる。
【0018】また、例えば前記燃焼部の燃焼量が比較的
低い状態においては、水蒸気を生じやすく、この水蒸気
がCOセンサに結露する場合がある。そして、このよう
な場合には、COセンサの出力は該COセンサの劣化の
場合と同様の低下を生じ、継続的に前記下限値以下とな
る場合がある。このような場合に、COセンサの劣化の
場合と同様に前記異常処理を行うようにしてもよいが、
この場合には、COセンサに結露した水蒸気を除去すれ
ば、COセンサの出力は正常に復帰し、通常の燃焼運転
等を支障なく行うことができる。
【0019】そこで、前記COセンサの出力が前記下限
値以下となったとき、前記COセンサを一時的に昇温・
加熱し、その後に該COセンサの出力が再び前記下限値
以下になったとき、前記所定の異常処理を行うようにす
る。このようにすることで、COセンサへの水蒸気の結
露により該COセンサの出力が前記下限値以下に低下し
たときには、該COセンサが一時的に昇温・加熱され
て、結露した水蒸気が除去される。従って、COセンサ
の継続的な劣化が生じていない限り、該COセンサの出
力は前記下限値を上回るようになって、前記異常処理手
段による異常処理が行われなくなる。尚、COセンサの
劣化が生じておれば、該COセンサの昇温・加熱によっ
ても、その劣化状態は解消されないので、COセンサの
出力は前記下限値以下となり、前記異常処理手段による
異常処理が行われる。
【0020】上記のようなCOセンサの一時的な昇温・
加熱を行った場合、一般に、その直後のCOセンサの出
力は、該COセンサが正常であっても一時的な出力低下
を生じやすく、前記下限値を一時的に下回る場合があ
る。そこで、COセンサの昇温・加熱後の前記異常処理
は、該昇温・加熱後のCOセンサの出力が所定時間継続
して前記下限値以下となったときに行う。このようにす
ることで、COセンサの昇温・加熱により該COセンサ
が正常に復帰した場合には、前記異常処理手段による異
常処理は確実に行われないようになる。
【0021】前記異常処理手段による異常処理が、前記
燃焼部の運転を禁止せしめる処理を含むときには、CO
センサの劣化によりCO濃度を正しく検出することがで
きない状態で燃焼機器が使用されるような事態が回避さ
れる。
【0022】さらに、前記異常処理手段による異常処理
は、警報発生処理を含むときには、COセンサの劣化の
進行を使用者に報知して、該COセンサの交換・修理等
を促すことが可能となる。
【0023】
【実施例】本発明の一例を図1乃至図4を参照して説明
する。図1は本実施例の燃焼機器としての給湯器のシス
テム構成図、図2は図1の給湯器の要部のブロック構成
図、図3は図1の給湯器の作動を説明するためのフロー
チャート、図4は図1の給湯器に用いるCOセンサの出
力を示す線図である。
【0024】図1を参照して、1は給湯器本体、2は給
湯器本体1に設けられた熱交換器3を通って配設された
通水管、4は熱交換器3の上流側で通水管2に設けられ
た水量センサ、5は熱交換器3の下流側で通水管2に設
けられた出湯温センサ、6は給湯器本体1に設けられた
ガスバーナ7(燃焼部)に燃料ガスを供給するガス供給
管、8,9,10はそれぞれガス供給管6にその上流側
から順次設けられた元電磁弁、主電磁弁及びガス比例
弁、11はガスバーナ7に燃焼用の空気を供給する燃焼
ファン、12はガスバーナ7の点火を行うイグナイタ、
13はガスバーナ7の着火を検知するフレームロッド、
14は給湯器本体1の排気口15に近接させて給湯器本
体1に取付けられたCOセンサ、16は給湯器の作動を
制御するためのコントローラ、17は使用者が出湯温の
設定等を行うための操作部である。
【0025】この場合、コントローラ16は、マイクロ
コンピュータ等を含む電子回路により構成されており、
これを図示しない商用電源等に電源プラグを介して接続
することで給電・起動され、この時、該コントローラ1
6はCOセンサ14に内蔵されたヒータ(図示しない)
に通電を開始する。そして、COセンサ14は、そのヒ
ータにより200°C程度に加熱された定常状態におい
て、ガスバーナ7の燃焼運転時に発生するCOガスの濃
度に応じたレベルの信号を出力する。
【0026】また、操作部17には、使用者が出湯温の
設定を行うための温度設定スイッチ18や、運転スイッ
チ19、エラー表示等を行うための表示器20等が設け
られている。ここで、本実施例においては、運転スイッ
チ19は非ロック式のものであり、該運転スイッチ19
を押操作する毎に、給湯器の運転モードと運転停止モー
ドとが交互に切換えられるようになっている。
【0027】図2を参照して、前記コントローラ16
は、その主要な機能的構成として、COセンサ14への
通電を制御する通電制御部21と、COセンサ14の出
力を監視するCO監視部22と、出湯温センサ5、水量
センサ4及びフレームロッド13の検知信号や、CO監
視部22及び操作部17からの指示信号等に応じてイグ
ナイタ12や元電磁弁8、主電磁弁9、ガス比例弁1
0、燃焼ファン11を制御する運転制御部23と、CO
監視部22からの指示信号等に応じて操作部17の表示
器20にエラー表示等を行わしめる表示指令部24とを
備えている。ここで、本発明に構成に対応して、CO監
視部22及び運転制御部23は運転制御手段25を構成
し、CO監視部22、運転制御部23、表示指令部24
及び表示器20は異常処理手段26を構成するものであ
る。
【0028】次に、本実施例の給湯器の作動を説明す
る。
【0029】図1乃至図3を参照して、コントローラ1
6が給電されると、前記通電制御部21がCOセンサ1
4のヒータ(図示しない)への通電を開始し、COセン
サ14を励起する(STEP1)。この時、通電制御部
21は、それに含まれているタイマT1(図2参照)を
スタートさせ、該タイマT1がタイムアップするまでの
時間(本実施例においては20秒)の間、COセンサ1
4のセルフクリーニングを行う(STEP2a〜2
c)。このセルフクリーニングは、通電初期にCOセン
サ14に付着している雑ガス等を積極的に排除するため
の処理であり、例えばCOセンサ14を400°C程度
に加熱するようにCOセンサ14のヒータに通電するこ
とで行われる。そして、通電制御部21は、このような
セルフクリーニングを行った後に、COセンサ14によ
るCO濃度の検出を行うために、COセンサ14の加熱
温度が200°C程度に保持されるように、ヒータへの
通電量を減少させる。
【0030】このようなCOセンサ14への通電が行わ
れると、COセンサ14は、その新品状態においては、
正常な大気雰囲気中で例えば図4に実線で示すようなレ
ベルの信号を出力し、定常状態(加熱温度が200°C
に保持された状態)では、一定の信号レベルL1に収束
する。本実施例においては、このような定常状態での信
号レベルL1がCOセンサ14のオフセット値としてあ
らかじめ設定されている。
【0031】尚、COセンサ14は、前記セルフクリー
ニングにより、水分等の雑ガスを排除することはできる
が、油等が付着した場合には劣化が進行し、図4に仮想
線で示すように、信号レベルLが当初の正常な場合に較
べて小さくなる。
【0032】前記のセルフクリーニングが終了すると、
20秒タイマがスタートし、該20秒タイマがタイムア
ップすると(STEP3,4)、次に、コントローラ1
6のCO監視部22がCOセンサ14の信号レベルLの
読み込みを開始し(STEP5)、その信号レベルLを
所定の下限レベルL2と比較する(STEP6)。ここ
で、該下限レベルL2は、COセンサ14の劣化の有無
を判断するためのレベルであり、図4に示すように、ガ
スバーナ7の非運転時(燃焼停止時)におけるCOセン
サ14の正常な信号レベルL1を基準として、該レベル
L1よりも所定レベルだけ若干小さなレベルに設定され
ている。そして、COセンサ14の劣化がある程度進行
している状態では、COセンサ14の定常状態(一定に
安定した状態)での信号レベルL(STEP4の後の信
号レベルL)は、下限レベルL2よりも小さくなる。
【0033】STEP6の比較において、COセンサ1
4の信号レベルLが下限レベルL2よりも大きい場合に
は(STEP6においてNO)、すなわち、COセンサ
14の劣化が進行していない場合には、後述のタイマT
2がリッセットされた後、コントローラ16の運転制御
部23により、前記操作部17の運転スイッチ19が押
操作されたか否かが判断され(STEP7)、さらに、
フラグFの値が“1”であるか“0”であるかが判断さ
れる(STEP8a,8b)。ここで、フラグFは、本
実施例の給湯器の現在の作動状態が運転モードである
か、非運転モードであるかを示すものであり、初期状態
の非運転モードにおいてはF=0とされている。従っ
て、例えば非運転モードにおいて、運転スイッチ19が
押操作されると、この時、F=0で(STEP8aにお
いてNO)、この場合には、運転制御部23は、ガスバ
ーナ7の点火処理(STEP9)を行った後に、フラグ
Fを“1”にセットし(STEP10)、さらに、ガス
バーナ7の燃焼制御を行う(STEP11)。
【0034】この場合、図1を参照して、前記点火処理
は、前記元電磁弁8及び主電磁弁9を開弁せしめて、ガ
スバーナ7に燃料ガスを供給すると共に、燃焼ファン1
0を駆動し、この状態でイグナイタ12を駆動して、ガ
スバーナ7を点火せしめることにより行われる。
【0035】また、前記燃焼制御は、ガスバーナ7の燃
焼時に通水管2を熱交換器3を介して流れる水の出湯温
や水量をそれぞれ出湯温センサ5及び水量センサ4を介
して検知しつつ、出湯温が操作部17の温度設定スイッ
チ18により設定された設定温度に合致するように、ガ
ス比例弁10の開度や燃焼ファン11の回転数を制御し
て、ガスバーナ7の燃焼量を制御することで行われる。
【0036】このようにガスバーナ7の燃焼制御が開始
すると、コントローラ16のCO監視部22は、ガスバ
ーナ7の運転時に生じるCOガスの濃度を示すCOセン
サ14の信号レベルLを所定の基準レベル(図4参照)
と比較する(STEP12)。そして、この比較におい
て、COセンサ14の信号レベルLが基準レベルを下回
っている場合には(STEP12においてNO)、換言
すれば、ガスバーナ7が正常に燃焼している場合には、
STEP6の比較に戻り、以下、基本的には、前記ST
EP11の前記燃焼制御と、STEP6,12における
COセンサ14の信号レベルの監視が継続的に行われ
る。そして、このような作動時に、運転スイッチ19が
再び押操作されると(STEP7においてYES)、こ
の時フラグF=1であるので(STEP8aにおいてY
ES)、コントローラ16の運転制御部23は、フラグ
Fを“0”にクリアした後(STEP13)、ガスバー
ナ7の燃焼運転を停止せしめる(STEP14)。この
燃焼運転の停止は、元電磁弁8及び主電磁弁9を閉弁せ
しめて、ガスバーナ7へのガス供給を遮断し、さらに、
燃焼ファン11を停止させることで行われる。
【0037】また、STEP6におけるCOセンサ14
の信号レベルの監視は、燃焼運転の停止後も、COセン
サ14への通電が行われている限り、継続する。
【0038】尚、本実施例においては、コントローラ1
6を電源に接続した状態では、常時COセンサ14に通
電するようにしたが、運転時にのみCOセンサ14に通
電するようにしてもよい。この場合において、運転が開
始される毎にセルフクリーニングを行うようにしてもよ
いが、このようにすると、シャワー等、短い時間間隔で
断続的な給湯が要求される際に速やかに給湯を行うこと
ができなくなるので、COセンサ14への通電は、例え
ば運転の停止後も一定時間(例えば30分)継続し、そ
の間に運転が再開された場合には、セルフクリーニング
を行わずに直ちにCOセンサ14の出力の監視を行い、
燃焼運転を速やかに再開することが好ましい。
【0039】以上説明した作動は、COセンサ14が正
常で、また、ガスバーナ7の燃焼運転が不完全燃焼等を
生じることなく正常に行われる場合の作動であるが、例
えばガスバーナ7の燃焼中に不完全燃焼が生じてCOガ
スが発生し、そのCO濃度が高くなると、そのCO濃度
を示すCOセンサ14の信号レベルは、前記基準レベル
以上となり(STEP12においてYES)、この場合
には、コントローラ16の運転制御部23は、CO監視
部22に指示に応じて、ガスバーナ7の燃焼運転を前述
の場合(STEP14の場合)と同様に停止せしめる
(STEP15)。さらに、この場合には、コントロー
ラ16の表示指令部24は、CO監視部22からの指示
に応じて操作部17の表示器20に、不完全燃焼が生じ
た旨を示すエラー表示を行わしめ(STEP16)、そ
れを使用者に認識させる。
【0040】また、COセンサ14が油等の付着により
劣化し、その劣化がある程度進行すると、COセンサ1
4の信号レベルLは、非運転状態あるいは、COガスの
発生が充分に小さい継続的で正常な燃焼運転状態におい
て、前記下限レベルL2以下となり、この場合には、コ
ントローラ16のCO監視部22は、それに含まれてい
るタイマT2(図2参照)をスタートさせる(STEP
17,18)。
【0041】そして、タイマT2がタムアップするまで
の時間(本実施例では20秒)内に、COセンサ14の
信号レベルLが下限レベルL2を上回らない場合、すな
わち、L≦L2の状態が20秒間継続した場合には(S
TEP19においてYES)、CO監視部22は運転制
御部23に対して燃焼運転を禁止するよう指示し(ST
EP20)、さらに、表示指令部24に所定の表示を表
示器20に行わしめるように指示する。この場合、運転
制御部23は、ガスバーナ7の燃焼運転中である場合に
は、STEP14の場合と同様に燃焼運転を停止せしめ
た後に、以後の運転を禁止する処置をとり、燃焼禁止処
理が行われる。また、表示指令部24は、COセンサ1
4が劣化したことを示す所定の表示を表示器20に行わ
せ(STEP21)、これにより、COセンサ14の交
換の必要性を使用者に認識させるための警報発生処理が
行われる。
【0042】また、タイマT2がタイムアップする前
に、COセンサ14の信号レベルLが前記下限レベルL
2を再び上回った場合には(STEP6においてN
O)、燃焼運転の禁止等の異常処理を行うことなく、タ
イマT2がリセットされ(STEP22)、前述の通常
的な作動が行われる。
【0043】尚、ガスバーナ7の燃焼運転時において、
点火ミスや、失火が生じた場合には、これが前記フレー
ムロッド13を介してコントローラ16により検知さ
れ、この場合には、コントローラ16は、STEP1
5,16と同様の処理を行う。
【0044】このように本実施例の装置においては、C
Oセンサ14の劣化がある程度進行し、CO濃度を正確
に検出することができない状態となると、ガスバーナ7
の燃焼運転が禁止され、また、表示器20による警報発
生が行われるので、CO濃度を正確に検出することがで
きない状態で、ガスバーナ7の燃焼運転が繰り返される
ような事態が回避される。そして、この場合、COセン
サ14の劣化を判断するための前記下限レベルL2は、
COセンサ14の定常状態における正常な信号レベルL
1を基準として、該レベルL1よりも所定レベルだけ若
干小さなレベルに設定されているので、COセンサ14
の劣化がある程度進行しておれば、少なくともCOセン
サ14の信号レベルLがほぼ一定に安定するような非運
転状態あるいは、COガスの発生が充分に小さい継続的
で正常な燃焼運転状態においては、確実にCOセンサ1
4の信号レベルLが下限レベルL2以下となり、従っ
て、COセンサ14の劣化の把握を確実に行うことがで
きる。また、COセンサ14の信号レベルLが一定時間
(20秒)継続して下限レベルL2以下となった時に、
COセンサ14の劣化が進行したと判断するので、ノイ
ズ等により一時的に信号レベルLが低下したような場合
を排除することができ、COセンサ14の劣化を的確に
把握することができる。また、COセンサ14が故障し
て信号が出力されなくなったような場合にも、COセン
サ14の信号レベルLが下限レベルL2を継続的に下回
る状態となるので、燃焼運転の禁止処理や警報処理が行
われ、そのような故障状態でガスバーナ7の燃焼運転が
行われるような事態が回避される。
【0045】次に、本発明の他の例を図5及び図6を参
照して説明する。図5は本実施例の燃焼機器である給湯
器の作動を説明するためのフローチャート、図6は本実
施例におけるCOセンサの出力を示す線図である。
【0046】尚、本実施例のもの(給湯器)は、前述の
実施例のものと同一構成で、作動のみが相違するもので
あるので、以下、図1及び図2に示した参照符号と同一
の参照符号を用いて本実施例の給湯器の構成の説明を省
略し、作動のみを説明する。
【0047】また、本実施例の作動についても、前記図
3の処理と同一の処理については、同一のステップ番号
を付して詳細な説明を省略する。
【0048】図5を参照して、本実施例の給湯器におい
ては、前述の実施例のものと全く同様に、前記COセン
サ14への通電開始後、セルフクリーニング等が行われ
(図3のSTEP1〜4を参照)、その後に前記コント
ローラ16のCO監視部22によるCOセンサ14の信
号レベルLの読み込みが開始される(STEP5)。
【0049】このようにCOセンサ14の信号レベルL
の読み込みが開始されると、コントローラ16のCO監
視部22は、所定のフラグFa及びFbの値が“1”に
セットされているか否かを順次判断した後(STEP2
2,23)、COセンサ14の信号レベルLを前記下限
レベルL2(図6参照)と比較する(STEP24)。
尚、前記フラグFaは、それぞれ後述のセルフクリーニ
ングが行われているか否かを示すフラグ、フラグFbは
該セルフクリーニングの直後の状態であるか否かを把握
するためのフラグであり、通常はぞれぞれ“0”にセッ
トされている。
【0050】STEP24の比較において、L>L2で
ある場合、すなわち、COセンサ14が正常である場合
には(STEP24においてNO)、前述の実施例のも
のと同様に、コントローラ16は、STEP7〜STE
P16の処理を行う。すなわち、運転スイッチ19の操
作に応じた運転の開始や停止、点火処理、燃焼制御、C
Oセンサ14の信号レベルLに応じた運転の停止等の作
動が行われる。
【0051】一方、STEP24の比較において、L≦
L2である場合、すなわち、COセンサ14の信号レベ
ルLが正常な場合の信号レベルL1に対して所定量以上
低下した場合には(STEP24においてYES)、コ
ントローラ16は、前記通電制御部21のタイマT1
(20秒タイマ)をスタートすると共に、前記フラグF
aの値を“1”にセットし(STEP25,26)、さ
らに、タイマT1がタイムアップするまで通電制御部2
1によりCOセンサ14のセルフクリーニングを行わし
める(STEP27,28及びSTEP22)。このセ
ルフクリーニングは、COセンサ14の前述した通電開
始直後のセルフクリーニングと基本的には同一の処理で
あり、タイマT1の時間内で通電制御部21からCOセ
ンサ14のヒータ(図示しない)への通電量を増加して
COセンサ14を例えば400°C程度に昇温・加熱す
ることにより行われる。尚、通電制御部21は、COセ
ンサ14の昇温・加熱後には、CO濃度を検出するため
の元の加熱温度(200°C)に降温してその温度を保
持するようにCOセンサ14のヒータに通電する。
【0052】このようなCOセンサ14の昇温・加熱を
行うことで、例えばCOセンサ14に水蒸気が結露する
ことにより、COセンサ14の劣化の場合と同様にCO
センサ14の信号レベルLが下限レベルL2以下に低下
した場合には、COセンサ14に結露した水蒸気が蒸発
することで、COセンサ14は正常にCO濃度を検出し
得るようになる。但し、COセンサ14が劣化している
場合には、その劣化状態が解消することはない。
【0053】また、上記のセルフクリーニングを行っ
て、COセンサ14が昇温・加熱されている際には、C
Oセンサ14の信号レベルLは図6に参照符号Aを付し
た部分に示すように増加し、その後、通電制御部21に
より通電量が減少されて元の加熱温度(200°C)に
降温されることにより、COセンサ14の信号レベルL
は低下する。そして、COセンサ14が正常である場合
(結露した水蒸気が除去された場合を含む)には、最終
的に前記定常状態のレベルL1に復帰する。この場合、
COセンサ14の信号レベルLの低下の際には、一般
に、図6に参照符号Bを付した部分に示すように、CO
センサ14の出力レベルLは一時的な過剰低下を生じ易
く、レベルL1や前記下限レベルL2よりも低下した
後、最終的に前記定常状態のレベルL1に復帰する。但
し、COセンサ14の劣化が進行している場合には、C
Oセンサ14の出力レベルLは継続的に下限レベルL2
以下に低下する。
【0054】尚、上記のようなセルフクリーニングを行
っている際には、CO濃度を正しく検出することはでき
ないので、コントローラ16は、CO濃度を監視するた
めの前記STEP12の判断を行わない。すなわち、本
実施例では、図5のSTEP11と12との間に前記フ
ラグFaの値を判断するSTEP12aを備えており、
上記セルフクリーニング中は、Fa=1であるので、C
Oセンサ14の信号レベルLを前記基準レベル(図6参
照)と比較するSTEP12の判断は行われない。
【0055】上記のセルフクリーニングを終了すると
(STEP28においてYES)、次に、コントローラ
16は、CO監視部22のタイマT2(20秒タイマ)
をスタートさせ(STEP29)、さらに、前記フラグ
Faを“0”にクリアすると共にフラグFbを“1”に
セットする(STEP30)。尚、コントローラ16の
通電制御部21は、COセンサ14の加熱温度が昇温・
加熱前の元の温度(200°C)に戻すようにCOセン
サ14に通電する。
【0056】このとき、図5のSTEP23においてY
ESとなり、コントローラ16はCO監視部22によ
り、COセンサ14の信号レベルLを前記下限レベルL
2と比較する(STEP31)。
【0057】この比較においてL>L2である場合には
(STEP31においてNO)、コントローラ16のC
O監視部22は、後述のフラグFcの値を確認しつつ
(STEP32)、前記タイマT2がタイムアップする
まで、L>L2の状態が維持されているか否かを監視す
る。すなわち、COセンサ14のセルフクリーリングの
後、COセンサ14の信号レベルLが前記下限レベルL
2よりも大きい状態に維持されている場合には、STE
P23,31,33の処理が繰り返され、この状態でタ
イマT2がタイムアップすると(STEP33において
YES)、コントローラ16は、フラグFb,Fcの値
を“0”にクリアした後(STEP34)、前記STE
P23からの通常的な処理(STEP9,11等の処
理)を行う。
【0058】一方、COセンサ14のセルフクリーリン
グの後、COセンサ14の信号レベルLが下限レベルL
2以下となった場合には(STEP23においてYE
S)、後述のフラグFcの値を確認した後(STEP3
5)、前記タイマT2を再スタートさせ(STEP3
6)、さらに、フラグFcの値を“1”にセットする
(STEP37)。このフラグFcは、COセンサ14
のセルフクリーリングの後、COセンサ14の信号レベ
ルLが下限レベルL2以下まで低下した時に“1”にセ
ットされるものであり、通常時は“0”にクリアされて
いる。
【0059】そして、コントローラ16のCO監視部2
2は、COセンサ14の信号レベルLが下限レベルL2
以下となった状態が、上記のように再スタートされたタ
イマT2がタイムアップするまでの間継続して維持され
た場合(STEP38においてYES)、すなわち、C
Oセンサ14のセルフクリーニングによって解消しない
劣化が生じている場合には、前記運転制御部23に対し
て燃焼運転を禁止するよう指示し(STEP39)、さ
らに、表示指令部24に所定の表示を表示機20に行わ
しめるように指示する。このとき、運転制御部23は、
前述の実施例の場合と同様に、ガスバーナ7の燃焼運転
中である場合には、燃焼運転を停止せしめた後に、以後
の運転を禁止する処置をとり、燃焼禁止処理が行われ
る。また、表示指令部24は、COセンサ14の劣化を
示す所定の表示を表示器20に行わせ(STEP4
0)、これにより、COセンサ14の交換の必要性を使
用者に認識させるための警報発生処理が行われる。
【0060】また、コントローラ16のCO監視部22
は、セルフクリーニングの後にCOセンサ14の信号レ
ベルLが下限レベルL2以下に一旦低下しても、その時
再スタートされたタイマT2がタイムアップする前に信
号レベルLが下限レベルL2よりも大きくなった場合
(STEP31においてNO且つSTEP32において
YES)、すなわち、前述したようにセルフクリーニン
グによりCOセンサ14が正常に復帰したにもかかわら
ず、該セルフクリーニング後のCOセンサ14の降温に
より、一時的にCOセンサ14の信号レベルLが下限レ
ベルL2以下に低下した場合(図6参照)には、STE
P34においてフラグFb,Fcの値を“0”にクリア
する。そして、その後はコントローラ16により、前記
STEP23からの通常的な処理(STEP9,11等
の処理)が行われる。
【0061】このように本実施例によれば、前述の実施
例の場合と同様に、COセンサ14の劣化が進行し、C
O濃度を正確に検出することができない状態となると、
ガスバーナ7の燃焼運転が禁止され、また、表示器20
による警報発生が行われるので、CO濃度を正確に検出
することができない状態で、ガスバーナ7の燃焼運転が
繰り返されるような事態が回避される。
【0062】そして、COセンサ14が劣化しているか
否かの判断は、COセンサ14の信号レベルLが下限レ
ベルL2以下に低下した時に、一旦、COセンサ14を
昇温・加熱(セルフクリーニング)し、その後にCOセ
ンサ14の信号レベルLが下限レベルL2以下に継続的
に維持されるか否かを監視することで行われるので、C
Oセンサ14への水蒸気の結露の場合等、COセンサ1
4の昇温・加熱により解消するようなCOセンサ14の
出力低下の場合には、COセンサ14の信号レベルLが
下限レベルL2以上に復帰するようになって、ガスバー
ナ7の燃焼運転等を支障なく継続することができる。
【0063】しかも、COセンサ14の昇温・加熱後
に、前記タイマT2のタイマ時間(20秒)継続してC
Oセンサ14の信号レベルLが下限レベルL2以下に維
持された場合にのみ、運転の禁止処理や警報発生処理等
の異常処理を行うので、COセンサ14の劣化の場合に
は、上記異常処理を確実に行うことができると共に、水
蒸気の結露等によるCOセンサ14の出力低下の場合
に、COセンサ14が昇温・加熱により正常状態に復帰
した後の降温によって、COセンサ14の信号レベルL
が一時的に下限レベルL2以下に低下したようなときに
は、異常処理を行うことなく、通常的な運転を継続して
行うことができる。従って、COセンサ14の昇温・加
熱によりCOセンサ14が正常状態に復帰するような場
合には、確実に通常的な運転を継続して行うことがで
き、給湯器の使い勝手を良好なものとすることができ
る。
【0064】尚、本実施例では、COセンサ14の昇温
・加熱後に、タイマT2のタイマ時間(20秒)継続し
てCOセンサ14の信号レベルLが下限レベルL2以下
に維持された場合に運転の禁止処理や警報発生処理等の
異常処理を行うようにしたが、例えばCOセンサ14の
昇温・加熱後の降温によるCOセンサ14の一時的な出
力低下を考慮して下限レベルL2を比較的低めに設定し
ておけば、COセンサ14の昇温・加熱後に、COセン
サ14の信号レベルLが下限レベルL2以下に低下した
時点で前記異常処理を行うようにしてもよい。
【0065】また、以上説明した各実施例においては、
COセンサ14の劣化の場合の警報発生処理を表示器2
0の表示で行うようにしたが、ブザー等により警報を発
するようにしてもよい。
【0066】また、前記各実施例においては、ガスバー
ナ7の燃焼が行われていない正常な大気雰囲気中でのC
Oセンサ14の定常状態における信号レベルL1を基準
として前記下限レベルL2を設定したが、COガスの発
生が充分に小さい正常な燃焼運転状態(例えば正常な弱
燃焼状態)におけるCOセンサ14の定常的な信号レベ
ルを基準として下限レベルを設定するようにしてもよ
い。
【0067】また、前記各実施例では、ガスバーナ7の
燃焼時にCOセンサ14の信号レベルが所定の基準レベ
ル以上となった時に、燃焼運転を停止するようにした
が、COセンサ14の信号レベルが一定時間継続して所
定の基準レベル以上となったときに燃焼運転を停止する
ようにしてもよい。この場合において、COセンサ14
の出力が基準レベル以上の時に計時する上記一定時間
と、COセンサ14の出力が下限値以下の時に計時する
前記タイマT2のタイマ時間は同じ時間であってもよ
く、この場合には、タイマT2を共用することができ
る。
【0068】また、前記各実施例では、COセンサ14
への通電開始直後のセルフクリーニングの終了後、所定
時間(20秒)経過してからCOセンサ14の信号レベ
ルLの読み込みを開始するようにしたが、セルフクリー
ニングの終了後、直ちにCOセンサ14の信号レベルL
の読み込みを開始するようにしてもよい。
【0069】また、前記各実施例では給湯器を例にとっ
て説明したが、ファンヒータ等の他の燃焼機器において
も本発明を適用することができることはもちろんであ
る。
【0070】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、COセンサの出力があらかじめ設定された所
定の下限値以下となったとき、所定の異常処理を行い、
前記下限値を、燃焼部の非運転時又は正常燃焼時におい
て前記COセンサがその正常時に出力する定常状態での
信号レベルを基準として該定常状態での信号レベルより
も所定量だけ小さい値に設定したことによって、COセ
ンサの劣化を確実且つ簡単に把握することができ、それ
に応じた異常処理を的確に行うことができる。そして、
COセンサの出力が所定時間継続して前記下限値以下と
なったときに異常処理を行うことによって、ノイズ等に
よりCOセンサの信号レベルが一時的に低下して前記異
常処理が行われるような事態を回避することができ、C
Oセンサの劣化の進行の把握とそれに応じた異常処理と
をより確実且つ的確に行うことができる。
【0071】また、COセンサの出力が前記下限値以下
となったとき、COセンサを一時的に昇温・加熱し、そ
の後にCOセンサの出力が再び前記下限値以下になった
とき、前記異常処理を行うことによって、COセンサの
出力低下を解消することができない劣化の場合には、そ
れに応じた異常処理を行うことができる一方、COセン
サへの水蒸気の結露によるCOセンサの出力低下の場合
等、COセンサの昇温・加熱によって該COセンサが正
常状態に復帰するような場合には、異常処理を行うこと
なくCOセンサを正常状態に復帰させて通常の運転を行
うことができ、通常的な運転を可能な限り支障なく行い
つつ、必要且つ的確な条件下で異常処理を行うことがで
きる。
【0072】この場合、さらに、COセンサの昇温・加
熱後に該COセンサの出力が所定時間継続して前記下限
値以下となったときに前記異常処理を行うことによっ
て、COセンサがその昇温・加熱により正常状態に復帰
した場合には、確実に異常処理を行うことなく通常的な
運転を行うことができると共に、COセンサがその昇温
・加熱によっても正常状態に復帰しない劣化の場合に
は、それに応じた異常処理を確実に行うことができる。
【0073】また、前記異常処理として、燃焼部の運転
を禁止せしめる処理を含めたことによって、COセンサ
によるCO濃度の検出が正確に行われないような状態で
燃焼部の運転が行われるような事態を回避することがで
き、COセンサの劣化に応じた適切な異常処理を的確に
行うことができる。
【0074】また、前記異常処理として、警報発生処理
を含めたことによって、COセンサの劣化の進行を使用
者に的確に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼機器の一例である給湯器のシステ
ム構成図。
【図2】図1の給湯器の要部のブロック構成図。
【図3】図1の給湯器の作動を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】図1の給湯器に用いたCOセンサの信号を示す
線図。
【図5】本発明の燃焼機器の他の例である給湯器の作動
を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明の燃焼機器の他の例の作動を説明するた
めのCOセンサの信号を示す線図。
【符号の説明】
7…ガスバーナ(燃焼部)、14…COセンサ、25…
運転制御手段、26…異常処理手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−295425(JP,A) 特開 昭64−67526(JP,A) 特開 平6−323537(JP,A) 特開 平6−323538(JP,A) 実開 昭62−192063(JP,U) 実開 昭61−69656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 107 F23N 5/24 113 F23N 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼部の運転時に発生するCO濃度に応じ
    たレベルの信号を出力するCOセンサと、該COセンサ
    の出力が所定の基準レベル以上となったとき、前記燃焼
    部の運転を停止せしめる運転制御手段とを備えた燃焼機
    器において、前記COセンサの出力があらかじめ設定さ
    れた所定の下限値以下となったとき、所定の異常処理を
    行う異常処理手段を備え、前記下限値は、前記燃焼部の
    非運転時又は正常燃焼時において前記COセンサがその
    正常時に出力する定常状態での信号レベルを基準として
    該定常状態での信号レベルよりも所定量だけ小さい値に
    設定されていることを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】前記異常処理手段は、前記COセンサの出
    力が所定時間継続して前記下限値以下となったときに前
    記所定の異常処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の燃焼機器。
  3. 【請求項3】前記異常処理手段は、前記COセンサの出
    力が前記所定の下限値以下となったとき、前記COセン
    サを一時的に昇温・加熱する手段を備え、該COセンサ
    の昇温・加熱後に該COセンサの出力が再び前記所定の
    下限値以下になったとき、前記所定の異常処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
  4. 【請求項4】前記異常処理手段は、前記COセンサの昇
    温・加熱後に該COセンサの出力が所定時間継続して前
    記下限値以下となったときに前記所定の異常処理を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の燃焼機器。
  5. 【請求項5】前記異常処理手段による異常処理は、前記
    燃焼部の運転を禁止せしめる処理を含むことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼機器。
  6. 【請求項6】前記異常処理手段による異常処理は、警報
    発生処理を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の燃焼機器。
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