JP3691560B2 - タレットパンチプレスの振動騒音抑制装置 - Google Patents
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- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、その構造上、振動、騒音の大きい産業機械であるタレットパンチプレスの振動騒音抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タレットパンチプレスは、主振動系である機械フレ―ムの間に、コンクリ―トを充填して、その剛性を高めることにより、振動、騒音を抑制していた。また、図7,8に示すように動吸振器の原理を利用して、打抜き時に発生する振動、騒音を抑制していた。1は主振動系である機械フレ―ムで、3は副振動系であるウエイトで、5はプレ―トで機械フレ―ム1の間に固定ネジ7により固定されている。
【0003】
このプレ―ト5には例えば4個の取付けボルト9が貫通され、ウエイト3の上面に螺着されている。このプレ―ト5とウエイト3との間およびプレ―ト5と取付けボルト9の頭部との間に、それぞれ弾性部材であるスプリング11が介在していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、コンクリ―トを充填する方法は、コンクリ―トが産業廃棄物であること、コンクリ―トの凝固に時間がかかり機械フレ―ムの加工時間が拡大し、機械フレ―ムに貫通穴を加工することは強度上の欠陥となり、機械組立て作業上特別な工程であり、機械重量が大幅に拡大して、組立て時の作業性が悪いこと等の欠点があった。
【0005】
同様に、砂による制振、アスベストによる制振、あるいは機械フレ―ムの板厚の補強等による剛性の向上による制振、または市販品の制振材による制振等も考慮されていたが、作業性、実用性、効果性等の問題があった。
【0006】
また、動吸振器の原理を利用する方法は、通常タレットパンチプレスの主振動系であるフレ―ムに対して、副振動系であるウエイトは600kg程度を有するにも拘らず、振動および騒音の低減効果が少な過ぎるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記問題点を改善するために、打抜き時の振動が抑制され、打抜き音が減少し、制振性が向上するタレットパンチプレスの振動騒音抑制装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき問題に鑑みて、本発明は、C型の機械フレームにおける上部側壁内面にそれぞれ固設された支持台上にプレートの両端部を載置して設け、このプレートを上下に貫通したボルトの下端部にウエイトを螺着して備え、前記ボルトの頭部と前記プレートとの間及び前記ウエイトと前記プレートとの間にそれぞれ弾性部材を介在し、前記プレートによって前記ウエイトを支持した構成であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図6は動吸振器の原理モデル図を示す。図においてm1 は機械フレ―ム1の質量、k1 は機械フレ―ム1のばね定数、m2 はウエイト3の質量、k2 はウエイト3の取付けばね11のばね定数である。主振動系である機械フレ―ム1は打抜き加工時にPcos ωtの励振力が作動する。この励振力はばねk2 により、副振動系であるウエイト3に伝達されウエイト3を振動させる。この付加した副振動系であるウエイト3を吸振器と称し、この動力学的な吸振器の原理により、このウエイト3が振動すると、機械フレ―ム1の振動(励振力)は抑制される。その際に発生するウエイト3の横揺れをスペ―サSによって防止させ、ウエイト3の振動方向x2 が機械フレ―ム1の振動方向x1 と同一の振動方向に作用し、追従し易くし、制振性を向上させる。
【0014】
図1は本発明の一実施例の斜視図、図2は図1のウエイト取付け部分の平面拡大図、図3は図1のA−Aの断面図を示す。図1ないし図3において、1は図1より明らかなように、一般的なC型の機械フレ―ムで、3は副振動系であるウエイトで、5はプレ―トで機械フレ―ム1における上部の側壁内面にそれぞれ固設された支持台13上に載置されている。
【0015】
このプレ―ト5には、例えば2個の取付けボルト9が貫通され、ウエイト3の上面に螺着されている。このプレ―ト5とウエイト3との間およびプレ―ト5と取付けボルト9の頭部との間に、それぞれ弾性部材であるスプリング11が介在し、ウエイト3はプレ―ト5に支持されている。
【0016】
また、プレ―ト5とウエイト3との間に2個のスペ―サ15を接触させて設けることにより、スペ―サ15はウエイト3の横触れを防止し、プレ―ト5とウエイト3との共振を防止することが可能である。すなわち、ウエイト3の横触れを防止することによって、ウエイト3がプレ―ト5と同一振動方向に作用することになるから、その制振性を向上させることが可能である。従って、本実施例によれば、タレットパンチプレスの打抜き時の振動が従来の100デシベル程度から94デシベル程度に減少させることができた。
【0017】
前記機械フレーム1が閉じる方向へ撓むときに、撓む慣性力がスペーサ15を介してウエイト3をさらに下へ押し下げようとする。すなわち、ウエイト3がこの撓む慣性力を受けることにより、機械フレーム1の撓みが閉じる方向から開く方向へ変曲するときに、ウエイト3が機械フレーム1の撓みに追従せず、周期の遅れが生じる。機械フレーム1の振動とウエイト3の振動のずれにより、機械フレーム1の振動が、次に開く方向から閉じる方向へ変曲するときの振巾が小さくなる。機械フレーム1は次に閉じる方向へ撓む途中に、ウエイト3が上昇し、機械フレーム1と衝突する。この衝突により生じる衝撃は、バネ11で吸収される。また、この衝突により振動エネルギーを消耗し、次に機械フレーム1が閉じる方向から開く方向へ変曲するときの振巾がさらに小さくなる。これらを、繰り返すと、徐々に振巾が小さくなる。
【0018】
例えば図4には、点線が対策前の振動、一点鎖線がウエイト3による振動および実線が本発明による振動の状態が示されている。この図4から判るように、本発明の振動における振巾は繰り返すことにより徐々に小さくなっていることが理解されるものである。
【0019】
図5は本発明の他の実施例の動作原理図を示す。図において17は地面で、この上に主振動系であるタレットパンチプレスの機械フレ―ム1が載置され、この機械フレ―ム1の上端部と、この機械フレ―ム1の上方に機械フレ―ム1の励振力を受けない剛性体19との間に、副振動系である油圧ダンパ21が装着されている。この油圧ダンパ21は、下端部が機械フレ―ム1の上端部に接するピストン23と、このピストン23を油圧で保持するシリンダ25とからなる。従って、油圧ダンパ21は、機械フレ―ム1の打抜き加工時にかかる励振力を抑制させる動吸振器として動作し、±x方向の振動、特に横揺れを抑制し、制振性を向上させ、打抜き音を減少させることができる。なお、27はシリンダ25のドレン孔を示す。
【0020】
なお、本発明は、上記実施例に限定するものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他の態様においても実施することが可能である。
【0021】
【発明の効果】
上記説明ですでに明らかなように、本発明のタレットパンチプレスの振動騒音抑制装置によれば打抜き加工により発生する振動が抑制され、制振性が向上し、打抜き音が減少する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】図1のウエイト取付け部分の平面拡大図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】従来と本発明による振動状態の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の動作原理図である。
【図6】動吸振器の原理モデル図である.
【図7】従来のタレットパンチプレスの斜視図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 機械フレ―ム
3 ウエイト
5 プレ―ト
11 スプリング
15 スペ―サ
21 油圧ダンパ
23 ピストン
25 シリンダ
Claims (1)
- C型の機械フレーム(1)における上部側壁内面にそれぞれ固設された支持台(13)上にプレート(5)の両端部を載置して設け、このプレート(5)を上下に貫通したボルト(9)の下端部にウエイト(3)を螺着して備え、前記ボルト(9)の頭部と前記プレート(5)との間及び前記ウエイト(3)と前記プレート(5)との間にそれぞれ弾性部材(11)を介在し、前記プレート(5)によって前記ウエイト(3)を支持した構成であることを特徴とするタレットパンチプレスの振動騒音抑制装置。
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JP28750295A JP3691560B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-11-06 | タレットパンチプレスの振動騒音抑制装置 |
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JPH09150299A JPH09150299A (ja) | 1997-06-10 |
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Family Applications (1)
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1995
- 1995-11-06 JP JP28750295A patent/JP3691560B2/ja not_active Expired - Fee Related
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