JP4393664B2 - ダイナミックダンパ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、振動体における振動を共振効果により低減するダイナミックダンパに関し、例えばエンジン振動が伝達される車体のメンバ類やボディパネル等の振動を低減するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の車体を構成するメンバ類には、メンバ類の共振振動数に対応する固有振動数を有するダイナミックダンパが配設されていて、車両のエンジンが発生する振動をこのダイナミックダンパが吸収し、メンバ類の振動を低減して、車両騒音を低下させていた。このような従来のダイナミックダンパの一例として、図6に示されるようなダイナミックダンパ80が知られており、この図に基づき従来のダイナミックダンパ80を説明する。このダイナミックダンパ80は、メンバ類へ固定される金属製の取付プレ−ト82と、取付プレート82下面から突出したねじ軸83と、取付プレート82上へ配置される円柱状のマス部材84とを備えており、これらの取付プレート82とマス部材84とにゴム製の弾性部材86がそれぞれ加硫接着され、この弾性部材86により取付プレート82に所定の質量を有するマス部材84が連結されている。このようなダイナミックダンパ80は、エンジンからの振動が伝えられる各種のメンバ類、例えば防振マウントを介してエンジンを支持するエンジンブラケットにねじ軸83を介して締結固定される。
【0003】
一方、自動車では、振動発生部となるエンジンからの振動が振動受部となる車体へ伝達されるが、エンジンと車体との間には防振マウントが配置され、この防振マウントによりエンジンが弾性的に支持されている。ここで、エンジンにより発生される振動は、一般的に略上下方向(重力方向)に沿った振動である縦揺れ及び略水平方向に沿った振動である横揺れが合成されたものと考えることができ、エンジン回転数やエンジンへの負荷の大きさ等に応じて縦揺れ及び横揺れの周波数及び振動レベルがそれぞれ変化する。
【0004】
従って、自動車では、通常、エンジンを質量体と考えた場合の縦揺れに対する共振振動数と横揺れに対する共振振動数がそれぞれ異なる値になる。このため、図6に示されるダイナミックダンパ80でも、エンジンから車体へ伝えられる振動を効果的に低減するには、自動車における縦揺れの共振振動数及び横揺れの共振振動数にそれぞれ対応させてマス部材84の縦揺れに対する共振振動数と横揺れに対する共振振動数をそれぞれ異なる値にチューニングする必要がある。ここで、上下方向(矢印V方向)に沿った縦揺れは弾性部材86へ主として垂直荷重(圧縮及び引張荷重)を作用させ、また水平方向(矢印H方向)に沿った横揺れは主として弾性部材88へ剪断荷重を作用させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示されるようなダイナミックダンパ80では、弾性部材88の剪断荷重に対する剛性を一定に保ちつつ、垂直荷重に対する剛性、すなわちバネ定数のみを低下させることが困難である。すなわち、ダイナミックダンパ80の縦揺れの共振振動数をF1とし、横揺れの共振振動数をF2とし、これらの周波数比を(F2/F1)=Rとすると、この周波数比Rを小さくすることが困難になる。具体的には、ゴム硬度が40〜70程度のゴムにより弾性部材86を形成した場合、周波数比Rを4より小さくすることは困難である。このため、例えば、共振振動数F1が400Hz、共振振動数F2が200Hz(周波数比R=2)であるようなダイナミックダンパ80を実現することが困難であった。
【0006】
例えば、ダイナミックダンパ80における弾性部材の形状のみを変更し、周波数比Rを4より小さくしようとすると、図7に示されるように弾性部材88の形状を細長くすると共に、弾性部材88のマス部材84及び取付プレート82への接着面積をそれぞれ小さくしなければならない。しかし、このような形状の弾性部材88を用いると、車体の横揺れ時には弾性部材88には、剪断変形と同時に過大な撓み変形が生じ、この過大な撓み変形により横揺れに対するダイナミックダンパ効果(制振効果)が低下してしまう。
【0007】
本発明の目的は、上記事実を考慮し、互いに略直交する第1の振幅方向及び第2の振幅方向にそれぞれ沿った振動の共振振動数の比を広い範囲で任意の値に設定できるダイナミックダンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るダイナミックダンパは、互いに略直交する第1及び第2の振幅方向に沿って振動し得る振動体に連結固定され、前記第1の振幅方向へ面する底板部及び該底板部を挟んで前記第2の振幅方向へそれぞれ面する一対の側板部が設けられた取付枠体と、振動体の振動を低減するのに十分な質量を有し、一対の前記側板部の間に支持されるマス部材と、前記マス部材を前記底板部へ連結し、前記第1の振幅方向に沿った荷重を受けて圧縮・引張方向へ弾性変形し、かつ前記第2の振幅方向に沿った荷重を受けて剪断方向へ弾性変形する第1の弾性部材と、前記マス部材を一対の前記側板部へそれぞれ連結し、前記第1及び第2の振幅方向に沿った荷重を受けて剪断方向へ弾性変形する一対の第2の弾性部材と、を有し、前記第1の弾性部材は、互いに分離された2個の分割片を有し、一方の前記分割片及び前記第2の弾性部材の一方を前記底板部と前記側板部との間に構成される1方の角部の内側を埋めるように一体的に成形し、他方の前記分割片及び前記第2の弾性部材の他方を前記底板部と前記側板部との間に構成される他方の角部の内側を埋めるように一体的に成形したことを特徴とするものである。
【0009】
上記構成のダイナミックダンパでは、振動体が第1の振幅方向に沿って振動する場合、第1の弾性部材には圧縮・引張方向に沿って弾性変形(圧縮・引張変形)が生じると共に、第2の弾性部材には剪断方向に沿って弾性変形(剪断変形)が生じることから、マス部材の第1の振幅方向に沿った共振振動数は、第1の弾性部材の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数と第2の弾性部材の剪断方向に沿ったバネ定数との合成バネ定数によって定まる。
【0010】
また振動体が第2の振幅方向に沿って振動する場合、第1の弾性部材及び第2の弾性部材にはそれぞれ剪断方向に沿って弾性変形(剪断変形)が生じることから、マス部材の第2の振幅方向に沿った共振振動数は、第1の弾性部材の剪断方向に沿ったバネ定数と第2の弾性部材の剪断方向に沿ったバネ定数とが合成された合成バネ定数によって定まる。
【0011】
このとき、第2の振幅方向に沿った第1の弾性部材の断面積を小さくしても、マス部材が一対の第2の弾性部材により一対の側板部にそれぞれ連結されていることから、振動体が第2の振幅方向に沿って振動した際に、第1の弾性部材に過大な撓み変形が生じることを防止できるので、第2の振幅方向に沿った振動に対するダイナミックダンパ効果の低下を防止できる。この結果、上記構成のダイナミックダンパによれば、第1の弾性部材の形状が制約されなくなり、第1の弾性部材の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数及び剪断方向に沿ったバネ定数の設定範囲を拡大できる。具体的には、例えば、マス部材の第2の振幅方向における共振振動数を一定に保ちつつ、第1の弾性部材の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数を減少させて、マス部材の第1の振幅方向における共振振動数を十分小さい値に設定することが可能になるので、マス部材の第1の振幅方向に沿った振動の共振振動数(F1)と第2の振幅方向に沿った振動の共振振動数(F2)との周波数比(F1/F2)を4よりも小さくすることも容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るダイナミックダンパについて図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1には本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパが示されており、図2には本実施形態に係るダイナミックダンパを自動車の車体への搭載した状態の一例が模式的に示されている。
【0014】
ダイナミックダンパ10には、図1(B)に示されるように上方へ向かって開いた略コ字状の断面を有する取付枠体12が設けられている。この取付枠体12は、例えば、樹脂や金属を素材として一体成形されている。取付枠体12には上面側が平面状とされた底板部14が形成され、この底板部14はダイナミックダンパ10の幅方向(矢印L方向)へ長い略長方形とされている。取付枠体12には、底板部14の長手方向に沿った両端部から上方へ向かって直角に屈曲された一対の側板部16が一体的に形成され、これら一対の側板部16は互いに平行とされている。また底板部14の下面中心部にはねじ軸15の基端部が溶接等によって固着されており、このねじ軸15は底板部14の厚さ方向に沿って下方へ突出している。
【0015】
一対の側板部16の間には、図1(B)に示されるように円柱状のマス部材20が配置されている。ここで、マス部材20の底面と取付枠体12の底板部14との間にはゴム製の第1弾性部材22が配置されている、この第1弾性部材22は、ダイナミックダンパ10の高さ方向(矢印T方向)を厚さ方向とする肉厚一定の平板状とされており、その下面が底板部14に接着剤等によって接着されると共に、上面がマス部材20の下面に加硫接着されている。また、マス部材20の径方向に沿った両端部と取付枠体12の一対の側板部16との間にも、それぞれゴム製の第2弾性部材24が配置されている、この第2弾性部材24は幅方向を厚さ方向としており、その厚さ方向に沿った一の側面が側板部16に接着されると共に、他側面がマス部材20の側面に加硫接着されている。これにより、マス部材20は第1弾性部材22及び一対の第2弾性部材24により取付枠体12へ連結され、これらの弾性部材22,24を介して取付枠体12により弾性的に支持される。
【0016】
従って、マス部材20は取付枠体12に対して変位可能となり、第1弾性部材22及び第2弾性部材24には、それぞれマス部材20の変位量及び変位方向に応じた弾性変形が生じる。具体的には、マス部材20が高さ方向に沿って変位すると、第1弾性部材22には垂直荷重(圧縮・引張荷重)が作用し圧縮・引張変形が生じ、これと同時に、第2弾性部材24には剪断荷重が作用し剪断変形が生じる。またマス部材20がダイナミックダンパ10の奥行方向(矢印D方向)に沿って変位すると、第1弾性部材22及び第2弾性部材24にはそれぞれ剪断荷重が作用し剪断変形が生じる。またマス部材20がダイナミックダンパ10の幅方向に沿って変位すると、第1弾性部材22にはそれぞれ剪断荷重が作用し剪断変形が生じ、これと同時に、第2弾性部材24には圧縮・引張荷重が作用し圧縮・引張変形が生じる。
【0017】
第1弾性部材22は、図1(A)に示されるようにマス部材20の下面中央部及び底板部14の上面中央部にそれぞれ接着されている。また一対の第2弾性部材24の厚さは互いに等しくなっており、これら一対の第2弾性部材24が振動を受けて弾性変形していない状態では、マス部材20の両側面と一対の側板部16との間隔は互いに等しくなっている。
【0018】
一方、図2に示されるように車体26上には、振動発生源となるエンジン27を支持するために複数のブラケット28が設けられている。ブラケット28には、一対の連結板30及び円筒状のホルダ32が設けられており、一対の連結板30は、その下端部がそれぞれ溶接等により車体26へ固着され、上端部がホルダ32の外周面に溶接等により固着され、これにより、ホルダ32を車体26の上方へ支持している。ホルダ32内には、略円柱状とされたブッシュタイプの防振マウント34が挿入されている。この防振マウント34には、図2(B)に示されるように軸方向両端面にそれぞれ軸心Sに沿って突出するねじ軸状の連結ロッド36が設けられている。
【0019】
またエンジン27には、その側面の下部から側方へ突出する一対の連結ステー40が設けられており、これら一対の連結ステー40は、それぞれ連結ロッド36及びナット38により防振マウント34の両端部へ締結固定されている。これにより、エンジン27は防振マウント34を介して車体26により弾性的に支持される。
【0020】
防振マウント34の内部には、吸振主体としてのゴム弾性体が配置されており、防振マウント34は、連結ロッド36を介して伝えられるエンジン27からの振動をゴム弾性体の内部摩擦等により減衰し車体26へ伝達するようになっている。
【0021】
ダイナミックダンパ10は、図2に示されるようにブラケット28のホルダ32の外周面へ取り付けられている。ホルダ32の外周面における頂部付近には、平面状の取付部33が形成されており、ダイナミックダンパ10は、取付部33に穿設されたねじ穴(図示省略)にねじ軸33がねじ込まれてホルダ32へ締結固定される。このとき、ダイナミックダンパ10は、底板部14の下面がホルダ32の外周面に密着すると共に、その奥行方向(矢印D方向)が防振マウント34の軸心Sと平行となるように固定される。
【0022】
次に、本実施形態に係るダイナミックダンパ10の作用を説明する。
【0023】
エンジン27が作動すると、このエンジン27からは振動が発生して防振マウント34へ伝えられる。エンジン27からの振動は、複数の方向(振幅方向)に沿って振幅する複数種類の振動が合成された振動と考えることができ、主要な振動としては、例えば、ピストンの上下運動等により生じる縦揺れ及び、クランクシャフトの回転運動等により生じる横揺れがある。ここで、車両には、エンジン27を質量体とする振動系(主振動系)が構成されていると考えることができ、この主振動系では、縦揺れの共振振動数及び横揺れの共振振動数がそれぞれ異なる値になっている。
【0024】
エンジン27からの振動は、前述したように防振マウント34により減衰され、ブラケット28を介して車体26へ伝えられる。このとき、ブラケット28は、その構造上、防振マウント34の軸方向と略一致する車両前後方向(図2の矢印FR方向)に沿って撓み変形しやすくなっており、これにより、ブラケット28には、エンジン27からの振動入力時に車両前後方向を振幅方向とする振動が生じ易くなっている。従って、ダイナミックダンパ10が搭載されていない場合には、エンジン27からの横揺れの振動数が共振振動数になると、ブラケット28により横揺れが増幅されて車体26へ伝えられる。
【0025】
一方、ダイナミックダンパ10には、マス部材20を質量体とした振動系(副振動系)が構成されている。この副振動系は、高さ方向に沿った振動の共振振動数は、主振動系の縦揺れの共振振動数と略一致し、かつ短手方向に沿った振動の共振振動数は主振動系の横揺れの共振振動数と略一致するように構成されている。
【0026】
従って、エンジン27からブラケット28へ伝えられる縦揺れの振動数が共振振動数になると、ダイナミックダンパ10では、共振効果により高さ方向(図1の矢印T方向)に沿ったマス部材20の振動が増幅される。これにより、ダイナミックダンパ10からブラケット28へ伝えられる慣性力によって車体26における縦揺れが低減される。
【0027】
またエンジン27からの振動によりブラケット28が車両前後方向に沿って振動し、この時の振動数が共振振動数になると、ダイナミックダンパ10では、共振効果によりマス部材20の奥行方向(図1の矢印D方向)に沿った振動が増幅される。これにより、ダイナミックダンパ10からブラケット28へ伝えられる慣性力によってブラケット28の振動が低減される。すなわち、車体26における横揺れが低減される。
【0028】
以上説明した本実施形態に係るダイナミックダンパ10では、車体26及びエンジン27に連結されたブラケット28が上下方向に沿って振動(縦揺れ)する場合、第1弾性部材22には圧縮・引張変形が生じると共に、第2弾性部材24には剪断変形が生じることから、マス部材20の上下方向に沿った振動の共振振動数は、第1弾性部材22の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数と第2弾性部材24の剪断方向に沿ったバネ定数との合成バネ定数によって定まる。
【0029】
また、車体26及びエンジン27に連結されたブラケット28が車両前後方向に沿って振動(横揺れ)する場合、第1弾性部材22及び第2弾性部材24にはそれぞれ剪断変形が生じることから、マス部材20の車両前後方向に沿った振動の共振振動数は、第1弾性部材22の剪断方向に沿ったバネ定数と第2弾性部材24の剪断方向に沿ったバネ定数とが合成された合成バネ定数によって定まる。
【0030】
このとき、第1弾性部材22の水平方向に沿った断面積を小さくしても、マス部材20が一対の第2弾性部材24により一対の側板部16にそれぞれ連結されていることから、ブラケット28が車両前後方向に沿って振動した際にも、第1弾性部材22に過大な撓み変形が生じることを防止できるので、車両前後方向に沿った振動に対するダイナミックダンパ効果の低下を防止できる。
【0031】
従って、本実施形態に係るダイナミックダンパ10によれば、第1弾性部材22の形状が制約されなくなり、図6に示されるような従来のダイナミックダンパ80と比較し、第1弾性部材22の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数及び剪断方向に沿ったバネ定数の設定可能となる範囲を拡大できる。
【0032】
具体的には、例えば、第1弾性部材22の水平方向に沿った断面積を小さくして第1弾性部材22の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数を減少させれば、マス部材20の車両前後方向における共振振動数を略一定に保ちつつ、マス部材20の上下方向における共振振動数を十分小さい値に設定することが可能になるので、マス部材20の高さ方向に沿った振動の共振振動数(F1)と奥行方向に沿った振動の共振振動数(F2)との周波数比(F1/F2)を4よりも小さくすることも(例えば、2程度とすることも)容易となる。
【0033】
(第1の実施形態の変形例)
図3〜5には本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパの変形例がそれぞれ示されている。図3に示されるダイナミックダンパ10は、図1に示されるダイナミックダンパ10とは取付枠体52の構造及び材質が異なっている。
【0034】
ダイナミックダンパ10の取付枠体52には、図3に示されるように上部側に上方へ向かって開いた略コ字状に屈曲された連結枠54が配置されると共に、下部側に下方へ向かって開いた略コ字状に屈曲された取付フランジ56が配置されている。これらの連結枠54及び取付フランジ56はそれぞれ金属板をプレス等により加工して成形されている。
【0035】
連結枠54には底板部58及び一対の側板部60が形成されており、底板部58の下面には取付フランジ56の頂板部が溶接等によって固定されている。取付フランジ56は、ブラケット28のホルダ32に設けられたブロック状の取付ス部(図示省略)上へ載置され、この取付部へ溶接、ねじ止等によって固定されるようになっている。
【0036】
一対の側板部60の間に配置されたマス部材20は、その下面が第1弾性部材22により底板部58へ連結されると共に、両側面がそれぞれ一対の第2弾性部材24により一対の側板部60にそれぞれ連結されている。ここで、弾性部材22,24はマス部材20及び連結枠54をモールドコアとしてインサート成形されており、弾性部材22,24は、インサート成形時に連結枠54及びマス部材20の双方へ加硫接着にされる。従って、図3に示されるダイナミックダンパ10では、弾性部材22,24を取付枠体52へ接着剤等によって固着する作業を省略できる。
【0037】
図4に示されるダイナミックダンパ10では、第1弾性部材22が一対の接続部62により一対の第2弾性部材24へ接続されている。この接続部62は弾性部材22,24と同一素材(ゴム)によって成形され、取付枠体12とマス部材20との間に形成される間隙の幅よりも薄肉とされている。また接続部62はマス部材20へ加硫接着されている。ここで、弾性部材22,24及び接続部62は、マス部材20をモールドコアとしてインサート成形されており、それぞれインサート成形時にマス部材20へ加硫接着される。
【0038】
上記インサート成形に使用されるモールドには、第1弾性部材22及び第2弾性部材24にそれぞれ対応する形状のキャビティが凹状に形成されると共に、これらのキャビティを接続する接続流路が凹状に形成され、この接続流路内で凝固した樹脂が接続部62となる。従って、図4に示されるダイナミックダンパ10では、1回のインサート成形によって第1弾性部材22及び第2弾性部材24を同時に成形できる。
【0039】
図5に示されるダイナミックダンパ10には、連結枠54及び取付フランジ56が樹脂により一体的に成形された取付枠体64が設けられている。また第1弾性部材66が2個の分割片68からなる2分割構造とされている。
ここで、2個の分割片68は、マス部材20と連結枠54の底板部58との間における幅方向両端部へそれぞれ配置され、1個の分割片68は一対の第2弾性部材24の一方と一体的に成形され、残りの1個の分割片68は一対の第2弾性部材24の一方と一体的に成形されている。ここで、第2弾性部材24及びこれと一体成形される分割片68は、マス部材20をモールドコアとしてインサート成形されており、それぞれインサート成形時にマス部材20へ加硫接着される。このとき、第2弾性部材24及び分割片68をモールドの単一のキャビティによって成形できるので、これらを成形するためのモールドの形状及び構造を簡略化できる。
【0040】
(第2の実施形態)
図8には本発明の第2の実施形態に係るダイナミックダンパが示されている。なお、この図8において、図1に基づいて説明した第1の実施形態に係るダイナミックダンパ10と構成及び作用が基本的に共通な部材については同一符号を付して説明を簡略化する。
【0041】
本実施形態のダイナミックダンパ90には、図8(B)に示されるように下方へ向かって開いた略コ字状の断面を有する取付枠体92が設けられている。この取付枠体92は、例えば、樹脂や金属を素材として一体成形されている。取付枠体92には、下面側が平面状とされた底板部94が形成され、この底板部94は、図8(A)に示されるようにダイナミックダンパ90の幅方向(矢印L方向)へ長い略長方形とされている。取付枠体92には、底板部94の長手方向に沿った両端部から下方へ向かって直角に略屈曲された一対の側板部96が一体的に形成され、これら一対の側板部96は互いに平行とされている。また一対の側板部96の下端部には、幅方向へ沿って外側へ略直角に屈曲されたフランジ部100が一体的に形成されている。これら一対のフランジ部100には、それぞれ面中央部付近に厚さ方向へ貫通する貫通穴101が穿設されている。
【0042】
一対の側板部96の間には、図8(B)に示されるようにマス部材20が配置されている。ここで、マス部材20の頂面と取付枠体92の底板部94との間には第1弾性部材22が配置されている。またマス部材20の径方向に沿った両端部と取付枠体92の一対の側板部96との間には、第2弾性部材24がそれぞれ配置されている。これにより、マス部材20は第1弾性部材22及び一対の第2弾性部材24により取付枠体92へ連結され、これらの弾性部材22,24を介して取付枠体92により弾性的に支持される。
【0043】
従って、本実施形態でも、第1の実施形態のダイナミックダンパ10と同様に、マス部材20が取付枠体12に対して変位可能となり、第1弾性部材22及び第2弾性部材24には、それぞれマス部材20の変位量及び変位方向に応じた弾性変形が生じる。このときのマス部材20が変位方向と弾性部材22,24に生じる弾性変形の種類(圧縮・引張変形又は剪断変形)との関係は、第1の実施形態の場合と同様である。
【0044】
ダイナミックダンパ90では、図8(B)に示されるようにマス部材20の下面がフランジ部100の下面に対して上方に位置しており、このマス部材20の下面には、マス部材20の下面とフランジ部100の下面との高さ方向に沿った間隔よりも薄い第3弾性部材98が下流接着されている。この第3弾性部材98は、ダイナミックダンパ90がブラケット28におけるホルダ32(図2参照)等の振動体へ取り付けられた状態で、マス部材20の振動体の方向への移動量を制限すると共に、マス部材20が振動体へ直接衝突して衝突音が発生したり振動体が破壊することを防止又は抑制する緩衝材として機能する。
【0045】
本実施形態のダイナミックダンパ90は、第1の実施形態のダイナミックダンパ10と同様に、図2に示されるブラケット28におけるホルダ32へ取り付けることができる。このとき、ダイナミックダンパ90は、一対のフランジ部100がそれぞれホルダ32の取付部33上へ載置され、例えば、一対のフランジ部100の貫通穴101をそれぞれ挿通したボルト(図示省略)によりホルダ32へ締結固定される。但し、本実施形態のダイナミックダンパ90は、図9に示されるように車体フレームやブラケット等の振動体に凹状の取付部102が設けられ、このような取付部102へ取り付ける場合に特に好適である。
【0046】
ここで、取付部102内には、底部側に平面状の取付面103が設けられると共に、この取付面103の両端からそれぞれ上方へ向かって略直角に屈曲した一対の内壁面104が形成されている。ダイナミックダンパ90は、一対のフランジ部100がそれぞれ取付面103上に載置され、一対のフランジ部100の貫通穴101をそれぞれ挿通し、取付面103に開口したねじ穴(図示省略)へねじ込まれたボルト106により取付部102へ締結固定される。このとき、マス部材20は、その外周面における奥行方向に沿った両端部が一対の内壁面104へそれぞれ所定の間隔を空けて対向するように取付枠体92により支持される。
【0047】
次に、本実施形態に係るダイナミックダンパ90の作用を説明する。
【0048】
本実施形態のダイナミックダンパ90では、第1の実施形態のダイナミックダンパ10と同様に、ブラケット28のホルダ32等の振動体が高さ方向に沿って振動(縦揺れ)し、その振動数が共振振動数になると、共振効果により高さ方向に沿ったマス部材20の振動が増幅される。これにより、ダイナミックダンパ90から振動体へ伝えられる慣性力によって振動体の縦揺れが低減される。また振動体が奥行方向に沿って振動(横揺れ)し、その振動数が共振振動数になると、共振効果により奥行方向に沿ったマス部材20の振動が増幅される。これにより、ダイナミックダンパ90から伝えられる慣性力によって振動体の振動が低減される。
【0049】
このとき、第1弾性部材22の水平方向に沿った断面積を小さくしても、マス部材20が一対の第2弾性部材24により一対の側板部96にそれぞれ連結されていることから、振動体が奥行方向に沿って振動した際にも、第1弾性部材22に過大な撓み変形が生じることを防止できるので、奥行方向に沿った振動に対するダイナミックダンパ効果の低下を防止できる。
【0050】
従って、本実施形態に係るダイナミックダンパ90によれば、第1弾性部材22の形状が制約されなくなり、図6に示されるような従来のダイナミックダンパ80と比較し、第1弾性部材22の圧縮・引張方向に沿ったバネ定数及び剪断方向に沿ったバネ定数の設定可能となる範囲を拡大(例えば、周波数比(F1/F2)<4)できる。
【0051】
また本実施形態のダイナミックダンパ90によれば、ダイナミックダンパ90を図9に示されるような取付部102へ取り付けた場合には、マス部材20の取付面103の方向への移動が第3弾性部材98により制限されると共に、マス部材20の奥行方向に沿った移動が取付部102の一対の内壁面104によって制限される。これにより、高さ方向及び奥行方向に沿って大振幅の振動がダイナミックダンパ90に入力しても、マス部材20が過大に変位し、弾性部材22,24が過大に弾性変形して損傷することを防止でき、さらに弾性部材22,24の損傷によるマス部材20の取付枠体92からの脱落を防止できる。
【0052】
尚、本実施形態に係るダイナミックダンパ10,90は、以上説明した車両のエンジンからの振動の防振に適用されるだけでなく、発電機、コンプレッサ、モータなどを対象とする用途にも用いられることはいうまでもない。
【0053】
また、自動車におけるダイナミックダンパ10,90の取付位置は、ブラケット28のホルダ32に限定されるものではなく、ダイナミックダンパ10をブラケット28の連結板40、車体26、エンジン27等の他の振動体へ固定するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のダイナミックダンパによれば、互いに略直交する第1の振幅方向及び第2の振幅方向にそれぞれ沿った振動の共振振動数の比を広い範囲で任意の値に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパの構成を示す平面図及び側面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態にダイナミックダンパが車両に搭載された状態を模式的に示す側面図及び平面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパにおける取付枠体の変形例を示す平面図及び側面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパにおける弾性部材の変形例を示す平面図及び側面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係るダイナミックダンパにおける弾性部材の変形例を示す平面図及び側面図である。
【図6】 従来のダイナミックダンパの構成を示す平面図及び側面図である。
【図7】 従来のダイナミックダンパの横揺れに対する共振振動数を低下させた場合における弾性部材の形状の一例を示す側面図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係るダイナミックダンパの構成を示す平面図及び側面図である。
【図9】 本発明の第2の実施形態にダイナミックダンパが凹状の取付部へ取り付けられた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ダイナミックダンパ
12 取付枠体
14 底板部
16 側板部
22 第1弾性部材
20 マス部材
24 第2弾性部材
26 車体(振動体)
27 エンジン(振動体)
28 ブラケット(振動体)
52 取付枠体
62 接続部
64 弾性部材
66 第1弾性部材
68 分割片
90 ダイナミックダンパ
92 取付枠体
94 底板部
96 側板部
98 第3弾性部材
100 フランジ部(連結固定部)

Claims (4)

  1. 互いに略直交する第1及び第2の振幅方向に沿って振動し得る振動体に連結固定され、前記第1の振幅方向へ面する底板部及び該底板部を挟んで前記第2の振幅方向へそれぞれ面する一対の側板部が設けられた取付枠体と、
    振動体の振動を低減するのに十分な質量を有し、一対の前記側板部の間に支持されるマス部材と、
    前記マス部材を前記底板部へ連結し、前記第1の振幅方向に沿った荷重を受けて圧縮・引張方向へ弾性変形し、かつ前記第2の振幅方向に沿った荷重を受けて剪断方向へ弾性変形する第1の弾性部材と、
    前記マス部材を一対の前記側板部へそれぞれ連結し、前記第1及び第2の振幅方向に沿った荷重を受けて剪断方向へ弾性変形する一対の第2の弾性部材と、
    を有し、
    前記第1の弾性部材は、互いに分離された2個の分割片を有し、一方の前記分割片及び前記第2の弾性部材の一方を前記底板部と前記側板部との間に構成される1方の角部を埋めるように一体的に成形し、他方の前記分割片及び前記第2の弾性部材の他方を前記底板部と前記側板部との間に構成される他方の角部を埋めるように一体的に成形したことを特徴とする、ダイナミックダンパ。
  2. 一対の前記側板部は、前記底板部及び前記一対の側板部が振動体へ向かって略コ字状に形成され、前記一対の側板部の前記底板部とは逆側の端部に振動体への連結固定部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のダイナミックダンパ。
  3. 前記マス部材の前記振動体へ面した頂面部に該マス部材の振動体の方向への移動を制限するための第3の弾性部材を固着したことを特徴とする請求項2記載のダイナミックダンパ。
  4. 前記第1の振幅方向に沿った前記マス部材の共振振動数F1と前記第2の振幅方向に沿った前記マス部材の共振振動数F2とを、(F1/F2)<4となるようにそれぞれ設定したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のダイナミックダンパ。
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