JP3758260B2 - 車両用空調装置の内外気制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の内外気制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の内外気制御装置において、特に車室外の空気が汚れているときに外気導入モードから内気モードに切り換えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として特公昭47−36974号公報に記載されたものがある。このものでは、車室外空気の汚れ度合いを検出するガスセンサを設け、このガスセンサが検出する車室外の汚れ度合いが所定値より大きくなると、サーボモータにて内外気切換ドアを自動的に外気導入モードから内気循環モードとなるように切り換えるようにしている。これにより、車室内に汚れた空気が入り込むことが防止でき、乗員に不快感を与えずに済む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、車室外空気が汚れているときに内外気切換ドアにて外気モードから内気モードに切り換えたとしても、十分に車室の汚れた空気が車室内に入り込むことが防止できないという問題がある。
ここで、本発明者らは、上述した装置を検討した結果、以下のような事が分かった。つまり、内外気切換ドアは、駆動手段としてサーボモータにて駆動されるようになっているが、内外気切換ドアが外気導入モードから内気循環モードに切り換わるまでのサーボモータの駆動時間中(約4秒程度)に、車室外の汚れた空気が車室内に入り込み、乗員に不快感を与えてしまうという問題が発生することが分かった。
【0004】
そこで、この問題を解決するためにサーボモータの駆動速度を速くすることが考えられる。しかし、このような内外気切換ドアを駆動する際には、ある程度停止精度が要求されるので、上述のように駆動速度を速くすると停止精度が悪くなり、停止精度を高めようとするとコスト増となり得策でない。
そこで、本発明は、車室外の空気が汚れているときに安価に素早く内気モードに切り換えることができる車両用空調装置の内外気切換制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を採用する。請求項1ないし3記載の発明では、汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より大きくなると、外気導入口(4)を閉じて内気導入口(3)を開口するように内外気切換部材(6)を駆動することで内気モードに切り換え、
汚れ度合いが所定値より大きい状態から所定値より小さい状態へ変化したときには、外気導入口(4)および内気導入口(3)の双方を開口するように内外気切換部材(6)を中間位置に駆動することで半内気モードに切り換えることを特徴としている。
【0006】
これにより、汚れ度合いが所定値より大きい状態から所定値より小さい状態へ変化したには、外気導入口および内気導入口の双方を開口するように内外気切換部材を中間位置に駆動する半内気モードとしているので、汚れ度合いが所定値より大きくなって、再び内気モードに切り換えるときに、従来に比べて内外気切換部材の作動距離(作動時間)を小さくでき、従来に比べて駆動制御手段の停止精度を悪化させずに安価かつ短時間で内気モードとすることができる。
【0007】
また、特に請求項2記載の発明では、駆動制御手段(7、20)は、汚れ度合い(Ln)が所定値より大きい状態から小さくなったときに、内気モードを第1所定時間(T1)保持することを特徴としている。
ところで、汚れ度合いが所定値より大きくて内気モードとなった後に、汚れ度合いが所定値より小さくなってときに直ぐさま他の内外気モードとすると、内外気切換部材がハンチングを起こすという問題が生じる。
【0008】
そこで、請求項2によれば、汚れ度合いが所定値より大きい状態から小さくなったときに、内気モードを第1所定時間保持するので、上記問題を解決できる。また、特に請求項3記載の発明では、駆動制御手段(7、20)は、汚れ度合い(Ln)が所定値より小さい状態が第2所定時間(T2)続くと、半内気モードから、外気モードとすることを特徴としている。
【0009】
ここで、上記半内気モードは、上述したように内気と外気とを車室内に送風するので、乗員に新鮮な外気によるフレッシュ感をあまり与えられない。従って、請求項3では、内外気モードにおいて汚れ度合いが所定値より小さい状態が第2所定時間続くと、車両が清浄な場所を走行しているとして、半内気モードから外気モードとする。この結果、車室内へ送風される空気は全て新鮮な外気となって、乗員にフレッシュ感を与えることができる。
【0010】
なお、請求項2における請求項3記載の発明でいう第2所定時間(T2)は、上記第1所定時間(T1)より長い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1に車両用空調装置の内外気制御装置の全体構成図を示す。図2に内外気切換装置の要部詳細図を示す。図1に示すように車両の車室内には車両用空調装置1が設置されている。この車両用空調装置1は、周知のものであって車室内への空気通路をなす空調ケース2を有する。空調ケース2の最も空気上流側には、周知の内気導入口3と外気導入口4が設けられている。内気導入口3は、空調ケース2内に車室内空気(以下、内気)を取り入れるためのものであり、外気導入口4は、空調ケース2内に車室外空気(以下、外気)を取り入れるものである。
【0012】
これら内気導入口3と外気導入口4とは、本実施形態では内外気切換部材である内外気切換ドア6にて選択的に開閉可能となっている。そして、内外気切換ドア6は、空調ケース2に回動可能に支持されており、内気導入口3と外気導入口4とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整するものである。
内外気切換ドア6は、電気的駆動手段としてサーボモータ7にて駆動されるようになっている。サーボモータ7は、後述の制御装置20にて駆動制御され、これにより、内外気切換ドア6は、図2中矢印Aの範囲を作動可能となっている。
【0013】
そして、本実施形態では、内外気モードとして図2に示すように内気入口3を開口するとともに外気導入口4を閉じるように内外気切換ドア6を図2中bに示す作動範囲の一端側に駆動し、空調ケース2内に外気を導く外気モードと、外気導入口4を開口するとともに内気導入口3を閉じるように内外気切換ドア6を図2中aに示す作動範囲の他端側に駆動し、空調ケース2内に内気を導く内気モードとが切換可能となっている。
【0014】
また、さらに本実施形態では、内外気モードとして図2に示すように外気導入口4と内気導入口3の双方を開口するように内外気切換ドア6を図2中cで示す作動範囲の中間位置に駆動し、空調ケース2内に内気と外気を導く半内気モードが切換可能となっている。なお、本実施形態におけるこの半内気モードにおける外気と内気との割合をほぼ同じとなっている。
【0015】
空調ケース2には、上記内気導入口3と外気導入口4との空気下流側に、車室内に向かう空気流を発生する送風機5が設けられている。そして、この送風機5は、上記3つの内外気モードに応じて外気または内気、もしくは内気および外気を空調ケース2内に吸引する。
また、図示していないが空調ケース2には、上記送風機5の空気下流側に空気を冷却する周知のエバポレータが配置され、さらにこのエバポレータの下流側には空気を加熱する周知のヒータコアが配置されている。そして、空調ケース2内には、空調風の温度を調節する手段として周知のエアミックスドアが配置されている。
【0016】
さらに空調ケース2の空気下流側には、車室内に空気を導く複数の空気通路が形成されている。この空気通路は、周知のものであって乗員の上半身に向かって空調風を送風するためのフェイス用空気通路、乗員の下半身に向かって空調風を送風するためのフット用空気通路、車両の窓ガラスの内面に向かって空調風を送風するためのデフロスタ用空気通路等が形成されている。なおこれら3つの空気通路への空気の流れは、周知の吹出切換ドアにて制御される。
【0017】
図1に示すように車両のエンジンルーム9内には、外気の汚れ度合いを検出する手段であるガスセンサ10が設置されている。ここで、このガスセンサ10は周知のものであって良いが、本実施形態におけるガスセンサ10は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)等の有害ガスに反応する半導体素子(例えば、SiO2 )と、この半導体素子の反応速度を高める電気ヒータとからなるものである。
そして、ガスセンサ10は、上記有害ガスの濃度(外気の汚れ度合い)が高くなるほど出力値(出力電圧)VDgs が低くなるように構成されている。
【0018】
ここで、上記制御装置20について簡単に説明する。制御装置20は、RAMやROM等を備えるコンピュータ手段である。そして、制御装置20には、図示しないイグニッションスイッチがオンされると、図示しない車載バッテリから電力が供給されるようになっている。
制御装置20には、入力端子として上記ガスセンサ10の他に、空調環境に影響を与える環境因子を検出するセンサ群21(例えば内気温センサ、外気温センサ等)や、車室内に設けられた空調操作パネル22が接続されている。
【0019】
空調操作パネル22には、車室内の設定温度を設定する温度設定器22aと、この温度設定器22aにて設定された設定温度となるように上記センサ群21からに信号に基づいて自動的に空調制御するオート(AUTO)スイッチ22bと、車両用空調装置1の作動を停止するオフ(OFF)スイッチ22c、マニュアルにて内気モードか外気モードを選択する内外気スイッチ22dが設けられている。なお、上記オートスイッチ22bをオンすると上記送風機5が起動され、上記オフスイッチ22cをオンすると上記送風機5が停止する。
【0020】
また、制御装置20には、出力端子として上記サーボモータ7や送風機5等に接続されている。
次に、本発明の要部であるガスセンサ10の検出値に応じた内外気切換ドア6の制御内容について説明する。図3にこの制御内容を表すフローチャートを示す。なお、このフローチャートは、上記イグニッションスイッチがオンされたときに、上記オートスイッチ22bがオンの状態にあり、送風機5が駆動状態のときに行われる。
【0021】
先ず、ステップS100では、タイマー等の初期化処理を行い、さらにフラグに0をセットするとともに、ガスセンサ10のウォームアップを行う。ここで、ウォームアップとは、上述した電気ヒータにて半導体素子を暖めて、半導体素子の反応速度を高めることである。また、ガスセンサ10のウォームアップは、このフローチャートが始めて実行されたとき約30秒行われ、30秒経過すると始めてステップS200に進む。そして、このウォームアップ中は、内外気モードは内気モードとする。これにより、ウォームアップ中に外気が汚れていても、この外気が車室内に侵入することが防止できる。
【0022】
次にステップS200では、ガスセンサ10にて有害ガスの濃度(以下、ガス濃度)を検出するための基準値VCLR をセットする。ここで、ガスセンサ10は、上記半導体素子によって検出精度のばらつきが非常に大きいため、ガス濃度を絶対値で検出することが困難である。従って、本実施形態では上記基準値VCLR に対する変化量で外気の汚れ度合いを検出する。また、上記基準値VCLR は、ガスセンサ10が検出するガス濃度(絶対値)である。
【0023】
そして、本実施形態では上記基準値VCLR は、以下の数式1にて決定される。
【0024】
【数1】
基準値VCLR ←max(VCLR ,VDGS )
なお、VDGS はガスセンサ10の実際に検出するガス濃度(絶対値)である。
上記数式1にて示すように基準値VCLR は、このフローチャートが実行されているときの最も外気が清浄な場所におけるガス濃度VDGS となる。
続いて、ステップS300では、ガスセンサ10が検出するガス濃度VDGS を読み取り、ステップS400に進む。ステップS400では、後述の内外気制御処理に使用される処理値Lnを算出する。この処理値Lnは以下の数式2にて算出される。
【0025】
【数2】
処理値Ln=ガス濃度VDGS /基準値VCLR
つまり、この数式2は、上述したように上記基準値VCLR に対する変化量であって、外気の汚れ度合いに相当する。また、外気が汚染されて汚れ度合いが大きいと、ガス濃度VDGS および処理値Lnは小さくなる。
次に、ステップS500に進んで、本発明の要部である上記ガス濃度VDGS による内外気制御処理を行う。
【0026】
以下、この内外気制御処理について説明する。図3にこのステップS500の制御内容を示すフローチャートを示す。なお、上記内外気スイッチ22dが操作されてマニュアルにて内外気モードが決定されている場合は、以下のフローチャートは実行されず、内外気スイッチ22dの設定に応じて内外気モードが選択される。
【0027】
先ず、ステップS501では、上記処理値Lnが予め設定された判定レベルLs以下か否かを判定する。ここで、この判定レベルLsは、乗員が不快感を感じる外気の汚れ度合いの最低値である。そして、上述したように外気が汚染されて汚れ度合いが大きいと、ガス濃度VDGS は小さくなる。従って、上記処理値Lnが判定レベルLsより小さいときとは、外気の汚れ度合いが所定値より大きくて乗員が不快感を感じるときである。そして、この場合、ステップS502に進んで、タイマーをリセットし、さらにステップS503に進み、内外気モードを内気モードとする。その後、ステップS504に進んで、フラグ(Flag)に1をセットする。
【0028】
一方、ステップS501にて、上記処理値Lnが判定レベルLsより大きいときとには、外気がそれほど汚れておらず、汚れ度合いが所定値より小さく乗員が不快感を感じないときであり、この場合はステップS505に進む。
ステップS505では、フラグに1がセットされているか否かが判定される。ここで、ステップS505での判定結果は、イグニッションスイッチがオンされて始めてステップS505に進んだ際は、ステップS100にてフラグに0がセットされているので、NOとなってステップS506に進む。そして、ステップS506では、内外気モードを外気モードとする。
【0029】
つまり、イグニッションスイッチがオンされて、図3、4のフローチャートが始めて実行されたときには、ガスセンサ10のウォームアップにて30秒間内気モードとなったのちに、外気がそれほど汚れていないときには、ステップS506にて外気モードとなる。
一方、一度、ステップS501にて外気が汚れていると判定されて、内気モードとなると、ステップS504にてフラグに1がセットされているので、この場合ステップS505での判定結果はYESとなる。そして、ステップS507に進み、ステップS502にてリセットされたタイマーにてカウント(T)を始める。また、このタイマーの計時時間Tは、ステップS501での判定結果がYESとなったのちにNOとなって、外気がそれほど汚れていない状態の継続時間Tである。
【0030】
続いて、ステップS508では、上記タイマーの計時時間Tが第1所定時間T1(本実施形態では10秒)経過したか否かが判定される。そして、このステップS508での判定結果がNOの場合は、ステップS503に進んで内気モードとする。
従って、外気の汚れ度合いが大きいときに、ステップS503で内気モードとなった後に、外気が汚れ度合いが小さくなって乗員が不快感を感じなくなると、直ぐさま外気モードもしくは後述の半内気モードとするので無く、10秒間は内気モードを保持する。これにより、ガスセンサ10が検出するガス濃度VDGS の増減に伴って、内外気ドア6がハンチング(ばたつく)することが防止できる。
【0031】
そして、ステップS508にて第1所定時間T1計時されると、ステップS509に進む。ステップS509では、さらに上記継続時間Tが第2所定時間T2(>T1、本実施形態では60秒)経過したか否かの判定が行われ、この判定結果がYESの場合は、ステップS510に進んで、外気モードとする。また、ステップS509の判定結果がNOの場合は、ステップS511に進んで、上記半内気モードとする。従って、内外気切換ドア6は、図2中cで示す中間位置に駆動される。
【0032】
次に、この図4に示すフローチャートの作動を図5のタイムチャートに基づいて説明する。
先ず、時間t1まで、外気が汚れていて汚染された状態であると内外気モードは内気モードとなる。そして、時間t1にて外気がそれほど汚れておらず清浄となると、直ぐさま外気モードとせずに時間t2まで内気モードが保持される。つまり、上記第1所定時間T1だけ内気モードが保持される。
【0033】
さらに外気が清浄な状態が続いて時間t2となると、内外気モードが内気モードから半内気モードとなる。そして、この後、時間t2から例えば40秒経過して、時間t3にて外気が汚染された状態となると、半内気モードから内気モードに切り換わる。
ここで、従来では外気が汚染された状態であると、内外気切換ドア6を外気モード(図2中作動位置b)から内気モード(図2中作動位置a)に切り換えるようにしていた。しかしながら、本実施形態では、外気が汚染された状態となると、内外気切換ドア6を図2中中間位置cから作動位置aに切り換えるので、サーボモータ7の駆動速度を早めず、サーボモータ7の駆動速度が従来と同様であっても、従来に比べて約半分の時間で外気導入口4を閉じて、内気モードとすることができる。
【0034】
従って、本実施形態では、外気が汚染された状態となったときにサーボモータ7の駆動時間を短縮でき、素早く外気導入口4を閉じることができる。この結果、本実施形態ではサーボモータ7の停止精度を悪化させずに安価に、サーボモータ7の駆動時間中に汚染された外気が、車室内へ侵入することを低減できる。
そして、時間t4において外気が清浄となっても上記第1所定時間T1経過して時間t5まで内気モードを保持する。その後、外気が清浄な状態を続いて、上記第2所定時間T2経過し時間t6となると、半内気モードから外気モードに切り換わる。つまり、本実施形態では内外気モードが半内気モードのときに、外気が清浄な状態が第2所定時間T2経過すると、半内気モードから外気モードに切り換わる。そして、このようにした理由は、以下の通りである。
【0035】
半内気モードは、上述したように内気と外気とを等量づつ車室内に送風するので、乗員に新鮮な外気によるフレッシュ感をあまり与えられない。従って、本実施形態では、半内気モードにおいて外気が清浄な状態が60秒経過すると、車両が清浄な場所を走行しているとして、半内気モードから外気モードとする。この結果、車室内へ送風される空気は全て新鮮な外気となって、乗員にフレッシュ感を与えることができる。
【0036】
(変形例)
上記実施形態では、上記第1所定時間T1において内外気切換ドア6を内気モードに固定したが、この第1所定時間T1中に内外気切換ドア6を次第に内気モードから半内気モードとなるように駆動しても良い。
また、上記各実施形態では、上記第2所定時間T2において内外気切換ドア6を半内気モードに固定したが、この第2所定時間T2中に内外気切換ドア6を次第に半内気モードから外気モードとなるように駆動しても良い。
【0037】
また、上記各実施形態において、外気が汚染された状態で内気モードが長時間続く場合は、半内気モードとして車室内に送風される空気のうち、外気の割合を内気の割合より大きくし、例えば外気を8割、内気を2割としても良い。
また、上記各実施形態において、例えば車速が遅いときや、処理値Ln10が判定レベルLs以上となる頻度によって車両が市街地を走行しているか郊外を走行しているかを判定し、市街地であれば半内気モードにおいて車室内に送風される空気のうち、内気の割合を外気の割合より大きくし、郊外であれば車室内に送風される空気のうち、外気の割合を内気の割合より大きくしても良い。
【0038】
また、外気温が低いときや湿度が高いときには、車両の窓ガラスが曇りやすいので、上記内外気制御を行わずに外気モードとしても良い。
また、上記各実施形態において、外気温が低いときや湿度が高いときには、車両の窓ガラスが曇りやすいので、上記第1所定時間T1および上記第2所定時間T2を短くしても良い。
【0039】
また、上記各実施形態において、外気温が低いときや湿度が高いときには、車両の窓ガラスが曇りやすいので、半内気モードにおける内気と外気との割合を外気の方が大きくなるようにしても良い。
また、上記各実施形態において、夏場等に車室内を急激に冷却するクールダウン時には、通常上記内気モードを使用するのでクールダウン時には、半内気モードとせずに内気モードとしても良い。
【0040】
また、上記各実施形態では、内外気モードとして内気モード、外気モード、半内気モードの3つのモードが切換可能であったが、本発明は内外気モードとして内気モードと半内気モードとで切換可能なものであっても良い。
また、上記各実施形態では、上記半内気モードでは、空調ケース2内に取り入れられる内気と外気との割合をほぼ同じとしたが、本発明はこれに限られるものでない。
【0041】
また、上記各実施形態では、内外気切換ドア6を板状のドアにて構成したが、ロータリー式のドアであっても良いし、撓性の膜状の部材で構成しても良い。
また、イグニッションスイッチをオフしても、上記基準値VCLR はバックアップされて記憶されており、この記憶された基準値VCLR は、再度イグニッションスイッチがオンされて、このフローチャートが実行された直後に使用されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の内外気制御装置の全体構成図である。
【図2】上記実施形態における内外気制御装置の詳細図である。
【図3】上記実施形態における制御装置20の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】上記実施形態における制御装置20の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】上記実施形態における制御装置20の作動を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2…空調ケース、3…内気導入口、4…外気導入口、6…内外気切換ドア、
7…サーボモータ、10…ガスセンサ、20…制御装置、

Claims (3)

  1. 車室外空気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段(10)と、 車室内への空気通路をなす空調ケース(2)と、
    この空調ケース(2)内に車室内空気を取り入れるための内気導入口(3)と、
    前記空調ケース(2)内に前記車室外空気を取り入れるための外気導入口(4)と、
    これら内気導入口(3)と外気導入口(4)とから取り入れられる内気と外気との割合を切換調整する内外気切換部材(6)と、
    この内外気切換部材(6)を自動的に駆動制御する駆動制御手段(7、20)とを有し、
    前記駆動制御手段(7、20)は、前記汚れ度合検出手段(10)にて検出された汚れ度合いが所定値より大きくなると、前記外気導入口(4)を閉じて前記内気導入口(3)を開口するように前記内外気切換部材(6)を駆動することで内気モードに切り換え、前記汚れ度合いが前記所定値より大きい状態から前記所定値より小さい状態へ変化したときには、前記外気導入口(4)および前記内気導入口(3)の双方を開口するように前記内外気切換部材(6)を中間位置に駆動することで半内気モードに切り換えることを特徴とする車両用空調装置の内外気制御装置。
  2. 前記駆動制御手段(7、20)は、前記汚れ度合いが前記所定値より大きい状態から小さくなったときに、前記内気モードを第1所定時間(T1)保持することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
  3. 前記駆動制御手段(7、20)は、前記汚れ度合いが前記所定値より小さい状態が第2所定時間(T2)続くと、前記半内気モードから、前記外気導入口(4)を開口して前記内気導入口(3)を閉じるように前記内外気切換部材(6)を駆動することで外気モードとすることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
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