JP2002128350A - ターンバー装置およびそれを用いたウェブ加工装置 - Google Patents

ターンバー装置およびそれを用いたウェブ加工装置

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JP2002128350A
JP2002128350A JP2000333434A JP2000333434A JP2002128350A JP 2002128350 A JP2002128350 A JP 2002128350A JP 2000333434 A JP2000333434 A JP 2000333434A JP 2000333434 A JP2000333434 A JP 2000333434A JP 2002128350 A JP2002128350 A JP 2002128350A
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Japan
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web
turn bar
traveling direction
bar device
edge
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Kenji Oida
健次 老田
Hiroyasu Udagawa
宏康 宇田川
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DIC Corp
DIC Technology Corp
Original Assignee
DIC Technology Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を簡略化して設置スペースを小さくする
と共に、ウェブの品質を劣化させることなく、容易にエ
ッジ位置を調整することができるターンバー装置を実現
し難かった。 【解決手段】 搬送されるウェブの進行方向をターンバ
ーによって転換するターンバー装置において、ターンバ
ーを転換する前のウェブの進行方向と平行に移動するた
めの平行移動手段と、転換した後のウェブのエッジ位置
を検出するためのウェブエッジ検出手段と、ウェブエッ
ジ検出手段の検出結果に基づいて平行移動手段を制御
し、ターンバーを転換する前のウェブの進行方向と平行
に移動させる制御手段とを設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙、フィルム、
箔等のウェブの搬送路に設けられ、当該ウェブの進行方
向を転換するターンバー装置およびそれを用いた輪転印
刷機やコーター等の各種ウェブ加工装置に関し、特に進
行方向を転換した後のウェブのエッジ位置を調整するタ
ーンバー装置およびそれを用いたウェブ加工装置に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のターンバー装置として、
例えば図8および図9に示すように構成されたものが知
られている。かかる構成のターンバー装置は、上流側か
ら搬送されるウェブ1の矢印Aで示す進行方向を、その
ウェブ1の搬送路に対し例えば45〔°〕の角度をもって
配設されたターンバー2により、当該進行方向に対して
直角に転換し、そのウェブ1の表裏を反転した状態で固
定ガイドロール3a、移動ガイドロール4a、4bおよ
び固定ガイドロール3bを順次摺動させ、矢印Bで示す
進行方向の下流側に搬送するようになされている。
【0003】このとき、移動ガイドロール4a、4b
は、それぞれ固定ガイドロール3a、3bの上方に配設
されており、これら移動ガイドロール4a、4bと、ウ
ェブ1の搬送路の中心線上に位置する支軸5を中心とし
て、当該ウェブ1の搬送路の幅方向に揺動可能な揺動フ
レーム6と、当該揺動フレーム6を駆動する図示しない
駆動モータおよび油圧シリンダ等からなる駆動部7と、
移動ガイドロール4bにおけるウェブ1のエッジ位置を
検出するエッジ位置検出器8と、当該エッジ位置検出器
8で検出したエッジ位置の偏差量Lに応じて駆動部7を
制御するコントローラ9等とにより、エッジ位置調整機
構10が形成されてなる。
【0004】そして、このエッジ位置調整機構10は、
エッジ位置検出器8の検出結果に基づいて、コントロー
ラ9が、揺動フレーム6の移動量を選定し、駆動部7を
制御して当該駆動部7の駆動軸(図示せず)によって揺
動フレーム6を移動させ、移動ガイドロール4a、4b
をウェブ1の搬送路に対して幅方向に揺動させ、ウェブ
1のエッジの位置を、進行方向Bの下流側に配設される
次工程(例えば印刷や塗工等)での処理に応じた適正な
位置になるように調整し得るようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成
のターンバー装置では、図9に示すように、エッジ位置
調整機構10において、ウェブ1の適正位置との偏差量
Lに応じたコントローラ9の制御のもとに、駆動部7が
その駆動軸によって揺動フレーム6を所定量揺動させる
が、このとき、この揺動フレーム6に回転自在に保持さ
れている移動ガイドロール4a、4bも当該揺動フレー
ム6と一体に揺動するため、これら移動ガイドロール4
a、4bにガイドされているウェブ1も同様に揺動し、
そのエッジの位置を調整される。
【0006】しかしながら、このように揺動フレーム6
が揺動する際、移動ガイドロール4a、4bと、その下
方に配設された固定ガイドロール3a、3bとの間の平
行がずれるため、これら固定ガイドロール3a、3bお
よび移動ガイドロール4a、4bに対するウェブ1の接
触が不安定になる場合がある。
【0007】そして、このように上下の固定ガイドロー
ル3a、3bおよび移動ガイドロール4a、4bに平行
ずれが生じることにより、ウェブ1に張力変動を生じさ
せ、次工程の処理に悪影響を与える原因となり、結果と
して完成した製品の品質を低下させる問題があった。
【0008】また、移動ガイドロール4a、4bが揺動
フレーム6と一体に揺動するため、ウェブ1がねじれ、
厚みの薄い紙や、箔、フィルム等でなるウェブ1の場
合、しわが生じる問題もあった。
【0009】さらに、かかる構成のターンバー装置によ
ると、その構造が煩雑なことから設置スペースが大きく
なり、例えばそのターンバー装置を用いた輪転印刷機や
コーター等の各種ウェブ加工装置では、装置全体として
大型化してしまう問題もあった。
【0010】一方、この種のウェブ加工装置において、
ウェブ1のライン長を短縮するべく、エッジ位置調整機
構10をウェブ1の進行方向Bに対する高さ方向に配置
する重層構造化も考えられるものの、ウェブ1のパス長
さが増大するために、ウェブ1に汚れや傷等を生じ品質
を劣化させる点、ウェブ1の張力に不安定を生じる点、
さらには装置全体のコストが増大する点などの未だ不十
分な問題があった。
【0011】かかる課題を解決するため、本発明におい
ては、構成を簡略化して設置スペースを小さくすると共
に、ウェブの品質を劣化させることなく、容易にエッジ
位置を調整することができるターンバー装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、搬送されるウェブの進行方向を
ターンバーによって転換するターンバー装置において、
上記ターンバーを上記転換する前の上記ウェブの進行方
向と平行に移動するための平行移動手段と、上記転換し
た後の上記ウェブのエッジの位置を検出するためのウェ
ブエッジ検出手段と、上記ウェブエッジ検出手段の検出
結果に基づいて上記平行移動手段を制御し、上記ターン
バーを上記転換する前の上記ウェブの進行方向と平行に
移動させる制御手段とを備えることを特徴とするもので
ある。
【0013】これにより、ターンバーをウェブの適正位
置との偏差量に応じた方向にスライド移動させて、ウェ
ブのエッジ位置を調整することができると共に、重層構
造でない分、従来のターンバー装置に比べ構成を簡略化
して設置スペースを小さくすることができ、かくしてウ
ェブの品質を劣化させることなく、容易にエッジ位置を
調整し得るターンバー装置を実現することができる。し
かも、この発明によれば、ターンバーを大きく平行移動
することができる分、異なったウェブを搬送する際にお
いても、そのウェブを適正位置へと設定することができ
る。
【0014】また、本発明にかかるターンバー装置にお
いては、上記ターンバーを、その一端側を回転中心とし
て、上記ウェブの進行方向に対し水平に回動自在に支持
する支持手段を備え、上記支持手段は、上記ウェブエッ
ジ検出手段の検出結果に基づく上記制御手段の制御によ
り、上記ターンバーを回動することが望ましい。
【0015】これにより、ターンバーをウェブの適正位
置との偏差量に応じた方向にスライド移動させることに
加えて、当該ターンバーの一端側を回転中心として、ウ
ェブの進行方向に対し水平に回動させることができ、こ
の結果、ウェブのエッジ位置をより一層正確に調整し得
るターンバー装置を実現することができる。
【0016】さらに、本発明においては、搬送されるウ
ェブの進行方向をターンバーによって転換するターンバ
ー装置において、上記転換した後の上記ウェブのエッジ
の位置を検出するためのウェブエッジ検出手段と、上記
ターンバーをその一端側を回転中心として、上記ウェブ
の進行方向に対し水平に回動自在に支持する支持手段
と、上記ウェブエッジ検出手段の検出結果に基づいて、
上記支持手段を制御する制御手段とを備え、上記支持手
段は、上記ウェブエッジ検出手段の検出結果に基づく上
記制御手段の制御により、上記ターンバーを上記一端側
を回転中心として上記ウェブの進行方向に対し水平に回
動することを特徴とするものである。
【0017】これにより、ターンバーを、その一端側を
回転中心として、ウェブの進行方向に対し水平に回動さ
せて、ウェブのエッジ位置を、当該ウェブの適正位置と
の偏差量に応じた方向に調整することができると共に、
このターンバー装置の構造が重層構造でない分、従来の
ターンバー装置に比べ構成を簡略化して設置スペースを
小さくすることができ、かくしてウェブの品質を劣化さ
せることなく、容易にエッジ位置を調整し得るターンバ
ー装置を実現することができる。
【0018】さらに、本発明のターンバー装置において
は、上記ターンバーが円筒状でなり、当該ターンバーの
上記ウェブと接触する外周面にエアー噴出し用孔を備え
ることが望ましい。これにより、ウェブが搬送される
際、当該エアー噴出し用孔からエアーを噴出しながらウ
ェブをガイドするようにして、ガイドするウェブの品質
が、ターンバーの外周面との間に生じる摩擦等に起因し
て劣化するのを未然に回避することができる。
【0019】さらに、本発明のターンバー装置において
は、上記ウェブの進行方向における上記ターンバーより
も上流側に、上記ウェブの張力を調整する張力調整手段
を備えることが望ましい。これにより、ウェブに生じる
張力変動を調整して吸収することができ、次工程の処理
に当該張力変動に起因する悪影響を与えることなく、完
成した製品の品質が低下するのを未然に防止することが
できる。
【0020】このとき、このターンバー装置において
は、上記張力調整手段が、ダンサロール構造であること
が望ましい。これにより、ウェブに生じる張力変動をよ
り効果的に調整することができ、完成した製品の品質が
低下するのを、より確実に防止することができる。
【0021】本発明にかかるウェブ加工装置において
は、上述したターンバー装置を備えてなることを特徴と
する。このようにウェブ加工装置を構築することによ
り、ターンバーをウェブの適正位置との偏差量に応じた
方向にスライド移動させることができ、またターンバー
をウェブの進行方向に対し水平に回動させることができ
るため、ウェブの品質を劣化させることなく、容易にエ
ッジ位置を調整することができ、この結果、ウェブのエ
ッジ位置を正確に調整し得るウェブ加工装置を実現する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 以下、添付図面に基づき、本発明の実施の形態について
詳述する。図1は、全体として、本発明の第1の実施の
形態におけるターンバー装置を用いたグラビア印刷シス
テム(ウェブ加工装置)を示し、例えば巻き付けられた
紙、フィルム、箔等のウェブ1を繰り出す巻出装置20
と、そのウェブ1の張力を調整する張力調整装置21
(張力調整手段)と、そのウェブ1の進行方向を転換す
るターンバー装置22と、そのウェブ1に対しグラビア
印刷等の処理を施すグラビア印刷装置23と、当該グラ
ビア印刷処理を施されたウェブ1を乾燥させる乾燥装置
24と、加工処理されたウェブ1を巻き取る巻取装置2
5とからなる。
【0023】このグラビア印刷システムでは、巻出装置
20から繰り出されるウェブ1を、張力調整装置21を
介してターンバー装置22に搬送し、当該ターンバー装
置22において、その進行方向を転換するようになされ
ている。
【0024】実際上、ターンバー装置22は、図2に示
すように、例えばロール形状のターンバー22Aがター
ンバーフレーム22Bに軸22AAの両端を固定保持す
る支持部材22CA、22CBによって固定されている
と共に、このターンバーフレーム22Bは、その下面に
例えば4箇所設けられるリニアガイド22BAと、1対
のガイドレール22D、22Eとが係合することによっ
て、転換前のウェブ1の進行方向と平行の矢印X方向に
スライド自在に支持されてなる。
【0025】因みに、図示しないが、ターンバー22A
のウェブ1と接触する外周面には、複数のエアー噴出し
用孔が設けられており、ウェブ1が搬送される際、これ
らエアー噴出し用孔からエアーを噴出しながらウェブ1
をガイドする。
【0026】また、ターンバーフレーム22Bには、当
該ターンバーフレーム22Bを矢印X方向に移動させる
ための移動用ねじ22Gと対応する位置に、当該移動用
ねじ22Gのピッチと同じピッチでねじ切りされたねじ
穴を有する支持板22BBが、設けられている。この移
動用ねじ22Gは、当該移動用ねじ22Gを回転駆動す
るための移動用モータ22Fと一体に設けられている。
【0027】因みに、この実施の形態の場合、ターンバ
ーフレーム22Bと、リニアガイド22BAと、ガイド
レール22D、22Eと、移動用モータ22Fと、移動
用ねじ22Gと、支持板22BBとにより平行移動手段
を構成している。なお、平行移動手段の構成について
は、これに限定されるものではない。
【0028】さらに、このターンバー装置22には、ウ
ェブ1の転換後の搬送路上の所定位置に、当該転換した
後のウェブ1のエッジの位置を検出するウェブエッジ検
出センサ22H(ウェブエッジ検出手段)と、当該ウェ
ブエッジ検出センサ22Hの検出結果に基づいて移動用
モータ22Fを制御するコントローラ22Iとが設けら
れている。
【0029】なお、このウェブエッジ検出手段として
は、光電式や、エアー式、超音波式等のセンサなどを広
く用いることができ、例えば、光電式のウェブエッジ検
出センサ22Hの場合、コの字状等のウェブエッジ検出
センサ22Hにおける上方側または下方側から光を照射
し、対向する下方側または上方側に照射される光の光量
によって、ウェブ1のエッジの位置を検出するようにす
ればよい。
【0030】また、このウェブエッジ検出センサ22H
は、通常、ウェブ1の転換後の搬送路上の所定位置に1
箇所設けるようにすればよいが、ウェブ1の幅にばらつ
きがある場合や、ウェブ1の中央での次工程における処
理が重要である場合などには、例えばウェブ1の転換後
の搬送路上の幅方向における両側に2箇所設けるように
して、より一層正確なウェブ1の調整を行うようにして
もよい。
【0031】ここで、このターンバー装置22の前工程
に位置する張力調整装置21について説明する。この張
力調整装置21は、図3に示すように、フィードロール
21Aと、ダンサロール21Cと、ガイドロール21D
とにより、搬送されるウェブ1をガイドする。このとき
フィードロール21A側には、例えばニップロール21
J等が設けられている。
【0032】そして、ダンサロール21Cを一端側に保
持する天秤状の保持ステー21Eと、この保持ステー2
1Eの他端側に回動自在に連結し、当該保持ステー21
Eの揺動を抑圧する低抵抗形ベロフラムシリンダ21F
およびこの低抵抗形ベロフラムシリンダ21Fのエアー
圧を調整する電空変換器21H等からなる抑圧手段と、
当該保持ステー21Eと電気的に接続して設けられ、ダ
ンサロール21Cの位置を検出するシンクロ発信器21
Gと、このシンクロ発信器21Gの検出結果に基づい
て、フィードロール21Aを回転駆動させる駆動モータ
21Bおよびまたは電空変換器21Hを制御するモータ
コントローラ21Iとにより、ウェブ1の張力を調整す
るようになされている。
【0033】この張力調整装置21の場合、瞬間的(短
期的)なウェブ1の張力変動は、モータコントローラ2
1Iの制御に基づき、図示しないエアー源と接続する電
空変換器21Hが、低抵抗形ベロフラムシリンダ21F
のエアー圧を調整し、保持ステー21Eを介してダンサ
ロール21Cの高さを調節することにより吸収する。
【0034】これに対し、経時的(長期的)なウェブ1
の張力変動は、モータコントローラ21Iの制御に基づ
き、駆動モータ21Bが、フィードロール21Aの回転
速度を増減させるように調整して駆動することにより吸
収する。
【0035】なお、この実施の形態においては、ウェブ
1の張力変動を、モータコントローラ21Iによるダン
サロール21Cの高さ制御と、モータコントローラ21
Iによるフィードロール21Aの回転速度制御とによ
り、吸収するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限ることはない。
【0036】ウェブ1の張力を調整する手法としては、
この他種々の手法を適用することができ、例えばウェブ
1の張力を検出する張力検出器を設け、この検出結果に
基づいてフィードロールを回転駆動する駆動手段を制御
することにより、フィードロールの回転速度を増減する
ことのみでも、実用上十分にウェブ1の張力変動を吸収
できる。
【0037】また、この実施の形態においては、張力調
整手段として上述のように構成した張力調整装置21を
適用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、要はダンサロールを可変自在に保持してな
るダンサロール構造であれば、その詳細な構成要件は、
上述した構成要件に限ることはなく、これら全てまたは
一部、あるいはこれら以外の構成要件によってなる種々
の張力調整手段を広く適用することができる。
【0038】次に、このターンバー装置22におけるウ
ェブ1のエッジ位置調整動作について説明する。巻出装
置20および張力調整装置21等の上流側から搬送され
るウェブ1の進行方向を、ターンバー22Aを介すこと
により、当該進行方向に対して直角に転換する。
【0039】そして、この転換後のウェブ1のエッジ位
置を、ウェブエッジ検出センサ22Hによって検出し、
この検出結果に基づくコントローラ22Iの制御によっ
て移動用モータ22Fを駆動することにより、図4に示
すように、ターンバー22Aを、ウェブ1の適正位置と
の偏差量に応じた補正方向(矢印X方向)にスライド移
動させ、ウェブ1のエッジ位置を調整する。
【0040】このようにして、このターンバー装置22
では、重層構造でない分、従来のターンバー装置に比べ
構成を簡略化して設置スペースを小さくできると共に、
ウェブ1の品質を劣化させることなく、容易にエッジ位
置を調整することができる。
【0041】(2)第2の実施の形態 図2との対応部分に同一符号を付した図5は、全体とし
て、本発明の第2の実施の形態におけるターンバー装置
30を示し、支持部材22CA、22CBに替えて、支
持部材30B、30C(支持手段)が設けられている点
と、ターンバー22Aの他端側の軸30Aの形状が、タ
ーンバー装置22の軸22AAの形状と異なる点と、当
該ターンバー22Aの他端側の軸30Aに、ターンバー
移動用の駆動モータ30Dが設けられている点とを除い
て、第1の実施の形態におけるターンバー装置22とほ
ぼ同様に構成されている。
【0042】この場合、支持部材30Bは、ターンバー
22Aの一端側を回転中心として当該ターンバー22A
を、ウェブ1の進行方向に対し水平に回動自在に支持す
るようになされている。一方、支持部材30Cは、ター
ンバー22Aの軸30Aが、ウェブ1の進行方向に対し
水平に移動し得る程度のスライド孔が設けられてなる。
【0043】ターンバー22Aの軸30Aは、図6に示
す上面図から明らかなように、その他端側が、くの字型
に曲がった形状でなり、この端部にウェブエッジ検出セ
ンサ22Hの検出結果に基づくコントローラ22Iの制
御により、ターンバー22Aを、その一端側を回転中心
として、ウェブ1の進行方向に対し水平に回動するため
の駆動モータ30Dが取り付けられている。
【0044】このとき、この軸30Aに対する駆動モー
タ30Dの取り付け方としては、例えば、上述の第1の
実施の形態における移動用モータ22Fと、支持板22
BBとの関係と同様に、駆動モータ30Dの回転駆動す
る駆動軸に所定ピッチのねじ山を設けると共に、軸30
Aの他端側の端部には、当該ピッチと同等のピッチでね
じ切りされたねじ穴を形成する。
【0045】そして、この軸30Aのねじ穴に、駆動モ
ータ30Dの駆動軸を螺合させて取り付けることによ
り、駆動モータ30Dの駆動軸が回転駆動することに応
じて、図7に示すように、ターンバー22Aが、その一
端側を回転中心として、ウェブ1の進行方向に対し、水
平に回動し得るようになされている。
【0046】次に、このターンバー装置30におけるウ
ェブ1のエッジ位置調整動作について説明する。このタ
ーンバー装置30では、上述した第1の実施の形態のタ
ーンバー装置22と同様に動作することにより、ウェブ
1のエッジ位置を調整することに加えて、ウェブエッジ
検出センサ22Hの検出結果に基づくコントローラ22
Iの制御によって、ターンバー22Aを、その一端側を
回転中心として、ウェブ1の進行方向に対し水平に回動
させ、ウェブ1のエッジ位置をより細かく調整する。
【0047】従って、このターンバー装置30では、第
1の実施の形態のターンバー装置22におけるウェブ1
のエッジ位置調整よりも、さらに細かくウェブ1のエッ
ジ位置を調整する分、進行方向を転換した後のウェブ1
のエッジ位置を、より一層正確に調整することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ターンバーを、ウェブの適正位置との偏差量に応じ
た方向にスライド移動させて、ウェブのエッジ位置を調
整することができると共に、重層構造でない分、従来の
ターンバー装置に比べ構成を簡略化して設置スペースを
小さくすることができ、かくしてウェブの品質を劣化さ
せることなく、容易にエッジ位置を調整し得るターンバ
ー装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるグラビア
印刷システムを示す全体構成図である。
【図2】 第1の実施の形態によるターンバー装置の概
略斜視図である。
【図3】 張力調整装置の説明に供する概略構成図であ
る。
【図4】 第1の実施の形態によるターンバー装置のエ
ッジ位置調整動作を示す概略斜視図である。
【図5】第2の実施の形態によるターンバー装置の概略
斜視図である。
【図6】 第2の実施の形態のターンバー装置における
ターンバーの説明に供する概略構成図である。
【図7】 第2の実施の形態のターンバー装置における
ターンバーの回動動作の説明に供する概略構成図であ
る。
【図8】 従来のターンバー装置を示す概略斜視図であ
る。
【図9】 従来のターンバー装置を示す概略上面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・ウェブ、20・・・巻出装置、21・・・張力調整装
置、21A・・・フィードロール、21B・・・駆動モータ、
21C・・・ダンサロール、21D・・・ガイドロール、21
E・・・保持ステー、21F・・・低抵抗形ベロフラムシリン
ダ、21G・・・シンクロ発信器、21H・・・電空変換器、
21I・・・モータコントローラ、21J・・・ニップロー
ル、22、30・・・ターンバー装置、22A・・・ターンバ
ー、22AA・・・軸、22B・・・ターンバーフレーム、2
2BA・・・リニアガイド、22CA、22CB・・・支持部
材、22D、22E・・・ガイドレール、22F・・・移動用
モータ、22G・・・移動用ねじ、22H・・・ウェブエッジ
検出センサ、22I・・・コントローラ、23・・・グラビア
印刷装置、24・・・乾燥装置、25・・・巻取装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C034 AD03 AD06 AD11 AD12 AD15 2C250 EA33 EA34 EB08 3F104 AA01 AA03 AA05 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されるウェブの進行方向をターンバー
    によって転換するターンバー装置において、 上記ターンバーを上記転換する前の上記ウェブの進行方
    向と平行に移動するための平行移動手段と、 上記転換した後の上記ウェブのエッジ位置を検出するた
    めのウェブエッジ検出手段と、 上記ウェブエッジ検出手段の検出結果に基づいて上記平
    行移動手段を制御し、上記ターンバーを上記転換する前
    の上記ウェブの進行方向と平行に移動させる制御手段と
    を備えることを特徴とするターンバー装置。
  2. 【請求項2】上記ターンバーをその一端側を回転中心と
    して、上記ウェブの進行方向に対し水平に回動自在に支
    持する支持手段を備え、 上記支持手段は、上記ウェブエッジ検出手段の検出結果
    に基づく上記制御手段の制御により、上記ターンバーを
    回動することを特徴とする請求項1に記載のターンバー
    装置。
  3. 【請求項3】搬送されるウェブの進行方向をターンバー
    によって転換するターンバー装置において、 上記転換した後の上記ウェブのエッジ位置を検出するた
    めのウェブエッジ検出手段と、 上記ターンバーをその一端側を回転中心として、上記ウ
    ェブの進行方向に対し水平に回動自在に支持する支持手
    段と、 上記ウェブエッジ検出手段の検出結果に基づいて、上記
    支持手段を制御する制御手段とを備え、 上記支持手段は、上記ウェブエッジ検出手段の検出結果
    に基づく上記制御手段の制御により、上記ターンバーを
    上記一端側を回転中心として、上記ウェブの進行方向に
    対し水平に回動することを特徴とするターンバー装置。
  4. 【請求項4】上記ターンバーが円筒状でなり、当該ター
    ンバーの上記ウェブと接触する外周面にエアー噴出し用
    孔を備えることを特徴とする請求項1、2または3に記
    載のターンバー装置。
  5. 【請求項5】上記ウェブの進行方向における上記ターン
    バーよりも上流側に、上記ウェブの張力を調整する張力
    調整手段を備えることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4に記載のターンバー装置。
  6. 【請求項6】上記張力調整手段が、 ダンサロール構造であることを特徴とする請求項5に記
    載のターンバー装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載のター
    ンバー装置を備えてなることを特徴とするウェブ加工装
    置。
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