JP3687438B2 - 端子台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子台、特に、配線に設けた接続端子の接続に適した端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子台として次のものが公知である。
【0003】
例えば、実開平5−53137号公報には、固定側座金に対し、角座金を設けた端子ネジを螺合することにより、固定側座金と角座金との間に外部接続線を挟持して電気的接続を図る端子台が開示されている。
【0004】
また、特開平9−7655号公報には、端子台本体に設けた端子板にネジ脱落防止用金具に設けた端子ネジを螺合することにより、端子板とネジ防止用金具との間に外部配線を挟持して電気的接続を図る端子台が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の端子台では、端子ネジの一部が固定側座金に螺合した状態で外部接続線を接続する必要がある。螺合状態を完全に解除すると、端子ネジの位置が安定しないという問題があり、リング状のタブ端子の接続には適していない。
【0006】
一方、後者の端子台では、リング状のタブ端子の接続には適しているが、別部材であるネジ脱落防止用金具が必要となり、構造が複雑で、コストアップを招来する。
【0007】
そこで、本発明は、部品点数を増やすことなく、簡単な構成であっても、的確に種々の接続部を電気的に接続可能とする端子台を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ケースに端子板および座金を設け、前記端子板に座金に設けた端子ネジを螺合することにより、端子板と座金との間に配線接続部を挟持して電気的接続を図る端子台において、前記座金を略矩形板状とし、対向する両側縁に係合部をそれぞれ形成する一方、前記ケースに、前記座金の係合部を、前記端子ネジの軸心方向に沿ってスライド自在にガイドするガイド部と、前記端子ネジの軸心方向と直交し、前記座金の係合部を位置決めして端子板と座金とを所定間隔で平行な状態に維持するストッパ部とからなる係合受部を形成したものである。
【0009】
そして、この構成により、端子ネジを端子板から脱落させ、係合部を係合受部のガイド部に沿って移動させてストッパ部に位置決めすると、端子台と座金との間に所定の間隙を形成することができる。これにより、この間隙にタブ端子等の接続部を挿入した後、端子ネジを端子板に螺合すれば、接続部を端子板と座金との間に挟持し、電気的接続を図ることが可能となる。
【0010】
この場合、前記ケースに、該ケースの係合受部から前記座金の係合部が脱落することを阻止する脱落阻止部を一体的に設けると、ケースから端子ネジおよび座金が脱落することを、別部材を必要とすることなく阻止可能となる点で好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
【0012】
図1は本実施形態に係る端子台の組立斜視図を示し、図2はその分解斜視図を示す。この端子台は、ケース1に、端子板2、座金3および端子ネジ4を設けた構成である。
【0013】
ケース1は、幅方向に複数の収容室5を備えている。各収容室5は、上方および側方に開口している。各収容室5の底面には、逃穴6が穿設され、その両側にはスリット7a,7b(図4参照)がそれぞれ設けられている。逃穴6は、端子板2の雌ネジ16に螺合する端子ネジ4との干渉を回避するためのものである。各収容室5を仕切る仕切壁8には第1係合溝9が形成されている。各第1係合溝9は、上下方向に延びるガイド部10と、その上端で直角方向に延在するストッパ部11とで構成されている。ガイド部10の上方側には脱落阻止部12が位置している。脱落阻止部12は、仕切壁8の上端に設けた突出部13を端子板2および座金3の装着後、折り曲げて熱かしめすることによって得られる。第1係合溝9は、仕切壁8の両面で互いに干渉することのないように位置をずらせて2列に形成されている。収容室5の後方壁14は、仕切壁8を越えて上方に突出している。後方壁14には、各収容室5毎に、仕切壁8に沿って上下に延びる一対の第2係合溝15が形成されている。なお、ケース1は合成樹脂を成形加工することにより得られる。
【0014】
端子板2は、中央部に位置する雌ネジ16と、対向する両側縁から直角に延びる圧入部17a,17bとを備える。一方の圧入部17bには、下縁中央から下方に端子部18が突出している。各圧入部17a,17bは、前記ケース1の各スリット7a,7bに圧入され、端子部18はケース1の下方に突出する。なお、端子板2は導電性材料をプレス加工することにより得られる。
【0015】
座金3は、図3に示すように、略矩形板状で、中央部には雌ネジ19が形成され、その周囲4箇所がプレスされることにより下方に突出する圧接部20がそれぞれ形成されている。また、座金3の側縁部には、前記ケース1の各第1係合溝9に対応する位置に第1係合突部21がそれぞれ形成され、各第2係合溝15に対応する位置に第2係合突部22がそれぞれ形成されている。
【0016】
端子ネジ4は、胴部に形成した雄ネジにより前記座金3に脱落しないように組み付けられ、胴部の上端側が座金3の雌ネジ16に位置することにより回転自在となっている。
【0017】
前記構成の端子台では、射出成形により形成したケース1に、端子板2、次いで端子ネジ4を組み付けた座金3を装着することにより完成する。端子板2は、その圧入部17a,17bをケース1のスリット7a,7bに圧入することによりケース1に装着される。座金3は、その係合突部がケース1の各係合溝9,15に位置するようにケース1に装着されてスライド自在となる。また、座金3は、装着後、ケース1の仕切壁8に形成した突出部13を折り曲げて熱かしめすることにより脱落を防止される。完成した端子台は、例えば、後方壁14が上方に向かう横向きで取り付けて使用する。
【0018】
前記端子台に外部接続線を接続する場合、座金3を収容室5の上方開口側(端子台は横向きで取り付けて使用するので、手前側)にスライド移動させる。そして、座金3の第1係合突部21を第1係合溝9のガイド部10からストッパ部11に移動させる。座金3は、各係合突部21,22を各係合溝9,15によってガイドされている。したがって、座金3は、スライド移動中に回転したり、捻れたりすることなくスムーズに平行移動する。また、座金3は、その第1係合突部21を第1係合溝9のストッパ部11に位置決めされ、安定した状態で、端子板2に対して平行となる。これにより、座金3及び端子ネジ4と端子板2との間に所定の間隙を形成することができる。
【0019】
そこで、収容室5の側方開口(この場合、下方開口)から外部接続線に一体化した配線接続部であるリング状のタブ端子Aを挿入する。そして、座金3を下方底面側(この場合、奥側)にスライド移動させる。座金3は、第1係合突部21を第1係合溝9のストッパ部11に係止されているだけであるので、スライド移動はスムーズに行える。その後、端子ネジ4を端子板2の雌ネジ16に螺合することにより、端子板2と座金3との間にタブ端子Aを挟持して電気的接続を図る。
【0020】
なお、前記実施形態では、座金3に係合突部21,22、ケース1に係合溝9,15をそれぞれ形成するようにしたが、逆に設けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る端子台によれば、座金に係合部を備え、ケースにガイド部およびストッパ部を備えた係合受部を形成したので、別部材を必要としたり、構造が複雑化してコストアップを招来することがない。そして、端子板から端子ばねを脱落させ、係合部を係合受部のストッパ部に位置させることにより、座金を位置決めし、端子板と座金との間に所定間隔を容易に形成することができる。この結果、リング状のタブ端子等、種々の形態の接続部を端子板と座金との間に挟持し、電気的接続を図ることが可能となる。
【0022】
また、ケースに脱落阻止部を一体的に設けたので、端子ネジを完全に端子板から除去した状態であっても、別部材を必要とすることなく、座金および端子ネジがケースから脱落することを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る端子台の組立斜視図である。
【図2】 図1の分解斜視図である。
【図3】 図2に示す座金の斜視図である。
【図4】 図1に示すケースの平面図(a)及びそのI−I線断面図(b)である。
【符号の説明】
1…ケース
2…端子板
3…座金
4…端子ネジ
5…収容室
8…仕切壁
9…第1係合溝
10…ガイド部
11…ストッパ部
12…脱落阻止部
15…第2係合溝
21…第1係合突部
22…第2係合突部
Claims (2)
- ケースに端子板および座金を設け、前記端子板に座金に設けた端子ネジを螺合することにより、端子板と座金との間に配線接続部を挟持して電気的接続を図る端子台において、
前記座金を略矩形板状とし、対向する両側縁に係合部をそれぞれ形成する一方、
前記ケースに、前記座金の係合部を、前記端子ネジの軸心方向に沿ってスライド自在にガイドするガイド部と、前記端子ネジの軸心方向と直交し、前記座金の係合部を位置決めして端子板と座金とを所定間隔で平行な状態に維持するストッパ部とからなる係合受部を形成したことを特徴とする端子台。 - 前記ケースに、該ケースの係合受部から前記座金の係合部が脱落することを阻止する脱落阻止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
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Family
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JP25876199A Expired - Lifetime JP3687438B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 端子台 |
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