JPH09261176A - 光通信装置 - Google Patents

光通信装置

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JPH09261176A
JPH09261176A JP8064936A JP6493696A JPH09261176A JP H09261176 A JPH09261176 A JP H09261176A JP 8064936 A JP8064936 A JP 8064936A JP 6493696 A JP6493696 A JP 6493696A JP H09261176 A JPH09261176 A JP H09261176A
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light emitting
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signal
receiving element
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Application number
JP8064936A
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English (en)
Inventor
Masao Tanaka
正雄 田中
Kentaro Tanaka
堅太郎 田中
Toshinori Nakahara
利典 中原
Houki Michimori
方紀 道盛
Susumu Maeda
晋 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線データ協会(IrDA)等の光通信に
おいて、高速データ転送を行い、さらに好ましくはデー
タ転送の確実性が得られるようにする。 【解決手段】 機器外部に向かって光を放出するように
設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
する受光素子と、発光素子の各々を異なる信号に基づい
て駆動し、受光素子の出力から複数の信号を再生する変
復調回路とを有する。受光素子は波長選択性のあるもの
とか、発光素子を受光素子として用いる。発光素子は発
光波長により異なるデータ信号を伝送し、又はデータ信
号と制御信号を別に伝送し、又は補正用に用いる。ある
いは長波長側の発光素子の駆動を短波長側の発光素子の
駆動よりも高い周波数成分の信号を用いて駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光信号の授受を行
う、とりわけ携帯型情報機器や事務機器などの機器に好
適な光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年赤外線データ協会(IrDA)が中
心となって携帯用機器や事務機器において近距離光通信
を行うことで、機器の携帯性や利便性を向上させるとと
もに、ワイヤレス通信により機器間の制御や情報共有化
を行うことがなされるようになってきた。このような光
通信機能を有する機器においては、例えばCQ出版社の
トランジスタ技術誌1995年6月号第251頁の記載
の如く、発光素子と受光素子とを機器、例えば電子手帳
のような携帯型情報機器の背面に配置し、他の機器例え
ば電子手帳やプリンターの発光素子や受光素子と対向し
て機器を配置し、データ授受を行う様に構成し使用して
いる。
【0003】この場合の光通信方式は、ASK(Amplit
ude Shift Keying)、SIR(Serial Infrared In
terfared Interface)、FIR(Fast Infrared Int
erface)、PPM(Pulse Position Moduration)の
4方式が前記協会によって示されているが、いずれもシ
リアル伝送であり、最も高速のPPMであっても伝送速
度は4.0Mbpsである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、これらの機
器は伝送データ量が増えるとともに、双方向性通信が求
められ、さらに空間を伝送するに当ってのデータ誤りや
通信エラー等の補償が十分でない。例えば電子手帳とパ
ーソナルコンピュータの各々の機器の背面に光通信装置
が組み込まれ、電子手帳を携帯して実際の路地を歩いて
得た土地情報を記憶し、これを予め保有しているパーソ
ナルコンピュータに記憶された地図と座標を整合させ、
図形として合成し、再び電子手帳に地図帳として取り込
む場合、あるいは電子手帳を携帯して顧客訪問しその個
別情報を取り込んで、パーソナルコンピュータで過去の
実績や要求された個別情報に関連した情報を検索して電
子手帳のデータを補完更新する場合などでは、電子手帳
に記憶された画像データ等の大容量データをパーソナル
コンピュータに送り、そのデータをパーソナルコンピュ
ータで加工して、加工されたさらに大容量のデータを電
子手帳に返送することとなるが、これを低速のシリアル
転送していたのでは、通信時間がかかり、又長い通信中
の環境変化等によりデータ誤りや通信エラー等が生じや
すく、しかも電子手帳の携帯者は通信中は例えばその顧
客から質問回答を催促されてもその内容照会などに応答
できず、携帯者も顧客も苛立つこととなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
てなされたもので、基本的に光通信によるパラレル処理
を可能とするものであり、さらに好ましくはデータ伝送
の確実性を担保するものである。
【0006】即ち本発明は、異なる信号にしたがって発
光制御され略同一方向に光を放出するように配列された
複数の発光素子と、その発光素子に近接して配置された
受光素子と有したものであり、あるいは略同一方向から
送られてくる異なる信号にしたがった光を受光するよう
に配列された複数の受光素子と、その受光素子に近接し
て配置された発光素子とを設けたものである。
【0007】また本発明は、機器外部に向かって光を放
出するように設けられた異なる波長で発光する複数の発
光素子と、その発光素子に近接して配置され機器外部か
らの光を受光する受光素子と、発光素子の各々を異なる
信号に基づいて駆動し、受光素子の出力から複数の信号
を再生する変復調回路とを有したものであり、その受光
素子として波長選択性のある複数の受光素子を用いた
り、受光素子の前面に設けられた波長選択手段を用いる
もので、あるいはまた、機器外部に向かって光を放出す
るように設けられた異なる波長で発光する複数の発光素
子と、その発光素子の各々を異なる信号に基づいて駆動
し、その発光素子を受光素子としてその出力から複数の
信号を再生する変復調回路とを有したものである。
【0008】また本発明は、発光素子の少なくとも一つ
をデータ信号に基づいて駆動させ、発光波長の異なる他
の発光素子を制御信号に基づいて駆動するもので、また
は、発光波長の異なる発光素子を同一の信号に基づいて
駆動し、受光素子の出力信号から異なる波長による信号
でもって補正をかけて再生した信号を出力する変復調回
路を有したもので、あるいは発光素子の各々を異なる信
号に基づいて駆動し、その駆動に当って長波長側の発光
素子の駆動を短波長側の発光素子の駆動よりも高い周波
数成分の信号を用いて行う駆動手段を設け、あるいはま
た、波長選択性のある受光素子のうち赤外光による信号
に基ずいて可視光による信号の再生をする復調手段を設
けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1aは本発明実施例の機器の要
部平面図で、図1bはそれに用いられる光通信装置の要
部ブロック図である。ここに機器とは、例えば電子手帳
やマルチメディア対応携帯電話のような携帯型情報機器
や、パーソナルコンピュータやプリンターの様な事務機
器等であって、赤外線データ協会(IrDA)等これに
限られないが、機器間の光通信、とりわけ1m以内の近
距離光通信を行う仕様をもったものである。この様な機
器においては、以下に詳述する様に、直並列変換回路、
変復調回路、コントローラ、ドライバなど信号処理や駆
動に必要な回路部と、発光素子と、受光素子とからなる
光通信装置を機器本体に組み込み、USART、I/O
ポートなどのインターフェイスを介して例えばコンピュ
ータバスに接続される。
【0010】図1において、1は機器9外部に向かって
光を放出するように設けられた発光素子で、例えばマル
チカラーLEDランプなどからなる。2は、その発光素
子1に近接して配置され機器9外部からの光を受光する
受光素子で、例えばモノリシック受光素子アレイからな
る。3は回路部で、発光素子1に電流を供給するドライ
バ4と、受光素子2から出力を読み出す読みだし回路5
と、ドライバ4を制御して発光素子1を信号に基づいて
駆動し、読みだし回路5に接続され受光素子2の出力か
ら信号を再生する機能I/Oポートからなる変復調回路
6とを含む。なおこの図1aでは、このような光通信装
置を、液晶表示器91やCPU基板92を持つ機器9の
隅部近傍に内蔵される形で設けたものを例示している
が、これに限られるものではなく、機器本体にコードで
接続された通信ユニットに収納されていてもよい。
【0011】まず発光機能についてより詳細に説明す
る。この図1の例において、発光素子1は、発光波長の
異なる複数のLEDチップ11を有し、そのLEDチッ
プが単独で点灯制御できるように配線が施され、光路の
方向に対応してレンズ形状を成している透光性の樹脂1
2で一体にモールドされている。この様に樹脂で一体化
すると光の伝送方向を一致させ通信光束全体を絞りやす
いので好ましいが、これに限られるものではなく、図3
aに示すような一つ一つのLEDチップを単独に樹脂モ
ールドした発光素子10を用い、そのような発光素子1
0がプリント基板や集積回路天面などの基台81に1乃
至複数列に整列して配置され、または同心円状などに集
合的に配置固着されていてもよい。
【0012】このような発光素子1は、GaN青紫色
(発光波長430nm)、GaN青色(発光波長450
nm)、SiC青色(発光波長470nm)、GaP緑
色(発光波長555nm)、GaP黄緑色(発光波長5
65nm)、GaAsPonGaP黄色(発光波長58
5nm)、AlGaInP黄色(発光波長590n
m)、GaAsPonGaP橙色(発光波長610n
m)、AlGaInP橙色(発光波長620nm)、G
aAsPonGaP赤色(発光波長635nm)、Ga
AlAs赤色(発光波長660nm)、GaP赤色(発
光波長695nm)、GaAlAs赤外色(発光波長8
30nm)、GaAlAs赤外色(発光波長850n
m)、GaAlAs赤外色(発光波長880nm)、G
aAs赤外色(発光波長945nm)などの中から選択
できる。この場合、使用する数は並行伝送するビット数
に合わせたり、送信データの種類に応じて選択するのが
好ましい。
【0013】例えば図2は縦軸が相対光強度Pで横軸が
波長λであるが、8ビットパラレル処理を行う場合、こ
の図2に示すように、各ビット(図ではb0〜b7)毎
に第0ビット青色(発光波長450nm)第1ビットG
aP緑色(発光波長555nm)第2ビットGaAsP
onGaP黄色(発光波長585nm)第3ビットAl
GaInP橙色(発光波長620nm)第4ビットGa
AlAs赤色(発光波長660nm)第5ビットGaA
lAs赤外色(発光波長830nm)第6ビットGaA
lAs赤外色(発光波長880nm)第7ビットGaA
s赤外色(発光波長945nm)など、適度に中心波長
がずれているものを利用できる。この場合好ましくは、
光出力スペクトル分布の半値幅が互いに重ならないも
の、より好ましくは、所定の電流で駆動したときの光出
力の絶対値が1/2となる波長において近接する発光波
長の発光素子の光出力が1/3以下であればよい。
【0014】ところで、このように異なる波長の発光素
子を複数利用する場合に、通信時間が長くなることによ
る通信環境の変化を吸収することができる。これは、発
光素子を同一の信号に基づいて駆動し、一方受光素子に
おいては、その出力信号から異なる波長による信号でも
って補正をかけて信号を再生するものである。より好ま
しくは、発光素子と、その発光素子の光を受ける他の機
器の受光素子の間にプリズムなどの光学素子を配置し、
例えばその光学素子の光の屈折率の波長依存性を利用し
て通信経路を複数に分岐する。これにより一方の経路に
障害が発生しても他方の経路で通信が行えるものであ
る。あるいは別の例として、発光素子の波長が異なるこ
とはその発光素子のLEDチップの特性が異なることを
意味するので、同一の信号に基づいて駆動する場合、例
えば振幅変調と位相変調、または搬送波の周波数を異な
らせるなど、通信方式を変更することによって、両者の
受信信号を回路部で比較し、相違がある場合にはエラー
訂正回路に送り、一致していればそのまま高速処理に送
ることができる。この様な通信においては、発光素子の
光出力スペクトル分布の半値幅が互いに重ならない等の
制限はほとんど考慮する必要はない。
【0015】また、先に例示した8ビットパラレル通信
において、上述のような8つの色の異なる発光波長のL
EDチップ11を有した発光素子をデータ信号に基づい
て駆動させ、発光波長の異なる他の発光素子、例えばG
aN青紫色(発光波長430nm)(図2ではsに相
当)を通信開始信号や同期信号やパリティデータなどの
制御信号に基づいて駆動することで、転送、通信の確実
性を高め、エラー訂正を行うことができる。
【0016】さらには、発光素子の数を減少して多量の
データ通信を行うことができる。例えば、図3bに示す
ように、1基本時間をTとしたときこれを8つの時間t
1〜t8に区分し、3ビットデータに対して000の時
t1、001の時t2、010の時t3、011の時t
4、100の時t5、101の時t6、110の時t
7、111の時t8のように基本時間の原則1/8時間
だけ、データ信号に基づいた点灯制御Dを行うことで3
ビットをまとめた伝送を行う。その時、T/8時間とい
う極めて短い時間の点灯であるから基本時間の位相を検
出できるように、基本時間単位に点灯消灯を繰り返す
(s)発光素子を専用に設けるとよい。そしてこの様に
同期用の発光素子10を用いても、12ビットデータが
5つの異なる発光波長の発光素子を利用して、高速で確
実に送信、通信できることとなる。ここに原則基本点灯
時間を点灯させるとは、点灯させるべき時間T/8の全
てを点灯させてもよいが、必ずしもそうでないことを意
味する。例えば点灯時間中にこれをチョッパしてもよい
し、また一般に発光素子の応答が受光素子の応答より優
れているので、例えば図3bの例の様に、データ信号D
においては伝送時間遅れと受光側での光出力変動を考慮
して点灯時間tnの初期80〜90%の時間点灯させ
る。また制御信号Sは点灯させるべき時間(例えば奇数
番目の基本時間T)の2/3時間程度を点灯させれば、
奇数番目の基本時間の最初のタイミングを得られるの
で、十分である。
【0017】なお、データ信号Dと制御信号Sのように
取り扱う信号の基本周波数が異なる場合には、高速通信
においてはLEDチップの発光層の組成と構造によっ
て、例えばMOCVD法による安定した積層によって形
成され遮断周波数の高いものは高い周波数成分の信号に
用い、液相エピタキシャル成長のうち層の不安定なチッ
プを用いるときは低い周波数成分の信号に用いればよ
い。然し乍ら、通信状態のモニターを可視光で行うこと
で通信中であることが視認されると利用者に安心感を得
ることができ、さらには受光素子は概ね短波長側で受光
感度が著しく低下するので、その場合には発光素子の駆
動に当って長波長側の発光素子の駆動を短波長側の発光
素子の駆動よりも高い周波数成分の信号を用いて行うの
が好ましい。更には、可視光発光素子と非可視光発光素
子を併用する場合、可視光を遮るのは容易であり、また
短波長の光よりも長波長の光が空気中の吸収が少ないの
で、位相変調や直交変調などを利用した多重変調を活用
して、赤外光による信号を同期信号や制御信号に用い、
その赤外光の信号に基ずいて可視光による信号の再生を
すると、信号の再生率が高く好ましい。
【0018】次に受光機能について説明する。図1にお
いて、受光素子2は波長選択性のあるものが好ましく、
図の例では光学系21を前面においた1次元CCD素子
22の例を示している。光学系21は外からくる光を略
平行光線にするコンデンサレンズと、そのコンデンサレ
ンズの略平行光線を少し許り収束させる凸レンズと、凸
レンズの絞られた光を分光するプリズムからなるが、こ
の様な構成のほかに例えば回折格子のようなものでもよ
く、結果的に一軸方向に波長にしたがって結像位置にズ
レが生じるものであればよい。この様に一軸方向に波長
の長さにしたがって広がった光を例えば1024ビット
の1次元CCD素子22で読み取り、読みだし回路5と
変復調回路6で、一定の周波数成分を持つ信号を検出し
て有効範囲を定め、それを所定波長範囲で分割して有効
信号領域を選びその内容から信号を再生する。
【0019】例えば先の8ビット並列処理の場合、第0
ビット青色(発光波長450nm)から第7ビットGa
As赤外色(発光波長945nm)までの波長域を用い
るので、10nm毎に表すと(450nm)10000
0000011011001000100000000
000000001000010000011(950
nm)の51ビット列となる。実際にはこれを中心波長
の前後5nmまで有効として5nm毎に1ビットとして
表すと好ましい。従ってこの8ビット信号を受信してい
るとき全ての信号波長が到来(全ビットオン)した場合
には、1次元CCD素子22にはこのビット列に相当す
る信号の自然数倍のものが得られる筈であり、しかもビ
ット1の個所では送信基本周波数にしたがって振幅の大
きな出力が得られ、ビット0の個所では雑音的な出力が
得られるものである。例えば上述の51ビット列で基本
周波数0.5MHzの信号がくるものとし、1次元CC
D素子22が1μm/ビットの配列をもっていて相手機
器との関係で102μmの長さに広がるものとする。こ
れを受信する場合において、データバッファを用いて1
次元CCD素子のデータを一定時間読み出し、その出力
の平均値若しくはビット1(オン)の発生率の高いもの
を選択すると、1次元CCD素子の1024ビットのう
ちのいずれか102ビットにおいて上述の51ビット列
を2倍に伸長したパターンが得られることになる。そこ
でそのパターンの現れた特定個所の102ビットに対し
て上述した51ビット列の2倍のビット列をフィルター
とし、51ビット列のビット1(オン)に相当する個所
のデータを0.5MHzに同期させて信号判定すれば、
8ビット並列送信のデータが再現できることとなる。な
お、先の例のように同期用の制御信号が送られてきた
り、あるいは通信プロトコルで一定時間全ビットオンの
信号を初期信号として送信する場合には、1次元CCD
素子22のどのビット位置で信号を受信できるかの判定
が容易になる。
【0020】このように、発光素子1に近接して配置さ
れ機器外部からの光を受光する波長選択性のある複数の
受光素子2を設ければよく、波長選択性を得るために分
光を利用する光学系21を用いるとデータ再生はソフト
ウエアで容易に再現性を高くすることができる。しかし
係る光学系21は比較的大きな容積を必要とし、1次元
CCD素子22も読みだし回路5を必要とする。そこで
比較的簡単な構成で波長選択性をもたらす例として、例
えば図3(4データ並列送信系)について説明する。こ
の図の例では、Si(PIN)ホトダイオードなどから
なり、発光素子10の数に対応し、これを覆う樹脂は光
路の方向に対応してレンズ形状を成した受光素子20を
基板82などに設ける。受光素子20は一体に樹脂モー
ルドされていてもよい。実質的に波長選択性のある受光
素子とするため、この図の例においては、5つの受光素
子20の前面に波長選択手段7、より具体的には発光波
長の光を選択的に透過させるカラーフィルターを配置し
ている。なおこの例では、この波長選択手段7はフィル
ターを持つのみではなく、選択した波長の光を互いによ
り内面外向きに導くように凹レンズを形成している。
【0021】波長選択手段7として例示したカラーフィ
ルターは、染色フィルター、顔料フィルター、電着フィ
ルターなどが利用できる。その場合、可視光短波長色フ
ィルターなどにおいて赤外光を透過し易くなることがあ
るが、これを防ぐには色フィルターを積層したり、受光
素子20を覆う樹脂モールドに染料を混入するのがよ
い。色フィルターの積層により、光透過性が犠牲になる
場合には、可視光受光素子の樹脂モールドに熱線遮断フ
ィルムを被せ、赤外線受光素子の樹脂モールドに可視光
カット染料を混練するのが好ましい。色フィルターの代
わりに干渉フィルターを用いてもよく、その場合図4に
示すような比較的急峻な透過特性が得られる。なお図4
は縦軸が光透過率Tで横軸が波長λであり、赤外フィル
ターの例を示している。また受光素子20の感度特性に
波長依存性の大きいものとそうでないものがある。たと
えば図5は縦軸が受光出力Pで横軸が波長λであり、S
iを母材に用いた受光素子は、概ね図5に示すように短
波長になればなるほど受光感度が低下する。この例のよ
うな受光素子は、その出力信号を得るために、受光素子
20にバイアスを与え出力を増幅しフィルターをかける
アンプを用いるが、このアンプの特性をそれぞれの波長
に応じ、例えば短波長の光においては増幅率を上げると
ともにS/N比を高め、可視光中央部の光に対しては増
幅率を上げるように構成する。
【0022】なお、受光素子を一つ若しくは少数個にし
て、この様な感度特性を利用して波長別の信号再生を行
うことができる。これは受光素子の出力を増幅して、そ
れを最大利得に対する複数の閾値を持つスライサにか
け、搬送波に同調した信号を取り出すものである。この
ように構成することで一つの受光素子の出力から複数の
信号を再生することができる。またSiの受光素子を用
いないで、素子自体に波長選択性を持つものを用いて受
光することもできる。それは発光素子を受光素子として
用い、その出力から複数の信号を再生するもので、例え
ば940nmの発光素子を受光素子として用いた場合の
受光感度特性は図6のようになる。図6は縦軸が受光感
度で横軸が波長λである。このように発光素子を逆バイ
アスすると発光波長より数nm短い波長に対して受光感
度のピークが得られるので、発光素子を複数個2列に配
置すれば一方の列で発光させ、他方の列で受光すること
ができる。又半2重通信のように一方の機器でデータ送
信中は他方の機器は受信するのみで送信しない場合に
は、図7に示すように、機能I/0ポート60で発光素
子15の接続を切り替えて、発光素子15を送信中は順
バイアスし、受信中は逆バイアスすればよい。
【0023】この様に発光素子と受光素子を中心に説明
したが、これらを駆動しあるいは信号処理するのは、前
述のように変復調回路を用いてもよいし、I/Oポート
を用いてもよく、また1チップCPUを用いてもよい。
これらの回路若しくはプログラム処理により、受光素子
の出力のうち赤外光による信号に基ずいて可視光による
信号の再生をする復調したり、発光素子の少なくとも一
つをデータ信号に基づいて駆動させ、発光波長の異なる
他の発光素子を制御信号に基づいて駆動し、受光素子の
出力から複数の信号を再生したり、発光素子の各々を異
なる信号に基づいて駆動し、その発光素子を受光素子と
してその出力から複数の信号を再生したり、発光素子の
少なくとも一つをデータ信号に基づいて駆動させ、発光
波長の異なる他の発光素子を制御信号に基づいて駆動
し、受光素子の出力から複数の信号を再生したり、発光
素子を同一の信号に基づいて駆動し、受光素子の出力信
号から異なる波長による信号でもって補正をかけて再生
した信号を出力したり、発光素子の各々を異なる信号に
基づいて駆動し、その駆動に当って長波長側の発光素子
の駆動を短波長側の発光素子の駆動よりも高い周波数成
分の信号を用いて駆動してよい。
【0024】
【発明の効果】以上の如く光通信装置において、異なる
信号にしたがって発光制御され略同一方向に光を放出す
るように配列された複数の発光素子と、その発光素子に
近接して配置された受光素子とを備え、または略同一方
向から送られてくる異なる信号にしたがった光を受光す
るように配列された複数の受光素子と、その受光素子に
近接して配置された発光素子とを設けたので、高速に信
号の授受が行え、また信号の誤り訂正などを付加するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の機器の要部平面図aと回路図b
である。
【図2】本発明に用いる発光ダイオードの特性図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例の光通信装置の平面図aと
信号波形図bである。
【図4】干渉フィルターの特性図である。
【図5】受光素子の特性図である。
【図6】発光素子の受光感度特性図である。
【図7】光通信装置の要部回路図である。
【符号の説明】
1 発光素子 2 受光素子 3 回路部 9 機器
フロントページの続き (72)発明者 中原 利典 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 道盛 方紀 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 前田 晋 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる信号にしたがって発光制御され略
    同一方向に光を放出するように配列された複数の発光素
    子と、該発光素子に近接して配置された受光素子とを具
    備したことを特徴とする光通信装置。
  2. 【請求項2】 略同一方向から送られてくる異なる信号
    にしたがった光を受光するように配列された複数の受光
    素子と、該受光素子に近接して配置された発光素子とを
    具備したことを特徴とする光通信装置。
  3. 【請求項3】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
    する受光素子と、発光素子の各々を異なる信号に基づい
    て駆動し、受光素子の出力から複数の信号を再生する変
    復調回路とを具備したことを特徴とする光通信装置。
  4. 【請求項4】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
    する波長選択性のある複数の受光素子と、発光素子の各
    々を駆動し、受光素子の出力から複数の信号を再生する
    変復調回路とを具備したことを特徴とする光通信装置。
  5. 【請求項5】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
    する複数の受光素子と、該受光素子の前面に設けられた
    波長選択手段と、発光素子の各々を異なる信号に基づい
    て駆動し、受光素子の出力から信号を再生する変復調回
    路とを具備したことを特徴とする光通信装置。
  6. 【請求項6】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子の各々を異なる信号に基づいて駆動し、その
    発光素子を受光素子としてその出力から複数の信号を再
    生する変復調回路とを具備したことを特徴とする光通信
    装置。
  7. 【請求項7】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
    する受光素子と、その発光素子の少なくとも一つをデー
    タ信号に基づいて駆動させ、発光波長の異なる他の発光
    素子を制御信号に基づいて駆動し、受光素子の出力から
    複数の信号を再生する変復調回路とを具備したことを特
    徴とする光通信装置。
  8. 【請求項8】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子に近接して配置され機器外部からの光を受光
    する受光素子と、発光素子を同一の信号に基づいて駆動
    し、受光素子の出力信号から異なる波長による信号でも
    って補正をかけて再生した信号を出力する変復調回路と
    を具備したことを特徴とする光通信装置。
  9. 【請求項9】 機器外部に向かって光を放出するように
    設けられた異なる波長で発光する複数の発光素子と、そ
    の発光素子の各々を異なる信号に基づいて駆動し、その
    駆動に当って長波長側の発光素子の駆動を短波長側の発
    光素子の駆動よりも高い周波数成分の信号を用いて行う
    駆動手段を具備したことを特徴とする光通信装置。
  10. 【請求項10】 機器外部に向かって光を放出するよう
    に設けられた発光素子と、その発光素子に近接して配置
    され機器外部からの光を受光する波長選択性のある受光
    素子と、該受光素子の出力のうち赤外光による信号に基
    ずいて可視光による信号の再生をする復調手段とを具備
    したことを特徴とする光通信装置。
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