JPH10147460A - ロールシートの巻出し装置 - Google Patents

ロールシートの巻出し装置

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JPH10147460A
JPH10147460A JP30957996A JP30957996A JPH10147460A JP H10147460 A JPH10147460 A JP H10147460A JP 30957996 A JP30957996 A JP 30957996A JP 30957996 A JP30957996 A JP 30957996A JP H10147460 A JPH10147460 A JP H10147460A
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sheet
roll sheet
guide
sprocket roller
movable sprocket
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Jinichi Morimura
仁一 森村
Masahiro Yoshino
正裕 吉野
Masaaki Okumura
雅昭 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段の軸方向移動調整や回転数調整を必
要とせずに簡単な構成によりロールシートから巻出しさ
れたシートの蛇行修正を容易に行なうことができるロー
ルシートの巻出し装置を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一方の側縁にガイド孔11a
を有するロールシート11と、ロールシートを回転駆動
してシートを巻出す駆動手段12と、ガイド孔に係合す
る凸部14aを有する可動スプロケットローラ14と、
可動スプロケットローラを上下動可能にかつ回転可能に
支持すると共に、その上下動を規制するガイド18と、
ガイドの上下の規制位置にそれぞれ設けられ、可動スプ
ロケットローラを検出する検出センサ19、20と、検
出センサの検出信号に基づいて、駆動手段を駆動制御す
る制御手段21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロール状に巻回
されたシートを巻出すロールシートの巻出し装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロールシートの巻出し装置は、例
えば図2に示すように構成されている。このロールシー
トの巻出し装置1は、ロールシート2を回転駆動してシ
ートを巻出す駆動手段3及びこのロールシート2に隣接
して固定配置されたスプロケットローラ4を備えてい
る。ロールシート2は、駆動手段3の回転軸3aに対し
て一体的に回転可能なように固定されており、図示の場
合、シートの両側の側縁に沿って、所定間隔に設けられ
たガイド孔2aを備えている。スプロケットローラ4
は、その周面の両側に、ロールシート2のガイド孔2a
に対応して等間隔に設けられた凸部4aを備えている。
【0003】このような構成のロールシートの巻出し装
置1によれば、駆動手段3が動作することにより、その
回転軸3aが矢印方向に回転し、ロールシート2を回動
させてロール状に巻回されたシートを巻出させる。そし
て、スプロケットローラ4は凸部4aに巻出されたシー
トの両側のガイド孔2aを係合することにより、スプロ
ケットローラ4及びガイドローラを介して各種機器にシ
ートを供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のロール
シートの巻出し装置1においては、スプロケットローラ
4を介して供給されるシートの両側の側縁が揃わずに、
シートが蛇行してしまうことがある。そこで、シートの
蛇行をセンサによって測定し、その測定データに基づい
て、図示しない制御手段が駆動手段3を所定寸法だけ軸
方向に移動調整することによりシートの蛇行を修正する
ようにしている。
【0005】しかしながら、このような蛇行修正は、以
下のような問題がある。蛇行を検出するセンサの測定位
置とロールシート2との間に距離があることから、蛇行
寸法に微妙な誤差が生じてしまうと共に、連続供給の際
の駆動手段3の軸方向移動調整の同期が実質的に困難で
ある。また、連続供給の際に、シートを一定速度で供給
するためには、ロールシート2の外径の変化に対応させ
て駆動手段3の回転数を調整する必要がある。従って、
これらの蛇行検出用のセンサ及び駆動手段3の軸方向移
動調整装置や回転数調整装置が必要となり、コストが高
くなってしまうという問題があった。
【0006】この発明は、以上の点に鑑み、駆動手段の
軸方向移動調整や回転数調整を必要とせずに簡単な構成
によりロールシートから巻出されたシートの蛇行修正を
容易に行なうことができるロールシートの巻出し装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、少なくとも一方の側縁にガイド孔を有するロー
ルシートと、前記ロールシートを回転駆動してシートを
巻出す駆動手段と、前記ガイド孔に係合する凸部を有す
る可動スプロケットローラと、前記可動スプロケットロ
ーラを上下動可能にかつ回転可能に支持すると共に、そ
の上下動を規制するガイドと、前記ガイドの上下の規制
位置にそれぞれ設けられ、前記可動スプロケットローラ
を検出する検出センサと、前記検出センサの検出信号に
基づいて、前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備
えることにより達成される。
【0008】上記構成によれば、駆動手段が動作してシ
ートが巻出されることにより、可動スプロケットローラ
は重力でガイドに沿って下方に移動する。そして、可動
スプロケットローラが下方の規制位置に達したとき、セ
ンサからの検出信号に基づいて、制御手段が駆動手段を
停止させる。駆動手段が停止した後、シートが外部に供
給されることにより、可動スプロケットローラはシート
の張力でガイドに沿って上方に移動する。そして、可動
スプロケットローラが上方の規制位置に達したとき、セ
ンサからの検出信号に基づいて、制御手段が駆動手段を
再び動作させる。従って、駆動手段の間欠駆動によって
間欠的にロールシートから巻出されたシートは、可動ス
プロケットの上下動により外部に対して一定速度で供給
されることになる。このため、ロールシートの外径に応
じた駆動手段の回転数調整が不要となる。また、可動ス
プロケットローラを介して巻出されるシートは、その両
側縁の不揃いが吸収されることにより、蛇行の発生が抑
制されることになる。これにより、蛇行を測定したり駆
動手段の軸方向移動調整が不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発
明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの形態に限られるもので
はない。
【0010】図1は、この発明によるロールシートの巻
出し装置の実施形態を示している。このロールシートの
巻出し装置10は、ロール状に巻回されたシート11を
回転駆動してシート11aを巻出す駆動手段としてのモ
ータ12と、ロールシート11から巻出されたシート1
1aが順次に巻付けられる第1のガイドローラ13、可
動スプロケットローラ14、第1の固定スプロケットロ
ーラ15、第2のガイドローラ16及び第2の固定スプ
ロケットローラ17と、可動スプロケットローラ14を
上下動可能に支持するガイド18と、ガイド18の上方
及び下方にそれぞれ設けられた上限センサ19及び下限
センサ20とを備えている。さらに、上限センサ19か
らの検出信号が入力されたとき、モータ12を動作させ
ると共に、下限センサ20からの検出信号が入力された
とき、モータ12を停止させるように、モータ12の駆
動制御を行なう制御手段21を備えている。
【0011】ロールシート11は、駆動手段12の回転
軸12aに対して一体的に回転可能なように固定されて
おり、図示の場合、シート11aの両側の側縁に沿っ
て、所定間隔に設けられたガイド孔11bを備えてい
る。ガイドローラ13及び16は、モータ12の停止に
よりシート11aが止まったとき、シート11aの張力
維持を補助してシート11aを円滑に供給するためのア
イドラーである。可動スプロケットローラ14は、ガイ
ド18に沿って上下方向に自由に移動可能なように支持
されており、その周面の両側に、シート11aのガイド
孔11bに対応して等間隔に設けられた凸部14aを備
えている。
【0012】固定スプロケットローラ15、17は、可
動スプロケットローラ14を介して供給されるシート1
1aのガイド孔11bに係合してシート11aの送りを
行なう凸部15a、17bを備えている。ガイド18
は、図示の場合、可動スプロケットローラ14の回転軸
の両端を前後方向から挟持することにより、可動スプロ
ケットローラ14を上下動可能に支持する案内である。
上限センサ19及び下限センサ20は、それぞれガイド
18における可動スプロケットローラ14の上限位置及
び下限位置を検出する電気的手段、光・磁気的手段ある
いは機械的手段である。
【0013】このような構成のロールシートの巻出し装
置10によるロールシート11からのシート11aの巻
出しは、以下のようにして行なわれる。先づ、例えば文
字、絵柄等が印刷されたシート11aが巻回されたロー
ルシート11を、モータ12の回転軸12aに装着する
と共に、ロールシート11のシート11a端部を、ガイ
ドローラ13、可動スプロケットローラ14、固定スプ
ロケットローラ15、ガイドローラ16及び固定スプロ
ケットローラ17を介して外部に導き、例えば下流駆動
部(図示せず)に装着する。
【0014】この状態から、制御手段21は、モータ1
2を動作させてロールシート11を矢印A方向に回転駆
動させ、シート11aを巻出させる。可動スプロケット
ローラ14は、シート11aの巻出しに伴って矢印B方
向に回転しながら、自重によりガイド18に沿って下方
に移動する。その際、シート11aに蛇行が発生する
と、可動スプロケットローラ14が左右に揺動しながら
下降することにより、この蛇行を吸収する。そして、可
動スプロケットローラ14がガイド18の下限位置に達
すると、下限センサ20が可動スプロケットローラ14
を検出して、検出信号を制御手段21に送出する。これ
により、制御手段21は、モータ12を停止させる。
【0015】このとき、シート11aは外部の下流駆動
部により一定速度で固定スプロケットローラ15、17
を介して供給されているので、モータ12が停止する
と、可動スプロケットローラ14は、シート11aの供
給に伴って矢印B方向に回転しながら、シート11aの
張力によりガイド18に沿って上方に移動する。ここ
で、固定スプロケットローラ15、17は、シート11
aに張力が発生することにより、シート11aを確実に
巻付けるようになっている。そして、可動スプロケット
ローラ14がガイド18の上限位置に達すると、上限セ
ンサ19が可動スプロケットローラ14を検出して、検
出信号を制御手段21に送出する。これにより、制御手
段21は、モータ12を再び動作させる。
【0016】以上のように、可動スプロケットローラ1
4の上流側では、モータ12の間欠動作によって、シー
ト11aがロールシート11から間欠的に巻出されるこ
とになり、他方可動スプロケットローラ14の下流側で
は、可動スプロケットローラ14のガイド18に沿う上
下動によって、シート11aは固定スプロケットローラ
15、17を介して一定速度で供給されることになる。
従って、シート11aに発生する蛇行が吸収されるの
で、蛇行修正のための蛇行検出センサやモータ12の軸
方向移動調整手段が不要になると共に、ロールシート1
1の外径の変化に応じたモータ12の回転数調整手段も
不要となり、簡単な構成によって、コストを低減するこ
とができる。
【0017】尚、上記実施形態においては、ガイドロー
ラ13、16及び第2のスプロケットローラ17は、シ
ート11aの供給を円滑に行なうためのものであり、省
略された構成としても良い。また、ロールシート11の
シート11aは、その両側の側縁にガイド孔11bを備
えており、これに対応して、スプロケットローラ14、
15、17は、それぞれの両側に凸部14a、15a、
17aを備えているが、これに限らず、一側の側縁にの
みガイド孔を備えたシートを巻回したロールシートの場
合にも適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
駆動手段の軸方向移動調整や回転数調整を必要とせずに
簡単な構成によりロールシートから巻出しされたシート
の蛇行修正を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロールシートの巻出し装置の実
施形態を示す概略斜視図。
【図2】従来のロールシートの巻出し装置の一例を示す
概略斜視図。
【符号の説明】
10・・・ロールシートの巻出し装置、11・・・ロー
ルシート、11a・・・シート、11b・・・ガイド
孔、12・・・モータ、12a・・・回転軸、13,1
6・・・ガイドローラ、14・・・可動スプロケットロ
ーラ、14a・・・凸部、15、17・・・固定スプロ
ケットローラ、18・・・ガイド、19・・・上限セン
サ、20・・・下限センサ、21・・・制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の側縁にガイド孔を有す
    るロールシートと、 前記ロールシートを回転駆動してシートを巻出す駆動手
    段と、 前記ガイド孔に係合する凸部を有する可動スプロケット
    ローラと、 前記可動スプロケットローラを上下動可能にかつ回転可
    能に支持すると共に、その上下動を規制するガイドと、 前記ガイドの上下の規制位置にそれぞれ設けられ、前記
    可動スプロケットローラを検出する検出センサと、 前記検出センサの検出信号に基づいて、前記駆動手段を
    駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とするロー
    ルシートの巻出し装置。
  2. 【請求項2】 前記ロールシートと可動スプロケットロ
    ーラとの間に、ガイドローラを固定配置した請求項1に
    記載のロールシートの巻出し装置。
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