JP3697815B2 - 車両用空調装置の内外気制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の内外気制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の内外気制御装置において、特にガスセンサを用いて車室外の空気が汚れているときには、外気導入モードから内気モードに切り換えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として特公昭64−3687号公報に記載されたものがある。このものでは、車室外空気の汚れ度合いを検出するガスセンサを設け、このガスセンサが検出する車室外の汚れ度合いが所定値より大きくなると、サーボモータにて内外気切換ドアを自動的に外気モードから内気モードとなるように切り換えるようにしている。これにより、車室内に汚れた空気が入り込むことが防止でき、乗員に不快感を与えずに済む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らは、ガスセンサを用いて車両走行中における内外気モードの切り換わり方を検討した結果、以下のような挙動を示すことが分かった。
車両走行中で前方に他の車両(以下、前方車両)が走行しているときでは、前方車両の走行によって前方車両の排出する排気ガスは、自車および前方車両が停止して前方車両がアイドリング状態である時に比べて多くなる。従って、車両走行中に前方車両が存在するときには、ガスセンサが前方車両の走行による多大な排気ガスを検出することで、内外気モードが内気モードとなる。
【0004】
その後、信号待ち等により、自車および前方車両が停止すると、前方車両がアイドリング状態となるので走行時に比べて前方車両の排気ガスの量が少なくなり、ガスセンサが検出する汚れ度合いが低下し、内外気モードが内気モードから外気モードに切り換わる。
ここで、自車が停止したときに前方車両が存在しているときには、乗員は前方車両の排気ガスが車室内に侵入するのでないかと考え、この際内気モードとすると乗員のフィーリングと合致する。
【0005】
従って、前方車両が走行中に車室外の空気が汚れていて内気モードとなっているときに、自車が停止して内外気モードが外気モードに切り換わると、乗員のフィーリングと合致しないという問題が生じる。
そこで、本発明では、ガスセンサを用いた内外気制御装置において、車両低速走行時の乗員のフィーリングを向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を採用する。
内外気切換制御手段(6、7、20)は、
汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より小さくなると、少なくとも外気導入口(4)から車室外空気を導入する外気モードとし、汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より大きくなると外気導入口(4)を閉じて内気導入口(3)を開口する内気モードに切り換え、
内気モードの状態であるときに車速(VC)が所定速度(V1)より低くなると、車速が所定速度(V2)より高くなるまで車室外空気の汚れ度合いに係わらず、内気モードを強制的に保持することを特徴としている。
【0007】
これにより、車室外空気が汚れており、内気モードになっているときに、車速が所定速度より低くなると、車室外空気の汚れ度合いに係わらず車速が所定速度より高くなるまでは内気モードが強制的に保持される。
この結果、例えば自車が停止し、前方に他の車両が停止しているときに、内気モードから外気モードに切り換わるといったことが無く、内気モードが強制的に保持されることで、乗員のフィーリングを向上させることができる。
【0008】
また、これに加え、車両走行中に外気モードとなっており、この状態で例えば自車が停止したとき、車室外空気の汚れ度合いが所定値より大きいと内気モードとなり、車室外空気の汚れ度合いが所定値より小さいと外気モードとなるので、車室外空気の汚れ度合いに応じて内外気制御を行うことができる。
なお、請求項1記載の発明では、車室外空気の汚れ度合いが所定値より小さいときと、車室外空気の汚れ度合いが所定値より大きいときとで場合分けしたが、この所定値を制御ハンチング防止するために異なる2つの値とするものも、当然ながら本発明は含む。
【0009】
また、請求項2記載の発明では、車速(VC)が低くなるほど、所定値を汚れ度合いが小さくなるように設定する所定値設定手段(S50)を有することを特徴としている。
これにより、所定値設定手段によって、車速が低くなるほど所定値を汚れ度合いが小さくなるように設定するので、車速が低くなるほど内気モードになりやすくなる。この結果、例えば自車が停止し、前方に他の車両が停止しているときに、内気モードから外気モードに切り換わりにくくなって、さらに乗員のフィーリングを向上させることができる。
【0010】
また、請求項3記載の発明では、内外気切換制御手段(6、7、20)は、
車速(VC)が低くなるほど、所定値を汚れ度合いが小さくなるように設定することを特徴としている。
これにより、請求項2記載の発明と同様な効果が得られる。
また、請求項4記載の発明では、内外気切換制御手段(6、7、20)は、車速(VC)が所定速度(V1)より低い低速走行状態が所定時間(T2)経過するまでは、車室外空気の汚れ度合いに係わらず内気モードとすることを特徴としている。
【0011】
これにより、低速走行状態が所定時間の間は、内外気切換制御手段によって車室外空気の汚れ度合いに係わらず内気モードとなる。従って、例えば自車が停止し、前方に他の車両が停止しているときに、内気モードから外気モードに切り換わるといったことが無く、乗員のフィーリングを向上させることができる。さらにこれに加え、低速走行状態が所定時間経過した後は車速に係わらず、車室外空気の汚れ度合いが所定値より大きいと内気モードとなり、車室外空気の汚れ度合いが所定値より小さいと外気モードとなるので、車室外空気の汚れ度合いに応じて内外気制御を行うことができる。
【0012】
また、特に請求項5記載の発明では、内外気切換制御手段(6、7、20)は、汚れ度合いが所定値より大きい状態から小さくなったときに、内気モードを第1所定時間(T1)保持することを特徴としてる。
ところで、汚れ度合いが所定値より大きくて内気モードとなった後に、汚れ度合いが所定値より小さくなってときに直ぐさま外気モードとすると、ハンチングを起こすという問題が生じる。
【0013】
そこで、請求項2記載の発明によれば、汚れ度合いが所定値より大きい状態から小さくなったときに、車室外空気の汚れ度合いに係わらず内気モードを第1所定時間保持するので、上記問題を解決できる。なお、請求項1記載の発明における内気モードとは、請求項2記載の発明でいうハンチングを防止するために内気モードを保持している場合を含む。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1に車両用空調装置の内外気制御装置の全体構成図を示す。図2に内外気切換装置の要部詳細図を示す。
【0015】
図1に示すように車室内には車両用空調装置1が設置されている。この車両用空調装置1は、周知のものであって車室内への空気通路をなす空調ケース2を有する。空調ケース2の最も空気上流側には、周知の内気導入口3と外気導入口4が設けられている。内気導入口3は、空調ケース2内に車室内空気(以下、内気)を取り入れるためのものであり、外気導入口4は、空調ケース2内に車室外空気(以下、外気)を取り入れるものである。
【0016】
これら内気導入口3と外気導入口4とは、本実施形態では内外気切換部材である板状の内外気切換ドア6にて選択的に開閉可能となっている。内外気切換ドア6は、空調ケース2に回動可能に支持されており、内気導入口3と外気導入口4とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整するものである。
内外気切換ドア6は、電気的駆動手段としてサーボモータ7にて駆動されるようになっている。サーボモータ7は、後述の制御装置20にて駆動制御され、これにより、内外気切換ドア6は、図2中矢印Aの範囲を回動可能となっている。
【0017】
そして、本実施形態では、内外気モードとして図2に示すように内気入口3を開口するとともに外気導入口4を閉じるように内外気切換ドア6を図2中bに示す作動範囲の一端側に駆動し、空調ケース2内に外気を導く外気モードと、外気導入口4を開口するとともに内気導入口3を閉じるように内外気切換ドア6を図2中aに示す作動範囲の他端側に駆動し、空調ケース2内に内気を導く内気モードとが切換可能となっている。
【0018】
空調ケース2には、上記内気導入口3と外気導入口4との空気下流側に、車室内に向かう空気流を発生する送風機5が設けられている。そして、この送風機5は、上記2つの内外気モードに応じて外気または内気を空調ケース2内に吸引する。
また、図示していないが空調ケース2には、上記送風機5の空気下流側に空気を冷却する周知のエバポレータが配置され、さらにこのエバポレータの下流側には空気を加熱する周知のヒータコアが配置されている。そして、空調ケース2内には、空調風の温度を調節する手段として周知のエアミックスドアが配置されている。
【0019】
さらに空調ケース2の空気下流側には、車室内に空気を導く複数の空気通路が形成されている。この空気通路は、周知のものであって乗員の上半身に向かって空調風を送風するためのフェイス用空気通路、乗員の下半身に向かって空調風を送風するためのフット用空気通路、車両の窓ガラスの内面に向かって空調風を送風するためのデフロスタ用空気通路等が形成されている。なおこれら3つの空気通路への空気の流れは、周知の吹出切換ドアにて制御される。
【0020】
図1に示すように車両のエンジンルーム9内には、車室外の空気の汚れ度合いを検出する手段であるガスセンサ10が設置されている。ここで、このガスセンサ10は周知のものであって良いが、本実施形態におけるガスセンサ10は、排気ガス中に含まれるCOやHC等の有害ガスに反応する半導体素子(例えば、SiO2 )と、この半導体素子の反応速度を高める電気ヒータとからなるものである。そして、ガスセンサ10は、上記有害ガスの濃度(外気の汚れ度合い)が高くなるほど出力値(出力電圧)VDGS が低くなるように構成されている。
【0021】
ここで、上記制御装置20について簡単に説明する。制御装置20は、RAMやROM等を備えるコンピュータ手段である。そして、制御装置20には、図示しないイグニッションスイッチがオンされると、図示しない車載バッテリから電力が供給されるようになっている。
制御装置20には、入力端子として上記ガスセンサ10の他に、空調環境に影響を与える環境因子を検出するセンサ群21(例えば内気温センサ、外気温センサ等)、車速を検出する手段である車速センサ23、および車室内に設けられた空調操作パネル22等が接続されている。
【0022】
空調操作パネル22には、車室内の設定温度を設定する温度設定器22aと、この温度設定器22aにて設定された設定温度となるように上記センサ群21からに信号に基づいて自動的に空調制御するオート(AUTO)スイッチ22bと、車両用空調装置1の作動を停止するオフ(OFF)スイッチ22c、マニュアル操作にて内気モードか外気モードを切り換える内外気スイッチ22dが設けられている。なお、上記オートスイッチ22bをオンすると上記送風機5が起動され、上記オフスイッチ22cをオンすると上記送風機5が停止する。
【0023】
また、制御装置20には、出力端子として上記サーボモータ7や送風機5等に接続されている。
次に、本発明の要部であるガスセンサ10の検出値に応じた内外気切換ドア6の制御内容について説明する。図3にこの内外気制御内容を表すフローチャートを示す。なお、このフローチャートは、上記イグニッションスイッチがオンされたときに、上記オートスイッチ22bがオンの状態にあり、送風機5が駆動状態のときに行われる。
【0024】
先ず、ステップS10では、タイマー等の初期化処理を行い、さらにフラグをクリアするとともに、ガスセンサ10のウォームアップを行う。ここで、ウォームアップとは、上述した電気ヒータにて半導体素子を暖めて、半導体素子の反応速度を高めることである。また、ガスセンサ10のウォームアップは、このフローチャートが始めて実行されたときに約30秒行われ、30秒経過すると始めてステップS20に進む。そして、このウォームアップ中は、内外気モードは内気モードとする。これにより、ウォームアップ中に外気が汚れていても、この外気が車室内に侵入することが防止できる。
【0025】
次にステップS20では、ガスセンサ10にて有害ガスの濃度(以下、ガス濃度)を検出するための基準値VCLR をセットする。ここで、ガスセンサ10は、上記半導体素子に応じて検出精度のばらつきが非常に大きいため、ガス濃度を絶対値で検出することが困難である。従って、本実施形態では上記基準値VCLR に対する変化量で外気の汚れ度合いを検出する。また、上記基準値VCLR は、ガスセンサ10が検出するガス濃度(絶対値)である。
【0026】
そして、本実施形態では上記基準値VCLR は、以下の数式1にて決定される。
【0027】
【数1】
基準値VCLR ←max(VCLR ,VDGS )
なお、VDGS はガスセンサ10の実際に検出するガス濃度(絶対値)である。上記数式1にて示すように基準値VCLR は、このフローチャートが実行されているときの最も外気が清浄な場所におけるガス濃度VDGS となる。
続いて、ステップS30では、ガスセンサ10が検出するガス濃度VDGS を読み取り、ステップS40に進む。ステップS40では、後述の内外気制御処理に使用される処理値Lnを算出する。この処理値Lnは以下の数式2にて算出される。
【0028】
【数2】
処理値Ln=ガス濃度VDGS /基準値VCLR
つまり、この数式2は、上述したように上記基準値VCLR に対する変化量であって、処理値Lnは制御処理上の車室外の空気の汚れ度合いに相当する。そして、ガス濃度VDGS は、外気の汚れ度合いが大きいほど小さくなるので、制御処理上の汚れ度合いは、処理値Lnが小さくなるほど大きくなる。
【0029】
次にステップS50では、上記処理値Lnと比較される判定レベルLsをセットする。ここで、本実施形態では、上述したように処理値Lnは外気の汚れ度合が大きくなるほど小さくなるので、処理値Lnが判定レベルLsより小さいと、外気の汚れによって乗員に不快感を与えることになるので、この際は後述するように内外気モードを内気モードとする。一方、処理値Lnが判定レベルLsより大きくて外気が清浄である場合は、後述するように内外気モードを外気モードとする。
【0030】
そして、本実施形態におけるステップS50では、図4に示すように上記処理値Lnを車速Vcに応じて設定する。以下、これについて説明する。
図4に示すように判定レベルLsは、車速VCが低くなるほど大きく、つまり汚れ度合いが小さくなるように設定される。そして、本実施形態では車速VCが所定値V1より低いときは、処理値LsをLs1一定とし、車速VCが所定値V1より高くて所定値V2より低い範囲では、車速VCが低くなるほど汚れ度合いが小さくなるように設定される。また、車速VCが所定値V2より高いときは、処理値LsはLs2一定に設定される。
【0031】
このようにすることで、本実施形態では車速VCが低くなるほど判定レベルLnの汚れ度合いが小さく設定されるので、車速VCが低くなるほど内気モードに切り換わり易くなる。
続いて、ステップS60では、フラグf(vc)に1がセットされているか否かを判定する。ここで、このフラグf(vc)は、図5に示すヒステリシスを持った特性図にて決定される。以下、このフラグf(vc)の決定の仕方について説明する。
【0032】
フラグf(vc)は、図5中矢印Wで示すように車速VCが高くなる過程では、車速VCが上記所定値V2より低いと0にセットされ、上記所定値V2より高くなると、1に設定される。また、フラグf(vc)は、図5中矢印Xで示すように車速VCが低くなる過程では、車速VCが上記所定値V1より低いと0にセットされ、上記所定値V1より高くなると1に設定される。以下、このフラグf(vc)に1がセットされている状態を高速走行状態、0がセットされている状態を低速走行状態と呼ぶ。
【0033】
つまり、ステップS60では、フラグf(vc)に1がセットされているか否かを判定することで、車両が高速走行状態であるか低速走行状態であるかを判定している。
そして、ステップS60にて車両が低速走行状態であると判定されると、ステップS70に進み、フラグRECFに1がセットされているか否かが判定される。ここで、このフローチャートが始めて実行されて内外気制御が行われる場合では、フラグRECFには何もセットされていないので、ステップS70での判定結果は必ずNOとなり、ステップS80に進む。
【0034】
また、ステップS60にて車両が高速走行状態であると判定されると、ステップS80に進み、上述したように上記処理値Lnが上記判定レベルLs以下か否かの判定が行われる。
そして、上記処理値Lnが上記判定レベルLs以下で、外気が汚れているとステップS90に進んで、タイマーをリセットする。そして、さらにステップS100に進んで、内外気モードが内気モードとなるようにサーボモータ7に駆動信号を出力するとともに、フラグRECFに1をセットする。ここで、このフラグRECFに1がセットされているということは、外気が汚れており内外気モードが内気モードとなっていることを意味する。
【0035】
一方、ステップS80にて上記処理値Lnが上記判定レベルLsより大きく、外気が清浄であるとステップS110に進んで、外気が清浄となってからの継続時間を計時するためにタイマーTのカウントを開始し、ステップS120に進む。
ステップS120ではフラグRECFに1がセットされているか否かが判定される。ここで、図3に示すフローチャートが始めて実行されたときには、ステップS80にて外気が清浄と判定されても、フラグRECFには何もセットされていないので、ステップS140に進む。
【0036】
そして、ステップS140では、内外気モードが外気モードとなるようにサーボモータ7に駆動信号を出力するとともに、フラグRECFに0をセットする。なお、このフラグRECFに0がセットされているということは、外気が清浄で内外気モードが外気モードとなっていることを意味する。
また、外気が汚れており、ステップS100にてフラグRECFに1がセットされた後に、外気が清浄となってステップS120に進んだときは、ステップS120での判定結果はYESとなる。この結果、ステップS130に進み、ステップS110にて開始したタイマーTが所定時間T1(例えば、3秒)経過するまで、ステップS100に進んで、内気モードを保持する。
【0037】
なお、上記内外気スイッチ22dが操作されてマニュアル操作にて内外気モードが決定されている場合は、上記図3のフローチャートは実行されず、内外気スイッチ22dの設定に応じて内外気モードが選択される。
次に上述した図3のフローチャートの作動を詳しく説明する。
先ず、図3のフローチャートが始めて実行されて、ステップS50に進むと、図4に示すように車速VCに応じて判定レベルLsが設定される。
【0038】
次にステップS60に進んで、車両が低速走行状態である場合は、ステップS70に進むのであるが、ステップS70では必ずNOと判定されて、ステップS80に進む。また、ステップS60にて高速走行状態であると判定された場合も、ステップS80に進む。
そして、ステップS80では、外気が清浄か汚れているかが判定され、外気が汚れていると判定されると、内外気モードが内気モードとなる。これにより、汚れた外気が車室内に侵入することが防止でき、乗員に不快感を与えずに済む。
【0039】
その後、このフローチャートを抜けて、再度ステップS60に進んで低速走行状態となったと判定されると、ステップS70では前回ステップS100にてフラグRECFに1がセットされているのでYESと判定されて、ステップS100に進み、内外気モードが内気モードとなる。
つまり、一旦、内外気モードが内気モードとなった状態で、車両が高速走行状態から低速走行状態となると、外気の汚れに係わらずステップS60にて車両が高速走行状態となるまで内気モードが強制的に保持される。
【0040】
これにより、上述したように例えば車両が停止したときに、前方にその他の車両が存在している場合において、内気モードから外気モードに切り換わることが無い。この結果、乗員のフィーリングに適した内外気制御を行うことができる。
また、外気が清浄で、ステップS140にて内外気モードが外気モードとなった後に車両が高速走行状態から低速走行状態となった場合は、以下のような作動となる。
【0041】
このように外気モードのときに車両が低速走行状態となって、ステップS70に進んだ場合では、ステップS70にてNOと判定されて、ステップS80に進む。そして、ステップS80では上記処理値Lnと判定レベルLsとの比較が行われて、外気が清浄の場合は外気モードとなり、外気が汚れている場合は内気モードとなる。
【0042】
従って、外気が清浄で外気モードの状態のときに、車両が低速走行状態となると、そのときの外気の汚れ度合いに応じて内外気モードを切り換えることができる。これにより、外気が清浄で外気モードとなった状態で、車両が低速走行状態となった場合では、外気が清浄である場合は外気モードとなり、清浄で新鮮な外気を車室内に送風することができ、乗員にフレッシュ感を与えることができる。
【0043】
また、本実施形態では上述したようにステップS50にて車両が低速走行状態であるほど、判定レベルLsを汚れ度合いが小さくなるように設定した。これにより、外気が汚れていて内気モードとなっている状態で、車両が低速走行状態となると、内外気モードが内気モードを保持しやすくなる。
このようにすることで、本実施形態では、さらに乗員のフィーリングに応じて内外気制御を行うことができる。また、外気が清浄で外気モードとなった状態で、車両は低速走行状態となった場合では、外気が非常に清浄である場合は外気モードとなり、さらに清浄で新鮮な外気を車室内に送風することができ、乗員にフレッシュ感を与えることができる。
【0044】
また、上述した上記ステップS130は以下のように機能する。例えば、外気が清浄で内外気モードが内気モードとなったのちに外気が清浄となると、ステップS110にてタイマーTのカウントが開始される。また、このカウントは、外気が清浄となってからの経過時間である。
そして、この際ステップS120にてYESと判定されて、ステップS130に進み、タイマーTが所定時間T1するまではステップS100に進んで、内気モードが保持される。
【0045】
そして、このように外気が清浄であるにも係わらず、内気モードを保持するのは、以下のような理由からである。
例えば上述したように上記処理値Lnと判定レベルLsとの比較によって内外気モードが切り換えられるのであるが、短時間の間に外気が清浄と判定されたり、汚れていると判定されると、内外気切換ドア6がハンチングを起こすという問題が発生する。
【0046】
そこで、本実施形態では、内気モードなったのちに、外気が清浄となった直後に外気モードとせず、所定時間T1の間内気モードを保持する。これにより、内外気切換ドア6のハンチングを防止することができる。
そして、本実施形態ではこのように外気が清浄であっても、内気モードが保持されている間に車両が低速走行状態となった場合でも、ステップS70にてYESと判定されて、車両が高速走行状態となるまで、内気モードを保持する。従って、請求項1でいう内気モードとは、このように外気の汚れ度合いに係わらず内気モードを保持するものを含む。
【0047】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態を図6のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態では上記第1実施形態と比べて、ステップS70の内容が異なるものである。本実施形態におけるステップS70をステップS71とする。
そして、本実施形態では、ステップS60において車両が低速走行状態である判定されると、ステップS71に進み、ステップS71では車両が低速走行状態となってからの経過時間Tをカウントする。そして、さらにステップS71ではこの車両が低速走行状態となってからの経過時間Tが所定時間T2を経過したか否かが判定される。
【0048】
ステップS71にて所定時間T2経過していないと判定されると、ステップS100に進んで、内外気モードを内気モードに保持する。つまり、本実施形態では、低速走行状態が継続している間で、所定時間T2は必ず内気モードとなる。これにより、車両が低速走行状態が長時間継続しているときに、強制的に所定時間T2は内気モードとなるので、乗員のフィーリングに合致した内外気制御を行うことができる。
【0049】
また、車両の低速走行状態が所定時間T2より長く続くと、ステップS71ではYESと判定されてステップS80に進む。そして、ステップS80にて外気が清浄である場合は、外気モードに切り換えられる。この結果、清浄で新鮮な外気を車室内に送風することができ、乗員にフレッシュ感を与えることができる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を述べたが、本発明は以下のような変形例にも適用できる。
【0050】
上記第1実施形態において、判定レベルLsを車速VCに応じて補正したが、本発明は判定レベルLsを固定する構成としても、本発明の効果が得られる。
また、上記第1実施形態では、内気モードの状態において車両が低速走行状態となると外気の汚れ度合いに係わらず、車両が高速走行状態となるまで内気モードを保持したが、これを行わずに判定レベルLsを車速VCに応じて補正するだけでも本発明の効果が得られる。
【0051】
また、上記第2実施形態において、判定レベルLsを車速VCに応じて補正したが、本発明は判定レベルLsを固定する構成としても、本発明の効果が得られる。
また、上記各実施形態では、内外気切換ドア6を板状のドア部材にて構成したが、可撓性のフィルムによって内気導入口3と外気導入口4とから取り入れられる内気および外気の量を調整するものであっても良いし、ロータリー式のドア部材を用いても勿論良い。
【0052】
また、上記各実施形態では、車速センサ23にて車速を検出したが、車速はエンジン回転数等に相関があるので、エンジン回転数にて車速を推定するようにしての良い。
また、上記各実施形態では、外気が清浄なときには外気導入口4を開口するとともに内気導入口3を閉じる外気導入モードとしたが、外気清浄なときに外気導入口4と内気導入口3との双方を開口する半内気モードとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2実施形態における車両用空調装置の内外気制御装置の全体構成図である。
【図2】上記各実施形態における内外気制御装置の詳細図である。
【図3】上記各実施形態における制御装置20の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】上記各実施形態における車速VCと判定レベルLsとの関係を表す図である。
【図5】上記各実施形態におけるフラグf(vc)と車速VCとの関係を表す図である。
【図6】上記第2実施形態における制御装置20の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…空調ケース、3…内気導入口、4…外気導入口、6…内外気切換ドア、
7…サーボモータ、10…ガスセンサ、20…制御装置。

Claims (5)

  1. 車室外空気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段(10)、車室内への空気通路をなす空調ケース(2)、この空調ケース(2)内に車室内空気を取り入れるための内気導入口(3)、前記空調ケース(2)内に前記車室外空気を取り入れるための外気導入口(4)、およびこれら内気導入口(3)と外気導入口(4)とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整する内外気切換制御手段(6、7、20)を有し、
    前記内外気切換制御手段(6、7、20)は、
    前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より小さくなると、少なくとも前記外気導入口(4)から車室外空気を前記空調ケース(2)内に導入する外気モードとし、前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが前記所定値より大きくなると、前記外気導入口(4)を閉じて前記内気導入口(3)を開口する内気モードに切り換え、
    前記内気モードの状態であるときに車速(VC)が所定速度(V1)より低くなると、前記車速(VC)が前記所定速度(V2)より高くなるまでは車室外空気の汚れ度合いに係わらず、前記内気モードを強制的に保持することを特徴とする車両用空調装置の内外気制御装置。
  2. 前記車速が低くなるほど、前記所定値を汚れ度合いが小さくなるように設定する所定値設定手段(S50)を有することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
  3. 車室外空気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段(10)、車室内への空気通路をなす空調ケース(2)、この空調ケース(2)内に車室内空気を取り入れるための内気導入口(3)、前記空調ケース(2)内に前記車室外空気を取り入れるための外気導入口(4)、およびこれら内気導入口(3)と外気導入口(4)とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整する内外気切換制御手段(6、7、20)を有し、
    前記内外気切換制御手段(6、7、20)は、
    前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より小さくなると、少なくとも前記外気導入口(4)から車室外空気を前記空調ケース(2)内に導入する外気モードとし、前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが前記所定値より大きくなると前記外気導入口(4)を閉じて前記内気導入口(3)を開口する内気モードに切り換え、
    車速(VC)が低くなるほど、前記所定値を汚れ度合いが小さくなるように設定することを特徴とする車両用空調装置の内外気制御装置。
  4. 車室外空気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段(10)、車室内への空気通路をなす空調ケース(2)、この空調ケース(2)内に車室内空気を取り入れるための内気導入口(3)、前記空調ケース(2)内に前記車室外空気を取り入れるための外気導入口(4)、およびこれら内気導入口(3)と外気導入口(4)とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整する内外気切換制御手段(6、7、20)を有し、
    前記内外気切換制御手段(6、7、20)は、
    前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より小さくなると、少なくとも前記外気導入口(4)から車室外空気を前記空調ケース(2)内に導入する外気モードとし、前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが前記所定値より大きくなると前記外気導入口(4)を閉じて前記内気導入口(3)を開口する内気モードに切り換え、
    車速(VC)が所定速度(V1)より低い低速走行状態が所定時間(T2)経過するまでは、車室外空気の汚れ度合いに係わらず、前記内気モードとすることを特徴とする車両用空調装置の内外気制御装置。
  5. 前記内外気切換制御手段(6、7、20)は、前記汚れ度合いが前記所定値より大きい状態から小さくなったときに、前記内気モードを第1所定時間(T1)保持することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
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