JP3701745B2 - 水切り材ならびにその水切り材を用いた外壁の防水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物における外壁の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、上下の外壁パネルの突合せ部や左右の外壁パネルの突合せ部には、水の浸入を防止するための防水構造が採用されている。
上下の外壁パネルの突合せ部に採用されている代表的な従来の防水構造としては、例えば、特公平6−33632号公報に記載されているような構造が知られている。
すなわち、この構造では、下階建物ユニット(二階部分の建物ユニット)の外壁パネルの上端部に沿って接着固定されている壁上防水シートと、この壁上防水シートの上に接着されていて上階建物ユニットの外壁パネルと下階建物ユニットの外壁パネルとの間に挟着されているパッキングと、上端部が上階建物ユニットの外壁パネルの外壁面材と壁枠材との間に挟着固定され、下端部が下階建物ユニットの前記壁上防水シートの上に接着固定されている壁下防水シートで上下の外壁パネルの突合せ部が防水処理されている。そして、この防水構造を採用する場合、工場内で下階建物ユニットならびに上階建物ユニットを組み立てる工程において、前記壁上防水シートならびに前記パッキングを下階建物ユニットに接着固定しておくと共に、前記壁下防水シートを上階建物ユニットに接着固定しておき、施工現場において上階建物ユニットを下階建物ユニットの上に据付けてから、前記壁下防水シートの下端部を下階建物ユニットの壁上防水シートと接着固定する施工手順となる。
【0003】
また、本願出願人は、左右の外壁パネルの接合部構造として、先に、特願平7−62686号に示すような発明を出願した。この発明では、外壁面材の側端部を壁枠材の側端部よりも後退させることによって左右の外壁パネルの間に凹部を設け、この凹部に継ぎ外壁材を収納状態で固定している。この接合部構造は、継ぎ外壁材の表面と外壁パネルの表面とがほぼ面一になることによって継ぎ外壁材と外壁パネルとの間に一体感が得られるので、外壁パネルの接合部の外観の向上が図れるといった優れた発明である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特願平7−62686号には、左右の外壁パネル間の凹部に継ぎ外壁材を設けた場合の、上下の外壁パネルの突合せ部の防水構造については開示されていない。
【0005】
一方、上記特公平6−33632号公報に記載されている外壁の防水構造を、外壁パネルの外壁面材を継ぎ外壁材に置き換えて採用することも考えられるが、その場合、上下の外壁パネルの突合せ部を防水処理するための防水シートの接着対象が継ぎ外壁材となるために、次のような問題が生じる。
例えば、一階部分が下階建物ユニットで構成され、二階部分が上階建物ユニットで構成され、屋根部分が屋根ユニットで構成されている二階建てのユニット建物の場合、次のような施工手順となる。
すなわち、まず、下階建物ユニットを基礎の上に据付け、下階建物ユニットの左右の外壁パネル間の凹部に継ぎ外壁材を収納固定する。そして、その継ぎ外壁材の上面に壁上継ぎ防水シートを接着する。次に、下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを据付け、上階建物ユニットの左右の外壁パネル間の凹部に継ぎ外壁材を収納固定した後、上階建物ユニットに接着固定されている壁下防水シートの下端部を下階建物ユニットの壁上防水シートと壁上継ぎ防水シートの上から接着固定し、その後、上階建物ユニットの上に屋根ユニットを据付ける。
しかしながら、このような施工手順では、屋根ユニットの据付けを行うまでの時間が長くなるので、天候が変化し施工途中に降雨の害を受ける可能性が高いという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題に着目し、左右の外壁パネル間の凹部に継ぎ外壁材を収納固定した外壁において、外壁パネルの突合せ部を確実に防水処理できるようにし、更にユニット建物に適用しても、屋根ユニットの据付け工程の時期が遅れないようにすることができる外壁の防水構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の外壁の防水構造では、外壁パネルが、壁枠材とその壁枠材に固定させた外壁面材を有し、前記外壁面材の側端部が前記壁枠材の側端部よりも後退して、左右の外壁パネルの外壁面材の間に凹部が設けられ、この凹部内に継ぎ外壁材が収納固定され、上下の外壁パネルの突合せ部と上下の継ぎ外壁材の突合せ部が横に連続して設けられている外壁の防水構造であって、左右の外壁パネルの突合せ部が、左右の外壁パネルに跨がるようにして接着させた壁継ぎ防水材で防水処理され、前記凹部に収納固定する下の継ぎ外壁材のの上面と対向させる水平片と、前記下の継ぎ外壁材の表面と対向させる表垂直片とを有する水切り材が、前記壁継ぎ防水材の上に固定され、
上側の外壁パネル間の壁継ぎ防水材の下端部が下側の外壁パネル間の水切り材の表垂直片に接着されている構成とした。
【0009】
更に、請求項2記載の外壁の防水構造では、前記外壁パネルの上面と前記継ぎ外壁材の上面の間の隙間が、前記外壁パネルの上面と前記水切り材の水平片の上面に跨がるようにして接着させた壁上継ぎ防水材で防水処理され、この壁上継ぎ防水材が、外壁パネルの上面に沿って設けられている壁上防水材と連続している構成とし、請求項3記載の外壁の防水構造では、前記壁上継ぎ防水材と前記壁上防水材に沿ってパッキングが連続的に接着され、このパッキングによって上下の外壁パネルの突合せ部が防水処理されている構成とし、請求項4記載の外壁の防水構造では、前記外壁パネルが、建物ユニットと屋根ユニットからなるユニット建物の外壁パネルであって、前記外壁パネルの突合せ部ならびに前記継ぎ外壁材の突合せ部が、ユニットの接合部に設けられている構成とした。
【0010】
【作用】
請求項1記載の外壁の防水構造では、左右の外壁パネルの突合せ部が壁継ぎ防水材で防水処理されているので、左右の外壁パネルの間に雨水が浸入するのを防止できる。また、上側の外壁パネル間の壁継ぎ防水材の下端部が、下側の外壁パネル間に固定された水切り材の表垂直片に接着されているので、上下の継ぎ外壁材の間に浸入した雨水が上下の外壁パネルの間に到達するのを防止することができる。更に、この外壁の防水構造にあっては、壁継ぎ防水材の下端部の接着対象が、外壁パネルに固定されている水切り材なので、上下左右の外壁パネルの突合せ部の防水処理を完了させた後に、継ぎ外壁材の取り付け作業を行うことが可能となり、作業手順が制約されない。すなわち、継ぎ外壁材の取り付けは後工程にして屋根ユニット据付けまでを先行して行うことができる。この結果、屋根ユニットの据付けを行うまでの時間が短縮できる。
【0011】
請求項2記載の外壁の防水構造では、前記外壁パネルの上面と前記継ぎ外壁材の上面の間の隙間が壁上継ぎ防水材で防水処理されているので、万が一、壁継ぎ防水材の下端部と前記水切り材の表垂直片との接着が剥れてその間に雨水が浸入したとしても、前記外壁パネルと継ぎ外壁材の間の隙間を伝って雨水が外壁内に浸入するのを防止することができる。
【0012】
請求項3記載の外壁の防水構造では、パッキングによって上下の外壁パネルの突合せ部が防水処理されているので、万が一、上下の外壁パネルの突合せ部に雨水が浸入したとしても、その雨水が室内側に到達するのを確実に防止することができる。
【0013】
請求項4記載の外壁の防水構造では、ユニット建物を構築する場合、建物ユニットならびに屋根ユニットの据付け作業と、ユニットの接合部における外壁パネルの突合せ部の防水処理作業とを終えた後に、ユニットの接合部への継ぎ外壁材の取り付け作業を行うことができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、実施の形態の外壁の防水構造について詳述する。
図2は二階建てのユニット建物を示す全体図で、一階部分が下階建物ユニットU1で構成され、二階部分が上階建物ユニットU2で構成され、屋根部分が屋根ユニットU3で構成されている。前記下階建物ユニットU1ならびに前記上階建物ユニットU2は、耐力壁としての外壁パネル1と床パネル(図示省略)を箱状に組み立てて構成されている。
【0015】
図3は上階建物ユニットU2同士の接合部における左右の外壁パネル1の突合せ部を示す横断面図で、この図に示す通り、前記外壁パネル1は、硬質木片セメント板等からなる外壁面材11を木材等からなる壁枠材12に固定することによって構成されている。また、各外壁パネル1の外壁面材11の側端部は前記壁枠材12の側端部よりも後退しており、左右の外壁パネル1の外壁面材11の間には凹部2が設けられ、この凹部2に押出成型によるセメント材である継ぎ外壁材3が収納状態で固定されている。
【0016】
前記凹部2は、図7に示すように、ポリプロピレン樹脂の折曲加工品等の壁端防水板21と、ブチルテープ等の壁上継ぎ防水テープ22と壁端継ぎ防水テープ23と壁下継ぎ防水テープ24とで防水処理されている。
【0017】
前記壁端防水板21は、断面L字形に形成されており、外壁面材11の側端面と、壁枠材12の表面の露出している部分に沿って接着されている。
【0018】
前記壁上継ぎ防水テープ22は、左右の外壁パネル1の上端部に跨がるようにして設けられており、L字形に折り曲げられた状態で壁枠材12の上面と前記壁端防水板21に接着されている。
【0019】
前記壁端継ぎ防水テープ23は、左右の外壁パネル1の側端部に跨がるようにして設けられており、前記壁端防水板21に接着されている。また、この壁端継ぎ防水テープ23は、下端部231が前記外壁パネル1の下端部よりも下方まで延在していて、下階建物ユニットU1の外壁パネル1の上端部に設けられている後記壁上継ぎ防水シート7の表側に接着されている。
【0020】
前記壁下継ぎ防水テープ24は、左右の外壁パネル1の下端部に跨がるようにして設けられており、前記壁端防水板21と前記壁端継ぎ防水テープ23に接着されている。
【0021】
すなわち、左右の外壁パネル1の突合せ部は、前記壁上継ぎ防水テープ22と壁下継ぎ防水テープ24と壁端継ぎ防水テープ23で防水処理されていることになる。また、図示は省略しているが、下階建物ユニットU1同士の接合部における左右の外壁パネル1の突合せ部も同様の構成となっている。
【0022】
図4は下階建物ユニットU1の外壁パネル1と上階建物ユニットU2の外壁パネル1の突合せ部を示す縦断面図で、図3のIV−IV断面図に相当する。この突合せ部には、ブチルテープ等の壁上防水シート4ならびに壁下防水シート5とウレタン樹脂発泡体等のパッキング6からなる防水処理が施されている。
【0023】
前記壁上防水シート4は、下階建物ユニットU1の壁枠材12の上面と外壁面材11の上面と外壁面材11の上端部表面に沿ってL字形に折り曲げられた状態で接着されており、前記外壁面材11のほぼ全長に亘って設けられている。
【0024】
前記壁下防水シート5は、上端部が、上階建物ユニットU2の外壁パネル1の下端部に外壁面材11の裏面と壁枠材12との間に挟持された状態で接着され、下端部が、下階建物ユニットU1の壁上防水シート4の表側に接着されており、前記外壁面材11のほぼ全長に亘って設けられている。
【0025】
更に、前記パッキング6は、下階建物ユニットU1の壁上防水シート4の上側に接着されており、壁上防水シート4の両端を少し残した位置まで設けられている。
【0026】
図1は下階建物ユニットU1の外壁パネル1と上階建物ユニットU2の外壁パネル1の突合せ部を示す縦断面図で、図3のI−I断面図に相当する。この突合せ部には、ブチルテープ等の壁上継ぎ防水シート7と、ポリプロピレン樹脂の折曲加工品等の水切り材8と、ウレタン樹脂発泡体等の継ぎパッキング9からなる防水処理が施されている。
【0027】
前記水切り材8は、図5に示すように、継ぎ外壁材3の裏面と対向する裏垂直片81と、継ぎ外壁材3の上面と対向する水平片82と、継ぎ外壁材3の表面と対向する表垂直片83で、継ぎ外壁材3の上端部を挿入可能な溝形状に形成されており、前記裏垂直片81の下端部811が、前記表垂直片83側に緩い傾斜角度で折曲されている。また、この水切り材8は、下階建物ユニットU1の外壁パネル1間の上端部に跨がるようにして設けられており、裏垂直片81が前記壁上継ぎ防水テープ22の表側と前記壁端継ぎ防水テープ23の上端部に接着されている。
【0028】
前記壁上継ぎ防水シート7は、左右の外壁パネル1の上端部に設けられている壁上防水シート4に跨がるようにして設けられており、この壁上防水シート4と前記壁上継ぎ防水テープ22と前記水切り材8の水平片ならびに表垂直片83の上にL字形に折り曲げられた状態で接着されている。すなわち、前記外壁パネル1の上面と前記継ぎ外壁材3の上面との間の隙間は、この壁上継ぎ防水シート7によって防水処理されていることになる。
【0029】
前記継ぎパッキング9は、左右の外壁パネル1間の上端部に設けられているパッキング6の間にこれらパッキング6と密着した状態で設けられており、前記壁上継ぎ防水シート7の上に接着されている。
【0030】
即ち、上下の外壁パネル1の突合せ部は、壁下防水シート5ならびに壁端継ぎ防水テープ23と、パッキング6ならびに継ぎパッキング9で2重に防水処理されているので、壁下防水シート5や壁端継ぎ防水テープ23の接着が剥れる等して、万が一、上下の外壁パネル1の突合せ部に雨水が浸入したとしても、パッキング6ならびに継ぎパッキング9によって雨水が室内側に到達するのを確実に防止することができる。また、外壁パネル1の上面と継ぎ外壁材3の上面との間の隙間が、壁上継ぎ防水シート7によって防水処理されているので、万が一、上下の外壁パネル1の突合せ部に雨水が浸入したとしても、外壁パネル1と継ぎ外壁材3の間の隙間を伝って雨水が外壁内に浸入するのを防止することができる。
【0031】
以下、図6〜図11に基づいて、ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順について説明する。
【0032】
まず、工場内で下階建物ユニットU1ならびに上階建物ユニットU2を組み立てる工程で、各建物ユニットに壁端防水板21と壁上防水シート4と壁下防水シート5とパッキング6を取り付けておく(図6参照)。
【0033】
そして、施工現場では、まず、下階建物ユニットU1を基礎の上に据付け、下階建物ユニットU1の左右の外壁パネル1の突合せ部に、壁上継ぎ防水テープ22、壁下継ぎ防水テープ24、壁端継ぎ防水テープ23を接着して防水処理すると共に、水切り材8、継ぎパッキング9も接着する(図7〜図9参照)。
【0034】
次に、下階建物ユニットU1の上に上階建物ユニットU2を据付け、上階建物ユニットU2の左右の外壁パネル1の突合せ部に、壁上継ぎ防水テープ22、壁端継ぎ防水テープ23、壁下継ぎ防水テープ24を順次接着して防水処理すると共に、水切り材8、継ぎパッキング9も接着する。
【0035】
その後、上階建物ユニットU2の壁下防水シート5の下端部を下階建物ユニットU1の壁上防水シート4に接着すると共に、上階建物ユニットU2の壁端継ぎ防水テープ23の下端部231を下階建物ユニットU1の壁上継ぎ防水シート7の表側に接着することによって、上下の外壁パネル1の突合せ部を防水処理する(図10参照)。
【0036】
そして、上階建物ユニットU2の上に屋根ユニットU3を据付け、左右の屋根ユニットU3間ならびに上階建物ユニットU2と屋根ユニットU3間を防水処理し、最後に、下階建物ユニットU1の左右の外壁パネル1間の凹部2に継ぎ外壁材3を収納固定すると共に、上階建物ユニットU2の左右の外壁パネル1間の凹部2に継ぎ外壁材3を収納固定する(図11参照)。
【0037】
なお、図示は省略しているが、上下の外壁パネル1の突合せ部には、更に、壁下防水シート5や壁端継ぎ防水テープ23の下端部231を隠すための化粧カバーを取り付ける。
【0038】
つまり、本実施の形態の外壁の防水構造にあっては、壁端継ぎ防水テープ23の下端部の接着対象が、外壁パネル1に固定されている水切り材8なので、ユニット建物において外壁を防水処理する際、上階建物ユニットU2ならびに下階建物ユニットU1の据付け作業と、屋根ユニットU3の据付け作業と、各ユニットの接合部における外壁パネル1の突合せ部の防水処理作業を終えた後に、継ぎ外壁材3の取り付け作業を行うといった施工手順で行うことができる。このように、継ぎ外壁材3の取り付け作業の前に屋根ユニットU3の据付け作業を行うことにより、施工途中に降雨の害を受ける可能性を低減できるようになる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、ユニット建物の外壁に適用した例を示したが、外壁が複数の外壁パネル1によって構成されていればユニット建物に限られない。また、ユニット建物の場合でも、2階建てに限らず3階建て以上の建物に適用することができる。また、継ぎ外壁材の形状、材質、製造方法は外壁として適性があれば任意のものを選択できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、左右の外壁パネル間の凹部に継ぎ外壁材を収納固定した外壁において、外壁パネルの突合せ部に雨水が浸入するのを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0041】
また、本発明にあっては、上下左右の外壁パネルの突合せ部の防水処理を完了させた後に継ぎ外壁材の取り付け作業を行うことが可能なので、作業手順が制約されず、作業効率を向上させる上で有利であるという効果も得られる。例えば、ユニット建物を構築する場合、建物ユニットならびに屋根ユニットの据付け作業とユニット接合部における外壁パネルの突合せ部の防水処理作業とを終えた後に、ユニット接合部への継ぎ外壁材の取り付け作業を行うことができるようになり、このように、継ぎ外壁材の取り付け作業の前に屋根ユニットの据付け作業を行うことにより、天候の影響による施工期間の長期化を回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上下の外壁パネルの突合せ部を示す縦断面図(図3のI−I断面図)である。
【図2】 二階建てのユニット建物を示す全体図である。
【図3】 左右の外壁パネルの突合せ部を示す横断面図である。
【図4】 上下の外壁パネルの突合せ部を示す横断面図(図3のIV−IV断面図)である。
【図5】 水切り材を示す斜視図である。
【図6】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【図7】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【図8】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【図9】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【図10】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【図11】 ユニット建物において外壁を防水処理する際の施工手順を示す図である。
【符号の説明】
U1 下階建物ユニット
U2 上階建物ユニット
U3 屋根ユニット
1 外壁パネル
11 外壁面材
12 壁枠材
2 凹部
22 壁上継ぎ防水テープ(壁継ぎ防水材)
23 壁端継ぎ防水テープ(壁継ぎ防水材)
24 壁下継ぎ防水テープ(壁継ぎ防水材)
3 継ぎ外壁材
4 壁上防水シート
5 壁下防水シート
6 パッキング
7 壁上継ぎ防水シート
8 水切り材
81 裏垂直片
82 水平片
83 表垂直片
9 継ぎパッキング
Claims (4)
- 外壁パネルが、壁枠材とその壁枠材に固定させた外壁面材を有し、前記外壁面材の側端部が前記壁枠材の側端部よりも後退して、左右の外壁パネルの外壁面材の間に凹部が設けられ、この凹部内に継ぎ外壁材が収納固定され、上下の外壁パネルの突合せ部と上下の継ぎ外壁材の突合せ部が横に連続して設けられている外壁の防水構造であって、
左右の外壁パネルの突合せ部が、左右の外壁パネルに跨がるようにして接着させた壁継ぎ防水材で防水処理され、
前記凹部に収納固定する下の継ぎ外壁材の上面と対向させる水平片と、前記下の継ぎ外壁材の表面と対向させる表垂直片とを有する水切り材が、前記壁継ぎ防水材の上に固定され、
上側の外壁パネル間の壁継ぎ防水材の下端部が下側の外壁パネル間の水切り材の表垂直片に接着されていることを特徴とする外壁の防水構造。 - 前記外壁パネルの上面と前記継ぎ外壁材の上面の間の隙間が、前記外壁パネルの上面と前記水切り材の水平片の上面に跨がるようにして接着させた壁上継ぎ防水材で防水処理され、この壁上継ぎ防水材が、外壁パネルの上面に沿って設けられている壁上防水材と連続していることを特徴とする請求項1記載の外壁の防水構造。
- 前記壁上継ぎ防水材と前記壁上防水材に沿ってパッキングが連続的に接着され、このパッキングによって上下の外壁パネルの突合せ部が防水処理されている請求項1または2記載の外壁の防水構造。
- 前記外壁パネルが、建物ユニットと屋根ユニットからなるユニット建物の外壁パネルであって、前記外壁パネルの突合せ部ならびに前記継ぎ外壁材の突合せ部が、ユニットの接合部に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項記載の外壁の防水構造。
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