JP3696794B2 - 折り畳み式ボックス - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み式ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、折り畳み式ボックス1がある。ボックス1は、枠2を上方に持ち上げると、それに連動して第1の側壁3と第2の側壁4が起き上がり、第1の側壁3と第2の側壁4が垂直に起き上がった時、第3の側壁5と第4の側壁6が自重で回転落下し、使用可能状態になる。
第1の側壁3は、上下分割構造をとっており、上側壁3aと下側壁3bからなる。上側壁3aと下側壁3bは、図7に示すように、凹凸の遊嵌連結とされている。また、第2の側壁4は、上下分割構造をとっており、上側壁4aと下側壁4bからなる。上側壁4aと下側壁4bは、凹凸の遊嵌連結とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の折り畳み式ボックス1には、つぎの問題がある。
▲1▼ 第1の側壁3と第2の側壁4は、上下分割構造をとっているので、ボックス1の内側、外側から横荷重に対して弱い。
▲2▼ 第1の側壁3は上下分割構造をとっており、上側壁3aと下側壁3bが凹凸の遊嵌連結とされているので、上側壁3aと下側壁3bとの間にクリアランスによるガタが生じる。また、第2の側壁4は上下分割構造をとっており、上側壁4aと下側壁4bが凹凸の遊嵌連結とされているので、上側壁4aと下側壁4bとの間にクリアランスによるガタが生じる。
▲3▼ 第1の側壁3と第2の側壁4は上下分割構造をとっているので、部品点数が多い。
本発明の目的は、側壁の強度が向上し、側壁のガタの発生を防止でき、部品点数を削減できる折り畳み式ボックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) トレーと、カバーと、枠と、第1〜第3の側壁とを、有し、
前記カバーは、前記トレーに前記カバーの下端部で回動可能に連結されており、
前記第1の側壁と前記第2の側壁は、それぞれ一部品で構成され、互いに対向し、前記第1の側壁の上端部、前記第2の側壁の上端部で前記枠に回動可能に連結されており、前記第1の側壁の下端部、前記第2の側壁の下端部で前記トレーに回動可能に連結されており、
前記第3の側壁は、一部品で構成され、前記カバーと対向し、前記第3の側壁の上端部のみで前記枠に前記第1、第2の側壁の回動方向と直交する方向に回動可能に連結されている、
折り畳み式ボックス。
(2) 前記カバーの、前記ボックスが組上げ位置にあるときに前記カバーのうちの空いている部分に、前記ボックスの収容部を仕切るために用いる仕切り板が取外し可能に取り付けられている(1)記載の折り畳み式ボックス。
【0005】
上記(1)または上記(2)の折り畳み式ボックスでは、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されている。そのため、側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされていた従来構造に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数を減らすことができる。また、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されているので、2部品構造の遊嵌連結部において発生していたガタがなくなる。
上記(2)の折り畳み式ボックスでは、カバーの、ボックスが組上げ位置にあるときにカバーの空いている部分に、仕切り板が取外し可能に取り付けられているので、カバーの空いている部分を仕切り板装着用に利用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の折り畳み式ボックス(以下、単にボックスという)10は、図1、図2に示すように、トレー20と、カバー30と、枠40と、第1の側壁50と、第2の側壁60と、第3の側壁70と、仕切り板80とを、有する。ただし、ボックス10は、仕切り板80を有していなくてもよい。
ボックス10の底壁はトレー20の一部で形成される。ボックス10の収容部11の側壁は、カバー30の一部と第1〜第3の側壁50、60、70とで形成される。
【0007】
トレー20は、底壁部21と、立ち上がり部22と、からなる。
底壁部21は、1部品からなる。底壁部21は、カバー30の軸芯方向を長手方向とする矩形状である。
立ち上がり部22は、底壁部21の外周端から上方に向って立ち上がっている。
【0008】
カバー30は、1部品からなる。カバー30は、トレー20に回動可能に取り付けられている。カバー30は、閉位置と開位置の間で回動可能とされている。ここで、閉位置とは、カバー30がトレー20全体を上方から覆う位置であり、開位置とは、カバー30が垂直に起き上がった位置である。
カバー30には、枠40が上昇してきた時に枠40の突起41と係合して枠40を上昇位置で支持するリブ31が設けられている。カバー30には、仕切り板80を取外し可能に保持する爪部32が設けられている。リブ31と爪部32は、カバー30に一体に形成されていてもよく、また、別体に形成されてカバー30に取り付けられていてもよい。
【0009】
リブ31は、カバー30の裏面(カバー30が閉位置にある時、トレー20の底壁部21と対向する面)33に設けられている。リブ31には、係合孔31aと、切欠き31bが形成されている。
係合孔31aは、2箇所に形成されている。ただし、係合孔31aは、2箇所に限定されるものではなく、たとえば、1箇所のみに形成されていてもよく、3箇所以上に形成されていてもよい。係合孔31aは、カバー30が鉛直姿勢にある時、リブ31を上下方向に貫通している。図4に示すように、係合孔31aに、枠40が上昇してきた時に枠40の突起41の爪41aが引っ掛かる引っ掛かり部31cが設けられている。
切欠き31bは、ボックス10を折り畳んでカー30が水平になったときに、枠40と干渉する位置に形成されている。切欠き31aが形成されているので、ボックス10が折り畳まれたときに、リブ31は枠40と干渉しない。
【0010】
爪部32は、仕切り板80が設けられる場合に設けられる。爪部32は、図1、図2に示すように、カバー30の裏面33に設けられる。爪部32は、ボックス10が組上げ位置にあるとき(カバー30が鉛直姿勢にあるとき)にカバー30の空いている部分に設けられる。ここで、カバー30の空いている部分とは、ボックス10が組上げ位置にあるときにボックス10の収容部11を形成しない部分であり、ボックス10が折り畳まれた状態にあるとき、カバー30の裏面33のうち第1の側壁50と対向する部分である。
【0011】
枠40は、ボックス10の収容部11の開口を形成する。四角形枠40の一辺40aは、ボックス10が組上げ位置にあるとき、カバー30の裏面33と接触するか、または、ほぼ接触する位置にある。枠40の一辺40aには、突起41が設けられている。突起41は、枠40の一辺40aの上面に設けられている。突起41は、カバー30のリブ31の係合孔31aと同数設けられている。突起41は、ボックス10が組上げ位置にあるとき、カバー30のリブ31の係合孔31aと係合する。突起41は、図4に示すように、リブ31の引っ掛かり部31cに引っ掛かる爪41aを有する。爪41aは、突起41が係合孔31aと係合したとき、引っ掛かり部31cに引っ掛かる。突起41がカバー30の係合孔31aに係合することにより、枠40は組上げ位置に保持される。
【0012】
第1の側壁50は、図1、図2に示すように、1部品からなる。第1の側壁50は、ボックス10の1側壁である。第1の側壁50は、第1の側壁50の上端部で枠40に回動可能に連結されており、第1の側壁50の下端部でトレー20に回動可能に連結されている。第1の側壁50の回動方向は、カバー30の回動方向と直交する。第1の側壁50の下端部と、トレー20の底壁部21の長手方向一端21aとの間の長さL1 は、第1の側壁50の高さHと同じか、または、高さHよりも僅かに大とされている。第1の側壁50の下端部と、トレー20の底壁部21の長手方向他端21bとの間の長さL2 は、高さHより大とされている。
【0013】
第2の側壁60は、1部品からなる。第2の側壁60は、ボックス10の1側壁である。第2の側壁60は、第1の側壁50と対向する位置に設けられている。第2の側壁60は、第2の側壁60の上端部で枠40に回動可能に連結されている。第2の側壁60は、第2の側壁60の下端部でトレー20の底壁部21の長手方向他端21bに回動可能に連結されている。第2の側壁60が回動する方向は、第1の側壁50が回動する方向と同じである。
第2の側壁60の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じである。
【0014】
第3の側壁70は、1部品からなる。第3の側壁70は、ボックス10の1側壁である。第3の側壁70は、ボックス10が組上げ位置にある時、第1の側壁50および第2の側壁60と接触する。第3の側壁70は、第3の側壁70の上端部で枠40に回動可能に連結されている。第3の側壁70が回動する方向は、第1の側壁50と第2の側壁60が回動する方向と直交する。第3の側壁70の下端部は、トレー20に連結されていない。
第3の側壁70の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じである。
【0015】
仕切り板80は、図5に示すように、各々、1部品からなる。ただし、本発明図示例では、仕切り板80が1枚だけ設けられている場合を示している。
仕切り板80は、枠40に取外し可能に取り付けられる。仕切り板80は、枠40に取り付けられた時、第1の側壁50と第2の側壁60との間に取り付けられる。仕切り板80は、枠40に取り付けられた時、第1の側壁50と平行な位置にある。仕切り板80は、図1、図2に示すように、不使用時には、カバー30の爪部32に取り付けられることにより、カバー30の爪部32に取外し可能に保持される。仕切り板80は、爪部32に取り付けられているとき、カバー30の空いている部分に位置する。仕切り板80は、ボックス10を組上げた後、カバー30の爪部32から取り外され、枠40に取り付けられることにより、収容部11を2つの収容部11a、11bに分ける。
仕切り板80の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じか、または、ほぼ同じである。
【0016】
つぎに、本発明実施例の作動を説明する。
まず、ボックス10が組上げられているときと、ボックス10が組上げられている状態からボックス10を折り畳むときを説明する。
ボックス10が組上げ位置にあるとき、図1に示すように、カバー30は、開位置にある。カバー30はボックス10の一側壁となっている。枠40の突起41は、カバー30のリブ31の係合孔31aに係合している。第1〜第3の側壁50、60、70は、立ち上がっており、鉛直姿勢にある。仕切り板80は、カバー30の爪部32に取り付けられていてもよく、枠40に取り付けられてボックス10の収容部11を2つの収容部11a、11bに分けていてもよい。
【0017】
ボックス10が組上げられている状態から、第3の側壁70をカバー30に向って手で押し上げる。このとき、仕切り板80が枠40に取り付けられている場合には、仕切り板80を枠40から取り外し、カバー30の爪部32に取り付けた後に、第3の側壁70をカバー30に向って手で押し上げる。
第3の側壁70が水平になった時、第1の側壁50と第2の側壁60は回動可能となる。第3の側壁70が水平方向に延びた状態で、枠40の突起41をカバー30の係合孔31aから外し、枠40をトレー20側に移動させると、図2に示すように、第1の側壁50と第2の側壁60が、トレー20と枠40に対して回動する。
【0018】
枠40をトレー20に接触するまで移動させ、第1の側壁50と第2の側壁60が水平方向になった後、カバー30を開位置から閉位置まで手で移動させることにより(カバー30を閉じることにより)、ボックス10は折り畳まれる(図3参照)。この時、カバー30のリブ31には切欠き31bが形成されているので、リブ31は枠40にぶつからない。
【0019】
ボックス10が折り畳まれた状態からボックス10を組み立てる時を説明する。
カバー30を閉位置から開位置まで回動させる。その後、枠40をトレー20に対して上方に引き上げると、図2に示すように、第3の側壁70が水平のまま、第1の側壁50と第2の側壁60が立ち上がる。第1の側壁50と第2の側壁60とが鉛直姿勢となった時、第3の側壁70が自重で下方に向って回動する。第3の側壁70が鉛直姿勢となったとき、図1に示すように、ボックス10が組上げられる。仕切り板80が設けられている場合には、ボックス10が組上げられた後、仕切り板80を爪部32から取外し、枠40に組み付けてもよい。
【0020】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
第1〜第3の側壁50、60、70がそれぞれ1部品で構成されている。また、カバー30が1部品で構成されている。そのため、従来のように側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされている場合に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数が減少する。また、第1〜第3の側壁50、60、70がそれぞれ1部品で構成されており、カバー30が1部品で構成されているので、従来のように上下分割構造の遊嵌連結部において発生していたガタはなくなる。
また、仕切り板80は、カバー30の、ボックス10が組上げ位置にあるときにカバー30の空いている部分に取外し可能に取り付けられるので、カバー30の空いている部分を仕切り板80装着用に利用できる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1または請求項2記載の折り畳み式ボックスによれば、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されている。そのため、側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされていた従来構造に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数を減らすことができる。また、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されているので、2部品構造の遊嵌連結部において発生していたガタがなくなる。
請求項2記載の折り畳み式ボックスによれば、カバーの、ボックスが組上げ位置にあるときにカバーの空いている部分に、仕切り板が取外し可能に取り付けられているので、カバーの空いている部分を仕切り板装着用に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置にある状態を示す斜視図である。
【図2】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置と折り畳み位置との間にある状態を示す斜視図である。
【図3】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが折り畳み位置にある状態を示す斜視図である。
【図4】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置にあるときの、突起とその近傍を示す拡大断面図である。
【図5】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、仕切り板を枠に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】従来の折り畳み式ボックスの斜視図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 ボックス
11 収容部
20 トレー
21 底壁部
30 カバー
31 リブ
32 爪部
33 カバーの裏面
40 枠
41 突起
50 第1の側壁
60 第2の側壁
70 第3の側壁
80 仕切り板
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み式ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、折り畳み式ボックス1がある。ボックス1は、枠2を上方に持ち上げると、それに連動して第1の側壁3と第2の側壁4が起き上がり、第1の側壁3と第2の側壁4が垂直に起き上がった時、第3の側壁5と第4の側壁6が自重で回転落下し、使用可能状態になる。
第1の側壁3は、上下分割構造をとっており、上側壁3aと下側壁3bからなる。上側壁3aと下側壁3bは、図7に示すように、凹凸の遊嵌連結とされている。また、第2の側壁4は、上下分割構造をとっており、上側壁4aと下側壁4bからなる。上側壁4aと下側壁4bは、凹凸の遊嵌連結とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の折り畳み式ボックス1には、つぎの問題がある。
▲1▼ 第1の側壁3と第2の側壁4は、上下分割構造をとっているので、ボックス1の内側、外側から横荷重に対して弱い。
▲2▼ 第1の側壁3は上下分割構造をとっており、上側壁3aと下側壁3bが凹凸の遊嵌連結とされているので、上側壁3aと下側壁3bとの間にクリアランスによるガタが生じる。また、第2の側壁4は上下分割構造をとっており、上側壁4aと下側壁4bが凹凸の遊嵌連結とされているので、上側壁4aと下側壁4bとの間にクリアランスによるガタが生じる。
▲3▼ 第1の側壁3と第2の側壁4は上下分割構造をとっているので、部品点数が多い。
本発明の目的は、側壁の強度が向上し、側壁のガタの発生を防止でき、部品点数を削減できる折り畳み式ボックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) トレーと、カバーと、枠と、第1〜第3の側壁とを、有し、
前記カバーは、前記トレーに前記カバーの下端部で回動可能に連結されており、
前記第1の側壁と前記第2の側壁は、それぞれ一部品で構成され、互いに対向し、前記第1の側壁の上端部、前記第2の側壁の上端部で前記枠に回動可能に連結されており、前記第1の側壁の下端部、前記第2の側壁の下端部で前記トレーに回動可能に連結されており、
前記第3の側壁は、一部品で構成され、前記カバーと対向し、前記第3の側壁の上端部のみで前記枠に前記第1、第2の側壁の回動方向と直交する方向に回動可能に連結されている、
折り畳み式ボックス。
(2) 前記カバーの、前記ボックスが組上げ位置にあるときに前記カバーのうちの空いている部分に、前記ボックスの収容部を仕切るために用いる仕切り板が取外し可能に取り付けられている(1)記載の折り畳み式ボックス。
【0005】
上記(1)または上記(2)の折り畳み式ボックスでは、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されている。そのため、側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされていた従来構造に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数を減らすことができる。また、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されているので、2部品構造の遊嵌連結部において発生していたガタがなくなる。
上記(2)の折り畳み式ボックスでは、カバーの、ボックスが組上げ位置にあるときにカバーの空いている部分に、仕切り板が取外し可能に取り付けられているので、カバーの空いている部分を仕切り板装着用に利用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の折り畳み式ボックス(以下、単にボックスという)10は、図1、図2に示すように、トレー20と、カバー30と、枠40と、第1の側壁50と、第2の側壁60と、第3の側壁70と、仕切り板80とを、有する。ただし、ボックス10は、仕切り板80を有していなくてもよい。
ボックス10の底壁はトレー20の一部で形成される。ボックス10の収容部11の側壁は、カバー30の一部と第1〜第3の側壁50、60、70とで形成される。
【0007】
トレー20は、底壁部21と、立ち上がり部22と、からなる。
底壁部21は、1部品からなる。底壁部21は、カバー30の軸芯方向を長手方向とする矩形状である。
立ち上がり部22は、底壁部21の外周端から上方に向って立ち上がっている。
【0008】
カバー30は、1部品からなる。カバー30は、トレー20に回動可能に取り付けられている。カバー30は、閉位置と開位置の間で回動可能とされている。ここで、閉位置とは、カバー30がトレー20全体を上方から覆う位置であり、開位置とは、カバー30が垂直に起き上がった位置である。
カバー30には、枠40が上昇してきた時に枠40の突起41と係合して枠40を上昇位置で支持するリブ31が設けられている。カバー30には、仕切り板80を取外し可能に保持する爪部32が設けられている。リブ31と爪部32は、カバー30に一体に形成されていてもよく、また、別体に形成されてカバー30に取り付けられていてもよい。
【0009】
リブ31は、カバー30の裏面(カバー30が閉位置にある時、トレー20の底壁部21と対向する面)33に設けられている。リブ31には、係合孔31aと、切欠き31bが形成されている。
係合孔31aは、2箇所に形成されている。ただし、係合孔31aは、2箇所に限定されるものではなく、たとえば、1箇所のみに形成されていてもよく、3箇所以上に形成されていてもよい。係合孔31aは、カバー30が鉛直姿勢にある時、リブ31を上下方向に貫通している。図4に示すように、係合孔31aに、枠40が上昇してきた時に枠40の突起41の爪41aが引っ掛かる引っ掛かり部31cが設けられている。
切欠き31bは、ボックス10を折り畳んでカー30が水平になったときに、枠40と干渉する位置に形成されている。切欠き31aが形成されているので、ボックス10が折り畳まれたときに、リブ31は枠40と干渉しない。
【0010】
爪部32は、仕切り板80が設けられる場合に設けられる。爪部32は、図1、図2に示すように、カバー30の裏面33に設けられる。爪部32は、ボックス10が組上げ位置にあるとき(カバー30が鉛直姿勢にあるとき)にカバー30の空いている部分に設けられる。ここで、カバー30の空いている部分とは、ボックス10が組上げ位置にあるときにボックス10の収容部11を形成しない部分であり、ボックス10が折り畳まれた状態にあるとき、カバー30の裏面33のうち第1の側壁50と対向する部分である。
【0011】
枠40は、ボックス10の収容部11の開口を形成する。四角形枠40の一辺40aは、ボックス10が組上げ位置にあるとき、カバー30の裏面33と接触するか、または、ほぼ接触する位置にある。枠40の一辺40aには、突起41が設けられている。突起41は、枠40の一辺40aの上面に設けられている。突起41は、カバー30のリブ31の係合孔31aと同数設けられている。突起41は、ボックス10が組上げ位置にあるとき、カバー30のリブ31の係合孔31aと係合する。突起41は、図4に示すように、リブ31の引っ掛かり部31cに引っ掛かる爪41aを有する。爪41aは、突起41が係合孔31aと係合したとき、引っ掛かり部31cに引っ掛かる。突起41がカバー30の係合孔31aに係合することにより、枠40は組上げ位置に保持される。
【0012】
第1の側壁50は、図1、図2に示すように、1部品からなる。第1の側壁50は、ボックス10の1側壁である。第1の側壁50は、第1の側壁50の上端部で枠40に回動可能に連結されており、第1の側壁50の下端部でトレー20に回動可能に連結されている。第1の側壁50の回動方向は、カバー30の回動方向と直交する。第1の側壁50の下端部と、トレー20の底壁部21の長手方向一端21aとの間の長さL1 は、第1の側壁50の高さHと同じか、または、高さHよりも僅かに大とされている。第1の側壁50の下端部と、トレー20の底壁部21の長手方向他端21bとの間の長さL2 は、高さHより大とされている。
【0013】
第2の側壁60は、1部品からなる。第2の側壁60は、ボックス10の1側壁である。第2の側壁60は、第1の側壁50と対向する位置に設けられている。第2の側壁60は、第2の側壁60の上端部で枠40に回動可能に連結されている。第2の側壁60は、第2の側壁60の下端部でトレー20の底壁部21の長手方向他端21bに回動可能に連結されている。第2の側壁60が回動する方向は、第1の側壁50が回動する方向と同じである。
第2の側壁60の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じである。
【0014】
第3の側壁70は、1部品からなる。第3の側壁70は、ボックス10の1側壁である。第3の側壁70は、ボックス10が組上げ位置にある時、第1の側壁50および第2の側壁60と接触する。第3の側壁70は、第3の側壁70の上端部で枠40に回動可能に連結されている。第3の側壁70が回動する方向は、第1の側壁50と第2の側壁60が回動する方向と直交する。第3の側壁70の下端部は、トレー20に連結されていない。
第3の側壁70の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じである。
【0015】
仕切り板80は、図5に示すように、各々、1部品からなる。ただし、本発明図示例では、仕切り板80が1枚だけ設けられている場合を示している。
仕切り板80は、枠40に取外し可能に取り付けられる。仕切り板80は、枠40に取り付けられた時、第1の側壁50と第2の側壁60との間に取り付けられる。仕切り板80は、枠40に取り付けられた時、第1の側壁50と平行な位置にある。仕切り板80は、図1、図2に示すように、不使用時には、カバー30の爪部32に取り付けられることにより、カバー30の爪部32に取外し可能に保持される。仕切り板80は、爪部32に取り付けられているとき、カバー30の空いている部分に位置する。仕切り板80は、ボックス10を組上げた後、カバー30の爪部32から取り外され、枠40に取り付けられることにより、収容部11を2つの収容部11a、11bに分ける。
仕切り板80の上下方向高さは、第1の側壁50の上下方向高さHと同じか、または、ほぼ同じである。
【0016】
つぎに、本発明実施例の作動を説明する。
まず、ボックス10が組上げられているときと、ボックス10が組上げられている状態からボックス10を折り畳むときを説明する。
ボックス10が組上げ位置にあるとき、図1に示すように、カバー30は、開位置にある。カバー30はボックス10の一側壁となっている。枠40の突起41は、カバー30のリブ31の係合孔31aに係合している。第1〜第3の側壁50、60、70は、立ち上がっており、鉛直姿勢にある。仕切り板80は、カバー30の爪部32に取り付けられていてもよく、枠40に取り付けられてボックス10の収容部11を2つの収容部11a、11bに分けていてもよい。
【0017】
ボックス10が組上げられている状態から、第3の側壁70をカバー30に向って手で押し上げる。このとき、仕切り板80が枠40に取り付けられている場合には、仕切り板80を枠40から取り外し、カバー30の爪部32に取り付けた後に、第3の側壁70をカバー30に向って手で押し上げる。
第3の側壁70が水平になった時、第1の側壁50と第2の側壁60は回動可能となる。第3の側壁70が水平方向に延びた状態で、枠40の突起41をカバー30の係合孔31aから外し、枠40をトレー20側に移動させると、図2に示すように、第1の側壁50と第2の側壁60が、トレー20と枠40に対して回動する。
【0018】
枠40をトレー20に接触するまで移動させ、第1の側壁50と第2の側壁60が水平方向になった後、カバー30を開位置から閉位置まで手で移動させることにより(カバー30を閉じることにより)、ボックス10は折り畳まれる(図3参照)。この時、カバー30のリブ31には切欠き31bが形成されているので、リブ31は枠40にぶつからない。
【0019】
ボックス10が折り畳まれた状態からボックス10を組み立てる時を説明する。
カバー30を閉位置から開位置まで回動させる。その後、枠40をトレー20に対して上方に引き上げると、図2に示すように、第3の側壁70が水平のまま、第1の側壁50と第2の側壁60が立ち上がる。第1の側壁50と第2の側壁60とが鉛直姿勢となった時、第3の側壁70が自重で下方に向って回動する。第3の側壁70が鉛直姿勢となったとき、図1に示すように、ボックス10が組上げられる。仕切り板80が設けられている場合には、ボックス10が組上げられた後、仕切り板80を爪部32から取外し、枠40に組み付けてもよい。
【0020】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
第1〜第3の側壁50、60、70がそれぞれ1部品で構成されている。また、カバー30が1部品で構成されている。そのため、従来のように側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされている場合に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数が減少する。また、第1〜第3の側壁50、60、70がそれぞれ1部品で構成されており、カバー30が1部品で構成されているので、従来のように上下分割構造の遊嵌連結部において発生していたガタはなくなる。
また、仕切り板80は、カバー30の、ボックス10が組上げ位置にあるときにカバー30の空いている部分に取外し可能に取り付けられるので、カバー30の空いている部分を仕切り板80装着用に利用できる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1または請求項2記載の折り畳み式ボックスによれば、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されている。そのため、側壁が上下分割構造であり、凹凸の遊嵌連結とされていた従来構造に比べて、側壁の強度が向上し、部品点数を減らすことができる。また、第1〜第3の側壁がそれぞれ1部品で構成されているので、2部品構造の遊嵌連結部において発生していたガタがなくなる。
請求項2記載の折り畳み式ボックスによれば、カバーの、ボックスが組上げ位置にあるときにカバーの空いている部分に、仕切り板が取外し可能に取り付けられているので、カバーの空いている部分を仕切り板装着用に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置にある状態を示す斜視図である。
【図2】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置と折り畳み位置との間にある状態を示す斜視図である。
【図3】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが折り畳み位置にある状態を示す斜視図である。
【図4】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、ボックスが組上げ位置にあるときの、突起とその近傍を示す拡大断面図である。
【図5】本発明実施例の折り畳み式ボックスの、仕切り板を枠に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】従来の折り畳み式ボックスの斜視図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 ボックス
11 収容部
20 トレー
21 底壁部
30 カバー
31 リブ
32 爪部
33 カバーの裏面
40 枠
41 突起
50 第1の側壁
60 第2の側壁
70 第3の側壁
80 仕切り板
Claims (2)
- トレーと、カバーと、枠と、第1〜第3の側壁とを、有し、前記カバーは、前記トレーに前記カバーの下端部で回動可能に連結されており、
前記第1の側壁と前記第2の側壁は、それぞれ一部品で構成され、互いに対向し、前記第1の側壁の上端部、前記第2の側壁の上端部で前記枠に回動可能に連結されており、前記第1の側壁の下端部、前記第2の側壁の下端部で前記トレーに回動可能に連結されており、
前記第3の側壁は、一部品で構成され、前記カバーと対向し、前記第3の側壁の上端部のみで前記枠に前記第1、第2の側壁の回動方向と直交する方向に回動可能に連結されている、
折り畳み式ボックス。 - 前記カバーの、前記ボックスが組上げ位置にあるときに前記カバーのうちの空いている部分に、前記ボックスの収容部を仕切るために用いる仕切り板が取外し可能に取り付けられている請求項1記載の折り畳み式ボックス。
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