JP3688741B2 - 液晶表示パネルの駆動方法および駆動装置 - Google Patents
液晶表示パネルの駆動方法および駆動装置 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、中間調を表示する液晶表示パネルの駆動方法および駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置において中間調の表示を行う駆動方法として、たとえば特開昭55−140889号公報に開示されている駆動方法がある。前記公報においては、パルス幅変調駆動法として電極に印加する電圧のパルスの幅を調節することで中間調の表示を行っている。また、液晶表示装置における液晶パネルの駆動方法としては、液晶への直流電圧の印加は液晶を分解し劣化させるために、特公昭56−29276号公報に示されるように交流電圧波形によって行われる。
【0003】
図12は、従来の中間調を表示する液晶表示装置30の概略的な構成を示すブロック図である。液晶表示装置30は、液晶表示パネル32と、信号電極駆動回路33と、走査電極駆動回路34と、電源電圧発生回路35とを含んで構成される。
【0004】
液晶表示装置30には、外部から複数の信号が入力される。前記複数の信号として、階調表示データD3〜D0、階調表示データ転送クロックである信号CK、階調基本クロックである信号GCP、信号電極駆動回路33のラッチパルスであり、かつ走査電極駆動回路34のシフトクロックである信号CPL、交流化制御信号CA、および走査開始信号Sなどが入力される。
【0005】
液晶表示パネル32は、一対の基板部材間に液晶層を介在させて構成される。一対の基板部材のうち一方基板部材は、ガラス、プラスチックなどから成る透光性基板の一方表面に複数の信号電極X1,X2,X3,…,XL(総称するときは参照符Xを用いる)が配列され、前記信号電極Xが配列された一方表面全体を配向膜が覆っている。また、他方基板部材は、ガラス、プラスチックなどから成る透光性基板の一方表面に複数の走査電極Y1,Y2,Y3,…,YM(総称するときは参照符Yを用いる)が配列され、前記走査電極Yが配列された一方表面全体を配向膜が覆っている。各基板部材は、配向膜が対向し、かつ信号電極Xと走査電極Yとが交差するように配置され、封止部材によって所定の間隔をあけて互いの基板部材を貼り合わせ、基板部材間に液晶を介在させて液晶層を形成する。
【0006】
信号電極駆動回路33は、前記信号電極Xにそれぞれ接続され、信号電極Xを駆動するオン電位とオフ電位を出力する。信号電極駆動回路33は、オン電位であるパルスの幅を調節して出力することで液晶表示装置30における中間調表示を実現している。
【0007】
走査電極駆動回路34は、前記走査電極Yにそれぞれ接続され、水平走査期間毎に選択電位を線順次で走査電極Yに印加し、選択電位が印加されていない残りの走査電極に非選択電位を出力する。
【0008】
電源電圧発生回路35は、各駆動回路内の論理回路内の論理が「1」である場合の電位VDDと、当該論理回路の論理が「0」である場合の電位VSSと等しい走査電極Yの選択電位および信号電極Xのオン電位である電位V5と、走査電極Yの選択電位と信号電極Xのオン電位である電位V0と、走査電極Yの非選択電位である電位V1と、走査電極Yの非選択電位である電位V4と、信号電極Xのオフ電位である電位V2と、信号電極Xのオフ電位である電位V3とを発生する。電源電圧発生回路35は、電位V0、電位V2、電位VDD、電位V3、電位V5、および電位VSSを信号電極駆動回路33へと供給し、電位V0、電位V1、電位VDD、電位V4、電位V5、および電位VSSを走査電極駆動回路34へと供給する。
【0009】
上述のように構成された液晶表示装置30において、たとえばL=6,M=9すなわち信号電極を6本、走査電極を9本として表示を行う場合を説明する。図9は、前記液晶表示パネル32における表示例29であり、X1〜X6はそれぞれ信号電極を示し、Y1〜Y9はそれぞれ走査電極を示す。また、表示例29において黒丸はオフ表示を示し、白丸はオン表示を示し、斜線の入った丸は中間調の表示であることを示す。
【0010】
表示例29に示す表示を行うために、図13(1)〜(7)に示す波形の電位を各電極に印加する。図13(1)〜(7)に示す電位波形は、1水平走査期間毎に液晶表示パネル32の画素を駆動する電圧極性を反転させて駆動電圧の交流化を図っており、また1水平走査期間内でオン電位であるパルスの幅を幅W1とすることで中間調の表示を行っている。
【0011】
図13(1)は、図9に示す表示例29における走査電極Y3に印加される走査電極印加電位の波形図である。図13(2)〜(7)は、それぞれ前記表示例29における信号電極X1〜X6に印加される信号電極印加電位の波形図である。走査電極Y3と信号電極X1〜X6との交差部分に存在する画素に印加される理想状態の画素駆動電圧波形は、図13(1)に示す電位波形と、図13(2)〜(7)に示す電位波形とのそれぞれの合成波形となる。
【0012】
理想状態の画素駆動電圧波形は、図14(1)〜(6)に示す波形となる。図14(1)〜(6)に示す波形は、走査電極Y3と信号電極X1〜X6との交差部分に存在する画素にそれぞれ印加される。ところが、実際にそれぞれの画素に印加される電圧の波形は、印加電圧の立上り、立下り毎に波形の鈍りが発生するので、図15(1)〜(6)に示す波形となる。波形が鈍る原因としては、液晶表示パネル32における走査電極抵抗、信号電極抵抗、および液晶層の静電容量などに起因する時定数が挙げられる。
【0013】
図15(1)〜(6)に示す電圧波形は、図14(1)〜(6)に示す電圧波形にそれぞれ対応している。図15(1)〜(6)に示される各画素駆動電圧波形を比較すると、各波形において鈍りの回数に差があることが確認できる。波形の鈍りの回数が一番少ないのは、図15(4)に示す波形であり、1垂直走査期間において波形が3回鈍っている。また、波形の鈍りの回数が一番多いのは、図15(3)に示す波形であり、1垂直走査期間において波形が11回鈍っている。
【0014】
図15(4)に示される波形は、前記表示例29における信号電極X4と、走査電極Y1〜Y9との縦1列に並んだ各交差部分に存在する画素に対して表示を行った場合における、走査電極Y3と信号電極X4との交差部分に存在する画素に印加される画素駆動電圧波形である。また、図15(3)に示される波形は、前記表示例29における信号電極X3と走査電極Y1〜Y9との縦1列に並んだ各交差部分に存在する画素に対して表示を行った場合における、走査電極Y3と信号電極X3との交差部分に存在する画素に印加される画素駆動電圧波形である。したがって、前記表示例29によると、前記鈍りの回数の差は表示パターンに依存することが分かる。表示パターンに依存する鈍りの回数の差が画素駆動電圧実効値の電圧低下の差を招き、液晶表示パネル32の表示にクロストークを発生させる原因となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の駆動方法では、表示パターンに依存する鈍りの回数の差によって、画素駆動電圧実効値の電圧が低下する際に各電極毎の差が大きくなり、液晶表示パネルの表示にクロストークが発生し、表示の視認性が低下するという不都合がある。
【0016】
本発明の目的は、表示の視認性を低下させる原因となるクロストークの少ない良好な表示を行うことができる液晶表示パネルの駆動方法および駆動装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、互いに交差して配置される複数の信号電極と奇数の走査電極との間に液晶層を介在して構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素とする液晶表示パネルの駆動方法において、
LSBからMSBまでのビットから成り、水平走査期間毎に各画素に表示される階調表示データ(D3〜D0)が外部から入力され、
1垂直走査期間毎に、かつ1水平走査期間毎に、予め定める基準電位を中央値として極性が反転する第1および第2選択電位V0,V5を線順次で各走査電極に印加し、前記第1および第2選択電位V0,V5とは逆極性の第1および第2非選択電位V4,V1を、第1および第2選択電位V0,V5が印加されていない残りの走査電極に印加し、
信号電極には、
(a)前記階調表示データの全てのビットが、論理「1」でも論理「0」でもないとき、
(a1)前記水平走査期間内で、前記第1および第2選択電位V0,V5が印加された走査電極に対応する画素に表示される階調表示データに基づいて決定される各水平走査期間の開始時刻からのオン表示期間W1は、前記第1選択電位V0とは逆極性であってかつ第2選択電位V5と等しい第1オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、第1選択電位V0とは逆極性の第1オフ電位V3を印加し、または
(a2)前記オン表示期間W1は、前記第2選択電位V5とは逆極性であってかつ第1選択電位V0と等しい第2オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、前記第2選択電位V5とは逆極性の第2オフ電位V2を印加し、
V0 − V1 = V1 − V2 = V3 − V4 = V4 − V5 = VA
V2 − V3 = Vb
であり、
(b)前記階調表示データの全てのビットが論理「1」であるとき、前記オン表示期間は、1水平走査期間T18の全期間とし、第1または第2オン電位を印加し、
(c)前記階調表示データの全てのビットが論理「0」であってオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データを、LSBのみが論理「1」であって他のビットが論理「0」である階調表示データ(D3A〜D0A)に変換して、前記オン表示期間を最小の期間W2にして、
(c1)その最小の期間W2は、第1オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第1オフ電位V3を印加し、または
(c2)前記最小の期間W2は、第2オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第2オフ電位V2を印加することを特徴とする液晶表示パネルの駆動方法である。
また本発明は、互いに交差して配置される複数の信号電極と奇数の走査電極との間に液晶層を介在して構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素とする液晶表示パネルの駆動装置において、
(A)LSBからMSBまでのビットから成り、水平走査期間毎に各画素に表示される階調表示データ(D3〜D0)が外部から入力され、
(B)1垂直走査期間毎に、かつ1水平走査期間毎に、予め定める基準電位を中央値として極性が反転する第1および第2選択電位V0,V5を線順次で各走査電極に印加し、前記第1および第2選択電位V0,V5とは逆極性の第1および第2非選択電位V4,V1を、第1および第2選択電位V0,V5が印加されていない残りの走査電極に印加する走査電極駆動手段と、
(C)信号電極駆動手段であって、
階調表示データが与えられ、
信号電極には、
(c1)その与えられる階調表示データの全てのビットが、論理「1」でも論理「0」 でもないとき、
(c1−1)前記水平走査期間内で、前記第1および第2選択電位V0,V5が印加された走査電極に対応する画素に表示される階調表示データに基づいて決定される各水平走査期間の開始時刻からのオン表示期間W1は、前記第1選択電位V0とは逆極性であってかつ第2選択電位V5と等しい第1オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、第1選択電位V0とは逆極性の第1オフ電位V3を印加し、または
(c1−2)前記オン表示期間W1は、前記第2選択電位V5とは逆極性であってかつ第1選択電位V0と等しい第2オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、前記第2選択電位V5とは逆極性の第2オフ電位V2を印加し、
V0 − V1 = V1 − V2 = V3 − V4 = V4 − V5 = VA
V2 − V3 = Vb
であり、
(c2)前記階調表示データの全てのビットが論理「1」であるとき、前記オン表示期間は、1水平走査期間T18の全期間とし、第1または第2オン電位を印加し、
前記与えられる階調表示データ(D3−D0)の全てのビットが論理「0」であるとき、前記オン表示期間W1は0である信号電極駆動手段と、
(D)前記外部から入力される階調表示データ(D3〜D0)が与えられ、前記外部から入力される階調表示データ(D3〜D0)の全てのビットが論理「0」であってオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データ(D3〜D0)を、LSBのみが論理「1」であって他のビットが論理「0」である階調表示データ(D3A〜D0A)に変換して、前記オン表示期間を最小の期間W2にして、
(d1)その最小の期間W2は、第1オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第1オフ電位V3を印加させ、または
(d2)前記最小の期間W2は、第2オン電位を印加させ、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第2オフ電位V2を印加させるデータ変換手段とを含むことを特徴とする液晶表示パネルの駆動装置である。
【0018】
【作用】
本発明に従えば、液晶表示パネルは互いに交差して配置される複数の信号電極と走査電極との間に液晶層を介在させて構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素としている。前記液晶表示パネルの画素は、水平走査期間毎に極性を反転した電圧が印加されて駆動される。水平走査期間内において、選択電位が印加された走査電極と、信号電極との交差部分の画素に表示される階調表示データに基づいて決定されるオン表示期間W1は、前記選択電位とは逆極性のオン電位を信号電極に印加し、残りの期間はオフ電位を信号電極に印加する。前記階調表示データに基づいて決定されるオン表示期間が0であるときのみ、1水平走査期間の開始時刻から予め定める最小のオン表示期間W2、信号電極にオン電位を印加する。走査電極は水平走査期間毎に、線順次で電位が印加される電極が選択され、選択された走査電極には選択電位が印加され、選択されていない走査電極には非選択電位が印加される。すべての走査電極を線順次に選択し終えると、1垂直走査期間が終わる。上述の動作を繰返し行い液晶表示パネルを駆動する。したがって、液晶駆動電圧のレベル変化が生じなかった水平走査期間においても、液晶駆動電圧のレベル変化が生じることになり、本発明では、データ変換を行い、表示が行われる画素に印加される電圧の波形において、選択電位が印加される水平走査期間と連続しない隣接する2水平走査期間の立上り、立下りの回数が、たとえば後述の図11(1)〜(6)における第5〜第9水平走査期間では、2回であって、揃うようになる。
【0019】
階調表示データに基づいて決定されるオン電位であるオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データを、オン電位が予め定める期間W2、印加される階調表示データにデータ変換する。したがって、入力された階調表示データに基づいて決定されるオン電位である期間が0であっても、当該階調表示データが予め定める期間W2、オン電位が印加されるような階調表示データへと変換されるので、各水平走査期間において少なくとも予め定める期間W2はオン電位が信号電極へと印加される。
【0020】
また本発明に従えば、液晶表示パネルは、互いに交差して配置される複数の信号電極と走査電極との間に液晶層を介在させて構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素としている。前記液晶表示パネルは、各電極に対応して設けられる各駆動手段によってそれぞれの画素に電位が印加されることで駆動される。走査電極駆動手段は、水平走査期間毎に線順次で走査電極を選択して選択電位を印加し、選択されていない走査電極には非選択電位を印加する。また、走査電極駆動手段は、液晶表示パネルの画素駆動電圧の極性を反転させるために垂直走査期間内で走査電極に印加する電位を、予め定める基準電位を中央値として水平走査期間毎に変化させる。信号電極駆動手段は、水平走査期間内で階調表示データに基づいて決定されるオン表示期間W1はオン電位を信号電極に印加し、残りの期間はオフ電位を信号電極に印加する。また、信号電極駆動手段は液晶表示パネルの画素駆動電圧の極性を反転させるために、垂直走査期間内で信号電極に印加する電位を、予め定める基準電位を中央値として水平走査期間毎に変化させる。データ変換手段は階調表示データに基づいて決定されるオン電位であるオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データをオン電位が予め定める最小のオン表示期間W2、印加される階調表示データへと変換して信号電極駆動手段に供給する。したがって、信号電極に印加されるオン電位である期間が0となるような階調表示データのみ、オン電位が予め定める期間印加される階調表示データへと変換手段によってデータ変換されるので、表示が行われる画素に印加される電圧の波形において、選択電位が印加される水平走査期間と連続しない隣接する2水平走査期間の立上り、立下りの回数が、たとえば後述の図11(1)〜(6)における第5〜第9水平走査期間では、2回であって、揃うようになる。
【0021】
【実施例】
図1は、本発明の第1実施例である液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。液晶表示装置1は、液晶表示パネル2と、信号電極駆動回路3と、走査電極駆動回路4と、電源電圧発生回路5と、データ変換回路6と、交流化制御信号発生回路7とを含んで構成される。
【0022】
液晶表示装置1は、外部から複数の信号が入力されることで動作する。前記複数の信号としては、階調表示データD3〜D0、階調表示データ転送クロックである信号CK、階調基本クロックである信号GCP、信号電極駆動回路3のラッチパルスであり、かつ走査電極駆動回路4のシフトクロックでもある信号CPL、および走査開始信号Sなどが入力される。
【0023】
液晶表示パネル2は、一対の基板部材間に液晶層を介在させて構成される。一対の基板部材のうち一方基板部材は、ガラス、プラスチックなどから成る透光性基板の一方表面に複数の信号電極X1,X2,X3,…,XL(総称するときは参照符Xを用いる)が配列され、前記信号電極Xが配列された一方表面全体を配向膜が覆っている。また、他方基板部材は、ガラス、プラスチックなどから成る透光性基板の一方表面に複数の走査電極Y1,Y2,Y3,…,YM(本実施例ではMは奇数、総称するときは参照符Yを用いる)が配列され、前記走査電極Yが配列された一方表面全体を配向膜が覆っている。各基板部材は、配向膜が対向し、かつ信号電極Xと走査電極Yとが交差するように配置され、封止部材によって所定の間隔をあけて互いの基板部材を貼り合わせ、基板部材間に液晶を介在させて液晶層を形成する。
【0024】
信号電極駆動回路3は、前記信号電極Xにそれぞれ接続され、信号電極Xを駆動するオン電位と、オフ電位とを出力する。信号電極駆動回路3は、階調表示データに基づいて決定される期間は、オン電位を出力することで液晶表示装置1における中間調表示を行っている。信号電極駆動回路3の動作については後述する。走査電極駆動回路4は、前記走査電極Yにそれぞれ接続され、水平走査期間毎に選択電位を線順次で走査電極Yに印加し、選択電位が印加されていない残りの走査電極に非選択電位を出力する。走査電極駆動回路4の動作については後述する。
【0025】
電源電圧発生回路5は、各駆動回路内の論理回路の論理が「1」である場合の電位VDDと、当該論理回路の論理が「0」である場合の電位VSSと等しい走査電極Yの選択電位および信号電極Xのオン電位である電位V5と、走査電極Yの選択電位と信号電極Xのオン電位である電位V0と、走査電極Yの非選択電位である電位V1と、走査電極Yの非選択電位である電位V4と、信号電極Xのオフ電位である電位V2と、信号電極Xのオフ電位である電位V3とを発生する。
【0026】
前記電源電圧発生回路5は、電位V0と電位V1との電位差と、電位V1と電位V2との電位差と、電位V3と電位V4との電位差と、電位V4と電位V5との電位差とが等しくなるように各電位を発生し、当該電位差VAとする。電位V2と電位V3との電位差を電位差Vbとする。すなわち、
V0−V1=V1−V2=V3−V4=V4−V5=VA
V2−V3=Vb
となるように、電源電圧発生回路5は、電位V0〜V5を発生する。電源電圧発生回路5は、電位V0,V2,VDD,V3,V5,VSSを信号電極駆動回路3へと供給し、電位V0,V1,VDD,V4,V5,VSSを走査電極駆動回路4へと供給する。
【0027】
データ変換回路6は、階調表示データD3〜D0を階調表示データD3A〜D0Aに変換して信号電極駆動回路3に出力する。データ変換回路6においては、信号電極駆動回路3によって信号電極Xに印加されるオン電位のパルス幅、すなわちオン電位が印加される期間が0となるような階調表示データが入力された場合に、オン電位がオン表示期間W1のうち最小である予め定める期間W2印加されるような階調表示データへと変換する。データ変換回路6の動作については後述する。
【0028】
交流化制御信号発生回路7は、入力される信号CPLによって1水平走査期間毎に論理「1」と論理「0」とが切換わる交流化制御信号CAを発生し、信号電極駆動回路3と走査電極駆動回路4とに出力する。交流化制御信号発生回路7の動作については後述する。
【0029】
図2は、信号電極駆動回路3の構成例を示したブロック図である。信号電極駆動回路3は、シフトレジスタ8と、データラッチ回路9と、階調デコーダ10と、第1レベルシフタ11と、第2レベルシフタ12と、液晶ドライバ13とを含んで構成される。信号電極駆動回路3には、データ変換回路6によって変換された階調表示データD3A〜D0Aと、階調表示データ転送クロックである信号CKと、ラッチパルスである信号CPLと、階調基本クロックである信号GCPと、交流化制御信号発生回路7によって作成された交流化制御信号CAとが入力される。さらに信号電極駆動回路3には、電源入力としてオン電位である電位V0,V5と、オフ電位である電位V2,V3と、信号電極駆動回路3内の論理回路が論理「1」であるときの電位VDDと、該論理回路が論理「0」であるときの電位VSSとが入力される。なお、オン電位である電位V5と、前記電位VSSとは同電位である。
【0030】
後述するデータ変換回路6によって変換された階調表示データD3A〜D0Aは、信号CPLが立下ることによって、シフトレジスタ8の内容がリセットされた後、信号電極数Lと同じ数の階調表示データD3A〜D0Aが信号CKの立下りのタイミングに従って直列に順次シフトレジスタ8に伝送される。シフトレジスタ8から階調表示データD3A〜D0Aが順次データラッチ回路9に出力される。信号CPLが立下ることによってデータラッチ回路9で信号電極数Lと同じ数のL組の4ビットのデータが固定され、並列信号(D3P1,D2P1,D1P1,D0P1),(D3P2,D2P2,D1P2,D0P2),…,(D3PL,D2PL,D1PL,D0PL)(総称するときはそれぞれ参照符D3P〜D0Pを用いる)として階調デコーダ10に出力される。
【0031】
階調デコーダ10は、リングカウンタリセット回路と14段リングカウンタとL個の4ビットセレクタとを含んで構成される。リングカウンタリセット回路は、リセット端子付きDフリップフロップと論理否定素子と2入力ORゲートとによって構成される。リングカウンタリセット回路におけるリセット端子付きDフリップフロップのデータ入力端子は論理「1」電位に固定され、クロック入力端子には信号GCPが入力される。また、論理否定素子には信号CPLが入力され論理否定素子の出力はリセット端子付きDフリップフロップのリセット端子に入力される。2入力ORゲートには、リセット端子付きDフリップフロップの出力と信号CPLとが入力される。ここでリセット端子を論理「0」とすることでリセット端子付きDフリップフロップはリセットされる。上述のように構成されたリングカウンタリセット回路において、信号CPLを論理「1」とするとリセット端子付きDフリップフロップがリセットされて出力は論理「0」となる。その後1つ目の信号GCPの立ち上がりでリセット端子付きDフリップフロップの出力は論理「1」となり、次に信号CPLが論理「1」となった後に、1つ目の信号GCPが立ち上がるまで論理「1」を出力し続ける。リセット端子付きDフリップフロップの出力と信号CPLとは2入力ORゲートに入力されているので、2入力ORゲートの出力は信号CPLの立ち下がりで論理「0」となり、その後信号GCPの1つ目の立ち上がりで論理「1」となり、次に信号CPLが立ち下がるまで論理「1」を出力する。前記2入力ORゲートの出力が14段リングカウンタのリセット信号となる。
【0032】
14段リングカウンタは、14個のリセット端子付きDフリップフロップと論理否定素子とによって構成される。各リセット端子付きDフリップフロップのリセット端子には、リングカウンタリセット回路からのリセット信号が入力される。また、論理否定素子には信号GCPが入力され、論理否定素子の出力は各リセット端子付きDフリップフロップのクロック入力端子に入力される。初段のリセット端子付きDフリップフロップのデータ入力端子は論理「1」に固定されており、各リセット端子付きDフリップフロップの出力は次段のデータ入力端子に入力され、各リセット端子付きDフリップフロップの論理否定出力は階調基本パルスとしてL個の4ビットセレクタに接続されている。上述のように構成された14段リングカウンタは、リングカウンタリセット回路からのリセット信号が論理「1」となる信号CPLの立ち下がりでリセットされ各論理否定出力は論理「1」となる。その後1つ目の信号GCPの立ち下がりで、初段のリセット端子付きDフリップフロップの出力は論理「1」となるので、2段目のデータ入力端子には論理「1」が入力されて論理否定出力は論理「0」となり、次に信号CPLが論理「1」となるまで論理「0」を出力する。同様に、2段目〜14段目の論理否定出力も信号CPLの立ち下がりで論理「1」となり、その後2〜14個目の信号GCPの立ち下がりで論理「0」となる。上述のように、14段リングカウンタは、それぞれ階調基本パルスとして、信号CPLの立ち下がりから1〜14個目の信号GCPの立ち下がりまではL個の4ビットセレクタにオン電位に対応する論理「1」を出力し、残りの時間はL個の4ビットセレクタにオフ電位に対応する論理「0」を出力する。L個の4ビットセレクタは、それぞれ選択される信号として14個の階調基本パルスと、論理「1」電位と、論理「0」電位とが入力され、どの信号を選択するかを決定する信号として並列信号D3P〜DOPがL個の4ビットセレクタに入力される。
【0033】
並列信号D3P〜D0Pの内容によってそれぞれ階調基本パルスからパルスが選択され、階調並列論理パルスDG1,DG2,DG3,…,DGL(総称するときは参照符DGを用いる)として第1レベルシフタ11に出力される。図3に並列信号D3P〜D0Pに対する階調並列論理パルスDGの関係を示す。図3において、並列信号(D3P,D2P,D1P,D0P)=(0,0,0,0)は後述するデータ変換回路6によって変換されるので存在しない。したがって、オフ表示に対応する論理「0」が1水平走査期間の全期間にわたることはなく、必ず一定期間はオン表示に対応する論理「1」が存在し、オン電位が信号電極Xに印加される。
【0034】
第1レベルシフタ11は、階調並列論理パルスDGを液晶ドライバ13を制御することができる信号レベルへと変換し、階調論理パルスDLとして液晶ドライバ13へと出力する。第2レベルシフタ12は、交流化制御信号CAを液晶ドライバ13を制御することができる信号レベルへと変換し、交流化制御信号CALとして液晶ドライバ13へと出力する。
【0035】
液晶ドライバ13は、高耐圧論理ゲートと、電界効果トランジスタとによって構成される。液晶ドライバ13は、階調論理パルスDLと交流化制御信号CALとによって信号電極Xに選択電位V0,V5、非選択電位V2,V3のいずれかの電位を出力する。以下に示す表1は、レベル変換する前のデータである階調並列論理パルスDGと交流化制御信号CAと液晶ドライバ13の出力Aとの関係を示す表である。
【0036】
【表1】
【0037】
階調並列論理パルスDGが論理「1」である場合、出力Aは選択電位であるので、交流化制御信号CAが論理「0」ならば出力Aは電位V0となり、論理「1」ならば出力Aは電位V5となる。また、階調並列論理パルスDGが論理「0」である場合、出力Aは非選択電位であるので、交流化制御信号CAが論理「0」ならば出力Aは電位V2となり、論理「1」ならば出力Aは電位V3となる。
【0038】
図4は、信号電極駆動回路3の動作を示すタイミングチャートである。信号電極駆動回路3の動作について図2を併せて参照しながら説明を行う。時刻t0において、図4(1)に示す信号CPLが立下り、n−1行目の水平走査が開始され、同時にn行目の水平走査期間に表示するデータの転送が開始される。次に信号CPLが立下る時刻t1までの期間T1が1水平走査期間となる。時刻t2において、図4(2)に示す信号CKが立下ると、シフトレジスタ8に図4(3)に示すn−1行目の1水平走査線の走査電極Yと交差する1信号電極Xのための階調表示データD3A〜D0Aが、全ての信号電極Xの分、順次的に転送される。同様の動作を期間T1の間に信号電極数Lと同じL回行う。また、時刻t0で図4(1)に示す信号CPLが立下ることによって、図4(4)に示す並列信号D3P〜D0Pが階調デコーダ10に出力され始める。
【0039】
階調デコーダ10は、図4(5)に示した信号GCPが、たとえば時刻t3,t4,t5,t6において立下るのを14まで計数可能なカウンタによって計数し、階調並列論理パルスDGを出力する。図4(7)に示す信号DG1は、信号CPLが立下ってから、1回目の信号GCPの立下りである時刻t3まで論理「1」となり、以後時刻t1までは論理「0」となる。同様に図4(8)に示す信号DG2は、期間T1における2回目の信号GCPの立下りである時刻t4まで論理「1」となり、図4(9)に示す信号DG13は、期間T1における13回目の信号GCPの立下りである時刻t5まで論理「1」となり、図4(10)に示す信号DG14は、期間T1における14回目の信号GCPの立下りである時刻t6まで論理「1」となり、以後それぞれの信号は、時刻t1まで論理「0」となる。
【0040】
図4(6)に示す信号DG0は期間T1において論理「0」であり、図4(11)に示す信号DG15は期間T1において論理「1」である。時刻t1以降図4(6)〜(11)に示す各信号は、期間T1の波形を繰返す。図4(6)〜(11)に示した信号DGは、それぞれレベル変換され、階調論理パルスDLとして液晶ドライバ13へと入力される。液晶ドライバ13には、さらに図4(12)に示す交流化制御信号CAをレベル変換した交流化制御信号CALが入力され、表1に示す関係によって信号電極Xに対して所定の電位を出力する。図4(13)〜(18)に示す出力Aは、それぞれ信号電極Xへと印加される電位である。
【0041】
図4(14)に示す出力A1は、交流化制御信号CAが論理「1」のときは、時刻t0において信号CPLが立下ってから時刻t3において信号GCPが立下るまでは信号電極Xにオン電位である電位V5を出力し、残りの期間である時刻t1までは信号電極Xにオフ電位である電位V3を出力する。また、時刻t1以降は交流化制御信号CAが論理「0」となり、時刻t1において信号CPLが立下ってから時刻t7において信号GCPが立下るまでは信号電極Xにオン電位である電位V0を出力し、残りの期間である時刻t11までは信号電極Xにオフ電位である電位V2を出力する。
【0042】
同様に交流化制御信号CAが論理「1」の場合、図4(15)に示す出力A2は時刻t4において信号GCPが立下るまで、図4(16)に示す出力A13は時刻t5において信号GCPが立下るまで、図4(17)に示す出力A14は時刻t6において信号GCPが立下るまで、信号電極Xにオン電位である電位V5をそれぞれ出力し、残りの期間である時刻t1まではオフ電位である電位V3をそれぞれ出力する。また、交流化制御信号CAが論理「0」の場合、つまり時刻t1から時刻t11までの期間T2において、図4(14)に示す出力A1は時刻t7において信号GCPが立下るまで、図4(15)に示す出力A2は時刻t8において信号GCPが立下るまで、図4(16)に示す出力A13は時刻t9において信号GCPが立下るまで、図4(17)に示す出力A14は時刻t10において信号GCPが立下るまで、信号電極Xにオン電位である電位V0をそれぞれ出力し、残りの期間である時刻t11まではオフ電位である電位V2をそれぞれ出力する。
【0043】
図4(13)に示す出力A0は、常にオフ電位であるので、交流化制御信号CAが論理「1」である期間T1においては電位V3であり、交流化制御信号CAが論理「0」である期間T2においては電位V2である。図4(18)に示す出力A15は、常にオン電位であるので、交流化制御信号CAが論理「1」である期間T1においては電位V5であり、交流化制御信号CAが論理「0」である期間T2においては電位V0である。
【0044】
このようにして、変換後の階調表示データD3A〜D0Aの内容に対応して交流化制御信号CAが論理「1」のときは、1水平走査期間の始まりである信号CPLの立下りから階調表示データD3A〜D0Aの内容に対応した期間は信号電極Xにオン電位である電位V5を出力し、残りの期間は信号電極Xにオフ電位である電位V3を出力し、交流化制御信号CAが論理「0」のときは、1水平走査期間の始まりである信号CPLの立下りから階調表示データD3A〜D0Aの内容に対応した期間は信号電極Xにオン電位である電位V0を出力し、残りの期間は信号電極Xにオフ電位である電位V2を出力することにより、階調表示が可能となる。ここで、後述するデータ変換回路6があるため、(D3A,D2A,D1A,D0A)=(0,0,0,0)は存在せず、1水平走査期間の始まりから少なくとも一定期間W2は信号電極Xにオン電位の信号電極駆動信号を印加することが可能となる。
【0045】
図5は、走査電極駆動回路4の構成を示すブロック図である。走査電極駆動回路4は、シフトレジスタ14と、第1レベルシフタ15と、第2レベルシフタ16と、液晶ドライバ17とを含んで構成される。走査電極駆動回路4には、走査開始信号Sと、シフトクロックとなる信号CPLと、交流化制御信号CAとが入力される。また、電源入力としては、選択電位である電位V0,V5と、非選択電位である電位V1,V4と、走査電極駆動回路4内の論理回路が論理「1」であるときの電位VDDと、該論理回路が論理「0」であるときの電位VSSとが入力される。ここで、選択電位である電位V5と前記電位VSSとは同電位である。
【0046】
走査電極駆動回路4に入力される走査開始信号Sは、論理「0」が非選択状態を示し、論理「1」が選択状態を示す。信号CPLの立下りのタイミングで走査開始信号Sは順次シフトレジスタ14に転送され、走査電極数Mと同じ数の並列走査信号SP1,SP2,…,SPn−1,SPn,…,SPM(総称するときは参照符SPを用いる)として第1レベルシフタ15に出力される。第1レベルシフタ15は、並列走査信号SPを液晶ドライバ17を制御することができる信号レベルである並列走査信号DNに変換し液晶ドライバ17に出力する。また、第2レベルシフタ16は、信号電極駆動回路3における第2レベルシフタ12と同様に、交流化制御信号CAを液晶ドライバ17を制御することができる信号レベルである交流化制御信号CANに変換し液晶ドライバ17に出力する。
【0047】
液晶ドライバ17は、高耐圧論理ゲートと、電界効果トランジスタによって構成される。液晶ドライバ17は、並列走査信号DNと交流化制御信号CANとに基づき、選択電位である電位V0,V5と非選択電位である電位V1,V4のいずれかの電位をそれぞれ走査電極Yに出力する。レベルシフト後の交流化制御信号CANとレベルシフト後の並列走査信号DNとの状態によって、すなわち以下に示す表2における交流化制御信号CAと並列走査信号SPの状態によって各走査電極Yに走査電極印加信号B1,B2,…,Bn(総称するときは参照符Bを用いる)を出力する。
【0048】
【表2】
【0049】
表2は、交流化制御信号CAが論理「1」である場合は、並列走査信号SP1〜SPMのうち論理「1」である端子への走査電極印加信号B1〜BMとして選択電位である電位V0を走査電極Yに印加し、並列走査信号SP1〜SPMのうち論理「0」である端子への走査電極印加信号B1〜BMは非選択電位である電位V4を走査電極Yに印加することを示し、交流化制御信号CAが論理「0」である場合は、並列走査信号SP1〜SPMのうち論理「1」である端子への走査電極印加信号B1〜BMは選択電位である電位V5を走査電極Yに印加し、並列走査信号SP1〜SPMが論理「0」である端子への走査電極印加信号B1〜BMは非選択電位である電位V1を走査電極Yに印加することを示す。
【0050】
図6は、走査電極駆動回路4における動作を示すタイミングチャートである。時刻t20から時刻t21までの期間T10において、図6(1)に示す走査開始信号Sが論理「1」となり、期間T10内の時刻t24において図6(2)に示す信号CPLが立下ることで1垂直走査期間が始まる。1垂直走査期間は、次に走査開始信号Sが論理「1」となる時刻t22から時刻t23までの期間T11において、信号CPLが立下る時刻t31までの期間T16となる。1垂直走査期間である期間T16において、図6(2)に示す信号CPLは、たとえば時刻t24〜t31などで液晶表示装置1における走査電極Yの本数Mと同じ数だけ立下る。
【0051】
時刻t24において信号CPLが立下ると、図6(3)に示す並列走査信号SP1が、次に信号CPLが立下る時刻t25までの期間T18において論理「1」となる。期間T16における時刻t25以降の期間は、論理「0」となる。同様に、時刻t25において図6(4)に示す並列走査信号SP2が論理「1」となり、時刻t26以降は論理「0」となる。信号CPLがそれぞれの時刻において立下る毎に、図6(3)〜(7)に示す所定の並列走査信号SPが次に信号CPLが立下るまで論理「1」となる。図6(3)〜(7)に示す並列走査信号SPと図6(8)に示す交流化制御信号CAとによって、図6(9)〜(13)に示す走査電極印加信号Bが各走査電極Yに対して出力される。図6(8)に示す交流化制御信号CAは、期間T18毎に論理「0」と「1」とが繰返される。図6(9)に示す走査電極印加信号B1は、図6(3)に示す並列走査信号SP1が論理「1」である期間T18の間交流化制御信号CAが論理「1」であるので、選択電位である電位V0となる。期間T16における残りの期間走査電極印加信号B1は非選択電位となるので、交流化制御信号CAが論理「0」のときは電位V1となり、交流化制御信号CAが論理「1」のときは電位V4となる。
【0052】
同様に、期間T16において、並列走査信号SPが論理「1」である期間に対応する走査電極印加信号Bは選択電位となるので、交流化制御信号CAが論理「1」のときは電位V0となり、交流化制御信号CAが論理「0」のときは電位V5となる。並列走査信号SPが論理「0」である期間に対応する走査電極印加信号Bは非選択電位となるので、交流化制御信号CAが論理「0」のときは電位V1となり、交流化制御信号CAが論理「1」のときは電位V4となる。
【0053】
図7は、データ変換回路6の回路図である。データ変換回路6は、4入力NORゲート18と2入力ORゲート19とによって構成される。データ変換回路6には、4ビットの階調表示データD3〜D0が入力され、階調表示データD3A〜D0Aを信号電極駆動回路3に出力する。D3とD3AとはともにMSB(
Most Significant Bit)であり、D0とD0AとはともにLSB(Least
Significant Bit)である。D3〜D1はそのままD3A〜D1Aとして信号電極駆動回路3へと出力される。4入力NORゲート18には、階調表示データD3〜D0が入力され、出力は、
(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)
であるときのみ「1」となる。2入力ORゲート19には、階調表示データD0と、4入力NORゲート18の出力とが入力される。
【0054】
(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)
以外のときは、4入力NORゲート18の出力は「0」であり、2入力ORゲート19から階調表示データD0がそのまま階調表示データD0Aとして信号電極駆動回路3へと出力されるが、
(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)
であるときには4入力NORゲート18の出力は「1」となるために、2入力ORゲート19の出力であるD0Aは「1」となる。
【0055】
上述のようにして、階調表示データD3〜D0が、信号電極駆動回路3によって信号電極Xに印加されるオン電位であるパルスの幅が0となるようなデータ、すなわち、
(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)
であるとき、最小のパルス幅W2となるような変換後の階調表示データ(D3A,D2A,D1A,D0A)=(0,0,0,1)に変換する。
本実施例では、通常のPWM階調表示液晶駆動装置に図7のデータ変換回路6を加えているので、総階調数はデータ変換回路6を加えない場合に比べて、“1”だけ少なくなる。データ変換回路6の回路図における真理値表を下記表3に示す。真理値表からも分かるように、データ変換回路6への入力階調は表3の左側にあるように16階調であるのに対し、データ変換回路6から出力され信号電極駆動回路3へ入力されるときの階調は、(0,0,0,0)が(0,0,0,1)に変換されるため15階調となり、総階調数が1だけ少なくなる。
【表3】
【0056】
図8は、交流化制御信号発生回路7の回路図である。交流化制御信号発生回路7は、論理否定素子20とDフリップフロップ21とによって構成される。交流化制御信号発生回路7は、信号CPLに基づいて交流化制御信号CAを発生し、信号電極駆動回路3および走査電極駆動回路4へと供給する。
【0057】
Dフリップフロップ21は、論理否定出力/Qが入力Dに接続され、論理否定素子20の出力がクロックとして入力される。したがって、交流化制御信号発生回路7は、信号CPLの立下り毎に交流化制御信号CAとして論理「0」と論理「1」とを交互に出力する。上述のようにして、液晶表示パネル2の画素の駆動電圧の極性を制御するための信号である交流化制御信号CAは、1水平走査期間毎に論理「0」と論理「1」とを交互に出力する信号となる。
【0058】
上述のように構成される液晶表示装置1において、液晶表示パネル2における画素の駆動電圧の極性が1水平走査期間毎に反転していることと、液晶表示パネル2の画素を駆動する際の交流化が正しく行われていることを説明する。
【0059】
液晶表示装置1において、交流化制御信号発生回路7は、信号CPLが立下る毎に、すなわち1水平走査期間毎に論理「0」と論理「1」とが交互に入替わる交流化制御信号CAを、信号電極駆動回路3と走査電極駆動回路4とに供給する。交流化制御信号CAが論理「1」である場合は、信号電極駆動回路3は前記表1に示したように、信号電極Xに対してオン電位である電位V5もしくはオフ電位である電位V3を出力する。走査電極駆動回路4は、前記表2に示したように走査電極Yに選択電位である電位V0もしくは非選択電位である電位V4を出力する。同様に交流化制御信号CAが論理「0」の場合は、信号電極駆動回路3は信号電極Xにオン電位である電位V0もしくはオフ電位である電位V2を出力する。走査電極駆動回路4は、走査電極Yに選択電位である電位V5もしくは非選択電位である電位V1を出力する。
【0060】
したがって、走査電極Yが選択電位である場合と、非選択電位である場合、さらに信号電極Xがオン電位である場合とオフ電位である場合とをそれぞれ組合わせた4つの場合において交流化制御信号CAが論理「0」と論理「1」となる場合を調べる。
【0061】
まず、走査電極Yが非選択電位で信号電極Xがオン電位である電極の交差部分の画素に印加される電圧は、交流化制御信号CAが論理「1」である場合は、V4−V5=VAであり、交流化制御信号CAが論理「0」である場合は、V1−V0=−VAである。交流化制御信号CAは、1水平走査期間毎に論理「0」と論理「1」とが交互に入替わるので、走査電極Yが非選択電位で信号電極Xがオン電位である電極の交差部分の画素に印加される電圧の極性は、1水平走査期間毎に反転する。また、本実施例においては、走査電極数Mが奇数であるので、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で論理「1」であった交流化制御信号CAは、引続く垂直走査期間内の同じ水平走査期間では論理「0」となる。したがって、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で画素に印加される電圧と、引続く垂直走査期間内の同じ水平走査期間で画素に印加される電圧の極性は反転しており、液晶駆動が交流によって行われている。
【0062】
次に、走査電極Yが選択電位で信号電極Xがオン電位である電極の交差部分の画素に印加される電圧は、交流化制御信号CAが論理「1」の場合はV0−V5=4×VA+Vbであり、交流化制御信号CAが論理「0」の場合はV5−V0=−(4×VA+Vb)である。また、選択電位は1垂直走査期間内において1水平走査期間毎に線順次で走査電極Yに与えられるので、同一走査電極には1垂直走査期間内において1度しか選択電位は与えられない。
【0063】
本実施例においては走査電極数Mが奇数であるので、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で、論理「1」であった交流化制御信号CAは、引続く垂直走査期間の同じ水平走査期間では論理「0」となる。したがって、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で画素に印加される電圧と、引続く垂直走査期間内の同じ水平走査期間で画素に印加される電圧の極性は反転しており、液晶駆動は交流によって行われている。
【0064】
同様に、走査電極Yが選択電位で信号電極Xがオフ電位である電極の交差する部分の画素に印加される電圧は、交流化制御信号CAが論理「1」の場合はV0−V3=2×VA+Vbであり、交流化制御信号CAが論理「0」の場合はV5−V2=−(2×VA+Vb)である。また、選択電位は1垂直走査期間内においては、1水平走査期間毎に線順次で走査電極に与えられるので、同一走査電極には1垂直走査期間内において1度しか選択電位は与えられない。
【0065】
本実施例においては走査電極数Mが奇数であるので、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で、論理「1」であった交流化制御信号CAは、引続く垂直走査期間の同じ水平走査期間では論理「0」となる。したがって、任意の垂直走査期間内の任意の水平走査期間で画素に印加される電圧と、引続く垂直走査期間内の同じ水平走査期間で画素に印加される電圧の極性は反転しており、液晶駆動は交流によって行われている。
【0066】
以上のように本実施例においては、液晶表示パネルの画素の駆動電圧の特性が1水平走査期間毎に反転しており、液晶表示パネルの画素の駆動の交流化が正しく行われる。
【0067】
次に、本実施例において表示パターンによらず画素駆動電圧波形の鈍りの回数がほぼ同じとなり、画素駆動電圧実効値の低下の差が少なくなり、その結果液晶表示パネルの表示からクロストークを減少させることができることを説明する。従来技術と同様に、前記図9に示す液晶表示パネルの表示例29にて説明する。前述したように、図9に示す液晶表示パネルの表示例29において、X1〜X6はそれぞれ信号電極を示し、Y1〜Y9はそれぞれ走査電極を示す。また、表示例29において黒丸はオフ表示を示し、白丸はオン表示を示し、斜線の入った丸は中間調の表示であることを示す。図10は、前記図9に示す表示を行った場合の連続した垂直走査期間(2フレーム期間)の信号波形である。
【0068】
本実施例における液晶表示装置1では、図9に示すような表示を行うために、図10(1)〜(7)に示す波形の信号を各電極に印加する。図10(1)〜(7)に示す信号波形は1水平走査期間毎に液晶表示パネル2の画素を駆動する電圧極性を反転させて交流化を行う場合の信号波形である。また、1水平走査期間内でオン電位であるパルス幅W1を調整し、中間調の表示を行っている。さらに、階調表示データに基づいて決定されるオン電位であるパルス幅が0であるときは、水平走査期間の開始時刻から予め定める期間W2は、オン電位を信号電極に印加する。図10(1)は、図9に示す走査電極Y3に印加される走査電極印加信号の波形図である。図10(2)〜(7)は、それぞれ図9に示す信号電極X1〜X6に印加される信号電極印加信号の波形図である。液晶表示パネル2の走査電極抵抗、信号電極抵抗、液晶層の静電容量等に起因する時定数などによって印加電圧の立上り、立下り毎に電圧波形の鈍りが発生する。
【0069】
図11(1)〜(6)に示す波形は、前述のような要因によって発生する波形の鈍りを考慮した図10(1)に示す信号波形と、図10(2)〜(7)に示す信号波形とのそれぞれの合成波形であり、走査電極Y3と信号電極X1〜X6の交差部分に存在する画素にそれぞれ印加される画素駆動電圧波形である。図11(1)〜(6)に示される各画素駆動電圧波形を比較すると、波形の鈍りの回数がほぼ同じであることが確認できる。波形の鈍りの回数が1番少ないのは、図9の白丸で示されるオン表示に対応する図11(2)に示される波形であり、1垂直走査期間において波形が9回鈍っている。また、波形の鈍りの回数が1番多いのは、図9の黒丸で示されるオフ表示と斜線の入った丸で示される中間調表示とに対応する図11(1),(3),(5)に示される波形であり、1垂直走査期間において波形が11回鈍っている。図11(2)に示される波形は、前記図9の信号電極X2と走査電極Y1〜Y9との縦1列に並んだ各交差部分に存在する画素に対して表示を行った場合における、走査電極Y3と信号電極X2との交差部分に存在する画素にオン表示のために印加される画素駆動電圧波形である。図11(6)に示される波形は、走査電極Y3と信号電極X6との交差部分に存在する画素にオン表示のために印加される画素駆動電圧波形である。
図11(1)に示される波形は、走査電極Y3と信号電極X1との交差部分に存在する画素にオフ表示のために印加される画素駆動電圧波形であり、図11(3)に示される波形は走査電極Y3と信号電極X3との交差部分に存在する画素に中間調表示のために印加される画素駆動電圧波形であり、図11(5)に示される波形は走査電極Y3と信号電極X5との交差部分に存在する画素にオフ表示のために印加される画素駆動電圧波形である。図11(4)に示される波形は、走査電極Y3と信号電極X4との交差部分に存在する画素にオフ表示のために印加される画素駆動電圧波形である。
【0070】
前述のように、従来技術においては、1垂直走査期間における波形の鈍りの回数が最低で3回で最高で11回と表示内容によっては著しく鈍りの回数の差があったのに対し、本実施例では、1垂直走査期間における波形の鈍りの回数が最低で9回、最高で11回と鈍りの回数の差は2(=11−9)回となり、従来技術と比べて大幅に減少する。波形の鈍りの回数が1番少ない図11(2)に示される波形の、走査電極Y3の水平走査期間と引続く1水平走査期間との連続する2水平走査期間での鈍りの回数は、各1回ずつ、合計2回である。
波形の鈍りの回数が1番多い図11(1),(3),(5)に示される波形の走査電極Y3の水平走査期間と引続く1水平走査期間との連続する2水平走査期間での鈍りの回数は、3回と1回であって合計4回である。このように、選択電位が印加される水平走査期間と引続く水平走査期間との連続する2水平走査期間の鈍りの回数差は、前述の3回と前述の1回との差であって、2(=3−1)回であり、1垂直走査期間の鈍りの回数差2(=11−9)と等しい。
また図11(1)〜(6)に示されるすべての波形において、選択電位が印加される第3水平走査期間と連続しない(すなわちその第3水平走査期間の両隣の第2および第4水平走査期間を除いた)2水平走査期間(すなわち第5および第6水平走査期間、第6および第7水平走査期間、第7および第8水平走査期間、ならびに第8および第9水平走査期間)では、波形の鈍りの回数が2回である。
【0071】
上述のように、本実施例における液晶表示装置1では、鈍りの回数差は選択電位が印加される水平走査期間と引続く水平走査期間との連続する2水平走査期間のみで生じる。図9に示す液晶表示パネルの表示例29では、信号電極数L=6、走査電極数M=9として説明を行ったが、実際の液晶表示装置では走査電極数Mがもっと多くなるので、従来技術では波形の鈍りの回数の差が増加し、画素駆動電圧実効値の電圧低下の差が大きくなる。そのため、液晶表示パネル2の表示にクロストークが増えることとなるが、本実施例に示す駆動方法では、1垂直走査期間の鈍りの回数が増えることにもかかわらず、鈍りの回数差は2回のままであり、画素駆動電圧実効値の電圧低下の差はほとんどなく、液晶表示パネル2の表示のクロストークが極めて少ない有効な表示を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、表示パターンによって信号電極毎にばらつきのあった1水平走査期間における画素に印加される電圧波形の立上りおよび立下りの合計回数がほぼ揃い、回数が異なってもたかだか2回とほぼ一定になるので、立上り、立下り毎に発生する画素に印加される印加電圧の鈍りの回数差が原因となって発生していたクロストークをほぼなくすことができる。また、オン電位である期間が0になるような階調表示データが入力されてもオン電位が予め定める期間印加される階調表示データに変換されるために、オン電位である期間が0になる場合のみ有効となるような回路が必要なくなる。
【0082】
また本発明によれば、液晶表示パネルを各駆動手段によって駆動し、また変換手段によって信号電極に印加されるオン電位である期間が0となるような階調表示データは、オン電位が予め定める期間印加される階調表示データに変換される。そのため、表示パターンによって信号電極毎にばらつきのあった1水平走査期間における画素に印加される印加電圧波形の立上りおよび立下りの合計回数が揃い、回数が異なってもたかだか2回とほぼ一定になるので、立上り、立下り毎に発生する画素に印加される印加電圧の鈍りの回数差が原因となって発生していたクロストークをほぼなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例である液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】 信号電極駆動回路3の構成を示すブロック図である。
【図3】 並列信号D3P〜D0Pと階調並列論理パルスDGの関係を示す図である。
【図4】 信号電極駆動回路3の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 走査電極駆動回路4の構成を示すブロック図である。
【図6】 走査電極駆動回路4の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 データ変換回路6の回路図である。
【図8】 交流化制御信号発生回路7の回路図である。
【図9】 液晶表示パネルにおける表示例29を示す図である。
【図10】 液晶表示装置1において図9に示す表示例29を表示する場合の連続した2垂直走査期間の信号波形である。
【図11】 液晶表示装置1において図9に示す表示例29を表示する場合の波形の鈍りを考慮した実際の画素駆動電圧波形である。
【図12】 従来の中間調を表示する液晶表示装置30の概略的な構成を示すブロック図である。
【図13】 液晶表示装置30において図9に示す表示例29を表示する場合の各電極に与える信号波形である。
【図14】 液晶表示装置30において図9に示す表示例29を表示する場合の理想的な画素駆動電圧波形である。
【図15】 液晶表示装置30において図9に示す表示例29を表示する場合の波形の鈍りを考慮した実際の画素駆動電圧波形である。
【符号の説明】
1,22,41,42 液晶表示装置
2 液晶表示パネル
3 信号電極駆動回路
4 走査電極駆動回路
5 電源電圧発生回路
6 データ変換回路
7 交流化制御信号発生回路
8,14 シフトレジスタ
9 データラッチ回路
10 階調デコーダ
11,15 第1レベルシフタ
12,16 第2レベルシフタ
13,17 液晶ドライバ
18 4入力NORゲート
19 2入力ORゲート
20 論理否定素子
21 Dフリップフロップ
Claims (2)
- 互いに交差して配置される複数の信号電極と奇数の走査電極との間に液晶層を介在して構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素とする液晶表示パネルの駆動方法において、
LSBからMSBまでのビットから成り、水平走査期間毎に各画素に表示される階調表示データ(D3〜D0)が外部から入力され、
1垂直走査期間毎に、かつ1水平走査期間毎に、予め定める基準電位を中央値として極性が反転する第1および第2選択電位V0,V5を線順次で各走査電極に印加し、前記第1および第2選択電位V0,V5とは逆極性の第1および第2非選択電位V4,V1を、第1および第2選択電位V0,V5が印加されていない残りの走査電極に印加し、
信号電極には、
(a)前記階調表示データの全てのビットが、論理「1」でも論理「0」でもないとき、
(a1)前記水平走査期間内で、前記第1および第2選択電位V0,V5が印加された走査電極に対応する画素に表示される階調表示データに基づいて決定される各水平走査期間の開始時刻からのオン表示期間W1は、前記第1選択電位V0とは逆極性であってかつ第2選択電位V5と等しい第1オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、第1選択電位V0とは逆極性の第1オフ電位V3を印加し、または
(a2)前記オン表示期間W1は、前記第2選択電位V5とは逆極性であってかつ第1選択電位V0と等しい第2オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、前記第2選択電位V5とは逆極性の第2オフ電位V2を印加し、
V0 − V1 = V1 − V2 = V3 − V4 = V4 − V5 = VA
V2 − V3 = Vb
であり、
(b)前記階調表示データの全てのビットが論理「1」であるとき、前記オン表示期間は、1水平走査期間T18の全期間とし、第1または第2オン電位を印加し、
(c)前記階調表示データの全てのビットが論理「0」であってオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データを、LSBのみが論理「1」であって他のビットが論理「0」である階調表示データ(D3A〜D0A)に変換して、前記オン表示期間を最小の期間W2にして、
(c1)その最小の期間W2は、第1オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第1オフ電位V3を印加し、または
(c2)前記最小の期間W2は、第2オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第2オフ電位V2を印加することを特徴とする液晶表示パネルの駆動方法。 - 互いに交差して配置される複数の信号電極と奇数の走査電極との間に液晶層を介在して構成され、信号電極と走査電極との交差部分を画素とする液晶表示パネルの駆動装置において、
(A)LSBからMSBまでのビットから成り、水平走査期間毎に各画素に表示される階調表示データ(D3〜D0)が外部から入力され、
(B)1垂直走査期間毎に、かつ1水平走査期間毎に、予め定める基準電位を中央値として極性が反転する第1および第2選択電位V0,V5を線順次で各走査電極に印加し、前記第1および第2選択電位V0,V5とは逆極性の第1および第2非選択電位V4,V1を、第1および第2選択電位V0,V5が印加されていない残りの走査電極に印加する走査電極駆動手段と、
(C)信号電極駆動手段であって、
階調表示データが与えられ、
信号電極には、
(c1)その与えられる階調表示データの全てのビットが、論理「1」でも論理「0」でもないとき、
(c1−1)前記水平走査期間内で、前記第1および第2選択電位V0,V5が印加された走査電極に対応する画素に表示される階調表示データに基づいて決定される各水平走査期間の開始時刻からのオン表示期間W1は、前記第1選択電位V0とは逆極性であってかつ第2選択電位V5と等しい第1オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、第1選択電位V0とは逆極性の第1オフ電位V3を印加し、または
(c1−2)前記オン表示期間W1は、前記第2選択電位V5とは逆極性であってかつ第1選択電位V0と等しい第2オン電位を印加し、そのオン表示期間W1の後の残りの期間は、前記第2選択電位V5とは逆極性の第2オフ電位V2を印加し、
V0 − V1 = V1 − V2 = V3 − V4 = V4 − V5 = VA
V2 − V3 = Vb
であり、
(c2)前記階調表示データの全てのビットが論理「1」であるとき、前記オン表示期間は、1水平走査期間T18の全期間とし、第1または第2オン電位を印加し、
前記与えられる階調表示データ(D3−D0)の全てのビットが論理「0」であるとき、前記オン表示期間W1は0である信号電極駆動手段と、
(D)前記外部から入力される階調表示データ(D3〜D0)が与えられ、前記外部から入力される階調表示データ(D3〜D0)の全てのビットが論理「0」であってオン表示期間が0であるときのみ、当該階調表示データ(D3〜D0)を、LSBのみが論理「1」であって他のビットが論理「0」である階調表示データ(D3A〜D0A)に変換して、前記オン表示期間を最小の期間W2にして、
(d1)その最小の期間W2は、第1オン電位を印加し、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第1オフ電位V3を印加させ、または
(d2)前記最小の期間W2は、第2オン電位を印加させ、前記最小期間W2の後の残りの期間は、第2オフ電位V2を印加させるデータ変換手段とを含むことを特徴とする液晶表示パネルの駆動装置。
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