JP3233010B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3233010B2
JP3233010B2 JP8234096A JP8234096A JP3233010B2 JP 3233010 B2 JP3233010 B2 JP 3233010B2 JP 8234096 A JP8234096 A JP 8234096A JP 8234096 A JP8234096 A JP 8234096A JP 3233010 B2 JP3233010 B2 JP 3233010B2
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electrode
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tft
voltage
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佳朗 三上
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秀夫 佐藤
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晶哉 足立
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明の改善点を明確にするため、現在
のTFTアクティブマトリクス駆動方式について以下に
説明する。なお、これまでに知られているアクティブマ
トリクスパネル技術については、小林駿介著、1990
年出版カラー液晶ディスプレイ(産業図書)に詳しく説
明されている。TFTアクティブマトリクス液晶ディス
プレイを駆動する際には走査電極により1フレーム時間
ごとに1回走査パルスが印加される。1フレーム時間と
しては1/60秒程度がよく用いられ、このパルスは通
常パネルの上側から下に向かって順次タイミングをずら
しながら印加する。従って、画素構成として、640×
480ドットのカラーパネルでは、1画素が3ドットか
ら構成されるため、総ドット数は1920×480ドッ
トとなり、走査パルスの時間幅は約35μsである。一
方、信号電極には走査パルスが印加される1行分の画素
の液晶に印加する液晶駆動電圧を走査パルスに同期して
一斉に印加する。ゲートパルスを印加された選択画素で
は走査電極に接続されたTFTのゲート電極電圧が高くな
り、TFTがオン状態になる。このとき、液晶駆動電圧
は、TFTのソース,ドレイン間を経由して表示電極に
印加され、表示電極と、対向基板上に形成した対向電極
との間に形成される液晶容量と、画素に配置した負荷容
量とを合わせた、画素容量を充電する。この動作を繰り
返すことにより、パネル全面の画素容量には、フレーム
時間ごとに繰り返し液晶印加電圧が印加される。
【0003】また、液晶を駆動するのは、交流電圧であ
る。そのため、フレーム時間ごとに極性反転した電圧を
信号電極に印加する。しかしながら、パネルにおける液
晶の電圧に対する透過特性は、同じ電位差の正極性を印
加したときと負極性を印加したときとで異なる。そのた
め、正極性と負極性とで階調差が生じているように見え
る。通常、液晶駆動周波数は60ヘルツであるため、表
示は60ヘルツで異なる階調を交互に出力してしまう。
この表示は、明滅が生じているように見える。この明滅
はフリッカと呼ばれ、表示を見づらくさせている。
【0004】このフリッカを防止するため、隣合う画素
の駆動電圧極性を反転する駆動法がとられている。この
方法はミクロ的に見れば、隣り合う画素間で階調が異な
っている。しかし、隣りとの画素間隔が狭いため、人間
の目で隣り合う画素間の視野角が小さくなり、したがっ
て隣り合う画素間の階調差が認識されない。すなわち、
人間の目は、正極の階調と負極の階調を足して2で割っ
た平均化された平均階調で認識される。時間的に見れ
ば、一つの画素が正極のとき、その隣りの画素は負極で
あり、前述したように平均階調が表示される。交流波形
が反転したとき、その一つの画素は負極となり、その隣
りの画素は正極となるため、結局は先程の全く同じ平均
階調が表示されることになる。このような方法は列毎反
転とも呼ばれている。従来の方法は、互いに隣り合う信
号電極、上下に隣り合う画素の信号電極を反転させるた
め、走査パルス時間ごとに極性を反転した信号電圧を信
号電極に印加することにより良好な表示を得てきた。
【0005】しかし、その結果パネルを駆動するための
電力の多くが、走査,信号配線の交差部容量、また、配
線と、対向基板上全面に形成した対向電極との間の液晶
の容量を駆動するために消費される。
【0006】この電力を低減するために、走査電極と信
号電極で制御するデータ保持手段とこのデータ保持手段
の出力で制御するスイッチ手段を設け、このスイッチ手
段で表示電極の電圧を制御する方法がある。この方法
は、液晶端子の一方の電極である対向電極に液晶を駆動
するための交流電圧を印加し、他方の電極である表示電
極はスイッチ手段で制御する。つまり、スイッチ手段が
オン状態のとき液晶には対向電極の交流電圧が印加さ
れ、スイッチ手段がオフ状態のとき液晶には電圧が印加
されない。この方法は、データ保持手段で“1”,
“0”の二値の状態を保持し、信号電極の極性反転が不
要になるため、信号電極の容量を駆動する電力を削減で
きる。さらに、液晶印加電圧は対向電極の信号で交流化
するので、液晶印加電圧を交流化するための走査は不要
になる。このため、データ保持手段への書き込みは変化
したデータだけでよいので実質的な走査の周波数を低減
することができ、この点でも電力削減の効果がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】消費電力を低減する方
法として、画素にメモリ機能と、メモリの情報により液
晶駆動電圧を制御する機能を設け、書き換えが必要な画
素のみを選択的に書き換える駆動方式を提案した。しか
し、上記の方法は液晶端子の一方の電極である対向電極
に、液晶を駆動するための交流電圧を印加している。こ
のため、表示部の全画素が同一の位相で駆動され、フリ
ッカが目立ち十分な表示画質が得られなかった。
【0008】本発明の目的は、消費電力を低減しても良
好な表示を達成できる表示装置を提供することにある。
また、消費電力を低減し、フリッカのない液晶表示装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、画素内部のデータ保持手段と画素制御手段の間にタ
イミングスイッチを付加し、隣接する画素間でそのスイ
ッチをオンするタイミングをフリッカ防止電極駆動回路
でずらすことよって、隣接する画素間で液晶印加電圧の
位相をずらして極性を反転する。この場合、時間的にみ
ると、隣接する画素間で液晶印加電圧の極性が互いに逆
極性の状態と、極性がともに正極の状態と、ともに負極
の状態と三つの状態が存在する。すなわち、正極の時の
階調と負極の時の階調とそれらの平均階調との三つの階
調が時系列で表示されることになる。そこで、極性が反
転している状態つまり平均階調を表示している時間を長
くすることにより、フリッカを目立たなくさせること
で、上記課題を解決する。
【0010】本発明の液晶表示装置は、液晶駆動電圧波
形の立ち下がり及び立ち上がりの直前で上記スイッチを
オンにさせるタイミング構成である。上記スイッチをオ
ンにさせた画素は、液晶駆動電圧が変位しても、液晶印
加電圧は変位しなく、上記スイッチをオンにさせたとき
の電位を保持している。上記スイッチの存在しない画素
で、液晶駆動電圧がそのまま印加される。このときの隣
接する画素間で液晶印加電圧の位相を比較すれば、位相
差が180度近く生じている。なぜならば、液晶駆動電
圧波形の立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジま
でを1周期とし360度とすると、上記スイッチの存在
する画素での液晶印加電圧の立ち上がりエッジが液晶駆
動電圧波形の立ち下がりエッジの直前であり、半周期ず
れているからである。位相差が180度という状態は、
隣接する画素間で極性が同じになっている瞬間がない。
すなわち、平均階調しか表示されない状態である。この
ように隣接する画素間で位相差を180度近くすること
によって、フリッカのない安定した表示が得られ、上記
課題を解決する。
【0011】本発明の液晶表示装置は、タイミングスイ
ッチにnチャネルとpチャネルTFTを組み合わせる構成
により、隣接する画素間で液晶印加電圧の位相をずらす
タイミングスイッチを実現することで、上記の課題を解
決する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の液
晶表示装置を詳しく説明する。
【0013】図1は本発明における実施例の液晶表示装
置のブロック図である。図示していないTFT基板上に
形成した表示部1には画素2が縦m×横nドットがマト
リクス状に配置される。各々の画素へアドレスX電極
3,アドレスY電極4及び信号電極5が配線される。画
素内部には、指定されたアドレスを認識するためのアン
ド回路6と、サンプリングコンデンサ7およびサンプリ
ングTFT8から構成する表示データ保持回路と、画素
駆動TFT9と、表示電極10が配置される。アドレス
X電極3はアドレスX選択回路、アドレスY電極4はア
ドレスY選択回路、信号電極5は信号データ書き込み回
路に接続されている。共通電極11は、接地される。ま
た液晶をオフするために表示オフTFT12が配置さ
れ、サンプリングコンデンサ7の電位状態により、対向
電極電圧を表示電極10に伝達する。液晶を挟んでTF
T基板上の表示電極10に対向して設けた対向電極13
は、対向電極駆動回路により駆動される。図示されてい
ないが、TFT基板,対向基板の外には両側に偏光板、
及び片側にバックライトを配置して液晶表示装置が構成
される。
【0014】一列おきの画素2に設けたTFTスイッチ
14とTFTスイッチ15は、フリッカ防止のための構
成である。それぞれのTFTスイッチのゲートは、フリ
ッカ防止電極16とフリッカ防止電極17に接続され
る。二つの電極16,17は、フリッカ防止電極駆動回
路に接続される。フリッカ防止電極駆動回路は、TFT
スイッチ14とフリッカ防止オフスイッチ15を駆動す
るためのタイミングパルス発生回路である。フリッカ防
止電極駆動回路の一実施例を図2に示し、そのタイミン
グチャートを図3に示す。単安定回路はモノステーブル
マルチバイブレータとも称される。その働きは、パルス
状の入力信号に対してその立ち下がりに同期して一定の
時間幅τを持つパルス状の信号を発生する。そして一定
時間間隔のパルス状信号を出力した後は出力状態は初期
状態に戻り、定常的な安定点は1(単)個である。出力
のパルス状信号の時間幅τは、外付けされるタイミング
用の容量CTと抵抗RTの値によって決定される。単安
定回路18に図3のようなクロックCLKを入力した場
合、その出力Qはクロックの立ち下がりでVonのように
一定時間幅τのパルス状信号となる。その出力を全く同
じ単安定回路19に入力する。するとその出力は、Von
の立ち下がりでVoff のように一定時間幅τのパルス状
信号となる。その出力信号によって、スイッチ20はト
グル動作される。するとVdrive のようなVLとVHの
二値をもつ方形波が得られ、対向電極が駆動できる。
【0015】図4はアンド回路6の一実現例である。本
回路は、アンドTFT21のゲートにアドレスY電極4
を、ソースにアドレスX電極3を接続する構成である。
本回路はアドレスY電極がハイレベルとなったとき、ア
ンドTFT21がオン状態になり、アドレスX電極の電
位が出力に伝達されることにより、アンド回路を実現し
ている。
【0016】図5は、図1の画素のアドレス(2i−
1,j)とその次の列のアドレス(2i,j)を拡大
し、示したものである。iおよびjは、1≦i≦n/
2,1≦j≦mの整数である。図6は、図5のタイミン
グチャートを表したものである。Vdrive は、対向電極
13に送られる方形波状の液晶駆動電圧である。Von
は、フリッカ防止電極駆動回路によってフリッカ防止電
極16で送られるタイミングパルスであり、そのタイミ
ングパルスによってTFTスイッチ14をオンにする。
Voff は、フリッカ防止電極駆動回路によってフリッカ
防止電極17で送られるタイミングパルスであり、その
タイミングパルスによってTFTスイッチ15をオンす
る。ここで、VonはVdrive における方形波の立ち上が
り及び立ち下がりの直前に出力され、Voff はVonの直
後に出力される。Vonのパルス時間幅は、TFTスイッ
チ14がオンし、画素駆動TFT9がオンするに必要な
時間である。Voff のパルス時間幅は、TFTスイッチ
15がオンし、画素駆動TFT9がオフするに必要な時
間である。Vmemoryは、アドレス(2i,j)のサンプ
リングコンデンサ7の電圧波形の例である。Vlcは、ア
ドレス(2i,j)の液晶印加電圧である。ここで言葉
の定義として、液晶駆動電圧というのは対向電極駆動回
路で発生された電圧をいい、液晶印加電圧というのは画
素で表示電極10と対向電極13の間の電位差に相当
し、その間に存在する液晶に印加する電圧のことをい
う。
【0017】図5および図6を用いて動作原理を説明す
る。t0より前の時間でVmemoryがローレベルであるの
で、TFTスイッチ14およびTFTスイッチ15がど
のような状態にあっても画素駆動TFT9はオンしな
い。また表示オフTFT12がオンしているので、表示
電極10にVdrive が印加され、表示電極10と対向電
極13は同電位であり、液晶に電圧は印加されない。t
0のタイミングでVmemoryがハイレベルとなった場合、
表示オフTFT12がオフする。しかし、表示電極10
は電気的にどこにもつながっていない状態となり、また
表示電極10に電荷の蓄積がなく、故に表示電極10と
対向電極13は同電位であり、液晶にはまだ電圧は印加
されない。Vonのタイミングパルスがt1で入ってきた
とき、TFTスイッチ14はオンになる。ここでTFT
スイッチ15はオフの状態であり、表示オフTFTスイ
ッチ12はオフの状態にあるので、画素駆動TFT9は
Vmemory の電圧で制御されてオンする。すると、表示
電極10は共通電極11と接続され、対向電極13との
間に電位差が生じる。したがって液晶印加電圧Vlcは、
Vdrive が印加される。Vonが再びオフレベルになる
と、TFTスイッチ14はオフになる。そうなっても画
素駆動TFT9のゲートに電荷が蓄積された状態なの
で、画素駆動TFT9はオンしたままである。したがっ
てVlcはVdrive が印加されたままである。つぎに、t
2でVoff のタイミングパルスが入り、TFT スイッチ1
5がオンになり、画素駆動TFT9のゲートがグランド
に接続されるので、画素駆動TFT9はオフする。しか
し、表示電極10の電荷が蓄積されたままの状態である
ため、表示電極10と対向電極13との電位差は変化せ
ず、故にVlcは変化しない。t3のタイミングでVdriv
e の極性が変化しても、やはり表示電極10に電荷が蓄
積されたままの状態なので、Vlcは変化しない。Vlcの
極性反転を行うために、Vdrive の立ち上がりt6の直
前のt4のタイミングで、TFTスイッチ14をオン
し、画素駆動TFT9をオンさせて、Vdrive の電圧を
Vlcに印加させる。そして、t5のタイミングでTFT
スイッチ15をオンし、画素駆動TFT9をオフさせる
ことにより、Vlcの電圧が保持される。このようなスイ
ッチングを周期的に行うことにより、極性反転が繰り返
されVlcは交流化される。このように上述のタイミング
でスイッチングを行うことにより、VlcとVdrive を位
相の面で比較したとき、図6から分かるようにVlcはV
drive より180度近く位相が遅れている。なぜなら
ば、液晶駆動電圧波形の立ち上がりエッジから次の立ち
上がりエッジまでを1周期とし360度とすると、スイ
ッチの存在する画素での液晶印加電圧の立ち上がりエッ
ジが液晶駆動電圧波形の立ち下がりエッジの直前であ
り、半周期ずれているからである。t7のタイミングで
Vmemoryがローレベルとなった場合、表示オフTFT1
2がオンし、表示電極10にVdrive が印加され、表示
電極10と対向電極13は同電位となり、液晶に電圧が
印加されなくなることにより、液晶はオフする。
【0018】一方、フリッカ防止スイッチの無い画素す
なわちアドレス(2i,j)で、その画素の液晶印加電
圧はVdriveと同位相である。前述のように、VlcはVd
riveより位相が180度遅れている。すなわち、フリッ
カ防止スイッチの有る画素と無い画素とで液晶印加電圧
の極性が反転している。またフリッカ防止スイッチの有
る画素と無い画素とは隣接している。実際には180度
近く遅れているということで、時間的にみると隣接する
画素間で液晶印加電圧の極性が反転しているときと、極
性が同じで正極のときと、負極のときと三つの状態が存
在する。隣りとの画素間隔が狭いため、人間の目で隣り
合う画素間の視野角が小さくなり、極性が反転している
場合、隣り合う画素間の階調差が認識されない。すなわ
ち、人間の目は、正極の階調と負極の階調を足して2で
割った平均化された平均階調で認識される。本実施例で
は平均階調と正極の時の階調と負極の時の階調の三つの
階調が時系列で表示されることになるが、隣接する画素
間で180度近いため、この平均階調の割合が大きく、
故にフリッカが防止される。
【0019】なお、フリッカ防止のために画素に付加し
た構成は、一列おきだけでなく、一行おき、あるいは市
松模様のように配置しても、フリッカ防止のために付加
した画素と付加してない画素と隣接することが出来るの
で同様の効果が得られる。
【0020】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図7のような構成でもフリッカが防止される。
【0021】図7の構成には、図1および図5の、TF
Tスイッチ14とTFTスイッチ15の代わりに、フリ
ッカ防止スイッチ22が配置される。
【0022】そのスイッチのタイミング構成を、図8に
示す。Vdrive は、対向電極13に送られる方形波交流
電圧である。Vonは、フリッカ防止スイッチ22がグラ
ンドレベルからアドレス(2i−1,j)のサンプリン
グコンデンサ7のレベルにスイッチするタイミングパル
スである。ここでVonは、Vdrive の立ち上がり及び立
ち下がりの直前に出力される。Vmemoryはアドレス(2
i−1,j)のサンプリングコンデンサ7の電圧であ
る。Vlcは、アドレス(2i−1,j)の液晶印加電圧
である。
【0023】その動作原理を説明する。Vonがハイレベ
ルのときフリッカ防止スイッチ22がオンになるので、
画素駆動TFT9はVmemoryの電圧で制御される。その
時のVdrive の電圧が、アドレス(2i−1,j)の液晶
にVlcのように印加される。そして、Vonが再びオフレ
ベルになると、フリッカ防止スイッチ22がオフにな
り、画素駆動TFT9はオフになる。すると、Vdrive
が極性反転しても、Vlcの極性は変わらず前の電位を保
持したままとなる。以下同様にVonのタイミングでフリ
ッカ防止スイッチ22をオンすることで、Vlcは交流化
され、Vdrive とVlcは位相が約180度ずれる。
【0024】一方、フリッカ防止スイッチの無い画素す
なわちアドレス(2i,j)で、その画素の液晶印加電圧
はVdrive と同位相である。前述のように、VlcはVdr
iveより位相が180度遅れている。すなわち、フリッ
カ防止スイッチの有る画素と無い画素とで液晶印加電圧
の極性が反転していることである。故にフリッカが防止
される。
【0025】その他の実施例についても説明する。図9
のような構成でもフリッカが防止される。
【0026】図9の構成は、図1あるいは図5のTFT
スイッチ14とTFTスイッチ15の代わりに、nチャ
ネルTFT23とpチャネルTFT24を用い、フリッ
カ防止電極16にそれらのゲートが接続され、pチャネ
ルTFT24のドレインはグランドに接続されている。
【0027】そのスイッチのタイミング構成を図10に
示す。Vdrive は、対向電極13に送られる方形波交流
電圧である。Vonは、フリッカ防止電極駆動回路によっ
てフリッカ防止電極16で送られるタイミングパルスで
ある。ここでVonは、Vdrive の立ち上がり及び立ち下
がりの直前に出力される。Vmemoryは、アドレス(2i
−1,j)のサンプリングコンデンサ7の電圧である。
Vlcは、アドレス(2i−1,j)の液晶印加電圧であ
る。
【0028】VonのタイミングパルスがnチャネルTF
T23とpチャネルTFT24に入ってきたとき、pチ
ャネルTFT24はオフし、nチャネルTFT23はオ
ンする。それによって、画素駆動TFT9のゲートとサ
ンプリングコンデンサ7がつながり、画素駆動TFT9
はVmemoryで制御される。画素駆動TFT9がオンし、
表示電極10がグランドにつながるので、液晶駆動電圧
Vdrive がそのアドレス(2i−1,j)の液晶に印加
される。Vonが再びオフレベルになると、nチャネルT
FT23がオフになり、pチャネルTFT24はオンに
なることで、画素駆動TFT9はオフになる。すると、
表示電極10には電荷が蓄積されたままなので、Vdriv
e の極性が変化しても、Vlcは前の電位を保持したまま
となる。次のVonのパルスでVlcの極性が反転し、この
ようなスイッチングを周期的に行うことにより、Vlcは
交流化される。上述のタイミングでスイッチングを行う
ことにより、VlcはVdrive より180度近く位相差が
生じる。
【0029】一方、フリッカ防止スイッチの無い画素、
すなわち、アドレス(2i,j)で、その画素の液晶印
加電圧はVdrive と同位相である。前述のように、Vlc
はVdrive より位相が180度遅れている。すなわち、
フリッカ防止スイッチの有る画素と無い画素とで液晶印
加電圧の極性が反転している。故にフリッカが防止され
る。
【0030】ただし、nチャネルTFTおよび、pチャ
ネルTFTの動作特性で、図11のようにオンオフの電
圧特性は、しきい値電圧が重ならないようにする。なぜ
ならば、両方のTFTがオンになってしまう電圧値が存
在すると、サンプリングコンデンサ7の電荷がグランド
に落ちてしまい、正常な表示データが失われてしまうか
らである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、第1に画素内に表示情
報を保つメモリ機能があり、表示を書き替えない場合に
は走査電極及び信号電極を駆動しなくてもよい。そのた
め、パネルの消費電力を低減することができる。
【0032】第2に画素内にフリッカ防止スイッチを設
けることにより、液晶駆動電圧の位相を容易にずらすこ
とが実現でき、フリッカを防止することができる。
【0033】第3にフリッカ防止スイッチを効果的にス
イッチングするタイミングにより、隣接する画素間で1
80度近い反転駆動が実現でき、フリッカを防止するこ
とができる。
【0034】第4にタイミングスイッチに、nチャネル
とpチャネルTFTを組み合わせる構成により、タイミ
ングスイッチのより確実な動作及び低消費電力が実現
し、フリッカを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示素子の回路図。
【図2】フリッカ防止電極駆動回路図。
【図3】図2のパルスのタイミングチャート。
【図4】アンドシンボル記号の等価回路図。
【図5】画素構成を示す回路図。
【図6】図5の構成図の液晶表示素子の動作波形図。
【図7】フリッカ防止スイッチを用いた画素構成の回路
図。
【図8】図7の構成図の液晶表示素子の動作波形図。
【図9】pチャネルTFTを用いた画素構成を示す回路
図。
【図10】図9の構成図の液晶表示素子の動作波形図。
【図11】nチャネル,pチャネルTFTの特性図。
【符号の説明】
1…表示領域、2…画素部,3…アドレスX電極、4…
アドレスY電極、5…信号電極、6…アンド回路、7…
サンプリングコンデンサ、8…サンプリングTFT、9
…画素駆動TFT、10…表示電極、11…共通電極、
12…表示オフTFT、13…対向電極、14,15…
TFTスイッチ、16,17…フリッカ防止電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 廣田 昇一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 足立 晶哉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平5−142573(JP,A) 特開 平3−229221(JP,A) 特開 平6−160893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1362 G02F 1/1343 G02F 1/133

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の第1の走査電極と、該複数の第1の
    走査電極に交差した複数の第2の走査電極と、該複数の
    第2の走査電極に平行に配置した複数の信号電極と、
    記第1及び第2の走査電極のそれぞれの交点に少なくと
    も一つの表示電極を有する画素回路を形成したTFT基
    板と、前記TFT基板に対向する面に透明電極を形成し
    た対向基板と、前記TFT基板と前記対向基板との間に
    挟持した液晶を有し、前記透明電極に印加した交流方形
    波の液晶駆動電圧を前記画素回路でスイッチ制御するこ
    とで画像を表示する液晶表示装置において、前記 画素回路は、 前記複数の第1の走査電極、前記複数の第2の走査電極
    及び前期複数の信号電極に囲まれた領域に対応した各画
    素に配置されており、 前記第1及び第2の走査電極の論理積を得る演算手段
    と、該演算手段の出力をゲート電極に接続し、前記 信号
    電極にソース電極を接続した少なくとも一つのサンプリ
    ングTFT素子と、前記サンプリングTFT素子のドレ
    イン電極と共通電極の間に配置したコンデンサによる表
    示データ保持手段と、該表示データ保持手段及びサンプ
    リングTFT素子のドレイン電極にゲート電極を、前記
    共通電極にドレイン電極を、前記表示電極にソース電極
    を接続した少なくとも一つの画素駆動TFT素子による
    画素制御手段、を有する第1の画素回路を有しており、 前記 第1の画素回路の前記表示データ保持手段と、前記
    画素制御手段との間の信号伝達を切離すタイミングスイ
    ッチ手段を有する第2の画素回路を、表示領域を構成す
    る複数の画素の水平方向およびまたは垂直方向交互
    画素に配置していることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記 第2の画素回路の前記タイミングスイッチ手段をオ
    ン状態とし、前記表示データ保持手段と前記画素制御手
    段との間で信号が伝達するように制御するタイミング
    を、前記液晶駆動電圧の方形波で上位電圧から下位電圧
    に移行する直前および下位電圧から上位電圧に移行する
    直前とし、液晶印加電圧が前記第1の画素回路と前記
    2の画素回路とで位相が180度近くずれるタイミング
    構成とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記 タイミングスイッチ手段として、前記表示データ保
    持手段と前記画素制御手段との間に主回路を接続した
    チャネルの第1のスイッチTFTと、画素駆動手段TF
    Tのゲートと、基準電位との間に主回路を接続したpチ
    ャネルの第2のスイッチTFTを設け、前記nチャネル
    の第1のスイッチTFTと前記pチャネルの第2のスイ
    ッチTFTのゲートを同一の制御線で駆動する構成とす
    る液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、タイミングスイッチ手
    段はTFT素子であって、前記第1の画素回路の前記表
    示データ保持手段と前記画素制御手段との間に主回路を
    接続し、ゲートにスイッチを制御する交流化制御電圧を
    印加することを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、タイミングスイッチ手
    段は回路切替え素子であって、前記第1の画素回路の前
    記表示データ保持手段と前記画素制御手段の間を接続す
    るか、あるいは前記画素駆動TFTをオフするよう制御
    することを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記タイミングスイッ
    チ手段をpチャンネルTFT及びnチャンネルTFTを
    用いて構成することを特徴とする液晶表示装置。
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