JP2004332849A - 歯車駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】それぞれが平歯車からなる第1ギヤ6とこの第1ギヤ6を挟んで積層配置された第2ギヤ7と第3ギヤ8とで構成され、第2ギヤ7と第3ギャ8とは第1ギヤ6を挟んで互いに反対方向に弾性付勢されて、第1と第2ギヤ6、7を駆動ギヤ3に噛み合わせると共に第1と第3ギヤ6、8を被駆動体11に噛み合わせることにより、第1と第2ギヤ6、7、および第1と第3ギヤ6、8とは、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢されるので、駆動ギヤ3の回転を伝達ギヤ5を介してバックラッシュなく被駆動体11に伝達することができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯車駆動装置に係わり、駆動源の回転を被駆動体に伝達可能な歯車駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯車駆動装置は、図4に示すように、駆動源であるモータ(図示せず)に直結された駆動ギヤ51が配設され、この駆動ギヤ51に伝達ギヤ52が噛み合って配設されている。また、伝達ギヤ52には、例えばラックからなる被駆動体53が噛み合って、駆動ギヤ51を矢印A方向に回転駆動させると、伝達ギヤ52が矢印C方向に回転して被駆動体53が矢印F方向にスライド可能になっている。
また、駆動ギヤ51を矢印B方向に回転させると伝達ギヤ52が矢印D方向に回転して被駆動体53が矢印E方向にスライドするようになっている。
【0003】
このような従来の歯車駆動装置は、駆動ギヤ51と伝達ギヤ52との間、および伝達ギヤ52と被駆動体53との間にバックラッシュが生じると共に、このバックラッシュで騒音が発生していた。
そのために、公知のバックラッシュ防止策として、伝達ギヤ52を2枚ギヤにして、この2枚ギヤをコイルバネ等で、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢した状態で、被駆動体53に噛み合わせることにより、バックラッシュを防止していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−50661号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、公知のバックラッシュ防止策を用いた従来の歯車駆動装置だと、伝達ギア52と被駆動体53との間、または駆動ギヤ51と伝達ギヤ52との間のいずれか一方に発生するバックラッシュは防止できるが、いずれか他方にバックラッシュが発生する問題があった。そのために、駆動ギヤ51と被駆動体53との間で騒音が発生する問題があった。
また、伝達ギヤ52だけでなく、駆動ギヤ51または被駆動体53も2枚ギヤにすることにより、バックラッシュを完全に防止することができるが、部品点数が増えてコストアップになる問題があった。
本発明は、前述したしたような課題を解決して、伝達ギヤを介して駆動源の回転を被駆動体に伝達する際に、駆動源と伝達ギヤおよび伝達ギヤと被駆動体との間におけるバックラッシュを、部品点数が少ない構成で確実に防止可能な歯車駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明の歯車駆動装置は、駆動源に連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの回転を被駆動体に伝達可能な回転自在の伝達ギヤとを備え、前記伝達ギヤは、それぞれが回動自在の平歯車からなる第1ギヤとこの第1ギヤを挟んで積層配置された第2、第3ギヤで構成され、前記第1、第2ギヤを前記駆動ギヤに噛み合わせると共に前記第1と第3ギヤを前記被駆動体に噛み合わせることにより、前記第1、第2ギヤ、および前記第1、第3ギヤとは、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢されるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記第2、第3ギャの回動方向を互いに反対方向に弾性付勢した状態で前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれの前記歯を位置合わせして、前記第1、第2ギヤを前記駆動ギヤに、前記第1、第3ギヤを前記被駆動体にそれぞれ噛み合わせるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記弾性部材は、コイル状に巻回した巻回基部を有する捻りコイルバネからなり、前記巻回基部からは、一端部と他端部とが所定の角度を有して延出形成され、前記第1ギヤの回転中心には、前記第2、第3ギヤの回転中心を回動自在に支持可能なボス部が突出形成され、前記弾性部材は、前記ボス部に前記巻回基部を挿通して、前記一端部を前記第3ギヤに係合させて前記第3ギヤを一方向に弾性付勢すると共に、前記他端部を前記第2ギヤに係合させて前記第2ギヤを他方向に弾性付勢するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、前記課題を解決するための第4の手段として、前記第1、第2、第3ギヤには、同一円周上の位置にそれぞれ位置決め孔が形成され、前記第1、第2、第3ギヤを前記積層配置した状態で、それぞれの前記位置決め孔を位置合わせることにより、前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれの歯が位置合わせされることを特徴とする。
【0010】
また、前記課題を解決するための第5の手段として、前記第2ギヤには、前記第1ギヤに形成した貫通孔を挿通して前記第3ギヤ側に形成したスリット孔から突出する第1バネ係合部が形成され、前記弾性部材は、前記一端部を前記第1バネ係合部に係合させると共に前記他端部を前記第3ギヤに形成した第2バネ係合部に係合させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、前記課題を解決するための第6の手段として、前記駆動ギヤおよび前記被駆動体を噛み合わせる前の前記伝達ギヤは、前記弾性部材の前記一端部に弾性付勢される前記第2ギヤによって前記第1ギャが前記他方側に弾性付勢され、この他方側に弾性付勢された前記第1ギヤの一部が前記第3ギヤの一部に当接して、前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれが前記弾性部材に弾性付勢されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の歯車駆動装置を図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の歯車駆動装置を説明する要部断面図であり、図2は図1の上面図であり、図3は本発明に係わる伝達ギヤを説明する分解斜視図である。
【0013】
まず、本発明の歯車駆動装置は、図1に示すように、駆動源であるモータ1が取付板2にネジ(図示せず)等で取り付けられて、モータ1の回転軸1aが、取付板2に対して垂直方向に立設している。前記回転軸1aには、図2に示すような複数の歯を有する駆動ギヤ3が圧入等で固着されている。
また、図1に示すように、取付板2には、支持軸4がカシメまたは圧入等により立設され、この支持軸4に複数枚の平歯車を組み合わせた伝達ギヤ5が回転自在に支持されるようになっている。
【0014】
前記伝達ギヤ5は、駆動源であるモータ1の回転を減速等させるためのものである。そして、支持軸4に支持した伝達ギヤ5に、駆動ギヤ3が噛み合うようになっている。
前記伝達ギヤ5は、それぞれが回動自在の平歯車からなる第1ギヤ6とこの第1ギヤ6を挟んで図示上下に積層配置された第2ギヤ7と第3ギヤ8とで構成されている。前記第1、第2、第3ギヤ6、7、8の、外周部に形成されている複数の歯は同一モジュールとなっている。
【0015】
前記伝達ギヤ5のそれぞれのギヤを、図3に示す下方側から見た分解斜視図で説明すると、第1ギャ6には、回転中心に支持軸4に嵌合させて回転自在に軸支可能な軸孔6aを有するボス部6bが図示上下方向に突出形成されている。また、第1ギヤ6は、ボス部6bの図示右側に第1突部6cと、ボス部6bの左側に第2突部6dとが、それぞれ円弧状に湾曲した状態で突出形成されている。
また、第1ギヤ6には、ボス部6bの図示手前側に貫通形成された第1孔6eと、ボス部6bの図示奥側に、後述する大2ギヤ7の第1バネ係合部7cが挿通可能な貫通孔からなる第2孔6fとが、それぞれ扇状をなして貫通形成されている。
また、第1突部6cと第2孔6fとの間の外周部寄りには、小径の位置決め孔6gが貫通形成されている。
【0016】
また、第1ギヤ6の上部には、第1ギヤ6より板厚が薄く形成された第2ギヤ7が配設されている。
この第2ギヤ7には、回転中心に第1ギヤ6のボス部6bに回動自在に嵌合可能な支持孔7aが貫通形成され、この支持孔7aの図示手前側に第1ギヤ6の第1孔6eに挿通可能な突部7bと、支持孔7aの奥側に第1ギヤ6の第2孔6fに挿通可能な第1バネ係合部7cとが突出形成されている。
前記第突部7bおよび第1バネ係合部7cには、それぞれの先端部から外向きにつば部7d、7eが円弧状に形成されている。
また、第1バネ係合部7cの先端部のつば部7eは、図示左側に延出して鈎状に形成されて、後述する弾性部材9の他端部9cが係合可能になっている。
また、第1バネ係合部7cの図示右側には、小径の位置決め孔7fが貫通形成されている。
【0017】
また、図3に示す第1ギヤ6の下部には、第1ギヤ6より板厚が薄く形成された第3ギヤ8が配設されている。
この第3ギヤ8は、回転中心に第1ギヤ6のボス部6bに回動自在に嵌合可能な支持孔8aが貫通形成され、この支持孔8aの図示手前側近傍に第2バネ係合部8bが形成され、この第2バネ係合部8bの図示左側が鈎状に形成されて、後述する弾性部材9の一端部9bが係合可能になっている。
また、第2バネ係合部8bの手前側には、第2ギヤ7の突部7bが挿通可能な円弧状の第1スリット孔8cが貫通形成されている。この第1スリット孔8cには、第2ギヤ7の突部7bに形成したつば部7dが係合して抜け止め可能な抜け止め部8dが形成されている。
【0018】
また、支持孔8aの図示右側で外周部寄りには、第1ギヤ6の第1突部6bが挿通可能な第2スリット孔8eが貫通形成されている。
また、支持孔8aの図示奥側には、第2ギヤ7の第1バネ係合部7cが挿通可能な円弧状の第3スリット孔8fと、この第3スリット孔8fの図示左側にクランク状に連設する第4スリット孔8gとが貫通形成されている。前記第4スリット孔8gは、第3スリット孔8fより支持孔8aからの半径寸法が大きくなっている。
前記第3スリット孔8fには、第2ギヤ7の第1バネ係合部7cに形成したつば部7eが係合して抜け止め可能な抜け止め部8hが形成されている。
また、第2スリット孔8eと第3スリット孔8fとの間の外周部寄りの位置には、小径の位置決め孔8jが貫通形成されている。
【0019】
そして、第1ギヤ6の上に第2ギャ7を載置すると、支持孔7aに第1ギヤ6のボス部6bが挿通して、突部7bが第1孔6eを挿通すると共に第1バネ係合部7cが第2孔6fを挿通する。
そして、突部7bおよび第1バネ係合部7cの先端部に形成したつば部7d、7eが第1ギヤ6の下面から所定量出っ張るようになっている。
この状態の第1ギヤ6の下面側に、第3ギヤ8を位置させて、支持孔8aをボス部6bに挿通させて、第3ギヤ8を第1ギヤ6の下面に密着させる。
すると、第1スリット孔8cに第2ギヤ7の突部7bが挿通すると共に、第2スリット孔8eに第1ギヤ6の第1突部6cが挿通する。
【0020】
また、同時に第3スリット孔8fに、第2ギヤ7の第1バネ係合部7cが挿通すると共に、第4スリット孔8gに第1ギヤ6の第2突部6dが挿通する。
このように第1、第2第3ギヤ6、7、8を上下に積層した伝達ギヤ5は、第1、第2バネ係合部7c、8bに弾性部材9を係合することにより、伝達ギヤ5の半製品群として組み立てられれている。
前記弾性部材9は、図3に示すように、コイル状に巻回した巻回基部9aと、この巻回基部9aから所定の角度を有して短く延出する一端部9bと、この一端部9bより長い他端部9cとを有する捻りコイルバネからなっている。
【0021】
そして、弾性部材9の伝達ギヤ5への組付けは、弾性部材9の巻回基部9aを、第3ギヤ8の支持孔8aから下方に挿通させた第1ギヤ6のボス部6bに嵌合させる。そして、弾性部材9の一端部9bを第3ギヤ8の第2バネ係合部8bに係合させると共に、弾性部材9他端部9bを第3ギヤ8の第3スリット孔8fを挿通して突出する第2ギヤ7の第1バネ係合部7cに係合させる。
このことにより、3枚の平歯車からなる伝達ギヤ5が一体化されて半製品群として組立される。
このように組み立てられた伝達ギヤ5は、弾性部材9によって、第2ギヤ7が矢印G方向に弾性付勢され、第3ギヤ8が第2ギヤ7と反対方向の矢印H方向に弾性付勢される。
即ち、第2、第3ギヤ7、8は、第1ギヤ6を挟んでそれぞれの歯の位置が互いにずれる方向に弾性付勢されるようになっている。
【0022】
また、矢印G方向に弾性付勢される第2ギヤ7は、第1バネ係合部7cの図示右側面が第1ギヤ6の第2孔6fの図示右内側面に当接して、第1ギヤ6が第2ギヤ7と同方向の矢印G方向に弾性付勢される。
同時に、第1ギヤ6の第1突部6cの図示手前側側面が、第3ギヤ8の第2スリット孔8eの図示手前側の内側面に当接するようになっているので、半製品群となった伝達ギヤ5の第1ギヤ6は、矢印G方向に弾性付勢された状態で動きが規制されるようになっている。
即ち、第1、第2、第3ギヤ6、7、8は、1個の弾性部材9によってそれぞれ弾性付勢されて、伝達ギヤ5の半製品群が組み立てられている。
【0023】
このように組み立てられた伝達ギヤ5の半製品群は、位置決め孔6g、7f、8jがそれぞれ位置ズレており、この位置ズレは、歯の根元寸法の略1/2に相当する寸法になっている。
そして、図示しない位置決めピンをそれぞれの位置決め孔6g、7f、8jに挿通することにより、第1、第2、第3ギヤ6、7、8のそれぞれの歯が位置合わせされて位置ズレがなくなるようになっている。
【0024】
前記伝達ギヤ5の半製品群は、図1に示すように、ボス部6bに形成している軸孔6aを支持軸4を挿通して、ワッシャ10で抜け止めされている。
また、図2に示すように、伝達ギヤ5の外周部には、片面に複数の歯が形成された横長状のラックからなる被駆動体11が噛み合い可能に配設されている。この被駆動体11は、図示を省略した支持部材によって、矢印J、K方向に移動可能に支持されている。また、被駆動体11には、図1に示すように、所定の模様等が描かれた表示部11aが一体形成されている。そして、被駆動体11を矢印J、K方向に往復移動させることにより、表示部11aも移動して、表示部11aに描いた模様等が目立つようになっている。
【0025】
前述したような半製品群とした伝達ギヤ5を用いて、図1に示すような歯車駆動装置を組み立てるには、まず、取付板2に駆動ギヤ3が固着されたモータ1をネジ等で取り付ける。また、取付板2の所定位置に支持軸4をカシメ等で立設する。次に、半製品群とした伝達ギヤ5の第1、第2、第3ギヤ6、7、8のそれぞれの位置決め孔6g、7f、8jに位置決めピン(図示せず)を挿通する。
このことにより、第1、第2、第3ギヤ6、7、8のそれぞれの歯が位置合わせされる。この状態で、第1ギヤ6の軸孔6aを支持軸4に挿通することにより、位置決めピンで位置合わせされた第1、第2ギヤ6、7のそれぞれの歯の一部が、図2に示すように、駆動ギヤ3の歯に噛み合う。
【0026】
次に、図1に示すように、伝達ギヤ5の外周部の所定位置に被駆動体11の歯を噛み合わせて、図示を省略した支持部材に被駆動体11を支持する。すると、伝達ギヤ5は、第1、第3ギヤ6、8が被駆動体11に噛み合う。
この状態で、支持ピンをそれぞれの位置決め孔6g、7f、8jから抜き取ると、弾性部材9の付勢力で、駆動ギヤ3に噛み合う第1、第2ギヤ7、および被駆動体11に噛み合う第1、第3ギヤ6、8が、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢される。
【0027】
即ち、第1、第2ギヤ6、7のそれぞれの歯は、弾性部材9の付勢力で駆動ギヤ3の歯を挟み込むように付勢され。また、第1、第3ギヤ6、8のそれぞれの歯は、弾性部材9の第3ギヤ8を第2ギヤ7と反対方向に付勢する付勢力によって、被駆動体11の歯を挟み込む方向に付勢される。
そのために、駆動源であるモータ1を図2に示す時計回り方向、または反時計回り方向に繰り返し回転させても、駆動ギヤ3と第1、第2ギヤ6、7との間、および第1、第3ギヤ6、8と被駆動体11との間にバックラッシュが発生することがない。
【0028】
このような本発明の歯車駆動装置は、伝達ギヤ5を3枚の平歯車で構成して、それぞれの歯車を1つの弾性部材9で弾性付勢することにより、それぞれの歯車が、相互に歯がずれる方向に弾性付勢される。
そして、駆動ギヤ3には、第1、第3ギヤ6、8を噛み合わせ、被駆動体11には、第1、第2ギヤ6、7を噛み合わせることにより、駆動ギヤ3、または被駆動体11側のどちらもバックラッシュ対策をしなくても、駆動ギヤ3と被駆動体11との間のバックラッシュを確実に防止することができる。また、バックラッシュによって発生する騒音も同時に消すことができる。
【0029】
また、本発明の歯車発生装置の動作は、モータ1を駆動させて、駆動ギヤ3を例えば反時計回り方向に回転させると、伝達ギヤ5が時計回り方向に回転する。
このことにより、ラックからなる被駆動体11が矢印K方向に移動する。
また、モータ1の回転を反転させて、時計回り方向に回転させると、伝達ギヤ5が反時計回り方向に回転する。このことにより、被駆動体11を矢印J方向に移動させることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、第1、第2ギヤを駆動ギヤに噛み合わせると共に第1、第3ギヤを被駆動体に噛み合わせて、第1、第2ギヤ、および第1、第3ギヤとを、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢するようにしたので、伝達ギヤによって駆動ギヤと被駆動体との間のバックラッシュを確実に防止することができる。そのために、バックラッシュによる騒音も防ぐことができる。
【0031】
また、第2ギヤと第3ギャとを互いに反対方向に弾性付勢した状態で、第1、第2、第3ギヤのそれぞれの歯を位置合わせして、第1と第2ギヤを駆動ギヤに、第1と第3ギヤを被駆動体にそれぞれ噛み合わせるようにしたので、それぞれのギヤの歯が位置ズレすることなく、確実に組み立てることができ、組み効率の良い歯車駆動装置を提供できる。
【0032】
また、弾性部材は、ボス部に巻回基部を挿通して、一端部を第3ギヤに係合させて第3ギヤを一方向に弾性付勢すると共に、他端部を第2ギヤに係合させて第2ギヤを他方向に弾性付勢するようにしたので、1個の弾性部材で、第2、第3ギヤを互いに反対方向に確実に弾性付勢することができる。
【0033】
また、第1、第2、第3ギヤを積層配置した状態で、それぞれの位置決め孔を位置合わせることにより、第1、第2、第3ギヤのそれぞれの歯が位置合わせされるので、更に組立効率の良い歯車駆動装置を提供できる。
【0034】
また、第1バネ係合部に弾性部材の一端部を係合させ、第3ギヤに形成した第2バネ係合部に弾性部材の他端部を係合させるようにしたので、1個の弾性部材でバックラッシュのない高精度の歯車駆動装置を提供できる。
【0035】
また、駆動ギヤおよび被駆動体を噛み合わせる前の伝達ギヤは、弾性部材の一端部に弾性付勢される第2ギヤが第1ギャを他方側に弾性付勢することにより、第1ギヤの一部が第3ギヤの一部に当接して、第1、第2、第3ギヤがそれぞれ弾性部材に弾性付勢されて回転方向の動きが規制されるようにしたので、伝達ギヤを半製品群として組み立てることができ、組立効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車駆動装置を説明する要部断面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】本発明に係わる伝達ギヤを説明する分解斜視図である。
【図4】従来の歯車駆動装置を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 モータ
2 取付板
3 駆動ギヤ
4 支持軸
5 伝達ギヤ
6 第1ギヤ
6a 軸孔
6b ボス部
6c 第1突部
6d 第2突部
7 第2ギヤ
7a 支持孔
7b 突部
8 第3ギヤ
8a 支持孔
8b 第2バネ係止部
8c 第1スリット孔
9 弾性部材
10 ワッシャ
11 被駆動体
Claims (6)
- 駆動源に連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの回転を被駆動体に伝達可能な回転自在の伝達ギヤとを備え、前記伝達ギヤは、それぞれが回動自在の平歯車からなる第1ギヤとこの第1ギヤを挟んで積層配置された第2、第3ギヤとで構成され、前記第1、第2ギヤを前記駆動ギヤに噛み合わせると共に前記第1、第3ギヤを前記被駆動体に噛み合わせて、前記第1、第2ギヤ、および前記第1、第3ギヤとを、相互に歯の位置がずれる方向に弾性付勢したことを特徴とする歯車駆動装置。
- 前記第2、第3ギャの回動方向を互いに反対方向に弾性付勢した状態で前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれの前記歯を位置合わせして、前記第1、第2ギヤを前記駆動ギヤに、前記第1、第3ギヤを前記被駆動体にそれぞれ噛み合わせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の歯車駆動装置。
- 前記弾性部材は、コイル状に巻回した巻回基部を有する捻りコイルバネからなり、前記巻回基部からは、一端部と他端部とが所定の角度を有して延出形成され、前記第1ギヤの回転中心には、前記第2、第3ギヤの回転中心を回動自在に支持可能なボス部が突出形成され、
前記弾性部材は、前記ボス部に前記巻回基部を挿通して、前記一端部を前記第3ギヤに係合させて前記第3ギヤを一方向に弾性付勢すると共に、前記他端部を前記第2ギヤに係合させて前記第2ギヤを他方向に弾性付勢するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の歯車駆動装置。 - 前記第1、第2、第3ギヤには、同一円周上の位置にそれぞれ位置決め孔が形成され、前記第1、第2、第3ギヤを前記積層配置した状態で、それぞれの前記位置決め孔を位置合わせることにより、前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれの歯が位置合わせされることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の歯車駆動装置。
- 前記第2ギヤには、前記第1ギヤに形成した貫通孔を挿通して前記第3ギヤ側に形成したスリット孔から突出する第1バネ係合部が形成され、前記弾性部材は、前記一端部を前記第1バネ係合部に係合させると共に前記他端部を前記第3ギヤに形成した第2バネ係合部に係合させるようにしたことを特徴とする請求項3または4記載の歯車駆動装置。
- 前記駆動ギヤおよび前記被駆動体を噛み合わせる前の前記伝達ギヤは、前記弾性部材の前記一端部に弾性付勢される前記第2ギヤによって前記第1ギャが前記他方側に弾性付勢され、この他方側に弾性付勢された前記第1ギヤの一部が前記第3ギヤの一部に当接して、前記第1、第2、第3ギヤのそれぞれが前記弾性部材に弾性付勢されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の歯車駆動装置。
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---|---|---|---|
JP2003130648A Withdrawn JP2004332849A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 歯車駆動装置 |
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JP (1) | JP2004332849A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101811156B1 (ko) | 2016-04-29 | 2017-12-20 | 주식회사 에스 피 지 | 기어 조립체 |
CN110206868A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-06 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种齿轮组件及发动机 |
-
2003
- 2003-05-08 JP JP2003130648A patent/JP2004332849A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101811156B1 (ko) | 2016-04-29 | 2017-12-20 | 주식회사 에스 피 지 | 기어 조립체 |
CN105864397A (zh) * | 2016-05-03 | 2016-08-17 | 常州机电职业技术学院 | 消隙斜齿圆柱齿轮 |
CN110206868A (zh) * | 2019-06-29 | 2019-09-06 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种齿轮组件及发动机 |
CN110206868B (zh) * | 2019-06-29 | 2024-04-16 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种齿轮组件及发动机 |
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