JP3701815B2 - エスカレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータに係り、特に主枠の高さ寸法を低くし得るエスカレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エスカレータは乗客を運ぶ往路と乗客を降ろした後に帰還する復路とを含む循環移動をおこなう踏段と、この踏段と同期して移動する移動手摺と、踏段を移動可能に収納し、中間傾斜部及びこの中間傾斜部に連設され、上部水平部及び下部水平部を有する主枠とを備えている。下階床側に位置する主枠の下部水平部の上は、乗降口を形成する下部床となっており、上階床側に位置する主枠の上部水平部の上は、乗降口を形成する上部床となっている。
【0003】
図4は、上述のような従来のエスカレータに備えられる踏段の循環軌道、例えば乗客を降ろした後に帰還する復路の軌道を示す側面図である。
この図4において、50は上述した主枠、51は上部水平部、52は中間傾斜部である。1A〜1Eは上述した踏段で、これらの踏段1〜1Eのうちの上部水平部51内に位置する踏段1A〜1Cは、その踏面がほぼ水平に保たれる形態を形成する。また、中間傾斜部52内に位置する踏段1D,1E等は、その踏面を水平面に対して或る角度傾けた形態を形成する。なお、中間傾斜部52内に位置する踏段1D,1E等は、互いの後端部と先端部との干渉を防ぐためもあって、その傾斜角度は必ずしも一定でなく、比較的バラツキを有する。また、これらの踏段1A〜1Eは、当該復路を移動する間、例えば踏段1Bの先端部59と、この踏段1Bに先行する踏段1Cの後端部60との位置関係、あるいは踏段1Dの先端部61と、この踏段1Dに先行する踏段1Eの後端部62との位置関係から分かるように、先行する踏段の後端部の下側に、後続する踏段の先端部が位置する形態となっている。
【0004】
上述した踏段1A〜1E等は、全て前輪と後輪を備えている。例えば、踏段1Bは前輪53と後輪56とを備え、踏段1Cは前輪54と後輪57とを備えている。55は前輪53,54等が描く前輪軌跡、58は後輪56,57等が描く後輪軌跡である。これらの前輪軌跡55、後輪軌跡58の曲率半径はほぼ同等に設定されている。また同図4に示す前輪軌跡55は、当該踏段の循環軌道の最下方位置の軌道を形成する。この最下方位置の軌道を形成する前輪軌跡55の上方に後輪軌跡58が位置する。図示省略したが、乗客を運ぶ往路にあっては、前輪軌跡55が最上方位置の軌道を形成し、その下側に後輪軌跡58の軌道が位置する。往路を移動した踏段が上部ターミナル部で180度反転し、図4に示されるように、その踏面が下側に位置する形態となる。
【0005】
この従来のエスカレータにあっては、上部水平部51に位置する踏段の循環軌道の高さ寸法、すなわち前述のように往路を形成する最上方位置の前輪軌跡55と、復路を形成する最下方位置の前輪軌跡55との間の寸法をh1とし、中間傾斜部52の踏段の移動方向と直交する循環軌道の上下方向の寸法、すなわち、この中間傾斜部52における往路を形成する最上方位置の前輪軌跡55と、復路を形成する最下方位置の前輪軌跡55との間の寸法をh2とすると、寸法h2は寸法h1以上となるように、当該踏段の循環軌道は設定されている。
【0006】
上述のような主枠50の上部水平部51における踏段の循環軌道の高さ寸法h1と、中間傾斜部52における循環軌道の寸法h2との関係から、また、中間傾斜部52における踏段の傾斜角度のバラツキに伴って、この中間傾斜部52に位置する踏段の踏面と当該中間傾斜部52の下側部分との間の寸法が大きくなりがちであることなどから、従来のエスカレータの主枠50は、その水平部、例えば上部水平部50の高さ寸法をH1とし、中間傾斜部52の踏段の移動方向と直交する上下方向の寸法をH2としたとき、
H1<H2
の関係となるように、当該主枠50が設定されている。なお図示しないが、下部水平部は、上部水平部50と同等の高さ寸法H1に設定されている。このように従来のエスカレータにあっては、特に中間傾斜部H2の寸法が大きくなりがちであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エスカレータの設置環境によっては、主枠の高さ寸法を、すなわち上下方向の寸法を、できるだけ低くした場合がある。
【0008】
例えば、駅の階段部分に新たにエスカレータを設置するような場合、踏段の踏面と天井との間の寸法である空頭を十分に確保した上で、階段の除去作業をできるだけ少なくして、エスカレータを設置しなければならないが、これを実現させるためには、主枠の高さ寸法をできるだけ低くするように考慮しなければならない。このようなことから、昨今では、主枠の高さ寸法を通常のエスカレータにおけるよりも低く設定できるエスカレータの開発が要望されていた。
【0009】
なお、特開昭55−151482号公報に、踏段の踏面の奥行き寸法を、通常のエスカレータの踏段の踏面の半分程度に設定し、このように踏段を小型化することによってターミナル部における踏段の反転時の回転半径を通常のエスカレータよりも小さくし、これにより主枠の高さ寸法を低くし得るようにしたエスカレータが提案されている。しかし、このエスカレータは、乗客をその進行方向に対して直交するように、すなわち横向きに位置させ、しかも段差を生じる隣接された2つの踏段の踏面の片方ずつに、その乗客の足を乗せるようにして運ぶ特殊な運搬形態のエスカレータである。このエスカレータにあっては、乗客の運搬中には当該乗客に無理な姿勢を強いるとともに、乗降に際しての安全性に問題があり、結局、この公報に記載の技術は実用性の点で難点がある。したがって、従来から一般に活用されている通常のエスカレータには適用させることができない。
【0010】
なお、従来から一般に活用されている通常のエスカレータにあっては、踏段の踏面上に当該踏段の移動方向に向くように乗客の足が位置した際、踏面の奥行き寸法が乗客の足の寸法よりも十分に大きくなるように、当該踏段が設定されている。以下このような比較的大きな寸法を有する踏段を、「通常サイズの踏段」と呼ぶ。
【0011】
本発明は、上述した従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、通常サイズの踏段を備えたものにあって、主枠の高さ寸法を比較的低く設定することができエスカレータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、乗客を運ぶ往路と乗客を降ろした後に帰還する復路とを含む循環移動をおこなう踏段と、この踏段を移動可能に収納し、中間傾斜部及びこの中間傾斜部に連設される水平部を有する主枠とを備え、上記踏段が、その踏面上に当該踏段の移動方向に向いて乗客の足が位置した際、上記踏面の奥行き寸法が、その乗客の足の寸法よりも大きくなるようにあらかじめ設定されたものから成るエスカレータにおいて、
上記踏段のターミナル部の反転動作終了付近に位置する当該踏段の循環軌道の高さ寸法をh11とし、上記主枠の上記中間傾斜部の上記踏段の移動方向に直交する上記循環軌道の上下方向の寸法をh12としたとき、これらの寸法h11,h12が、
h11>h12
の関係を有するように、上記踏段の循環軌道を設定するとともに、上記主枠の上記水平部の高さ寸法をH11とし、上記主枠の上記中間傾斜部の上記踏段の移動方向と直交する上下方向の寸法をH12とし、上記主枠の上記水平部と上記中間傾斜部との境界領域の高さ寸法をH13としたとき、これらの寸法H11,H12,H13が、
H13>H11>H12
の関係を有するように、上記主枠を設定し、上記中間傾斜部における復路側の踏段の踏面は、前記中間傾斜部とほぼ並行とし、かつ、上記循環軌道のうちの復路における上記踏段の形態が、上記踏段の反転動作終了付近の当該踏段の形態であって、その踏面が水平、またはほぼ水平に保たれる第1形態と、この第1形態を形成する踏段の上記中間傾斜部側に隣接される踏段の形態であって、その踏面が水平面に対して第1所定角度傾く状態に保たれる第2形態と、この第2形態を形成する踏段の更に上記中間傾斜部側に隣接される踏段の形態であって、その踏面が上記第2形態における上記第1所定角度よりも大きくなる第2所定角度傾く状態に保たれる第3形態とを含む構成にしてある。
【0013】
このように構成した請求項1に係る発明にあっては、主枠の中間傾斜部の踏段の移動方向と直交する循環軌道の上下方向の寸法h12が、主枠の水平部に位置する踏段の循環軌道の高さ寸法h11よりも小さいことから、この主枠の中間傾斜部の高さ寸法を主に低くすることができる。すなわち、通常サイズの踏段を備えたものにあって、主枠の高さ寸法を低くしたいという要望に応えることができる。
【0015】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の発明において、上記踏段が、当該踏段の進行方向に対して前側に位置する前輪と、後側に位置する後輪とを有するとともに、上記主枠の上記水平部と、上記中間傾斜部との境界領域における上記前輪が描く前輪軌跡の曲率半径を、当該境界領域における上記後輪が描く後輪軌跡の曲率半径に比べて大きく設定したことを特徴としている。
【0017】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の発明において、上記主枠の上記水平部と、上記中間傾斜部との上記境界領域の当該主枠の下側部分に、上記水平部の上記下側部分と、上記中間傾斜部の下側部分とを接続し、上記水平部の下側部分から上記中間傾斜部の下側部分に向かうに従ってその高さ位置を変化させる補助枠を設け、かつ、上記主枠の上記水平部の上記下側部分に接続される上記補助枠の端部が、上記踏段のターミナル部の反転動作終了付近のほぼ直下に位置することを特徴としている。
【0019】
また、請求項に係る発明は、請求項3に記載の発明において、上記補助枠の全体形状を直線形状に設定したことを特徴としている。
【0020】
また、請求項に係る発明は、請求項3に記載の発明において、上記補助枠の全体形状を曲線形状に設定したことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエスカレータの実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す全体側面図、図2は図1に示す一実施形態に備えられる踏段の復路の軌道を示す側面図、図3は図1に示す一実施形態の要部側面図である。
【0022】
本実施形態は、図1に示すように例えば乗客を上昇させるように運ぶ往路と乗客を降ろした後に帰還する復路とを含む循環移動をおこなわせる複数の踏段1と、これらの踏段1を牽引する踏段チェーン5と、この踏段チェーン5を移動させる上部ターミナルギヤ6、及び下部ターミナルギヤ6aと、上部ターミナルギヤ6を回転させる駆動スプロケット7と、この駆動スプロケット7を駆動する駆動機8とを備えている。上階床9には、乗客の降り口を形成する上部床9aが備えられ、この上部床9aの下方には、上述した駆動機8等が収納される上部機械室21を設けてある。また、下部床11には、乗客の乗り口を形成する下部床11aが備えられ、この下部床11aの下方には、上述した下部ターミナルギヤ6aが収納される下部機械室12を設けてある。往路を形成する踏段1の両側部の上部には欄干14を設けてあり、この欄干14の上部には、踏段1と同期して移動する移動手摺15を設けてある。
【0023】
上述した踏段1は、主枠20内に移動可能に収納されており、主枠20は、中間傾斜部23と、この中間傾斜部23の上方に位置する上部水平部21と、中間傾斜部23の下方に連設される下部水平部21とを備えている。上述した上部機械室10は、主枠20の上部水平部21内に設けてあり、下部機械室12は、下部水平部22内に設けてある。
【0024】
上部水平部21と中間傾斜部23との境界領域の当該主枠20の下側部分に、上部水平部21の下側部分と中間傾斜部23の下側部分とを接続し、上部水平部21の下側部分から中間傾斜部23の下側部分に向かって徐々に下降する形態を形成する補助枠24を設けてある。この補助枠24の全体形状は、例えば直線形状に設定してあり、この補助枠24の上部水平部21側の端部25は、主枠20の上部水平部21内のターミナル部、すなわちターミナルギヤ6における踏段1の反転動作終了付近のほぼ直下に位置させてある。
【0025】
図2に示す1a〜1fは、循環軌道のうちの復路に配置される前述した踏段1であるが、説明の都合上、このように符号を変えてある。復路に配置されるこれらの踏段1a〜1fのうちの踏段1の反転動作終了付近に位置する踏段1a,1bは、その踏面が水平、またはほぼ水平に保たれる第1形態を形成している。つまり、これらの踏段1a,1bの下側に位置する踏面の水平面に対する角度が0度〜10度の範囲内に保たれる形態に設定してある。この第1形態を形成する踏段1bに先行する踏段1cは、上述の第1形態から変化したものである。この踏段1cは、その踏面が水平面に対して第1所定角度傾けた状態に保たれる第2形態を形成している。第1所定角度は、例えば25度程度に設定してある。この第2形態を形成する踏段1cに先行する踏段1d,1e,1fは、上述の第2形態から変化したもので、それぞれの踏面が前述した第1所定角度よりも大きい第2所定角度傾けた状態に保たれる第3形態を形成している。第2所定角度は、例えば30度程度に設定してある。
【0026】
上述した第1形態から第2形態に変化する際には、同図2の踏段1bと踏段1cの位置関係に示されているように、踏段1cの後端部37が踏段1bの前輪30の中央付近に位置する。また、上述した第2形態から第3形態に変化する際には、同図2の踏段1cと踏段1dの位置関係に示されるように、踏段1dの後端部38が踏段1cの前輪31の中央部よりも上に位置する。
【0027】
上述した第1形態から第2形態への変化、第2形態から第3形態への変化は、踏段の前輪と後輪の軌跡を考察することによって実施させることができる。すなわち、主枠20の上部水平部21と中間傾斜部23との境界領域、すなわち補助枠24内における踏段1a〜1fの前輪、例えば踏段1b,1cの前輪30,31が含まれる前輪軌跡32の曲率半径を、踏段1a〜1fの後輪、例えば踏段1b,1cの後輪33,34が含まれる後輪軌跡35の曲率半径よりも大きく設定することによって実現させることができる。
【0028】
なお、主枠20の補助枠24内から中間傾斜部23内に移動するときの踏段の形態、及び中間傾斜部部23内の踏段の形態は、上述した第3形態に維持される。すなわち、同図2で例示するように、先行する踏段1fの後端部40と、踏段1fに続く踏段1eの先端部39とが中間傾斜部23の下側部分に対してほぼ平行に、かつ、同一直線上に位置するように配置してある。中間傾斜部23内にあっては、踏段のそれぞれの踏面がほぼ一直線上に位置し、しかも、踏面と中間傾斜部23の下側部分との隙間寸法を干渉を生じない範囲での最小寸法に設定してある。
【0029】
なお、図2では示されていないが、踏段1の往路の中間傾斜部23内にあっては、同図1,3の踏段チェーン5で例示するように、踏段1の前輪軌跡32と後輪軌跡35とがほぼ一致する軌道を形成させてある。
【0030】
このような往路の軌道は、踏段1の進行方向に対して例えば前輪を内側に、後輪を前輪よりも外側に配置することなどにより実現させることができる。
【0031】
上述のように踏段1の前輪軌跡32、後輪軌跡35を考慮することにより、本実施形態では、図3に示すように、上部ターミナル部すなわち上部ターミナルギヤ6近傍の踏段1の反転動作終了付近に位置する踏段の循環軌道の高さ寸法をh11とし、主枠20の中間傾斜部23の踏段1の移動方向と直交する循環軌道の上下方向の寸法をh12としたとき、これらの寸法h11,h12が、
h11>h12
の関係を有するように、踏段1の循環軌道を設定してある。
【0032】
また、上述のように、踏段1の循環軌道を設定したことに伴って、本実施形態では、同図3に示すように、主枠20の上部水平部21の高さ寸法をH11とし、主枠20の中間傾斜部23の踏段1の移動方向と直交する上下方向の寸法をH12とし、主枠20の上部水平部21と中間傾斜部23との境界領域の高さ寸法、すなわち、上部水平部21の上側部分を延長させた線と、中間傾斜部23の上側部分を延長させた線とが交わる点から補助枠24の下側部分まで下した垂線の長さをH13としたとき、これらの寸法H11,H12,H13が、
H13>H11>H12
の関係を有するように主枠20を設定してある。
なお、図1に示す下部水平部22の高さ寸法は、例えば上部水平部21の高さ寸法H11と同等に設定してある。
【0033】
このように構成してある本実施形態では、駆動機8を駆動すると、駆動スプロケット7が回転し、この駆動スプロケット7の回転に応じて上部ターミナルギヤ6が回転し、踏段チェーン5が移動し、これに伴って下部ターミナルギヤ6aが回転し、踏段1が往路、復路間を上述の循環軌道に沿って移動する。このとき、踏段1と同期して移動手摺15が移動する。下階床11の下部床11aから踏段1に乗り込んだ乗客は、踏段1の進行方向に向いたまま上昇し、上階床9の上部床9から降りることになる。
【0034】
また、上述した踏段1の循環軌道の間、上昇移動する往路にあっては、前輪軌跡32と後輪軌跡35とがほぼ一致するように当該踏段1が移動し、上部ターミナルギヤ6で反転した直後の踏段1は、図2の踏段1a,1bで示したように、下側に位置するこれらの踏面が水平面に対しほぼ0度〜10度に保たれる第1形態を形成し、次いで同図2の踏段1cで示したように、踏面が水平面に対し例えば25度程度傾くように保たれる第2形態を形成し、次いで同図2の踏段1dで示したように、踏面が水平面に対しより傾く状態、例えば水平面に対して30度程度傾くように保たれる第3形態を形成し、その後、中間傾斜部23内にあっては、同図2の踏段1e,1fに示したように、水平面に対して30度傾く状態が維持され、その踏面が中間傾斜部23の下側部分に対しほぼ平行を保つようにして、また、近接した状態で移動する。
【0035】
このように構成した本実施形態にあっては、上述のように踏段1の上部ターミナルギヤ6の反転動作終了付近に位置する踏段1の循環軌道の高さ寸法h11よりも、主枠20の中間傾斜部23の踏段1の移動方向と直交する循環軌道の上下方向の寸法h12を小さく設定したことに伴って、主枠20の上下水平部21の高さ寸法H11に比べて、その中間傾斜部23の上述した寸法H12を小さく設定でき、したがって、上部水平部21の高さ寸法H11を仮に従来と同等の寸法に設定したとしても中間傾斜部23の寸法H12を小さくすることができる。すなわち、上述のように通常サイズの踏段1を設けたものにあって、主枠20の主要部を低くすることができ、当該エスカレータの設置スペースの省スペース化を実現できる。
【0036】
また、駅などの既設の階段が設けられている場所等において、階段の一部を除去して、当該エスカレータを設置しようとする場合には、除去作業に要する時間を少なくすることができ、これにより当該エスカレータの設置作業の能率を向上させることができる。
【0037】
なお、上記実施形態は、主枠20の上部水平部21の下側部分と中間傾斜部23の下側部分とを接続する補助枠24を直線形状から成るものとしたが、この補助枠24は曲線形状によって構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
本願の各請求項に係る発明によれば、通常サイズの踏段を設けたものにあって、主枠の主要部である中間傾斜部を低くすることができ、当該エスカレータの設置スペースの省スペース化を実現できる。
【0039】
また、駅などの既設の階段が設けられている場所において、階段の一部を除去して、当該エスカレータを設置しようとする場合には、除去作業に要する時間を少なくすることができ、これにより当該エスカレータの設置作業の能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエスカレータの一実施形態を示す全体側面図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられる踏段の復路の軌道を示す側面図である。
【図3】図1に示す一実施形態の要部側面図である。
【図4】従来のエスカレータに備えられる復路の軌道を示す側面図である。
【符号の説明】
1 踏段
1a 踏段
1b 踏段
1c 踏段
1d 踏段
1e 踏段
1f 踏段
5 踏段チェーン
6 上部ターミナルギヤ
6a 下部ターミナルギヤ
7 駆動スプロケット
8 駆動機
9 上階床
9a 上部床
10 上部機械室
11 下階床
11a 下部床
12 下部機械室
14 欄干
15 移動手摺
20 主枠
21 上部水平部
22 下部水平部
23 中間傾斜部
24 補助枠
25 端部
30 前輪
31 前輪
32 前輪軌跡
33 後輪
34 後輪
35 後輪軌跡
36 先端部
37 後端部
38 後端部
39 先端部
40 後端部
h11 高さ寸法
h12 寸法
H11 高さ寸法
H12 寸法
H13 寸法

Claims (5)

  1. 乗客を運ぶ往路と乗客を降ろした後に帰還する復路とを含む循環移動をおこなう踏段と、この踏段を移動可能に収納し、中間傾斜部及びこの中間傾斜部に連設される水平部を有する主枠とを備え、上記踏段が、その踏面上に当該踏段の移動方向に向いて乗客の足が位置した際、上記踏面の奥行き寸法が、その乗客の足の寸法よりも大きくなるようにあらかじめ設定されたものから成るエスカレータにおいて、
    上記踏段のターミナル部の反転動作終了付近に位置する当該踏段の循環軌道の高さ寸法をh11とし、上記主枠の上記中間傾斜部の上記踏段の移動方向に直交する上記循環軌道の上下方向の寸法をh12としたとき、これらの寸法h11,h12が、
    h11>h12
    の関係を有するように、上記踏段の循環軌道を設定するとともに、上記主枠の上記水平部の高さ寸法をH11とし、上記主枠の上記中間傾斜部の上記踏段の移動方向と直交する上下方向の寸法をH12とし、上記主枠の上記水平部と上記中間傾斜部との境界領域の高さ寸法をH13としたとき、これらの寸法H11,H12,H13が、
    H13>H11>H12
    の関係を有するように、上記主枠を設定し、上記中間傾斜部における復路側の踏段の踏面は、前記中間傾斜部とほぼ並行とし、かつ、上記循環軌道のうちの復路における上記踏段の形態が、上記踏段の反転動作終了付近の当該踏段の形態であって、その踏面が水平、またはほぼ水平に保たれる第1形態と、この第1形態を形成する踏段の上記中間傾斜部側に隣接される踏段の形態であって、その踏面が水平面に対して第1所定角度傾く状態に保たれる第2形態と、この第2形態を形成する踏段の更に上記中間傾斜部側に隣接される踏段の形態であって、その踏面が上記第2形態における上記第1所定角度よりも大きくなる第2所定角度傾く状態に保たれる第3形態とを含むことを特徴とするエスカレータ。
  2. 上記踏段が、当該踏段の進行方向に対して前側に位置する前輪と、後側に位置する後輪とを有するとともに、上記主枠の上記水平部と、上記中間傾斜部との境界領域における上記前輪が描く前輪軌跡の曲率半径を、当該境界領域における上記後輪が描く後輪軌跡の曲率半径に比べて大きく設定したことを特徴とする請求項1記載のエスカレータ。
  3. 上記主枠の上記水平部と、上記中間傾斜部との上記境界領域の当該主枠の下側部分に、上記水平部の上記下側部分と、上記中間傾斜部の下側部分とを接続し、上記水平部の下側部分から上記中間傾斜部の下側部分に向かうに従ってその高さ位置を変化させる補助枠を設け、かつ、上記主枠の上記水平部の上記下側部分に接続される上記補助枠の端部が、上記踏段のターミナル部の反転動作終了付近のほぼ直下に位置することを特徴とする請求項1記載のエスカレータ。
  4. 上記補助枠の全体形状を直線形状に設定したことを特徴とする請求項3記載のエスカレータ。
  5. 上記補助枠の全体形状を曲線形状に設定したことを特徴とする請求項3記載のエスカレータ。
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