JP3697068B2 - リッドのアーム構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バス等のインストルメントパネルに装備されるリッドのアーム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す如く、比較的大型のバスのインストルメントパネル1においては、車幅方向における運転席2の反対側(日本国内用車両では進行方向左側)に物品を収容し得るよう収納ボックスが構成されていることが多く、特に図示する如き大型バスの場合には、車幅方向外側にオイルリザーブタンク等を収容させる為の小型の収納ボックス3が設けられ、その内側にはビデオデッキ等の比較的大型の物品を収容させる為の大型の収納ボックス4が設けられている。
【0003】
そして、ビデオデッキ等を収容する大型の収納ボックス4は、図4及び図5に示すように、インストルメントパネル1に適当な容積で凹設された収納室5と、該収納室5を開閉自在に被覆するリッド6とにより構成され、前記収納室5は、車両進行方向の前方側に配置された前面部5aと、左右両側に配置された側面部5b,5bと、前記前面部5a及び両側面部5b,5bの下端同士を一体的に連続せしめる底面部5cとにより画定されており、前記リッド6は、その前方側端部6aの裏面に突設したブラケット7aと、前記収納室5の前面部5a上端にねじ締結したブラケット7bとを水平ピン7cを介して連結して成るヒンジ7により上下に開閉操作し得るよう枢着されている。
【0004】
また、前記リッド6裏面の車幅方向一側に突設したブラケット8には、前記リッド6の枢着軸(水平ピン7c)を中心とする円弧状に形成されたリッドアーム9の上端部が水平ピン10を介して枢着されており、このリッドアーム9の下端部は、収納室5の一方の側面部5bに設けた筒状のアームガイド11に嵌挿されている。
【0005】
そして、前記アームガイド11の下方まで延びるリッドアーム9の下端の前方側にはストッパ9aが鉤状に形成されており、リッド6が上限位置まで開いた際に前記ストッパ9aがアームガイド11下端に掛止されて前記リッド6の過剰な開作動が防止されるようになっている。
【0006】
また、前記リッドアーム9の下端の後方側には掛止ばね12が取り付けられ、前記アームガイド11の内側面には前記掛止ばね12と掛止し得るようにした突起部13が設けられており、リッド6が上限位置まで回動したときに掛止ばね12が撓んで突起部13を乗り越えることにより該突起部13に掛止され、リッド6が自然に下降しないようロックされるようになっている。
【0007】
尚、図中14は前記リッドアーム9の前方側に摺接して該リッドアーム9の摺動を案内するガイド部材を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した如き従来構造においては、上限位置まで開けたリッド6を閉じる際に、該リッド6の押し下げにより掛止ばね12と突起部13との掛止が外れてロックが解除されると、リッドアーム9が何ら摺動抵抗を受けずにアームガイド11を通過してしまい、これによって、リッド6が自重により急速に降下して勢いよく閉じてしまうという不具合があり、商品としての品質感が悪くなると共に、指等をはさまないよう注意を払わなければならなかった。
【0009】
このような不具合を回避するとすれば、例えばシリンダタイプのダンパを支え棒として付設することが考えられるが、この種のダンパを収納室5内に配置してしまうと、該収納室5に物品を収容する際に邪魔になってスペースの有効利用が図れなくなり、また、見映えが悪くなって著しく美観を損なうことにもなり、更には、コストの高騰も招いてしまうことになる。
【0010】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、収納室のスペースの有効利用を阻害したり、美観を損なったり、或いはコストの高騰を招いたりすることなく、リッドが自重により急速に降下して勢いよく閉じてしまうことを確実に回避し、商品としての品質感及び安全性を向上することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車のインストルメントパネルに凹設された収納室を開閉自在に被覆するリッド裏面の車幅方向一側に、該リッドの枢着軸を中心とする円弧状に形成されたリッドアームの上端部を枢着すると共に、該リッドアームの下端部を収納室の一方の側面部に設けた筒状のアームガイドに嵌挿し、リッドが上限位置まで開いた際にリッドアーム下端のストッパがアームガイド下端に掛止されるようにしたリッドのアーム構造において、前記アームガイドの内側面に、前記リッドアームに対し所要の摺動抵抗を付与し得るよう圧接する弾性部材を配設すると共に、前記リッドアームの上端部付近に、リッドが完全に閉じる間際でリッドアームの摺動抵抗が特に大きくなるよう前記弾性部材側への張り出し量を大きくした膨出部を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
従って本発明では、リッドを閉じる際に、リッドアームに対しアームガイド内周面の弾性部材が圧接して所要の摺動抵抗を付与するようになっているので、この摺動抵抗によりリッドが緩慢に降下して静かに閉じることになる。
【0013】
しかも、リッドアームの上端部付近に、弾性部材側への張り出し量を大きくした膨出部を形成しているので、リッドが完全に閉じる間際でリッドアームの摺動抵抗を特に大きくして更に緩慢にリッドを降下させることが可能となり、このようにリッドが完全に閉じる間際で降下速度が一段と遅くなるような動作は非常に安全で且つ品質感の良いものとなる。
【0014】
また、リッドアームに摺動抵抗を付与する弾性部材は、アームガイドの内側面に配設されているので、収納室のスペースの有効利用を阻害したり、美観を損なったりすることがなく、しかも、この種の弾性部材には、適当な弾撥作動を生じ得る板ばね等の簡易な構造のものを採用すれば済むので、シリンダタイプのダンパを支え棒として付設するよりも著しく安価に実施することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図3〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0017】
図1及び図2に示す本形態例においては、その基本的な構造を前述した図3〜図5と略同様に構成しているが、アームガイド11の内側面における後方側に、リッドアーム9の後方側端面に対し所要の摺動抵抗を付与し得るよう圧接する板ばね15(弾性部材)を装着すると共に、リッドアーム9の後方側端面における上端部付近に、板ばね15側への張り出し量を大きくした膨出部16を形成し、この膨出部16がアームガイド11を通過する際に板ばね15によりリッドアーム9に付与される摺動抵抗が大きくなるようにしてある。
【0019】
尚、前記板ばね15は、例えばリッドアーム9の左右何れかの側面に圧接するようにアームガイド11の内側面に装着するようにしても良く、また、そのようにした場合には、前記膨出部16をリッドアーム9の左右何れかの側面に形成すれば良い。
【0020】
而して、上限位置まで開けたリッド6を閉じる際に、該リッド6の押し下げにより掛止ばね12と突起部13との掛止が外れてロックが解除されると、リッド6が自重により降下するが、リッドアーム9に対しアームガイド11内周面の板ばね15が圧接して前記リッドアーム9をガイド部材14に対し押し付けることにより所要の摺動抵抗を付与するようになっているので、この摺動抵抗によりリッド6が緩慢に降下して静かに閉じることになる。
【0021】
しかも、リッドアーム9の後方側端面における上端部付近に、板ばね15側への張り出し量を大きくした膨出部16を形成するようにしているので、この膨出部16がアームガイド11を通過する際、即ちリッド6が完全に閉じる間際でリッドアーム9の摺動抵抗が特に大きく作用して更に緩慢にリッド6を降下させることが可能となり、このようにリッド6が完全に閉じる間際で降下速度が一段と遅くなるような動作は非常に安全で且つ品質感の良いものとなる。
【0022】
また、リッドアーム9に摺動抵抗を付与する板ばね15は、アームガイド11の内側面に配設されているので、収納室5のスペースの有効利用を阻害したり、美観を損なったりすることがなく、しかも、シリンダタイプのダンパを支え棒として付設するよりも著しく安価に実施することが可能である。
【0023】
従って上記形態例によれば、収納室5のスペースの有効利用を阻害したり、美観を損なったり、或いはコストの高騰を招いたりすることなく、リッド6が自重により急速に降下して勢いよく閉じてしまうことを確実に回避することができ、商品としての品質感及び安全性を大幅に向上することができる。
【0024】
尚、本発明のリッドのアーム構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、収納ボックスはビデオデッキを収容するものに限定されないこと、また、適用対象とする自動車もバスに限定されないこと、弾性部材は適当な弾撥作動を生じ得るものであれば板ばね以外のものであっても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
上記した本発明のリッドのアーム構造によれば、収納室のスペースの有効利用を阻害したり、美観を損なったり、或いはコストの高騰を招いたりすることなく、リッドが自重により急速に降下して勢いよく閉じてしまうことを確実に回避することができ、商品としての品質感及び安全性を大幅に向上することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1のリッドアームの周辺構造の詳細を示す斜視図である。
【図3】大型バスのインストルメントパネルの一例を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【図5】図4のリッドアームの周辺構造の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
5 収納室
5b 側面部
6 リッド
7c 水平ピン(枢着軸)
9 リッドアーム
9a ストッパ
11 アームガイド
15 板ばね(弾性部材)
16 膨出部
Claims (1)
- 自動車のインストルメントパネルに凹設された収納室を開閉自在に被覆するリッド裏面の車幅方向一側に、該リッドの枢着軸を中心とする円弧状に形成されたリッドアームの上端部を枢着すると共に、該リッドアームの下端部を収納室の一方の側面部に設けた筒状のアームガイドに嵌挿し、リッドが上限位置まで開いた際にリッドアーム下端のストッパがアームガイド下端に掛止されるようにしたリッドのアーム構造において、前記アームガイドの内側面に、前記リッドアームに対し所要の摺動抵抗を付与し得るよう圧接する弾性部材を配設すると共に、前記リッドアームの上端部付近に、リッドが完全に閉じる間際でリッドアームの摺動抵抗が特に大きくなるよう前記弾性部材側への張り出し量を大きくした膨出部を形成したことを特徴とするリッドのアーム構造。
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JP17703098A Expired - Fee Related JP3697068B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | リッドのアーム構造 |
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- 1998-06-24 JP JP17703098A patent/JP3697068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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