JP3687947B2 - 赤外線通信装置および通信方法、並びに情報機器装置 - Google Patents

赤外線通信装置および通信方法、並びに情報機器装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線通信機能を有するパーソナルコンピュータ、携帯型情報端末等の通信機器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、IrDA(Infra−Red Data Association)によって標準化されている4値PPM(パルス位置変調)などの赤外線通信方式は、送信側と受信側の間の光空間をただ1つだけ共有していることが前提となっている。
【0003】
図6は、赤外線通信方式を利用した従来の通信装置を示す。図6において、送信側110と受信側120は、送信側110の赤外線モジュール3と受信側120の赤外線モジュール5のただ1つの光空間を共有している。
【0004】
上記した赤外線通信方式の1つである4値PPMは、4スロット時間のうち1スロット時間分を発光させて2ビットの情報を運ぶ方式である。
【0005】
図7は、4値PPMにおける伝送データの表現例を示す。図7の例では、1スロット時間は125nsであり、1シンボル時間は500nsである。ここで、シンボルは伝送データの最小単位であり、4値PPMにおいては2ビットである。
【0006】
シンボル「00」,「01」,「10」,「11」の表現がそれぞれ図7に示されている。図7において、斜線部が発光時間であり、空白部が無発光時間である。
【0007】
4値PPMは、以下の特長を有する。
【0008】
(1)4スロット時間のうちに必ず1スロット時間分発光されるので、受信側で常に同期を取り続けることができる。
(参考:UARTを使ったIrDA1.0などの調歩同期通信方式では、1バイト単位でスタートビット・ストップビットを持つため、受信側で同期を取り続ける必要はないが、同期通信方式ではデータを連続して送受信するため受信側で常に同期を取り続ける必要がある。
【0009】
同期通信方式の例としてIrDA1Mbps方式があるが、それに採用されているHDLC手順においては、「0挿入/0削除」により、6ビットのうち少なくとも1ビットは0になることが保証されるため、やはり受信側で同期を取り続けることができる。)
【0010】
(2)データは4値PPM規則に従い、スタートフラグ・ストップフラグは4値PPM規則から外しているため、データ透過性(任意のバイナリ情報を送る)のための変換手続きが不要である。
(参考:IrDA1Mbps方式では、スタートフラグとストップフラグのパターンに7Eh(01111110)を選んでいる。このため、任意のバイナリ情報を送るために、送信側でデータ中に「1」が5個以上続いた直後に「0」を挿入し、データ中にフラグのパターンが現れないようにしている。)
【0011】
(3)デューティ比(発光時間/全時間)が1/4と低く、消費電力が少ない。
(参考:これは、受信アンプの比較器入力部分における直流レベルをおさえ、小型の携帯情報端末などに採用されることの多い赤外線通信を低消費電力で行えるように考慮したものである。)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように4値PPMは、赤外線通信に適した優れた通信方式であるが、データ伝送の効率化において必ずしも最適であるとは言い難い。
【0013】
なぜなら4値PPMは、受信側コントローラでデータを受信しながら、かつ、同期を取り続ける必要があるため、本質的にデータ信号がクロック同期信号をも兼ねているからである。
【0014】
本発明の目的は、ドッキングステーションなどのような互いに影響しない2以上の光空間が確保できる通信環境において、2対以上の赤外線モジュールを具備することにより、4値PPMを拡張し、より高速かつ低消費電力で赤外線通信が行えるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の赤外線通信装置は、送信側モジュールから送信される赤外線信号を、受信側モジュールによって受信してデータ通信する赤外線通信装置であって、前記送信側赤外線モジュールと前記受信側モジュールを少なくとも2対有し、PPM方式によって送信データを符号化処理して、前記各送信側モジュールの赤外線発光を制御する送信側コントローラと、前記受信側モジュールの少なくともいずれか一方から得られる受信信号によって同期信号を生成するPLL部を有し、該PLL部にて生成される同期信号に基づいて前記各受信側モジュールの受光信号を同期させて前記PPM方式によって復号化処理する受信側コントローラとを備え、前記送信側モジュールのいずれか一方のみの発光状態を有意なビット化条件としたことを特徴とする
【0016】
前記送信側コントローラは、ビット符号化するパターンと、ビット符号化しないパターンとを規定して前記PPM方式による符号化を行い、前記受信側コントローラは、前記受信側モジュールの受光信号が前記ビット符号化しないパターンである場合にエラー制御を行ってもよい。
【0017】
また、本発明の通信方法は、請求項1に記載の赤外線通信装置による通信方法であって、前記送信側コントローラが、前記PPM方式によって送信データを符号化処理して、前記各送信側モジュールの赤外線発光を制御する発光制御工程と、前記受信側コントローラが、前記各受信側モジュールのいずれかの受信信号によって生成される同期信号に基づいて前記2つの受信側モジュールの受光信号を同期させて前記PPM方式によって復号化処理する工程と、を包含することを特徴とする
【0018】
前記発光制御工程において、前記送信側コントローラは、ビット符号化するパターンと、ビット符号化しないパターンとを規定して前記PPM方式による符号化を行い、前記受信側コントローラは、前記受信側モジュールの受光信号が前記ビット符号化しないパターンである場合にエラー制御を行ってもよい。
【0019】
本発明の情報機器装置は、情報機器本体と、周辺デバイスを統括的に制御するために、前記情報機器本体に接続された拡張ユニットと、前記情報機器本体と前記拡張ユニットとの間でデータ通信を行なう請求項1に記載の赤外線通信装置とを備える
【0022】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明の原理を説明する。
【0023】
互いに影響しない2つ以上の光空間が確保できる通信環境において、2対以上の赤外線モジュールを具備した場合を考える。例えば、本体とドッキングステーションとの間で通信を行う場合において、本体側・ドッキングステーション側ともに1対以上の赤外線モジュールを具備し、送信側・受信側ともに同一コントローラで複数の赤外線モジュールを制御する場合を考える。
【0024】
従来技術の延長では、すべての伝送路において4値PPMにより送受信を行うことになるが、これではクロック同期信号が伝送信号に必要以上に含まれることになり、冗長になる可能性がある。
【0025】
クロック同期信号は伝送路全体として1つあればよいため、同期が取れるパターンを少なくとも1つの伝送路で保証し、他の伝送路は無発光状態とすることにより、ビット化できるパターン数を増やすことができる。
【0026】
この新しく追加されたパターンを別のビットに割り当てることにより、送受信が高速化され、さらに低消費電力になることが示せる。
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
(実施形態1)
図1は、本発明による赤外線通信方法を利用した通信装置を示す。通信装置は送信側10と受信側20とに分かれている。送信側10は、ホスト1と、コントローラ2と、赤外線モジュール3,4とを備えている。一方、受信側20は、ホスト8と、コントローラ7と、赤外線モジュール5,6とを備えている。以下、本明細書において、送信側10が備えている赤外線モジュール3と、受信側20が備えている赤外線モジュール5とを赤外線モジュールAという。また、送信側10が備えている赤外線モジュール4と、受信側20が備えている赤外線モジュール6とを赤外線モジュールBとする。
【0029】
送信側10は、1対の赤外線モジュールを用い送信を行い、受信側20も1対の赤外線モジュールを用い受信を行う。すなわち、送信側10から受信側20へのデータの送信は、赤外線モジュール3から赤外線モジュール5へデータが送信され、赤外線モジュール4から赤外線モジュール6へデータが送信されることにより行われる。
【0030】
図2は、本発明の実施形態1における、図1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。赤外線モジュールAから発信されたデータは、伝送路Aを介して受信側20へと送信される。また、赤外線モジュールBから発信されたデータは、伝送路Bを介して受信側20へと送信される。
【0031】
ここで、伝送路A,Bにおける1シンボル時間はいずれも500nsとする。また、伝送路A,Bにおける1スロット時間はいずれも125nsとし、伝送路Aの各スロットをa0,a1,a2,a3、伝送路Bの各スロットをb0,b1,b2,b3とする。
【0032】
4値PPMの場合、データの伝送は、伝送路において4スロット時間のうち1スロット時間分発光させることにより行われるため、伝送路A,Bにおいて発光されるパターンは16通りある。発光状態を1、無発光状態を0とすると、発光されるパターンは次の表1のように表される。
【0033】
【表1】
Figure 0003687947
【0034】
しかし、本発明によれば、上記パターンに全スロット時間無発光状態である
(a0,a1,a2,a3)=(0,0,0,0)
(b0,b1,b2,b3)=(0,0,0,0)
を加えることができる。但し、
(a0,a1,a2,a3)=(0,0,0,0)かつ
(b0,b1,b2,b3)=(0,0,0,0)
のパターンは、伝送路A,Bのいずれも信号が変化せず、受信側で同期を取ることができないため、不可とする。
【0035】
これを除いたビット化可能な組み合わせは、5*5−1=24通りとなり、単純に4値PPMを両伝送路で利用した場合の16通りと比べて、ビット化できるパターン数が多い。この場合の発光されるパターンは、次の表2のように表される。
【0036】
【表2】
Figure 0003687947
【0037】
表2の場合の正確な伝送速度は、log224=4.58...ビット/1シンボル時間(500ns)となる。しかし、1シンボル時間では効率のよい整数ビットにならないので、倍の2シンボル時間で9ビット分の情報量におさめる方法が推奨される。この場合の伝送遠度は、9ビット/2シンボル時間(1μs)=9.0Mbpsとなる。
【0038】
伝送路1本あたりの伝送量で比較すると、従来技術の場合の伝送速度が8ビット/2シンボル時間(500ns)/2=4Mbpsであるのに対し、本発明の場合の伝送速度は4.5Mbpsとなり、従来技術に比べ12.5%高速化されている。
【0039】
さらに、本発明によれば、平均発光デューティー比(すべてのパターンが同率で現れると仮定)は5/24となり、従来技術の同1/4と比べると、発光時間が約83.3%に短縮される。そのため、本発明を赤外線通信方式に適用することにより、通信装置の低消費電力化を図ることができる。
【0040】
ここで、伝送データの符号化の実現例を挙げる。
【0041】
最初に、従来技術(4値PPM)を多重化した場合の符号化例を示す。伝送路Aにより下位2ビットを送信し、伝送路Bにより上位2ビットを送信する場合、データ値(Data Value)と実際に伝送される符号(4PPM)との関係は、次の表3のようになる。
【0042】
【表3】
Figure 0003687947
【0043】
次に、本発明による符号化例を示す。ここでは、伝送路A,Bが上述した24通りの発光パターンをとり得る場合について考える。まず、データ0000〜1111にV00000〜V01111を割り当て、追加された無発光状態のパターンに、次の表4のようにシンボルV10000〜V10111を割り当てる。
【0044】
【表4】
Figure 0003687947
【0045】
これらの24通りのシンボルを2つにまとめて、次の表5に示されるように9ビットに符号化する。
【0046】
【表5】
Figure 0003687947
【0047】
このように、24通りを2乗して9ビット分の情報量にまとめるが、定義されていないパターンを受信した場合、受信側でフレームエラーとし、データリンク層で定められたエラー制御を行うことができる。
【0048】
ここで、エラー制御のための冗長パターンの利用について、4値PPMの2シンボル時間の場合を例として説明する。データを発光パターンに符号化する方法において、ビット符号化パターン(29=512パターン存在)と、ビット符号化しないパターン(24×24−29=64パターン存在)とを規定する。そして、ビット符号化しないパターンを受信した時、受信エラーカウンタのインクリメントや再送通知等のエラー制御を行う。
【0049】
図3は、本発明の赤外線通信方式を用いた通信装置が備えているコントローラの構成例を示す。コントローラには、送信側のコントローラ2と、受信側のコントローラ7とが含まれる。図3に示すように、送信側のコントローラ2は、送信FIFO部2aと、エンコード部2bとを備えている。また、受信側のコントローラ7は、受信FIFO部7aと、デコード部7bと、PLL部7cとを備えている。
【0050】
以下、図3を参照してコントローラ2,7の制御例を送信フローと受信フローとに分けて説明する。送信フローは下記の1.〜3.の順に行われ、受信フローは下記の1.〜6.の順に行われる。
【0051】
<送信フロー>
1. ホスト1からコントローラ2へ送信データが送られ、送信FIFO部2aに蓄えられる。
【0052】
2. 送信FIFO部2aからエンコード部2bへ送信データが送られ、エンコード部2bにおいてパラレル−シリアル変換された後、拡張されたPPM方式にエンコードされて、赤外線モジュール(赤外線送信デバイス)3,4へと送られる。
【0053】
3. 赤外線モジュール3,4から送信データが発光される。
【0054】
<受信フロー>
1. 赤外線モジュール5,6(赤外線受信デバイス)が複数の受信データを受光する。
【0055】
2. 複数の受信データが赤外線モジュール5,6からデコード部7bとPLL部7cにそれぞれ送られる。
【0056】
3. PLL部7cは、複数の受信信号からPLLクロック(PLLCLK)を生成する。
【0057】
4. デコード部7bは、複数の受信信号とPLLクロックを元に、拡張されたPPM方式にデコードする。
【0058】
5. デコード部7bにおいて、デコードされたデータをシリアル−パラレル変換し、受信FIFO部7aに蓄える。
【0059】
6. ホスト8が受信データを読み出す。
【0060】
以上が、4値PPMを単純に拡張した場合の実施形態であるが、本実施形態においてはコントローラが576通りの組み合わせを識別し処理しなければならないため、コントローラにかかる負担は大きい。
【0061】
そこで、次に、より現実的な実施形態である実施形態2を説明する。
【0062】
(実施形態2)
実施形態2においても、図1に示すように、実施形態1と同様に送信側10から受信側20に対して2対の赤外線モジュールを用いてデータの送信を行う。また、コントローラ2,7の制御についても、上述した実施形態1の場合と同様に行われる。
【0063】
図4は、本発明の実施形態2における、図1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。赤外線モジュールAから発信されたデータが伝送路Aを介して受信側20へと送信され、赤外線モジュールBから発信されたデータが伝送路Bを介して受信側20へと送信される点は、実施形態1と同様である。
【0064】
実施形態2においては、1シンボル時間を3スロット時間(375ns)とし、3スロット時間で1スロット時間分発光させる3値PPMを2本の伝送路に適用する。ここで、伝送路Aの各スロットをa0,a1,a2、伝送路Bの各スロットをb0,b1,b2とする。
【0065】
発光状態を1、無発光状態を0とすると、伝送路A,Bから発光されるパターンは、
(a0,a1,a2)=(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)
(b0,b1、b2)=(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)
となる。実施形態1の場合と同様に、上記パターンに全スロット時間無発光状態である
(a0,a1,a2)=(0,0,0),
(b0,b1,b2)=(0,0,0)
を加えると、4*4−1=15通りの組み合わせがある。なお、実施形態1と同様に、伝送路A,Bともに全スロット時間無発光状態は不可とする。
【0066】
上記の15通りのパターンの組み合わせにもう1つのパターン、例えば、
(a0,a1,a2)=(0,0,0)かつ
(b0,b1,b2)=(1,0,1)
を追加すると、計16通りのパターンになる。これは、4ビットの情報量に相当する。
【0067】
上記の16通りのパターンによりデータを伝送する場合の伝送速度は、4ビット/3スロット時間(375ns)=10.67Mbpsとなる。従って、伝送路1本あたりの伝送量は、約5.33Mbpsとなり、従来技術の場合の伝送速度4Mbpsに対して約33.3%高速化できる。
【0068】
平均発光デューティー比は、すべてのパターンが同率で現れると仮定した場合に13/48=0.27..となり、従来技術の同1/4=0.25と比べて発光時間が約8.3%長くなる。しかし、本実施形態の方が実施形態1よりも単純で高速化の度合いが大きい。
【0069】
下記の表6は、3値PPMを多重化した場合の符号化例を示す。表6は、4ビットのデータ値(Data Value)を伝送路A,Bにより伝送する場合の例を示している。
【0070】
【表6】
Figure 0003687947
【0071】
図5は、本発明の通信方法が適用される本体とドッキングステーションの組み合わせを示す。図5において、本体30とドッキングステーション40は2対の赤外線モジュール50,60によってデータを送受信する。
【0072】
ここで、ドッキングステーション40は、周辺デバイス(FDDやCD−ROMなどの各種拡張デバイス)を統括的に制御する拡張ユニットであり、本体30との接続が可能である。
【0073】
通信機器が他機器との通信を行う場合、従来の通信方法で通信処理しなければ通信できない。しかし、図5に示されるドッキングステーションと本体間におけるデータ通信などのようにシステム固有の通信処理が許されるような条件下においては、本発明の通信方法は非常に有効である。
【0074】
本発明は、2以上の伝送路を有する赤外線通信装置を持つ情報機器にも適用できる。この場合には、情報機器は、上述した2対の赤外線モジュールを使用した赤外線送受信通信方法と、従来の通信方法(単独の赤外線モジュールを用い、従来の赤外線通信方式で送受信する方法)との2つの通信方法を使用することができ、また、これらの通信方法の選択手段を備えている。
【0075】
【発明の効果】
本発明の通信方法によれば、2対以上の赤外線モジュールを具備した通信環境において、個々の赤外線モジュールが独立して通信した場合に比べて、通信の信頼性を同一もしくはほとんど劣化させずに、より高速でかつ赤外線通信が行うことが可能となる。本発明の通信方法は特に、ドッキングステーションと本体間でのデータ通信などのようにシステム固有で固有の通信処理が許されるような条件下においては、非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による赤外線通信方法を利用した通信装置を示す代表図である。
【図2】本発明の実施形態1における、図1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。
【図3】本発明の赤外線通信方式を用いた通信装置が備えているコントローラの構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2における、図1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。
【図5】本発明の通信方法が適用される本体とドッキングステーションの組み合わせを示す図である。
【図6】赤外線通信方式を利用した従来の通信装置を示す図である。
【図7】4値PPMにおける伝送データの表現例を示す図である。
【符号の説明】
1,8 ホスト
2,7 コントローラ
3,4,5,6 赤外線モジュール
10 送信側
20 受信側
30 本体
40 ドッキングステーション
50,60 赤外線モジュール

Claims (5)

  1. 送信側モジュールから送信される赤外線信号を、受信側モジュールによって受信してデータ通信する赤外線通信装置であって、
    前記送信側赤外線モジュールと前記受信側モジュールを少なくとも2対有し、
    PPM方式によって送信データを符号化処理して、前記各送信側モジュールの赤外線発光を制御する送信側コントローラと、
    前記受信側モジュールの少なくともいずれか一方から得られる受信信号によって同期信号を生成するPLL部を有し、該PLL部にて生成される同期信号に基づいて前記各受信側モジュールの受光信号を同期させて前記PPM方式によって復号化処理する受信側コントローラとを備え、
    前記送信側モジュールのいずれか一方のみの発光状態を有意なビット化条件としたことを特徴とする赤外線通信装置。
  2. 前記送信側コントローラは、ビット符号化するパターンと、ビット符号化しないパターンとを規定して前記PPM方式による符号化を行い、前記受信側コントローラは、前記受信側モジュールの受光信号が前記ビット符号化しないパターンである場合にエラー制御を行う、請求項1に記載の赤外線通信装置。
  3. 請求項1に記載の赤外線通信装置による通信方法であって、
    前記送信側コントローラが、前記PPM方式によって送信データを符号化処理して、前記各送信側モジュールの赤外線発光を制御する発光制御工程と、
    前記受信側コントローラが、前記各受信側モジュールのいずれかの受信信号によって生成される同期信号に基づいて前記2つの受信側モジュールの受光信号を同期させて前記PPM方式によって復号化処理する工程と、
    を包含することを特徴とする通信方法。
  4. 前記発光制御工程において、前記送信側コントローラは、ビット符号化するパターンと、ビット符号化しないパターンとを規定して前記PPM方式による符号化を行い、前記受信側コントローラは、前記受信側モジュールの受光信号が前記ビット符号化しないパターンである場合にエラー制御を行う、請求項3に記載の通信方法。
  5. 情報機器本体と、
    周辺デバイスを統括的に制御するために、前記情報機器本体に接続された拡張ユニットと、
    前記情報機器本体と前記拡張ユニットとの間でデータ通信を行なう請求項1に記載の赤外線通信装置と、
    を備える情報機器装置。
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