JP3692557B2 - ギヤユニットの構造 - Google Patents
ギヤユニットの構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3692557B2 JP3692557B2 JP10084195A JP10084195A JP3692557B2 JP 3692557 B2 JP3692557 B2 JP 3692557B2 JP 10084195 A JP10084195 A JP 10084195A JP 10084195 A JP10084195 A JP 10084195A JP 3692557 B2 JP3692557 B2 JP 3692557B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- main body
- internal gear
- output shaft
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、モータを駆動源として被駆動体に所定の動作を付与するギヤユニットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータの回転を減速して出力軸に伝達し、出力軸の回転にて被駆動体を所望の動作状態に駆動するギヤユニットとして、実開平2−124348号公報にて示されるようなものがある。このものは、モータの回転を減速して出力軸に伝達する回転伝達経路中に可動内歯車及び固定内歯車を配置し、各内歯車とは別に中地板を配置するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来例にあっては、モータの回転を減速して出力軸に伝達する回転伝達経路中に複数の内歯車及び、これらの内歯車とは別になった中地板を必要とし、部品点数が増加して組み立てミスが生じやすく、また、部品点数の増加によって小型化を図ることができないという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、部品点数を削減することができると共に組み立て精度を向上させることができ、さらに小型化を図ることができるギヤユニットの構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、モータ1の回転を減速して出力軸2に伝達し、出力軸2の回転にて被駆動体を所望の動作状態に駆動するギヤユニットAにおいて、箱状の本体ケース4の上部開口に蓋状の本体カバー5を被着し、本体ケース4と本体カバー5との間の収納空間6内にモータ1の回転を減速させる差動歯車機構を設けると共にこの差動歯車機構を遊星歯車11と地板を兼ねた固定内歯車3とで構成し、遊星歯車11が噛合する内歯車部18を設けた平板材17の周縁部の四隅から支持突起19を上方に突設すると共にこの支持突起19から上方に連結突起20を突設して上記固定内歯車3を形成し、この連結突起20を本体カバー5の内面に凹設した支持凹部26に挿入係止し、本体ケース4の底部から支持突起23を上方に突設すると共にこの支持突起23から上方に連結突部24を突設し、この連結突部24を平板材17の下面に凹設した連結穴22に挿入係止したことで、本体ケース4と本体カバー5との間の収納空間6内に固定内歯車3を位置決めして設置したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
しかして、収納空間6に位置決めされた状態で設置された地板を兼ねた固定内歯車3にて各歯車の位置決めが行われることとなり、組み立て精度を向上させることができる。また、固定内歯車3が地板を兼ねていることによって部品点数を削減することができ、組み立てミスを少なくしながら小型化を図ることができると共に製品の品質向上を図ることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明を図示された実施例に基づいて詳述する。
本発明におけるギヤユニットAは、モータ1の回転を減速して出力軸2に伝達し、出力軸2と連動関係にある被駆動体を所望の動作状態に駆動させるものであり、例えば、弁駆動用ギヤユニットとして用いられる。このギヤユニットAは受箱状の本体ケース4と蓋状の本体カバー5との間の収納空間6内において、モータ1と出力軸2との間の回転伝達経路中に差動歯車機構を含む回転伝達機構を設けて主体が構成されている。
【0008】
図1に示されるように出力軸1aが本体ケース4の上部開口側に位置するように本体ケース4内の一端部寄りにモータ1が収納配置されており、モータ1の出力軸1aに圧入されたピニオン7には1番歯車8が噛合されている。この1番歯車8は断面略T字状に形成され、ピニオン7と噛合するギア部8aと、2番歯車9と噛合するピニオン部8bとを有しており、本体ケース4と本体カバー5との間の収納空間6の上部に配置された1番車軸10に回転自在に軸支されている。
【0009】
2番歯車9は1番歯車8と噛合するギア部9aと、遊星歯車11と噛合するピニオン部9bとを有しており、出力軸2の軸部2aに遊嵌されて回転自在に支持されている。
遊星歯車11は出力軸2の軸部2aを中心とする円形凹部12内のホルダ13に回転自在に支持されている。ホルダ13は遊星歯車11を支持するアームに相当し、出力軸2の軸部2aに遊嵌されて軸部2aを軸受部として回転自在に配置されている。上記遊星歯車11は歯数差3枚の固定内歯車3と同時に噛合されている。そして、2番歯車9のピニオン部9bを太陽歯車とし、遊星歯車11、固定内歯車3とで差動歯車機構を構成している。遊星歯車11は120°間隔で3個配置されている。遊星歯車11はホルダ13の軸部13aに支持されており、軸端を挟持するホルダカバー14によって抜けが防止されている。
【0010】
また、出力軸2の軸部には1個又は複数のマグネットを搭載したマグネットホルダ15が固定されており、その周囲には複数のホール素子16が設置され、マグネットホルダ15の動きによって複数のホール素子16を駆動して出力軸2の回転を検出するセンサを構成している。マグネットホルダ15と出力軸2の軸部2aとの固定は軸部2aの一部とマグネットホルダ15の穴を断面形状D形とすることによって行われている。
【0011】
モータ1の回転を減速して出力軸2に伝達する回転伝達経路中には地板を兼ねて固定内歯車3が配置されている。この固定内歯車3は図2に示されるように平板材17の略中央部に内歯車部18を設けると共に、平板材17の周縁部の四隅より上方に向けて支持突起19を突設して主体が構成されている。各支持突起19の上端からは上方に向けて連結突起20が突設されている。図示された実施例にあっては、一端部側に位置する支持突起19が他端部側に位置する支持突起19よりも大径である場合を示しているが、このもののみに限定されるものではなく、全ての支持突起19を太い径にしたり、細い径にしたりしてもよく、また、各支持突起19の径をそれぞれ異ならせるようにしてもよいものである。
【0012】
平板材17の一端部寄りには連結穴21が設けられている。この連結穴21は図2(c)に示されるように上部側に位置する大径穴21aと、大径穴21aよりも小径となった小径穴21bとで構成されており、大径穴21aには1番車軸10が挿入配置されるようになっている。また、平板材17の下面側の適宜の位置には連結穴22が凹設されており、この連結穴22内に本体ケース4の内部に突設された支持突起23の連結突部24を挿入係止することで固定内歯車3が本体ケース4内に位置決めされた状態で設置されている。この固定内歯車3に設けられた連結穴21の大径穴21aには1番歯車8を回転自在に支持する1番車軸10の下部が挿入配置されるようになっており、1番車軸10の上部は本体カバー5に設けられた支持凹部24内に挿入配置されるようになっている。ここで、1番車軸10は本体ケース4内の略中間部分に配置された地板を兼ねた固定内歯車3と本体カバー5との間に設置されるようになっていることから、その長さ寸法を短いものとすることができ、このように1番車軸10を短いものとすることができることによって1番車軸10の立ち精度の誤差を極めて少なくすることができると共に部材のコストを下げることができるようになっている。
【0013】
本体ケース4の上部開口に被着される本体カバー5の内面側の適宜の位置には上記した支持凹部25とは別に複数の支持凹部26が設けられており、この支持凹部26内には固定内歯車3より突設された支持突起19の連結突起20が挿入配置されるようになっている。本体カバー5の下面側にはプリント基板27が配置されるものであるが、このプリント基板27には複数の連結穴27aが設けられており、この連結穴27aに固定内歯車3の支持突起19より突設された連結突起20を挿入し、連結穴27aより突出する連結突起20を本体カバー5の支持凹部26内に挿入配置するようになっている。つまり、プリント基板27は固定内歯車3の支持突起19と本体カバー5との間に挟持固定されるようになっており、プリント基板27の固定は取付ネジや熱溶着等を使わずに簡単且つ確実に固定することができるようになっている。
【0014】
しかして、モータ1の出力は、ピニオン7→1番歯車8→2番歯車9→遊星歯車11→固定内歯車3→出力軸2へと伝達されて出力軸2の回転となって出力される。
そして、本体ケース4内に収納配置されるモータ1、出力軸2、遊星歯車11、2番歯車9、マグネットホルダ15、1番車軸10、1番歯車8、プリント基板27等の各部品はそれぞれ本体ケース4に対して上部側より順次積み重ねるようにして配置することができるものであり、組み立てやすくすることができ、このように組み立てやすいということは組み立てミスが少なくなり、品質を確保することができるものである。また、1番車軸10が固定内歯車3に圧入されているために1番歯車8の位置決めを容易に行うことができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、モータの回転を減速して出力軸に伝達し、出力軸の回転にて被駆動体を所望の動作状態に駆動するギヤユニットにおいて、箱状の本体ケースの上部開口に蓋状の本体カバーを被着し、本体ケースと本体カバーとの間の収納空間内にモータの回転を減速させる差動歯車機構を設けると共にこの差動歯車機構を遊星歯車と地板を兼ねた固定内歯車とで構成し、遊星歯車が噛合する内歯車部を設けた平板材の周縁部の四隅から支持突起を上方に突設すると共にこの支持突起から上方に連結突起を突設して上記固定内歯車を形成し、この連結突起を本体カバーの内面に凹設した支持凹部に挿入係止し、本体ケースの底部から支持突起を上方に突設すると共にこの支持突起から上方に連結突部を突設し、この連結突部を平板材の下面に凹設した連結穴に挿入係止したことで、本体ケースと本体カバーとの間の収納空間内に固定内歯車を位置決めして設置したので、収納空間に位置決めされた状態で設置された地板を兼ねた固定内歯車にて各歯車の位置決めが行われることとなり、組み立て精度を向上させることができるものであり、また、固定内歯車が地板を兼ねていることによって部品点数を削減することができ、組み立てミスを少なくしながら小型化を図ることができると共に製品の品質向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】固定内歯車を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は(a)におけるイ部の部分拡大断面図である。
【図3】本体ケース及び各部品を示す分解断面図である。
【図4】(a)は正面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は(a)の下面図、(e)は内部構成を示す一部破断した平面図である。
【符号の説明】
A ギヤユニット
1 モータ
2 出力軸
3 固定内歯車
Claims (1)
- モータの回転を減速して出力軸に伝達し、出力軸の回転にて被駆動体を所望の動作状態に駆動するギヤユニットにおいて、箱状の本体ケースの上部開口に蓋状の本体カバーを被着し、本体ケースと本体カバーとの間の収納空間内にモータの回転を減速させる差動歯車機構を設けると共にこの差動歯車機構を遊星歯車と地板を兼ねた固定内歯車とで構成し、遊星歯車が噛合する内歯車部を設けた平板材の周縁部の四隅から支持突起を上方に突設すると共にこの支持突起から上方に連結突起を突設して上記固定内歯車を形成し、この連結突起を本体カバーの内面に凹設した支持凹部に挿入係止し、本体ケースの底部から支持突起を上方に突設すると共にこの支持突起から上方に連結突部を突設し、この連結突部を平板材の下面に凹設した連結穴に挿入係止したことで、本体ケースと本体カバーとの間の収納空間内に固定内歯車を位置決めして設置したことを特徴とするギヤユニットの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10084195A JP3692557B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ギヤユニットの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10084195A JP3692557B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ギヤユニットの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08296701A JPH08296701A (ja) | 1996-11-12 |
JP3692557B2 true JP3692557B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=14284551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10084195A Expired - Fee Related JP3692557B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | ギヤユニットの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3692557B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010110392A (ko) * | 2001-11-26 | 2001-12-13 | 김상민 | 서보모터의 감속기어 조립체 |
KR100787859B1 (ko) * | 2005-11-18 | 2007-12-27 | (주)하이텍알씨디코리아 | 공간절약형 서보모터 |
JP4891600B2 (ja) * | 2005-12-02 | 2012-03-07 | 日本電産コパル株式会社 | ギヤドステッピングモータ |
JP5932095B1 (ja) * | 2015-04-06 | 2016-06-08 | 三菱電機株式会社 | レンジ切り替え装置 |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP10084195A patent/JP3692557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08296701A (ja) | 1996-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7814803B2 (en) | Torque sensor | |
RU2009101372A (ru) | Устройство для печатного нумерования | |
KR100407745B1 (ko) | 스테핑 모터 구동 지침을 가진 계기판 | |
JP3692557B2 (ja) | ギヤユニットの構造 | |
JP2022130695A (ja) | 回転装置 | |
JP6562794B2 (ja) | アクチュエータ | |
JP4916458B2 (ja) | ギヤードモータ | |
JP6409933B2 (ja) | モータ | |
JP4866731B2 (ja) | 特にダッシュボードに用いられる汎用アクチュエータ | |
JP3290185B2 (ja) | 計器装置 | |
JP5484190B2 (ja) | ギヤードモータおよびその製造方法 | |
JP2521135Y2 (ja) | モータ式アクチュエータ | |
JP7094159B2 (ja) | ギヤードモータ | |
JP5577233B2 (ja) | モータ | |
JP2006097627A (ja) | スロットル弁制御装置 | |
JP3096601B2 (ja) | 直交軸型変速機 | |
JP2548519Y2 (ja) | モータアクチエータ | |
JP2004332849A (ja) | 歯車駆動装置 | |
JPH0894670A (ja) | 多軸型ムーブメント | |
JP2515382Y2 (ja) | 減速装置を備えたステッピングモータ | |
JP2000074701A (ja) | 指示計器 | |
JP2001186717A (ja) | ギヤードモータ | |
JP2021164350A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP3786449B2 (ja) | マイクロ駆動ユニット | |
JP2000159123A (ja) | 舵角センサ及び舵角センサ組み込み式回転コネクタ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050502 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050613 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |