JP3694088B2 - ワークの搬送装置 - Google Patents

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JP3694088B2 JP06818496A JP6818496A JP3694088B2 JP 3694088 B2 JP3694088 B2 JP 3694088B2 JP 06818496 A JP06818496 A JP 06818496A JP 6818496 A JP6818496 A JP 6818496A JP 3694088 B2 JP3694088 B2 JP 3694088B2
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Description

【0001】
【課題の属する技術分野】
この発明は、ユニット建物の構成要素である建物ユニット等、構造体を生産する場合に用いられるワークの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工場で箱型の建物ユニット等を予め製造し、複数の建物ユニット等を建築現場で組み立てて建物を建てる方法が普及している。建物ユニットは、まず箱型の骨組み構成体若しくは天井パネル、床パネルとこれらに接合される妻パネル、桁壁パネルなどよりなる壁式構成体等を組立、これらの骨組み構成体などを搬送ラインに沿って搬送し、この搬送過程で種々の構成材を骨組み構成体などに組み付けることによって得られる。
【0003】
従来、上記建物ユニットを工場において量産する場合には、建物ユニットに施す塗装、内装、仕上げ等の各工程の作業場を搬送ラインに沿って配置し、建物ユニットを上記搬送ラインに沿って搬送しながら前記建物ユニットの内外装を仕上げている。ここで搬送装置として例えば図14および図15に示したように建物ユニット1の床パネル2の長手方向の両端下部に設置されたつなぎ材3をそり状の脚部4を有した搬送台5に係合ピン6…で略固定し、この建物ユニット1が載置された搬送台を搬送ラインに沿って配設される一対のローラコンベア7,7に転動自在となるように設けられた複数のローラ7a…上で滑走させることにより搬送することが知られている(特開昭61−178128号公報等参照)。
【0004】
一般に、建物ユニットへの内外装仕上げは複雑でありまた作業工程も長い。単一の直線上での搬送コンベアによる製造は生産性が低いばかりか搬送方向に長い大がかりな工場面積を必要とする。このため、搬送ラインを直交方向に変更させたり、また隣接する搬送ラインへの移動を行なうなどの考慮がなされている。
【0005】
ここで、建物ユニットを搬送ラインに対して横断する方向に横送りする方法については、上述の公報には記載がないが、搬送ラインとは直交する方向に転動し、かつ、床面から上昇するローラコンベア8…を一対のローラコンベア7,7間に配設し、該ローラコンベア9…により上記搬送台を上昇させ、横断方向のコンベア9…に向けて搬送させていた(図16参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、長手方向のサイズが大きく異なる建物ユニット1を、上昇するローラコンベア9で横送りするためには、夫々の建物ユニットの大きさに相当する位置にローラを設ける必要があり、ライン構成が複雑となるばかりか、スペース効率も低くなるという課題点があった。また、建物ユニットの長手方向への要求仕様を変更した場合には、新たな位置にローラを設置する必要も生じる。
【0007】
そこで、この発明は、搬送ライン構成が簡単でスペース効率がよく、また長手方向のサイズが異なった場合に対しても平易に対処できる建物ユニット等のワークの搬送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
主走行方向へ向けて、床面に延設されるレールと、ワークを載置して該レールに沿って移動すると共に、主走行方向と略直交する方向にも移動可能な台車とを有するワークの搬送装置であって、
前記レールには、レール上昇状態で、前記床面から該レール上面を一定高さ突出させると共に、レール下降状態では、該レール上面を前記床面と、該略面一高さ乃至それ以下とするレール昇降手段を設け、
しかも、前記台車には、前記レール下降状態で、前記床面と一定距離離間すると共に、前記レール上昇状態で、該レール上面に衝合して、該台車を浮上させる位置に配設され、該衝合により前記主走行方向へ該台車を移動自在とする第1走行手段と、前記レール下降状態で、前記床面に当接する位置に配設され、前記床面上を、該主走行方向と略直交する方向へ移動自在とすると共に、前記レール上昇状態で、前記台車の浮上により、前記床面と一定距離離間する第2走行手段とを設け、上面に載置部が設けられた本体部分と第1走行手段と第2走行手段とが略重なる高さ関係を有し、第1走行手段及び第2走行手段の上端部の近傍に載置部が位置していることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載されたものでは、前記第1走行手段は、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪である請求項1記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0010】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記第2走行手段は、前記床面上で、転動自在となる走行車輪である各請求項1及び2記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0011】
更に、請求項4に記載されたものでは、前記台車は、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段及び第2走行手段を各々有する、複数の小台車に分離されている各請求項1乃至3記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0012】
【作用】
前記のように構成された請求項1記載のものでは、前記レール昇降手段が、該レールを上昇させることにより、レール上面を前記床面から一定高さ突出させたレール上昇状態とする。
【0013】
該レール上昇状態では、前記台車の第1走行手段が、該レール上面に衝合されて、主走行方向へ台車を移動させることが出来る。
【0014】
この際、前記第2走行手段が、浮上して、前記床面と一定距離離間されるので、主走行方向へ向かう際に発生する該床面と第2走行手段との間の抵抗が無くなる。
【0015】
このため、ワークを載置した台車は、前記第1走行手段によって主走行方向へ円滑に移動される。
【0016】
また、レール昇降手段が、該レールを下降させることにより、該レール上面と、前記床面とを、該略面一高さ乃至それ以下とするレール下降状態とする。
【0017】
該レール降下状態では、前記第2走行手段が、前記床面に当接されて、主走行方向と略直交する方向へ該台車を移動させることが出来る。
【0018】
この際、前記第1走行手段が、前記床面と一定距離離間されているので、主走行方向と略直交する方向へ向かう際に発生する前記第1走行手段とレールとの間の干渉が、無くなる。
【0019】
更に、前記レールが、該上面を前記床面と、該略面一高さ乃至それ以下となるまで降下されているので、前記第2走行手段が、前記レールに当接して移動の妨げとなることもない。
【0020】
このため、ワークを載置した台車は、前記第2走行手段によって、該主走行方向と略直交する方向へも床面上を円滑に移動することが出来る。
【0021】
したがって、主走行方向と略直交する方向へ向けて他の手段(上昇するローラコンベア、レール等)を敷設する必要がなくなり、搬送ライン構成が簡素化できる。
【0022】
また、前記のように構成された請求項2記載のものでは、前記第1走行手段が、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪であるので、前記レールにガイド等が無くても、該レールに沿って確実に前記台車を主走行方向へ移動させることが出来る。
【0023】
従って、レール上面を略平面形状とする事が出来るので、床面とレール上面とが、平滑面となり、更に、前記第2走行手段による主走行方向と略直交する方向への移動を、円滑に行なわせることが出来る。
【0024】
そして、前記のように構成された請求項3記載のものでは、前記第2走行手段が、前記床面上で、転動自在となる走行車輪であるので、主走行方向の如何なる位置であっても、該主走行方向と略直交する方向へ、台車を移動させることができる。
【0025】
更に、前記のように構成された請求項4記載のものでは、前記台車が、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段及び第2走行手段を各々有する、複数の小台車に分離されている。
【0026】
このため、例えば、建物ユニット等、主走行方向の長さが、小刻みに異なる複数の種類を有するワークを該台車に載置して搬送する場合であっても、各小台車間の距離を、該ワークの主走行方向の長さに適合させて、変更して搬送することができる。
【0027】
しかも、各小台車間の距離が、該ワークの主走行方向の長さに適合させて、小刻みに変更されても、各小台車に設けられた各第2走行手段が、上昇するローラコンベアやレール等を必要とせず、床面に直接当接してワークを支持し、前記台車を略直交方向へ移動させることができる。
【0028】
このため、従来の横方向のレールのように、前記ワークの主走行方向の長さに合わせて、複数本床面に配設する必要がなく、この点においても、搬送ライン構成が簡素化できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0030】
図1〜図13は、この発明の実施の形態のワークの搬送装置を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分について同一符号を付して説明する。
【0031】
この搬送装置には、主走行方向に向けて、床面に延設されるレール20が設けられている。
【0032】
このレール20には、ワークとしての建物ユニット10を載置して、このレール20に沿って移動すると共に、前記主走行方向と略直交する方向へ移動可能に構成される搬送台車30が、配設されている。
【0033】
図1には、この発明の概略構成図が示されている。この例では、建物ユニット10は2種類が示され、符号10Aで示された建物ユニットは、床パネル11の相対向する側縁部に妻パネル12,12を立設するとともに、前記妻パネル12,12が立設される両端縁部に挟まれる側縁部に桁壁パネル13を立設している。同様に符号10Bは箱型の骨組み構造体よりなる。前記建物ユニット10A,10Bは、下面に接続孔部14を有し、該接続孔部14は、建築現場の基礎に植設されたアンカーボルト、若しくは下階を構成する建物ユニットの結合ボルトに挿通され固定されるためのものである。
【0034】
また、搬送台車30は、形及び仕様が全く同じ複数の小台車30a〜30eに分離され、それぞれの小台車30a〜30eには、前記接続孔部14と嵌合可能な係合ピン33…が螺着されている。3台の小台車30a〜30cは、建物ユニット10Aを載置するための搬送台車30Aを構成し、その中、2台の小台車30a,30cは、建物ユニット10Aの両端の接続孔部14に、また、小台車30bは建物ユニット10Aのほぼ中央下部の接続孔部14に嵌合するよう配置されている。上面より図示していないリフトにて吊上げられた建物ユニット10Aは、前記接続孔部14と係合ピン33とが嵌着され、搬送台車30A上に載置される。同様に、箱型の骨組構成体10Bでは、搬送台車は建物ユニットの両端嵌合孔部に2台の小台車30d,30eの係合ピン33が嵌着されて載置される。
【0035】
レール20は床面21に主走行方向に向かって設置され、該レール20の上面22は該床面21から一定高さで突出させる上昇状態と、該レール20の上面22を前記床面と概略面一高さとなる下降状態の二段階に図示していない昇降手段により上下動自在となっている。
【0036】
次にこの発明の小台車30aの走行手段の詳細を図2及び図3により説明する。図2が台車の平面図、図3が台車の正面図である。なお、これらの小台車30a〜30eは構造が全く同一であるので、小台車30aを例示して説明する。小台車30aは、平面角パイプからなる長尺の本体34の両端下部に脚部35,35を備え、該脚部35の下面には第1走行手段である一対の第1車輪31,31が転動自在となるように軸支されて配設され、また、本体34の両端下面には第2走行手段である第2車輪32,32が転動自在となるように軸支されて配設されている。ここで、第1車輪31はフランジ31aを有するが、第2車輪32は平坦なゴムタイヤである。また、小台車本体34の上面は、建物ユニット10を載せるための載置部36を構成し、該本体34の両端上面には一対の係合ピン33,33が螺着されている。建物ユニット10は、該建物ユニット10の下面にある接続孔部14と前記係合ピン33とが嵌合され、載置部36上に載置される。
【0037】
次に二つの走行手段の位置関係と機能について説明する。第1車輪31は第2車輪32に対してその接地面が上位置に配置されている。ここで、第1車輪31は前記レール20の上面22と衝合して移動する為の車輪であり、一方、第2車輪32は前記床面21を走行するための車輪である。
【0038】
次に、昇降レール20の動作と、二つの走行手段である車輪部分31,32及び床面21との関係を説明するために小台車30aの走行手段近傍を部分拡大して図4〜図7を用いて説明する。それぞれの図において図4及び図6は昇降レール20が昇降手段により上昇状態に調節された例であり、また図5及び図7は昇降レール20が油圧シリンダよりなる昇降手段23により下降状態に調節された状態を示している。
【0039】
昇降レール20が上昇状態に調節された状態(図4及び図6)において、第1車輪31の下面37は、該レール20の上面22と衝合して小台車30aを押し上げ、それと共に第2車輪32の下面38は、床面21より浮上し、一定距離(図4中、符号aで示す。)離間する。また、この上昇状態で、該第1車輪31の転動により主走行方向(図6中、紙面左右方向)への台車30の移動が可能となる。
【0040】
一方、昇降レール20が下降状態に調節された状態(図5及び図7)において、第1車輪31の下面37及びフランジ部下面39は、レール上面22より離脱し、一定距離(図5中、符号bで示す。)離間する。一方、第2車輪32の下面38は、床面21に当接する。この第2車輪32の転動により、台車30は床面21上を主走行方向と直交する方向(図5中、紙面左右方向)への台車30の移動が可能となる。
【0041】
次に、搬送作業の全体を図8〜図13を参照しつつ説明する。
【0042】
図8は建物ユニットの搬送作業状態を説明するための平面図である。ここで、建物ユニット10の移動方向を矢印で示してある。昇降レール20が上昇状態に調節された高さと同じレベルに固定レール20aが敷設され、レール20と直交する方向への移動ゾーンがトラバースゾーン15,16として配置されている。
【0043】
建物ユニット10Aは、構造体治具19において組み立てられ、図示していない3台の小台車30a〜30cに跨って搬送ラインのB位置上に図示していないリフトにより載置される。搬送ラインにおいては、外装パネルや内装部材の取付け、配線作業、内装、塗装、仕上げなどが相次いで行なわれる。
位置Cにおいて、ターンテーブル18により作業の効率を上げるために建物ユニットは向きを変更することができる。また、位置Bとは反対側の方向より、別のラインにて組み込まれた建物ユニット10Bが図示していない2台の小台車30d,30eに跨って作業の進行とともに搬送されてくる(位置J)。
【0044】
トラバースゾーン15(位置D〜位置F)およびトラバースゾーン16(位置G〜位置H)にて本発明の搬送装置が装備されている。建物ユニット10Aは2箇所のトラバースゾーンにおいて自由に搬送ラインを横断して別の搬送ラインに搬送され最終的には位置Eより位置Kに搬送され排出される。
【0045】
トラバースゾーン16(位置G〜位置H)における本発明の昇降レール20の詳細を示す説明図を図9〜図13に示した。図9は図8のトラバースゾーン16付近の床面の拡大平面図であり、図10〜図13は、それぞれ図9のX−X断面およびY−Y断面における昇降レール20の昇降と建物ユニット10のトラバース移送の状態を説明する模式図である。図中、昇降レール20は図示していない昇降手段によりゾーン16の中が一体となって、床面21と等位レベル(図11及び図13)及び床面21より高いレベル(図10及び図11)に上下動される。また、トラバースゾーン16内には、横断方向の移動を補助するためのトラバーサ24が床面21と略面一の高さに設けられている。
【0046】
図8において、昇降レール20が上昇状態において建物ユニット10は第1車輪31により位置Fより位置Gに搬送され、位置Gにおいて台車クランパ25にて止められる。ついで、昇降レール20を下降させると第2車輪32が接地され、次いで昇降レール20の上面は床面と平滑面を形成させると下降が停止する(図11および図13における位置G1)。この状態で建物ユニット10を載せた搬送台車30はレール面と直交する方向へ第2車輪32により搬送可能となる。ここで位置G1より位置H1へとトラバース移送される(図13)。この例では位置G1より位置H1への搬送は、第2車輪32がトラバーサ25に設けられた誘導案内溝26によりガイドされている。位置H1に達すると、台車ストッパー27により止められ、ついで昇降レール20が再び上昇され第1車輪31と昇降レール20が衝合し、搬送ラインにもどる。
【0047】
トラバースゾーン15は搬送ラインが3列に跨って移送可能なように設計された例であり、このゾーン内には建物ユニット10の向きを変更する為のターンテーブル18が付されている。このトラバースゾーン15においても前述と同様な方式でレールに直交する方向への搬送が行なわれる。
【0048】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0049】
まず、レール上昇状態では、前記台車30の第1車輪31が、該レール20の上面22に衝合されて、主走行方向へ台車30を移動させることが出来る。この際、前記第2車輪31が、浮上して、前記床面21と一定距離離間されるので、主走行方向へ向かう際に発生する該床面21と第2車輪32との間の抵抗が無くなる。このため、建物ユニット10を載置した台車30は、前記第1車輪31によって主走行方向へ円滑に移動される。
【0050】
また、レール昇降手段23により、該レール20を下降させることにより、該レール20の上面22と、前記床面21とを、該略面一高さとするレール下降状態とすることができる。該レール下降状態では、前記第2車輪32が、前記床面21に当接されて、主走行方向と略直交する方向へ該台車30を移動させることが出来る。この際、前記第1車輪31が、前記床面21と一定距離離間されているので、主走行方向と略直交する方向へ向かう際に発生する前記第1車輪31とレール20との間の干渉が、無くなる。更に、前記レール20が、該上面22を前記床面21と、該略面一高さとなるまで降下されているので、前記第2車輪32が、前記レール20に当接して移動の妨げとなることもない。このため、建物ユニット10を載置した台車20は、前記第2車輪32によって、該主走行方向と略直交する方向へも円滑に移動することが出来る。したがって、主走行方向と略直交する方向へ向けて他の手段(上昇するローラコンベア、レール等)を敷設する必要がなくなり、搬送ライン構成が簡素化できる。
【0051】
また、前記第1走行手段31は、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪であるので、前記レールにガイド等が無くても、該レール20に沿って確実に前記台車30を主走行方向へ移動させることが出来る。従って、レール上面を略平面形状とする事が出来るので、床面21とレール上面22とが、平滑面となり、更に、前記第2走行手段32による主走行方向と略直交する方向への移動を、円滑に行なわせることが出来る。
【0052】
さらに、前記第2走行手段32が、前記床面上で、転動自在となる走行車輪であるので、主走行方向の如何なる位置であっても、該主走行方向と略直交する方向へ、台車30を移動させることができる。
【0053】
更にまた、この態様の台車30は、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段31及び第2走行手段32を各々有する、複数の小台車30a〜30eに分離されているので、例えば、建物ユニット等、主走行方向の長さが、小刻みに異なる複数の種類を有する建物ユニット10を該台車に載置して搬送する場合であっても、各小台車間の距離を、該建物ユニット10の主走行方向の長さに適合させて、変更して搬送することができる。
【0054】
しかも、各小台車間の距離が、該建物ユニット10の主走行方向の長さに適合させて、小刻みに変更されても、各小台車に設けられた各第2走行手段が、上昇するローラコンベアやレール等を必要とせず、床面21に直接当接して建物ユニット10を支持し、前記台車30を略直交方向へ移動させることができる。このため、従来の横方向のレールのように、前記構造体の主走行方向の長さに合わせて、複数本床面に配設する必要がなく、この点においても、搬送ライン構成が簡素化できる。
【0055】
本実施の形態において用いられる建物ユニットは、ユニット建物の構成要素である建物ユニットであって、工場で生産するものなら何でも用いられる。それらは、一般に、部屋ユニットであったり、屋根ユニットであったりもでき、最も多いのは箱型の構成体である。箱型の構成体は、骨組み構成体であっても、また、壁式の構成体であってもよい。横方向(妻側方向)がほぼ規格化されており、長さ方向(桁壁方向)において、サイズが種々異なる構成体である場合に特によい。
【0056】
以上、この発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があってもこの発明に含まれる。
【0057】
例えば、前記実施の形態では、建物ユニット10と搬送台車30との結合方法を係合ピン33と接続孔部14との嵌着により説明したが、係止方法は結合ピンに限らず、搬送台車の端部に接地された着脱自在な衝合部材を設けるなど自由である。また、前記実施の形態においては、レールは固定レール20aと昇降レール20の組合せであったが、特にこれに限らず、例えば全てのラインが昇降レール等であってもよい。同様に実施の形態では、トラバースゾーン15,16の全体が一様に上下する例であるが、この上下は実質的に昇降レール部分が上下すればよいので、その駆動は任意に分割可能である。
【0058】
本発明において第1走行手段はフランジ付きの車輪で説明したが、レールが断面形状が凹状のレールである場合はフランジは必要ない。またレールが図14に示したようにローラよりなる面である場合は、第1走行手段は図15に示されたそり状の脚部を有する走行手段であってもよい。
【0059】
レール昇降手段の詳細は実施の形態では説明されていないが、油圧ジャッキ式、ねじジャッキ式、ラックジャック式など何でも用いられる。また、レール昇降手段の昇降ストロークは、レールの高さ、走行手段の高低差により適宜設定される。また、本発明における床面とは、基底面のことを意味し、一般の床面のみならず、作業台などをライン全体に載置して実施する場合は、前記作業台の面が床面となる。
【0060】
更に、本発明は建物ユニット以外のワーク、例えば各種建材、機械類などの搬送装置としても当然適用できる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1記載の発明によれば、前記レール昇降手段が、該レールを上昇させることにより、レール上面を前記床面から一定高さ突出させたレール上昇状態とする。
【0062】
該レール上昇状態では、前記台車の第1走行手段が、該レール上面に衝合されて、主走行方向へ台車を移動させることが出来る。
【0063】
この際、前記第2走行手段が、浮上して、前記床面と一定距離離間されるので、主走行方向へ向かう際に発生する該床面と第2走行手段との間の抵抗が無くなる。
【0064】
このため、ワークを載置した台車は、前記第1走行手段によって主走行方向へ円滑に移動される。
【0065】
また、レール昇降手段が、該レールを下降させることにより、該レール上面と、前記床面とを、該略面一高さ乃至それ以下とするレール下降状態とする。
【0066】
該レール下降状態では、前記第2走行手段が、前記床面に当接されて、主走行方向と略直交する方向へ該台車を移動させることが出来る。
【0067】
この際、前記第1走行手段が、前記床面と一定距離離間されているので、主走行方向と略直交する方向へ向かう際に発生する前記第1走行手段とレールとの間の干渉が、無くなる。
【0068】
更に、前記レールが、該上面を前記床面と、該略面一高さ乃至それ以下となるまで降下されているので、前記第2走行手段が、前記レールに当接して移動の妨げとなることもない。
【0069】
このため、ワークを載置した台車は、前記第2走行手段によって、該主走行方向と略直交する方向へも円滑に移動することが出来る。
【0070】
したがって、主走行方向と略直交する方向へ向けて他の手段(上昇すローラコンベア、レール等)を敷設する必要がなくなり、搬送ライン構成が簡素化できる。
【0071】
また、請求項2に記載されたものでは、前記第1走行手段は、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪である請求項1記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0072】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記第1走行手段が、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪であるので、前記レールにガイド等が無くても、該レールに沿って確実に前記台車を主走行方向へ移動させることが出来る。
【0073】
従って、レール上面を略平面形状とする事が出来るので、床面とレール上面とが、平滑面となり、更に、前記第2走行手段による主走行方向と略直交する方向への移動を、円滑に行なわせることが出来る。
【0074】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記第2走行手段は、前記床面上で、転動自在となる走行車輪である各請求項1及び2記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0075】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記第2走行手段が、前記床面上で、転動自在となる走行車輪であるので、主走行方向の如何なる位置であっても、該主走行方向と略直交する方向へ、台車を移動させることができる。
【0076】
更に、請求項4に記載されたものでは、前記台車は、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段及び第2走行手段を各々有する、複数の小台車に分離されている各請求項1乃至3記載のワークの搬送装置を特徴としている。
【0077】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記台車が、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段及び第2走行手段を各々有する、複数の小台車に分離されている。
【0078】
このため、例えば、建物ユニット等、主走行方向の長さが、小刻みに異なる複数の種類を有するワークを該台車に載置して搬送する場合であっても、各小台車間の距離を、該ワークの主走行方向の長さに適合させて、変更して搬送することができる。
【0079】
しかも、各小台車間の距離が、該ワークの主走行方向の長さに適合させて、小刻みに変更されても、各小台車に設けられた各第2走行手段が、上昇するローラコンベアやレール等を必要とせず、床面に直接当接してワークを支持し、前記台車を略直交方向へ移動させることができる。
【0080】
このため、従来の横方向のレールのように、前記ワークの主走行方向の長さに合わせて、複数本床面に配設する必要がなく、この点においても、搬送ライン構成が簡素化できる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を模式的に示す斜視図である。
【図2】実施の形態1の搬送台車30を示す平面図である。
【図3】実施の形態1の搬送台車30を示す正面図である。
【図4】実施の形態1の昇降レール20と走行手段との関係を示す正面図である。
【図5】実施の形態1の昇降レール20と走行手段との関係を示す正面図である。
【図6】実施の形態1の昇降レール20と走行手段との関係を示す側面図である。
【図7】実施の形態1の昇降レール20と走行手段との関係を示す側面図である。
【図8】実施の形態2における建物ユニットの搬送作業状態を説明するための平面図である。
【図9】図8のトラバースゾーン16(GH付近)の床面を透視した拡大平面図である。
【図10】図9のX−X断面における昇降レール20の昇降と建物ユニット10の移動の状態を説明する模式図である。
【図11】図9のY−Y断面における昇降レール20の昇降と建物ユニット10の移動の状態を説明する模式図である。
【図12】図9のX−X断面における昇降レール20の昇降と建物ユニット10の移動の状態を説明する模式図である。
【図13】図9のY−Y断面における昇降レール20の昇降と建物ユニット10の移動の状態を説明する模式図である。
【図14】従来例のローラコンベア上に載置される建物ユニットの搬送装置を示す斜視図である。
【図15】図14における搬送台とローラコンベアとの状態を示す側面図である。
【図16】従来例のローラコンベア上での建物ユニットの搬送状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10(10A,10B) ワーク(建物ユニット)
20 レール(昇降レール)
30 搬送台車
31 第1走行手段(第1車輪)
32 第2走行手段(第2車輪)

Claims (4)

  1. 主走行方向へ向けて、床面に延設されるレールと、ワークを載置して該レールに沿って移動すると共に、主走行方向と略直交する方向にも移動可能な台車とを有するワークの搬送装置であって、
    前記レールには、レール上昇状態で、前記床面から該レール上面を一定高さ突出させると共に、レール下降状態では、該レール上面を前記床面と、該略面一高さ乃至それ以下とするレール昇降手段を設け、
    しかも、前記台車には、前記レール下降状態で、前記床面と一定距離離間すると共に、前記レール上昇状態で、該レール上面に衝合して、該台車を浮上させる位置に配設され、該衝合により前記主走行方向へ該台車を移動自在とする第1走行手段と、前記レール下降状態で、前記床面に当接する位置に配設され、前記床面上を、該主走行方向と略直交する方向へ移動自在とすると共に、前記レール上昇状態で、前記台車の浮上により、前記床面と一定距離離間する第2走行手段とを設け、上面に載置部が設けられた本体部分と第1走行手段と第2走行手段とが略重なる高さ関係を有し、第1走行手段及び第2走行手段の上端部の近傍に載置部が位置していることを特徴とするワークの搬送装置。
  2. 前記第1走行手段は、前記レールに転動自在となるように衝合するフランジ付き車輪であることを特徴とする請求項1記載のワークの搬送装置。
  3. 前記第2走行手段は、前記床面上で、転動自在となる走行車輪であることを特徴とする各請求項1及び2記載のワークの搬送装置。
  4. 前記台車は、主走行方向の前後位置で、前記第1走行手段及び第2走行手段を各々有する、複数の小台車に分離されていることを特徴とする各請求項1乃至3記載のワークの搬送装置。
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