JP4907622B2 - 開放型燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気経路の閉塞を検知して、バーナの燃焼を停止する機能を有する開放型燃焼装置に関する。
従来より、バーナの燃焼用空気を室内から採ると共に、バーナの燃焼排ガスを室内に排出する開放型のガス湯沸器において、熱交換器のフィンの近傍に設けた第1熱電対と、熱交換器を加熱するバーナの近傍に設けた第2熱電対とを、極性を逆にして直列に接続して備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、バーナの燃焼用空気中の酸素濃度が低下するとバーナの燃焼炎がリフトして第2熱電対の起電力が小さくなる。また、バーナの立ち消えが生じたときにも、第2熱電対の起電力が小さくなる。また、バーナの燃焼排ガスの排気経路の閉塞が生じると、バーナの燃焼炎が抑えられて第1熱電対の起電力が増大するが、第2熱電対の起電力はほとんど変化しない。
したがって、バーナの燃焼用空気中の酸素濃度の低下やバーナの立ち消えが生じたとき、及びバーナの燃焼排ガスの排気経路の閉塞が生じたときのいずれの場合にも、第1熱電対と第2熱電対とを、極性を逆にして直列に接続したときの合成起電力が小さくなる。
そのため、第1熱電対と第2熱電対の合成起電力という1つの検出要素によって、バーナの燃焼用空気中の酸素濃度の低下と、バーナの燃焼排ガスの排気経路の閉塞という2つの異常を検知して、バーナを消火することができる。
そして、特許文献1に記載されたガス湯沸器では、バーナの点火処理を行って燃焼炎が検出されてから第1判定時間T1が経過したときに、第1熱電対と第2熱電対の合成起電力Vが判定起電力V0よりも低くなっているときには、燃焼用空気中の酸素濃度が低下していると判断している。
また、バーナの燃焼炎が検出されてから第2判定時間T2(>T1)が経過したときに、第1熱電対と第2熱電対の合成起電力Vが判定起電力であるV0よりも低い状態が、所定時間Δt以上継続したときには、燃焼排ガスの排気経路の閉塞が生じていると判断している。
特開平11−304144号公報
上述した特許文献1においては、バーナの点火から第2判定時間が経過した後に、排気経路の閉塞が生じているか否かを判断している。そのため、排気経路の閉塞が生じた状態でバーナに点火されたときに、第2判定時間が経過するまでは排気経路が閉塞した状態でバーナの燃焼が継続し、これにより、装置内が過熱して損傷が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、排気経路の閉塞が生じた状態でバーナに点火されたときに、バーナの燃焼を速やかに停止することができる開放型燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の第1の態様は、バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給路を開閉する開閉弁と、前記バーナに点火する点火手段と、前記バーナから前記バーナの燃焼排ガスの排気口に至る燃焼排ガスの排気経路に設けられて、燃焼排ガスの温度に応じた起電力を生じる第1熱電対と、前記第1熱電対と極性を逆向きにして直列に接続され、前記バーナの近傍に設けられて前記バーナの燃焼状態に応じた起電力を生じる第2熱電対と、前記点火手段により前記バーナに点火した時から、前記第1熱電対と前記第2熱電対の合成起電力の立ち上がり時間を想定して決定された第1所定時間が経過した後、該第1所定時間が経過した時から前記バーナの燃焼が安定するまでの時間を想定して決定された第2所定時間が経過するまでは、前記合成起電力が所定の判定起電力以下となった状態が第1安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火し、前記第2所定時間が経過した後は、前記合成起電力が前記判定起電力以下となった状態が、前記第1安定時間よりも短く設定した第2安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火する燃焼禁止手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記バーナに点火されて前記第1所定時間が経過すると、前記バーナの燃焼炎と燃焼排ガスにより、前記第1熱電対と前記第2熱電対の合成起電力が立ち上がるが、その後さらに前記第2所定時間が経過するまでは、前記バーナの燃焼炎が安定していない。そのため、前記バーナの燃焼は、周囲からの風の吹き込みや周囲の温度変化等の外的要因による影響を受け易く、前記バーナの排気経路に閉塞が生じていない場合であっても、外的要因によって前記バーナの燃焼状態が変化して前記第1熱電対の起電力が増加し、前記合成起電力が一時的に前記判定起電力以下となることが生じ得る。一方、前記第2所定時間が経過した後の期間においては、前記バーナの燃焼状態が安定するため、前記排気経路の閉塞が生じていない場合に、前記合成起電力が前記判定起電力以下となる可能性は低い。
そこで、前記燃焼禁止手段は、前記第1所定時間が経過した時から前記第2所定時間が経過するまでの期間(前記バーナの燃焼が不安定である期間)で使用する前記第1安定時間よりも、前記第2所定時間が経過した後の期間(前記バーナの燃焼が安定した期間)で使用する前記第2安定時間を短く設定する。
これにより、前記第1所定時間を経過した時から前記第2所定時間が経過するまでの期間(前記バーナの燃焼が不安定である期間)においても、前記バーナの排気経路に閉塞が生じていない場合に誤って前記バーナを消火することを防止した上で、前記バーナの排気経路の閉塞が生じているときに前記バーナを速やかに消火することができる。
また、本発明の第2の態様は、バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給路を開閉する開閉弁と、前記バーナに点火する点火手段と、前記バーナから前記バーナの燃焼排ガスの排気口に至る燃焼排ガスの排気経路に設けられて、燃焼排ガスの温度に応じた起電力を生じる第1熱電対と、前記点火手段により前記バーナに点火した時から、前記第1熱電対の起電力の立ち上がり時間を想定して決定された第1所定時間が経過した後、該第1所定時間が経過した時から前記バーナの燃焼が安定するまでの時間を想定して決定された第2所定時間が経過するまでは、前記起電力が所定の判定起電力以下となった状態が第1安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火し、前記第2所定時間が経過した後は、前記起電力が前記判定起電力以下となった状態が、前記第1安定時間よりも短く設定した第2安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火する燃焼禁止手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記バーナに点火されて前記第1所定時間が経過すると、前記バーナの燃焼炎と燃焼排ガスにより、前記第1熱電対の起電力が立ち上がるが、その後さらに前記第2所定時間が経過するまでは、前記バーナの燃焼炎が安定していない。そのため、前記バーナの燃焼は、周囲からの風の吹き込みや周囲の温度変化等の外的要因による影響を受け易く、前記バーナの排気経路に閉塞が生じていない場合であっても、外的要因によって前記バーナの燃焼状態が変化して前記第1熱電対の起電力が増加し、前記第1熱電対の起電力が一時的に前記判定起電力以下となることが生じ得る。一方、前記第2所定時間が経過した後の期間においては、前記バーナの燃焼状態が安定するため、前記排気経路の閉塞が生じていない場合に、前記第1熱電対の起電力が前記判定起電力以下となる可能性は低い。
そこで、前記燃焼禁止手段は、前記第1所定時間が経過した時から前記第2所定時間が経過するまでの期間(前記バーナの燃焼が不安定である期間)で使用する前記第1安定時間よりも、前記第2所定時間が経過した後の期間(前記バーナの燃焼が安定した期間)で使用する前記第2安定時間を短く設定する。
これにより、前記第1所定時間を経過した時から前記第2所定時間が経過するまでの期間(前記バーナの燃焼が不安定である期間)においても、前記バーナの排気経路に閉塞が生じていない場合に誤って前記バーナを消火することを防止した上で、前記バーナの排気経路の閉塞が生じているときに前記バーナを速やかに消火することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の開放型燃焼装置であるガス湯沸器1の全体構成図である。図1を参照して、ガス湯沸器1は、湯水が流れる給湯管路2、給湯管路2を流通する水を加熱するガスバーナ3(本発明のバーナに相当する)、ガスバーナ3に燃焼ガスを供給するガス管路4(本発明の燃料供給路に相当する)、ガス湯沸器1の作動を制御するコントローラ30、ガスバーナ3に点火するための点火電極6、(本発明の点火手段に相当する)、ガスバーナ3の燃焼炎を検知するフレームロッド7、排気口8付近に設けらて燃焼排ガスの温度に応じた起電力を生じる第1熱電対9、ガスバーナ3の近傍に設けられてガスバーナ3の燃焼状態に応じた起電力を生じる第2熱電対10、及び運転開始及び停止時に使用者により押圧操作される操作スイッチ11を備えている。
給湯管路2は、給水管12、吸熱管13、及び出湯管14により構成されている。給水管12には、水栓15、水ガバナ弁16、及び水量調節弁17が設けられている。水栓15は水栓モータ18を備えており、水栓モータ18への通電により開栓位置と閉栓位置に切替わる。水ガバナ弁16は給水圧を所定レベル以下に制限するものである。また、水量調節弁17は、使用者による温調つまみ19の操作に応じて、給水管12の開度を変更するものである。
吸熱管13は、フィン20を備えてガスバーナ3の上方に配置され、内部を流通する水をガスバーナ3の燃焼熱により加熱する熱交換器である。出湯管14はフレキシブル管で形成されており、湯水をシャワーヘッド21から吐出する。温調つまみ19は、湯/水切替スイッチ(図示しない)を備えており、温調つまみ19を最低温度の位置に操作すると、湯/水切替スイッチがONする。そして、湯/水切替スイッチがONしているときはガスバーナ3に点火されず、シャワーヘッド21から水が吐出される。
ガス管路4には、電磁開閉弁であるガス元弁24(本発明の開閉弁に相当する)、水圧応動弁25、ガスガバナ弁26、及びガス量調節弁27が設けられている。水圧応動弁25は、水ガバナ弁16と一体的に形成されており、水ガバナ弁16により水流が検知されるとそれに連動して開弁する。
水圧応動弁25には水流スイッチ28が接続されている。水流スイッチ28は、水圧応動弁25が開弁したときに連動してONし、水圧応動弁25が閉弁したときに転動してOFFとなる。ガスガバナ弁26は、2次側のガス圧を一定にするものである。ガス量調節弁27は温調つまみ19に連結されており、温調つまみ19の操作によりガス管路4の開度を変更するものである。なお、温調つまみ19を高温側に操作するほど、給水量が減少して燃料ガスの供給量が増加する。
コントローラ30は、マイクロコンピュータ(図示しない)等により構成された電子ユニットであり、該マイクロコンピュータにガス湯沸器1の制御用プログラムを実行させることによって、該マイクロコンピュータが運転制御手段31及び燃焼禁止手段32として機能する。なお、コントローラ30、ガス元弁24、水栓モータ18、及び点火電極6は、電池35から供給される電力によって作動する。
運転制御手段31は、出湯停止中(水栓15が閉栓状態)に、操作スイッチ11がON操作されると、水栓モータ18を作動させて水栓15を全開にする。これにより、給水管12に通水されて水圧応動弁25が開弁し、水流スイッチ28がONする。運転制御手段31は、水流スイッチ28がONしたときに、温調つまみ19の湯/水切替スイッチがOFF状態(温調つまみ19が最低温度位置ではない状態)であるときには、ガスバーナ3の点火処理を行う。
そして、運転制御手段31は、フレームロッド7の検出信号によりガスバーナ3の着火の有無を検知し、ガスバーナ3の着火が検知されたときはガス元弁24の開弁状態を維持して、ガスバーナ3の燃焼を継続する。これにより、水道から給水管12に供給される水が、吸熱管13で加熱されて出湯管14から吐出される(給湯モード)。なお、ガスバーナ3の着火が検知されなかったときには、運転制御手段31は、ガス元弁24を閉弁してガスバーナ3への燃料ガスの供給を停止する。
一方、水流スイッチ28がONしたときに、温調つまみ19の湯/水切替スイッチがON状態(温調つまみ19が最低温度位置にある状態)であるときには、運転制御手段31は、ガスバーナ3の点火処理は行わない。この場合には、給水管12に供給された水が、加熱されることなくそのまま出湯管14から吐出される(給水モード)。
次に、燃焼禁止手段32は、給湯モードにおいて、室内空気の酸素濃度の不足及び燃焼排ガスの排気経路の閉塞の有無を検知し、室内空気の酸素濃度の不足又は排気経路の閉塞が生じたときに、ガス元弁24を閉弁してガスバーナ3の燃焼を停止する処理を行う。以下、図2及び図3を参照して、この処理について説明する。
図2を参照して、第1熱電対9と第2熱電対10は、互いに逆極性で直列に接続されている。そして、排気経路の閉塞が生じると、熱気をもったガスバーナ3の燃焼排ガスが排気口8や吸熱管13の付近に滞留して、第1熱電対9付近の温度が上昇する。そのため、第1熱電対9の起電力V1が高くなり、第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Vout(=V2−V1)が低くなる。
また、室内の空気中の酸素濃度が低下して、ガスバーナ3の不完全燃焼が生じると、ガスバーナ3の燃焼炎がリフトする影響で、正常燃焼時よりも第2熱電対10の起電力V2が低下する。そのため、この場合にも第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Voutが低下する。
このように、排気経路の閉塞が生じたとき及び室内空気中の酸素濃度が低下したときのいずれも場合にも、第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Voutが低下する。そこで、燃焼禁止手段32は、ガスバーナ3が燃焼状態にあるときに、第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Voutが判定閾値Vth以下となるか否かを監視する。
図3は、燃焼排ガスの排気経路の閉塞が生じた状態で、ガスバーナ3に点火した場合の第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Vout、及び第1熱電対9の起電力V1の変化を示したものであり、縦軸が起電力Vに設定され、横軸が点火時からの経過時間に設定されている。
図3のT1(t0〜t1)は、ガスバーナ3の点火された時点t0から、第1熱電対9と第2熱電対10の合成起電力Voutが、ガスバーナ3の燃焼状態が安定した時のレベルまで立ち上がる時間を想定して決定された時間(例えば15秒、本発明の第1所定時間に相当する)である。また、T2(t1〜t2)は、ガスバーナ3の燃焼状態が安定するまでの時間を想定して決定された時間(例えば100秒、本発明の第2所定時間に相当する)である。また、T3(t2〜)は、ガスバーナ3の燃焼状態が安定した期間となる。
なお、T1とT2は、実験やコンピュータシミュレーションによって決定され、T1とT2のデータは予めメモリに保持されている。また、ガス湯沸器1の製造時や家庭での設置時等、排気通路の閉塞が生じておらず、且つ室内の空気中の酸素濃度の不足が生じていない状態で、ガスバーナ3に点火して合成起電力Voutの推移データを収集し、この推移データに基いてT1とT2を決定するようにしてもよい。
ここで、T1の期間は、合成起電力Voutが立ち上がる過程であって、合成起電力Voutが判定閾値Vthに達していないため、燃焼禁止手段32は、合成起電力Voutが判定電圧Vth以上となったか否かの判定を行わない。
また、T2の期間では、ガスバーナ3の燃焼状態が未だ安定しておらず、ガス湯沸器1は風の吹き込みや周囲温度の変化等の外的要因の影響を受けて、ガスバーナ3の燃焼状態が変化し易い。そして、ガスバーナ3の燃焼状態の変化に従って、合成起電力Voutが変動するため、実際には室内空気の酸素濃度の低下や排気経路の閉塞が生じていない場合に、合成起電力Voutが瞬間的に判定電圧Vth以下となることが生じ得る。
そこで、燃焼禁止手段32は、T2の期間では、合成起電力Voutが判定電圧Vth以下となった状態が、第1安定時間(例えば10〜20秒)以上継続したときに、室内空気の酸素濃度の低下又は排気経路の閉塞が生じていると判断する。一方、T3の期間では、ガスバーナ3の燃焼状態が安定しているため、燃焼禁止手段32は、合成起電力Voutが判定電圧Vth以下となった状態が、第2安定時間(例えば1〜5秒)継続したときに、室内空気の酸素濃度の低下又は排気経路の閉塞が生じていると判断する。
このように、燃焼禁止手段32は、ガスバーナ3の燃焼状態が未だ不安定であるT2の期間では長く設定した第1安定時間を用い、ガスバーナ3の燃焼状態が安定したT3の期間では短く設定した第2安定時間を用いて、室内空気の酸素濃度の不足又は排気経路の閉塞が生じているか否かを判断する。
これにより、合成起電力Voutが立ち上がったt1以降の全期間において、T2の期間では、室内空気の酸素濃度の不足及び排気口8の閉塞を誤検知することを防止つつ、T3の期間では速やかに、室内の空気中の酸素濃度の不足及び排気経路の閉塞を検知することができる。
そして、燃焼禁止手段32は、室内の空気中の酸素濃度の低下又は排気経路の閉塞を検知したときに、ガス元弁24を閉弁してガスバーナ3の燃焼を停止し、室内の空気中の酸素濃度の低下又は排気経路の閉塞が生じた状態でガスバーナ3の燃焼が継続することを防止している。また、燃焼禁止手段32は、水栓モータ18を駆動して水栓15を閉弁することにより、給水管12への通水を停止する。
なお、本実施の形態においては、図2に示したように第1熱電対9と第2熱電対10を極性を逆にして接続し、燃焼禁止手段32は、合成起電力Voutを用いて室内の空気中の酸素濃度の低下と排気経路の閉塞を検知したが、第1熱電対9の起電力V1に基づいて排気経路の閉塞を検知するようにしてもよい。この場合にも、燃焼禁止手段32は、図3に示したように、ガスバーナ3の燃焼状態が未だ不安定であるT2の期間では長く設定した第1安定時間を用い、ガスバーナ3の燃焼状態が安定したT3の期間では短く設定した第2安定時間を用いて、室内空気の酸素濃度の不足又は排気経路の閉塞が生じているか否かを判断すればよい。
また、本実施の形態では、本発明の開放型燃焼装置としてガス湯沸器1を示したが、ガスストーブやグリル等の他の開放型燃焼装置に対しても、本発明の適用が可能である。また、これらの開放型燃焼装置における燃料はガスに限られず、灯油等他の燃料を用いるものであってもよい。
本発明の開放型燃焼装置であるガス湯沸器の全体構成図。 図1に示したガス湯沸器に備えられた熱電対の説明図。 図2に示した熱電対の起電力の変化を示した説明図。
符号の説明
1…ガス湯沸器(開放型燃焼装置)、3…ガスバーナ、4…ガス管路、6…点火電極、8…排気口、9…第1熱電対、10…第2熱電対、11…操作スイッチ、12…給水管、13…吸熱管、14…出湯管、15…水栓、16…水ガバナ弁、17…水量調節弁、18…水栓モータ、19…温調つまみ、20…フィン、24…ガス元弁、25…水圧応動弁、26…ガスガバナ弁、27…ガス量調節弁、28…水流スイッチ、30…コントローラ、31…運転制御手段、32…燃焼禁止手段

Claims (2)

  1. バーナと、
    該バーナに燃料を供給する燃料供給路を開閉する開閉弁と、
    前記バーナに点火する点火手段と、
    前記バーナから前記バーナの燃焼排ガスの排気口に至る燃焼排ガスの排気経路に設けられて、燃焼排ガスの温度に応じた起電力を生じる第1熱電対と、
    前記第1熱電対と極性を逆向きにして直列に接続され、前記バーナの近傍に設けられて前記バーナの燃焼状態に応じた起電力を生じる第2熱電対と、
    前記点火手段により前記バーナに点火した時から、前記第1熱電対と前記第2熱電対の合成起電力の立ち上がり時間を想定して決定された第1所定時間が経過した後、該第1所定時間が経過した時から前記バーナの燃焼が安定するまでの時間を想定して決定された第2所定時間が経過するまでは、前記合成起電力が所定の判定起電力以下となった状態が第1安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火し、前記第2所定時間が経過した後は、前記合成起電力が前記判定起電力以下となった状態が、前記第1安定時間よりも短く設定した第2安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火する燃焼禁止手段とを備えたことを特徴とする開放型燃焼装置。
  2. バーナと、
    該バーナに燃料を供給する燃料供給路を開閉する開閉弁と、
    前記バーナに点火する点火手段と、
    前記バーナから前記バーナの燃焼排ガスの排気口に至る燃焼排ガスの排気経路に設けられて、燃焼排ガスの温度に応じた起電力を生じる第1熱電対と、
    前記点火手段により前記バーナに点火した時から、前記第1熱電対の起電力の立ち上がり時間を想定して決定された第1所定時間が経過した後、該第1所定時間が経過した時から前記バーナの燃焼が安定するまでの時間を想定して決定された第2所定時間が経過するまでは、前記起電力が所定の判定起電力以下となった状態が第1安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火し、前記第2所定時間が経過した後は、前記起電力が前記判定起電力以下となった状態が、前記第1安定時間よりも短く設定した第2安定時間以上継続したときに、前記開閉弁を閉弁して前記バーナを消火する燃焼禁止手段とを備えたことを特徴とする開放型燃焼装置。
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