JP2000267771A - 多本伝送路における赤外線通信方法およびその装置 - Google Patents

多本伝送路における赤外線通信方法およびその装置

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JP2000267771A JP11072786A JP7278699A JP2000267771A JP 2000267771 A JP2000267771 A JP 2000267771A JP 11072786 A JP11072786 A JP 11072786A JP 7278699 A JP7278699 A JP 7278699A JP 2000267771 A JP2000267771 A JP 2000267771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2以上の光空間が確保できる通信環境におい
て、2対以上の赤外線モジュールを具備することによ
り、4値PPMを拡張し、より高速かつ低消費電力で赤
外線通信が行えるようにすること。 【解決手段】 本発明の通信方法は、少なくとも2対の
赤外線モジュールの間において赤外線によりデータを送
受信する、PPM方式による通信方法であって、全ての
前記赤外線モジュールが無発光状態である場合以外の無
発光状態を、有意なビット化条件とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線通信機能を
有するパーソナルコンピュータ、携帯型情報端末等の通
信機器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、IrDA(Infra−Red
Data Association)によって標準化さ
れている4値PPM(パルス位置変調)などの赤外線通
信方式は、送信側と受信側の間の光空間をただ1つだけ
共有していることが前提となっている。
【0003】図6は、赤外線通信方式を利用した従来の
通信装置を示す。図6において、送信側110と受信側
120は、送信側110の赤外線モジュール3と受信側
120の赤外線モジュール5のただ1つの光空間を共有
している。
【0004】上記した赤外線通信方式の1つである4値
PPMは、4スロット時間のうち1スロット時間分を発
光させて2ビットの情報を運ぶ方式である。
【0005】図7は、4値PPMにおける伝送データの
表現例を示す。図7の例では、1スロット時間は125
nsであり、1シンボル時間は500nsである。ここ
で、シンボルは伝送データの最小単位であり、4値PP
Mにおいては2ビットである。
【0006】シンボル「00」,「01」,「10」,
「11」の表現がそれぞれ図7に示されている。図7に
おいて、斜線部が発光時間であり、空白部が無発光時間
である。
【0007】4値PPMは、以下の特長を有する。
【0008】(1)4スロット時間のうちに必ず1スロ
ット時間分発光されるので、受信側で常に同期を取り続
けることができる。 (参考:UARTを使ったIrDA1.0などの調歩同
期通信方式では、1バイト単位でスタートビット・スト
ップビットを持つため、受信側で同期を取り続ける必要
はないが、同期通信方式ではデータを連続して送受信す
るため受信側で常に同期を取り続ける必要がある。
【0009】同期通信方式の例としてIrDA1Mbp
s方式があるが、それに採用されているHDLC手順に
おいては、「0挿入/0削除」により、6ビットのうち
少なくとも1ビットは0になることが保証されるため、
やはり受信側で同期を取り続けることができる。)
【0010】(2)データは4値PPM規則に従い、ス
タートフラグ・ストップフラグは4値PPM規則から外
しているため、データ透過性(任意のバイナリ情報を送
る)のための変換手続きが不要である。 (参考:IrDA1Mbps方式では、スタートフラグ
とストップフラグのパターンに7Eh(0111111
0)を選んでいる。このため、任意のバイナリ情報を送
るために、送信側でデータ中に「1」が5個以上続いた
直後に「0」を挿入し、データ中にフラグのパターンが
現れないようにしている。)
【0011】(3)デューティ比(発光時間/全時間)
が1/4と低く、消費電力が少ない。 (参考:これは、受信アンプの比較器入力部分における
直流レベルをおさえ、小型の携帯情報端末などに採用さ
れることの多い赤外線通信を低消費電力で行えるように
考慮したものである。)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように4値PPM
は、赤外線通信に適した優れた通信方式であるが、デー
タ伝送の効率化において必ずしも最適であるとは言い難
い。
【0013】なぜなら4値PPMは、受信側コントロー
ラでデータを受信しながら、かつ、同期を取り続ける必
要があるため、本質的にデータ信号がクロック同期信号
をも兼ねているからである。
【0014】本発明の目的は、ドッキングステーション
などのような互いに影響しない2以上の光空間が確保で
きる通信環境において、2対以上の赤外線モジュールを
具備することにより、4値PPMを拡張し、より高速か
つ低消費電力で赤外線通信が行えるようにすることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の通信方法は、少
なくとも2対の赤外線モジュールの間において赤外線に
よりデータを送受信する、PPM方式による通信方法で
あって、前記少なくとも2個の赤外線モジュールは、符
号化/復号化処理、発光/受光制御を統括して行う1つ
のコントローラにより制御され、全ての前記赤外線モジ
ュールが無発光状態である場合以外の無発光状態を、有
意なビット化条件とし、これにより上記目的が達成され
る。
【0016】前記赤外線により送受信される最小単位の
前記データは、整数個のビットを符号化して生成され、
前記複数個のビットを復号化することにより最小単位の
前記データが得られてもよい。
【0017】前記赤外線により送受信されるデータのパ
ターンについて、ビット符号化するパターンとビット符
号化しないパターンとが規定され、ビット符号化しない
パターンを受信したときにエラー制御が行われてもよ
い。
【0018】本発明の赤外線通信装置は、赤外線により
データを送受信する少なくとも2対の赤外線モジュール
と、前記少なくとも2個の赤外線モジュールを制御す
る、符号化/復号化処理、発光/受光制御を統括して行
う1つのコントローラとを備え、全ての前記赤外線モジ
ュールが無発光状態である場合以外の無発光状態を、有
意なビット化条件としたPPM方式による赤外線送受信
通信方法により通信制御し、これにより上記目的が達成
される。
【0019】前記赤外線通信装置は、前記赤外線により
送受信されるデータのパターンについて、ビット符号化
するパターンとビット符号化しないパターンとを規定
し、ビット符号化しないパターンを受信したときにエラ
ー制御を行う手段を備えていてもよい。
【0020】本発明の他の赤外線通信装置は、少なくと
も2対の赤外線モジュールの間において赤外線によりデ
ータを送受信する、PPM方式による通信方法であっ
て、全ての前記赤外線モジュールが無発光状態である場
合以外の無発光状態を、有意なビット化条件とした第1
の通信方法と、1対の赤外線モジュールを用いて従来の
赤外線通信方式によりデータを送受信する第2の通信方
法とを使用し、前記第1の通信方法と前記第2の通信方
法のいずれかを選択する手段を備えており、これにより
上記目的が達成される。
【0021】本発明の赤外線送受信通信型拡張ユニット
接続情報機器装置は、前記赤外線通信装置と、前記拡張
ユニットとのデータ入出力を前記赤外線通信装置により
制御する手段とを備え、周辺デバイスを統括的に制御す
る拡張ユニットとの接続が可能であり、前記拡張ユニッ
トが接続されたときの赤外線送受信方法を通信制御し、
これにより上記目的が達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の原理を説明す
る。
【0023】互いに影響しない2つ以上の光空間が確保
できる通信環境において、2対以上の赤外線モジュール
を具備した場合を考える。例えば、本体とドッキングス
テーションとの間で通信を行う場合において、本体側・
ドッキングステーション側ともに1対以上の赤外線モジ
ュールを具備し、送信側・受信側ともに同一コントロー
ラで複数の赤外線モジュールを制御する場合を考える。
【0024】従来技術の延長では、すべての伝送路にお
いて4値PPMにより送受信を行うことになるが、これ
ではクロック同期信号が伝送信号に必要以上に含まれる
ことになり、冗長になる可能性がある。
【0025】クロック同期信号は伝送路全体として1つ
あればよいため、同期が取れるパターンを少なくとも1
つの伝送路で保証し、他の伝送路は無発光状態とするこ
とにより、ビット化できるパターン数を増やすことがで
きる。
【0026】この新しく追加されたパターンを別のビッ
トに割り当てることにより、送受信が高速化され、さら
に低消費電力になることが示せる。
【0027】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
【0028】(実施形態1)図1は、本発明による赤外
線通信方法を利用した通信装置を示す。通信装置は送信
側10と受信側20とに分かれている。送信側10は、
ホスト1と、コントローラ2と、赤外線モジュール3,
4とを備えている。一方、受信側20は、ホスト8と、
コントローラ7と、赤外線モジュール5,6とを備えて
いる。以下、本明細書において、送信側10が備えてい
る赤外線モジュール3と、受信側20が備えている赤外
線モジュール5とを赤外線モジュールAという。また、
送信側10が備えている赤外線モジュール4と、受信側
20が備えている赤外線モジュール6とを赤外線モジュ
ールBとする。
【0029】送信側10は、1対の赤外線モジュールを
用い送信を行い、受信側20も1対の赤外線モジュール
を用い受信を行う。すなわち、送信側10から受信側2
0へのデータの送信は、赤外線モジュール3から赤外線
モジュール5へデータが送信され、赤外線モジュール4
から赤外線モジュール6へデータが送信されることによ
り行われる。
【0030】図2は、本発明の実施形態1における、図
1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及
びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。赤外線モ
ジュールAから発信されたデータは、伝送路Aを介して
受信側20へと送信される。また、赤外線モジュールB
から発信されたデータは、伝送路Bを介して受信側20
へと送信される。
【0031】ここで、伝送路A,Bにおける1シンボル
時間はいずれも500nsとする。また、伝送路A,B
における1スロット時間はいずれも125nsとし、伝
送路Aの各スロットをa0,a1,a2,a3、伝送路
Bの各スロットをb0,b1,b2,b3とする。
【0032】4値PPMの場合、データの伝送は、伝送
路において4スロット時間のうち1スロット時間分発光
させることにより行われるため、伝送路A,Bにおいて
発光されるパターンは16通りある。発光状態を1、無
発光状態を0とすると、発光されるパターンは次の表1
のように表される。
【0033】
【表1】
【0034】しかし、本発明によれば、上記パターンに
全スロット時間無発光状態である (a0,a1,a2,a3)=(0,0,0,0) (b0,b1,b2,b3)=(0,0,0,0) を加えることができる。但し、 (a0,a1,a2,a3)=(0,0,0,0)かつ (b0,b1,b2,b3)=(0,0,0,0) のパターンは、伝送路A,Bのいずれも信号が変化せ
ず、受信側で同期を取ることができないため、不可とす
る。
【0035】これを除いたビット化可能な組み合わせ
は、5*5−1=24通りとなり、単純に4値PPMを
両伝送路で利用した場合の16通りと比べて、ビット化
できるパターン数が多い。この場合の発光されるパター
ンは、次の表2のように表される。
【0036】
【表2】
【0037】表2の場合の正確な伝送速度は、log2
24=4.58...ビット/1シンボル時間(500
ns)となる。しかし、1シンボル時間では効率のよい
整数ビットにならないので、倍の2シンボル時間で9ビ
ット分の情報量におさめる方法が推奨される。この場合
の伝送遠度は、9ビット/2シンボル時間(1μs)=
9.0Mbpsとなる。
【0038】伝送路1本あたりの伝送量で比較すると、
従来技術の場合の伝送速度が8ビット/2シンボル時間
(500ns)/2=4Mbpsであるのに対し、本発
明の場合の伝送速度は4.5Mbpsとなり、従来技術
に比べ12.5%高速化されている。
【0039】さらに、本発明によれば、平均発光デュー
ティー比(すべてのパターンが同率で現れると仮定)は
5/24となり、従来技術の同1/4と比べると、発光
時間が約83.3%に短縮される。そのため、本発明を
赤外線通信方式に適用することにより、通信装置の低消
費電力化を図ることができる。
【0040】ここで、伝送データの符号化の実現例を挙
げる。
【0041】最初に、従来技術(4値PPM)を多重化
した場合の符号化例を示す。伝送路Aにより下位2ビッ
トを送信し、伝送路Bにより上位2ビットを送信する場
合、データ値(Data Value)と実際に伝送される符号
(4PPM)との関係は、次の表3のようになる。
【0042】
【表3】
【0043】次に、本発明による符号化例を示す。ここ
では、伝送路A,Bが上述した24通りの発光パターン
をとり得る場合について考える。まず、データ0000
〜1111にV00000〜V01111を割り当て、
追加された無発光状態のパターンに、次の表4のように
シンボルV10000〜V10111を割り当てる。
【0044】
【表4】
【0045】これらの24通りのシンボルを2つにまと
めて、次の表5に示されるように9ビットに符号化す
る。
【0046】
【表5】
【0047】このように、24通りを2乗して9ビット
分の情報量にまとめるが、定義されていないパターンを
受信した場合、受信側でフレームエラーとし、データリ
ンク層で定められたエラー制御を行うことができる。
【0048】ここで、エラー制御のための冗長パターン
の利用について、4値PPMの2シンボル時間の場合を
例として説明する。データを発光パターンに符号化する
方法において、ビット符号化パターン(29=512パ
ターン存在)と、ビット符号化しないパターン(24×
24−29=64パターン存在)とを規定する。そし
て、ビット符号化しないパターンを受信した時、受信エ
ラーカウンタのインクリメントや再送通知等のエラー制
御を行う。
【0049】図3は、本発明の赤外線通信方式を用いた
通信装置が備えているコントローラの構成例を示す。コ
ントローラには、送信側のコントローラ2と、受信側の
コントローラ7とが含まれる。図3に示すように、送信
側のコントローラ2は、送信FIFO部2aと、エンコ
ード部2bとを備えている。また、受信側のコントロー
ラ7は、受信FIFO部7aと、デコード部7bと、P
LL部7cとを備えている。
【0050】以下、図3を参照してコントローラ2,7
の制御例を送信フローと受信フローとに分けて説明す
る。送信フローは下記の1.〜3.の順に行われ、受信
フローは下記の1.〜6.の順に行われる。
【0051】<送信フロー> 1. ホスト1からコントローラ2へ送信データが送ら
れ、送信FIFO部2aに蓄えられる。
【0052】2. 送信FIFO部2aからエンコード
部2bへ送信データが送られ、エンコード部2bにおい
てパラレル−シリアル変換された後、拡張されたPPM
方式にエンコードされて、赤外線モジュール(赤外線送
信デバイス)3,4へと送られる。
【0053】3. 赤外線モジュール3,4から送信デー
タが発光される。
【0054】<受信フロー> 1. 赤外線モジュール5,6(赤外線受信デバイス)
が複数の受信データを受光する。
【0055】2. 複数の受信データが赤外線モジュー
ル5,6からデコード部7bとPLL部7cにそれぞれ
送られる。
【0056】3. PLL部7cは、複数の受信信号か
らPLLクロック(PLLCLK)を生成する。
【0057】4. デコード部7bは、複数の受信信号
とPLLクロックを元に、拡張されたPPM方式にデコ
ードする。
【0058】5. デコード部7bにおいて、デコード
されたデータをシリアル−パラレル変換し、受信FIF
O部7aに蓄える。
【0059】6. ホスト8が受信データを読み出す。
【0060】以上が、4値PPMを単純に拡張した場合
の実施形態であるが、本実施形態においてはコントロー
ラが576通りの組み合わせを識別し処理しなければな
らないため、コントローラにかかる負担は大きい。
【0061】そこで、次に、より現実的な実施形態であ
る実施形態2を説明する。
【0062】(実施形態2)実施形態2においても、図
1に示すように、実施形態1と同様に送信側10から受
信側20に対して2対の赤外線モジュールを用いてデー
タの送信を行う。また、コントローラ2,7の制御につ
いても、上述した実施形態1の場合と同様に行われる。
【0063】図4は、本発明の実施形態2における、図
1の送信側10が備えている赤外線モジュールA,B及
びそれらの伝送路A,Bを示す模式図である。赤外線モ
ジュールAから発信されたデータが伝送路Aを介して受
信側20へと送信され、赤外線モジュールBから発信さ
れたデータが伝送路Bを介して受信側20へと送信され
る点は、実施形態1と同様である。
【0064】実施形態2においては、1シンボル時間を
3スロット時間(375ns)とし、3スロット時間で
1スロット時間分発光させる3値PPMを2本の伝送路
に適用する。ここで、伝送路Aの各スロットをa0,a
1,a2、伝送路Bの各スロットをb0,b1,b2と
する。
【0065】発光状態を1、無発光状態を0とすると、
伝送路A,Bから発光されるパターンは、 (a0,a1,a2)=(0,0,1),(0,1,
0),(1,0,0) (b0,b1、b2)=(0,0,1),(0,1,
0),(1,0,0) となる。実施形態1の場合と同様に、上記パターンに全
スロット時間無発光状態である (a0,a1,a2)=(0,0,0), (b0,b1,b2)=(0,0,0) を加えると、4*4−1=15通りの組み合わせがあ
る。なお、実施形態1と同様に、伝送路A,Bともに全
スロット時間無発光状態は不可とする。
【0066】上記の15通りのパターンの組み合わせに
もう1つのパターン、例えば、 (a0,a1,a2)=(0,0,0)かつ (b0,b1,b2)=(1,0,1) を追加すると、計16通りのパターンになる。これは、
4ビットの情報量に相当する。
【0067】上記の16通りのパターンによりデータを
伝送する場合の伝送速度は、4ビット/3スロット時間
(375ns)=10.67Mbpsとなる。従って、
伝送路1本あたりの伝送量は、約5.33Mbpsとな
り、従来技術の場合の伝送速度4Mbpsに対して約3
3.3%高速化できる。
【0068】平均発光デューティー比は、すべてのパタ
ーンが同率で現れると仮定した場合に13/48=0.
27..となり、従来技術の同1/4=0.25と比べ
て発光時間が約8.3%長くなる。しかし、本実施形態
の方が実施形態1よりも単純で高速化の度合いが大き
い。
【0069】下記の表6は、3値PPMを多重化した場
合の符号化例を示す。表6は、4ビットのデータ値(Da
ta Value)を伝送路A,Bにより伝送する場合の例を示
している。
【0070】
【表6】
【0071】図5は、本発明の通信方法が適用される本
体とドッキングステーションの組み合わせを示す。図5
において、本体30とドッキングステーション40は2
対の赤外線モジュール50,60によってデータを送受
信する。
【0072】ここで、ドッキングステーション40は、
周辺デバイス(FDDやCD−ROMなどの各種拡張デ
バイス)を統括的に制御する拡張ユニットであり、本体
30との接続が可能である。
【0073】通信機器が他機器との通信を行う場合、従
来の通信方法で通信処理しなければ通信できない。しか
し、図5に示されるドッキングステーションと本体間に
おけるデータ通信などのようにシステム固有の通信処理
が許されるような条件下においては、本発明の通信方法
は非常に有効である。
【0074】本発明は、2以上の伝送路を有する赤外線
通信装置を持つ情報機器にも適用できる。この場合に
は、情報機器は、上述した2対の赤外線モジュールを使
用した赤外線送受信通信方法と、従来の通信方法(単独
の赤外線モジュールを用い、従来の赤外線通信方式で送
受信する方法)との2つの通信方法を使用することがで
き、また、これらの通信方法の選択手段を備えている。
【0075】
【発明の効果】本発明の通信方法によれば、2対以上の
赤外線モジュールを具備した通信環境において、個々の
赤外線モジュールが独立して通信した場合に比べて、通
信の信頼性を同一もしくはほとんど劣化させずに、より
高速でかつ赤外線通信が行うことが可能となる。本発明
の通信方法は特に、ドッキングステーションと本体間で
のデータ通信などのようにシステム固有で固有の通信処
理が許されるような条件下においては、非常に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による赤外線通信方法を利用した通信装
置を示す代表図である。
【図2】本発明の実施形態1における、図1の送信側1
0が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝
送路A,Bを示す模式図である。
【図3】本発明の赤外線通信方式を用いた通信装置が備
えているコントローラの構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2における、図1の送信側1
0が備えている赤外線モジュールA,B及びそれらの伝
送路A,Bを示す模式図である。
【図5】本発明の通信方法が適用される本体とドッキン
グステーションの組み合わせを示す図である。
【図6】赤外線通信方式を利用した従来の通信装置を示
す図である。
【図7】4値PPMにおける伝送データの表現例を示す
図である。
【符号の説明】
1,8 ホスト 2,7 コントローラ 3,4,5,6 赤外線モジュール 10 送信側 20 受信側 30 本体 40 ドッキングステーション 50,60 赤外線モジュール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2対の赤外線モジュールの間
    において赤外線によりデータを送受信する、PPM方式
    による通信方法であって、 前記少なくとも2個の赤外線モジュールは、符号化/復
    号化処理、発光/受光制御を統括して行う1つのコント
    ローラにより制御され、 全ての前記赤外線モジュールが無発光状態である場合以
    外の無発光状態を、有意なビット化条件とした、通信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記赤外線により送受信される最小単位
    の前記データは、整数個のビットを符号化して生成さ
    れ、前記複数個のビットを復号化することにより最小単
    位の前記データが得られる、請求項1に記載の通信方
    法。
  3. 【請求項3】 前記赤外線により送受信されるデータの
    パターンについて、ビット符号化するパターンとビット
    符号化しないパターンとが規定され、ビット符号化しな
    いパターンを受信したときにエラー制御が行われる、請
    求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 赤外線によりデータを送受信する少なく
    とも2対の赤外線モジュールと、 前記少なくとも2個の赤外線モジュールを制御する、符
    号化/復号化処理、発光/受光制御を統括して行う1つ
    のコントローラと、 を備え、 全ての前記赤外線モジュールが無発光状態である場合以
    外の無発光状態を、有意なビット化条件としたPPM方
    式による赤外線送受信通信方法により通信制御する、赤
    外線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記赤外線により送受信されるデータの
    パターンについて、ビット符号化するパターンとビット
    符号化しないパターンとを規定し、ビット符号化しない
    パターンを受信したときにエラー制御を行う手段を備え
    た、請求項4に記載の赤外線通信装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2対の赤外線モジュールの間
    において赤外線によりデータを送受信する、PPM方式
    による通信方法であって、 全ての前記赤外線モジュールが無発光状態である場合以
    外の無発光状態を、有意なビット化条件とした第1の通
    信方法と、 1対の赤外線モジュールを用いて従来の赤外線通信方式
    によりデータを送受信する第2の通信方法とを使用し、 前記第1の通信方法と前記第2の通信方法のいずれかを
    選択する手段を備えた、赤外線通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の赤外線通信装置と、 前記拡張ユニットとのデータ入出力を前記赤外線通信装
    置により制御する手段とを備え、 周辺デバイスを統括的に制御する拡張ユニットとの接続
    が可能であり、前記拡張ユニットが接続されたときの赤
    外線送受信方法を通信制御する、 赤外線送受信通信型拡張ユニット接続情報機器装置。
JP07278699A 1999-03-17 1999-03-17 赤外線通信装置および通信方法、並びに情報機器装置 Expired - Fee Related JP3687947B2 (ja)

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