JP3697799B2 - ロールシートの巻出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロール状に巻回されたシートを巻出すロールシートの巻出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロールシートの巻出し装置は、例えば図2に示すように構成されている。
このロールシートの巻出し装置1は、ロールシート2を回転駆動してシートを巻出す駆動手段3及びこのロールシート2に隣接して固定配置されたスプロケットローラ4を備えている。
ロールシート2は、駆動手段3の回転軸3aに対して一体的に回転可能なように固定されており、図示の場合、シートの両側の側縁に沿って、所定間隔に設けられたガイド孔2aを備えている。スプロケットローラ4は、その周面の両側に、ロールシート2のガイド孔2aに対応して等間隔に設けられた凸部4aを備えている。
【0003】
このような構成のロールシートの巻出し装置1によれば、駆動手段3が動作することにより、その回転軸3aが矢印方向に回転し、ロールシート2を回動させてロール状に巻回されたシートを巻出させる。そして、スプロケットローラ4は凸部4aに巻出されたシートの両側のガイド孔2aを係合することにより、スプロケットローラ4及びガイドローラを介して各種機器にシートを供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のロールシートの巻出し装置1においては、スプロケットローラ4を介して供給されるシートの両側の側縁が揃わずに、シートが蛇行してしまうことがある。そこで、シートの蛇行をセンサによって測定し、その測定データに基づいて、図示しない制御手段が駆動手段3を所定寸法だけ軸方向に移動調整することによりシートの蛇行を修正するようにしている。
【0005】
しかしながら、このような蛇行修正は、以下のような問題がある。
蛇行を検出するセンサの測定位置とロールシート2との間に距離があることから、蛇行寸法に微妙な誤差が生じてしまうと共に、連続供給の際の駆動手段3の軸方向移動調整の同期が実質的に困難である。
また、連続供給の際に、シートを一定速度で供給するためには、ロールシート2の外径の変化に対応させて駆動手段3の回転数を調整する必要がある。
従って、これらの蛇行検出用のセンサ及び駆動手段3の軸方向移動調整装置や回転数調整装置が必要となり、コストが高くなってしまうという問題があった。
【0006】
この発明は、以上の点に鑑み、駆動手段の軸方向移動調整や回転数調整を必要とせずに簡単な構成によりロールシートから巻出されたシートの蛇行修正を容易に行なうことができるロールシートの巻出し装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、この発明によれば、少なくとも一方の側縁に所定の間隔で設けられたガイド孔を有するロールシートと、前記ロールシートを回転駆動してシートを巻出す駆動手段と、前記ガイド孔に対応して等間隔に設けられた凸部を有する可動スプロケットローラと、前記可動スプロケットローラを上下動可能にかつ回転可能に支持すると共に、その上下動を規制するガイドと、前記ガイドの上下の規制位置にそれぞれ設けられ、前記可動スプロケットローラを検出する検出センサと、前記検出センサの検出信号に基づいて、前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えることにより達成される。
【0008】
上記構成によれば、駆動手段が動作してシートが巻出されることにより、可動スプロケットローラは重力でガイドに沿って下方に移動する。そして、可動スプロケットローラが下方の規制位置に達したとき、センサからの検出信号に基づいて、制御手段が駆動手段を停止させる。駆動手段が停止した後、シートが外部に供給されることにより、可動スプロケットローラはシートの張力でガイドに沿って上方に移動する。そして、可動スプロケットローラが上方の規制位置に達したとき、センサからの検出信号に基づいて、制御手段が駆動手段を再び動作させる。従って、駆動手段の間欠駆動によって間欠的にロールシートから巻出されたシートは、可動スプロケットの上下動により外部に対して一定速度で供給されることになる。このため、ロールシートの外径に応じた駆動手段の回転数調整が不要となる。また、可動スプロケットローラを介して巻出されるシートは、その両側縁の不揃いが吸収されることにより、蛇行の発生が抑制されることになる。これにより、蛇行を測定したり駆動手段の軸方向移動調整が不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図を参照しながら詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0010】
図1は、この発明によるロールシートの巻出し装置の実施形態を示している。このロールシートの巻出し装置10は、ロール状に巻回されたシート11を回転駆動してシート11aを巻出す駆動手段としてのモータ12と、ロールシート11から巻出されたシート11aが順次に巻付けられる第1のガイドローラ13、可動スプロケットローラ14、第1の固定スプロケットローラ15、第2のガイドローラ16及び第2の固定スプロケットローラ17と、可動スプロケットローラ14を上下動可能に支持するガイド18と、ガイド18の上方及び下方にそれぞれ設けられた上限センサ19及び下限センサ20とを備えている。
さらに、上限センサ19からの検出信号が入力されたとき、モータ12を動作させると共に、下限センサ20からの検出信号が入力されたとき、モータ12を停止させるように、モータ12の駆動制御を行なう制御手段21を備えている。
【0011】
ロールシート11は、駆動手段12の回転軸12aに対して一体的に回転可能なように固定されており、図示の場合、シート11aの両側の側縁に沿って、所定間隔に設けられたガイド孔11bを備えている。
ガイドローラ13及び16は、モータ12の停止によりシート11aが止まったとき、シート11aの張力維持を補助してシート11aを円滑に供給するためのアイドラーである。
可動スプロケットローラ14は、ガイド18に沿って上下方向に自由に移動可能なように支持されており、その周面の両側に、シート11aのガイド孔11bに対応して等間隔に設けられた凸部14aを備えている。
【0012】
固定スプロケットローラ15、17は、可動スプロケットローラ14を介して供給されるシート11aのガイド孔11bに係合してシート11aの送りを行なう凸部15a、17bを備えている。
ガイド18は、図示の場合、可動スプロケットローラ14の回転軸の両端を前後方向から挟持することにより、可動スプロケットローラ14を上下動可能に支持する案内である。
上限センサ19及び下限センサ20は、それぞれガイド18における可動スプロケットローラ14の上限位置及び下限位置を検出する電気的手段、光・磁気的手段あるいは機械的手段である。
【0013】
このような構成のロールシートの巻出し装置10によるロールシート11からのシート11aの巻出しは、以下のようにして行なわれる。
先づ、例えば文字、絵柄等が印刷されたシート11aが巻回されたロールシート11を、モータ12の回転軸12aに装着すると共に、ロールシート11のシート11a端部を、ガイドローラ13、可動スプロケットローラ14、固定スプロケットローラ15、ガイドローラ16及び固定スプロケットローラ17を介して外部に導き、例えば下流駆動部(図示せず)に装着する。
【0014】
この状態から、制御手段21は、モータ12を動作させてロールシート11を矢印A方向に回転駆動させ、シート11aを巻出させる。可動スプロケットローラ14は、シート11aの巻出しに伴って矢印B方向に回転しながら、自重によりガイド18に沿って下方に移動する。その際、シート11aに蛇行が発生すると、可動スプロケットローラ14が左右に揺動しながら下降することにより、この蛇行を吸収する。
そして、可動スプロケットローラ14がガイド18の下限位置に達すると、下限センサ20が可動スプロケットローラ14を検出して、検出信号を制御手段21に送出する。これにより、制御手段21は、モータ12を停止させる。
【0015】
このとき、シート11aは外部の下流駆動部により一定速度で固定スプロケットローラ15、17を介して供給されているので、モータ12が停止すると、可動スプロケットローラ14は、シート11aの供給に伴って矢印B方向に回転しながら、シート11aの張力によりガイド18に沿って上方に移動する。ここで、固定スプロケットローラ15、17は、シート11aに張力が発生することにより、シート11aを確実に巻付けるようになっている。
そして、可動スプロケットローラ14がガイド18の上限位置に達すると、上限センサ19が可動スプロケットローラ14を検出して、検出信号を制御手段21に送出する。これにより、制御手段21は、モータ12を再び動作させる。
【0016】
以上のように、可動スプロケットローラ14の上流側では、モータ12の間欠動作によって、シート11aがロールシート11から間欠的に巻出されることになり、他方可動スプロケットローラ14の下流側では、可動スプロケットローラ14のガイド18に沿う上下動によって、シート11aは固定スプロケットローラ15、17を介して一定速度で供給されることになる。
従って、シート11aに発生する蛇行が吸収されるので、蛇行修正のための蛇行検出センサやモータ12の軸方向移動調整手段が不要になると共に、ロールシート11の外径の変化に応じたモータ12の回転数調整手段も不要となり、簡単な構成によって、コストを低減することができる。
【0017】
尚、上記実施形態においては、ガイドローラ13、16及び第2のスプロケットローラ17は、シート11aの供給を円滑に行なうためのものであり、省略された構成としても良い。
また、ロールシート11のシート11aは、その両側の側縁にガイド孔11bを備えており、これに対応して、スプロケットローラ14、15、17は、それぞれの両側に凸部14a、15a、17aを備えているが、これに限らず、一側の側縁にのみガイド孔を備えたシートを巻回したロールシートの場合にも適用することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、駆動手段の軸方向移動調整や回転数調整を必要とせずに簡単な構成によりロールシートから巻出しされたシートの蛇行修正を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロールシートの巻出し装置の実施形態を示す概略斜視図。
【図2】従来のロールシートの巻出し装置の一例を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10・・・ロールシートの巻出し装置、11・・・ロールシート、11a・・・シート、11b・・・ガイド孔、12・・・モータ、12a・・・回転軸、13,16・・・ガイドローラ、14・・・可動スプロケットローラ、14a・・・凸部、15、17・・・固定スプロケットローラ、18・・・ガイド、19・・・上限センサ、20・・・下限センサ、21・・・制御手段
Claims (2)
- 少なくとも一方の側縁に所定の間隔で設けられたガイド孔を有するロールシートと、
前記ロールシートを回転駆動してシートを巻出す駆動手段と、
前記ガイド孔に対応して等間隔に設けられた凸部を有する可動スプロケットローラと、
前記可動スプロケットローラを上下動可能にかつ回転可能に支持すると共に、その上下動を規制するガイドと、
前記ガイドの上下の規制位置にそれぞれ設けられ、前記可動スプロケットローラを検出する検出センサと、
前記検出センサの検出信号に基づいて、前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とするロールシートの巻出し装置。 - 前記ロールシートと可動スプロケットローラとの間に、ガイドローラを固定配置した請求項1に記載のロールシートの巻出し装置。
Priority Applications (1)
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JP30957996A Expired - Fee Related JP3697799B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ロールシートの巻出し装置 |
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1996
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