JP3698566B2 - 折板支持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物の技術分野に属し、より詳しくは、金属製の折板を支持して屋根を形成するための折板支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
折板支持具は、H鋼やC形鋼、既設の屋根、下葺折板屋根等の下地材の上に固定し、上端部に有した係止部に対して長尺の折板の馳締め部を固定して使用する。
【0003】
しかし折板は金属製であるので、温度の上昇により膨脹し、下降により収縮する。つまり伸び縮みをするわけであり、しかも長尺であるので、大型の屋根であればあるほど程度は甚だしく、突然大きな音がする音鳴りの原因となっていた。
【0004】
このため、例えば特開平9−328869号に開示されているような金属屋根の支持構造の発明がなされている。この発明は、下葺屋根の馳部に固定する横方向2分割のサドルを設け、このサドルの上部に逆T字形溝を形成するとともに、この逆T字形溝に折板を固定する屋根支持金具を摺動自在に保持したものである。すなわち、屋根支持金具に固定した折板が伸び縮みすればその折板に連れて屋根支持金具がサドルの逆T字形溝内を摺動し、折板の伸縮による歪みを吸収するのである。これで所期の目的が達成できる。
【0005】
しかしこの発明では、薄い金属板を折り曲げて形成した屋根支持金具は、サドル内の逆T字形溝内に摺動可能に収納されているだけであり、相互を積極的に結び付ける構成は存在しない。つまり、負圧が掛かったときにその力に対抗するのは、屋根支持金具の下端で両側に延びた2枚の片だけであるので、耐久性に不安点がある。すなわち、屋根支持金具が変形して逆T字形溝から外れないまでも、屋根としての密閉性を維持できないまでに変形してしまうことが考えられる。
【0006】
また、摺動する屋根支持金具の前後両端には、屋根支持金具が摺動時にサドルから脱落してしまわないようにする折曲片を形成している。このため、屋根支持金具のサドルへの保持は、左右2分割のサドルを分割して行なわなければなない。つまり、下葺屋根の馳部に対する固定と同時に行なわなければならず、角ハゼ型の吊子を用いる屋根の場合のように折板を固定するときに吊子をサドルに保持させる必要があるものでは、2つの作業を同時に進行させなければならず、面倒で作業性がよくなかった。
【0007】
【解決すべき課題及びそのための手段】
そこでこの発明は、耐久性が高く、施工に際しての作業も容易であるような折板支持具の提供を主たる課題とする。
【0008】
そのための手段は、折板を係止する係止部を上端部に有する折板支持具であって、下地材上に固定する支持部材の上部に、長孔、および該長孔を貫通しかつ長孔の長さ方向にスライドする軸部材を介して、上記折板の長さ方向に摺動可能な摺動部材を保持し、該摺動部材の上端部を前記係止部に設定するとともに、上記摺動部材に横方向に張り出す張り出し部を形成し、上記支持部材における張り出し部に対応する位置には、張り出し部の上面側を押さえる押え部を形成した
折板支持具であることを特徴とする。
【0009】
なお、前記支持部材と摺動部材との接触面間に、摺動時の摩擦抵抗を調節する介装部材を介在させるもよい。
【0010】
【発明の効果】
すなわち、上述の構成によれば、この折板支持具で折板を固定するには、まず支持部材を下地材の上に固定し、次いであらかじめ保持した、または折板係止時に保持する摺動部材の上端部の係止部に折板を係止する。
【0011】
支持部材と摺動部材との間には、長孔および軸部材を介在させているので、係止した折板が熱により伸縮すると、摺動部材は、軸部材が長孔の長さ方向にスライドする範囲内において折板の長さ方向に摺動して、歪みを吸収する。
【0012】
このように摺動部材の摺動範囲は長孔と軸部材とで決まるので、従来のように屋根支持金具がサドルから抜けるのを阻止する折曲片を屋根支持金具に形成する必要がない。このため、摺動部材を支持部材に対して保持させるときに邪魔はなく、例えば前後方向から差し込むようにすれば保持でき、例えば角ハゼ型の吊子を用いる屋根でも作業が順序よく容易に行なえる。
【0013】
しかも、負圧に対しては、長孔と、これに貫通している軸部材とで長孔が裂けるまで対抗するので、従来に比べより高い耐久性を得ることができる。
【0014】
また摺動部材に対して、横方向に張り出す張り出し部を形成し、支持部材には張り出し部の上面側を押さえる押え部を形成しているので、長孔と軸部材に係る負荷を分散し、さらに一そう高い耐久性を得ることができる。
【0015】
さらに請求項のように、支持部材と摺動部材との接触面間に摺動時の摩擦抵抗を調節する介装部材を介在させると、作業性を向上したり、確実な効果を期待したりすることができる。つまり、わずかな力では摺動しないように摩擦抵抗を付与する介装部材を介在させると、折板を係止する時に摺動部材が不測に一方に偏ってしまうことを阻止できる。また、負荷に応じた滑らかな摺動を可能にする介装部材を介在させると、折板の伸縮に柔軟に対応できるようにすることができる。
【0016】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は、折板支持具1の斜視図であり、この折板支持具1は図2に示したように下地材2の上に固定してから上端部の係止部3aに折板4の左右両側縁の馳締部4a,4bを係止して屋根を形成するものである。そして、上記折板4が熱により長さ方向に膨脹したり収縮したりしたときにそれにより生じる歪みを吸収できるようにすべく、上記係止部3aを折板4の長さ方向に摺動可能にしている。
【0017】
図3は折板支持具1の分解斜視図であり、この図に示したように、左右2分割の支持部材5と、この支持部材の上部に摺動可能に保持する摺動部材6とからなっている。支持部材5は、所定幅の帯状の金属板を折曲して形成したもので、下地材2の上に固定する。その形状は、水平な接地部7の両端または一端に、垂直に立ち上がる垂直部8を形成し、この垂直部8より上に、上記摺動部材6を保持する保持部9を形成している。垂直部8には、ボルト10ナット11やリベット(図示せず)による連結のための角孔8aを形成している。なお、接地部7の中間に三角形状に隆起させた部分は、折板4の立上がり部4cの下部を受ける受け部12である。
【0018】
上記保持部9は、下から、横方向へコ字状に飛び出す幅広の押え部9aと、幅狭の規制部9bと、この規制部9bの上端から外へL字状に折曲した延出部9cとからなり、規制部9bには、摺動部材6を保持するための軸部材をとしての段付きボルト13を挿通する角孔9dを形成している。
【0019】
上記摺動部材6は、前記係止部3aを上端部に有する吊子3と、この吊子3の係止部3aを除く部分を覆う補強金具14とで一体的に構成している。この摺動部材6は支持部材5上を摺動するため、支持部材5に比べて前後方向に長く形成している。また、図では角ハゼ型に形成したものを示したが、丸ハゼ型であるもよい。
【0020】
吊子3における係止部3aより下は、上記規制部9bと略対応する長さまで延設した後下端を左右両側に張り出す張り出し部3b,3bを有する形に2枚重ねで折曲している。そして垂直な部分における上記角孔9dに対応する部位には、前後方向に長い長孔3cを形成している。
【0021】
また補強金具14は、吊子3の強度を補填し、また摺動を円滑に行なわせるためのもので、その下部を、吊子3の下部の外側面を覆う形に折曲して張り出し部14aを形成するとともに、左右両側の上端を外側に向けて折曲し、上記延出部9cに下から当てがわれ折板4を受ける折板受け部14bを形成している。この折板受け部14bの先端縁は下に折曲して、上記延出部9cの先端縁との関係で左右方向にぶれないようにしている。そして上記吊子3の長孔3cに対応する位置に同大の長孔14ccを形成している。なお、図中14dは、吊子3が補強金具14から外れないようにするための折曲片である。前後両端に形成している。
【0022】
支持部材5に対して摺動部材6を保持するには、前記軸部材としての段付きボルト13を角孔9d、長孔14c,3c,3c,14c、角孔9dと順に挿通し、根角部分13aを角孔9dに回り止めした状態にしてナット15を締めるが、その際に介装するワッシャ16の穴の径を段部分13bのそれよりも小さくするとともに、緊締したときに摺動部材6の摺動が阻害されないように段部分13bの長さを設定している。
【0023】
このように構成した折板支持具1では、使用に際しては、まず支持部材5を下地材2の上に固定する。この一実施例においては左右2分割型であるので、垂直部8を左右両端に有する山タイプの場合には、図示したように下地材2に固定するときにボルト10ナット11で連結すればよく、垂直部8を一端のみに有する山タイプの場合には現場に搬入する前の段階でリベットで一体に連結しておけばよい。
【0024】
次いで、折板4を固定するが、図示したような角ハゼ型の場合には、折板4の馳締部4a,4bを係止する時に、摺動部材6を支持部材5の保持部9に保持する。丸ハゼ型の場合には、あらかじめ保持しておく。この保持に際しては、支持部材5の保持部9に対して前後方向から行えばよい。そして摺動部材6の上端部の係止部3aに対して折板4の馳締部4a,4bを係止する。
【0025】
支持部材5と摺動部材6との間には、長孔3c,14cおよび段付きボルト13を介在させているので、係止した折板4が熱により伸縮すると、図4に示したように摺動部材6は、段付きボルト13が長孔3c,14cの長さ方向にスライドする範囲内において折板4の長さ方向に摺動し、歪みを吸収する。
【0026】
このように摺動部材6の摺動範囲は長孔3c,14cと段付きボルト13とで決まるので、摺動部材6がその摺動により支持部材5から抜けるのを阻止する構造を設ける必要がない。このため、摺動部材6を支持部材5に対して保持させるときに邪魔はなく、例えば前後方向から差し込むようにすれば保持でき、角ハゼ型の吊子3を用いる屋根でも作業が順序よく容易に行なえる。
【0027】
しかも、負圧に対しては、長孔3c,14cと、これに貫通している段付きボルト13とで長孔3c,14cが裂けるまで対抗するので、従来に比べより高い耐久性を得ることができる。
【0028】
また、摺動部材6に横方向に張り出す張り出し部14aを形成し、支持部材5には張り出し部14aの上面側を押さえる押え部9aを形成しているので、長孔3c,14cと段付きボルト13に係る負荷を分散し、さらに一そう高い耐久性を得ることができる。
【0029】
以下、他の実施例を説明する。
図5、図6の折板支持具1は、摺動部材6に形成する張り出し部3b,14aを三角形状に形成するとともに、長孔3c,14cはこの張り出し部3b,14aの下側に形成した例を示している。先の例と同様の作用効果が得られる。
【0030】
図7、図8の折板支持具1は、摺動部材6が吊子3のみで構成された例を示している。またこの折板支持具1は、屋根の勾配方向に傾動可能にしている。
【0031】
すなわち、支持部材5を左右2分割型の支持フレーム17と、これに取付ける補助金具18とで構成するとともに、支持フレーム17の端部に垂直部8を形成するとともに、垂直部8の上部にはコ字形の保持部9を形成し、この保持部9に略筒状の上記補助金具18を保持部9内で傾動可能に保持している。また保持部9の上方には折板4を受ける折板受け部9eを外側へL字形に折曲して形成している。上記保持部9の下面と折板受け部9eは、上へ凸に湾曲している。
【0032】
この補助金具18は、摺動する摺動部材6としての吊子3と同じく前後方向に長く形成し、その断面は、U字の両上端縁を内側に水平に若干延ばした後真っ直ぐ下に折曲した形であって、垂下した両下端縁が、吊子3の張り出し部3a,3aの上面を押さえる押え部18a,18aとなる。補助金具18には、図9に示したように角孔18bのみを形成し、吊子3には長孔3cを形成している。
【0033】
図10、図11の折板支持具1は、摺動部材6が2段階で摺動するように構成した例を示している。すなわち、摺動部材6は、吊子3と補強金具14とからなり、吊子3は先の例と同様に下端に左右両側に張り出す張り出し部3b,3bを形成し、補強金具14は、先の補助金具18と同様に、断面がU字の両上端縁を内側に向けて水平に若干延ばしたのち真っ直ぐ下に折曲した形に形成する。
【0034】
そして、補強金具14には、図12に示したように長さ方向の中間部の下部につ、また長さ方向の両端部の上部に2つ、長孔を形成している。前者が第1長孔14eで、後者が第2長孔14f,14fである。吊子3には、補強金具14の上記第1長孔14eに対応する位置に同大の長孔3cを形成し、第2長孔14f,14fの長さ方向の中間に対応する位置には貫通孔3d,3dを形成している。
【0035】
なお、吊子3の下端には左右両側に張り出す張り出し部3b,3bを形成しており、補強金具14の両下端縁が押え部14g,14gとなる。
【0036】
また、支持部材5は、先の各例と同様に左右2分割型に形成するもよいが、ここでは、正面視略M字状に形成した一体型のものを使用し、左右方向の中間部の凹んだ保持部9に摺動部材6を保持するようにしている。そして、上記補強金具14の第1長孔14eに対応する位置に角孔9dを形成している。
【0037】
軸部材としての段付きボルト13は、補強金具14の第1長孔14eに対応する位置と第2長孔14f,14fに対応する位置との3か所に挿通する。
【0038】
このように構成した折板支持具1では、図13に示したように、補強金具14および吊子3は補強金具14の第1長孔14eを利用して摺動可能であるとともに、吊子3は補強金具14の第2長孔14f,14fを利用して摺動可能である。
【0039】
図中19は支持板で、固定用のボルト20の頭部を隠蔽するとともに、支持部材5上で摺動する補強部材14の安定性を保持している。
【0040】
図14、図15の折板支持具1は、これまでのように摺動部材を左右に挟むように保持するのとは異なり、乗せるように保持した例を示している。すなわち、支持部材5は、左右2分割型ではなく、また略M字状でもなく、正面視右側に凹んだ段部を有した略台形状に形成し、その段部を保持部9に設定している。この保持部9の左側面には、内側へ直角三角形状に凹む凹部9fを形成し、この凹部9fの上面9gを押え部に設定している。また、保持部9の底面には軸部材としての段付きボルト13を下から挿通するための角孔9dを形成している。
【0041】
摺動部材6は吊子3のみで構成し、係止部3aの下方に、上記凹部9fに対応する形に突出する張り出し部3bを形成し、その下には、保持部9の底面に上から重合するスライド面部3eを形成している。そしてこのスライド面部3eには、長さ方向に長い長孔3cを形成している。
【0042】
図中21は、吊子3のスライド面部3eを上から押さえる押え金具で、吊子3下部の内側面に対応する形に形成し、中央には丸い貫通孔21aを形成している。この押え金具は、吊子3の補強と摺動の円滑性のため、図示したように支持部材5の幅よりも広く設定しておくとよい。
【0043】
16の折板支持具1は、図14、図15に示した折板支持具1と同様に摺動部材6を支持部材5の上に乗せた構造であるとともに安定性をよくした例を示している。
【0044】
すなわち、支持部材5は支持フレーム17と補助金具18とで構成している。支持フレーム17は右上部に凹んだ段部、つまり保持部9を有する略台形に形成し、この保持部9に、摺動部材6としての吊子3と同等な長さの補助金具18を取付ける。補助金具18は、正面視略L字状で、水平な部分は端部で折り返して隙間を有する二重構造に形成している。また、垂直な部分で支持フレーム17に対向する部位には、支持フレーム17を幅方向に挟持する挟持片18g,18gを切起して形成している。これにより支持フレーム17と補助金具18との一体性が高まる。
【0045】
摺動部材6は、吊子3のみで構成し、係止部3aより下側を、上記補助金具18の内側に保持可能な正面視L字状に形成している。つまり、L字形の水平な部分が張り出し部3bで、補助金具18における水平な部分の折り返した部分が押え部18aである。
【0046】
支持フレーム17の保持部9の下面には、軸部材としての段付きボルト13を挿通するための角孔9dを形成し、補助金具18の上記角孔9d対応位置には、丸い貫通孔18dを形成している。補助金具18ではまた、垂直な片の長さ方向両側部の上部に、長さ方向に長い長孔18e,18eを形成し、吊子3には、これら長孔18e,18eの長さ方向の中間に対応する位置に貫通孔3dを、また上記角孔9dおよび貫通孔18dに対応する位置に、長さ方向に長い長孔3cを形成している。
【0047】
補助金具18の内側、すなわち摺動部材6としての吊子3と支持部材5との接触面間には、金属板や樹脂、ゴム等適宜の材料からなるを介装部材22を介装して、摺動時の摩擦抵抗を調節するようにしている。これにより、作業性を向上したり、確実な効果を期待したりすることができる。つまり、わずかな力では摺動しないように摩擦抵抗を付与する介装部材22を介在させると、折板4を係止する時に摺動部材が不測に一方に偏ってしまうことを阻止できる。また、負荷に応じた滑らかな摺動を可能にする介装部材22を介在させると、折板4の伸縮に滞りなく柔軟に対応できるようにすることができる。
【0048】
17の折板支持具4は、図16に示した折板支持具1の補助金具18を、L字状ではなく摺動部材6としての吊子3の水平な部分、すなわち張り出し部3bのみを保持する2つ折にした形に形成し、軽量化および構造の簡素化を図った例を示している。
【0049】
支持部材5の一部をなす補助金具18には、支持フレーム17の保持部9を幅方向に挟持する平行な2本のリブ18c,18cを形成し、支持フレーム17との一体性の向上を図っている。また、長さ方向の中間部には、上下方向に貫通する貫通孔18dを形成し、両側部には、長さ方向に長い長孔18e,18eを形成している。
【0050】
吊子3には、上記貫通孔18dに対応する位置に長孔3cを形成し、上記各長孔18e,18eの長さ方向の中間部に対応する位置に貫通孔3dを形成して、軸部材としての段付きボルト13を上記3か所に、下から挿通している。この場合も、先の例と同様に、補助金具18の内側面に介装部材22を取付けている。
【0051】
18の折板支持具1は、摺動部材6の摺動がより安定よく行えるようにした例を示している。
【0052】
すなわち、この折板支持具1は、支持部材5を、支持フレーム17、および摺動部材6と略同じ長さに形成した補助金具18で構成している。
【0053】
支持フレーム17は、帯状の金属板を折曲して段部、すなわち保持部9のある略台形状に形成したものである。また補助金具18は、上記保持部9に載置可能な形状に形成され、上端には、固定する折板4を受ける折板受け部18fを形成して、全体として正面視略「5」字状に形成している。そして、高さ方向の中間部より下側には、支持フレーム17の幅と同じ寸法を隔てた平行な2本のリブ18c,18cを外へ凸に形成している。これら2本のリブ18c,18cが支持フレーム17を幅方向で挟持するようにして、補助金具18が支持フレーム17の上で一体となって安定するようにしている。
【0054】
この補助金具18の上部の垂直な面には、角孔18bを形成し、保持部9の対向位置に形成した角孔9dからの段付きボルト13を挿通できるようにしている。また、保持部9に載置する下部の包囲部18dには、樹脂やゴムからなる介装部材22を保持している。
【0055】
また、補助金具18を支持フレーム17上で安定させるべく逆L字状の固定板17aを用いて、上記包囲部18dを上面から押えつけている。固定板17aの固定状態は、支持フレーム17にかしめ止めしたボルト23とナット24とで行なう。
【0056】
そして、摺動部材6としての吊子3は、係止部3aより下側を下に延設した後、上記包囲部18dの高さ方向の中間部において外側にL字状に曲げて張り出し部3bを形成している。この場合には、上記張り出し部3aの上面側に位置する介装部材22と補助金具18の一部22a,18aが押え部となる。なお、この張り出し部3aは、その先端をさらにT字状に折曲して強度の向上と横方向でのぶれを阻止するようにしている。
【0057】
また、摺動のための長孔3cは、上記段付きボルト13を挿通する部位に形成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 折板支持具の斜視図。
【図2】 図1の使用状態の正面図。
【図3】 図1の分解斜視図。
【図4】 作用状態の側面図。
【図5】 折板支持具の斜視図。
【図6】 図5の使用状態の正面図。
【図7】 折板支持具の斜視図。
【図8】 図7の使用状態の正面図。
【図9】 要部の分解斜視図。
【図10】 折板支持具の斜視図。
【図11】 図10の使用状態の正面図。
【図12】 要部の分解斜視図。
【図13】 作用状態の断面図。
【図14】 折板支持具の斜視図。
【図15】 図14の使用状態の正面図。
【図16】 折板支持具の斜視図。
【図17】 折板支持具の斜視図。
【図18】 折板支持具の斜視図。
【符号の説明】
1…折板支持具
2…下地材
3…吊子
3a…係止部
3b…張り出し部
3c…長孔
4…折板
5…支持部材
6…摺動部材
9g…押え部
13…段付きボルト
14…補強金具
14a…張り出し部
14c…長孔
14e…第1長孔
14f…第2長孔
14g…押え部
17…支持フレーム
17a…固定板
18…補助金具
18a…押え部
18e…長孔
22…介装部材

Claims (2)

  1. 折板を係止する係止部を上端部に有する折板支持具であって、
    下地材上に固定する支持部材の上部に、長孔、および該長孔を貫通しかつ長孔の長さ方向にスライドする軸部材を介して、上記折板の長さ方向に摺動可能な摺動部材を保持し、
    該摺動部材の上端部を前記係止部に設定するとともに、
    上記摺動部材に、横方向に張り出す張り出し部を形成し、
    上記支持部材における張り出し部に対応する位置には、張り出し部の上面側を押さえる押え部を形成した
    折板支持具。
  2. 前記支持部材と摺動部材との接触面間に、摺動時の摩擦抵抗を調節する介装部材を介在させた
    請求項1に記載の折板支持具。
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