JP2000088246A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2000088246A
JP2000088246A JP10264146A JP26414698A JP2000088246A JP 2000088246 A JP2000088246 A JP 2000088246A JP 10264146 A JP10264146 A JP 10264146A JP 26414698 A JP26414698 A JP 26414698A JP 2000088246 A JP2000088246 A JP 2000088246A
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厚史 安藤
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靖司 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気口の閉塞が生じたときに、バーナの再点火
を禁止し、使用者に対して、メンテナンス業者に排気口
の清掃を依頼することを促すことができる燃焼装置を提
供する。 【解決手段】バーナ3と、バーナ3に燃料を供給する燃
料供給路4を開閉する開閉弁24と、バーナ3に点火す
る点火手段6と、バーナ3の燃焼排ガスの排気口8付近
に設けられた温度検出手段9と、点火手段6によるバー
ナ3の点火から所定時間が経過した後に、温度検出手段
9により検出される温度が所定温度以上であったとき
は、排気口8が閉塞状態にあると判断して、それ以後開
閉弁24を閉弁保持してバーナ3の再点火を禁止する再
点火禁止手段5とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、バーナの燃焼排
ガスの排気口の閉塞が生じたときに、該バーナに燃料を
供給する燃料供給路を閉じて該バーナの燃焼を停止する
処理を行う燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼装置として、例えば、室内排気が行
われるガス湯沸器においては、室内の空気の汚染を防止
するため、バーナが不完全燃焼状態となったときに、バ
ーナに燃料を供給する燃料供給路に設けられた開閉弁を
閉じてバーナの燃焼を停止する処理が行われている。
【0003】この種のガス湯沸器にあっては、バーナの
燃焼状態を検知するため、バーナの燃焼炎により加熱さ
れて起電力を生じる熱電対が設けられており、バーナの
点火後に、該熱電対の起電力により生じる電圧が所定の
電圧以下となったときに、バーナの不完全燃焼が生じた
と判断している。
【0004】また、ガス湯沸器には、バーナの燃焼排ガ
スを効率的に排出するため、燃焼排ガスの排気口が設け
られるが、ガス湯沸器の使用期間が長くなるにつれて、
熱交換器のフィン等に付着した燃焼生成物やほこり等が
増加して、該排気口が次第に閉塞し、燃焼排ガスが正常
に排出されなくなり、バーナの不完全燃焼が生じるおそ
れがある。
【0005】そこで、バーナの排気口付近にも温度を検
出するための熱電対を設け、該熱電対(以後、第1熱電
対という)と上述したバーナの燃焼炎により加熱されて
起電力を生じる熱電対(以後、第2熱電対という)とを
互いに逆極性に直列接続して直列回路を構成し、該直列
回路の出力電圧によって、酸欠等により生じる不完全燃
焼と排気口の閉塞により生じる不完全燃焼とを検知する
ようにしたガス湯沸器が知られている。このように直列
回路を構成することで、該直列回路の出力で、酸欠等に
より生じる不完全燃焼と排気口の閉塞により生じる不完
全燃焼という二つの異常状態を検知できるので異常検知
のための回路構成の簡素化を図ることができる。
【0006】ここで、排気口が閉塞していなければ、排
気口付近の温度はさほど上昇しないため前記第1熱電対
の起電力はほぼ一定となる。この時、酸欠等によりバー
ナが不完全燃焼状態となると、バーナの炎はリフト状態
となり、前記第2熱電対の熱起電力が減少して、前記直
列回路の出力電圧が低下する。
【0007】一方、排気口が閉塞しているときには、バ
ーナの点火後、熱気を持ったバーナの燃焼排ガスが排出
されずに排気口付近に留まるため、排気口付近の温度が
上昇して前記第1熱電対の起電力は増大するが、バーナ
の点火直後(燃焼排ガスの影響でバーナの燃焼用空気が
不足するようになるまで)において、排気口が閉塞して
いるときは、排気口が閉塞していないときと比較して、
前記第2熱電対の起電力は変わらないが、前記第1熱電
対の起電力が増大する。そして、上述したように、前記
第1熱電対と前記第2熱電対は互いに逆極性に接続され
ているため、排気口の閉塞が生じたときにも、前記直列
回路の出力電圧が低下する。
【0008】即ち、酸欠等によりバーナが不完全燃焼状
態となったときと、排気口が閉塞してバーナが不完全燃
焼状態となったときのいずれの場合にも、前記直列回路
の出力電圧が低下する。そして、前記直列回路の出力電
圧は、酸欠等によりバーナの不完全燃焼が生じたときよ
りも、排気口の閉塞によりバーナの不完全燃焼が生じた
ときのほうが低くなる。そのため、前記ガス湯沸器にあ
っては、酸欠等により生じるバーナの不完全燃焼と排気
口の閉塞により生じるバーナの不完全燃焼とを特に区別
して検知せず、前記直列回路の出力電圧が酸欠等による
バーナの不完全燃焼の検知基準電圧以下となった場合
に、開閉弁を閉弁してバーナの燃焼を停止する処理を行
っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の前記ガス湯沸器においては、酸欠等により生じるバー
ナの不完全燃焼と排気口の閉塞により生じる不完全燃焼
とを区別して検知していなかった。しかし、酸欠等によ
りバーナの不完全燃焼が生じた場合と、排気口の閉塞に
よりバーナの不完全燃焼が生じた場合とでは、使用者が
行うべき対処方法が異なる。
【0010】即ち、酸欠等によりバーナの不完全燃焼が
生じた場合は、バーナの燃焼用空気である室内の空気中
の酸素濃度が減少しているのであるから、使用者は、室
内の換気を行った後にバーナを再点火すればよい。それ
に対して、排気口の閉塞により不完全燃焼が生じた場合
には、使用者自身で閉塞を解消することはできず、メン
テナンス業者等に排気口の清掃等を依頼しなければなら
ない。
【0011】そこで、本発明は、排気口の閉塞が生じた
ときに、バーナの再点火を禁止し、使用者に対して、メ
ンテナンス業者に排気口の清掃を依頼することを促すこ
とができる燃焼装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の実施の態様は、バーナと、該バーナ
に燃料を供給する燃料供給路を開閉する開閉弁と、該バ
ーナに点火する点火手段と、該バーナの燃焼排ガスの排
気口付近に設けられた温度検出手段と、前記点火手段に
よる前記バーナの点火から所定時間が経過した後に、該
温度検出手段により検出される温度が所定温度以上であ
ったときは、前記排気口が閉塞状態にあると判断して、
それ以後前記開閉弁を閉弁保持して前記バーナの再点火
を禁止する再点火禁止手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】前記排気口の閉塞が生じたときは、一般の
使用者では対処できず、メンテナンス業者等に依頼して
排気口の清掃等を行う必要がある。そのため、本発明の
前記再点火禁止手段は、前記温度検出手段による検出温
度から、前記排気口が閉塞状態にあると判断したとき
は、それ以後前記開閉弁を閉弁保持して前記バーナの再
点火を禁止し、使用者による前記バーナの点火操作を不
能とする。これにより、使用者に対して、メンテナンス
業者に前記排気口の清掃を依頼して、前記排気口の閉塞
状態を解消することを促すことができる。
【0014】また、前記バーナの燃焼状態を検出する燃
焼状態検出手段と、前記点火手段による前記バーナの点
火から、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経
過した後に、前記燃焼状態検出手段により前記バーナの
不完全燃焼が検知されたときに、前記開閉弁を閉弁して
前記バーナへの燃料供給を停止する不完全燃焼停止手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】前記排気口の閉塞によるバーナの不完全燃
焼と前記酸欠等によるバーナの不完全燃焼とが同時に発
生した場合に、前記不完全燃焼停止手段が前記再点火禁
止手段よりも先に作動すると、前記不完全燃焼停止手段
により前記バーナの不完全燃焼が検知され、前記開閉弁
が閉弁されて前記バーナの燃焼が停止する。そして、こ
のとき燃焼装置全体の動作が停止するので、その後前記
再点火禁止手段は動作せず、前記排気口の閉塞検知は行
われないという不具合がある。
【0016】そこで、本発明の前記不完全燃焼停止手段
は、前記バーナの点火から前記再点火禁止手段による前
記排気口の閉塞検知が行われる前記第1所定時間よりも
長い前記第2所定時間が経過した後に、前記バーナの不
完全燃焼の検知を行う。これにより、前記バーナの点火
後、前記再点火禁止手段が前記不完全燃焼停止手段より
も先行して作動する。そのため、酸欠等による前記バー
ナの不完全燃焼と前記排気口の閉塞による不完全燃焼が
発生したときに、前記再点火禁止手段により前記排気口
の閉塞が検知されて、前記バーナの再点火を確実に禁止
することができる。
【0017】また、前記温度検出手段として第1熱電対
を用い、前記燃焼状態検出手段として前記バーナの燃焼
炎により起電力を生じるように設けられた第2熱電対を
用いて、該第1熱電対と該第2熱電対とを、互いに逆極
性で直列に接続した直列回路を構成し、前記再点火禁止
手段は、前記直列回路の出力電圧が前記所定温度に応じ
て設定された第1基準電圧以下となったときに、前記排
気口が閉塞状態にあると判断し、前記不完全燃焼停止手
段は、前記直列回路の出力電圧が前記第1基準電圧より
も高い第2基準電圧以下となったときに、前記バーナが
不完全燃焼状態にあると判断することを特徴とする。
【0018】本発明は、前記直列回路を構成し、該直列
回路の出力により前記排気口の閉塞による不完全燃焼と
酸欠等による前記バーナの不完全燃焼という2つの異常
状態を検出することで、構成を簡素化した異常検出回路
を採用する。詳細は後述するが、前記直列回路の出力電
圧は、酸欠等による前記バーナの不完全燃焼が生じたと
きよりも前記排気口の閉塞による不完全燃焼が生じたと
きのほうが低くなるので、不完全燃焼を検知するための
前記第2基準電圧は、閉塞を検知するための前記第1基
準電圧よりも高い電圧に設定される。
【0019】そのため、前記バーナの点火後に、前記再
点火禁止手段よりも前記不完全燃焼停止手段を先に作動
させると、実際には前記排気口の閉塞により前記直列回
路の出力電圧が、前記第1基準電圧になる前に前記第2
基準電圧以下となった場合に、前記不完全燃焼停止手段
により、酸欠等により前記バーナの不完全燃焼が生じた
ものと検知されてしまい、排気口の閉塞によるバーナの
不完全燃焼が検知されないという不都合がある。
【0020】そのため、本発明においては、上述したよ
うに、バーナの点火後に前記再点火禁止手段を前記不完
全燃焼停止手段よりも先行して作動させる。これによ
り、前記排気口の閉塞が生じて、前記直列回路の出力電
圧が前記第1基準電圧以下となったときに、前記再点火
禁止手段により前記バーナの再点火を確実に禁止するこ
とができる。
【0021】また、前記再点火禁止手段により前記バー
ナの再点火が禁止された状態を解除して、前記バーナの
再点火を可能とする再点火禁止解除手段を設けたことを
特徴とする。
【0022】かかる本発明によれば、閉塞した排気口の
清掃を終了したメンテナンス業者が、前記再点火禁止解
除手段により前記バーナの再点火の禁止状態を解除する
ことで、燃焼装置を使用可能な状態に容易に復帰させる
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明の燃
焼装置であるガス湯沸器の全体構成図、図2はガス湯沸
器の制御ブロック図、図3はガス湯沸器に備えられた熱
電対の起電力により生じる電圧レベルの説明図、図4,
5はガス湯沸器の作動を示すフローチャートである。
【0024】図1を参照して、第1の実施の形態におけ
るガス湯沸器1は、湯又は水が流れる給湯管路2、給湯
管路2を通過する水を加熱するガスバーナ3(本発明の
バーナに相当する)、ガスバーナ3に燃料ガスを供給す
るガス管路4(本発明の燃料供給路に相当する)、給湯
運転を制御するコントローラ5、ガスバーナ3に点火す
るためのイグナイタ電極6(本発明の点火手段に相当す
る)、ガスバーナ3の燃焼炎を検知するフレームロッド
電極7、排気口8付近に設けられた第1熱電対9(本発
明の温度検出手段に相当する)、ガスバーナ3の燃焼炎
によって起電力を生じる第2熱電対10(本発明の燃焼
状態検出手段に相当する)、及び運転開始及び停止時に
押圧操作される操作スイッチ11を備える。
【0025】給湯管路2は、給水管12、吸熱管13、
及び出湯管14により構成されている。給水管12に
は、水栓15、水ガバナ弁16、及び水量調節弁17が
設けられている。水栓15は水栓モータ18及び位置検
出スイッチ(図示しない)を備えており、該水栓モータ
18に通電(ON)されることにより開栓位置と閉栓位
置に切り替わる。水ガバナ弁16は給水量を一定にする
ものである。水量調節弁17は、温調つまみ19の操作
に応じて給水管12の開口度合いを制御して給水量を変
更するものである。
【0026】吸熱管13は、フィン20を備えてガスバ
ーナ3の上方に配置され、ガスバーナ3の燃焼熱により
内部を通過する水を加熱する熱交換器である。出湯管1
4はフレキシブル管で形成されており、湯又は水をシャ
ワーヘッド21を介して吐出する。該シャワーヘッド2
1は切替えスイッチ22により吐出する湯又は水の形態
をシャワー状とストレート状とに切り換えられるように
なっている。尚、温調つまみ19は、後述するように、
湯/水切替スイッチ23(図2参照)を備えており、該
温調つまみ19を最低温の位置に移動すると湯/水切替
スイッチ23がONとなってガスバーナ3は点火され
ず、シャワーヘッド21からは水が吐出される。
【0027】ガス管路4は、電磁開閉弁である安全弁2
4(本発明の開閉弁に相当する)、水圧応動弁25、ガ
スガバナ弁26、及びガス量調節弁27を備えている。
安全弁24は、後述する第2の実施の形態で詳説する
が、ソレノイドコイルに通電されると開弁してガス管路
4を開き、ソレノイドコイルへの通電が停止されると閉
弁してガス管路4を閉じる。水圧応動弁25は、水ガバ
ナ弁16と一体的に形成されており、水ガバナ弁16に
より水流が検知されるとそれに連動して開弁する。な
お、水圧応動弁25には水流スイッチ28が接続されて
いる。
【0028】水流スイッチ28は、水圧応動弁25が開
弁したときに連動してONとなり、閉弁したときに連動
してOFFとなる。ガスガバナ弁26は、二次側のガス
圧を一定にするものである。ガス量調節弁27は、前記
温調つまみ19に連結され、温調つまみ19の操作によ
りガス管路4の開口度合いを制御して燃料ガスの供給量
を変更するものである。なお、温調つまみ19を高温側
へ操作する程、水量は減少し、ガス量は増加する。
【0029】コントローラ5は、図2に示すように、マ
イクロコンピュータ30、水栓モータ18を駆動するモ
ータ駆動回路31、イグナイタ電極6を駆動するイグナ
イタ駆動回路32、安全弁24を駆動する安全弁駆動回
路33、フレームロッド電極7を作動するフレームロッ
ド回路34、第1熱電対9と第2熱電対10の増幅回路
35等を備えている。なお、図1に示した36は電源電
池であり、コントローラ5をはじめ安全弁24、水栓モ
ータ18等の作動用電源として用いられている。
【0030】図2に示すように、マイクロコンピュータ
30は、運転制御部37、水制御部38、燃焼制御部3
9、及び燃焼量検出部40を備えている。
【0031】運転制御部37は、出湯停止中(図1に示
した水栓15は閉状態にある)に、操作スイッチ11が
ON操作されると、水制御部38を介して水栓15を全
開にする。このとき、水制御部38は、水栓15が全開
状態になるまでモータ駆動回路31を介して水栓モータ
18に通電して水栓モータ18を作動させる。尚、水栓
モータ18は、水栓スイッチ41により、水栓15の全
開状態を検出し、作動を停止する。また、運転制御部3
7は、水流スイッチ28がON(水流有検知)で湯/水
切替スイッチ23がOFF(湯側)であるときは、燃焼
制御部39を介してイグナイタ電極6及び安全弁24の
動作を制御してバーナ3の点火処理を行う。
【0032】燃焼制御部39は、フレームロッド回路3
4の出力に基づいてバーナ3の燃焼炎の有無を検知する
炎検知部42と、第1熱電対9と第2熱電対10を逆極
性で直列接続した直列回路43の出力電圧(増幅回路3
5により増幅される)に基づいてバーナ3の不完全燃焼
を検知する不完全燃焼停止手段44と、直列回路43の
出力電圧に基づいて排気口8の閉塞を検知する再点火禁
止手段45と、タイマ46により計時されるイグナイタ
駆動回路32の作動開始時からの経過時間に応じて炎検
知部42、不完全燃焼停止手段44、及び再点火禁止手
段45の作動を切り替える切替部47とを備えている。
【0033】燃焼制御部39は、切替部47により、イ
グナイタ駆動回路32の作動開始時から第1所定時間
(本実施の形態では30秒間)は炎検知部42によるバ
ーナ3の燃焼炎の検知、該第1所定時間(30秒間)が
経過してから第2所定時間(本実施の形態では33秒
間)が経過するまでは、再点火禁止手段45による排気
口8の閉塞状態の検知、該第2所定時間が経過した後
は、不完全燃焼停止手段44によるバーナ3の不完全燃
焼の検知を、切り替えて実行する。
【0034】そして、炎検知部42によりバーナ3の燃
焼炎が検知できなかった場合、不完全燃焼停止手段44
によりバーナ3の不完全燃焼が検知された場合、及び再
点火禁止手段45により排気口8の閉塞が検知された場
合は、安全弁駆動回路33を介して安全弁24が閉弁さ
れ、バーナ3への燃料ガスの供給が停止される。
【0035】尚、再点火禁止手段45により、排気口8
の閉塞が検知された場合は、安全弁閉弁保持回路50が
作動して安全弁24が強制的に閉弁状態に保持され、以
後バーナ3の点火が禁止される。
【0036】また、燃焼制御部39は、炎検知部42、
不完全燃焼停止手段44、及び再点火禁止手段45の検
知結果から、バーナ3が正常に燃焼しており、排気口8
の閉塞も生じていないときであっても、イグナイタ駆動
回路32の作動開始時から消し忘れ監視時間(本実施形
態では20分)が経過するまでの間に、操作スイッチ1
1がOFF操作(消火操作)がなされなかったときに
は、使用者の消し忘れと判断して直ちに安全弁駆動回路
33を介して安全弁24を閉弁し、バーナ3の燃焼を停
止させる消し忘れ防止手段48を備えている。なお、本
実施の形態においては、前記消し忘れ監視時間を一定
(20分)としているが、該消し忘れ監視時間を後述の
燃焼量検出部40によって検出される燃焼量に基づい
て、例えば、燃焼量小のときは20分、燃焼量大のとき
は15分というように別個に設定してもよい。
【0037】燃焼量検出部40は、温調つまみ19の設
定位置に応じて、ガスバーナ3の目標燃焼量を検知し、
ガスバーナ3が弱燃焼量域で燃焼しているか強燃焼量域
で燃焼しているかの判断を行う。
【0038】次に、図3(a),(b)を参照して、直
列回路43の出力電圧に基づく、不完全燃焼停止手段4
4によるガスバーナ3の不完全燃焼の検知処理と、再点
火禁止手段45による排気口8の閉塞の検知処理につい
て説明する。
【0039】図3(a)に示したように、第1熱電対9
と第2熱電対10とは互いに逆極性で直列に接続されて
いる。排気口8が閉塞していないときは、第1熱電対9
の起電力により生じる電圧V1 は変化しないため、直列
回路43の出力電圧VOUT は第2熱電対の起電力により
生じる電圧V2 に応じて変化する。そして、ガスバーナ
3の不完全燃焼が生じると、ガスバーナ3の燃焼炎がリ
フトする影響で正常燃焼時よりも、第2熱電対10の起
電力が弱まり、V2 が低下する。
【0040】そのため、図3(b)に示したように、ガ
スバーナ3が正常燃焼状態にあるとき(図中a)より
も、ガスバーナ3が不完全燃焼状態にあるとき(図中
b)のほうが、点火後の直列回路43の出力電圧VOUT
の上昇レベルが低くなる。このことから、不完全燃焼停
止手段44は、ガスバーナ3の点火から第2所定時間
(33秒)が経過した後に直列回路43の出力電圧V
OUT が5mV(本発明の第2基準電圧に相当する)以下
となったときに、バーナ3が不完全燃焼状態にあると検
知する。
【0041】一方、排気口8が閉塞状態にあるときは、
熱気をもったバーナ3の燃焼排ガスが排気口8付近に滞
留するため、第1熱電対9付近の温度が上昇して第1熱
電対9の起電力が増大し、第1熱電対9の出力電圧V1
が(負方向に)増大する。そして、このときバーナ3は
正常燃焼しているので、第2熱電対10の出力電圧V 2
は正常時と変わらない。そのため、図3(b)のcに示
したように、直列回路43の出力電圧VOUT のレベルが
低下する。このことから、再点火禁止手段45は、バー
ナ3の点火から第1所定時間(30秒)が経過してから
第2所定時間(33秒)が経過するまでの間(3秒間)
に、直列回路43の出力回路43の出力電圧VOUT が−
3mV(本発明の第1基準電圧に相当する)以下となっ
たときに、排気口8が閉塞状態にあると検知する。
【0042】尚、このときの第1所定時間(30秒)
は、第1熱電対9と第2熱電対10の出力を安定させる
ための時間である。
【0043】また、本実施の形態では、第1熱電対9の
正極と第2熱電対10の正極とを接続して直列回路43
を構成したが、第1熱電対9の負極と第2熱電対10の
負極とを接続して直列回路43を構成してもよい。この
場合には、第1熱電対9の正極を基準として直列回路4
3の出力電圧を検出すればよい。
【0044】次に、ガス湯沸器1の作動を図4及び図5
に示したフローチャートに従って説明する。
【0045】図4,図5のフローチャート、図1及び図
2を参照して、STEP1で使用者が操作スイッチ11
をON操作するとコントローラ5が作動を開始する。そ
して、STEP2で運転制御部37の指示により、水制
御部38がモータ駆動回路31を介して水栓モータ18
を作動させて水栓15を開栓し、STEP3で、給湯管
路2に水が流れることにより水流スイッチ28がONす
るとSTEP4に進み、STEP4で、湯/水切替スイ
ッチ23がOFF(湯側)操作されていたときは、ST
EP5に進んで運転制御部37の指示によりバーナ3の
点火処理が開始される。一方、湯/水切替スイッチ23
がON(水側)操作されていたときには、STEP20
に分岐してバーナ3の点火処理は行われず、シャワーヘ
ッド21からは水が吐出される。
【0046】STEP5〜STEP9は、燃焼制御部3
9によるバーナ3の点火処理であり、STEP5では、
燃焼制御部39の指示によりイグナイタ駆動回路32が
ONして、イグナイタ電極6にバーナ3に点火するため
の火花放電が生じる。STEP6では、燃焼制御部39
の指示により安全弁駆動回路33を介して安全弁24に
通電されて安全弁24が開弁保持され、バーナ3に燃料
ガスが供給される。続くSTEP7では、燃焼制御部3
9はフレームロッド回路34に作動用電力を供給して、
フレームロッド電極7による炎検知が可能な状態とす
る。
【0047】次いでSTEP8で、燃焼制御部39は
1.8秒の経過を待ってSTEP9でイグナイタ駆動回
路32をOFFする。これによりイグナイタ電極6の火
花放電が停止し、バーナ3の点火処理が終了する。燃焼
制御部39は、STEP11でイグナイタ駆動回路32
をONしてから30秒が経過するまでの間、STEP1
0で炎検知部42を介してフレームロッド電極7による
バーナ3の着火を検知する。
【0048】STEP10でバーナ3の着火が検知され
なかったときは、STEP17に分岐して、燃焼制御部
39は安全弁駆動回路33を介して安全弁24を閉弁
し、STEP18でコントローラ5の動作が終了する。
一方、STEP11でイグナイタ駆動回路32のONか
ら30秒が経過したときには、STEP11からSTE
P12に進んでフレームロッド回路34をOFFする。
【0049】続くSTEP13は、再点火禁止手段45
による処理である。再点火禁止手段45は、STEP1
3で直列回路43の出力電圧が第1基準電圧(−3m
V)以下であったときは、排気口8が閉塞状態であると
判断し、STEP30に分岐して安全弁24を閉弁し、
STEP31で安全弁閉弁保持回路50をONする。こ
れにより、安全弁24は強制的に閉弁状態に保持され、
以後、バーナ3の点火が禁止される。これにより、排気
口8が閉塞した状態でのバーナ3の点火が禁止される。
【0050】この場合、使用者は、メンテナンス業者等
にガス湯沸器1の修理を依頼しなければガス湯沸器1を
使用することができない。そして、メンテナンス業者
は、排気口8の清掃を行い閉塞状態を解消した後に、再
点火禁止解除手段51を操作して安全弁閉弁保持回路5
0をOFFする。これにより、安全弁閉弁保持回路50
による強制的な安全弁24の閉弁保持が解除され、使用
者はガス湯沸器1を再び使用できるようになる。
【0051】尚、再点火禁止解除手段51は、使用者に
より操作されると、排気口8が閉塞した状態で、バーナ
3の再点火操作が可能となってしまうので、使用者にそ
の存在が認識されないように設けられている。
【0052】また、上述したように、排気口8の閉塞を
検知するための第1基準電圧(−3mV)は、ガスバー
ナ3の不完全燃焼を検知するための第2基準電圧(5m
V)よりも低い。そのため、排気口8の閉塞が生じたと
き(直列回路43の出力電圧が第1基準電圧以下となっ
たとき)は、必ず直列回路43の出力電圧が第2基準電
圧以下となる。
【0053】したがって、ガスバーナ3の点火後に、不
完全燃焼停止手段44による、酸欠等によって生じるガ
スバーナ3の不完全燃焼の検知を、再点火禁止手段45
による、排気口8の閉塞によって生じる不完全燃焼の検
知よりも先に行うと、実際には排気口8の閉塞が生じて
いた場合であっても、直列回路43の出力電圧が第2基
準電圧以下であるために、不完全燃焼停止手段44によ
り開閉弁24が閉弁されてコントローラの作動が停止す
る。この場合、再点火禁止手段45による排気口8の閉
塞検知が行われず、バーナ3の再点火は禁止されない。
【0054】そこで、このように、再点火禁止手段45
による、排気口8の閉塞によって生じる不完全燃焼の検
知を、後述するSTEP15の不完全燃焼停止手段44
による、酸欠等によって生じるバーナ3の不完全燃焼の
検知よりも先行して行い、排気口8の閉塞が生じたとき
に、再点火禁止手段45により安全弁閉弁保持回路50
が作動して、以後のバーナ3の再点火が確実に禁止され
るようにしている。
【0055】続くSTEP14で、フレームロッド回路
のOFF時(STEP12)から3秒が経過した後、即
ち、イグナイタ駆動回路32のON(STEP5)から
33秒(本発明の第2所定時間に相当)が経過した後
に、STEP15で不完全燃焼停止手段44による、酸
欠等によって生じるバーナ3の不完全燃焼の検知処理が
開始される。
【0056】不完全燃焼停止手段44は、直列回路43
の出力電圧が第2基準電圧(5mV)以下となったとき
に、バーナ3が不完全燃焼状態にあると判断してSTE
P17に分岐する。そして、燃焼制御部39は、安全弁
駆動回路33を介して安全弁24を閉弁し、STEP1
8でその作動を終了する。
【0057】また、STEP16は、消し忘れ防止手段
48による処理であり、イグナイタ駆動回路32のON
時(STEP5)から20分が経過したときには、使用
者がバーナ3の消火を忘れていると判断して、STEP
17に進み、燃焼制御部39は、安全弁駆動回路33を
介して安全弁24を閉弁し、STEP18でコントロー
ラ5の動作が終了する。
【0058】また、STEP40〜STEP42は割込
み処理によるルーチンであり、バーナ3の燃焼中に操作
スイッチ11がOFF操作されると、STEP41で、
燃焼制御部39が安全弁駆動回路33を介して安全弁2
4を閉弁し、STEP42で、水制御部38がモータ駆
動回路31を介して水栓モータ18により水栓15を閉
じて、コントローラ5の動作が終了する。
【0059】尚、コントローラ5の動作が終了しても、
安全弁閉弁保持回路50は動作を継続する。そのため、
安全弁閉弁保持回路50の動作中に、操作スイッチ11
がON操作(点火操作)されて、STEP6で燃焼制御
部39が安全弁駆動回路33を介して安全弁24の開弁
しようとしても安全弁24は開弁せず、バーナ3への燃
料ガスの供給はおこなわれない。この場合、バーナ3に
点火されないので、STEP10で燃焼炎が検知され
ず、STEP17に分岐してコントローラ5の作動が終
了する。
【0060】次に、図1,図2,及び図6を参照して本
発明の第2の実施の形態について説明する。本第2の実
施の形態におけるガス湯沸器は、前記第1の実施の形態
におけるガス湯沸器1のコントローラ5を構成したマイ
クロコンピュータ30の機能を、電子回路で構成した制
御回路で実現したものであり、図6は該制御回路の構成
図である。尚、図6中、図1,図2に示した構成部分と
同一なものについては同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0061】図6を参照して、制御回路60は、操作ス
イッチ11がON、水流スイッチ28がON、湯/水切
替スイッチ23がOFF(湯側)であるときにON
(閉)となる動作条件スイッチ59と、電池36の出力
電力から一定の基準電圧を出力するレギュレータ回路6
1と、動作条件スイッチ59のON操作から所定時間を
計時するイグナイタタイマ回路62,電磁弁吸引タイマ
回路63,電磁弁保持タイマ回路64,フレームロッド
タイマ回路65,消し忘れタイマ回路66,及び第1熱
電対タイマ回路68と、直列回路43の出力電圧から排
気口8の閉塞を検知する第1熱電対回路75と、直列回
路43の出力電圧から酸欠等により生じるバーナ3の不
完全燃焼を検知する第2熱電対回路67とを備える。
【0062】使用者が操作スイッチ11をON操作(点
火操作)して、動作条件スイッチ59がONすると、レ
ギュレータ回路61を介してイグナイタタイマ回路6
2,電磁弁吸引タイマ回路63,電磁弁保持タイマ回路
64,フレームロッドタイマ回路65,消し忘れタイマ
回路66,第2熱電対回路67,及び第1熱電対タイマ
回路68に作動用電源が供給され、これらの回路が動作
を開始する。
【0063】イグナイタタイマ回路62は、動作条件ス
イッチ59がON操作されてから1.8秒が経過するま
での間、トランジスタ70に低レベル信号を継続して出
力してトランジスタ70をONさせる。トランジスタ7
0がONすることで、イグナイタ回路32が作動してイ
グナイタ電極6に火花放電が生じる。そして1.8秒が
経過した後はイグナイタタイマ回路62は、前記低レベ
ル信号の出力を停止して、イグナイタ駆動回路32の動
作を停止し、イグナイタ電極6からの火花放電を終了す
る。
【0064】安全弁24は、前記第1の実施の形態では
説明を省略したが、開弁保持時の消費電力を抑制するた
め、安全弁24を閉弁側から開弁側に移動させるために
比較的大きな電磁力を発生し、消費電力が大きい吸引コ
イル71と、開弁側に移動させた後に開弁状態を保持す
るために吸引コイル71よりも小さい電磁力を発生し、
消費電力が小さい保持コイル72とを有する。このよう
に2種類のコイルを有し、安全弁24を閉弁側に付勢す
るバネ(図示しない)の抗力に打ち勝って安全弁24を
開弁側に移動させるときにのみ、吸引コイル71と保持
コイル72の双方に通電し、安全弁24が開弁状態とな
った後は、吸引コイル71への通電を停止して保持コイ
ル72への通電のみを継続して安全弁24の開弁状態を
保持することで、安全弁24の開弁保持時の消費電力を
抑制することができる。
【0065】電磁弁吸引タイマ回路63は、動作条件ス
イッチ59のON時から0.4秒が経過するまで、トラ
ンジスタ73に低レベル信号を出力してトランジスタ7
3をONし、吸引コイル71に通電する。また、電磁弁
保持タイマ回路64は、動作条件スイッチ59のON時
から1.8秒が経過するまで、トランジスタ74に低レ
ベル信号を出力してトランジスタ74をONし、保持コ
イル72に通電する。これにより、動作条件スイッチ5
9のON時から0.4秒間は、吸引コイル71と保持コ
イル72の双方が動作して安全弁24が閉弁状態から開
弁状態に切り替わり、0.4秒が経過してから1.8秒
が経過するまでは、保持コイル72のみが動作して安全
弁24の開弁状態が保持される。
【0066】フレームロッドタイマ回路65は、動作条
件スイッチ59のON時から33秒間、フレームロッド
回路34に作動用電力を供給する。そしてフレームロッ
ド回路34は、フレームロッド電極7の出力からバーナ
3の炎を検知しているときはトランジスタ74のベース
に低レベル電圧を出力し、バーナ3の炎を検知していな
いとき(バーナ3が失火したとき)はトランジスタ74
のベースへの低レベル信号の出力を停止する。即ち、動
作条件スイッチ59のON時から33秒が経過するまで
の間に、フレームロッド回路34によりバーナ3の失火
が検知されたときは、フレームロッド回路34からトラ
ンジスタ74のベースへの低レベル信号の出力が停止さ
れて、保持コイル72への通電が停止して安全弁24が
閉弁される。
【0067】消し忘れタイマ回路66は、使用者が操作
スイッチ11のOFF操作を忘れたときに、強制的に安
全弁24を閉弁してバーナ3の燃焼を停止するためのも
のである。消し忘れタイマ回路66は、動作条件スイッ
チ59のON時から20分が経過すると、トランジスタ
74のベースに高レベル信号を出力してトランジスタ7
4をOFFする。これにより、保持コイル72への通電
が遮断されて安全弁24が閉弁し、バーナ3の燃焼が停
止する。
【0068】第2熱電対回路67は、酸欠等により生じ
るバーナ3の不完全燃焼を検知するためのものであり、
本発明の不完全燃焼停止手段に相当する。第2熱電対回
路67は、直列回路43の出力電圧が第1基準電圧(5
mV)以下(バーナ3が不完全燃焼状態)であるとき
は、その出力端子がハイインピーダンス状態となり、直
列回路43の出力電圧が第1基準電圧(5mV)を越え
ているときには、出力端子からトランジスタ74のベー
スに低レベル信号が出力される。
【0069】ここで、動作条件スイッチ59がONして
から33秒間は、上述したように、フレームロッドタイ
マ回路65の動作により、バーナ3の炎が検知されれば
(不完全燃焼であっても)安全弁24が開弁保持され
る。そのため、第2熱電対回路67が有効に機能するの
は、動作条件スイッチ59がONしてから33秒が経過
した後である。即ち、動作条件スイッチ59がONして
から33秒が経過した後に、酸欠等によるバーナ3の不
完全燃焼が生じると、それまで第2熱電対回路67から
出力されていた低レベル信号が停止してトランジスタ7
4がOFFし、保持コイル72への通電が遮断されて安
全弁24が閉弁される。
【0070】第1熱電対タイマ回路68は、動作条件ス
イッチ59がONしてから30秒が経過した時に、第1
熱電対回路75を作動させる。第1熱電対回路75は、
排気口8の閉塞により生じる不完全燃焼を検出すること
で、排気口8の閉塞を検知するものであり、本発明の再
点火禁止手段に相当する。第1熱電対回路75は、直列
回路43の出力電圧が第2基準電圧(−3mV)以下で
あるときに、排気口8が閉塞状態にあると判断して、再
点火禁止回路76を作動させる。尚、直列回路43の出
力電圧が第1基準電圧(5mV)よりも低い第2基準電
圧(−3mV)以下であれば、上述したように、第2熱
電対回路67からトランジスタ74のベースに低レベル
信号が出力されるので、安全弁24が閉弁されてバーナ
3の燃焼が停止する。
【0071】再点火禁止回路76はラッチ回路であり、
第1熱電対回路75からの作動信号により作動を開始す
ると、それ以後(後述する再点火禁止解除手段51が操
作されるまで)、トランジスタ77のベースに低レベル
信号を継続して出力する。そして、再点火禁止回路76
の作動用電源は、動作条件スイッチ59を介さずに、電
池36から直接供給されるため、動作条件スイッチ59
がOFFされても、再点火禁止回路76からトランジス
タ77のベースに低レベル信号が継続して出力される。
【0072】そして、再点火禁止回路76からトランジ
スタ77に低レベル信号が出力されて、トランジスタ7
7がONすると、トランジスタ70のエミッタ−ベース
間の電位差がなくなるため、イグナイタタイマ回路62
から低レベル信号が出力されても、トランジスタ70の
ベース電流が流れず、トランジスタ70はOFF状態に
保たれる。
【0073】したがって、再点火禁止回路76の動作中
に、使用者が操作スイッチ11をON操作して、動作条
件スイッチ59がON状態となり、イグナイタタイマ回
路62が作動してもイグナイタ駆動回路32は作動せ
ず、イグナイタ電極6に火花放は生じない。これによ
り、排気口8が閉塞した状態での、バーナ3の再点火が
禁止される。
【0074】ここで、排気口8が閉塞した場合は、前記
第1の実施形態で説明したように、使用者はメンテナン
ス業者等に清掃を依頼しなければならない。そして、排
気口8の清掃を完了したメンテナンス業者が再点火禁止
解除手段51を操作することで、再点火禁止回路76か
らトランジスタ77のベースへの低電圧信号の出力が停
止してトランジスタ77がOFFする。これにより、イ
グナイタ駆動回路32の作動が可能となり、バーナ3の
点火操作が可能となる。
【0075】以上説明したように、本第2の実施の形態
によれば、前記第1の実施の形態で説明したマイクロコ
ンピュータ30による制御処理を、制御回路60を用い
て実現することができる。
【0076】尚、前記第1,第2の実施の形態において
は、第1熱電対9と第2熱電対10とを互いに逆極性で
直列に接続した直列回路43の出力電圧により、酸欠等
により生じるバーナ3の不完全燃焼と排気口8の閉塞に
より生じるバーナ3の不完全燃焼を検知したが、前記第
1の熱電対9と前記第2熱電対10とを直列接続せずに
独立して設置し、各熱電対の起電力により生じる電圧レ
ベルから、酸欠等により生じるバーナ3の不完全燃焼と
排気口の閉塞により生じるバーナ3の不完全燃焼を別個
に検知するようにしてもよい。
【0077】この場合には、排気口8付近の温度を検出
する温度検出手段として、熱電対ではなく、サーミスタ
や白金測温素子等を用いてもよい。また、バーナ3の燃
焼状態を検出する燃焼状態検出手段として、熱電対では
なくフレームロッド等を用いてもよい。そして、このよ
うに、排気口8付近の温度を検出する温度検出手段と、
バーナ3の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段とを独
立に設置した場合も、再点火禁止手段による、排気口8
の閉塞によって生じる不完全燃焼の検知を、不完全燃焼
停止手段による、酸欠等によって生じるバーナ3の不完
全燃焼の検知よりも先に行うことで、排気口8の閉塞に
よる不完全燃焼と酸欠等によるバーナ3の不完全燃焼と
が同時に発生したときに、再点火禁止手段45によりバ
ーナ3の再点火を確実に禁止することができる。
【0078】また、前記第1,第2の実施の形態におい
ては、燃焼装置としてガス湯沸器を例に説明したが、他
の種類の燃焼装置、例えばグリル、ガステーブル、暖房
機等に対しても本発明の適用が可能である。また、これ
らの燃焼装置における燃料はガスに限るものではなく、
例えば灯油であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼装置であるガス湯沸器の全体構成
図。
【図2】図1に示したガス湯沸器の制御ブロック図。
【図3】熱電対の起電力により生じる電圧レベルの説明
図。
【図4】ガス湯沸器の作動を示すフローチャート。
【図5】ガス湯沸器の作動を示すフローチャート。
【図6】制御回路の回路構成図。
【符号の説明】
1…ガス湯沸器(燃焼装置)、3…ガスバーナ、4…ガ
ス管路、6…イグナイタ電極、7…フレームロッド、8
…排気口、9…第1熱電対、10…第2熱電対、11…
操作スイッチ、12…給水管、13…吸熱管、14…出
湯管、15…水栓、16…水ガバナ弁、17…水量調節
弁、18…水栓モータ、19…温調つまみ、20…フィ
ン、21…シャワーヘッド、22…切替スイッチ、24
…安全弁、25…水圧応動弁、26…ガスガバナ弁、2
7…ガス量調節弁、28…水流スイッチ、30…マイク
ロコンピュータ、31…モータ駆動回路、32…イグナ
イタ駆動回路、33…安全弁駆動回路、34…フレーム
ロッド回路、35…増幅回路、37…運転制御部、38
…水制御部、39…燃焼制御部、43…直列回路、44
…不完全燃焼停止手段、45…再点火禁止手段
フロントページの続き (72)発明者 安谿 久美子 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 Fターム(参考) 3K003 RA01 RA08 3K005 GA09 GA11 GB05 GB08 GC01 HB06 JA03 TA03 TB01 TB07 TC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料
    供給路を開閉する開閉弁と、該バーナに点火する点火手
    段と、該バーナの燃焼排ガスの排気口付近に設けられた
    温度検出手段と、前記点火手段による前記バーナの点火
    から第1所定時間が経過した後に、該温度検出手段によ
    り検出される温度が所定温度以上であったときは、前記
    排気口が閉塞状態にあると判断して、それ以後前記開閉
    弁を閉弁保持して前記バーナの再点火を禁止する再点火
    禁止手段とを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記バーナの燃焼状態を検出する燃焼状態
    検出手段と、前記点火手段による前記バーナの点火か
    ら、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過し
    た後に、前記燃焼状態検出手段により前記バーナの不完
    全燃焼が検知されたときに、前記開閉弁を閉弁して前記
    バーナへの燃料供給を停止する不完全燃焼停止手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記温度検出手段として第1熱電対を用
    い、前記燃焼状態検出手段として前記バーナの燃焼炎に
    より起電力を生じるように設けられた第2熱電対を用い
    て、該第1熱電対と該第2熱電対とを、互いに逆極性で
    直列に接続した直列回路を構成し、 前記再点火禁止手段は、前記直列回路の出力電圧が前記
    所定温度に応じて設定された第1基準電圧以下となった
    ときに、前記排気口が閉塞状態にあると判断し、前記不
    完全燃焼停止手段は、前記直列回路の出力電圧が前記第
    1基準電圧よりも高い第2基準電圧以下となったとき
    に、前記バーナが不完全燃焼状態にあると判断すること
    を特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】前記再点火禁止手段により前記バーナの再
    点火が禁止された状態を解除して、前記バーナの再点火
    を可能とする再点火禁止解除手段を設けたことを特徴と
    する請求項1から3のうちいずれか1項記載の燃焼装
    置。
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