JP3693009B2 - 押出し設備のサブストレッチャー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属素材を押出し成形する押出し設備において、ランアウトテーブル上に押出した押出し材がクーリングテーブルの途中まで搬送される際に熱収縮による曲がり、反りが生じないようにする押出し設備におけるサブストレッチャーに関する。
【0002】
【従来の技術】
金属素材を押出し成形する押出し設備の一例を図8に基づいて概略的に説明する。
押出し設備は、押出し機1と後面処理設備2を有する。
この後面処理設備2は、押出し機1の押出し側に順次連続して設けたプラテン前切断機3、イニシャルテーブル4、ランアウトテーブル5と、このランアウトテーブル5に沿って往復移動するプラー6と、前記ランアウトテーブル5と隣接して押出し方向(矢印a方向)と直角方向(矢印b方向)に順次連続して設けたクーリングテーブル7、ストレッチャーテーブル8、搬送テーブル9、ソーテーブル10と、ストレッチャーテーブル8の両側に設けたストレッチャー11と、ソーテーブル10の送り出し側に設けた切断機12等を備えている。
前記クーリングテーブル7、ストレッチャーテーブル8、搬送テーブル9は複数のベルトコンベアで構成され、ソーテーブル10は複数の駆動ローラで構成される。
【0003】
前述の押出し設備は次のように作動する。
加熱した金属素材を押出し機1で熱間押出しする。
押出し機1から押出されてくる押出し材はプラー6に引かれながら一定の張力をかけながら牽引され、イニシャルテーブル4を経てランアウトテーブル5上に押出される。
所定長さに押出したら押出しを停止し、プラテン前切断機3によって押出し材を切断する。
切断した押出し材をプラー6又はランアウトテーブル5の駆動によって移動し、ヘッド側端部を位置合わせする。
プラー6による押出し材のテール側端部の把持を解放し、ランアウトテーブル5上の押出し材をオーバリフトなどでクーリングテーブル7に移載し、そのクーリングテーブル7を駆動して押出し材を押出し方向(矢印a方向)と直角方向(矢印b方向)に搬送する。
このクーリングテーブル7上の押出し材をファンによる強制空冷で冷却する。
【0004】
冷却された押出し材がストレッチャーテーブル8に搬送される。
この押出し材をストレッチャー11で長手方向に引張り、冷却による曲がり、反りを矯正する。例えば、テールストック11aとヘッドストック11bで押出し材の長手方向両端部を把持し、一方のストックを他方のストックと離れる方向に移動して押出し材を引張る。
この後に押出し材は搬送テーブル9でソーテーブル10に搬送され、そのソーテーブル10を駆動して押出し材を矢印c方向に送られ、切断機12で設定の長さに切断される。
【0005】
前述のように、プラー6による把持解放及び切断されたランアウトテーブル5上の押出し材、つまり押出し完了した押出し材は、両端部がフリーの状態である。
一方、押出し材は押出直後から冷却して熱収縮が開始する。
また、長尺で、異形の断面を有する押出し材は熱収縮が断面方向で均一にならない。
このために、前述の長尺で、異形の断面を有する押出し材は、ストレッチャー11でヘッド側端部とテール側端部が把持されるまでの間に曲がり、反りが生じる。
【0006】
前述のように、曲がり、反りが生じた押出し材は、そのヘッド側端部とテール側端部の搬送方向の位置が不揃いとなることがあり、ストレッチャー11で把持できないことがある。この場合には作業者の手作業によって押出し材のヘッド側端部とテール側端部をストレッチャー11で把持できるようにしている。
よって、押出し材の曲がり、反りは押出し材の後面処理作業の自動化のさまたげである。
【0007】
前述の押出し材の曲がり、反りを低減できるようにした押出し設備が種々提案されている。
例えば、特許第2665702号公報に示された押出し設備が提案されている。
具体的には、押出し材のヘッド側端部を把持してプラーと協同して押出し方向に走行し、その後横行テーブルに沿ってストレッチャーまで走行するヘッドクランプと、押出し材のテール側端部を把持してストレッチャーまで走行するテールクランプを備え、そのヘッドクランプとテールクランプで押出し材のヘッド側端部とテール側端部を把持した状態でストレッチャーまで搬送することで、前述の押出し材の曲がり、反りを低減する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のヘッドクランプは、押出しラインに沿って天井に吊り下げた第1走行ガイド、横行テーブル(クーリングテーブル)に沿って天井に吊り下げた第2走行ガイド、第1・第2走行ガイドに装着されたスライダ、このスライダに昇降シリンダで昇降自在に設けたクランプ本体などで構成されている。
このために、スライダが第1走行ガイドから第2走行ガイドに乗り移る際に振動が発生することがあり、その振動が把持している押出し材に伝わり、押出し材が横行テーブル(クーリングテーブル)と干渉して傷をつけることがある。
【0009】
本発明は前述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、押出し材の熱収縮による曲がり、反りを低減できると共に、クーリングテーブルと干渉して傷をつけることがないようにした押出し設備におけるサブストレッチャーを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、押出し材のヘッド側端部を把持する把持部13aと、この把持部13aをランアウトテーブル5上の第1の位置とクーリングテーブル7の途中の第2の位置とに亘ってクーリングテーブル7と同期して移動する移動部13bを備えたヘッド側保持装置13と、
ランアウトテーブル5に沿って押出し方向に移動する移動体14aと、この移動体14aに取付けた多関節アーム部材14bと、この多関節アーム部材14bで任意の方向に平行移動される把持部14cを備えたテール側保持装置14で構成し、
前記ヘッド側保持装置13は、クーリングテーブル7に沿ってランアウトテーブル5に向けて往復移動自在な移動体22と、この移動体22に上下揺動自在に取付けたアーム29と、このアーム29に横軸回りに回転自在に取付けた把持部13aを備え、前記移動体22を往復移動することで把持部13aが、ランアウトテーブル5上の押出し材を把持する第1の位置とクーリングテーブル7の途中の第2の位置とに亘って移動する構成で、
前記テール側保持装置14の多関節アーム部材14bは、把持部14cを横軸回りに回転可能であることを特徴とする押出し設備のサブストレッチャーである。
【0012】
【作 用】
本発明によれば、ランアウトテーブル5上に押出した押出し材のテール側端部をテール側保持装置14の把持部14cで把持し、押出し材切断後に移動体14aを押出し方向に移動することで押出し材を押出し方向に移動して位置合わせできる。
この後に、ヘッド側保持装置13の把持部13aで押出し材のヘッド側端部を把持し、その把持部13aを移動部13bでクーリングテーブル7の途中まで移動すると共に、前述のテール側保持装置14の多関節アーム部材14bを動作して把持部14cをクーリングテーブル7の途中まで移動できる。
次の押出し材がランアウトテーブル5上に押出しされるまで把持部13a、把持部14cを前述の位置に停止し、押出し材のヘッド側端部、テール側端部を把持し続けることができる。
【0013】
よって、押出し完了したランアウトテーブル5上の押出し材のヘッド側端部とテール側端部を把持し、把持したままの状態で、その押出し材をクーリングテーブル7の途中まで搬送できる。
したがって、押出し材の熱収縮による曲がり、反りを低減できる。
【0014】
また、テール側保持装置14は、移動体14aとともに多関節アーム部材14bが押出し方向に移動することで把持部14cが押出し方向に移動し、移動体14aを停止した状態で多関節アーム部材14bを動作して把持部14cをクーリングテーブル7の途中まで移動するので、その把持部14cは移動方向をスムーズに変換することができる。
したがって、把持部14cで把持した押出し材がクーリングテーブル7と干渉して傷つけることがない。
【0015】
また、ヘッド側保持装置13の把持部13aはアーム29に対して横軸回りに回転すると共に、そのアーム29が移動体22に対して上下に揺動することで、それらの動きを組み合わせて把持部13aはあらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放ができる。さらに把持部13aで把持している押出し材のヘッド側端部をクーリングテーブル7上で90度反転できる。
また、テール側保持装置14の把持部14cは多関節アーム部材14bで横軸回りに回転されるので、その把持部14cはあらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放できる。さらに把持部14cで把持している押出し材のテール側端部をクーリングテーブル7上で90度反転できる。
したがって、あらゆる断面形状の押出し材を確実に把持でき、さらに押出し材をクーリングテーブル7上で90度反転できるから、縦向き姿勢で押出された押出し材をクーリングテーブル7上で横向き姿勢とし、それ以降安定して搬送できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の押出し設備の概略平面図で、この本発明の押出し設備は、前述の従来技術として図示した図8に示す押出し設備と略同一であり、同一の部材は符号を同一として説明する。
イニシャルテーブル4は複数のフリーローラを有する。
ランアウトテーブル5は、複数の単位ランアウトテーブル5aを押出し方向(矢印a方向)に間隔を置いて昇降自在に設けた形状である。各単位ランアウトテーブル5bは複数のフリーローラを有する。
クーリングテーブル7は、第1クーリングテーブル7aと第2クーリングテーブル7bを有する。第1クーリングテーブル7a及び第2クーリングテーブル7bは複数のベルトコンベアでそれぞれ構成される。
前記第1クーリングテーブル7aの搬入側が隣接した単位ランアウトテーブル5a間に突出し、ランアウトテーブル5上の押出し材を第1クーリングテーブル7aに移載できるようにしてある。
例えば、ランアウトテーブル5を第1クーリングテーブル7aよりも上方位置として押出し作業し、そのランアウトテーブル5を第1クーリングテーブル7aよりも下方位置として押出し材を移載する。
第1クーリングテーブル7aの搬出側と第2クーリングテーブル7bの搬入側はオーバーラップして押出し材を第2クーリングテーブル7bに搬送できるようにしてある。
ストレッチャーテーブル8は昇降自在で、その搬入側と前記第2クーリングテーブル7bの搬出側がオーバーラップして押出し材を受け渡しできるようにしてある。
ソーテーブル10は、単位ソーテーブル10aを送り方向(矢印c方向)に間隔を置いて複数設けた形状で、この隣接した単位ソーテーブル10a間に搬送テーブル9の搬出側が突出し、押出し材を受け渡しできるようにしてある。
図1において、各テーブルの長さ、幅、ベルトコンベアの本数などは押出し設備の全体を理解し易くするために、実際のものとは異なって図示してある。
また、押出し設備の全体構成は図1に示すものには限ることはない。
【0017】
図1に示すように、ランアウトテーブル5の押出し機1側(ヘッド側)と隣接した位置にヘッド側保持装置13が設けてある。
前記ランアウトテーブル5の押出し機1と反対側(テール側)と隣接した位置にテール側保持装置14が設けてある。
【0018】
前記ヘッド側保持装置13は図2に示すように、押出し材を把持する把持部13aと、その把持部13aを図2に実線で示すランアウトテーブル5上の第1の位置と図2に仮想線で示す第1クーリングテーブル7aの途中の第2の位置とに亘って移動する移動部13bを備えている。この移動部13bは、把持部13aを第1クーリングテーブル7aと同期して移動する。
以下、具体形状を図2〜図4に基づいて説明する。
床面などの基盤20にガイド体21を設置し、そのガイド体21に沿って移動体22を移動自在とすることで、前述の移動部13bとする。
前記ガイド体21は、横材23の上面に一対のガイドレール24を押出し材搬送方向に取付けた形状である。
一方のガイドレール24の内側面にラック歯25が長手方向に連続して形成してある。
移動体22に摺動子26を取付け、その摺動子26をガイドレール24に摺動自在に嵌合する。この移動体22に取付けた移動用モータ27でピニオン28を回転し、そのピニオン28を前記ラック歯25に噛合する。
【0019】
前記移動体22に、アーム29を上下揺動自在に取付けると共に、アーム揺動用モータ30を取付ける。
このアーム揺動用モータ30の出力側を歯車31、軸32を介してアーム29に連結し、アーム揺動用モータ30を駆動することでアーム29が上下揺動するようにする。
前記アーム29の先端部に把持部13aの本体33を回転用モータ34で回転自在に取付ける。
この本体33に第1把持片35と第2把持片36を取付けて把持部13aとする。
前記第1把持片35は本体33に固定してある。第2把持片36は第1把持片35に向けて往復移動自在に取付け、図示しない把持用シリンダで移動する。第1・第2把持片35,36を移動させても良い。
【0020】
このようであるから、ランアウトテーブル5上の押出し材のヘッド側端部を第1・第2把持片35,36で把持し、アーム29の上下揺動と移動体22の移動を組み合わせることで押出し材のヘッド側端部を第1クーリングテーブル7aの途中まで把持し続けることができる。
また、前記アーム29を上下揺動すると共に、本体33(把持部13a)をアーム29に対して横軸回りに回転することで第1・第2把持片35,36を図2に示す真下に向う姿勢や、斜め下向きの姿勢とすることができる。よって、あらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放でき、あらゆる断面形状の押出し材を確実に把持できる。
【0021】
前記テール側保持装置14を図5〜図7に基づいて説明する。
第1クーリングテーブル7aよりも上方位置において押出し方向(矢印a方向)に往復移動する移動体14a及び、この移動体14aに取付けた多関節アーム部材14b並びに、その多関節アーム部材14bに取付けた押出し材の把持部14cでテール側保持装置14を構成している。
【0022】
前記移動体14aの具体形状を説明する。
前記基盤20に立設した複数の支柱40に横材41を固着し、その横材41の下面に補助材42を取付ける。
前記各補助材42に亘って一対のガイドレール43をそれぞれ取付ける。このガイドレール43は押出し方向に向うと共に、第1クーリングテーブル7aよりも上方に位置している。
前記移動体14aは横部44と一対の縦部45で略上向きコ字形状で、その各縦部45に取付けた上ガイドローラ46、下ガイドローラ47がガイドレール43の上面、下面に接している。
前記一方のガイドレール43の下面にラック48が長手方向に連続して取付けてある。
前記移動体14aに移動用モータ49が取付けてあり、その移動用モータ49で回転されるピニオン50が前記ラック48に噛合している。
このようであるから、移動用モータ49でピニオン50を回転することで移動体14aはガイドレール43に沿って押出し方向と平行に往復移動する。
【0023】
前記多関節アーム部材14bの具体形状を説明する。
前記移動体14aの横部44に縦軸回りに旋回自在に取付けた旋回体51と、この旋回体51に上下揺動自在に取付けた第1アーム52と、この第1アーム52に上下揺動自在に取付けた第2アーム53と、この第2アーム53に回転自在に取付けた第3アーム54と、この第3アーム54に上下揺動自在に取付けた第4アーム55と、この第4アーム55に回転自在に取付けた回転軸56と、それらを旋回、上下揺動、回転する図示しないモータで多関節アーム部材14bを構成している。
【0024】
前記把持部14cは、前記回転軸56に取付けた本体57と、この本体57に取付けた第1把持片58と第2把持片59を有する。第1把持片58は固定で、第2把持片59が把持方向及び把持解除方向に移動する。第1・第2把持片58,59を把持方向及び把持解除方向に移動させても良い。
【0025】
このようであるから、多関節アーム部材14bを動作することで把持部14cをランアウトテーブル5側の第1の位置から第1クーリングテーブル7aの途中の第2位置まで平行移動できる。
また、多関節アーム部材14bを動作することで第1・第2把持片58,59を図5に示す真下に向う姿勢や斜め下向きの姿勢とすることができる。
よって、ランアウトテーブル5上の押出し材のテール側端部を把持部14cで把持し、押出し材を第1クーリングテーブル7aで搬送する際に多関節アーム部材14bを動作制御することで把持部14cを第1クーリングテーブル7aの搬送と同期して平行移動することで、第2の位置まで把持し続けることができる。
また、あらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放ができるので、あらゆる断面形状の押出し材を確実に把持できる。
【0026】
次に動作を説明する。
プラー6で牽引されながらランアウトテーブル5上に押出し材が押出しされ、所定長さに押出しされたらプラー6を停止する。移動体14aでテール側保持装置14の把持部14cを押出し材のテール側端部に位置合わせし、その把持部14cで押出し材のテール側端部を把持する。
例えば、図5に示すように、第1・第2把持片58,59を縦向き姿勢とし、ランアウトテーブル5上の押出し材のテール側端部を把持する。プラー6は押出し材の把持を解放し、上方に退避して押出し機1側に移動する。プラテン前切断機3で押出し材を切断し、移動体14aを押出し方向に移動して押出し材のヘッド側端部の位置合わせを行う。
これによって、プラー6を押出し材の押出し終了後に直ちに押出し機1に移動できるので、押出し作業効率が向上する。
【0027】
ヘッド側保持装置13の把持部13aで押出し材のヘッド側端部を把持する。
例えば、図2に示すように、第1・第2把持片35,36を縦向き姿勢とし、ランアウトテーブル5上の押出し材のヘッド側端部を把持する。
これによって、ランアウトテーブル5上の押出し材のヘッド側端部とテール側端部がそれぞれ把持される。
この後にランアウトテーブル5上の押出し材を第1クーリングテーブル7aに移載する。
例えば、ランアウトテーブル5を下降して第1クーリングテーブル7a上に移載する時には、移動体22を移動しながらアーム29を下方に揺動すると共に、把持部13aを回転して第1・第2把持片35,36を真直ぐに下降する。
同様に、ランアウトテーブル5を下降して第1クーリングテーブル7a上に移載する時には、多関節アーム部材14bを動作して把持部14cを真直ぐに下降する。
【0028】
押出し材が第1クーリングテーブル7aに移載されたら、第1クーリングテーブル7aを駆動して押出し材を搬送する。
これと同時に、移動体22を第1クーリングテーブル7aと同期して移動することで、把持部13aを第1クーリングテーブル7aと同期して移動する。
同様に、第1クーリングテーブル7aで押出し材を搬送する時には、多関節アーム部材14bを動作して把持部14cを押出し材と同期して平行移動する。
このようにすることで、第1クーリングテーブル7aで搬送される押出し材のヘッド側端部、テール側端部を把持し続けることができる。
第1クーリングテーブル7aの途中まで押出し材を搬送したら、第1クーリングテーブル7a、把持部13a,14cをそれぞれ停止する。
次の押出し材がランアウトテーブル5上に押出しされるまで前述の状態を維持し、押出し材のヘッド側端部とテール側端部を把持し続ける。
【0029】
このように、押出し材をランアウトテーブル5から第1クーリングテーブル7aの途中まで搬送する時に、その押出し材のヘッド側端部とテール側端部を把持し続けるので、熱収縮による押出し材の曲がり、反りを低減できる。
第1クーリングテーブル7aの途中以降に搬送する際には、押出し材のヘッド側端部、テール側端部がフリーの状態であるので、若干の曲がり、反りが生じるが、前述のランアウトテーブル5から第1クーリングテーブル7aの途中まで搬送される際の熱収縮が最も大きいので、その間を搬送する際に把持すれば曲がり、反りを大幅に低減できる。
なお、押出し材を把持する時間は適宜設定する。また、押出し材の把持は第2クーリングテーブル7bの途中まで把持し続けても良い。
【0030】
前述のように、押出し材のヘッド側端部とテール側端部をそれぞれ把持することで、押出し材の熱収縮による曲がり、反りを防止する際に、押出し材の熱収縮が大きくヘッド側保持装置13とテール側保持装置14との間に一定の引力以上の引力が作用すると、多関節アーム部材14bが動作して把持部14cがヘッド側に移動可能である。
つまり、多関節アーム部材14bのアームなどの可動部は電動モータによって動かないように保持され、その保持力以上の外力が作用すると動くようにしてある。
よって、押出し材に過度な力がかからず、その断面形状が変化することがない。
【0031】
また、ヘッド側保持装置13の把持部13aはアーム29に対して横軸回りに回転し、テール側保持装置14の把持部14cは多関節アーム部材14cで横軸回りに回転するので、第1クーリングテーブル7aの途中で押出し材を90度反転することができる。
例えば、図2に仮想線で示すように移動体22を第1クーリングテーブル7aの途中まで移動すると共に、図5に仮想線で示すように把持部14cを第1クーリングテーブル7aの途中まで移動する。
この状態で第1クーリングテーブル7aを停止する。
回転用モータ34で本体33を回転し、把持部13aの第1・第2把持片35,36を図2に仮想線で示すように横向き姿勢とする。
これと同時に多関節アーム部材14bを動作して把持部14cの第1・第2把持片58,59を図5に仮想線で示すように横向き姿勢とする。
【0032】
前述のようにすることで、縦向き姿勢で押出した押出し材を第1クーリングテーブル7a上で横向き姿勢に90度反転される。
よって、第1クーリングテーブル7aの途中以降に搬送する際に押出し材が倒れることを防止できる。
つまり、断面長方形状の押出し材はランアウトテーブル5と接触する面積を小さくする等のために短辺が横で長辺が縦、つまり縦向き姿勢として押出しする。
この縦向き姿勢の押出し材は不安定で、クーリングテーブル7で搬送する際に倒れることがある。押出し材が倒れると表面に傷がついてしまう。
このために、前述のように縦向き姿勢で押出した押出し材を横向き姿勢に反転し、安定して搬送できるようにする。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ランアウトテーブル5上に押出した押出し材のテール側端部をテール側保持装置14の把持部14cで把持し、押出し材切断後に移動体14aを押出し方向に移動することで押出し材を押出し方向に移動して位置合わせできる。
この後に、ヘッド側保持装置13の把持部13aで押出し材のヘッド側端部を把持し、その把持部13aを移動部13bでクーリングテーブル7の途中まで移動すると共に、前述のテール側保持装置14の多関節アーム部材14bを動作して把持部14cをクーリングテーブル7の途中まで移動できる。
次の押出し材がランアウトテーブル5上に押出しされるまで把持部13a、把持部14cを前述の位置に停止し、押出し材のヘッド側端部、テール側端部を把持し続けることができる。
【0034】
よって、押出し完了したランアウトテーブル5上の押出し材のヘッド側端部とテール側端部を把持し、把持したままの状態で、その押出し材をクーリングテーブル7の途中まで搬送できる。
したがって、押出し材の熱収縮による曲がり、反りを低減できる。
【0035】
また、テール側保持装置14は、移動体14aとともに多関節アーム部材14bが押出し方向に移動することで把持部14cが押出し方向に移動し、移動体14aを停止した状態で多関節アーム部材14bを動作して把持部14cをクーリングテーブル7の途中まで移動するので、その把持部14cは移動方向をスムーズに変換することができる。
したがって、把持部14cで把持した押出し材がクーリングテーブル7と干渉して傷つけることがない。
【0036】
また、ヘッド側保持装置13の把持部13aはアーム29に対して横軸回りに回転すると共に、そのアーム29が移動体22に対して上下に揺動することで、それらの動きを組み合わせてその把持部13aはあらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放ができる。さらに把持部13aで把持している押出し材のヘッド側端部をクーリングテーブル7上で90度反転できる。
また、テール側保持装置14の把持部14cは多関節アーム部材14bで横軸回りに回転されるので、その把持部14cはあらゆる断面形状の押出し材に対応した把持・把持解放ができる。さらに把持部14cで把持している押出し材のテール側端部をクーリングテーブル7上で90度反転できる。
したがって、あらゆる断面形状の押出し材を確実に把持でき、さらに押出し材をクーリングテーブル7上で90度反転できるから、縦向き姿勢で押出された押出し材をクーリングテーブル7上で横向き姿勢とし、それ以降安定して搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出し設備の全体概略平面図である。
【図2】ヘッド側保持装置の側面図である。
【図3】ヘッド側保持装置の平面図である。
【図4】ヘッド側保持装置の正面図である。
【図5】テール側保持装置の側面図である。
【図6】テール側保持装置の平面図である。
【図7】テール側保持装置の正面図である。
【図8】従来の押出し設備の概略平面図である。
【符号の説明】
1…押出し機、5…ランアウトテーブル、6…プラー、7…クーリングテーブル、7a…第1クーリングテーブル、13…ヘッド側保持装置、13a…把持部、13b…移動部、14…テール側保持装置、14a…移動体、14b…多関節アーム部材、14c…把持部、22…移動体、29…アーム、35…第1把持片、36…第2把持片、43…ガイドレール、51…旋回体、52…第1アーム、53…第2アーム、54…第3アーム、55…第4アーム、58…第1把持片、59…第2把持片。

Claims (1)

  1. 押出し材のヘッド側端部を把持する把持部(13a)と、この把持部(13a)をランアウトテーブル(5)上の第1の位置とクーリングテーブル(7)の途中の第2の位置とに亘ってクーリングテーブル(7)と同期して移動する移動部(13b)を備えたヘッド側保持装置(13)と、
    ランアウトテーブル(5)に沿って押出し方向に移動する移動体(14a)と、この移動体(14a)に取付けた多関節アーム部材(14b)と、この多関節アーム部材(14b)で任意の方向に平行移動される把持部(14c)を備えたテール側保持装置(14)で構成し、
    前記ヘッド側保持装置(13)は、クーリングテーブル(7)に沿ってランアウトテーブル(5)に向けて往復移動自在な移動体(22)と、この移動体(22)に上下揺動自在に取付けたアーム(29)と、このアーム(29)に横軸回りに回転自在に取付けた把持部(13a)を備え、前記移動体(22)を往復移動することで把持部(13a)が、ランアウトテーブル(5)上の押出し材を把持する第1の位置とクーリングテーブル(7)の途中の第2の位置とに亘って移動する構成で、
    前記テール側保持装置(14)の多関節アーム部材(14b)は、把持部(14c)を横軸回りに回転可能であることを特徴とする押出し設備のサブストレッチャー。
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